JP2006205079A - 圧力スイング吸着装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】安全かつ経済的に揮発性有機化合物を回収できるとともに、吸着塔から放出されたオフガスを有効に利用することができる圧力スイング吸着装置を提供すること。
【解決手段】本発明の圧力スイング吸着装置1は、吸着塔10A,10Bから放出されたオフガスを貯蔵可能なガス貯蔵部20を備え、オフガスが通過する経路30A,30B内に当該オフガス中の酸素濃度を測定する酸素濃度測定部40A,40Bを配設しており、この酸素濃度測定部40A,40Bにより測定されたオフガス中の酸素濃度が規定値を超えているか否かを判定する濃度判定部と、濃度判定部により酸素濃度が規定値を超えている判定された場合には、オフガスをガス貯蔵部20から吸着塔10A,10Bに送り出すかどうかを制御する制御部を備えている。
【選択図】図1
【解決手段】本発明の圧力スイング吸着装置1は、吸着塔10A,10Bから放出されたオフガスを貯蔵可能なガス貯蔵部20を備え、オフガスが通過する経路30A,30B内に当該オフガス中の酸素濃度を測定する酸素濃度測定部40A,40Bを配設しており、この酸素濃度測定部40A,40Bにより測定されたオフガス中の酸素濃度が規定値を超えているか否かを判定する濃度判定部と、濃度判定部により酸素濃度が規定値を超えている判定された場合には、オフガスをガス貯蔵部20から吸着塔10A,10Bに送り出すかどうかを制御する制御部を備えている。
【選択図】図1
Description
本発明は、ガス混合物から揮発性有機化合物などの特定成分を選択的に吸着する圧力スイング吸着装置に関する。
大気中に拡散されている揮発性有機化合物(VOC:Volatile Organic Compoundsの略)は、例えば、トルエン、キシレン、ベンゼン、ヘキサン等の化学物質が挙げられるが、このような揮発性有機化合物は、光化学スモッグや大気汚染を引き起こすだけではなく、地球温暖化にも影響を与えるため、地球環境的にも削減が求められている物質である。
加えて、揮発性有機化合物の人体への影響についても、蒸発・気化したものを吸入することによって頭痛やめまい、吐き気、疲労感、腎障害などの有害性や発ガン性などが指摘されており、近年では、アレルギー症の一種であるアトピーやシックハウス症候群の主要な原因と言われており、この点においても、大気中の揮発性有機化合物の削減は急務と考えられている。
一方、大気中の揮発性有機化合物を効率的に回収するための一手段として、圧力スイング吸着(PSA:Pressure Swing Adsorptionの略)装置を用いたVOCの回収方法が提案されている。この圧力スイング吸着装置は、一般に、ゼオライトを窒素吸着剤として充填した吸着塔を複数配列した圧力スイング吸着装置を使用し、空気を吸着塔内に導入して窒素を吸着剤に吸着させる吸着工程と、吸着した窒素を真空ポンプ等によって減圧し放出する減圧工程、ガスを導入、パージして吸着塔に吸着された特定成分を脱着するパージ脱着工程、さらに、復圧ガスを導入して減圧後の吸着剤の吸着能を復帰させるための復圧工程からなるサイクルを、各吸着塔ごとに交互に組み合わせて連続的に操業を行っている(例えば、特許文献1)。
また、図6は、従来の圧力スイング吸着装置100の概略図であり、このような構成の圧力スイング吸着装置100は、供給部5から揮発性有機化合物を混合したガス混合物を吸着塔10A,10Bの内部に導入して、充填されたゼオライト等の吸着剤に回収対象の揮発性有機化合物を吸着させ、揮発性有機化合物を分離した後のガスをオフガスとして大気に放出している。
なお、図6にあっては、後記する図1及び図2と構成を共通するところについては、共通する符号を付するとともに、その説明を省略している。
なお、図6にあっては、後記する図1及び図2と構成を共通するところについては、共通する符号を付するとともに、その説明を省略している。
ここで、図6に示す構成のような、吸着塔を2つ備える(吸着塔10A,10B)タイプの圧力スイング吸着装置100にあっては、一方の吸着塔10Aを加圧(例えば2〜3kg/cm2G)状態、また、場合によっては微加圧(例えば100〜200mmAq)状態や微減圧(例えば−100mmAq程度)状態(以下、「加圧状態等」とする場合もある)にしてガス混合物中の揮発性有機化合物を吸着させる間に、真空ポンプ15によりもう一方の吸着塔10Bを減圧し、ガスパージすることにより、吸着済の揮発性有機化合物を吸着塔10Bの外に押し出した後、昇圧して再生し、このサイクルを繰り返して、2つの吸着塔10A,10Bを連続して使用するようにしていた。なお、押し出された揮発性有機化合物は、冷却槽16により冷却後、気液分離槽17により気体分と液体分に分離され、液化された揮発性有機化合物が別途回収されることになる。
ところで、圧力スイング吸着装置においては、吸着塔から放出されたオフガスを、減圧にした吸着塔を運転圧力に復圧するための操作や吸着塔内の吸着剤を再生するためのパージガスとして使用することもできるのであるが、このオフガスに空気(特に酸素)が混入していた場合にあっては、吸着塔の内部や真空ポンプの吐出側において爆発混合気を生成してしまう可能性があった。このため、オフガスに空気が混入する可能性がある場合には、安全性を確保するため、図6に示すようにこのオフガスをパージガスとして使用せずに大気に放出するとともに、再生操作などのパージガスとして別途窒素を用いるようにしていたが、これが運転コストの増大を招いており好ましくなかった。
従って、本発明の目的は、安全かつ経済的に揮発性有機化合物を回収できるとともに、吸着塔から放出されたオフガスを有効に利用することができる圧力スイング吸着装置を提供することにある。
前記した目的を達するために、本発明の圧力スイング吸着装置は、供給部から送り込まれたガス混合物中の特定成分を選択的に吸着する吸着塔を少なくとも2つ備え、前記吸着塔により特定成分が吸着除去されたガスをオフガスとして放出する圧力スイング吸着装置であって、前記吸着塔のうちの少なくとも1つが吸着工程にある間には、残りの吸着塔のうちの少なくとも1つが、当該吸着塔を減圧する減圧工程、吸着塔に吸着された特定成分を脱着するパージ脱着工程、及び吸着塔を復圧する復圧工程を含む再生工程にあり、前記再生工程にあっては、前記吸着塔から放出されたオフガスが再生工程の対象となる吸着塔に再度送り込まれ、前記吸着塔から放出されたオフガスが通過する経路には、吸着塔から放出されたオフガスを貯蔵し、かつ、貯蔵した前記オフガスを前記吸着塔に再度送り出すためのガス貯蔵部が配設され、前記吸着塔から放出されたオフガスは、前記パージ脱着工程においては、前記再生工程の対象となる吸着塔に再度送り出されるとともに、前記ガス貯蔵部に送り込まれて貯蔵され、前記復圧工程においては、前記吸着塔から放出されたオフガスと、前記ガス貯蔵部に貯蔵されたオフガスが前記再生工程の対象となる吸着塔に送り出され、前記オフガスが通過する経路に当該オフガス中の酸素濃度を測定する酸素濃度測定部を配設し、前記酸素濃度測定部により測定されたオフガス中の酸素濃度が規定値を超えているか否かを判定する濃度判定部と、前記濃度判定部により酸素濃度が規定値を超えていると判定された場合には、オフガスを吸着塔に送り出すかどうかを制御する制御部を備えていることを特徴とする。
この本発明の圧力スイング吸着装置によれば、吸着塔のうちの少なくとも1つが吸着工程にある間には、残りの吸着塔のうちの少なくとも1つが再生工程にあり、この再生工程にあっては、吸着塔から放出されたオフガスが再生工程の対象となる吸着塔に再度送り込まれるようにしている。また、吸着塔から放出されたオフガスが通過する経路にガス貯蔵部が配設し、吸着塔から放出されたオフガスは、再生工程におけるパージ脱着工程においては、再生工程の対象となる吸着塔に再度送り出されるとともに、ガス貯蔵部に送り込まれて貯蔵され、更には、再生工程における復圧工程においては、吸着塔から放出されたオフガスと、ガス貯蔵部に貯蔵されたオフガスが再生工程の対象となる吸着塔に送り出すようにしている。これにより、ガス貯蔵部を使用して、吸着塔から放出されたオフガスを有効に利用することができる。
そして、吸着塔から放出されたオフガスを貯蔵し、かつ、貯蔵した前記オフガスを前記吸着塔に再度送り出すためのガス貯蔵部を備えており、オフガスが通過する経路に当該オフガス中の酸素濃度を測定する酸素濃度測定部を配設しており、この酸素濃度測定部により測定されたオフガス中の酸素濃度が規定値を超えているか否かを判定する濃度判定部と、濃度判定部により酸素濃度が規定値を超えていると判定された場合には、オフガスをガス貯蔵部から吸着塔に送り出すかどうかを制御する制御部を備えている。
このような構成により、吸着塔により揮発性有機化合物の吸着除去を好適に実施し、かつ、酸素濃度測定部によりオフガス中の酸素濃度の測定が確実に行われ、酸素濃度が規定値以内の場合には、オフガスを吸着塔に送り出し、このオフガスが吸着塔の再生工程に適用することができる一方、規定値を外れた場合にあっては、制御部がオフガスを吸着塔に送り出すかどうかを制御する。このため、爆発混合気の生成を好適に抑制することができ、安全かつ経済的に揮発性有機化合物を回収できるとともに、吸着塔から放出されたオフガスを有効に利用することができる。
このような構成により、吸着塔により揮発性有機化合物の吸着除去を好適に実施し、かつ、酸素濃度測定部によりオフガス中の酸素濃度の測定が確実に行われ、酸素濃度が規定値以内の場合には、オフガスを吸着塔に送り出し、このオフガスが吸着塔の再生工程に適用することができる一方、規定値を外れた場合にあっては、制御部がオフガスを吸着塔に送り出すかどうかを制御する。このため、爆発混合気の生成を好適に抑制することができ、安全かつ経済的に揮発性有機化合物を回収できるとともに、吸着塔から放出されたオフガスを有効に利用することができる。
本発明の圧力スイング吸着装置は、前記オフガスが通過する経路に前記酸素濃度測定部が複数配設されていることが好ましい。
この本発明によれば、酸素濃度測定部が、放出されるオフガスが通過する経路内に複数設けられているので、当該設備から放出される時点の酸素濃度を確実に測定することができ、爆発混合気の生成を未然に防止することができる。
この本発明によれば、酸素濃度測定部が、放出されるオフガスが通過する経路内に複数設けられているので、当該設備から放出される時点の酸素濃度を確実に測定することができ、爆発混合気の生成を未然に防止することができる。
本発明の圧力スイング吸着装置は、前記したガス貯蔵部の容量が前記吸着塔1塔の容量
よりも大きいことが好ましい。
この本発明によれば、オフガスを送り出すガス貯蔵部の容量が吸着塔1塔の容量よりも大きいので、吸着塔の再生工程に使用するに十分な量のオフガスを貯蔵することができ、再生工程が簡便かつ効率よく行われることになる。
よりも大きいことが好ましい。
この本発明によれば、オフガスを送り出すガス貯蔵部の容量が吸着塔1塔の容量よりも大きいので、吸着塔の再生工程に使用するに十分な量のオフガスを貯蔵することができ、再生工程が簡便かつ効率よく行われることになる。
そして、本発明の圧力スイング吸着装置は、吸着対象である前記した特定成分が、爆発混合気を生成する可能性がある揮発性有機化合物(例えば、トルエン、キシレン、ベンゼン、ヘキサン等の化学物質)である場合に、最大限に効果を発揮することになる。
以下、本発明の圧力スイング吸着装置の一態様について、図面を用いて説明する。
図1及び図2は、圧力スイング吸着装置1の構成を示した模式図であり、図1は、再生工程におけるパージ脱着工程(後記)でのオフガスの流れ、図2は、再生工程における復圧工程(後記)でのオフガスの流れ、をそれぞれ示している。
ここで、図1及び図2においては、圧力スイング吸着装置1の経路内に吸着塔を2つ(吸着塔10A,10Bの2基)設置した例を示している。
図1及び図2は、圧力スイング吸着装置1の構成を示した模式図であり、図1は、再生工程におけるパージ脱着工程(後記)でのオフガスの流れ、図2は、再生工程における復圧工程(後記)でのオフガスの流れ、をそれぞれ示している。
ここで、図1及び図2においては、圧力スイング吸着装置1の経路内に吸着塔を2つ(吸着塔10A,10Bの2基)設置した例を示している。
ここで、図1及び図2にあって、オフガスが通過する経路(オフガス通過経路30A〜30F)については、対応する工程においてオフガスが通過する場合には、当該経路を実線で、また、経路は配設されているがオフガスが通過しない場合には、当該経路を二点破線で示している。
図1及び図2に示す供給部5からは、分離対象となるガス混合物が送り出されていくことになる。このガス混合物は、供給部からガス送出系7を通じて、吸着塔10A,10Bに送り出されていく。
吸着塔10A,10Bは、供給部5から送り出されてくるガス混合物に含まれる特定成分、例えば揮発性有機化合物を選択的に吸着する。吸着塔10A,10Bの内部には、供給部5から送り出されてくるガス混合物の特定成分を選択的に吸着するための吸着剤が充填されており、例えば、トルエン、キシレン、ベンゼン、ヘキサン、灯油、軽油、ガソリン、塩化メチレン、アセトン、メタノール等の揮発性有機化合物を吸着除去するには、ゼオライト、シリカ、アルミナ、シリカ−アルミナ複合体、活性炭、シリカゲル等の吸着剤を充填するようにすればよい。
吸着塔10A,10Bは、加圧や微加圧(または微減圧)された状態でガス混合物中の揮発性有機化合物を吸着する。吸着された揮発性有機化合物は吸着塔10A,10Bの内部に残ることによりガス混合物から除去される。この吸着塔10A,10Bにより揮発性有機化合物が吸着除去されたガスは、オフガスとして放出される。
一方、図1及び図2に示す圧力スイング吸着装置1にあっては、2つの吸着塔10A,10Bのうちの一方の吸着塔(例えば吸着塔10A)を用いて揮発性有機化合物の吸着が行われる(吸着工程とする)間に、他方の吸着塔(例えば吸着塔10B)は、減圧により吸着した揮発性有機化合物を吸着塔10Bの外部に除去した後、ガスをパージし、復圧してもとの加圧状態等に戻す再生工程が実施されることとなる。
図3は、図1に示す圧力スイング吸着装置における2つの吸着塔10A,10Bの工程フローを示す概略図である。
図3のステップ1〜3に示すように、吸着塔10Aが吸着工程とされている間に、吸着塔10Bは、塔内が減圧する(減圧工程)とともにガスをパージして吸着した揮発性有機化合物を塔入口から押し出して脱着させた後(パージ脱着工程)、吸着塔10Bを再度昇圧してもとの加圧状態に戻す(復圧工程)。吸着塔10Bは、このような3工程からなる再生工程を経て、揮発性有機化合物が再度吸着可能な状態となる。
図3のステップ1〜3に示すように、吸着塔10Aが吸着工程とされている間に、吸着塔10Bは、塔内が減圧する(減圧工程)とともにガスをパージして吸着した揮発性有機化合物を塔入口から押し出して脱着させた後(パージ脱着工程)、吸着塔10Bを再度昇圧してもとの加圧状態に戻す(復圧工程)。吸着塔10Bは、このような3工程からなる再生工程を経て、揮発性有機化合物が再度吸着可能な状態となる。
一方、ステップ4〜6では、これとは逆に、吸着塔10Bが吸着工程とされている間に、吸着塔10Aについて減圧工程、パージ脱着工程及び昇圧工程からなる再生工程が行われることにより、吸着塔10Aが揮発性有機化合物が再度吸着可能な状態となる。
図1等に示す圧力スイング吸着装置1の吸着塔10A,10Bは、このような吸着工程と再生工程が2台の吸着塔10A,10Bを交互に切り換えて行うことにより、ガス混合物中の揮発性有機化合物の吸着除去を連続的に実施できることになる。
図1等に示す圧力スイング吸着装置1の吸着塔10A,10Bは、このような吸着工程と再生工程が2台の吸着塔10A,10Bを交互に切り換えて行うことにより、ガス混合物中の揮発性有機化合物の吸着除去を連続的に実施できることになる。
また、再生工程に要する時間Tは、230〜390秒程度とすればよいが、例えば、再生工程をかかる230〜390秒程度とした場合にあっては、再生工程を構成する減圧工程(T1)、パージ脱着工程(T2)及び昇圧工程(T3)は、それぞれ下記の時間としておけばよい。なお、吸着工程も、再生工程と同じ時間230〜390秒程度行われる。
減圧工程(T1) 20〜60秒
パージ脱着工程(T2) 180〜270秒
昇圧工程(T3) 30〜60秒
(再生工程全体:T) 230〜390秒
パージ脱着工程(T2) 180〜270秒
昇圧工程(T3) 30〜60秒
(再生工程全体:T) 230〜390秒
再生工程における減圧工程は、吸着塔10A,10Bと連接される真空ポンプ15を稼働することにより行われ、真空ポンプ15で減圧されることにより、吸着塔10A,10Bに残る吸着した揮発性有機化合物を吸着塔10A,10Bの下部(吸着塔入口101A,101B付近)に押し出す。
また、パージ脱着工程では、吸着塔10A,10Bから放出されたオフガスを再度吸着塔10A,10Bの再生工程の対象となる吸着塔に対して送り出してパージすることにより、吸着塔入口101A,101Bから押し出された揮発性有機化合物は塔外部に更に押し出されることとなり、吸着塔10A,10Bから揮発性有機化合物が脱着される。また、復圧工程(昇圧工程とも呼ばれる)においても、オフガスを復圧用のガスとして使用する。
なお、以降、吸着工程が行われる吸着塔を10A、再生工程の対象となる吸着塔を10Bとして説明する場合もある。
また、パージ脱着工程では、吸着塔10A,10Bから放出されたオフガスを再度吸着塔10A,10Bの再生工程の対象となる吸着塔に対して送り出してパージすることにより、吸着塔入口101A,101Bから押し出された揮発性有機化合物は塔外部に更に押し出されることとなり、吸着塔10A,10Bから揮発性有機化合物が脱着される。また、復圧工程(昇圧工程とも呼ばれる)においても、オフガスを復圧用のガスとして使用する。
なお、以降、吸着工程が行われる吸着塔を10A、再生工程の対象となる吸着塔を10Bとして説明する場合もある。
ここで、パージ脱着工程にあっては、吸着塔10Bに対するオフガスの量としては、吸着塔10A,10Bから送り出されてくるオフガスの全てを必要とはしないので(送り出されてくるオフガスの2〜7%、場合によっては1〜10%で十分である)、図1に示されるように、吸着塔10A,10Bから放出されたオフガスは、オフガス通過経路(以下、単に「経路」とする場合もある)30Aを通過した後、経路30B,30Fを通過して、再生工程の対象となる再度吸着塔10Bに送り出されるとともに、経路30Cを通過して、ガス貯蔵部20に送り出される(図1において、経路30A,30B,30F及び30Cはオフガスが通過するため、実線で表記されている)。パージ脱着工程が実施される場合にあって、経路30Aを経路30B,30Cに分岐する位置に配設される切換弁61は、経路30B及び30Cに対して「開」とされることとなる。なお、本実施形態にあっては、経路30Aに、酸素濃度測定部40Aが設置されている態様を示している。
ガス貯蔵部20では、本実施形態にあっては、パージ脱着工程において、経路30Cを通過して送り出されてくるオフガスを貯蔵するとともに、当該オフガスを大気に放出することができる。よって、パージ脱着工程にあっては、切換弁62は「開」となり、送り出されてくるオフガスの量がガス貯蔵部20の貯蔵容量を超える場合にあっては、経路30Dを介してオフガスが大気中に適宜放出される(図1において、経路30Dはオフガスが通過するため、実線で表記されている)。なお、本実施形態にあっては、経路30Dに、酸素濃度測定部40Bが設置されている態様を示している。
一方、ガス貯蔵部20と経路30Fも、経路30Eにより接続されているが、パージ脱着工程においては、ガス貯蔵部20から経路30Eを介してオフガスが送り出されることはない(図1において、経路30Eはオフガスが通過しないため、二点破線で表記されている)。
一方、ガス貯蔵部20と経路30Fも、経路30Eにより接続されているが、パージ脱着工程においては、ガス貯蔵部20から経路30Eを介してオフガスが送り出されることはない(図1において、経路30Eはオフガスが通過しないため、二点破線で表記されている)。
このガス貯蔵部20は、単数または複数の貯蔵槽201からなり、図1は、4本の貯蔵槽201が連接されてなる態様を示している。ガス貯蔵部20を構成する貯蔵槽201としては、ガスを貯蔵し、かつ、貯蔵したガスを送り出すことができるものであれば特に制限はないが、例えば、特開平4−338208号公報に開示される保留槽を適用することができる。また、貯蔵部20は、ガスを受入口202から受け入れ、貯蔵するとともに、送出口203から送り出していく。
この貯蔵部20の大きさとしては、前記した特開平4−338208号公報の図4〜図9に示すような管状形状のものからなる場合にあっては、1本辺りの内径は300〜650mm、長さは2〜5m程度であればよい。
また、後記するように、ガス貯蔵部20に貯蔵されたオフガスを2つの吸着塔10A,10Bのいずれかの再生工程に適用することに鑑みれば、ガス貯蔵部20の容量は、吸着塔10A,10Bのいずれか1塔の容量よりも大きいようにすればよく、このようにすることにより、吸着塔10A,10Bの復圧工程に使用するに十分な量のオフガスを貯蔵することができ、復圧工程が簡便かつ効率よく行われることになる。
そして、復圧工程にあっては、比較的多量のオフガスを必要とし、吸着塔10A,10Bら送り出されてくるオフガスだけでは十分ではないため、図2に示すように、経路30Aを通過してくるオフガスがそのまま経路30Bを通過して、再生工程の対象となっている吸着塔10Bに送り出されるとともに、ガス貯蔵部20に貯蔵されるオフガスが、経路30Eを通過して送り出されてくる。この場合、切換弁61は、経路30Bに対して「開」、経路30Cに対して「閉」とされる(図2において、経路30A,30B,30E及び30Fはオフガスが通過するため、実線で表記されている一方、経路30Cはオフガスが通過しないため、二点破線で示されている)。なお、復圧工程においては、経路30Dに設置される切換弁62は「閉」とされ、ガス貯蔵部20から大気へオフガスが送り出されることもない(図2にあっては、経路30Dはオフガスが通過しないため、二点破線で示されている)。
吸着塔10A,10Bの外部に押し出された揮発性有機化合物は、冷却槽16を介して冷却され、気液分離槽17により気体分と液体分に分離され、液体分である揮発性有機化合物が図示しない回収ポンプにより回収される。
図1及び図2に示す本実施形態の圧力スイング吸着装置1にあっては、オフガスが通過するオフガス通過経路30A、及び貯蔵部出口203と大気を繋ぐオフガス通過経路30Dに、オフガス中の酸素濃度を測定する酸素濃度測定部40(40A,40B)が配設されている。この酸素濃度測定部40A,40Bは、オフガス内に酸素が所定量以上存在すると、吸着塔10A,10Bの内部や真空ポンプ15の吐出側において爆発混合気を生成してしまう可能性があるため、オフガスの酸素濃度を監視する機能を有する。この酸素濃度測定部40A,40Bは所定周期でオフガスの酸素濃度を測定し、測定結果の情報を受信部51に連絡する(図1及び図2の一点破線による矢印)。
図4は、圧力スイング吸着装置1の運転制御システム50を示したブロック図である、この運転制御システム50は、酸素濃度測定部40A,40Bの測定結果を受信する受信部51と、受信部51から連絡された測定結果を判定する濃度判定部52と、濃度判定部52における判定結果をもとに、オフガスを吸着塔10Bに再度送り出すかどうかを制御する制御部53と、制御部53と連接され、圧力スイング吸着装置1を運転する装置運転部54を基本構成として備える。
酸素濃度測定部40A,40Bは、通過するオフガスの酸素濃度を連続的に測定し、測定したデータを接続された受信部51に連絡する。前記したように、酸素濃度測定部40A,40Bは、図1及び図2にあっては、オフガス通過経路30A、及びオフガス通過経路30Dの出口203直近に配設した例を示している。このようにして、酸素濃度測定部40A,40Bをオフガスが通過する経路30A,30Dに複数配設することにより、当該設備から放出される時点の酸素濃度を確実に測定することができ、爆発混合気の生成を未然に防止することができる。
また、濃度判定部52は、酸素濃度測定部40A,40Bから連絡されるオフガスの酸素濃度が、あらかじめ設定された規定値を越えているかどうかを判定する。濃度判定部52では、オフガスの酸素濃度が規定値を超えていなかった場合には、判定結果を特に制御部53に連絡することはないが、一方、当該酸素濃度が規定値を超えていた場合には、「異常有り」の判定結果を制御部53に連絡する。
ここで、規定値は、除去対象となる揮発性有機化合物の種類に応じて、当該揮発性有機化合物と酸素との関係における爆発可能性のある下限濃度等に設定すればよい。
また、規定値の設定は、多段階としてもよく、設定を多段階とすることにより、爆発の発生を未然に防ぐことができ、安全性が向上する。
また、規定値の設定は、多段階としてもよく、設定を多段階とすることにより、爆発の発生を未然に防ぐことができ、安全性が向上する。
また、対象となるガス混合物中に混合されるVOCが複数成分である場合には、VOC各成分の大気中での爆発限界濃度から、ル・シャトリエ(Le Chatelier)の法則に従い下記の式(I)により、規定値Xoを推定するようにしてもよい。
なお、下記式(I)中、L1,L2,L3……Lnは、各成分の爆発限界濃度(容量%)、V1,V2,V3……Vnは、各成分の混合ガスに対する濃度(容量%)を、それぞれ示している。
なお、下記式(I)中、L1,L2,L3……Lnは、各成分の爆発限界濃度(容量%)、V1,V2,V3……Vnは、各成分の混合ガスに対する濃度(容量%)を、それぞれ示している。
制御部53では、濃度判定部52により酸素濃度が規定値を超えているという判定結果(前記の「異常あり」の判定結果)を受信した場合には、オフガスをガス貯蔵部20から吸着塔10A,10Bに送り出すかどうかを制御する。制御部53は、圧力スイング吸着装置1の運転部54と接続され、この装置運転部54に対して、ガス貯蔵部20からのオフガスの送り出しを停止させる指令を出す。また、場合によっては装置運転部54に対して、吸着装置1の全体の運転を停止させる指令を出すようにしてもよい。
なお、制御部53が運転部を兼ねる場合には、制御部53はマイクロコンピュータ等を有し、濃度判定部52の判定を受けて、装置運転部54に対してガス貯蔵部20からのオフガスの送り出しを停止させる指令や、吸着装置1の全体の運転を停止できるような指令を出す制御プログラムを有することが好ましい。
なお、制御部53が運転部を兼ねる場合には、制御部53はマイクロコンピュータ等を有し、濃度判定部52の判定を受けて、装置運転部54に対してガス貯蔵部20からのオフガスの送り出しを停止させる指令や、吸着装置1の全体の運転を停止できるような指令を出す制御プログラムを有することが好ましい。
以上の運転制御システム50の流れの一態様を、図5に示すフローチャートに基づいて説明する。なお、本態様にあっては、酸素濃度の規定値はXとし、ここで、規定値Xにあっては、このままオフガスの送り出しを継続すると、爆発混合気が生成される可能性が高い濃度を示す。
まず、酸素濃度測定部40(40A、40B)において、通過するオフガスの酸素濃度を測定する(図5のS1)。この酸素濃度データは、受信部51に連絡された後、この受信部51から濃度判定部52に連絡されることになり(図5のS2,S3)、濃度判定部52においては、測定された酸素濃度データが規定値Xを越えているかどうかを判定する(図5のS4)。そして、規定値Xを越えていれば判定結果を制御部53に連絡する(図5のS5:S4の「YES」)。
連絡を受けた制御部53では、装置運転部54に対して、オフガスの送り出しを停止させる指令を出す(図5のS6)。また、場合によっては装置運転部54に対して、吸着装置1の全体の運転を停止させる指令を出すようにしてもよい。
一方、規定値Xを越えていなければ、そのままオフガスの送り出し及び吸着装置1の運転を継続する(S4の「NO」)。
一方、規定値Xを越えていなければ、そのままオフガスの送り出し及び吸着装置1の運転を継続する(S4の「NO」)。
前記した本実施形態の圧力スイング吸着装置1によれば、一方の吸着塔(例えば吸着塔10A)が吸着工程にある間に、他方の吸着塔(例えば吸着塔10B)にあっては吸着した成分を脱着して再生する再生工程として、ガス貯蔵部20から送り出されたオフガスが再生工程に適用されるようにしても、吸着塔10A,10Bで揮発性有機化合物の吸着除去を好適に実施し、かつ、酸素濃度測定部40A,40Bでオフガス中の酸素濃度の測定が確実に行われるようにしている。
具体的には、オフガスの酸素濃度が規定値以内の場合には、オフガスを吸着塔10Bに送りだし、このオフガスが吸着塔10Bの再生工程に適用することができる一方、規定値を外れた場合にあっては、制御部53がオフガスをガス貯蔵部20から吸着塔10Bに送り出すかどうかを制御するため、爆発混合気の生成を好適に抑制することができる。この結果、安全かつ経済的に揮発性有機化合物を回収できる。
具体的には、オフガスの酸素濃度が規定値以内の場合には、オフガスを吸着塔10Bに送りだし、このオフガスが吸着塔10Bの再生工程に適用することができる一方、規定値を外れた場合にあっては、制御部53がオフガスをガス貯蔵部20から吸着塔10Bに送り出すかどうかを制御するため、爆発混合気の生成を好適に抑制することができる。この結果、安全かつ経済的に揮発性有機化合物を回収できる。
また、圧力スイング吸着装置1における吸着塔10Bの再生工程にあっては、吸着塔10A,10Bから放出されたオフガスが再生工程の対象となる吸着塔10Bに再度送り込むようにしている一方、吸着塔10Aから放出されたオフガスが通過する経路にガス貯蔵部20を配設するようにし、吸着塔10A,10Bから放出されたオフガスが、再生工程における脱着工程では、再生工程の対象となる吸着塔10Bに再度送り出されるとともに、ガス貯蔵部20に送り込まれて貯蔵される。また、再生工程における復圧工程においては、吸着塔20A,20Bから放出されたオフガスと、ガス貯蔵部20に貯蔵されたオフガスが再生工程の対象となる吸着塔に送り出すようにしてので、ガス貯蔵部20を使用して、吸着塔10A,10Bから放出されたオフガスを有効に利用することができる
なお、以上説明した態様は、本発明の一態様を示したものであって、本発明は、前記した実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内での変形や改良が、本発明の内容に含まれるものであることはいうまでもない。また、本発明を実施する際における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的及び効果を達成できる範囲内において、他の構造や形状等としても問題はない。
例えば、前記した図1に示す圧力スイング吸着装置1では、吸着塔10A,10Bを2つ設置した態様を示したが、これには限定されず、3つまたはそれ以上の吸着塔を設置するようにしてもよい。
なお、前記した実施形態では、吸着塔10Aが吸着工程、吸着塔10Bが再生工程のケースを中心にして説明したが、吸着塔10Bが吸着工程、吸着塔10Aが再生工程としても同様であることはいうまでもない。
なお、前記した実施形態では、吸着塔10Aが吸着工程、吸着塔10Bが再生工程のケースを中心にして説明したが、吸着塔10Bが吸着工程、吸着塔10Aが再生工程としても同様であることはいうまでもない。
前記した図1にあっては、酸素濃度測定部40A,40Bをオフガス通過経路A30A、及びオフガス通過経路30Dにおけるガス貯蔵部20の出口203直近に配設した例を示しているが、これには限定されず、酸素濃度測定部40A,40Bの配設位置は任意の場所としても問題はない。
また、酸素濃度測定部40A,40Bの数は2つとすることはなく、1つとしてもよいし、3つ以上としても問題はない。
また、酸素濃度測定部40A,40Bの数は2つとすることはなく、1つとしてもよいし、3つ以上としても問題はない。
図5のフローチャートにあっては、オフガスの酸素濃度の規定値をXとした例を示したが、これには限定されず、酸素濃度の規定値は2段階としてもよいし、また、3段階以上の多段階としてもよく、また、それに対応する制御の内容も適宜決定しても全く問題はない。
そして、前記した実施形態では、吸着する特定成分として揮発性有機化合物を例として示したが、本発明の圧力スイング吸着装置1は、酸素の存在により爆発の可能性のある成分を含んだガス混合物について、同様に適用することが可能である。
その他、本発明の実施における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
その他、本発明の実施における具体的な構造及び形状等は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造等としてもよい。
以下、実施例及び比較例を挙げて、本発明をより具体的に説明するが、本発明は実施例等の内容に何ら限定されるものではない。
[実施例1及び比較例1]
図1及び図2の構成の本発明の圧力スイング吸着装置1(実施例1)及び従来装置である図6に示す構成の圧力スイング吸着装置100(比較例1)を使用して、ガス混合物として揮発性有機化合物の代表例であるトルエンを含んだガス混合物を、吸着塔に充填する吸着剤としてゼオライトを用いて吸着処理した。
図1及び図2の構成の本発明の圧力スイング吸着装置1(実施例1)及び従来装置である図6に示す構成の圧力スイング吸着装置100(比較例1)を使用して、ガス混合物として揮発性有機化合物の代表例であるトルエンを含んだガス混合物を、吸着塔に充填する吸着剤としてゼオライトを用いて吸着処理した。
ここで、実施例1では、吸着塔の再生工程としてはガス混合物からトルエンを吸着除去したオフガスを、20Nm3/h必要としたが、運転中は吸着塔によりトルエンを効率よく吸着できることができたことに加えて、オフガスが酸素濃度の規定値(8.0%)を越えない範囲で、オフガスを吸着塔の再生工程に使用されるガスとして有効利用することができた。
一方、比較例1ではオフガスは大気に放出する一方、再生工程では同じ量(20Nm3/h)の窒素ガスを必要とした。
従って、実施例1による本発明の圧力スイング吸着装置によれば、従来の圧力スイング吸着装置と比較して、20Nm3/hの窒素ガスを節約することができる。
従って、実施例1による本発明の圧力スイング吸着装置によれば、従来の圧力スイング吸着装置と比較して、20Nm3/hの窒素ガスを節約することができる。
本発明の圧力スイング吸着装置は、トルエン、キシレン、ベンゼン、ヘキサン等の化学物質に代表される揮発性有機化合物を混合するガス混合物からこれらの化合物を吸着除去する装置として有利に使用できる。
1 … 圧力スイング吸着装置
5 … 供給部
7 … ガス送出系
10A,10B … 吸着塔
101A,101B… 吸着塔入口
102A,102B… 吸着塔出口
15 … 真空ポンプ
16 … 冷却槽
17 … 気液分離槽
20 … ガス貯蔵部
201… 貯蔵槽
202… 受入口
203… 送出口
30A,30B,30C,30D,30E,30F… オフガス通過経路
40A,40B… 酸素濃度測定部
50 … 運転制御システム
51… 受信部
52… 濃度判定部
53… 制御部
54… 装置運転部
61,62… 切換弁
X… 規定値
5 … 供給部
7 … ガス送出系
10A,10B … 吸着塔
101A,101B… 吸着塔入口
102A,102B… 吸着塔出口
15 … 真空ポンプ
16 … 冷却槽
17 … 気液分離槽
20 … ガス貯蔵部
201… 貯蔵槽
202… 受入口
203… 送出口
30A,30B,30C,30D,30E,30F… オフガス通過経路
40A,40B… 酸素濃度測定部
50 … 運転制御システム
51… 受信部
52… 濃度判定部
53… 制御部
54… 装置運転部
61,62… 切換弁
X… 規定値
Claims (4)
- 供給部から送り込まれたガス混合物中の特定成分を選択的に吸着する吸着塔を少なくとも2つ備え、前記吸着塔により特定成分が吸着除去されたガスをオフガスとして放出する圧力スイング吸着装置であって、
前記吸着塔のうちの少なくとも1つが吸着工程にある間には、残りの吸着塔のうちの少なくとも1つが、当該吸着塔を減圧する減圧工程、吸着塔に吸着された特定成分を脱着するパージ脱着工程、及び吸着塔を復圧する復圧工程を含む再生工程にあり、
前記再生工程にあっては、前記吸着塔から放出されたオフガスが再生工程の対象となる吸着塔に再度送り込まれ、
前記吸着塔から放出されたオフガスが通過する経路には、吸着塔から放出されたオフガスを貯蔵し、かつ、貯蔵した前記オフガスを前記吸着塔に再度送り出すためのガス貯蔵部が配設され、
前記吸着塔から放出されたオフガスは、前記パージ脱着工程においては、前記再生工程の対象となる吸着塔に再度送り出されるとともに、前記ガス貯蔵部に送り込まれて貯蔵され、
前記復圧工程においては、前記吸着塔から放出されたオフガスと、前記ガス貯蔵部に貯蔵されたオフガスが前記再生工程の対象となる吸着塔に送り出され、
前記オフガスが通過する経路に当該オフガス中の酸素濃度を測定する酸素濃度測定部を配設し、
前記酸素濃度測定部により測定されたオフガス中の酸素濃度が規定値を超えているか否かを判定する濃度判定部と、
前記濃度判定部により酸素濃度が規定値を超えていると判定された場合には、オフガスを吸着塔に送り出すかどうかを制御する制御部を備えていることを特徴とする圧力スイング吸着装置。 - 請求項1に記載の圧力スイング吸着装置において、
前記オフガスが通過する経路に前記酸素濃度測定部が複数配設されていることを特徴とする圧力スイング吸着装置。 - 請求項1または請求項2に記載の圧力スイング吸着装置において、
前記ガス貯蔵部の容量が前記吸着塔1塔の容量よりも大きいことを特徴とする圧力スイング吸着装置。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の圧力スイング吸着装置において、
前記特定成分が揮発性有機化合物であることを特徴とする圧力スイング吸着装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005021297A JP2006205079A (ja) | 2005-01-28 | 2005-01-28 | 圧力スイング吸着装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005021297A JP2006205079A (ja) | 2005-01-28 | 2005-01-28 | 圧力スイング吸着装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006205079A true JP2006205079A (ja) | 2006-08-10 |
Family
ID=36962462
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JP2005021297A Withdrawn JP2006205079A (ja) | 2005-01-28 | 2005-01-28 | 圧力スイング吸着装置 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2006205079A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN107261775A (zh) * | 2017-08-15 | 2017-10-20 | 陈金富 | 挤压排污式吸附空气干燥机及其控制方法 |
-
2005
- 2005-01-28 JP JP2005021297A patent/JP2006205079A/ja not_active Withdrawn
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