JP4445653B2 - 電子カメラ - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子カメラ、特に外部装置との間で無線通信が可能な電子カメラに関する。
【０００２】
【従来の技術】
電子カメラ（デジタルカメラ）では、通信によってプリンタやパソコン等の外部装置との間で通信を行うことが可能である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電子カメラでは、有線によって外部装置との間で通信を行うことから、電子カメラと外部装置との対応関係は基本的に１対１であり、そのため、複数の外部装置に対して並行して複数の処理を実行させることができず、効率的な処理を行うことが困難な場合があった。
【０００４】
本発明は上記従来の課題に対してなされたものであり、外部装置との間で通信を行う際に効率的な処理を行うことが可能な電子カメラを提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電子カメラは、結像された被写体像を光電変換して電子的な画像データを得るための撮像手段と、上記撮像手段により得られた画像データを記録媒体に記録するための記録手段と、外部装置との間で無線によってデータ通信を行うための通信手段と、上記通信手段による無線通信可能範囲において、通信可能な外部装置の存在を検出するための検出手段と、上記検出手段により通信可能な外部装置の存在が検出されたときに、上記通信手段により該外部装置の識別情報を取得するための情報取得手段と、上記通信手段により通信可能な外部装置に送信するデータに対し、上記情報取得手段により取得された識別情報に応じて、対応する外部装置に適した送信処理を行うための送信処理手段と、を備え、上記情報取得手段は、上記外部装置がプリンタである場合に、印刷用データ生成機能に関する情報を含んでなるプリンタ情報を、上記識別情報と併せて又は別途取得するように構成され、上記送信処理手段は、上記プリンタ情報により印刷用データ生成機能を有しているプリンタであると認識されたときには、送信するデータに対してそのまま送信処理を行うとともに、上記プリンタ情報により印刷用データ生成機能を有していないプリンタであると認識されたときには、送信するデータに対して印刷用データを生成する処理を含む送信処理を行うように構成されたことを特徴とする。
【０００６】
上記電子カメラの好ましい態様は、以下の通りである。
【０００７】
（１）上記情報取得手段により取得された識別情報に基づいて、通信可能な外部装置の種別を表示するための表示手段を備える。
【０００８】
（２）上記表示手段は、表示された種別に対応する外部装置の存在が上記検出手段により検出されなくなったときに、該外部装置に対応する種別の表示を消去するように構成されている。
【０００９】
（３）上記送信処理手段は、上記検出手段により通信可能な外部装置の存在が複数検出されているときに、これら複数の外部装置に送信するデータに対し、各外部装置の識別情報に応じて、各外部装置に適した送信処理を並行して行うように構成されている
（４）上記送信処理を行うに際し、複数の外部装置に送信する各データを各外部装置毎に割り当てて一時的に格納する作業用メモリを備える。
【００１１】
（５）上記プリンタ情報は、画像伸張機能に関する情報を含んでなり、上記送信処理手段は、送信処理としてさらに、上記プリンタ情報により画像伸張機能を有していないプリンタであると認識されたときには、送信する画像データに対して画像伸張処理を行うように構成されている。
【００１２】
（６）上記プリンタ情報は、プリンタの動作状態に関する情報を含んでなり、上記送信処理手段は、プリントする画像データが複数ある場合において、上記プリンタ情報により複数のプリンタがプリント動作可能であると認識されたときには、各プリンタに各画像データを振り分けて送信すべく、各画像データに対して各プリンタに適した送信処理を行うように構成されている。
【００１３】
（７）上記プリンタ情報は、プリント可能なプリントサイズに関する情報を含んでなり、プリントサイズを予約設定するためのプリント予約手段と、上記プリンタ情報による各プリンタのプリント可能なプリントサイズと、上記プリント予約手段により予約設定されたプリントサイズとに基づいて、送信処理を行うプリンタを選択するための選択手段とを備える。
【００１４】
（８）画像データを記録可能な外部装置に対して上記撮像手段により得られた画像データを撮影毎に自動送信する撮影画像自動送信モードを設定するための設定手段を備え、上記送信処理手段は、上記設定手段により撮影画像自動送信モードが設定されているときに、上記撮像手段により得られた画像データに対し、対応する外部装置に適した送信処理を行うように構成されている。
【００１５】
（９）上記設定手段は、使用者が任意に設定操作可能な設定操作手段である。
【００１６】
（１０）上記設定手段は、上記記録媒体内の空き容量がないときに、上記撮影画像自動送信モードに設定するように構成されている。
【００１７】
（１１）上記記録媒体を着脱可能な媒体装着部を備え、上記設定手段は、上記媒体装着部に上記記録媒体が装着されていないときに、上記撮影画像自動送信モードに設定するように構成されている。
【００１９】
（１２）上記通信手段は、上記検出手段により通信可能な外部装置の存在が検出されているときに、該外部装置からのデータが受信可能となるように構成されている。
【００２０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【００２１】
［概要］
まず、図１を参照して、本発明の実施形態に係る電子カメラの概要について説明する。
【００２２】
電子カメラ１は、無線による通信機能を有しており、携帯電話２、プリンタ３、パソコン４、ストレージ５及び他の電子カメラ６等の外部装置との間で通信を行うことができるようになっており、画像ファイル（静止画、動画）や音声ファイル等の送受信が可能である。
【００２３】
無線通信可能な範囲内において外部装置の存在が検出されたときには、無線通信によって外部装置に個別に設定されている識別情報（機種ＩＤ、機器ＩＤ）が取得される。図に示した例では、携帯電話２の機種ＩＤは「ＴＥＬ」、機器ＩＤは「０００１」であり、プリンタ３の機種ＩＤは「ＰＲＮ」、機器ＩＤは「０００１」である。
【００２４】
取得された識別情報は、電子カメラ１に備えられたＬＣＤ画面上に表示されるようになっており、使用者が外部装置の種別を容易に認識できるようになっている。また、外部装置の存在が検出されなくなった場合には、その外部装置の識別情報に関する表示はＬＣＤ画面上から消去されるようになっている。
【００２５】
通信可能な外部装置が複数存在し、これら複数の外部装置にデータを送信する場合には、各外部装置に対応した送信処理が並行して行われるようになっている。送信処理としては、携帯電話用送信処理、プリンタ用送信処理及びその他機器用送信処理が用意されており、外部装置によって送信処理が切り替えられる。また、複数のプリンタが存在する場合には、送信処理を並行して行うことにより、各プリンタに並行してプリントを行わせることも可能である。この場合、各プリンタから受信したプリンタ情報に応じた送信処理が行われる。
【００２６】
画像データを送信する場合には、撮影する毎に画像データを自動的に送信することが可能である。このような自動送信モードは、使用者の設定操作によって設定することができる。また、メモリカード等の記録媒体に空き容量がない場合や媒体装着部に記録媒体が装着されていない場合に、自動送信モードになるようにすることもできる。これらの場合、通信可能な外部機器が存在しない場合には、撮影自体を不可として、その旨の表示を行うようにしてもよい。
【００２７】
受信については特別な操作は必要なく、電源オンの後、通信可能な外部装置の存在が検出されれば、外部装置からのデータ受信が可能となる。
【００２８】
このように、本電子カメラでは、無線によって外部装置と通信を行うため、電子カメラと外部装置との対応関係は従来のように１対１ではなく、複数の外部装置に対して並行してデータ送信を行うことが可能である。また、各外部装置に対応した（各外部装置に適した）送信処理が行われるので、各外部装置に並行してデータを送信する際の処理の効率化をはかることができ、処理スピードを向上させることができる。
【００２９】
［装置構成］
図２は、本発明の実施形態に係る電子カメラの主要部の構成を示したブロック図である。
【００３０】
撮像部の基本的な構成は通常の電子カメラと同様であり、撮影レンズ１１、ＣＣＤ１２、アンプ１３及びＡ／Ｄ変換回路１４等によって構成され、撮影レンズ１１等はコントローラ１５によって制御される。すなわち、撮影レンズ１１によって結像された被写体像をＣＣＤ１２によって光電変換し、光電変換された画像信号をアンプ１３を介してＡ／Ｄ変換回路１４に入力することにより、デジタル変換された画像信号が得られるようになっている。また、センサ１６からの情報に基づき、ＡＦ／ＡＥ部１７によってＡＦ／ＡＥ処理が行われるようになっている。
【００３１】
電子カメラの各部を制御するメインＣＰＵとしてはＲＩＳＣ−ＣＰＵ１８が用いられ、制御用のプログラムはＲＯＭ１９に格納されている。また、ＲＩＳＣ・ＣＰＵ１８は、通信可能な外部装置の存在を検出する機能、外部装置の識別情報を取得して認識する機能、外部装置の識別情報に基づいてその外部装置に適した送信処理を行う機能を有している。さらに、画像データの圧縮／伸張機能や、プリンタに画像を印刷する際の印刷用データ生成機能も、ＲＩＳＣ・ＣＰＵ１８は有している。
【００３２】
ＲＡＭ２０は、バッファメモリとしての機能を有するものであり、撮像部によって得られた画像データを一時的に記憶する他、外部装置の識別情報やプリンタ情報も記憶される。また、ＲＡＭ２０は、外部装置への送信ファイルを各外部装置毎に割り当てて格納する作業用メモリとしても用いられる。
【００３３】
ＣＩＳＣ−ＣＰＵ２１は、操作キー／表示ＬＣＤ２２を制御するものであり、操作キーからのキー入力の制御や表示ＬＣＤに対する表示制御が行われる。表示用液晶モニタ２３は、表示Ｉ／Ｆ２４を介して送られてくる表示用データに基づいて表示を行うものであり、撮影画像等が表示される他、外部装置の識別情報も表示される。
【００３４】
無線Ｉ／Ｆ２５は、アンテナ２６を介して外部装置との間で無線通信を行うためのインターフェースであり、無線Ｉ／Ｆ２５に対するデータの送受はＵＡＲＴ２７を介して行われる。この無線Ｉ／Ｆ２５により、外部装置からの識別情報が受信され、受信した識別情報に基づいて適切な送信処理が行われたデータが外部装置に送信される。
【００３５】
有線による通信はＵＳＢ２８によりＵＳＢ用端子２９を介して行うことができるようになっており、また、Ｄ／Ａ変換回路３０でアナログ信号に変換された画像信号をビデオアウト端子３１を介して外部に送出することができるようになっている。
【００３６】
メモリカード等の記録媒体３２は媒体装着部３３に装着されるようになっており、記録媒体３２への画像データの記録や記録媒体３２からの画像データの読み出しは、記録Ｉ／Ｆ３４を介して行われる。
【００３７】
また、電子カメラの各部への電力の供給は、バッテリー３５或いは外部電源端子３６に接続される外部電源により、ＤＣ／ＤＣコンバータ３７を介して行われるようになっている。
【００３８】
［動作］
以下、本発明の実施形態に係る電子カメラの各種動作について、フローチャート等を参照して説明する。
【００３９】
（外部装置の検出処理）
通信可能な外部装置を検出する動作について、図３に示したフローチャートを参照して説明する。
【００４０】
まず、無線インターフェース２５を介した通信により、通信可能な新たな外部装置（通信可能機器）が存在するか否かの検出を行う（Ｓ１１、Ｓ１２）。新たな通信可能機器の存在が検出された場合には、無線インターフェース２５を介してその機器のＩＤを取得してＲＡＭ２０内に保存し（Ｓ１３）、さらに表示用液晶モニタ２３上にその機種名を表示する（Ｓ１４）。図４は、表示用液晶モニタ２３上での機種名の表示例を示したものであり、例えば、携帯電話については「ＴＥＬ」、パソコンについては「ＰＣ」というように、表示用液晶モニタ２３上に表示される。
【００４１】
さらに、既に検出されている機器の存在をチェックする。すなわち、無線通信可能範囲内に、既に検出されている機器がその時点でまだ存在しているか否かがチェックされる（Ｓ１５）。その機器が存在していない場合には（Ｓ１６）、表示用液晶モニタ２３からその機種名を消去し（Ｓ１７）、Ｓ１１のステップに戻る。
【００４２】
このように、無線インターフェースを介して取得した識別情報に基づいて、表示モニタ上に通信可能な機種名を表示することにより、使用者が外部装置の種別を容易に認識することができる。
【００４３】
なお、識別情報と併せて外部装置の状態を示す情報を取得し、通信可能な状態にあるか否かを、「ＯＫ」「ＮＧ」等により表示モニタ上に機種名と対応付けて表示するように構成してもよい。「ＮＧ」としては、プリンタならば用紙切れやビジー状態、ストレージならば記録媒体（ディスク等）の未装着等がある。
【００４４】
（ファイルの選択及び送信処理）
ファイルを選択して外部装置に無線送信するための動作について、図５に示したフローチャートを参照して説明する。
【００４５】
本動作では、送信ファイルの選択処理（Ｓ２１）及び送信相手の選択処理（Ｓ２２）を、必要なファイル数分だけ繰り返し行った後（Ｓ２３）、送信処理を行う（Ｓ２４）。なお、送信相手の選択に際しては、予め送信相手の略称等（例えば、「Ａ男のパソコン」、「Ｂ子のカメラ」等）を登録しておくことにより、その略称等によって送信相手を選択することも可能である。
【００４６】
図６は、送信処理について示したフローチャートである。各送信処理は並行して行うことができるようになっている。図では、携帯電話用送信処理（Ｓ３１）、プリンタ用送信処理（Ｓ３２）、その他機器用送信処理（Ｓ３３、Ｓ３４）が並行して行われる例を示している。
【００４７】
ファイルを送信する際には、図７に示すように、外部装置毎に予め割り当てられたメモリ領域（ＲＡＭ２０内に設定されている）にファイルが格納される。メモリ領域は先入れ／先出し形式となっており、図の例では、携帯電話用キュー、プリンタ用キュー、その他機器用キューに、それぞれ選択されたファイルが格納された状態を示している。
【００４８】
このように、各外部装置に応じた送信処理を並行して行うことにより、送信処理を効率的に行うことができ、処理スピードを向上させることができる。
【００４９】
以下、上述した携帯電話用送信処理、プリンタ用送信処理及びその他機器用送信処理について説明する。
【００５０】
（携帯電話用送信処理）
まず、携帯電話用送信処理について、図８に示したフローチャートを参照して説明する。
【００５１】
まず、携帯電話用キューにデータ（ファイル）が存在するか否かを判断する（Ｓ４１）。データが存在する場合には、携帯電話に対して、通信設定に従って回線の接続を指示する（Ｓ４２）。続いて、携帯電話用キューからファイルを取り出し（Ｓ４３）、携帯電話を介して送信相手先へ送信するためのデータ変換を行う（Ｓ４４）。具体的には、ＲＩＳＣ−ＣＰＵ１８により、画像ファイルからネットワーク用パケットデータ、携帯電話用パケットデータ、無線インターフェース用パケットデータへと、順次データ変換を行う。データ変換後、携帯電話を介して接続された相手先にファイルデータを送信する（Ｓ４５）。Ｓ４３〜Ｓ４５の処理を、携帯電話用キューに未送信データがなくなるまで行い（Ｓ４６）、その後、回線の切断を指示して送信処理が終了する（Ｓ４７）。
【００５２】
（プリンタ用送信処理）
次に、プリンタ用送信処理について、図９に示したフローチャートを参照して説明する。
【００５３】
まず、プリンタ用キューにデータ（ファイル）が存在するか否かを判断する（Ｓ５１）。データが存在する場合には、プリンタ用キューからファイルを取り出し（Ｓ５２）、予め識別情報と併せて又は別途取得されたプリンタ情報に基づき、プリンタ種別を判別する（Ｓ５３）。このプリンタ情報には、後述するような種々の情報が含まれているが、その一つに画像伸張機能の有無に関する情報が含まれている。
【００５４】
プリンタ情報に基づき、データ送信するプリンタに画像伸張機能が内蔵されているか否かが判断される（Ｓ５４）。画像伸張機能が内蔵されていない場合には、電子カメラ内で画像伸張処理を行い、さらに伸張処理が施された画像データをプリントデータに変換した後（Ｓ５５）、プリントデータを送信する（Ｓ５６）。プリンタに画像伸張機能が内蔵されている場合には、プリンタへの送信用にデータ変換を行い（Ｓ５７）、ファイル形式でデータを送信する（Ｓ５８）。この場合には、プリンタ側で画像伸張処理等が施される。
【００５５】
Ｓ５１〜Ｓ５８の処理を、プリンタ用キューに未送信データがなくなるまで行い、送信処理が終了する。
【００５６】
このように、プリンタに画像伸張機能が備わっているか否かによって送信処理を異ならせることにより、プリンタに画像伸張機能が備わっている場合には、ファイル形式でデータを送信することができるため、送信するデータ量を大幅に減らすことができ、効率的にデータを送信することができる。
【００５７】
（その他機器用送信処理）
次に、その他機器用送信処理について、図１０に示したフローチャートを参照して説明する。
【００５８】
まず、その他機器用キューにデータ（ファイル）が存在するか否かを判断する（Ｓ６１）。データが存在する場合には、その他機器用キューからファイルを取り出し（Ｓ６２）、その他機器への送信用にデータ変換を行い（Ｓ６３）、ファイル形式でデータを送信する（Ｓ６４）。Ｓ６１〜Ｓ６４の処理を、その他機器用キューに未送信データがなくなるまで行い、送信処理が終了する。
【００５９】
（自動送信処理）
次に、撮影する毎に画像データを自動的に無線送信する自動送信処理（撮影画像自動送信モードでの処理）について、図１１に示したフローチャートを参照して説明する。
【００６０】
図１１に示したフローチャートは、自動送信モードに移行した後の動作を示している。既に述べたように、自動送信モードへの移行は使用者の設定操作によって行われる他、記録媒体３２に空き容量がない場合や媒体装着部３３に記録媒体３２が装着されていない場合に自動送信モードに移行させることもできる。
【００６１】
まず、無線インターフェース２５を介した通信により、通信可能な外部装置（通信可能機器）が存在するか否かの検出及びその判断を行う（Ｓ７１、Ｓ７２）。通信可能機器が存在しない場合には、通常の電子カメラとして動作する（Ｓ７３）。通信可能機器が存在する場合には、通信機器の選択を行う。通信可能機器が複数ある場合には、複数の機器を選択してもよい（Ｓ７４）。
【００６２】
カメラ動作が行われた場合、すなわち撮影が実行された場合には（Ｓ７５）、再度、通信可能機器が存在するか否かの検出及びその判断を行い（Ｓ７６、Ｓ７７）、通信可能機器が存在する場合には、選択された機器のキューに撮影された画像の画像ファイルを格納した後（Ｓ７８）、選択された機器に対応した送信処理を行ってデータを送信する（Ｓ７９）。このようにして、１コマ撮影毎に、Ｓ７５〜Ｓ７９のステップが繰り返される。
【００６３】
このように、自動送信モードでは、１コマ撮影毎に所望の外部装置に対して撮影画像のデータを自動送信するので、所望の外部装置に対して素早く画像データを送ることができるとともに、送信に際してその外部装置に適した送信処理が行われるので、効率的な送信が可能となる。また、記録媒体に空き容量がない場合や媒体装着部に記録媒体が装着されていない場合に自動送信モードに移行させるようにすれば、このような状況においても撮影画像の画像データの保存場所を確保することができる。
【００６４】
（受信処理）
次に、外部装置からの受信処理について、図１２に示したフローチャートを参照して説明する。
【００６５】
電源オンの後（Ｓ８１）、通信可能な外部装置（通信可能機器）が存在するか否かの検出及びその判断が行われ（Ｓ８２、Ｓ８３）、通信可能機器からの要求に応じてファイル形式でデータの受信が行われ（Ｓ８４）、電源オフ（Ｓ８５）となるまでＳ８２〜Ｓ８４のステップが繰り返される。
【００６６】
（並行プリント処理）
本電子カメラは、図１３に示すように、無線通信可能な複数のプリンタが存在する場合、各プリンタに対する送信処理を並行して行うことで、各プリンタに並行してプリントを行わせることも可能である。送信処理は、各プリンタから受信したプリンタ情報に基づいて行われる。プリンタ情報には、既に説明した画像伸張機能の有無に関する情報の他、プリンタの動作状態に関する情報（ビジーか否かに関する情報）、プリントサイズ（用紙サイズ）に関する情報、解像度に関する情報、用紙切れに関する情報、方式に関する情報等が含まれる。
【００６７】
図１３の例では、電子カメラ１との間で無線通信可能なプリンタとして、画像伸張機能無しでプリントサイズがＡ４サイズ用のプリンタ３ａ、画像伸張機能内蔵でプリントサイズがはがきサイズ用のプリンタ３ｂ、画像伸張機能内蔵でプリントサイズを選択可能なプリンタ３ｃが存在する場合を示している。
【００６８】
以下、並行プリント処理の動作例について、図１４〜図１６に示したフローチャートを参照して説明する。
【００６９】
まず、プリンタ用キューにデータ（ファイル）が存在するか否かを判断する（Ｓ９１）。データが存在する場合には、プリンタ用キューからファイルを取り出した後（Ｓ９２）、以下に述べる最適プリンタ選択処理（Ｓ９３）を行う。
【００７０】
図１５〜図１６は、上記最適プリンタ選択処理について示したフローチャートである。
【００７１】
まず、電子カメラのプリント予約機能によってプリントサイズの指定（予約）がなされているか否かが判断される（Ｓ１０１）。プリントサイズの指定がなされている場合には、既に検出されているプリンタ情報がＲＡＭ２０内のプリンタ情報格納バッファから取り出され（Ｓ１０２）、取り出されたプリンタ情報に基づき、指定されたプリントサイズでのプリントを実行することが可能であるか否かについて判断される（Ｓ１０３）。このような判断は、指定されたプリントサイズでのプリントが可能なプリンタが見つかるまで全プリンタについて行われる（Ｓ１０４）。
【００７２】
その結果、指定されたプリントサイズでのプリントを実行可能なプリンタが一つも存在しない場合には、新たに通信可能なプリンタの検出処理を行い、そのようなプリンタが検出された場合には、そのプリンタのプリンタ情報をＲＡＭ２０内のプリンタ情報格納バッファに登録し（Ｓ１０５、Ｓ１０６）、Ｓ１０３のステップに戻る。
【００７３】
新たに通信可能なプリンタが検出されない場合には、指定されたプリントサイズに適合するプリンタが存在しない旨のエラー表示を表示用液晶モニタ２３上に行う（Ｓ１０７）。さらに、キューに格納されている次のファイルに対してプリントを続行する旨の指示操作が使用者によってなされているか否かが判断され（Ｓ１０８）、そのような指示がなされている場合には戻り値を８０Ｈとし（Ｓ１０９）、そのような指示がなされていない場合には戻り値をＦＦＨとする（Ｓ１１０）。
【００７４】
Ｓ１０３のステップにおいて、指定されたプリントサイズでのプリントを実行可能なプリンタが存在する場合には、そのプリンタの最新のプリンタ情報を取得し、そのプリンタ情報をＲＡＭ２０内のプリンタ情報格納バッファに登録する。すなわち、そのプリンタがビジー状態や用紙切れ等になっている場合もあるため、最新のプリンタ情報を取得する（Ｓ１１１）。取得したプリンタ情報に基づき、そのプリンタがプリント可能であるか否かが判断され（Ｓ１１２）、プリント可能でない場合には、プリンタ情報格納バッファからそのプリンタのプリンタ情報を削除した後（Ｓ１１３）、Ｓ１０１のステップに移行する。プリント可能である場合には、後述するＳ１２３のステップに移行する。
【００７５】
Ｓ１０１のステップにおいて、プリントサイズの指定がなされていない場合には、既に検出されているプリンタ情報をＲＡＭ２０内のプリンタ情報格納バッファから取り出し（Ｓ１１４）、さらに最新のプリンタ情報を取得する（Ｓ１１５）。取得したプリンタ情報に基づき、そのプリンタがプリント可能であるか否かが判断される（Ｓ１１６）。このような判断は、プリント可能なプリンタが見つかるまで全プリンタについて行われるが（Ｓ１１７）、プリント不可能なプリンタのプリンタ情報はプリンタ情報格納バッファから削除され（Ｓ１１８）、Ｓ１１４のステップに戻る。
【００７６】
プリント可能なプリンタが一つも存在しない場合には、新たに通信可能なプリンタの検出処理を行い、そのようなプリンタが検出された場合には、そのプリンタのプリンタ情報をプリンタ情報格納バッファに登録し（Ｓ１１９、Ｓ１２０）、Ｓ１１５のステップに戻る。
【００７７】
新たに通信可能なプリンタが検出されない場合には、プリント可能なプリンタが存在しない旨のエラー表示を表示用液晶モニタ２３上に行い（Ｓ１２１）、戻り値をＦＦＨとする（Ｓ１２２）。
【００７８】
Ｓ１１２或いはＳ１１６のステップにおいて、プリント可能であると判断された場合には、プリンタ情報に基づき、そのプリンタに画像伸張機能が内蔵されているか否かが判断される（１２３）。画像伸張機能が内蔵されている場合には、プリンタへの送信用にデータ変換を行い（Ｓ１２４）、戻り値を０１Ｈとする（Ｓ１２５）。画像伸張機能が内蔵されていない場合には、電子カメラ内で画像伸張処理を行い、さらに伸張処理が施された画像データをプリントデータに変換し（Ｓ１２６）、戻り値を０２Ｈとする（Ｓ１２７）。
【００７９】
以上のようにして、図１４に示した最適プリンタ選択処理（Ｓ９３）が終了し、以下のようにして戻り値に応じた処理が行われる。
【００８０】
戻り値が８０Ｈの場合には（Ｓ９４）、Ｓ９１のステップに戻る。戻り値が０１Ｈの場合には（Ｓ９５）、Ｓ１２４のステップによって変換されたファイル形式のデータを選択されたプリンタに送信した後（Ｓ９６）、Ｓ９１のステップに戻る。戻り値が０２Ｈの場合には（Ｓ９７）、Ｓ１２６のステップによって変換されたプリントデータを選択されたプリンタに送信した後（Ｓ９８）、Ｓ９１のステップに戻る。戻り値がこれらのいずれでもない場合、すなわち戻り値がＦＦＨの場合には、プリントを行うことができないので、並行プリント処理は終了する。
【００８１】
以後、上述したＳ９１〜Ｓ９８のステップを繰り返すことにより、プリンタ用キューに複数の画像データが存在する場合に、各画像データのプリンタ情報に応じてそれぞれ最適なプリンタが選択され、各画像データに対応した複数の画像のプリント処理を複数のプリンタで並行して行うことが可能となる。
【００８２】
このように、上述した並行プリント処理では、複数の撮影画像をプリントしたい場合に、複数のプリンタに各画像データを振り分けて送信することができるため、各プリンタで並行してプリントを実行することが可能となり、トータルのプリント時間を短縮することが可能となる。また、プリント予約（プリントサイズの指定）がされている場合には、予約されたプリントサイズに適したプリンタを選択することが可能となる。
【００８３】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示された構成要件を適宜組み合わせることによって種々の発明が抽出され得る。例えば、開示された構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、所定の効果が得られるものであれば発明として抽出され得る。
【００８４】
【発明の効果】
本発明によれば、無線によって外部装置と通信を行うことにより、複数の外部装置に対して並行してデータ送信を行うことが可能となるが、その際に各外部装置に適した送信処理を行うことにより、データ送信の際の処理効率を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係る電子カメラの概要を説明するための図。
【図２】本発明の実施形態に係る電子カメラの主要部の構成例を示したブロック図。
【図３】本発明の実施形態に係る電子カメラの動作例を示したフローチャート。
【図４】本発明の実施形態に係る電子カメラについて、表示モニタ上における各種機種名の表示例を示した図。
【図５】本発明の実施形態に係る電子カメラの動作例を示したフローチャート。
【図６】本発明の実施形態に係る電子カメラの動作例を示したフローチャート。
【図７】本発明の実施形態に係る電子カメラについて、メモリ領域への各種ファイルの格納例を示した図。
【図８】本発明の実施形態に係る電子カメラの動作例を示したフローチャート。
【図９】本発明の実施形態に係る電子カメラの動作例を示したフローチャート。
【図１０】本発明の実施形態に係る電子カメラの動作例を示したフローチャート。
【図１１】本発明の実施形態に係る電子カメラの動作例を示したフローチャート。
【図１２】本発明の実施形態に係る電子カメラの動作例を示したフローチャート。
【図１３】本発明の実施形態に係る電子カメラについて、複数のプリンタに対して通信を行う場合の概要を説明するための図。
【図１４】本発明の実施形態に係る電子カメラの動作例を示したフローチャート。
【図１５】本発明の実施形態に係る電子カメラの動作例を示したフローチャート。
【図１６】本発明の実施形態に係る電子カメラの動作例を示したフローチャート。
【符号の説明】
１、６…電子カメラ
２…携帯電話
３、３ａ、３ｂ、３ｃ…プリンタ
４…パソコン
５…ストレージ
１１…撮影レンズ
１２…ＣＣＤ
１３…アンプ
１４…Ａ／Ｄ変換回路
１５…コントローラ
１６…センサ
１７…ＡＦ／ＡＥ部
１８…ＲＩＳＣ−ＣＰＵ
１９…ＲＯＭ
２０…ＲＡＭ
２１…ＣＩＳＣ−ＣＰＵ
２２…操作キー／表示ＬＣＤ
２３…表示用液晶モニタ
２４…表示Ｉ／Ｆ
２５…無線Ｉ／Ｆ
２６…アンテナ
２７…ＵＡＲＴ
２８…ＵＳＢ
２９…ＵＳＢ用端子
３０…Ｄ／Ａ変換回路
３１…ビデオアウト端子
３２…記録媒体
３３…媒体装着部
３４…記録Ｉ／Ｆ
３５…バッテリー
３６…外部電源端子
３７…ＤＣ／ＤＣコンバータ
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子カメラ、特に外部装置との間で無線通信が可能な電子カメラに関する。
【０００２】
【従来の技術】
電子カメラ（デジタルカメラ）では、通信によってプリンタやパソコン等の外部装置との間で通信を行うことが可能である。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の電子カメラでは、有線によって外部装置との間で通信を行うことから、電子カメラと外部装置との対応関係は基本的に１対１であり、そのため、複数の外部装置に対して並行して複数の処理を実行させることができず、効率的な処理を行うことが困難な場合があった。
【０００４】
本発明は上記従来の課題に対してなされたものであり、外部装置との間で通信を行う際に効率的な処理を行うことが可能な電子カメラを提供することを目的としている。
【０００５】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る電子カメラは、結像された被写体像を光電変換して電子的な画像データを得るための撮像手段と、上記撮像手段により得られた画像データを記録媒体に記録するための記録手段と、外部装置との間で無線によってデータ通信を行うための通信手段と、上記通信手段による無線通信可能範囲において、通信可能な外部装置の存在を検出するための検出手段と、上記検出手段により通信可能な外部装置の存在が検出されたときに、上記通信手段により該外部装置の識別情報を取得するための情報取得手段と、上記通信手段により通信可能な外部装置に送信するデータに対し、上記情報取得手段により取得された識別情報に応じて、対応する外部装置に適した送信処理を行うための送信処理手段と、を備え、上記情報取得手段は、上記外部装置がプリンタである場合に、印刷用データ生成機能に関する情報を含んでなるプリンタ情報を、上記識別情報と併せて又は別途取得するように構成され、上記送信処理手段は、上記プリンタ情報により印刷用データ生成機能を有しているプリンタであると認識されたときには、送信するデータに対してそのまま送信処理を行うとともに、上記プリンタ情報により印刷用データ生成機能を有していないプリンタであると認識されたときには、送信するデータに対して印刷用データを生成する処理を含む送信処理を行うように構成されたことを特徴とする。
【０００６】
上記電子カメラの好ましい態様は、以下の通りである。
【０００７】
（１）上記情報取得手段により取得された識別情報に基づいて、通信可能な外部装置の種別を表示するための表示手段を備える。
【０００８】
（２）上記表示手段は、表示された種別に対応する外部装置の存在が上記検出手段により検出されなくなったときに、該外部装置に対応する種別の表示を消去するように構成されている。
【０００９】
（３）上記送信処理手段は、上記検出手段により通信可能な外部装置の存在が複数検出されているときに、これら複数の外部装置に送信するデータに対し、各外部装置の識別情報に応じて、各外部装置に適した送信処理を並行して行うように構成されている
（４）上記送信処理を行うに際し、複数の外部装置に送信する各データを各外部装置毎に割り当てて一時的に格納する作業用メモリを備える。
【００１１】
（５）上記プリンタ情報は、画像伸張機能に関する情報を含んでなり、上記送信処理手段は、送信処理としてさらに、上記プリンタ情報により画像伸張機能を有していないプリンタであると認識されたときには、送信する画像データに対して画像伸張処理を行うように構成されている。
【００１２】
（６）上記プリンタ情報は、プリンタの動作状態に関する情報を含んでなり、上記送信処理手段は、プリントする画像データが複数ある場合において、上記プリンタ情報により複数のプリンタがプリント動作可能であると認識されたときには、各プリンタに各画像データを振り分けて送信すべく、各画像データに対して各プリンタに適した送信処理を行うように構成されている。
【００１３】
（７）上記プリンタ情報は、プリント可能なプリントサイズに関する情報を含んでなり、プリントサイズを予約設定するためのプリント予約手段と、上記プリンタ情報による各プリンタのプリント可能なプリントサイズと、上記プリント予約手段により予約設定されたプリントサイズとに基づいて、送信処理を行うプリンタを選択するための選択手段とを備える。
【００１４】
（８）画像データを記録可能な外部装置に対して上記撮像手段により得られた画像データを撮影毎に自動送信する撮影画像自動送信モードを設定するための設定手段を備え、上記送信処理手段は、上記設定手段により撮影画像自動送信モードが設定されているときに、上記撮像手段により得られた画像データに対し、対応する外部装置に適した送信処理を行うように構成されている。
【００１５】
（９）上記設定手段は、使用者が任意に設定操作可能な設定操作手段である。
【００１６】
（１０）上記設定手段は、上記記録媒体内の空き容量がないときに、上記撮影画像自動送信モードに設定するように構成されている。
【００１７】
（１１）上記記録媒体を着脱可能な媒体装着部を備え、上記設定手段は、上記媒体装着部に上記記録媒体が装着されていないときに、上記撮影画像自動送信モードに設定するように構成されている。
【００１９】
（１２）上記通信手段は、上記検出手段により通信可能な外部装置の存在が検出されているときに、該外部装置からのデータが受信可能となるように構成されている。
【００２０】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
【００２１】
［概要］
まず、図１を参照して、本発明の実施形態に係る電子カメラの概要について説明する。
【００２２】
電子カメラ１は、無線による通信機能を有しており、携帯電話２、プリンタ３、パソコン４、ストレージ５及び他の電子カメラ６等の外部装置との間で通信を行うことができるようになっており、画像ファイル（静止画、動画）や音声ファイル等の送受信が可能である。
【００２３】
無線通信可能な範囲内において外部装置の存在が検出されたときには、無線通信によって外部装置に個別に設定されている識別情報（機種ＩＤ、機器ＩＤ）が取得される。図に示した例では、携帯電話２の機種ＩＤは「ＴＥＬ」、機器ＩＤは「０００１」であり、プリンタ３の機種ＩＤは「ＰＲＮ」、機器ＩＤは「０００１」である。
【００２４】
取得された識別情報は、電子カメラ１に備えられたＬＣＤ画面上に表示されるようになっており、使用者が外部装置の種別を容易に認識できるようになっている。また、外部装置の存在が検出されなくなった場合には、その外部装置の識別情報に関する表示はＬＣＤ画面上から消去されるようになっている。
【００２５】
通信可能な外部装置が複数存在し、これら複数の外部装置にデータを送信する場合には、各外部装置に対応した送信処理が並行して行われるようになっている。送信処理としては、携帯電話用送信処理、プリンタ用送信処理及びその他機器用送信処理が用意されており、外部装置によって送信処理が切り替えられる。また、複数のプリンタが存在する場合には、送信処理を並行して行うことにより、各プリンタに並行してプリントを行わせることも可能である。この場合、各プリンタから受信したプリンタ情報に応じた送信処理が行われる。
【００２６】
画像データを送信する場合には、撮影する毎に画像データを自動的に送信することが可能である。このような自動送信モードは、使用者の設定操作によって設定することができる。また、メモリカード等の記録媒体に空き容量がない場合や媒体装着部に記録媒体が装着されていない場合に、自動送信モードになるようにすることもできる。これらの場合、通信可能な外部機器が存在しない場合には、撮影自体を不可として、その旨の表示を行うようにしてもよい。
【００２７】
受信については特別な操作は必要なく、電源オンの後、通信可能な外部装置の存在が検出されれば、外部装置からのデータ受信が可能となる。
【００２８】
このように、本電子カメラでは、無線によって外部装置と通信を行うため、電子カメラと外部装置との対応関係は従来のように１対１ではなく、複数の外部装置に対して並行してデータ送信を行うことが可能である。また、各外部装置に対応した（各外部装置に適した）送信処理が行われるので、各外部装置に並行してデータを送信する際の処理の効率化をはかることができ、処理スピードを向上させることができる。
【００２９】
［装置構成］
図２は、本発明の実施形態に係る電子カメラの主要部の構成を示したブロック図である。
【００３０】
撮像部の基本的な構成は通常の電子カメラと同様であり、撮影レンズ１１、ＣＣＤ１２、アンプ１３及びＡ／Ｄ変換回路１４等によって構成され、撮影レンズ１１等はコントローラ１５によって制御される。すなわち、撮影レンズ１１によって結像された被写体像をＣＣＤ１２によって光電変換し、光電変換された画像信号をアンプ１３を介してＡ／Ｄ変換回路１４に入力することにより、デジタル変換された画像信号が得られるようになっている。また、センサ１６からの情報に基づき、ＡＦ／ＡＥ部１７によってＡＦ／ＡＥ処理が行われるようになっている。
【００３１】
電子カメラの各部を制御するメインＣＰＵとしてはＲＩＳＣ−ＣＰＵ１８が用いられ、制御用のプログラムはＲＯＭ１９に格納されている。また、ＲＩＳＣ・ＣＰＵ１８は、通信可能な外部装置の存在を検出する機能、外部装置の識別情報を取得して認識する機能、外部装置の識別情報に基づいてその外部装置に適した送信処理を行う機能を有している。さらに、画像データの圧縮／伸張機能や、プリンタに画像を印刷する際の印刷用データ生成機能も、ＲＩＳＣ・ＣＰＵ１８は有している。
【００３２】
ＲＡＭ２０は、バッファメモリとしての機能を有するものであり、撮像部によって得られた画像データを一時的に記憶する他、外部装置の識別情報やプリンタ情報も記憶される。また、ＲＡＭ２０は、外部装置への送信ファイルを各外部装置毎に割り当てて格納する作業用メモリとしても用いられる。
【００３３】
ＣＩＳＣ−ＣＰＵ２１は、操作キー／表示ＬＣＤ２２を制御するものであり、操作キーからのキー入力の制御や表示ＬＣＤに対する表示制御が行われる。表示用液晶モニタ２３は、表示Ｉ／Ｆ２４を介して送られてくる表示用データに基づいて表示を行うものであり、撮影画像等が表示される他、外部装置の識別情報も表示される。
【００３４】
無線Ｉ／Ｆ２５は、アンテナ２６を介して外部装置との間で無線通信を行うためのインターフェースであり、無線Ｉ／Ｆ２５に対するデータの送受はＵＡＲＴ２７を介して行われる。この無線Ｉ／Ｆ２５により、外部装置からの識別情報が受信され、受信した識別情報に基づいて適切な送信処理が行われたデータが外部装置に送信される。
【００３５】
有線による通信はＵＳＢ２８によりＵＳＢ用端子２９を介して行うことができるようになっており、また、Ｄ／Ａ変換回路３０でアナログ信号に変換された画像信号をビデオアウト端子３１を介して外部に送出することができるようになっている。
【００３６】
メモリカード等の記録媒体３２は媒体装着部３３に装着されるようになっており、記録媒体３２への画像データの記録や記録媒体３２からの画像データの読み出しは、記録Ｉ／Ｆ３４を介して行われる。
【００３７】
また、電子カメラの各部への電力の供給は、バッテリー３５或いは外部電源端子３６に接続される外部電源により、ＤＣ／ＤＣコンバータ３７を介して行われるようになっている。
【００３８】
［動作］
以下、本発明の実施形態に係る電子カメラの各種動作について、フローチャート等を参照して説明する。
【００３９】
（外部装置の検出処理）
通信可能な外部装置を検出する動作について、図３に示したフローチャートを参照して説明する。
【００４０】
まず、無線インターフェース２５を介した通信により、通信可能な新たな外部装置（通信可能機器）が存在するか否かの検出を行う（Ｓ１１、Ｓ１２）。新たな通信可能機器の存在が検出された場合には、無線インターフェース２５を介してその機器のＩＤを取得してＲＡＭ２０内に保存し（Ｓ１３）、さらに表示用液晶モニタ２３上にその機種名を表示する（Ｓ１４）。図４は、表示用液晶モニタ２３上での機種名の表示例を示したものであり、例えば、携帯電話については「ＴＥＬ」、パソコンについては「ＰＣ」というように、表示用液晶モニタ２３上に表示される。
【００４１】
さらに、既に検出されている機器の存在をチェックする。すなわち、無線通信可能範囲内に、既に検出されている機器がその時点でまだ存在しているか否かがチェックされる（Ｓ１５）。その機器が存在していない場合には（Ｓ１６）、表示用液晶モニタ２３からその機種名を消去し（Ｓ１７）、Ｓ１１のステップに戻る。
【００４２】
このように、無線インターフェースを介して取得した識別情報に基づいて、表示モニタ上に通信可能な機種名を表示することにより、使用者が外部装置の種別を容易に認識することができる。
【００４３】
なお、識別情報と併せて外部装置の状態を示す情報を取得し、通信可能な状態にあるか否かを、「ＯＫ」「ＮＧ」等により表示モニタ上に機種名と対応付けて表示するように構成してもよい。「ＮＧ」としては、プリンタならば用紙切れやビジー状態、ストレージならば記録媒体（ディスク等）の未装着等がある。
【００４４】
（ファイルの選択及び送信処理）
ファイルを選択して外部装置に無線送信するための動作について、図５に示したフローチャートを参照して説明する。
【００４５】
本動作では、送信ファイルの選択処理（Ｓ２１）及び送信相手の選択処理（Ｓ２２）を、必要なファイル数分だけ繰り返し行った後（Ｓ２３）、送信処理を行う（Ｓ２４）。なお、送信相手の選択に際しては、予め送信相手の略称等（例えば、「Ａ男のパソコン」、「Ｂ子のカメラ」等）を登録しておくことにより、その略称等によって送信相手を選択することも可能である。
【００４６】
図６は、送信処理について示したフローチャートである。各送信処理は並行して行うことができるようになっている。図では、携帯電話用送信処理（Ｓ３１）、プリンタ用送信処理（Ｓ３２）、その他機器用送信処理（Ｓ３３、Ｓ３４）が並行して行われる例を示している。
【００４７】
ファイルを送信する際には、図７に示すように、外部装置毎に予め割り当てられたメモリ領域（ＲＡＭ２０内に設定されている）にファイルが格納される。メモリ領域は先入れ／先出し形式となっており、図の例では、携帯電話用キュー、プリンタ用キュー、その他機器用キューに、それぞれ選択されたファイルが格納された状態を示している。
【００４８】
このように、各外部装置に応じた送信処理を並行して行うことにより、送信処理を効率的に行うことができ、処理スピードを向上させることができる。
【００４９】
以下、上述した携帯電話用送信処理、プリンタ用送信処理及びその他機器用送信処理について説明する。
【００５０】
（携帯電話用送信処理）
まず、携帯電話用送信処理について、図８に示したフローチャートを参照して説明する。
【００５１】
まず、携帯電話用キューにデータ（ファイル）が存在するか否かを判断する（Ｓ４１）。データが存在する場合には、携帯電話に対して、通信設定に従って回線の接続を指示する（Ｓ４２）。続いて、携帯電話用キューからファイルを取り出し（Ｓ４３）、携帯電話を介して送信相手先へ送信するためのデータ変換を行う（Ｓ４４）。具体的には、ＲＩＳＣ−ＣＰＵ１８により、画像ファイルからネットワーク用パケットデータ、携帯電話用パケットデータ、無線インターフェース用パケットデータへと、順次データ変換を行う。データ変換後、携帯電話を介して接続された相手先にファイルデータを送信する（Ｓ４５）。Ｓ４３〜Ｓ４５の処理を、携帯電話用キューに未送信データがなくなるまで行い（Ｓ４６）、その後、回線の切断を指示して送信処理が終了する（Ｓ４７）。
【００５２】
（プリンタ用送信処理）
次に、プリンタ用送信処理について、図９に示したフローチャートを参照して説明する。
【００５３】
まず、プリンタ用キューにデータ（ファイル）が存在するか否かを判断する（Ｓ５１）。データが存在する場合には、プリンタ用キューからファイルを取り出し（Ｓ５２）、予め識別情報と併せて又は別途取得されたプリンタ情報に基づき、プリンタ種別を判別する（Ｓ５３）。このプリンタ情報には、後述するような種々の情報が含まれているが、その一つに画像伸張機能の有無に関する情報が含まれている。
【００５４】
プリンタ情報に基づき、データ送信するプリンタに画像伸張機能が内蔵されているか否かが判断される（Ｓ５４）。画像伸張機能が内蔵されていない場合には、電子カメラ内で画像伸張処理を行い、さらに伸張処理が施された画像データをプリントデータに変換した後（Ｓ５５）、プリントデータを送信する（Ｓ５６）。プリンタに画像伸張機能が内蔵されている場合には、プリンタへの送信用にデータ変換を行い（Ｓ５７）、ファイル形式でデータを送信する（Ｓ５８）。この場合には、プリンタ側で画像伸張処理等が施される。
【００５５】
Ｓ５１〜Ｓ５８の処理を、プリンタ用キューに未送信データがなくなるまで行い、送信処理が終了する。
【００５６】
このように、プリンタに画像伸張機能が備わっているか否かによって送信処理を異ならせることにより、プリンタに画像伸張機能が備わっている場合には、ファイル形式でデータを送信することができるため、送信するデータ量を大幅に減らすことができ、効率的にデータを送信することができる。
【００５７】
（その他機器用送信処理）
次に、その他機器用送信処理について、図１０に示したフローチャートを参照して説明する。
【００５８】
まず、その他機器用キューにデータ（ファイル）が存在するか否かを判断する（Ｓ６１）。データが存在する場合には、その他機器用キューからファイルを取り出し（Ｓ６２）、その他機器への送信用にデータ変換を行い（Ｓ６３）、ファイル形式でデータを送信する（Ｓ６４）。Ｓ６１〜Ｓ６４の処理を、その他機器用キューに未送信データがなくなるまで行い、送信処理が終了する。
【００５９】
（自動送信処理）
次に、撮影する毎に画像データを自動的に無線送信する自動送信処理（撮影画像自動送信モードでの処理）について、図１１に示したフローチャートを参照して説明する。
【００６０】
図１１に示したフローチャートは、自動送信モードに移行した後の動作を示している。既に述べたように、自動送信モードへの移行は使用者の設定操作によって行われる他、記録媒体３２に空き容量がない場合や媒体装着部３３に記録媒体３２が装着されていない場合に自動送信モードに移行させることもできる。
【００６１】
まず、無線インターフェース２５を介した通信により、通信可能な外部装置（通信可能機器）が存在するか否かの検出及びその判断を行う（Ｓ７１、Ｓ７２）。通信可能機器が存在しない場合には、通常の電子カメラとして動作する（Ｓ７３）。通信可能機器が存在する場合には、通信機器の選択を行う。通信可能機器が複数ある場合には、複数の機器を選択してもよい（Ｓ７４）。
【００６２】
カメラ動作が行われた場合、すなわち撮影が実行された場合には（Ｓ７５）、再度、通信可能機器が存在するか否かの検出及びその判断を行い（Ｓ７６、Ｓ７７）、通信可能機器が存在する場合には、選択された機器のキューに撮影された画像の画像ファイルを格納した後（Ｓ７８）、選択された機器に対応した送信処理を行ってデータを送信する（Ｓ７９）。このようにして、１コマ撮影毎に、Ｓ７５〜Ｓ７９のステップが繰り返される。
【００６３】
このように、自動送信モードでは、１コマ撮影毎に所望の外部装置に対して撮影画像のデータを自動送信するので、所望の外部装置に対して素早く画像データを送ることができるとともに、送信に際してその外部装置に適した送信処理が行われるので、効率的な送信が可能となる。また、記録媒体に空き容量がない場合や媒体装着部に記録媒体が装着されていない場合に自動送信モードに移行させるようにすれば、このような状況においても撮影画像の画像データの保存場所を確保することができる。
【００６４】
（受信処理）
次に、外部装置からの受信処理について、図１２に示したフローチャートを参照して説明する。
【００６５】
電源オンの後（Ｓ８１）、通信可能な外部装置（通信可能機器）が存在するか否かの検出及びその判断が行われ（Ｓ８２、Ｓ８３）、通信可能機器からの要求に応じてファイル形式でデータの受信が行われ（Ｓ８４）、電源オフ（Ｓ８５）となるまでＳ８２〜Ｓ８４のステップが繰り返される。
【００６６】
（並行プリント処理）
本電子カメラは、図１３に示すように、無線通信可能な複数のプリンタが存在する場合、各プリンタに対する送信処理を並行して行うことで、各プリンタに並行してプリントを行わせることも可能である。送信処理は、各プリンタから受信したプリンタ情報に基づいて行われる。プリンタ情報には、既に説明した画像伸張機能の有無に関する情報の他、プリンタの動作状態に関する情報（ビジーか否かに関する情報）、プリントサイズ（用紙サイズ）に関する情報、解像度に関する情報、用紙切れに関する情報、方式に関する情報等が含まれる。
【００６７】
図１３の例では、電子カメラ１との間で無線通信可能なプリンタとして、画像伸張機能無しでプリントサイズがＡ４サイズ用のプリンタ３ａ、画像伸張機能内蔵でプリントサイズがはがきサイズ用のプリンタ３ｂ、画像伸張機能内蔵でプリントサイズを選択可能なプリンタ３ｃが存在する場合を示している。
【００６８】
以下、並行プリント処理の動作例について、図１４〜図１６に示したフローチャートを参照して説明する。
【００６９】
まず、プリンタ用キューにデータ（ファイル）が存在するか否かを判断する（Ｓ９１）。データが存在する場合には、プリンタ用キューからファイルを取り出した後（Ｓ９２）、以下に述べる最適プリンタ選択処理（Ｓ９３）を行う。
【００７０】
図１５〜図１６は、上記最適プリンタ選択処理について示したフローチャートである。
【００７１】
まず、電子カメラのプリント予約機能によってプリントサイズの指定（予約）がなされているか否かが判断される（Ｓ１０１）。プリントサイズの指定がなされている場合には、既に検出されているプリンタ情報がＲＡＭ２０内のプリンタ情報格納バッファから取り出され（Ｓ１０２）、取り出されたプリンタ情報に基づき、指定されたプリントサイズでのプリントを実行することが可能であるか否かについて判断される（Ｓ１０３）。このような判断は、指定されたプリントサイズでのプリントが可能なプリンタが見つかるまで全プリンタについて行われる（Ｓ１０４）。
【００７２】
その結果、指定されたプリントサイズでのプリントを実行可能なプリンタが一つも存在しない場合には、新たに通信可能なプリンタの検出処理を行い、そのようなプリンタが検出された場合には、そのプリンタのプリンタ情報をＲＡＭ２０内のプリンタ情報格納バッファに登録し（Ｓ１０５、Ｓ１０６）、Ｓ１０３のステップに戻る。
【００７３】
新たに通信可能なプリンタが検出されない場合には、指定されたプリントサイズに適合するプリンタが存在しない旨のエラー表示を表示用液晶モニタ２３上に行う（Ｓ１０７）。さらに、キューに格納されている次のファイルに対してプリントを続行する旨の指示操作が使用者によってなされているか否かが判断され（Ｓ１０８）、そのような指示がなされている場合には戻り値を８０Ｈとし（Ｓ１０９）、そのような指示がなされていない場合には戻り値をＦＦＨとする（Ｓ１１０）。
【００７４】
Ｓ１０３のステップにおいて、指定されたプリントサイズでのプリントを実行可能なプリンタが存在する場合には、そのプリンタの最新のプリンタ情報を取得し、そのプリンタ情報をＲＡＭ２０内のプリンタ情報格納バッファに登録する。すなわち、そのプリンタがビジー状態や用紙切れ等になっている場合もあるため、最新のプリンタ情報を取得する（Ｓ１１１）。取得したプリンタ情報に基づき、そのプリンタがプリント可能であるか否かが判断され（Ｓ１１２）、プリント可能でない場合には、プリンタ情報格納バッファからそのプリンタのプリンタ情報を削除した後（Ｓ１１３）、Ｓ１０１のステップに移行する。プリント可能である場合には、後述するＳ１２３のステップに移行する。
【００７５】
Ｓ１０１のステップにおいて、プリントサイズの指定がなされていない場合には、既に検出されているプリンタ情報をＲＡＭ２０内のプリンタ情報格納バッファから取り出し（Ｓ１１４）、さらに最新のプリンタ情報を取得する（Ｓ１１５）。取得したプリンタ情報に基づき、そのプリンタがプリント可能であるか否かが判断される（Ｓ１１６）。このような判断は、プリント可能なプリンタが見つかるまで全プリンタについて行われるが（Ｓ１１７）、プリント不可能なプリンタのプリンタ情報はプリンタ情報格納バッファから削除され（Ｓ１１８）、Ｓ１１４のステップに戻る。
【００７６】
プリント可能なプリンタが一つも存在しない場合には、新たに通信可能なプリンタの検出処理を行い、そのようなプリンタが検出された場合には、そのプリンタのプリンタ情報をプリンタ情報格納バッファに登録し（Ｓ１１９、Ｓ１２０）、Ｓ１１５のステップに戻る。
【００７７】
新たに通信可能なプリンタが検出されない場合には、プリント可能なプリンタが存在しない旨のエラー表示を表示用液晶モニタ２３上に行い（Ｓ１２１）、戻り値をＦＦＨとする（Ｓ１２２）。
【００７８】
Ｓ１１２或いはＳ１１６のステップにおいて、プリント可能であると判断された場合には、プリンタ情報に基づき、そのプリンタに画像伸張機能が内蔵されているか否かが判断される（１２３）。画像伸張機能が内蔵されている場合には、プリンタへの送信用にデータ変換を行い（Ｓ１２４）、戻り値を０１Ｈとする（Ｓ１２５）。画像伸張機能が内蔵されていない場合には、電子カメラ内で画像伸張処理を行い、さらに伸張処理が施された画像データをプリントデータに変換し（Ｓ１２６）、戻り値を０２Ｈとする（Ｓ１２７）。
【００７９】
以上のようにして、図１４に示した最適プリンタ選択処理（Ｓ９３）が終了し、以下のようにして戻り値に応じた処理が行われる。
【００８０】
戻り値が８０Ｈの場合には（Ｓ９４）、Ｓ９１のステップに戻る。戻り値が０１Ｈの場合には（Ｓ９５）、Ｓ１２４のステップによって変換されたファイル形式のデータを選択されたプリンタに送信した後（Ｓ９６）、Ｓ９１のステップに戻る。戻り値が０２Ｈの場合には（Ｓ９７）、Ｓ１２６のステップによって変換されたプリントデータを選択されたプリンタに送信した後（Ｓ９８）、Ｓ９１のステップに戻る。戻り値がこれらのいずれでもない場合、すなわち戻り値がＦＦＨの場合には、プリントを行うことができないので、並行プリント処理は終了する。
【００８１】
以後、上述したＳ９１〜Ｓ９８のステップを繰り返すことにより、プリンタ用キューに複数の画像データが存在する場合に、各画像データのプリンタ情報に応じてそれぞれ最適なプリンタが選択され、各画像データに対応した複数の画像のプリント処理を複数のプリンタで並行して行うことが可能となる。
【００８２】
このように、上述した並行プリント処理では、複数の撮影画像をプリントしたい場合に、複数のプリンタに各画像データを振り分けて送信することができるため、各プリンタで並行してプリントを実行することが可能となり、トータルのプリント時間を短縮することが可能となる。また、プリント予約（プリントサイズの指定）がされている場合には、予約されたプリントサイズに適したプリンタを選択することが可能となる。
【００８３】
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲内において種々変形して実施することが可能である。さらに、上記実施形態には種々の段階の発明が含まれており、開示された構成要件を適宜組み合わせることによって種々の発明が抽出され得る。例えば、開示された構成要件からいくつかの構成要件が削除されても、所定の効果が得られるものであれば発明として抽出され得る。
【００８４】
【発明の効果】
本発明によれば、無線によって外部装置と通信を行うことにより、複数の外部装置に対して並行してデータ送信を行うことが可能となるが、その際に各外部装置に適した送信処理を行うことにより、データ送信の際の処理効率を向上させることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の実施形態に係る電子カメラの概要を説明するための図。
【図２】本発明の実施形態に係る電子カメラの主要部の構成例を示したブロック図。
【図３】本発明の実施形態に係る電子カメラの動作例を示したフローチャート。
【図４】本発明の実施形態に係る電子カメラについて、表示モニタ上における各種機種名の表示例を示した図。
【図５】本発明の実施形態に係る電子カメラの動作例を示したフローチャート。
【図６】本発明の実施形態に係る電子カメラの動作例を示したフローチャート。
【図７】本発明の実施形態に係る電子カメラについて、メモリ領域への各種ファイルの格納例を示した図。
【図８】本発明の実施形態に係る電子カメラの動作例を示したフローチャート。
【図９】本発明の実施形態に係る電子カメラの動作例を示したフローチャート。
【図１０】本発明の実施形態に係る電子カメラの動作例を示したフローチャート。
【図１１】本発明の実施形態に係る電子カメラの動作例を示したフローチャート。
【図１２】本発明の実施形態に係る電子カメラの動作例を示したフローチャート。
【図１３】本発明の実施形態に係る電子カメラについて、複数のプリンタに対して通信を行う場合の概要を説明するための図。
【図１４】本発明の実施形態に係る電子カメラの動作例を示したフローチャート。
【図１５】本発明の実施形態に係る電子カメラの動作例を示したフローチャート。
【図１６】本発明の実施形態に係る電子カメラの動作例を示したフローチャート。
【符号の説明】
１、６…電子カメラ
２…携帯電話
３、３ａ、３ｂ、３ｃ…プリンタ
４…パソコン
５…ストレージ
１１…撮影レンズ
１２…ＣＣＤ
１３…アンプ
１４…Ａ／Ｄ変換回路
１５…コントローラ
１６…センサ
１７…ＡＦ／ＡＥ部
１８…ＲＩＳＣ−ＣＰＵ
１９…ＲＯＭ
２０…ＲＡＭ
２１…ＣＩＳＣ−ＣＰＵ
２２…操作キー／表示ＬＣＤ
２３…表示用液晶モニタ
２４…表示Ｉ／Ｆ
２５…無線Ｉ／Ｆ
２６…アンテナ
２７…ＵＡＲＴ
２８…ＵＳＢ
２９…ＵＳＢ用端子
３０…Ｄ／Ａ変換回路
３１…ビデオアウト端子
３２…記録媒体
３３…媒体装着部
３４…記録Ｉ／Ｆ
３５…バッテリー
３６…外部電源端子
３７…ＤＣ／ＤＣコンバータ
Claims (13)
- 結像された被写体像を光電変換して電子的な画像データを得るための撮像手段と、
上記撮像手段により得られた画像データを記録媒体に記録するための記録手段と、
外部装置との間で無線によってデータ通信を行うための通信手段と、
上記通信手段による無線通信可能範囲において、通信可能な外部装置の存在を検出するための検出手段と、
上記検出手段により通信可能な外部装置の存在が検出されたときに、上記通信手段により該外部装置の識別情報を取得するための情報取得手段と、
上記通信手段により通信可能な外部装置に送信するデータに対し、上記情報取得手段により取得された識別情報に応じて、対応する外部装置に適した送信処理を行うための送信処理手段と、
を備え、
上記情報取得手段は、上記外部装置がプリンタである場合に、印刷用データ生成機能に関する情報を含んでなるプリンタ情報を、上記識別情報と併せて又は別途取得するように構成され、
上記送信処理手段は、上記プリンタ情報により印刷用データ生成機能を有しているプリンタであると認識されたときには、送信するデータに対してそのまま送信処理を行うとともに、上記プリンタ情報により印刷用データ生成機能を有していないプリンタであると認識されたときには、送信するデータに対して印刷用データを生成する処理を含む送信処理を行うように構成された
ことを特徴とする電子カメラ。 - 上記情報取得手段により取得された識別情報に基づいて、通信可能な外部装置の種別を表示するための表示手段を備えた
ことを特徴とする請求項１に記載の電子カメラ。 - 上記表示手段は、表示された種別に対応する外部装置の存在が上記検出手段により検出されなくなったときに、該外部装置に対応する種別の表示を消去するように構成された
ことを特徴とする請求項２に記載の電子カメラ。 - 上記送信処理手段は、上記検出手段により通信可能な外部装置の存在が複数検出されているときに、これら複数の外部装置に送信するデータに対し、各外部装置の識別情報に応じて、各外部装置に適した送信処理を並行して行うように構成された
ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の電子カメラ。 - 上記送信処理を行うに際し、複数の外部装置に送信する各データを各外部装置毎に割り当てて一時的に格納する作業用メモリを備えた
ことを特徴とする請求項４に記載の電子カメラ。 - 上記プリンタ情報は、画像伸張機能に関する情報を含んでなり、
上記送信処理手段は、送信処理としてさらに、上記プリンタ情報により画像伸張機能を有していないプリンタであると認識されたときには、送信する画像データに対して画像伸張処理を行うように構成された
ことを特徴とする請求項１に記載の電子カメラ。 - 上記プリンタ情報は、プリンタの動作状態に関する情報を含んでなり、
上記送信処理手段は、プリントする画像データが複数ある場合において、上記プリンタ情報により複数のプリンタがプリント動作可能であると認識されたときには、各プリンタに各画像データを振り分けて送信すべく、各画像データに対して各プリンタに適した送信処理を行うように構成された
ことを特徴とする請求項１又は６に記載の電子カメラ。 - 上記プリンタ情報は、プリント可能なプリントサイズに関する情報を含んでなり、
プリントサイズを予約設定するためのプリント予約手段と、
上記プリンタ情報による各プリンタのプリント可能なプリントサイズと、上記プリント予約手段により予約設定されたプリントサイズとに基づいて、送信処理を行うプリンタを選択するための選択手段と、
を備えたことを特徴とする請求項１、６又は７のいずれかに記載の電子カメラ。 - 画像データを記録可能な外部装置に対して上記撮像手段により得られた画像データを撮影毎に自動送信する撮影画像自動送信モードを設定するための設定手段を備え、
上記送信処理手段は、上記設定手段により撮影画像自動送信モードが設定されているときに、上記撮像手段により得られた画像データに対し、対応する外部装置に適した送信処理を行うように構成された
ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の電子カメラ。 - 上記設定手段は、使用者が任意に設定操作可能な設定操作手段である
ことを特徴とする請求項９に記載の電子カメラ。 - 上記設定手段は、上記記録媒体内の空き容量がないときに、上記撮影画像自動送信モードに設定するように構成された
ことを特徴とする請求項９に記載の電子カメラ。 - 上記記録媒体を着脱可能な媒体装着部を備え、
上記設定手段は、上記媒体装着部に上記記録媒体が装着されていないときに、上記撮影画像自動送信モードに設定するように構成された
ことを特徴とする請求項９に記載の電子カメラ。 - 上記通信手段は、上記検出手段により通信可能な外部装置の存在が検出されているときに、該外部装置からのデータが受信可能となるように構成された
ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれかに記載の電子カメラ。
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