JP2006203452A - 通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが意図した通信端末とだけ通信確立できるようにする。
【解決手段】ICタグセンサ19は、カメラ10に取り付けられたICタグ2から送信された無線信号を検知する。ICタグリーダ20は、ICタグセンサ19の検知した無線信号からICタグ2に予め記録されているカメラ情報を読み出す。読み出されたカメラ情報はRAM21に一時的に記憶される。登録ボタン209の押下により登録モードへの移行が指示された場合は登録モードに移行する。処理部17は、RAM21に一時的に記憶されたカメラ情報に含まれる通信可能情報を参照し、カメラ10の通信インターフェース76とプリンタ200の通信インターフェース77とが通信可能か否かを判断する。通信可能と判断した場合、RAM21に記憶されたカメラ情報に含まれるカメラIDをカメラ情報から抽出して記憶部16に記憶させる。
【選択図】 図6
【解決手段】ICタグセンサ19は、カメラ10に取り付けられたICタグ2から送信された無線信号を検知する。ICタグリーダ20は、ICタグセンサ19の検知した無線信号からICタグ2に予め記録されているカメラ情報を読み出す。読み出されたカメラ情報はRAM21に一時的に記憶される。登録ボタン209の押下により登録モードへの移行が指示された場合は登録モードに移行する。処理部17は、RAM21に一時的に記憶されたカメラ情報に含まれる通信可能情報を参照し、カメラ10の通信インターフェース76とプリンタ200の通信インターフェース77とが通信可能か否かを判断する。通信可能と判断した場合、RAM21に記憶されたカメラ情報に含まれるカメラIDをカメラ情報から抽出して記憶部16に記憶させる。
【選択図】 図6
Description
本発明は通信システムに係り、特に通信端末を認証する通信システムに関する。
従来、ユーザの意図する通信端末とだけ通信確立するための技術が様々開発されている。例えば特許文献1によると、携帯電話機には、パーソナルコンピュータのリーダライタと電磁波により通信する非接触ICカードが設けられている。ユーザが携帯電話機をパーソナルコンピュータに近接させ、リーダライタから輻射される電磁波が、その非接触ICカードにおいて受信されたとき、携帯電話機は、非接触ICカードに設定されているカードIDをパーソナルコンピュータに通知する。パーソナルコンピュータは、携帯電話機とPDAとの間でピコネット内同期を確立し、携帯電話機とPDAのブルートゥースデバイス名を取得したとき、カードIDとして予め通知されているブルートゥースデバイス名に基づいて、携帯電話機を通信相手として特定する。
特開2003−32175号公報
特許文献1の技術では、パーソナルコンピュータに携帯電話機を近接させるだけで通信確立する。即ち、どのような携帯電話機を近づけても、一旦カードIDが通知されてしまえば、通信が確立してしまい、携帯電話から意図しない情報がパソコンに流出してしまうという問題が生じうる。本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、ユーザが意図した通信端末とだけ通信確立できるようにする通信システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る通信システムは、通信端末に関する情報を発信する無線発信器、通信を行う第1通信部を有する通信端末と、前記第1通信部と接続して通信を行う第2通信部、前記無線発信器からの無線信号を受信する無線受信部、前記無線信号から前記通信端末に関する情報を読み取る読取部、前記無線発信器から読み取られた通信端末に関する情報を記憶する記憶部、前記通信端末を登録する登録モードへの移行の指示を受け付ける登録モード移行指示部、前記登録モード移行指示部が前記登録モードへの移行の指示を受け付けた場合に前記登録モードへの移行を決定し、前記読取部により読み取られた通信端末に関する情報を記憶するよう前記記憶部を制御する制御部を有する通信ホストと、を備える。
この発明によると、登録モードへの移行の指示があった場合に初めて無線発信器から読み取られた通信端末に関する情報が通信ホストに記憶される。即ち、ユーザが意図した場合に限って情報が登録されることにより、通信端末に関する情報が無差別に登録され、意図しない情報が流出してしまうという問題を防ぐことができる。
前記通信端末に関する情報は前記第1通信部と前記第2通信部との通信可能性を示す通信可能情報を含み、前記制御部は前記読み取られた通信端末に関する情報に含まれる通信可能情報に基づいて前記第1通信部と前記第2通信部とが通信可能か否かを判断し、通信可能と判断した場合に前記無線発信器から読み取られた通信端末に関する情報を記憶するよう前記第1記憶部を制御するようにしてもよい。
前記制御部は前記登録モード移行指示部が前記登録モードへの移行の指示を受け付けない場合に前記通信端末を認証する認証モードへの移行を決定するようにしてもよい。
前記通信端末に関する情報は前記通信端末に固有の識別情報を含み、前記制御部は前記認証モードへの移行を決定したことに応じて前記読み取られた通信端末に関する情報に含まれる識別情報と前記第1記憶部に記憶された通信端末に関する情報に含まれる識別情報とが一致するか否かを判断し、一致すると判断した場合に前記第1通信部との接続を確立するよう前記第2通信部を制御するようにしてもよい。
前記通信端末は前記記憶部に記憶された識別情報のうち所望の識別情報の選択及び前記選択された識別情報の消去の指示を受け付ける消去指示部をさらに有し、前記制御部は前記消去指示部が識別情報の選択及び消去の指示を受け付けた場合に前記選択された識別情報を消去するよう前記記憶部を制御するようにしてもよい。
前記通信ホストに設けられた加充電器と前記通信端末に設けられた被充電器とからなる非接触式充電装置をさらに備え、前記通信端末に関する情報は前記加充電器による前記被充電器の充電可能性を示す充電可能情報を含み、前記制御部は前記読み取られた通信端末に関する情報に含まれる充電可能情報に基づいて前記被充電器が前記加充電器により充電可能か否かを判断し、充電可能と判断した場合に前記充電を開始するよう前記加充電器を制御するようにしてもよい。
前記通信ホストは前記加充電器により充電する電流を可変する電流可変部を有し、前記通信端末に関する情報は前記被充電器の充電に必要な電流を示す充電情報を含み、前記制御部は前記読み取られた通信端末に関する情報に含まれる充電情報に基づいて前記加充電器により充電する電流を前記被充電器の充電に必要な電流に可変するよう前記電流可変部を制御するようにしてもよい。
本発明に係る通信方法は、通信端末の有する無線発信器からの無線信号を受信し、前記無線信号から前記通信端末に関する情報を読み取るステップと、前記通信端末を登録する登録モードへの移行の指示を受け付けるステップと、前記登録モードへの移行の指示を受け付けた場合に前記無線発信器から読み取られた通信端末に関する情報を記憶するステップと、を含む。
この発明によると、登録モードへの移行の指示があった場合に初めて無線発信器から読み取られた通信端末に関する情報が通信ホストに記憶される。即ち、ユーザが意図した場合に限って情報が登録されることにより、通信端末に関する情報が無差別に登録され、意図しない情報が流出してしまうという問題を防ぐことができる。
以下、添付した図面を参照し本発明の好ましい実施の形態を説明する。
図1は本発明の好ましい実施形態に係るプリントシステムの正面図である。このプリントシステムは、デジタルカメラ10とプリンタ200から構成される。デジタルカメラ10は、直方体状の筐体を備えたプリンタ200の上面に備えられた凹ガイド75に載置することで、凹ガイド75下部に備えられた後述する通信インターフェース77によってプリンタ200と電気的に相互接続し、撮影した画像をプリンタ200に送信する。カメラ10とプリンタ200の間の電気的接続としては、任意のインターフェース、たとえば、USB(universal serial bus)インターフェース規格、IEEE1394インターフェース規格、赤外線通信(IrDA)、Bluetooth、無線LANまたは他のケーブル接続や無線接続の規格を利用することができる。PictBridge対応機器やパソコンと接続するポートをプリンタ200に設け、カメラ以外の各種電子機器とプリンタ200とを接続して画像データを受信できるようにしてもよい。配線の煩雑さを考慮すると、デジタルカメラ10とプリンタ200とは無線接続されることが好ましい。
プリンタ200の筐体前面には操作ボタンとユーザへの指示警告を行うランプからなる操作部12が設けられている。操作部12には、プリントボタン201、左ボタン202L、右ボタン202R、画像サイズボタン203、画像サイズランプ204、画像転送ボタン205、充電ランプ206、用紙表示ランプ207、カートリッジランプ208、登録ボタン209が設けられている。各ボタン及びランプの詳細は後述する。プリンタ200の筐体側面にはプリントを排出する用紙排出溝210が設けられている。
図2はプリンタ200の上面図である。プリンタ200の上面には、カメラ10の筐体下面に備えられた通信インターフェース76がプリンタ200の筐体内部に設けられた通信インターフェース77と良好に通信できるようにカメラ10の位置を誘導する凹ガイド75が設けられている。凹ガイド75にカメラ10の通信インターフェース76が設けられた面を下にして凹ガイド75に載置するだけでカメラ10とプリンタ200とが通信インターフェース76・77を介して電気的に接続される。このように、カメラ10をプリンタ200に載せるだけでカメラ10とプリンタ200とを接続できる規格は「イメージリンク」と呼ばれることがある。
図3はデジタルカメラ10の機能ブロック図である。まず、同図のデジタルカメラ10において、中央処理装置(CPU)112は、レリーズスイッチ22、モードダイヤル150等を含む操作部113の各種のボタンやキーからの入力に基づいてデジタルカメラ10内の各回路を統括制御する。CPU112の実行するプログラムはEEPROM119に記憶される。
いま、モードダイヤル150によって静止画撮影モードが設定されると、CPU112は、動画(スルー画)を表示部110に表示させ、撮影画角を確認可能にする。即ち、撮像レンズ14を通過した光は、固体撮像素子102aに入射する。固体撮像素子102aの受光面には、フォトセンサが平面的に配列されており、該受光面に結像された被写体像は、各フォトセンサによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。こうして蓄積された信号電荷は、図示せぬドライバ回路から与えられるパルス信号に基づいて信号電荷に応じた電圧信号(画像信号)として順次読み出され、それぞれ撮像回路102bに加えられる。
撮像回路102bは、ゲイン調整回路を含み、得られた画像データは、それぞれ画像処理回路108及びハイパスフィルタ(HPF)125へ送られる。画像処理回路108は、A/D変換部108a、ホワイトバランス補正回路108b、ガンマ補正回路108c、YC処理回路108d、輝度・色差信号生成回路、シャープネス補正回路、コントラスト補正回路、撮影画像に対する輪郭補正を含む画像処理を行う輪郭処理部、画像のノイズ低減処理を行うノイズ低減処理部等を含む画像処理手段であり、CPU112からのコマンドに従って画像信号を処理する。
画像処理回路108に入力された画像データは、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr、Cl信号)に変換されるとともに、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、VRAM132に格納される。
一方、撮像回路108のA/D変換部108aでデジタル信号に変換された画像データは、ハイパスフィルタ(HPF)125でG画素成分のみ抽出される。そして、積算処理部126で抽出されたG画素成分に積算処理が施されてCPU112に送られる。CPU112は、積算処理部126から送られた1画面分の64分割の画像データの内、十字キー81で任意に設定された被写体中心付近の4エリアの平均値を算出し、これをオートフォーカス(AF)評価値とする。AF評価値は、所定周期の経過毎に算出され、算出の度にメモリ127に更新記憶される。CPU112は、AF評価値に従って被写体の合焦を判定する。その判断方法は任意であるが、例えばAF評価値が極大点の近傍に略到達しているか否かを判断し、極大点に略達している場合は合焦していると判断し、その他の場合は合焦していないと判断する。あるいは、AF評価値が所定の閾値を超えていれば合焦していると判断することもできる。
撮影画像を表示部110にモニタ出力する場合、VRAM132からYC信号が読み出され、ビデオエンコーダ134に送られる。ビデオエンコーダ134は、入力されたYC信号を表示用の所定方式の信号(例えば、NTSC方式のカラー複合映像信号)に変換して表示部110に出力する。表示部110の駆動はドライバ111を介して行われる。
所定のフレームレートで処理された各フレームのYC信号は、VRAM132のA領域とB領域とに交互に書き込まれ、VRAM132のA領域及びB領域のうち、YC信号が書き込まれている方の領域以外の領域から、書き込まれているYC信号が読み出される。このようにしてVRAM132内のYC信号が定期的に書き換えられ、そのYC信号から生成される映像信号が表示部110に供給されることにより、撮像中の映像がリアルタイムに表示部110に表示される。ユーザは、表示部110に表示される映像(スルー)によって撮影画角を確認できる。
ここで、レリーズスイッチ22が半押しされると、AE及びAF処理が開始される。AE/AF処理が行われ、レリーズスイッチ22が全押しされることによって記録用の撮影動作がスタートする。レリーズスイッチ22全押しに応動して取得された画像データは画像処理回路108において輝度/色差信号(Y/C信号)に変換され、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、VRAM132に格納される。
VRAM132に格納されたY/C信号は、圧縮伸長処理回路144によって所定のフォーマットに従って圧縮された後、メディアコントローラ146を介して記録媒体40にExif(Exchangeable Image File Format)ファイルとして記録される。画像はExifファイルのデータ部分に記録される。CPU112は上記Exifファイルのヘッダ部分の所定のタグ(Imagedescriptionタグなど)に撮影日時情報などを記録する。記録された画像は、通信インターフェース76を介して接続されたプリンタ200に送信することもできる。プリンタ200は、受信した画像をプリントする。
CPU112には、キセノン管からなるストロボ18の発光を制御するストロボ制御回路115も接続されており、静止画撮影において、低照度であることが検出された場合や、ストロボボタンによって発光が指示された場合や、強制発光モードが設定された場合にタイミングジェネレータ120によって発生されたタイミング信号に同期したタイミングで短時間(例えば1秒以上の短時間)発光するようにストロボ18を制御する。
モードダイヤル150によって動画撮影モードが設定されたときには、レリーズスイッチ22の全押し操作に連動して動画記録動作がスタートし、もう一度レリーズスイッチ22を押下すると動画記録動作が停止する。レリーズスイッチ22を押下継続している期間、録画動作を行い、押下解除によって録画を停止するようにしてもよい。動画データは、例えばモーションJPEG(MPEG)形式によって記録媒体40に記録される。
モードダイヤル150により再生モードが選択されると、記録媒体40に記録されている最終の画像ファイル(最後に記録されたファイル)の圧縮データが読み出される。最後の記録に係るファイルが静止画ファイルの場合、この読み出された画像圧縮データは、圧縮伸長処理回路144を介して非圧縮のYC信号に伸長され、VRAM132に保存される。VRAM132に保存されたYC信号は、ビデオエンコーダ134に加えられる。ビデオエンコーダ134は、入力するYC信号からNTSC方式のRGBカラー複合映像信号を作成し、これを表示部110に出力する。これにより、表示部110には記録媒体40に記録されている最終コマのコマ画像が表示される。
その後、十字キー81の右キーが押されると、順方向にコマ送りされ、十字キー81の左キーが押されると、逆方向にコマ送りされる。そして、コマ送りされたコマ位置の画像ファイルが記録媒体40から読み出され、上記と同様にしてコマ画像が表示部110に再生される。尚、最終コマのコマ画像が表示されている状態で順方向にコマ送りされると、記録媒体40に記録されている1コマ目の画像ファイルが読み出され、1コマ目のコマ画像が表示部110に再生される。
表示部110は、カメラ10に内蔵されたLCD114、ファインダー又は映像出力端子等に接続された外部の表示装置に相当する。なお、CPU112は、OSD信号発生回路を含み、OSD信号発生回路はシャッター速度や絞り値、撮影可能枚数、撮影日時、警告指示等の文字及びアイコン等の記号を表示するための信号を発生させる。このOSD信号発生回路から出力される信号は、必要に応じて画像信号に混合されて、LCD114に供給される。これにより、スルー画像や再生画像に文字やアイコン等が合成された合成画像が表示される。
記録媒体40は、撮影で得た画像データを保持する手段であり、例えばスマートメディアと呼ばれるメモリカードが使用される。記録メディアの形態はこれに限定されず、PCカード、コンパクトフラッシュ(登録商標)、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、メモリスティックなどでもよく、電子的、磁気的、もしくは光学的、又はこれらの組み合わせによる方式などに従って読み書き可能な媒体を用いることができる。異種・同種の記録メディアを問わず、複数の媒体を装着可能な構成にしてもよい。また、画像ファイルを保存する手段は、カメラ本体に着脱可能なリムーバブルメディアに限らず、カメラに内蔵された記録媒体(内蔵メモリ)であってもよい。
CPU112は、カメラ10の各回路を統括制御する制御回路であり、レリーズスイッチ22、十字キー81、電源スイッチ82、モードダイヤル150、情報位置指定キー83あるいは図示しないストロボボタン、ズームキー、メニュー/実行ボタンその他を含む操作部113から受信する信号に基づき、対応する回路の動作を制御するとともに、表示部110における表示制御、ストロボ発光制御、オートフォーカス(AF)制御及び自動露出(AE)制御等を行う。
カメラ10の電源が電源スイッチ82でオンされる度に、カメラボディ内部に装着される電池からなる主要電源164から、デジタルカメラ10の各回路に電源が供給される。
画像処理回路108からの画像データは、測光処理部157にも送られる。この測光処理部157は、外光の光量を測定する手段の一例である。測光処理部157は、入力される各画像データと、固体撮像素子102aの電荷蓄積時間、すなわち電子シャッタのシャッタ秒時とに基づいて被写体輝度の測光値(EV値)を算出する測光値算出部により構成できる。これにより、固体撮像素子102aの駆動が調節される。なお、電子シャッタのシャッタ秒時とともに絞り値を変化させてもよい。絞り値を変化させる場合には、絞り値を加味して被写体輝度に応じた測光値を算出する。このように、測光処理部157は、固体撮像素子102aを受光センサとしてTTL(Through The Lens) 測光方式によって被写体の明るさ(被写体輝度)を検出する。測光処理部157は、フォトトランジスタで構成された測光センサであってもよく、測光が可能な手段であれば特に限定されない。
通信インターフェース76は、プリンタ200の通信インターフェース77と接続可能であり、CPU112からのコマンドに従い、データの送受信を行う。
カメラ10の電源は、充電式電池165から電源回路164を介して供給される。電池165は被充電器166と接続されており、被充電器166とプリンタ200に設けられた加充電器78とが対になって非接触式充電器が構成される。被充電器166は、プリンタ200に設けられた加充電器78の1次コイルから発生する磁束を受ける2次コイルを備えており、この2次コイルから電流が発生し、電池165に充電される。電池165への充電の進行状況は充電ランプ206によって表示される。
カメラ10には、カメラ10に関する各種の情報(以下カメラ情報という)を記憶したICタグ2が取り付けられている。このカメラ情報は、カメラ10の機種情報、カメラ10に割り当てられた固有の識別情報(例えばシリアル番号。以下カメラIDという)を含んでいる。また、カメラ情報は、カメラ10が加充電器78によって充電可能である充電可能情報と、カメラ10の充電に必要な電流値を示す充電情報を含んでいる。
図4はICタグ2に記憶されたカメラ情報を概念的に説明する。カメラ情報は、機種情報、カメラID、充電可能情報、充電情報を含んでいるが、ICタグ2の記憶容量の範囲内であればその他の各種情報を含んでいてもよい。逆に、ICタグ2の記憶容量が小さければ、カメラIDのみをICタグ2に記憶させておき、カメラIDを引数にして機種情報、充電可能情報、充電情報を特定してもよい。こうすればICタグ2のコストが下がる。
図5はプリンタ200の構成を示すブロック図である。プリンタ200は、通信インターフェース77と、操作部12と、プリント物を印刷するプリント出力部13と、画像サイズランプ204a〜d、充電ランプ206、用紙表示ランプ207、カートリッジランプ208からなる表示部15、処理部17の実行するプログラム、データ並びにフレームなどの付帯画像等を書き換え可能に保持記憶するメモリ(フラッシュメモリなど)で構成された記憶部16と、各部の制御及び各種演算を行う処理部17と、データを一時的に記憶するRAM21を備えている。
また、プリンタ200は、アンテナ18を備えたICタグセンサ19とICタグリーダ20が設けられている。ICタグセンサ19は、カメラ10に取り付けられたICタグ2から送信された無線信号を検知する。ICタグリーダ20は、ICタグセンサ19の検知した無線信号からICタグ2に予め記録されているカメラ情報を読み出す。読み出されたカメラ情報はRAM21に一時的に記憶される。
なお、ICタグセンサ19が複数のICタグ2から無線信号を検知する場合があるならば、ポーリング等を用いて混信を防止することが考えられる。
また、プリンタ200は、1次コイルから磁束を発生する加充電器78、加充電器78により充電する電流を可変する電流可変部79を備えている。電流可変部79の電流の変化は処理部17により制御される。加充電器78は、カメラ10が凹ガイド75に載置されたときにカメラ10底面に設けられた被充電器166と相対し、磁束による非接触充電に適した位置に設置されている。
カメラ10がプリンタ200の凹ガイド75に載置されて互いに接続されると、カメラ10はプリントモードに移行し、記録媒体40に記憶された各画像のサムネイル画像を表示部110に表示する。ユーザは、十字キー81により、プリンタ200でプリントすべき画像のサムネイル画像を選択する。十字キー81によるサムネイル画像の選択が確定すると、カメラ10は、選択されたサムネイル画像に対応する本画像の画像データを記録媒体40から読み出し、通信インターフェース76経由でプリンタ200に送信する。通信インターフェース77は、デジタルカメラ10から送信された画像データを受信する。受信した画像はRAM21に記憶される。
処理部17は、プリントボタン201の押下に応じ、受信した画像データに従ってプリント出力用の画像データを生成する。以下、このプリント出力用の画像データをプリントデータといい、プリントデータを作成する処理をプリントデータ処理という。プリントデータは、プリント出力部13に送信され、プリント出力部13は印画動作を実行しプリントをプリント排出口210から出力する。印画方式については特に限定されず、印画紙自体が熱によって発色するサーモ・オートクローム(TA)方式、インク滴をノズルによって印画紙に吹きつけるインクジェット方式など、種々の方式が可能である。
プリントする画像のサイズは、フルサイズ、2分割、4分割、9分割のいずれかを画像サイズボタン203によって適宜指定でき、フルサイズ、2分割、4分割、9分割のいずれかが選択されると、対応する画像サイズランプ204a〜dのいずれかが点灯する。
次に、図6のフローチャートに基づき、本実施形態のプリントシステムにおけるカメラ10とプリンタ200との通信確立までの動作を説明する。
まず、カメラ10が凹ガイド75に載置されてプリンタ200に設けられたICタグセンサ19の通信範囲内に入ると、ICタグ2から無線信号を検知する(S1)。無線信号が検知されると、ICタグ2のカメラ情報が読み出されてRAM21に一時的に記憶される(S2)。この後、処理部17は、登録モードへの移行の指示が入力されるのを待機する。登録モードとは、RAM21に一時的に記憶されたカメラ情報を記憶部16に記憶することでカメラ10を通信可能な相手方端末として本登録するための動作モードである。登録モードへの移行が指示された場合はS4の登録モードに移行し、指示されない場合はS5の認証モードに移行する。登録モードへの移行の指示は登録ボタン209の押下により入力されるが、これに限らず、プリンタ200と接続されたパソコンなどから登録モードへの移行を指示するコマンドを入力することなどにより行ってもよい。
図7は登録モードの流れを示すフローチャートである。
S11では、処理部17は、RAM21に一時的に記憶されたカメラ情報に含まれる通信可能情報を参照し、カメラ10の通信インターフェース76とプリンタ200の通信インターフェース77とが通信可能か否かを判断する。通信可能と判断した場合はS12へ移行し、通信可能でないと判断した場合は登録モードを終了してS5の認証モードに移行する。
S12では、処理部17は、RAM21に一時的に記憶されたカメラ情報に含まれるカメラIDをカメラ情報から抽出して記憶部16に記憶させる。これにより、プリンタ200の電源が切断されてもカメラIDが書き換え可能に保持記憶される。なお、カメラIDはカメラ10ごとに固有であるから、異なる複数のカメラIDをそれぞれ記憶部16に記憶させることもできる。
なお、一旦記憶部16に記憶されたカメラIDを消去できるようにしてもよい。例えば、記憶部16に記憶されたカメラIDをプリンタ200からカメラ10に送信し、カメラ10の表示部110で一覧表示させる(図8参照)。機種情報もあわせて表示してもよい。カメラ10は、一覧表示されたカメラIDのうち所望のカメラIDを操作部113の所定操作(例えば十字キー81の押下)で選択させ、かつ選択したカメラIDの消去が操作部12の所定操作(例えば情報位置指定キー83の押下)により指示された場合、カメラ10は、選択されたカメラIDをプリンタに通知する。処理部17は、通知されたカメラIDを記憶部16から消去する。
図9は認証モードの流れを示すフローチャートである。
S21では、RAM21に一時的に記憶されたカメラ情報に含まれるカメラIDと記憶部16に記憶されたカメラIDとが一致するか否かを判断する。一致すると判断した場合はS22に移行し、一致しないと判断した場合は認証モードを終了する。なお、一致しないと判断した場合にS23に移行してもよい。
S22では、通信インターフェース76と通信インターフェース77との通信を確立する。これにより、登録モードで登録した特定のカメラ10と通信し、カメラ10から送信された画像をプリンタ200で受信できる状態となる。
S23では、RAM21に記憶されたカメラ情報に含まれる充電可能情報に基づき、被充電器166が加充電器78により充電可能であるか否かを判断する。充電可能と判断した場合はS24に移行し、充電可能でないと判断した場合は認証モードを終了する。
S24では、加充電器78による充電を開始する。充電の進行状況は充電ランプ206により表示される。充電可能情報に基づいて充電を開始すれば、正規の被充電機器以外の機器やコインなどの金属が凹ガイド75に置かれ、電磁誘導により電流が流れてしまい、機器が破壊したりコインが加熱したりする危険を防ぐことができる。
なお、RAM21に記憶されたカメラ情報に充電情報が含まれる場合、処理部17はこの充電情報に基づいて加充電器78により充電する電流を被充電器166の充電に必要な電流に可変するよう電流可変部79を制御する。こうすることで充電に不要な電流が消費されるのを防げる。
2:ICタグ、10:カメラ、16:記憶部、19:ICタグセンサ、20:ICタグリーダ、76・77:通信インターフェース、78:加充電器、79:電流可変部、166:被充電器、200:プリンタ、209:登録ボタン
Claims (8)
- 通信端末に関する情報を発信する無線発信器、通信を行う第1通信部を有する通信端末と、
前記第1通信部と接続して通信を行う第2通信部、前記無線発信器からの無線信号を受信する無線受信部、前記無線信号から前記通信端末に関する情報を読み取る読取部、前記無線発信器から読み取られた通信端末に関する情報を記憶する記憶部、前記通信端末を登録する登録モードへの移行の指示を受け付ける登録モード移行指示部、前記登録モード移行指示部が前記登録モードへの移行の指示を受け付けた場合に前記登録モードへの移行を決定し、前記読取部により読み取られた通信端末に関する情報を記憶するよう前記記憶部を制御する制御部を有する通信ホストと、
を備える通信システム。 - 前記通信端末に関する情報は前記第1通信部と前記第2通信部との通信可能性を示す通信可能情報を含み、
前記制御部は前記読み取られた通信端末に関する情報に含まれる通信可能情報に基づいて前記第1通信部と前記第2通信部とが通信可能か否かを判断し、通信可能と判断した場合に前記無線発信器から読み取られた通信端末に関する情報を記憶するよう前記第1記憶部を制御する請求項1に記載の通信システム。 - 前記制御部は前記登録モード移行指示部が前記登録モードへの移行の指示を受け付けない場合に前記通信端末を認証する認証モードへの移行を決定する請求項1又は2に記載の通信システム。
- 前記通信端末に関する情報は前記通信端末に固有の識別情報を含み、
前記制御部は前記認証モードへの移行を決定したことに応じて前記読み取られた通信端末に関する情報に含まれる識別情報と前記第1記憶部に記憶された通信端末に関する情報に含まれる識別情報とが一致するか否かを判断し、一致すると判断した場合に前記第1通信部との接続を確立するよう前記第2通信部を制御する請求項3に記載の通信システム。 - 前記通信端末は前記記憶部に記憶された識別情報のうち所望の識別情報の選択及び前記選択された識別情報の消去の指示を受け付ける消去指示部をさらに有し、
前記制御部は前記消去指示部が識別情報の選択及び消去の指示を受け付けた場合に前記選択された識別情報を消去するよう前記記憶部を制御する請求項4に記載の通信システム。 - 前記通信ホストに設けられた加充電器と前記通信端末に設けられた被充電器とからなる非接触式充電装置をさらに備え、
前記通信端末に関する情報は前記加充電器による前記被充電器の充電可能性を示す充電可能情報を含み、
前記制御部は前記読み取られた通信端末に関する情報に含まれる充電可能情報に基づいて前記被充電器が前記加充電器により充電可能か否かを判断し、充電可能と判断した場合に前記充電を開始するよう前記加充電器を制御する請求項1〜5のいずれかに記載の通信システム。 - 前記通信ホストは前記加充電器により充電する電流を可変する電流可変部を有し、
前記通信端末に関する情報は前記被充電器の充電に必要な電流を示す充電情報を含み、
前記制御部は前記読み取られた通信端末に関する情報に含まれる充電情報に基づいて前記加充電器により充電する電流を前記被充電器の充電に必要な電流に可変するよう前記電流可変部を制御する請求項6に記載の通信システム。 - 通信端末の有する無線発信器からの無線信号を受信し、前記無線信号から前記通信端末に関する情報を読み取るステップと、
前記通信端末を登録する登録モードへの移行の指示を受け付けるステップと、
前記登録モードへの移行の指示を受け付けた場合に前記無線発信器から読み取られた通信端末に関する情報を記憶するステップと、
を含む通信方法。
Priority Applications (1)
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JP2005011805A JP2006203452A (ja) | 2005-01-19 | 2005-01-19 | 通信システム |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2009180930A (ja) * | 2008-01-30 | 2009-08-13 | Fujifilm Corp | 電子機器 |
-
2005
- 2005-01-19 JP JP2005011805A patent/JP2006203452A/ja active Pending
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