JP2006205246A - 加熱コイル - Google Patents

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Shigetomo Matsui
繁朋 松井
Ko Togo
曠 東郷
Katsuyoshi Oi
勝義 多
Takashi Takano
敬 高野
Masao Ushio
誠夫 牛尾
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Meito Sangyo KK
New Industry Research Organization NIRO
Fuji Electric Thermo Systems Co Ltd
Daia Corp
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Meito Sangyo KK
New Industry Research Organization NIRO
Fuji Electric Thermo Systems Co Ltd
Daia Corp
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Abstract

【課題】加熱体の被接合部材に対する装着作業及び取外し作業を簡単に行うことができ、しかも、加熱体の組立て作業性の向上等を達成する加熱コイルを提供する。
【解決手段】一対の被接合部材6a、6bの突合せ端部7a、7bを高周波誘導加熱により加熱する加熱体1を備える。加熱体1が基端側のヒンジ部2を中心に揺動可能に連結された一対の第1部材3と第2部材4とを有する。第1部材3と第2部材4との間への突合せ端部7a、7bの介在を可能とする。加熱体1に高周波電流を供給した際に、第1部材3と第2部材4とを流れる高周波電流にて渦電流を発生させる。
【選択図】図1

Description

この発明は、加熱コイルに関し、特に棒状体等の被接合部材を接合する際に使用する加熱コイルに関するものである。
土木、建築等の構造物に使用される鉄筋等は棒状体をその長手方向に接合することによって構成され、この接合に加熱コイルを使用する場合がある。図22は、加熱体183を使用した接合方法例を示した概略構成図である。同図に示すように、181、181は一対の棒状体、182は接合用保護筒体であり、この棒状体181、181の被接合面である端面同士を突合せて配置すると共に、この棒状体181、181の両突合せ端部181a、181aの周囲に上記接合用保護筒体182を配置している。ここで、上記接合用保護筒体182は、例えば、セラミックス等の短筒体からなり、その外周面に螺旋溝が設けられている。そして、この螺旋溝に加熱体183が嵌合するようになっている。
具体的な接合方法としては、まず上記一対の棒状体181、181の端面同士を突合せた状態で、加熱体183に高周波電流を流し、これによって両突合せ端部181a、181aを加熱する。すなわち、高周波電流を流せば、交番磁束が生じ、これが両棒状体181、181を貫通して渦電流を誘導する。その際、棒状体181、181の突合せ端部181a、181aにジュール熱が発生する。これによって、上記棒状体181、181の突合せ端部181a、181aが加熱され、この突合せ端部181a、181aの一部が溶融状となる。次に、加熱状態で上記一対の棒状体181、181を相互に接近する方向に押圧することによって、両突合せ端部181a、181aを圧着するように構成している。なお、加熱体183の内部中空部に冷却水を流すことができ、これによって、加熱体183を冷却することができる。
また、加熱コイルを使用して接合する場合、接合すべき棒状体181、181の間に、インサートメタルを介在させて接合する方法もある(例えば、特許文献1)。
さらに、棒状体181、181の両突合せ端部181a、181aの周囲への加熱体183の装着性等を考慮して、加熱体183が分離可能なものもある。この場合、図23に示すように、加熱体183を、第1コイル183aと第2コイル183bとに分割し、各コイル183a、183bをそれぞれ第1ホルダ185aと第2ホルダ185bとに支持させる。そして第1ホルダ185aと第2ホルダ185bとをボルト部材186・・で接続可能とし、両ホルダ185a、185bの接続組立状態では、第1コイル183aと第2コイル183bとが電気的に接続されると共に、その内部を流れる冷却水の通路も接続されるようになっている。
特開2002−219594号公報(第3−5頁、第1図)
ところで、上記両棒状体181、181は、互いに近接する方向に押圧されると、その溶融部分の金属が突合せ端部181a、181aの周囲に膨出する。このため、上記いずれのものであっても、この膨張によって、加熱体183が傷んだり、変形したりする場合があった。また、加熱体183内を冷却水が流れるので、図23のように加熱体183が分割されているものでは、第1コイル183aと第2コイル183bとの接合部をシールする必要がある。このため、第1コイル183aと第2コイル183bとの合わせ面を精度良く合わせると共に、第1ホルダ185aと第2ホルダ185bとを大きな締め付け力にて組み付ける必要があり、組み付け作業(被接合部材の突合せ端部への装着作業)に多くの手数を要すると共に、コスト高となっていた。
この発明は、上記従来の欠点を解決するためになされたものであって、その目的は、加熱体の被接合部材に対する装着作業及び取外し作業を簡単に行うことができ、しかも、加熱体の組立作業性の向上等を達成する加熱コイルを提供することにある。
そこで請求項1の加熱コイルは、一対の被接合部材6a、6bの突合せ端部7a、7bを高周波誘導加熱により加熱する加熱体1を備え、この加熱体1が基端側のヒンジ部2を中心に揺動可能に連結された一対の第1部材3と第2部材4とを有し、上記第1部材3と第2部材4との間に上記突合せ端部7a、7bを介在をさせて、上記加熱体1に高周波電流を供給した際に、第1部材3と第2部材4とを流れる高周波電流にて渦電流を誘導することを特徴としている。
上記請求項1の加熱コイルでは、第1部材3と第2部材4との先端側が拡開するように揺動させて開状態とすれば、被接合部材6a、6bの突合せ端部7a、7bを第1部材3と第2部材4との間に介在させることができ、さらに、この介在させた状態で、第1部材3と第2部材4との先端側が接近するように揺動させて閉状態として、高周波電流を供給すれば、被接合部材6a、6bの接合作業を行うことができる。また、接合作業終了後において開状態とすれば、加熱体1を接合部位から離間させることができる。そして、加熱体1に高周波電流を供給した際に、第1部材3と第2部材4とを流れる高周波電流にて渦電流が誘導される。これにより、突合せ端部7a、7bにジュール熱が発生して、被接合部材6a、6bの突合せ端部7a、7bが加熱され、この突合せ端部7a、7bの一部が溶融状となり、この被接合部材6a、6bを接合することができる。この際、被接合部材6a、6bを相互に接近する方向に押圧するのが好ましい。また、上記接合作業において、突合せ端部7a、7bを第1部材3と第2部材4の間に介在させた後に、第1部材3と第2部材4の先端側を連結する必要がない。このため、第1部材3と第2部材4の先端を合わせて、その合わせ面をシールする必要がなく、締め付け機構等も必要としない。また、加熱体1は、第1部材3と第2部材4とが基端側のヒンジ部2を中心とした揺動が可能であるので、突合せ端部7a、7bが膨張した際にも、その膨張に応じて、第1部材3と第2部材4とが揺動して、第1部材3と第2部材4の破損等を防止することができる。
請求項2の加熱コイルは、上記第1部材3と第2部材4とは、それぞれ、高周波電流が上記被接合部材6a、6bの突合せ端部7a、7bの外周側を周方向に沿って流れる周方向部130、132、134、136を有し、各第1部材3と第2部材4において、隣接する周方向部130、130、134、134を流れる高周波電流はそれぞれ同一方向に流れることを特徴としている。
上記請求項2の加熱コイルでは、第1部材3と第2部材4において、隣接する周方向部130、130、134、134を流れる高周波電流はそれぞれ同一方向に流れるので、第1部材3と第2部材4とを流れる高周波電流にて、安定して渦電流を発生させることができる。
請求項3の加熱コイルは、上記第1部材3と第2部材4とは、それぞれ、高周波電流が上記被接合部材6a、6bの突合せ端部7a、7bの外周側を軸方向に沿って流れる軸方向部131、133、135、137を有し、隣接する軸方向部131、135、133、137を流れる高周波電流はそれぞれ同一方向に流れることを特徴としている。
上記請求項3の加熱コイルでは、隣接する軸方向部131、135、133、137を流れる高周波電流はそれぞれ同一方向に流れるので、コイルのインダクタンスと等価抵抗が大きく、効率がよい。これに対して、隣接する軸方向部131、135、133、137を流れる高周波電流が逆方向であれば、コイルのインダクタンスと等価抵抗が小さく、効率が悪い。
請求項4の加熱コイルは、上記第1部材3と第2部材4とは、それぞれ、基端側から先端側へ周方向に沿って延びる第1周方向部130、134と、この第1周方向部130、134の先端から軸方向に沿って延びる第1軸方向部131、135と、この第1軸方向部131、135から基端側へ周方向に沿って延びる第2周方向部132、136と、この第2周方向部132、136の基端から軸方向に沿って延びて上記第1軸方向部131、135に対向する第2軸方向部133、137とを有する矩形状の枠体W1、W2を備え、上記加熱体1に高周波電流を供給した際に、各第1部材3と第2部材4とにおいて、第1周方向部130、134と、第1軸方向部131、135と、第2周方向部132、136と、第2軸方向部133、137とを順次高周波電流が流れることを特徴としている。
上記請求項4の加熱コイルでは、加熱体1に高周波電流を供給した際に、各第1部材3と第2部材4とにおいて、第1周方向部130、134と、第1軸方向部131、135と、第2周方向部132、136と、第2軸方向部133、137とを順次高周波電流が流れるので、磁束が生じ、これが両被接合部材6a、6bを貫通して渦電流を誘導し、突合せ端部7a、7bにジュール熱が発生する。これによって、被接合部材6a、6bの突合せ端部7a、7bが加熱され、この突合せ端部7a、7bの一部が溶融状となり、この被接合部材6a、6bを接合することができる。
請求項5の加熱コイルは、上記第1部材3と第2部材4とは、それぞれ、基端側から先端側へ延伸する第1延伸部41、54と、この第1延伸部41、54の先端部から連設部42、56を介して折返されて基端側へ延伸する第2延伸部43、55とを有する枠体W1、W2を備え、上記加熱体1に高周波電流を供給した際に、高周波電流が、上記第1部材3において、その第1延伸部41から連設部42を介して第2延伸部43へ流れ、さらにこの第1部材3の第2延伸部43から上記第2部材4に流れ、この第2部材4において、上記第1部材3の第2延伸部43に相対面する第2延伸部55から連設部56を介して第1延伸部54へ流れることを特徴としている。
上記請求項5の加熱コイルでは、第1部材3と第2部材4の上記突合せ端部7a、7bを第1部材3と第2部材4の間に介在させた状態で、この加熱体1に高周波電流を供給すれば、高周波電流が、第1部材3において、その第1延伸部41から連設部42を介して第2延伸部43へ流れ、さらに第2部材4において、第1部材3の第2延伸部43に相対面する第2延伸部55から連設部56を介して第1延伸部54へ流れる。そのため、交番磁束が生じ、これが両被接合部材6a、6bを貫通して渦電流を誘導し、突合せ端部7a、7bにジュール熱が発生する。これによって、被接合部材6a、6bの突合せ端部7a、7bが加熱され、この突合せ端部7a、7bの一部が溶融状となり、この被接合部材6a、6bを接合することができる。
請求項6の加熱コイルは、上記第1部材3と第2部材4とが接近した閉状態において、上記突合せ端部7a、7bが遊嵌状に挿入される加熱部5となる湾曲部44、45、61、62を、上記第1延伸部41、54と第2延伸部43、55とに設けたことを特徴としている。
上記請求項6の加熱コイルでは、突合せ端部7a、7bが遊嵌状に挿入される加熱部5となる湾曲部44、45、61、62を、第1延伸部41、54と第2延伸部43、55とに設けたので、この加熱部5に突合せ端部7a、7bを挿入すれば、この加熱部5を流れる高周波電流にて、突合せ端部7a、7bを確実に溶融させることができる。しかも、第1部材3と第2部材4とはヒンジ部2を中心に揺動するので、第1部材3と第2部材4とを揺動させることによって、第1部材3と第2部材4とを開状態として、第1部材3と第2部材4との間に突合せ端部7a、7bを侵入させ、その後閉状態とすることによって、加熱部5にこの突合せ端部7a、7bを介在させることができる。そして、接合作業が終了すれば、第1部材3と第2部材4とを揺動させて、開状態とすることによって、この接合部位からこの加熱体1を簡単に取外すことができる。
請求項7の加熱コイルは、上記各第1部材3と第2部材4とは、それぞれ複数の枠体W1、W2を備えることを特徴としている。
上記請求項7の加熱コイルでは、第1部材3と第2部材4とは、それぞれ複数の枠体W1、W2を備えるので、渦電流が確実に発生して突合せ端部7a、7bの安定した溶融が可能となる。
請求項8の加熱コイルは、上記加熱体1は、その上流開口部1aから下流開口部1bまで連通する冷却水通路Rを有することを特徴としている。
上記請求項8の加熱コイルでは、冷却水通路Rに冷却水を流すことにより、加熱体1を冷却することができる。また、第1部材3と第2部材4とは、その基端側のヒンジ部2において連結されるが、その先端側においては連結部位を有さない。このため、冷却水通路Rにおいて、冷却水が漏れるおそれがある部位を少なくすることができる。
請求項9の加熱コイルは、上記各第1部材3と第2部材4の外側において、それぞれ磁性材料からなる第1ホルダ65、163と第2ホルダ66、164を配置したことを特徴としている。
上記請求項9の加熱コイルでは、各第1部材3と第2部材4の外側において、それぞれ第1ホルダ65、163と第2ホルダ66、164を配置したので、各第1部材3と第2部材4は安定して揺動することができる。しかも、各第1ホルダ65、163と第2ホルダ66、164は磁性材料からなるので、漏れ磁束が減少し加熱効果が大きくなる。
請求項10の加熱コイルは、上記第1部材3と第1ホルダ163とを第1断熱部材174にて覆うと共に、上記第2部材4と第2ホルダ164とを第2断熱部175にて覆うことを特徴としている。
上記請求項10の加熱コイルでは、第1部材3と第1ホルダ163とを第1断熱部材174にて覆うと共に、第2部材4と第2ホルダ164とを第2断熱部材175にて覆っているので、各断熱部材の保温効果により、突合せ端部7a、7bを効率良く加熱することができる。
請求項11の加熱コイルは、上記ヒンジ部2に操作レバー143を付設し、この操作レバー143の揺動操作にて上記第1部材3と第2部材4とがその基端側を中心に揺動して開閉することを特徴としている。
上記請求項11の加熱コイルでは、操作レバー143の揺動操作にて上記第1部材3と第2部材4とがその基端側を中心に揺動して開閉するので、第1部材3と第2部材4との開閉操作が容易となる。
請求項1の加熱コイルによれば、第1部材と第2部材との先端側が拡開するように揺動させて開状態とすれば、被接合部材の突合せ端部を第1部材と第2部材との間に介在させることができ、さらに、この介在させた状態で、第1部材と第2部材との先端側が接近するように揺動させて閉状態として、高周波電流を供給すれば、被接合部材の接合作業を行うことができる。また、接合作業終了後において開状態とすれば、加熱体を接合部位から離間させることができる。このため、加熱体の被接合部材に対する装着作業及び取外し作業を簡単に行うことができ、接合作業の作業性向上を達成できる。また、突合せ端部を第1部材と第2部材の間に介在させた後において、その先端側を塞ぐために第1部材と第2部材の先端側を連結する必要がない。すなわち、第1部材と第2部材の先端を合わせて、その合わせ面をシールする必要がなく、締め付け機構等も必要としない。このため、コストの低減及び被接合部材の突合せ端部への装着作業の一層の容易化を図ることができる。また、加熱体は、第1部材と第2部材とが基端側のヒンジ部を中心とした揺動が可能であるので、万が一突合せ端部が膨張した際にも、その膨張に応じて、第1部材と第2部材とが揺動して、第1部材と第2部材の破損等を防止することができる。
請求項2の加熱コイルによれば、第1部材と第2部材とを流れる高周波電流にて、安定して渦電流を発生させることができる。これにより、被接合部材の突合せ端部の接合作業が安定する。
請求項3の加熱コイルによれば、隣接する軸方向部を流れる高周波電流はそれぞれ同一方向に流れるので、コイルのインダクタンスと等価抵抗が大きく、効率がよく、コスト低減化を図ることができる。
請求項4の加熱コイルによれば、突合せ端部にジュール熱を安定して発生させることができ、これによって、被接合部材の突合せ端部が加熱され、この突合せ端部の一部が溶融状となり、この被接合部材を確実に接合することができ、高精度の接合作業を行うことがきる。
請求項5の加熱コイルによれば、上記請求項4の加熱コイルと同様、突合せ端部にジュール熱を安定して発生させることができ、これによって、被接合部材の突合せ端部が加熱され、この突合せ端部の一部が溶融状となり、この被接合部材を確実に接合することができ、高精度の接合作業を行うことがきる。
請求項6の加熱コイルによれば、突合せ端部が遊嵌状に挿入される加熱部となる湾曲部を、第1延伸部と第2延伸部とに設けたので、この加熱部に突合せ端部を挿入することができ、この加熱部を流れる高周波電流にて、突合せ端部を確実に溶融させることができる。これにより、安定した接合作業を行うことができ、高品質の接合が可能となる。しかも、第1部材と第2部材とはヒンジ部を中心に揺動するので、第1部材と第2部材とを揺動させることによって、第1部材と第2部材とを開状態として、第1部材と第2部材との間に突合せ端部を侵入させ、その後閉状態とすることによって、加熱部にこの突合せ端部を介在させることができ、また、接合作業が終了すれば、第1部材と第2部材とを揺動させて、開状態とすることによって、この接合部位からこの加熱体を取外すことができる。このため、被接合部材の突合せ端部への加熱部の嵌合作業及び加熱部の突合せ端部からの取外作業を簡単に行うことができ、操作性に優れる。しかも、嵌合作業時及び取外作業時以外は、第1部材と第2部材とを接近させた閉状態としておくことができるので、加熱体のコンパクト化を図ることができ、取り扱いが容易となっている。
請求項7の加熱コイルによれば、第1部材と第2部材とは、それぞれ複数の枠体を備えるので、渦電流が確実に発生して突合せ端部の安定した溶融が可能となる。このため、安定した接合作業を行うことができ、高品質の接合が可能となる。
請求項8の加熱コイルによれば、第1部材と第2部材とは、その基端側のヒンジ部において連結されるが、その先端側においては連結部位を有さない。このため、冷却水通路において、冷却水が漏れるおそれがある部位を少なくすることができ、この加熱体の組立作業性の向上、及び冷却水漏れ防止の信頼性の向上を達成することができる。
請求項9の加熱コイルによれば、各第1部材と第2部材の外側において、それぞれ第1ホルダと第2ホルダを配置したので、各第1部材と第2部材は安定して揺動することができる。これによって、加熱体の取り扱いが容易となると共に、第1部材と第2部材を保護することができて、耐用性に優れる。しかも、各第1ホルダと第2ホルダは磁性材料からなるので、漏れ磁束が減少し、加熱効果が大きくなる。これにより、突合せ端部の接合性の向上を達成できる。
請求項10の加熱コイルによれば、各断熱部材の保温効果により、突合せ端部を効率良く加熱することができる。これにより、加熱時間の短縮が可能となる。
請求項11の加熱コイルによれば、第1部材と第2部材との開閉操作が容易となり、接合作業の作業性向上を図ることができる。
次に、この発明の加熱コイルの具体的な実施の形態について、図面を参照しつつ詳細に説明する。
まず図1〜図4に示す第1実施形態について説明する。この加熱コイルは加熱体1を備え、この加熱体1は、その基端側のヒンジ部2(図2参照)を中心に第1部材3と第2部材4とが揺動するものである。この場合、一対の被接合部材(棒状体)6a、6bを突合せてその突合せ端部(接合側の端部)7a、7bを第1部材3と第2部材4との間に遊嵌状に嵌合させて、この加熱体1に高周波電流を流すことによって、突合せ端部7a、7bを溶融して接合するものである。
加熱体1の各第1部材3と第2部材4とはそれぞれパイプ材(例えば、銅製パイプ材)からなる矩形状の枠体W1、W1、W2、W2を備える。すなわち、各枠体W1、W2は、それぞれ、基端側から先端側へ周方向に沿って延びる第1周方向部130、134と、この第1周方向部130、134の先端から軸方向に沿って延びる第1軸方向部131、135と、この第1軸方向部131、135から基端側へ周方向に沿って延びる第2周方向部132、136と、この第2周方向部132、136の基端から軸方向に沿って延びて上記第1軸方向部131、135に対向する第2軸方向部133、137とを有する。
この場合、4個の枠体W1、W1、W2、W2を有することになり、各枠体W1、W1、W2、W2は連続している。そして、第1部材3の一方の枠体W1を第1枠体W1aと呼び、第1部材3の他方の枠体W1を第2枠体W1bと呼び、第2部材4の一方の枠体W2を第3枠体W2aと呼び、第1部材3の他方の枠体W2を第4枠体W2bと呼ぶことにする。このため、第1枠体W1aと第2枠体W1bとが被接合部材6a、6bの軸方向に沿って隣設され、第3枠体W2aと第4枠体W2bとが被接合部材6a、6bの軸方向に沿って隣設され、後述するように、閉状態で、第1枠体W1aと第2枠体W1bと、第3枠体W2aと第4枠体W2bとが被接合部材6a、6bの軸心に関して略対称に配置される。
具体的には、第3枠体W2aの第1周方向部134の基端に第2基端連結体138が一体状に連結され、この第3枠体W2aの第2軸方向部137の端部と第4枠体W2bの第1周方向部134の基端部とが一体状に連結され、第4枠体W2bの第2軸方向部137の端部と、第1枠体W1aの第1周方向部130の基端部とが中継部139を介して一体状に連結され、第1枠体W1aの第2軸方向部133の端部と第2枠体W1bの第1周方向部130の基端部とが一体状に連結され、第2枠体W1bの第2軸方向部133の端部に第1基端連結体140が一体状に連結されている。
このため、第2基端連結体138に高周波電流が矢印a1のように供給されれば、電流は第3枠体W2aを流れる。この場合、第1周方向134に入って矢印b1のように流れ、さらに第1軸方向部135に入って矢印c1のように流れ、次に第2周方向部136に入って矢印d1のように流れ、その後第2軸方向部137に入って矢印e1のように流れて、第4枠体W2bに入る。第4枠体W2bでは、第1周方向134に入って矢印f1のように流れ、さらに第1軸方向部135に入って矢印g1のように流れ、次に第2周方向部136に入って矢印h1のように流れ、その後第2軸方向部137に入って矢印i1のように流れて、中継部139に入る。この中継部139では矢印j1のように流れ、この中継部139から第1枠体W1aに入る。第1枠体W1aでは、まず、第1周方向130に入って矢印k1のように流れ、さらに第1軸方向部131に入って矢印m1のように流れ、次に第2周方向部132に入って矢印n1のように流れ、その後第2軸方向部133に入って矢印o1のように流れて、第2枠体W1bに入る。第2枠体W1bでは、まず、第1周方向130に入って矢印p1のように流れ、さらに第1軸方向部131に入って矢印q1のように流れ、次に第2周方向部132に入って矢印r1のように流れ、その後第2軸方向部133に入って矢印s1のように流れて第1基端連結体40に入る、この第1基端連結体40で矢印t1のように流れる。
このため、この加熱体1の第1部材3においては、第1枠体W1aの第1周方向部130と、第2枠体W1bの第1周方向部130とが隣接し、加熱体1の第2部材4においては、第3枠体W2aの第1周方向部134と、第4枠体W2bの第1周方向部134とが隣接する。この場合、この隣接する周方向部130、130と、周方向部134、134とは、それぞれ高周波電流が同一方向に流れることになる。
また、第1枠体W1aの第1軸方向部131と第3枠体W2aの第1軸部135とが隣接し、第1枠体W1aの第2軸方向部133と第3枠体W2aの第2軸部137とが隣接し、第2枠体W1bの第1軸方向部131と第4枠体W2bの第1軸方向部135とが隣接し、第2枠体W1bの第2軸方向部133と第4枠体W2bの第2軸方向部137とが隣接する。この場合、この隣接する軸方向部131、135と、軸方向部133、137とは、それぞれ高周波電流が同一方向に流れることになる。
次にヒンジ部2について説明する。ヒンジ部2は、図2から図4に示すように、支持枠体141と、この支持枠体141に装着される軸部材142と、操作レバー143等を備える。支持枠体141は、基板144と、この基板144から垂下される正面視L字状の支持部146とを有し、支持部146の水平部146aが基板144に所定間隔をもって対向している。そして、基板144と水平部146aとに軸部材142が挿通されている。また、基板144と水平部146aとの間には、軸部材142が挿通される第1スペーサ147と第2スペーサ148と第3スペーサ149と第4スペーサ150と第5スペーサ151とが介装されている。なお、第3スペーサ149と第4スペーサ150との間、第5スペーサ151と受け板154との間にそれぞれにカラー部材152が介装されている。
この場合、軸部材142の先端側のねじ部にナット部材145が螺着され、第5スペーサ151の下面側に配置された受け板154と、このナット部材145との間にコイルスプリングからなる弾性体153が介装されている。また第2スペーサ148と第5スペーサ151とには、鍔部が設けられ、各鍔部に支持部146の鉛直部146bに挿通されるボルト部材162、162が螺着される。
さらに、操作レバー143は、先端連結部143aと、この先端連結部143aから立上部143bを介して連設される操作部143cとを有し、先端連結部143aが、上記軸部材142に螺着されるボルト部材161の頭部161aと基板144との間に挟持される。また、第1部材3の基端側部位155、156が、それぞれ、対応する第3スペーサ149と受け板154とにろう付け等によって固着され、第2部材4の基端側部位157、158が、それぞれ、対応する第1スペーサ147と第4スペーサ150とにろう付け等によって固着される。そして、支持枠体141と第1スペーサ147との間にスペーサ165が介装される。なお、図2から図4において、159は基板144と支持部146とを連結するためのボルト部材であり、SUS等からなる。また、支持枠体141や操作レバー143等は、絶縁性及び耐熱性に優れた材質を使用し、各スペーサ147・・は、導電性に優れた銅等にて構成され、カラー部材152は絶縁性及び耐摩耗性に優れたフッ素樹脂等にて構成される。
このため、操作レバー143を図2の実線で示す状態から、仮想線で示すように、その先端連結部143aを中心に矢印X方向に揺動させれば、第1部材3が仮想線で示すように、軸部材142の軸心を中心にX1方向に回動して、第1部材3の先端部と第2部材4の先端部とが離れる開状態となる。また、この仮想線で示す状態から、操作レバー143をその先端連結部143aを中心に矢印Y方向に揺動させれば、第1部材3が仮想線で示すように、軸部材142の軸心を中心にY1方向に回動して、第1部材3の先端部と第2部材4の先端部とが接近する閉状態となる。
このように、第1部材3の先端部と第2部材4の先端部とが離れる開状態とすれば、第1部材3の先端部と第2部材4の先端部との間に大きな開口部が形成され、この開口部を介して、接合面を突合せた被接合部材6a、6bの突合せ端部7a、7bに、この加熱体1を嵌合させることができる。なお、支持枠体141の基板144の上面にはストッパ166が設けられ、操作レバー143がこのストッパ166に当接して、図2の実線で示す閉状態よりも、第1部材3の先端部と第2部材4の先端部とが接近しないように規制している。
ところで、基端連結部138、140の基端にそれぞれ接続用プラグ160a、160bが付設されている。また、第1部材3と第2部材4とはパイプ材からなるので、その上流開口部1aから下流開口部1bまで連通する冷却水通路(図示省略)を構成することができる。このため、一方の接続用プラグ160の開口部をもって上流側開口部1aを構成することができ、他方の接続用プラグ161の開口部をもって下流側開口部1bを構成することができる。
次に、上記のように構成された加熱体1を使用して、一対の被接合部材(棒状体)6a、6bを接合する方法を説明する。まず、操作レバー143を操作して、この加熱体1を開状態(第1部材3の先端部と第2部材4の先端部とが離れる状態)として、第1部材3と第2部材4との間に、接合面を突合せた被接合部材6a、6bの突合せ端部7a、7bを介在させる。次に、操作レバー143を操作して、この加熱体1を閉状態(第1部材3の先端部と第2部材4の先端部とが接近する状態)とする。この際、第1枠体W1aと第3枠体W2aとを、一方の被接合部材6aの突合せ端部7aに対応させ、第2枠体W1bと第4枠体W2bとを、他方の被接合部材6bの突合せ端部7bに対応させ、被接合部材6a、6bの接合面を、第1枠体W1aと第3枠体W2aと、第2枠体W1bと第4枠体W2bとの間に位置するように配置する。
この状態において、加熱体1に高周波電流を流す。この際、図1に示すように、第2基端連結部138から流すことになり、上記したように、高周波電流は、まず第3枠体W2aを矢印b1、矢印c1、矢印d1、矢印e1の方向に順次流れ、次に第4枠体W2bに入って、矢印f1、矢印g1、矢印h1、矢印i1の方向に順次流れ、次に第1枠体W1aに入って、矢印k1、矢印m1、矢印n1、矢印o1の方向に順次流れ、次に第2枠体W1bに入って、矢印p1、矢印q1、矢印r1、矢印s1の方向に順次流れることになる。
これによって、各枠体W1、W1、W2、W2に交番磁束が生じ、これが被接合部材6、6bの突合せ端部7a、7bを貫通して渦電流を誘導する。その際、突合せ端部7a、7bにジュール熱が発生する。これによって、突合せ端部7aが加熱され、突合せ端部7a、7bの一部が溶融状となる。そして、両突合せ端部7a、7bが溶融している状態において、被接合部材6a、6bを相互に接近する方向に押圧することによって、両突合せ端部7a、7bを圧着する。そして、圧着後は、再び、加熱体1を開状態として、この加熱体1をこの接合部位から取外すことによって、この接合作業が終了する。なお、加熱体1は、上流開口部1aから下流開口部1bまで連通する冷却水通路Rを有するので、冷却水通路Rに冷却水を流すことによって、加熱体1の温度制御を行うことができる。ところで、この実施の形態では、被接合部材6a、6b間にインサートメタルを介在させていないが、インサートメタルを介在させる接合方法を採用することも可能である。
上記第1実施形態の加熱コイルでは、第1部材3と第2部材4との先端側が拡開するように揺動させて開状態とすれば、被接合部材6a、6bの突合せ端部7a、7bを第1部材3と第2部材4との間に介在させることができ、さらに、この介在させた状態で、第1部材3と第2部材4との先端側が接近するように揺動させて閉状態として、高周波電流を供給すれば、被接合部材6a、6bの接合作業を行うことができる。また、接合作業終了後において開状態とすれば、加熱体1を接合部位から離間させることができる。このため、加熱体1の被接合部材6a、6bに対する装着作業及び取外し作業を簡単に行うことができ、接合作業の作業性向上を達成できる。また、突合せ端部7a、7bを第1部材3と第2部材4の間に介在させた後において、その先端側を塞ぐために第1部材3と第2部材4の先端側を連結する必要がない。すなわち、第1部材3と第2部材4の先端を合わせて、その合わせ面をシールする必要がなく、締め付け機構等も必要としない。このため、コストの低減及び被接合部材6a、6bの突合せ端部7a、7bへの装着作業の一層の容易化を図ることができる。また、加熱体1は、第1部材3と第2部材4とが基端側のヒンジ部2を中心とした揺動が可能であるので、万が一突合せ端部7a、7bが膨張した際にも、その膨張に応じて、第1部材3と第2部材4とが揺動して、第1部材3と第2部材4の破損等を防止することができる。
また、第1部材3と第2部材4において、隣接する周方向部を流れる高周波電流はそれぞれ同一方向に流れるので、第1部材3と第2部材4とを流れる高周波電流にて、安定して渦電流を発生させることができる。これにより、被接合部材6a、6bの突合せ端部7a、7bの接合作業が安定する。さらに、隣接する軸方向部131、135、133、137を流れる高周波電流はそれぞれ同一方向に流れるので、コイルのインダクタンスと等価抵抗が大きく、効率がよく、コスト低減化を図ることができる。
第1部材3と第2部材4とはそれぞれ複数の枠体W1、W2を備えるので、渦電流が確実に発生して突合せ端部7a、7bの安定した溶融が可能となる。このため、安定した接合作業を行うことができ、高品質の接合が可能となる。また、第1部材3と第2部材4とは、その先端側においては連結部位を有さない。このため、冷却水通路において、冷却水が漏れるおそれがある部位を少なくすることができ、この加熱体1の組立作業性の向上、及び冷却水漏れ防止の信頼性の向上を達成することができる。さらに、操作レバー143の揺動操作にて上記第1部材3と第2部材4とがその基端側を中心に揺動して開閉するので、第1部材3と第2部材4との開閉操作が容易となり、接合作業の作業性向上を図ることができる。
ところで、上記加熱コイルの第1変形例である図5(a)に示すように、第1部材3と第2部材4の外側において、それぞれ磁性材料からなる第1ホルダ163と第2ホルダ164を配置するようにしてもよい。この場合、第1ホルダ163と第2ホルダ164とは、それぞれ、第1凹溝167、170と第2凹溝168、171と第3凹溝169、172とを有する。そして、第1ホルダ163の第1凹溝167に第1枠体W1aの第2周方向部132が嵌合し、第1ホルダ163の第2凹溝168に第1枠体W1aの第1周方向部130が嵌合し、第1ホルダ163の第2凹溝168に第2枠体W1bの第1周方向部130が嵌合し、第1ホルダ163の第3凹溝169に第2枠体W1bの第2周方向部132が嵌合する。また、第2ホルダ164の第1凹溝170に第3枠体W2aの第2周方向部136が嵌合し、第2ホルダ164の第2凹溝171に第3枠体W2aの第1周方向部134が嵌合し、第2ホルダ164の第2凹溝171に第4枠体W2bの第1周方向部134が嵌合し、第2ホルダ164の第3凹溝172に第4枠体W2bの第2周方向部136が嵌合する。なお、磁性材料としてはフェライト等の種々の磁性材料を使用することができる。
このように、各第1部材3と第2部材4の外側において、それぞれ第1ホルダ163と第2ホルダ164を配置すれば、各第1部材3と第2部材4は安定して揺動することができる。これによって、加熱体1の取り扱いが容易となると共に、第1部材3と第2部材4を保護することができて、耐用性に優れることになる。しかも、各第1ホルダ163と第2ホルダ164は磁性材料からなるので、漏れ磁束が減少し、加熱効果が大きくなる。これにより、突合せ端部の接合性の向上を達成できる。
さらに、第2変形例である図5(b)のように、第1部材3と第1ホルダ163とを第1断熱部材174にて覆うと共に、上記第2部材4と第2ホル164とを第2断熱部材175にて覆うようにしてもよい。このように、断熱部材174、175を使用することによって、各断熱部材174、175の保温効果により、突合せ端部7a、7bを効率良く加熱することができる。これにより、加熱時間の短縮が可能となる。
次に、図6〜図16は第2実施形態を示している。この場合の加熱体1は、図15に示すように、1本のパイプ材120にて上下2段の平面視矩形状体を有する渦巻部121を形成し、次に、この渦巻部121の長手方向中間部を折曲部122、122を介して矢印のように折り曲げて、図16に示すように、相対面する上下一対の対面部123、124を形成したものであるといえる。このため、上記第1部材3が、上下の対面部123、124の一方のフレーム(左側フレーム)125にて構成され、第2部材4が、上下の対面部123、124の他方のフレーム(右側フレーム)126にて構成される。従って、左側フレーム125にて構成される第1部材3と、右側フレーム126にて構成される第2部材4とは、その基端側にて連結され、その先端側に開放部10が形成される。そして、この先端側開放部10を介して、上記被接合部材6a、6bの突合せ端部7a、7bが第1部材3と第2部材4との間に介在されることになる。
しかしながら、この加熱体1は、具体的には、次の図7から図13等に示すように構成されている。そこで、この構成についてまず加熱体1のヒンジ部2について説明する。加熱体1のヒンジ部2は、図7〜図11に示すように、枢支軸8と、この枢支軸8が挿通される本体部9とを備える。本体部9は、第1円板11と、第2円板12と、第3円板13と、第4円板14と、第5円板15と、第6円板16と、第2円板12と第3円板13との間に介装される円板スペーサ17と、これらの重ね合せ体18を挟む第1基板19と第2基板20とを備える。また、枢支軸8は、その先端部に先端ねじ部8aが形成され、その基端部に基端ねじ部8bが形成されている。そして、先端ねじ部8aは第2基板20のねじ孔21に螺合され、基端ねじ部8bは上記第1基板19よりも基端側に配置されるブロック体22の孔部23に挿入され、この孔部23に嵌合されるナット部材24に螺合される。ブロック体22の孔部23は、小径部23aと大径部23bとからなり、大径部23bに上記ナット部材24が嵌合している。また、このブロック体22と第1基板19との間に、スペーサ25が介装されている。従って、先端ねじ部8aが第2基板20のねじ孔21に螺合された状態で、ナット部材24を締め付けることによって、重ね合せ体18を第1基板19と第2基板20とで挟んだ状態で維持することができる。
この際、各第1円板11〜第6円板16はそれぞれその軸心廻りに回転可能となっている。そして、図10に示すように、第1円板11と第2円板12との間、第3円板13と第4円板14との間、及び第5円板15と第6円板16との間にシール部材(Oリング)26が介在されている。すなわち、第1円板11の先端側の面(第2円板12側の面)に周方向溝11aを設け、この周方向溝11aにシール部材26を嵌合させ、第4円板14の基端側の面(第3円板13側の面)に周方向溝14aを設け、この周方向溝14aにシール部材26を嵌合させ、第6円板16の基端側の面(第3円板13側の面)に周方向溝16aを設け、この周方向溝16aにシール部材26を嵌合させている。
また、枢支軸8の外周面には、第1円板11と第2円板12との間に対応する位置に第1周方向溝27が設けられ、第3円板13と第4円板14との間に対応する位置に第2周方向溝28が設けられ、第5円板15と第6円板16との間に対応する位置に第3周方向溝29が設けられている。さらに、枢支軸8の外周面には、各周方向溝27、28、29を挟むように配置される複数の周方向小溝が設けられ、各周方向小溝にシール部材(Oリング)30・・が嵌合されている。
そして、各第1円板11〜第6円板16には、それぞれ、外周面と内周面とに開口する径方向孔部31、32、33、34、35、36が設けられている。この場合、図11と図12(d)等で示すように、第5円板15の径方向孔部35と第6円板16の径方向孔部36とは、枢支軸8の第3周方向溝29にそれぞれ連通し、第5円板15と第6円板16とが回転してどの位置にあっても、第3周方向溝29を介して連通された状態となっている。また、図12(c)等で示すように、第3円板13の径方向孔部33と第4円板14の径方向孔部34とは、枢支軸8の第2周方向溝28にそれぞれ連通し、第3円板13と第4円板14とが回転してどの位置にあっても、第2周方向溝28を介して連通された状態となっている。さらに、第1円板11の径方向孔部31と第2円板12の径方向孔部32とは、枢支軸8の第1周方向溝27にそれぞれ連通し、第1円板11と第2円板12とが回転してどの位置にあっても、第1周方向溝27を介して連通された状態となっている。
また、図10に示すように、第1基板19と第1円板11との間、第2円板12と円板スペーサ17との間、円板スペーサ17と第3円板13との間、及び第4円板14と第5円板15との間には、第1絶縁部材Sa、第2絶縁部材Sb、第3絶縁部材Sc、及び第4絶縁部材Sdがそれぞれ介装されている。
そして、第1部材3は、図6と図8と図10に示すように、一対の略Uの字状の角パイプからなる一対の枠体W1、W1を備える。この場合、外側に配置される枠体W1を外側部材37と呼び、内側に配置される枠体W1を内側部材38と呼ぶ。外側部材37は、上記ヒンジ部2の第1基板19の外周に沿って湾曲する入口側湾曲部40(図12(a)参照)と、この入口側湾曲部40からヒンジ部2に対して径方向外方に延びる第1延伸部41と、連結部43aを介して第6円板16の径方向孔部36に連結される第2延伸部43と、第1延伸部41と第2延伸部43とを連結する連設部42とを有する。すなわち、第1延伸部41は基端側から先端側へ延伸し、第2延伸部43は、この第1延伸部41の先端部から連設部42を介して折返されて基端側へ延伸する。また、第1延伸部41及び第2延伸部43には、加熱部5を構成する湾曲部44、45がそれぞれ形成されている。そして、入口側湾曲部40には冷却水導入用配管46が接続されている。
また、上記内側部材38は、連結部47aを介して第2円板12の径方向孔部32に接続される第1延伸部47と、連結部48aを介して第4円板14の径方向孔部34に接続される第2延伸部48と、この第1延伸部47と第2延伸部48とを連結する連設部49とからなる。この場合も、第1延伸部47は基端側から先端側へ延伸し、第2延伸部48は、この第1延伸部47の先端部から連設部49を介して折返されて基端側へ延伸する。また、第1延伸部47と第2延伸部48には加熱部5を構成する湾曲部50、51がそれぞれ形成されている。
次に、第2部材4は、図6と図9と図10に示すように、一対の略Uの字状の角パイプからなる一対の枠体W2、W2を備える。この場合、外側に配置される枠体W2を外側部材52と呼び、内側に配置される枠体W2を内側部材53と呼ぶ。そして、外側部材52は、連結部54aを介して第1円板11の径方向孔部31に接続される第1延伸部54と、連結部55aを介して第5円板15の径方向孔部35に接続される第2延伸部55と、この第1延伸部54と第2延伸部55とを連結する連設部56とを有する。また、内側部材53は、円板スペーサ17の外周に沿って湾曲する出口側湾曲部57(図12(b)参照)と、この出口側湾曲部57から延伸される第1延伸部58と、連結部59aを介して第3円板13の径方向孔部33に接続される第2延伸部59と、第1延伸部58と第2延伸部59とを連結する連設部60とを有する。この場合も、第1延伸部54、58は基端側から先端側へ延伸し、第2延伸部55、59は、この第1延伸部54、58の先端部から連設部56、60を介して折返されて基端側へ延伸する。そして、外側部材52の第1延伸部54と第2延伸部55に加熱部5を構成する湾曲部62、61がそれぞれ形成され、内側部材53の第1延伸部58と第2延伸部59に加熱部5を構成する湾曲部64、63がそれぞれ形成されている。
このため、冷却水導入用配管46を介して第1部材3の外側部材37の入口側湾曲部40に冷却水を導入すれば、冷却水は図6と図8と図9のaからhに示す方向に流れる。すなわち、冷却水は、矢印aのように、第1延伸部41を流れ、さらに連設部42を介して、矢印bのように、第2延伸部43を流れ、第6円板16の径方向孔部36に供給される。そして、径方向孔部36に供給された冷却水は、第3周方向溝29及び第5円板15の径方向孔部35を介して第2部材4の外側部材52の第2延伸部55に流入する。この第2延伸部55に流入した冷却水は、矢印cのように流れて、連設部56を介して第1延伸部54に流入し、この第1延伸部54を矢印dのように流れて、第1円板11の径方向孔部31に流入する。この径方向孔部31に入った冷却水は、第1周方向溝27及び第2円板12の径方向孔部32を介して第1部材3の第1延伸部47に流入する。さらに冷却水は、この第1延伸部47を矢印eのように流れ、連設部49を介して第2延伸部48に流入し、この第2延伸部48を矢印fのように流れ、第4円板14の径方向孔部34に流入する。径方向孔部34に流入した冷却水は、第2周方向溝28及び第3円板13の径方向孔部33を介して、第2部材4の第2延伸部59に流入する。この第2延伸部59に入った冷却水は、連設部60を介して第1延伸部58に入り、この第1延伸部58を矢印hのように流れ、この第1延伸部58から出口側湾曲部57に入って、この出口側湾曲部57から冷却水導出用配管67へ流出する。
このように、この加熱体1の上流開口部1a(第1部材3の外側部材37の入口)から導入される冷却水は、下流開口部1b(第2部材4の内側部材53の出口)から冷却水導出用配管67へ導出される。すなわち、加熱体1は、その上流開口部1aから下流開口部1bまで連通する冷却水通路Rを有し、冷却水によって冷却される。
ところで、第1部材3をヒンジ部2を中心に図7の矢印A方向に揺動させれば、第2円板12と第4円板14と第6円板16とが同一方向(この場合、図7に示す矢印A方向)に回転して、この第1部材3の揺動を許容する。この際、第1部材3の入口側湾曲部40は第1基板19の外周側を回動する。また、第2部材4をヒンジ部2を中心に図7の矢印B方向(矢印A方向と相反する方向)に揺動させれば、第1円板11と第3円板13と第5円板15とが同一方向(この場合、図7に示す矢印B方向)に回転して、この第2部材4の揺動を許容する。この際、第2部材4の出口側湾曲部57が円板スペーサ17の外周側を回動する。このように、第1部材3を矢印A方向に揺動させると共に、第2部材4を矢印B方向に揺動させれば、図13と図14に示すように、加熱部5が開状態となり、この開状態から第1部材3を矢印B方向に揺動させると共に、第2部材4を矢印A方向に揺動させれば、図6と図7に示す閉状態となる。
そして、図6に示すように、第1部材3と第2部材4とが接近して閉状態となれば、第1部材3の湾曲部44、50と、第2部材4の湾曲部62、64が相対面して、加熱部5の第1加熱部5aを形成し、第1部材3の湾曲部51、45と、第2部材4の湾曲部63、61が相対面して、加熱部5の第2加熱部5bを形成する。
ところで、第1部材3と第2部材4とは、それぞれ、ヒンジ部2を中心に揺動が可能な第1ホルダ65と第2ホルダ66にて支持される。第1ホルダ65は例えば磁性材料からなり、その基端側が第2円板12と第4円板14と第6円板16に固定され、この第2円板12と第4円板14と第6円板16の回転と共に揺動する。そして、この第1ホルダ65の内面には凹溝(図示省略)が形成され、この凹溝に、第1部材3の外側部材37と内側部材38とが嵌合して、これによって、第1部材3が第1ホルダ65に支持される。このため、第1ホルダ65の揺動にともなって第1部材3が揺動する。
また、第2ホルダ66も例えば磁性材料からなり、その基端側が第1円板11と第3円板13と第5円板15に固定され、この第1円板11と第3円板13と第5円板15の回転と共に揺動する。そして、この第2ホルダ66の内面には凹溝(図示省略)が形成され、この凹溝に、第2部材4の外側部材52と内側部材53とが嵌合して、これによって、第2部材4が第2ホルダ66に支持される。このため、第2ホルダ66の揺動にともなって第2部材4が揺動する。
次に、上記のように構成された加熱体1を使用して、一対の被接合部材(棒状体)6a、6bを接合する方法を説明する。まず、図13と図14に示すように、加熱部5を開状態とする。これによって、先端側開放部10が拡開し、この拡開した先端側開放部10を介して、第1部材3と第2部材4との間に接合面を突合せた被接合部材6a、6bの突合せ端部7a、7bを介在させることができる。この際、一方の被接合部材6aの突合せ端部7aに、第1加熱部5aを対応させると共に、他方の被接合部材6bの突合せ端部7bに、第2加熱部5bを対応させる。次に、第1部材3と第2部材4とを揺動させて、加熱部5を閉状態とする。これによって、被接合部材6a、6bの突合せ端部7a、7bを、開状態の加熱部5に嵌合させることができる。
この状態において、加熱体1に高周波電流を流す。この際、高周波電流が、第1部材3において、その第1延伸部41、47から連設部42、49を介して第2延伸部43、48へ流れ、さらに第2部材4において、第1部材3の第2延伸部43、48に相対面する第2延伸部55、59から連設部56、60を介して第1延伸部54、58へ流れ、図6等に示すように、a→b→c→d→e→f→g→hと流れることになる。具体的には、高周波電流は第1部材3の外側部材37の入口側湾曲部40側から流されることになるが、第1基板19と第1円板11とが第1絶縁部材Saにて絶縁されているので、第1部材3の外側部材37の入口側湾曲部40側からの高周波電流は、第1部材3の湾曲部44、45へ流れる。また、第5円板15と第4円板14とは第4絶縁部材Sdにて絶縁されていると共に、第6円板16と第5円板15とが導通状態にあるので、湾曲部45から第2部材4の湾曲部61、62へ流れ、第1基板19と第1円板11とが第1絶縁部材Saにて絶縁され、第2円板12と円板スペーサ17とが第2絶縁部材Sbにて絶縁され、しかも第1円板11と第2円板12とが導通状態であるので、第2部材4の湾曲部62から第1部材3の湾曲部50、51へ流れ、第5円板15と第4円板14とは第4絶縁部材Sdにて絶縁され、第3円板13と円板スペーサ17とが第3絶縁部材Scにて絶縁され、しかも第3円板13と第4円板14とが導通状態であるので、第1部材3の湾曲部51から第2部材4の湾曲部63、64へ流れることになる。
すなわち、第1加熱部5aにおいては、高周波電流は、第1部材3の湾曲部44では矢印a方向に流れると共に、第2部材4の湾曲部62ではこの矢印aと同一方向の矢印d方向に流れ、また、第1部材3の湾曲部50では矢印dと同一方向の矢印e方向に流れると共に、第2部材4の湾曲部64ではこの矢印eと同一方向の矢印h方向に流れる。このため、この第1加熱部5aにおいて、交番磁束が生じ、これがこの第1加熱部5aに挿入された一方の被接合部材6aの突合せ端部7aを貫通して渦電流を誘導する。その際、突合せ端部7aにジュール熱が発生する。これによって、この突合せ端部7aが加熱され、この突合せ端部7aの一部が溶融状となる。
また、第2加熱部5bにおいては、高周波電流は、第1部材3の湾曲部45では矢印b方向に流れると共に、第2部材4の湾曲部61ではこの矢印b方向と同一方向の矢印c方向に流れ、また、第1部材3の湾曲部51では矢印c方向と同一方向の矢印f方向に流れると共に、第2部材4の湾曲部63ではこの矢印f方向と同一方向の矢印g方向に流れる。このため、この第2加熱部5bにおいても、交番磁束が生じ、これがこの第2加熱部5bに挿入された他方の被接合部材6bの突合せ端部7bを貫通して渦電流を誘導する。その際、突合せ端部7bにジュール熱が発生する。これによって、この突合せ端部7bが加熱され、この突合せ端部7bの一部が溶融状となる。
そして、両突合せ端部7a、7bが溶融している状態において、被接合部材6a、6bを相互に接近する方向に押圧することによって、両突合せ端部7a、7bを圧着する。そして、圧着後は、再び、第1部材3と第2部材4とを揺動させることによって、加熱部5を開状態とすることができ、この加熱体1をこの接合部位から取外すことができ、接合作業が終了する。なお、この場合も、加熱体1は、上流開口部1aから下流開口部1bまで連通する冷却水通路Rを有するので、冷却水通路Rに冷却水を流すことができる。また、被接合部材6a、6b間にインサートメタルを介在させていないが、インサートメタルを介在させる接合方法を採用することも可能である。
このように、第2実施形態の加熱コイルでも、第1部材3と第2部材4との揺動により、第1部材3の先端部と第2部材4の先端部との間に形成される先端側開放部10が拡開して開状態となる。従って、この拡開している先端開放部10を介して被接合部材6a、6bの突合せ端部7a、7bを開状態の加熱部5に挿入することができ、加熱部5への挿入が完了すれば、加熱部5を閉状態(第1部材3の先端部と第2部材4の先端部とを略平行として、先端開放部10の開口寸法を小とした状態)とすることによって、被接合部材6a、6bの突合せ端部7a、7bへの加熱体1の装着作業が終了する。また、接合作業終了後においては、加熱部5を開状態することによって、加熱体1を接合部位から取外すことができる。このため、突合せ端部7a、7bへの加熱部5の嵌合作業及び加熱部5の突合せ端部7a、7bからの取外作業を簡単に行うことができ、接合作業の作業性向上を達成できる。また、加熱体1に高周波電流を流せば、第1加熱部5aと第2加熱部5bとで電流の方向が相違するが、被接合部材6a、6bの各突合せ端部7a、7bを溶融することができ、これによって、各突合せ端部7a、7bを安定して接合することができる。
また、加熱体1は、第1部材3と第2部材4とが基端側のヒンジ部2を中心とした揺動が可能であるので、上記した実施の形態と同様、突合せ端部7a、7bが膨張した際にも、その膨張に応じて、第1部材3と第2部材4とが揺動して、加熱部5に対して破損等が生じるような外力が作用せず、加熱部5の破損等を防止することができる。さらに、第1部材3と第2部材4とは、それぞれ第1ホルダ65と第2ホルダ66とに支持されるので、各第1部材3と第2部材4は安定して揺動することができる。これによって、加熱体1の取り扱いが容易となると共に、第1部材3と第2部材4を保護することができて、耐用性に優れる。また、第1部材3と第2部材4とは、その基端側のヒンジ部2において連結されるが、そのヒンジ部2においては、Oリングからなるシール部材26、30・・にてシールされ、しかも、その先端側においては連結部位を有さないので、第1部材3と第2部材4を合わせて、その合わせ面をシールする必要がない。このため、締め付け機構を必要とせず、コストの低減及び被接合部材の突合せ端部への装着作業の容易化を図ることができる。また、冷却水通路Rにおいて、冷却水が漏れるおそれがある部位を少なくすることができ、この加熱体1の組立作業性の向上、及び冷却水漏れ防止の信頼性の向上を達成することができる。
次に、図17〜図21は第3実施形態を示している。この場合、ヒンジ部2において、Oリング等のシール部材を使用しない構造としている。すなわち、このヒンジ部2も、枢支軸8と、この枢支軸8が挿通される本体部9とを備えたものであるが、枢支軸8の外周面は周方向溝を有さない。また、本体部9の重ね合せ体18は、第1円板71と第2円板72と第3円板73と第4円板74と第5円板75と第6円板76と第7円板77とを有するものであるが、この場合、第2円板72と第4円板74と第6円板76とは、それぞれ、円板本体72a、74a、76aと、各円板本体72a、74a、76aから突設される支持片部72b、74b、76bとからなる。各支持片部72b、74b、76bは、図17に示すように、平面視において、例えば、円弧状(四半円弧状)である。
この場合、第1円板71と第3円板73と第5円板75と第7円板77の外径寸法が第2円板72と第4円板74と第7円板77の外径よりも小さく設定される。また、図20に示すように、第2円板72の支持片部72bは第1円板71側へ突出して、第1円板71の外周面に所定隙間を持って相対面(対向)し、第4円板74の支持片部74bは第5円板75側へ突出して、第5円板75の外周面に所定隙間を持って相対面(対向)し、第6円板76は第7円板77側へ突出して、第7円板77の外周面に所定隙間を持って相対面(対向)している。
この場合も、枢支軸8の先端ねじ部8aを第2基板20のねじ孔21に螺合させ、基端ねじ部8bをブロック体22の孔部23に挿入させて、この孔部23に嵌合されるナット部材24を螺合させることによって、重ね合せ体18を第1基板19と第2基板20とで挟んだ状態で維持することができる。この際、第1円板71〜第7円板77はそれぞれ回転可能となっている。
また、第1円板71と第2円板72との間、第3円板73と円板スペーサ70との間、円板スペーサ70と第4円板74との間、及び第5円板75と第6円板76との間に、第1絶縁部材Sa、第2絶縁部材Sb、第3絶縁部材Sc、及び第4絶縁部材Sdがそれぞれ介装されている。
そして、第1部材3は、図18と図20と図21に示すように、この場合も、一対の略Uの字状の角パイプからなる一対の枠体W1、W1を備え、外側に配置される枠体W1を外側部材80と呼び、内側に配置される枠体W1を内側部材81と呼ぶ。外側部材80は、第1円板71の外周に沿って配設される入口側湾曲部82と、この入口側湾曲部82から延伸される第1延伸部83と、連結部84aを介して第7円板77に連結される第2延伸部84と、第1延伸部83と第2延伸部84とを連結する連設部85とを有し、内側部材81は、連結部88aを介して第3円板73に連結される第1延伸部88と、第5円板75に連結部89aを介して連結される第2延伸部89と、第1延伸部88と第2延伸部89とを連結する連設部90とを有する。すなわち、この場合も、第1延伸部83、88は基端側から先端側へ延伸し、第2延伸部84、89は、この第1延伸部83、88の先端部から連設部85、90を介して折返されて基端側へ延伸する。また、第1延伸部83と第2延伸部84には、加熱部5を構成する湾曲部86、87がそれぞれ設けられ、第1延伸部88と第2延伸部89には、加熱部5を構成する湾曲部91、92がそれぞれ設けられている。
さらに、第2部材4は、図19と図20と図21とに示すように、この場合も、一対の略Uの字状の角パイプからなる一対の枠体W2、W2を備え、外側に配置される枠体W2を外側部材93と呼び、内側に配置される枠体W2を内側部材94と呼ぶ。外側部材93は、第2円板72の支持片部72bに連結部95を介して連結される第1延伸部96と、第6円板76の支持片部76bに連結部97を介して連結される第2延伸部98と、第1延伸部96と第2延伸部98とを連結する連設部99とを有し、内側部材94は、円板スペーサ70の外周に沿って配置される出口側湾曲部102と、この出口側湾曲部102から延伸される第1延伸部103と、連結部108を介して第4円板74に連結される第2延伸部104と、第1延伸部103と第2延伸部104を連結する連設部105とを有する。すなわち、この場合も、すなわち、第1延伸部96、103は基端側から先端側へ延伸し、第2延伸部98、104は、この第1延伸部96、103の先端部から連設部99、105を介して折返されて基端側へ延伸する。また、第1延伸部96と第2延伸部98には、加熱部5を構成する湾曲部100、101がそれぞれ設けられ、第1延伸部103と第2延伸部104には、加熱部5を構成する湾曲部106、107がそれぞれ設けられている。
また、図21に示すように、第1部材3の外側部材80の連結部84aと、第2部材4の外側部材93の連結部97とが連通するようにチューブ110にて接続され、第2部材4の外側部材93の連結部95と第1部材3の内側部材81の連結部88aとが連通するようにチューブ111にて接続され、第1部材3の内側部材81の連結部89aと、第2部材4の内側部材94の連結部108とが連通するようにチューブ112にて接続される。なお、上記チューブ110、111、112としては耐熱性に優れた可撓性のものが好ましい。
このため、冷却水導入用配管46を介して加熱体1の上流開口部1a(第1部材3の外側部材80の開口部)に、冷却水を導入すれば、冷却水は、第1延伸部83を流れ、さらに連設部85を介して第2延伸部84を流れる。そして、チューブ110を介して第2部材4の外側部材93の第2延伸部98に流入する。この第2延伸部98に流入した冷却水は、連設部99を介して第1延伸部96に流入する。第1延伸部96からはチューブ111を介して第1部材3の内側部材81の第1延伸部88に入り、この第1延伸部88から連設部90を介して第2延伸部89に流入する。第2延伸部89からはチューブ112を介して第2部材4の内側部材94の第2延伸部104に入り、連設部105を介して第1延伸部103に流入して、この第1延伸部103から出口側湾曲部102に入って、この出口側湾曲部102から下流開口部1bを介して冷却水導出用配管67へ流出する。すなわち、この場合であっても、上記加熱体1はその上流開口部1aから下流開口部1bまで連通する冷却水通路Rを有し、上流開口部1aから導入された冷却水が、a→b→c→d→e→f→g→hと流れ、下流開口部1bから導出(流出)されることになる。
また、第1部材3をヒンジ部2を中心に図17に示す矢印A方向に揺動させれば、第1円板71と第3円板73と第5円板75と第7円板77とが同一方向(この場合、図17に示す矢印A方向)に回転して、この第1部材3の揺動を許容する。また、第2部材4をヒンジ部2を中心に図17の矢印B方向(上記矢印A方向と相反する方向)に揺動させれば、第2円板72と第4円板74と第6円板76とが同一方向(この場合、図17に示す矢印B方向)に回転して、この第2部材4の揺動を許容する。なお、各円板71・・の回転の際には、上記連結用のチューブ110、111、112はそれらの回転を規制せず、また、第2円板72の支持片部72b、第4円板74の支持片部74b、及び第6円板76の支持片部76bは、これらにそれぞれ対応する円板71、75、77等には接触せず、各円板71・・の回転を、支持片部72b、74b、76bは規制しない。
そして、図21に示すように、第1部材3と第2部材4とが接近して閉状態となれば、第1部材3の湾曲部86、91と、第2部材4の湾曲部100、106が相対面して、加熱部5の第1加熱部5aを形成し、第1部材3の湾曲部87、92と、第2部材4の湾曲部101、107が相対面して、加熱部5の第2加熱部5bを形成する。
この場合においても、接合作業を行う際には、加熱部5を閉状態としてこの加熱部5に高周波電流を流すことになるが、ヒンジ部2において、第1円板71と第2円板72とが第1絶縁部材Saにて絶縁され、第3円板73と円板スペーサ70とが第2絶縁部材Sbにて絶縁され、円板スペーサ70と第4円板74と第3絶縁部材Scにて絶縁され、第5円板75と第6円板76とが第4絶縁部材Sdにて絶縁され、また、第6円板76と第7円板77とが導通状態にあり、第5円板75と第4円板74とが導通状態にあり、第3円板73と第2円板72とが導通状態にあるので、第1部材3の外側部材80の入口側湾曲部82側から高周波電流がこの加熱体1に供給されれば、高周波電流は、図21に示すように、a→b→c→d→e→f→g→hと流れることになる。
このため、第1加熱部5aにおいては、高周波電流は、第1部材3の湾曲部86では矢印a方向に流れると共に、第2部材4の湾曲部100ではこの矢印a方向と同一方向の矢印d方向に流れ、また、第1部材3の湾曲部91では矢印d方向と同一方向の矢印e方向に流れると共に、第2部材4の湾曲部106ではこの矢印e方向と同一方向の矢印h方向に流れる。また、第2加熱部5bにおいては、高周波電流は、第1部材3の湾曲部87では矢印b方向に流れると共に、第2部材4の湾曲部101ではこの矢印b方向と同一方向の矢印c方向に流れ、また、第1部材3の湾曲部92では矢印c方向と同一方向の矢印f方向に流れると共に、第2部材4の湾曲部107ではこの矢印f方向と同一方向の矢印g方向に流れる。このため、この加熱部5a、5bにおいて、交番磁束が生じ、これが加熱部5a、5bに挿入された被接合部材6a、6bの突合せ端部7aを貫通して渦電流を誘導する。その際、突合せ端部7a、7bにジュール熱が発生する。これによって、この突合せ端部7a、7bが加熱され、この突合せ端部7a、7bの一部が溶融状となる。
また、この加熱体1においても、各第1部材3と第2部材4は、それぞれ第1ホルダ65と第2ホルダ66に支持される。第1ホルダ65は、その基端側が、第1円板71と第3円板73と第5円板75と第7円板77に固定され、この第1円板71と第3円板73と第5円板75と第7円板77の回転と共に揺動する。そして、この第1ホルダ65の内面には凹溝(図示省略)が形成され、この凹溝に、第1部材3の外側部材80と内側部材81とが嵌合している。このため、第1ホルダ65の揺動にともなって第1部材3が揺動する。また、第2ホルダ66は、その基端側が、第2円板72と第4円板74と第6円板76に固定され、この第2円板72と第4円板74と第6円板76の回転と共に揺動する。そして、この第2ホルダ66の内面には凹溝(図示省略)が形成され、この凹溝に、第2部材4の外側部材93と内側部材94とが嵌合して、これによって、第2部材4が第2ホルダ66に支持される。このため、第2ホルダ66の揺動にともなって第2部材4が揺動する。
このように、第3実施形態の加熱体1であっても、上記図6に示す第2実施形態の加熱体1と同様、第1部材3と第2部材4との揺動による加熱部5の開閉を可能としているので、その装着作業及び取外し作業を簡単に行うことができると共に、各突合せ端部7a、7bを安定して接合することができる等の作用効果を発揮することができる。また、第1部材3と第2部材4とは、それぞれ第1ホルダ65と第2ホルダ66とに支持されるので、加熱体1の取り扱いが容易となると共に、第1部材3と第2部材4を保護することができて、耐用性に優れる。また、第1部材3と第2部材4とを合わせて、その合わせ面をシールする必要がないので、締め付け機構を必要とせず、その組み付け作業の容易化を図ることができる。ところで、上記図17〜図21に示す加熱体1にあっては、Oリング等のシール部材26、30を使用しないので、これらシール部材26、30を嵌合させるための周方向溝の加工を省略することができると共に、溝にOリングをはめ込む作業も省略することができ、さらには、冷却水通路Rの一部を構成するための枢支軸8の周方向溝を省略することができる。このため、加工性及び組立作業性の向上を図ることができる。
以上にこの発明の加熱コイルの具体的な実施の形態について説明したが、この発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内で種々変更して実施することが可能である。例えば、各枠体W1、W2を形成するパイプとして、上記図1に示す第1実施形態では、丸パイプを使用し、図7等や図17等に示す実施形態では、角パイプを使用したが、これらに限るものではなく、また、各第1部材3と第2部材4の枠体W1、W2の数の増減は任意であり、少なくとも各1つあればよいが、2個以上が好ましい。さらに、上記図2等では、第1部材3のみを揺動させていたが、第2部材4のみを揺動させるように構成しても、第1部材3と第2部材4とを揺動させるように構成してもよい。そして、第1部材3と第2部材4の揺動角度範囲としても、接合すべき被接合部材6a、6bの外径寸法や、複数の被接合部材6a、6bが並設される場合の隣合う被接合部材6a、6b間の間隔等に応じて任意に設定できる。また、図1に示す第1実施形態の加熱体1における高周波電流の流れとしても、図例と逆方向であってもよい。すなわち、第2枠体W1bを流れた後、第1枠体W1aに入って、この第1枠体W1aを流れ、その後、中継部139を介して第4枠体W2bに入って、この第4枠体W2bを流れ、次に第3枠体W2aに入って、この第3枠体W2aを流れるものであってもよい。さらに、冷却水の流れの向きとしても、上記実施の形態と逆方向であってもよい。また、被接合部材6a、6bとしては、鉛直方向に沿って配置されるものであっても、水平方向に沿って配置されるものであっても、さらには、鉛直面や水平面に対して任意の角度に傾斜されるものであってもよい。
この発明の加熱コイルの第1実施形態を示す要部簡略斜視図である。 上記加熱コイルの平面図である。 上記加熱コイルの側面図である。 上記加熱コイルの要部断面図である。 加熱コイルの変形例を示し、(a)はホルダを備えた簡略断面図であり、(b)はホルダと断熱部材とを備えた簡略断面図である。 この発明の加熱コイルの第2実施形態を示す要部簡略斜視図である。 上記加熱コイルの断面平面図である。 上記加熱コイルのヒンジ部と第1部材との関係を示す断面図である。 上記加熱コイルのヒンジ部と第2部材との関係を示す断面図である。 上記加熱コイルのヒンジ部の断面図である。 上記ヒンジ部の一部断面で示す斜視図である。 上記ヒンジ部を示し、(a)は平面図であり、(b)は図10のC−C線断面図であり、(c)は図10のD−D線断面図であり、(d)は図10のE−E線断面図である。 上記加熱コイルの開状態を示す平面図である。 上記加熱コイルの開状態を示す簡略斜視図である。 上記加熱コイルの基本構造を示し、その製造途中の簡略斜視図である。 上記図15に示した方法にて製造された加熱コイルの簡略斜視図である。 この発明の加熱コイルの第3実施形態を示す要部断面平面図である。 上記加熱コイルのヒンジ部と第1部材との関係を示す断面図である。 上記加熱コイルのヒンジ部と第2部材との関係を示す断面図である。 上記加熱コイルのヒンジ部の断面図である。 上記加熱コイルの簡略斜視図である。 従来の加熱コイルの断面図である。 従来の他の加熱コイルの分解斜視図である。
符号の説明
1・・加熱体、1a・・上流開口部、1b・・下流開口部、2・・ヒンジ部、3・・第1部材、4・・第2部材、5・・加熱部、6a、6b・・被接合部材、7a、7b・・突合せ端部、10・・先端側開放部、41・・第1延伸部42・・連設部、43・・第2延伸部、44、45・・湾曲部、54・・第1延伸部、55・・第2延伸部、56・・連設部、61、62・・湾曲部、65・・第1ホルダ、66・・第2ホルダ、130、134・・第1周方向部、131、135・・第1軸方向部、132、136・・第2周方向部、133、137・・第2軸方向部、143・・操作レバー、163・・第1ホルダ、164・・第2ホルダ、174・・第1断熱部材、175・・第2断熱部材、R・・冷却水通路、W1、W2・・枠体

Claims (11)

  1. 一対の被接合部材(6a)(6b)の突合せ端部(7a)(7b)を高周波誘導加熱により加熱する加熱体(1)を備え、この加熱体(1)が基端側のヒンジ部(2)を中心に揺動可能に連結された一対の第1部材(3)と第2部材(4)とを有し、上記第1部材(3)と第2部材(4)との間に上記突合せ端部(7a)(7b)を介在させて、上記加熱体(1)に高周波電流を供給した際に、第1部材(3)と第2部材(4)とを流れる高周波電流にて渦電流を誘導することを特徴とする加熱コイル。
  2. 上記第1部材(3)と第2部材(4)とは、それぞれ、高周波電流が上記被接合部材(6a)(6b)の突合せ端部(7a)(7b)の外周側を周方向に沿って流れる周方向部(130)(132)(134)(136)を有し、各第1部材(3)と第2部材(4)において、隣接する周方向部(130)(130)(134)(134)を流れる高周波電流はそれぞれ同一方向に流れることを特徴とする請求項1の加熱コイル。
  3. 上記第1部材(3)と第2部材(4)とは、それぞれ、高周波電流が上記被接合部材(6a)(6b)の突合せ端部(7a)(7b)の外周側を軸方向に沿って流れる軸方向部(131)(133)(135)(137)を有し、隣接する軸方向部(131)(135)(133)(137)を流れる高周波電流はそれぞれ同一方向に流れることを特徴とする請求項1又は請求項2の加熱コイル。
  4. 上記第1部材(3)と第2部材(4)とは、それぞれ、基端側から先端側へ周方向に沿って延びる第1周方向部(130)(134)と、この第1周方向部(130)(134)の先端から軸方向に沿って延びる第1軸方向部(131)(135)と、この第1軸方向部(131)(135)から基端側へ周方向に沿って延びる第2周方向部(132)(136)と、この第2周方向部(132)(136)の基端から軸方向に沿って延びて上記第1軸方向部(131)(135)に対向する第2軸方向部(133)(137)とを有する矩形状の枠体(W1)(W2)を備え、上記加熱体(1)に高周波電流を供給した際に、各第1部材(3)と第2部材(4)とにおいて、第1周方向部(130)(134)と、第1軸方向部(131)(135)と、第2周方向部(132)(136)と、第2軸方向部(133)(137)とを順次高周波電流が流れることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかの加熱コイル。
  5. 上記第1部材(3)と第2部材(4)とは、それぞれ、基端側から先端側へ延伸する第1延伸部(41)(54)と、この第1延伸部(41)(54)の先端部から連設部(42)(56)を介して折返されて基端側へ延伸する第2延伸部(43)(55)とを有する枠体(W1)(W2)を備え、上記加熱体(1)に高周波電流を供給した際に、高周波電流が、上記第1部材(3)において、その第1延伸部(41)から連設部(42)を介して第2延伸部(43)へ流れ、さらにこの第1部材(3)の第2延伸部(43)から上記第2部材(4)に流れ、この第2部材(4)において、上記第1部材(3)の第2延伸部(43)に相対面する第2延伸部(55)から連設部(56)を介して第1延伸部(54)へ流れることを特徴とする請求項1又は請求項2の加熱コイル。
  6. 上記第1部材(3)と第2部材(4)とが接近した閉状態において、上記突合せ端部(7a)(7b)が遊嵌状に挿入される加熱部(5)となる湾曲部(44)(45)(61)(62)を、上記第1延伸部(41)(54)と第2延伸部(43)(55)とに設けたことを特徴とする請求項5の加熱コイル。
  7. 上記各第1部材(3)と第2部材(4)とは、それぞれ複数の枠体(W1)(W2)を備えることを特徴とする請求項4〜請求項6のいずれかの加熱コイル。
  8. 上記加熱体(1)は、その上流開口部(1a)から下流開口部(1b)まで連通する冷却水通路(R)を有することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれかの加熱コイル。
  9. 上記各第1部材(3)と第2部材(4)の外側において、それぞれ磁性材料からなる第1ホルダ(65)(163)と第2ホルダ(66)(163)を配置したことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれかの加熱コイル。
  10. 上記第1部材(3)と第1ホルダ(163)とを第1断熱部材(174)にて覆うと共に、上記第2部材(4)と第2ホルダ(164)とを第2断熱部材(175)にて覆うことを特徴とする請求項9の加熱コイル。
  11. 上記ヒンジ部に操作レバー(143)を付設し、この操作レバー(143)の揺動操作にて上記第1部材(3)と第2部材(4)とがその基端側を中心に揺動して開閉することを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかの加熱コイル。
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