JP2006205034A - 塗料の消臭方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 壁面や家具など塗布した塗料には、塗料独特の臭いがあって、塗布直後には直ちに使用できなかったり、何時までも臭いが残って不快に感じることがあるが、この不快臭を短時間で効率的に取り除くことは難しかった。
【解決手段】 塗布しようとする水性塗料に60〜200ppmの濃度の二酸化塩素を含ませる。この水性塗料を壁面などに塗布することによって、塗装面の塗料から塗料特有の不快臭を消すことができる。また、壁面などに塗布した水性塗料や非水性塗料の上から、上記よりやや高濃度の600〜3,000ppmの二酸化塩素の水溶液を噴霧等で塗布する。これによって同じく塗布した塗料から塗料特有の不快臭を消すことができる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、壁面その他に塗布した塗料の消臭を行うようにする塗料の消臭方法に関する。
壁面や家具などの各種物品に塗布した塗料には、塗料独特の臭いがあって、塗布直後には直ちに使用できなかったり、何時までも臭いが残って不快に感じることがある。
こうした不快臭を消すために、室内に活性炭などの消臭剤を置いたり、付香剤を使用して花や果実などの好ましい香りでカバーしたりしているが、不快臭を取り除くものではないので、塗料自体の臭いが自然に薄れて行くまでには長時間を要しており、塗装後の不快臭を短時間で取り除くことは難しかった。
本発明は、塗布する塗料に直接的に作用させることによって、短時間で効率的に不快臭の消臭を行おうとするものである。
本発明は、塗布しようとする水性塗料に少量の二酸化塩素を含ませることによって、塗布した塗料から塗料特有の不快臭を消すようにする。また、壁面などに塗布した塗料の上から、上記よりやや高濃度の二酸化塩素の水溶液を噴霧等で塗布することによって、同じく塗料から塗料特有の不快臭を消すようにする。
本発明によれば、塗料の有する不快な臭いが早急に減少、除去されるようになる。
また、二酸化塩素の水溶液を塗料に混ぜたり、塗料の塗装後にその表面に噴霧等で塗布することによって、簡便に不快臭を除去することができる。
濃度60,000ppmの二酸化塩素の水溶液を30〜100倍に希釈し、これを水性塗料18リットルに対して2リットル加えて総量20リットルにする。こうして、60〜200ppmの濃度の二酸化塩素を含む水性塗料が得られる。そして、この二酸化塩素の濃度は、好ましくは60〜160ppm程度に、更に好ましくは80〜130ppm程度にするとよい。
こうして使用前に二酸化塩素を含ませた水性塗料は、常法により、刷毛やローラー刷毛により塗布したり、噴霧その他の吹付けによって塗布する。
また、壁、各種物品その他の被塗装物に塗料によって塗装を行った後で、上記した濃度60,000ppmの二酸化塩素の水溶液を20〜100倍に希釈した水溶液を、上記塗装面に噴霧等により塗布するようにする。この水溶液には、600〜3,000ppmの濃度の二酸化塩素がふくまれている。そして、この二酸化塩素の濃度は、好ましくは800〜2,000ppm程度に、更に好ましくは800〜1,400ppm程度にするとよい。
この場合、先に塗布する塗料は、水性塗料であっても、非水性塗料であってもどちらでも使用することができる。水性塗料の場合には、塗装した後で直ぐに二酸化塩素の水溶液を噴霧等で塗布することができるが、非水性塗料の場合には、塗装した塗料が乾いた後に、二酸化塩素の水溶液を噴霧等で塗布するようにすると好ましい。
こうした二酸化塩素を使用した処置をすることによって、塗料の臭いは急速に減少し、不快な臭いを除去することができる。
(試験)
塗料の消臭の程度を知るために、下記の試験を行った。
(材料)
以下の材料を用意した。
1: 水性ウレタン塗料(ロックペイント(商品名・ロックペイント株式会社製)/ホワイト色)
2: 水性ウレタンスプレー塗料
3: 溶剤(トルエン)系の非水性ウレタン塗料
4: 濃度60,000ppmの二酸化塩素の水溶液を50倍に希釈した、濃度1,200ppmの二酸化塩素の水溶液
(試験1)
1: 上記1の水性ウレタン塗料を2つ用意した。
2: 上記1の水性ウレタン塗料18リットルに、上記4の濃度1,200ppmの二酸化塩素の水溶液2リットルを加えて、濃度120ppmの二酸化塩素を含む水性ウレタン塗料を2つ用意した。
3: 上記1及び2の初期臭気濃度値、開缶放置5分後の臭気濃度値、同30分後の臭気濃度値を各々測定した。
4: 臭気濃度値の測定は、新コスモ電機株式会社製の携帯用・臭気測定器(XP−329型式)によって測定した。測定範囲は0〜2000であり、30以下で無臭とされ、数値が大きくなるにつれて臭気が強くなる。
(表1)
(試験1の結果)
Figure 2006205034
注:「添加」は二酸化塩素を含むものであり、「無添加」は含まないものである。
(試験2)
1: 上記1の水性ウレタン塗料を、室温3℃の5mのプレハブ内に用意したベニヤ合板の全面にローラー刷毛で塗布した。
2: 上記1の水性ウレタン塗料18リットルに、上記4の濃度1,200ppmの二酸化塩素の水溶液2リットルを加えて、濃度120ppmの二酸化塩素を含む水性ウレタン塗料を、同様にベニヤ合板の全面にローラー刷毛で塗布した。
3: 上記1及び2の塗布直後の臭気濃度値、塗布30分後の臭気濃度値、同90分後の臭気濃度値を各々測定した。
4: 臭気濃度値の測定は、上記試験1と同様にして測定した。
(表2)
(試験2の結果)
Figure 2006205034
注:「添加」は二酸化塩素を含むものであり、「無添加」は含まないものである。
(試験3)
1: 上記2の水性ウレタンスプレー塗料を、上記試験2と同様のベニヤ合板に均一な厚さに噴霧し塗布した。
2: 上記2の水性ウレタンスプレー塗料を、上記試験2と同様にベニヤ合板に均一な厚さに噴霧し塗布した後で、上記4の濃度1200ppmの二酸化塩素の水溶液を、20ml/mの割合で全面に噴霧し塗布した。
3: 上記1及び2の塗布直後の臭気濃度値、塗布15分後の臭気濃度値、同60分後の臭気濃度値を各々測定した。
4: 臭気濃度値の測定は、上記試験1と同様にして測定した。
(表3)
(試験3の結果)
Figure 2006205034
注:「塗布」は塗装後に二酸化塩素の水溶液を塗布したもの、「無塗布」は塗装後に二酸化塩素の水溶液を塗布しないものである。
(試験4)
1: 上記3の溶剤系(非水性)ウレタン塗料を、上記試験2と同様のベニヤ合板に均一な厚さに噴霧し塗布した。
2: 上記3の溶剤系(非水性)ウレタン塗料を、上記試験2と同様のベニヤ合板に均一な厚さに噴霧し塗布した。乾燥後、上記4の濃度1200ppmの二酸化塩素の水溶液を、20ml/mの割合で全面に噴霧し塗布した。
3: 上記1及び2の塗布直後の臭気濃度値、塗布6時間後の臭気濃度値、同21時間後の臭気濃度値を各々測定した。
4: 臭気濃度値の測定は、上記試験1と同様にして測定した。
(表4)
(試験4の結果)
Figure 2006205034
注:「塗布」は塗装後に二酸化塩素の水溶液を塗布したもの、「無塗布」は塗装後に二酸化塩素の水溶液を塗布しないものである。
(考察)
試験1の水性塗料において、二酸化塩素を含まないものでは、5分後に臭気濃度値が約15%程度減少しているのに対して、二酸化塩素を含むものでは約半分程度にまで低下していることが判る。
試験2において、水性ウレタン塗料では、二酸化塩素を含むものが塗布直後から含まないものに比べて、臭気濃度値が約45%程度低いし、塗布後30分、同90分で急速に臭気濃度値が低下しており、効率的に脱臭ができている。
試験3において、水性ウレタン塗料を塗装した後で、二酸化塩素の水溶液を噴霧したものでは、塗布直後から、塗布しないものに比べて臭気濃度値が大幅に低いし、その後の塗布後60分で塗布直後の約4割程度にまで低下している。
試験4において、溶剤系(非水性)ウレタン塗料を塗装した後で、二酸化塩素の水溶液を噴霧したものでは、塗布後21時間で臭気濃度値が1/47、1/60程度に急速に低下しているが、噴霧しないものでは、1/5、1/7程度にすぎず臭気濃度値が余り低下していない。
上記各試験から、二酸化塩素の使用によって塗料の臭気が大幅に低下していることが判る。

Claims (2)

  1. 水性塗料に60〜200ppmの濃度に二酸化塩素を含ませて塗装、使用することにより、塗料の消臭を行うようにすることを特徴とする塗料の消臭方法。
  2. 水性塗料または非水性塗料を塗布した後に600〜3,000ppmの濃度の二酸化塩素水溶液を塗装面に塗布することを特徴とする塗料の消臭方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012251075A (ja) * 2011-06-03 2012-12-20 Minoru Toyoshima 海洋生物付着防止用塗料

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JP2003055120A (ja) * 2001-08-13 2003-02-26 Takahashi Ryoji 二酸化塩素組成物含有シート材

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