JP2006202655A - 電池パック - Google Patents

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Abstract

【課題】 角形または扁平型の電池パックにおいて、体積効率の低下を招くことなく、正負極の逆装填を防止できるようにする。
【解決手段】 電池パックは、両端が開放された角形または矩形状の外装材1と、この外装材1内に収納された電池素子と、外装材1の開放された両端にそれぞれ嵌合されたトップカバー2およびボトムカバー3とを備える。トップカバー2にはその一方の長辺の両側に凹部6aおよび6bを設け、外装材1にはトップカバー2の凹部6aおよび6bを少なくとも露出させるための切り欠き部10aおよび10bを設ける。
【選択図】 図1

Description

この発明は、外装材に電池素子を収納した電池パックに関する。
近年、ノート型パーソナルコンピュータ、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistants)等の携帯型電子機器が普及し、電源として高電圧、高エネルギー密度、軽量といった利点を有するリチウムイオン電池が広く使用されている。
さらに、液系電解液を用いた場合に問題となる液漏れの対策として、例えば電解質としてポリマーに非水電解液を含浸させてなるゲル状高分子膜を用いたリチウムポリマー二次電池、および電解質として全固体状の電解質を用いたリチウムポリマー二次電池が実用化されている。
リチウムポリマー二次電池は、正極、負極、ポリマー電解質を有し、正極および負極からそれぞれ電極リードが導出された電池素子が、外装材例えばアルミラミネートで被覆されたセルの構成とされている。さらに、セルは回路部がマウントされた配線基板と共に、上下のケースからなる箱型のプラスチックモールドケース内に収納される構成とされている。下記特許文献1には、かかる構成のリチウムイオンポリマー二次電池の一例が記載されている。
特開2002−260608号公報
モールドケース内に電池素子を収納する従来の構成では、モールドケースの肉厚が0.3〜0.4mm程度となり、固定のための両面テープや公差を考慮すると、セルの厚みに対して、0.8〜1mm程度、厚みが増加していた。また、外周方向でも上下のモールドケースを超音波溶着するための形状が必要となり、そのために、0.7mm程度の肉厚が求められる。結果として、セルの容積に対して電池パックが1.3〜1.4倍の容積の増加が余儀なくされる。
そこで、本発明者は、両端に第1および第2の開口を有する硬質の外装材内に電池素子を収納し、この第1および第2の開口に対して樹脂成型で製造した第1および第2のカバーをそれぞれ嵌合し、第1の開口に嵌合される第1のカバー内に電池素子の電極リードと接合される回路基板を収納する電池パックを提案している。
この電池パックは、体積効率(体積あたり電気容量/1電池パック)に優れ、かつ電池パックの組立が容易で生産性にも優れるものである。しかしながら、本発明者の知見によれば、外形が単純であるため、正負極を逆装填してしまうことが考えられる。そこで、電池パックの正負極の逆装填を防止するための凸部を端面に設けることが考えられるが、このようにすると、電池パックの体積効率の低下を招いてしまう。
したがって、この発明の目的は、体積効率の低下を招くことなく、正負極の逆装填を防止することができる電池パックを提供することにある。
上述の課題を解決するために、この発明は、両端に開口を有する硬質の外装材内に角形または扁平型の電池素子が収納され、少なくとも電極端子リードが導出される一方の開口に対して樹脂成型で製造されたカバーが嵌合され、一方の開口に嵌合されるカバー内に電池素子の電極端子リードと接合される回路基板が収納される角形または扁平型の電池パックにおいて、
カバーは、一方の長辺の両側に凹部を有し、
外装材は、カバーの凹部を少なくとも露出させるための切り欠き部を有し、
少なくともカバーの長辺側側面と外装材とを熱溶着していることを特徴とする電池パックである。
この発明では、カバーが嵌合される側の開口は、外装材の一端が電池素子の端面よりカバーの厚さ程度突出するようにしてなり、突出した部分の外装材の内側には熱溶着層が設けられていることが好ましい。
また、この発明では、外装材は、略同一のサイズの第1および第2のラミネート材からなり、第1のラミネート材に形成された凹部に電池素子が収納され、凹部の開口を第2のラミネート材が覆うように第1および第2のラミネート材が重ねられ、開口の周囲がシールされると共に電池素子に接続された電極端子リードがシール部から導出され、第1のラミネート材の凹部の底面の外側において第1および第2のラミネート材の端部が接合されると共に両側面が外側に向かって膨らむ楕円状に成形されていることが好ましい。
以上説明したように、この発明によれば、カバーにはその一方の長辺の両側に凹部を設け、外装材にはカバーの凹部を少なくとも露出させるための切り欠き部を設けているので、正負極の逆装填防止構造を取りながらも、体積効率の優れた電池パックを提供することができる。
以下、この発明の実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、この発明の一実施形態による電池パックの一構成例を示す分解斜視図である。図2は、この発明の一実施形態による電池パックの一端の一形状例を示す斜視図である。電池パックは、例えば、角形または扁平型を有するリチウムイオンポリマー二次電池の電池パックであって、図1に示すように、両端が開放された外装材1と、この外装材1内に収納された電池素子と、外装材1の開放された両端にそれぞれ嵌合されたトップカバー2およびボトムカバー3とを備える。以下では、トップカバー2を嵌合する側をトップ側、ボトムカバー3を嵌合する側をボトム側と称する。
電池素子は、例えば、角形または扁平型を有する券回型の電池素子である。外装材1は、全体としては板状を有し、面方向から見ると矩形状を有する。外装材1には、トップカバー2の長辺の両側に設けられた凹部6aおよび6bが少なくとも露出するように切り欠き部10aおよび10bが設けられている。また、外装材1の両端の開口は、全体としては矩形状を有し、その両短辺が外側に向かって楕円の円弧をなすように膨らんでいる。
また、トップカバー2およびボトムカバー3は、外装材1の両端の開口に嵌合可能な形状を有し、具体的には、正面から見ると、全体としては矩形状を有し、その両短辺が外側に向かって楕円の円弧をなすように膨らんでいる。トップ側端面の一方の長辺の両端には、図2に示すように、電池パックの正負極の逆装填を防止するための凹部6aおよび6bが設けられている。また、トップカバー2の正面には、貫通孔26aおよび26bが設けられている。
以下、図3〜7を参照しながら、電池素子4、外装材1、トップカバー2、ボトムカバー3について説明する。
<電池素子>
図3は、この発明の一実施形態による電池素子4の外観の一例を示す斜視図である。図3に示すように、電池素子4は、例えば、角形または扁平型を有し、帯状の正極、帯状の負極とがポリマー電解質および/またはセパレータを介して積層され、長手方向に巻回されると共に、正極および負極からそれぞれ電極リード5aおよび5bが導出されている。
正極は、帯状の正極集電体上に正極活物質層が形成されてなり、さらに、正極活物質層上にポリマー電解質層が形成されている。また、負極は、帯状の負極集電体上に負極活物質層が形成されてなり、さらに、負極活物質層上にポリマー電解質層が形成されている。正極および負極の電極リード5aおよび5bは、それぞれ正極集電体および負極集電体に接合されている。正極活物質、負極活物質、ポリマー電解質としては、既に提案されている材料を使用することができる。
正極は、目的とする電池の種類に応じて金属酸化物、金属硫化物または特定の高分子を正極活物質として構成することができる。例えばリチウムイオン電池を構成する場合では、正極活物質として、LiXMO2(式中、Mは、一種以上の遷移金属を表し、Xは、電池の充放電状態によって異なり、通常0.05以上1.10以下である)を主体とするリチウム複合酸化物等を使用することができる。リチウム複合酸化物を構成する遷移金属Mとしては、コバルト(Co)、ニッケル(Ni)、マンガン(Mn)等が好ましい。
このようなリチウムイオン複合酸化物の具体例としては、LiCoO2,LiNiO2,LiNiyCo1-y2(式中、0<y<1である。)、LiMn24等を挙げることができる。これらのリチウム複合酸化物は、高電圧を発生でき、エネルギー密度が優れたものである。また、正極活物質としてTiS2、MoS2、NbSe2、V25等のリチウムを有しない金属硫化物または酸化物を使用しても良い。正極には、これらの正極活物質の複数種を併せて使用してもよい。また、以上のような正極活物質を使用して正極を形成するに際して、導電剤や結着剤等を添加しても良い。
負極材料としては、リチウムをドープ、脱ドープできる材料を使用することができる。例えば、難黒鉛化炭素系材料や黒鉛系材料の炭素材料を使用することができる。より具体的には、熱分解炭素類、コークス類(ピッチコークス、ニードルコークス、石油コークス)、黒鉛類、ガラス状炭素類、有機高分子化合物焼成体(フェノール樹脂、フラン樹脂等を適当な温度で焼成し炭素化したもの)、炭素繊維、活性炭等の炭素材料を使用することができる。さらに、リチウムをドープ、脱ドープできる材料としては、ポリアセチレン、ポリピロール等の高分子やSnO2等の酸化物を使用することができる。このような材料から負極を形成するに際して、結着剤等を添加しても良い。
ポリマー電解質は、高分子材料と電解液と電解質塩とを混合してゲル状化した電解質をポリマー中に取り込んだものとされている。高分子材料は、電解液に相溶する性質を有し、シリコンゲル、アクリルゲル、アクリロニトリルゲル、ポリフォスファゼン変性ポリマー、ポリエチレンオキサイド、ポリプロピレンオキサイド、およびこれらの複合ポリマーや架橋ポリマー、変性ポリマー等、若しくはフッ素系ポリマーとして、例えばポリ(ビニリデンフルオロライド)、ポリ(ビニリデンフルオロライド−co−ヘキサフルオロプロピレン)、或いはポリ(ビニリデンフルオロライド−co−トリフルオロエチレン)等の高分子材料、およびこれらの混合物が使用される。
電解液成分は、上述した高分子材料を分散可能とし、非プロトン性溶媒として例えばエチレンカーボネート(EC)やプロピレンカーボネート(PC)或いはブチレンカーボネート(BC)等が用いられる。電解質塩には、溶剤に相溶するものが用いられ、カチオンとアニオンとが組み合わされてなる。カチオンには、アルカリ金属やアルカリ土類金属が用いられる。アニオンには、Cl ̄、Br ̄、I ̄、SCN ̄、ClO4 ̄、BF4 ̄、PF6 ̄、CF3SO3 ̄等が用いられる。電解質塩には、具体的には六フッ化リン酸リチウムや四フッ化ホウ酸リチウムが電解液に対して溶解可能な濃度で用いられる。
<外装材>
図4は、外装材1の第1の例を示す。図4に示すように、この外装材1は、電池素子4を収納するための凹部15が設けられた軟質ラミネート材1aと、この軟質ラミネート材1a上に凹部15を覆うようにして重ねられる硬質ラミネート材1bとからなる。凹部15は、例えば、予め金型で絞り加工を施して電池素子4の形状に応じて形成される。また、凹部15の底面に相当する位置の外側表面には熱溶着シート15aが設けられている。
軟質ラミネート材1aは、矩形状であって、互いに等しい長さのトップ側長辺11aおよびボトム側長辺12aと、互いに等しい長さの左側短辺13aおよび右側短辺14aを有する。同様に、硬質ラミネート材1bも矩形状であって、互いに等しい長さのトップ側長辺11bおよびボトム側長辺12bと、互いに等しい長さの左側短辺13bおよび右側短辺14bとを有する。なお、左右は、図面に向かって見た場合の位置関係を示している。
硬質ラミネート材1bの長辺11bおよび12bの長さは、電池素子4が収納された収納部15を包み込んだ状態において、その短辺13bおよび14b同士が当接するか、僅かな隙間を隔てて対向するように設定されている。軟質ラミネート材1aの長辺11aおよび12aの長さは、硬質ラミネート材1bの長辺11bおよび12bの長さより短く選ばれ、例えば、電池素子4が収納された収納部15を包み込んだ状態において、その短辺13aおよび14a同士が当接するか、隙間を隔てて対向するように設定されている。ここで、この軟質ラミネート材1aの隙間は、僅かな幅のものに限られず、ある程度の幅のものとしてもよい。
軟質ラミネート材1aの短辺13aおよび14aは、硬質ラミネート材1bの短辺13bおよび14bよりやや短いものとされている。したがって、トップ側に硬質ラミネート材1bのみが存在するように、軟質ラミネート材1aおよび硬質ラミネート材1bを積層することができる。このようにした場合、トップ側の開口に設けられたトップカバー2の周面を硬質ラミネート材1bのポリプロピレン層により熱溶着できるという利点を得ることができる。なお、ボトム側おいても、硬質ラミネート材1bの接着層がむき出しになるようにして、ボトム側の開口に設けられたボトムカバー3の周面を硬質ラミネート材1bのポリプロピレン層により熱溶着できるようにしてもよい。
硬質ラミネート材1bは、その一方の長辺の側に切り欠き部10aおよび10bを有する。この切り欠き部10aおよび10bは、外装材1により電池素子4を被覆し、トップ側開口にトップカバー2を嵌合した場合に、このトップカバー2に設けられた凹部6aおよび6bが少なくとも露出する位置に設けられている。また、切り欠き部10aおよび10bは、トップ側開口にトップカバー2を嵌合したときに、そのトップカバー2の凹部6aおよび6bが少なくとも露出する形状に選ばれ、例えば矩形状を有する。
軟質ラミネート材1aは、絞り加工により電池素子4を挿入する凹部15を形成するのに適し、かつ、硬質ラミネート材1bに比して軟質のものである。
図5は、外装材1を構成する軟質ラミネート材1aの一構成例を示す断面図である。軟質ラミネート材1aは、接着層としてのポリプロピレン(PP)層16a、金属層としての軟質アルミ金属層17b、表面保護層としてのナイロン層またはPET(ポリエチレンテレフタレート)層18aを順次積層した積層構造を有し、ポリプロピレン層16aが内側(硬質ラミネート材1bと接する側)となる。
ポリプロピレン層16aは、ポリマー電解質の変質を防ぐ機能を有する。ポリプロピレン層16aとして、例えば、無軸延伸ポリプロピレン(CPP)等が使用される。ポリプロピレン(PP)層16aの厚さは、例えば30μm程度である。
軟質アルミ金属層17aは、内部への水分の侵入を防ぐ機能を有する。軟質アルミ金属層17aの材料としては、例えば、焼きなまし処理済のアルミニウム(JIS A8021P−O)または(JIS A8079P−O)等を使用できる。また、軟質アルミ金属層17aの厚さは、例えば、30μm〜130μm程度の範囲に選ばれる。ナイロン層またはPET層18aは、表面保護の機能を有する。ナイロン層またはPET層18aの厚さは、例えば、厚みが10〜30μm程度の範囲に選ばれる。
硬質ラミネート材1bは、曲げた後の形状を維持し、外部からの変形に耐えることができるものである。硬質ラミネート材1bは、接着層としてのポリプロピレン層、金属層としての硬質アルミ金属層、表面保護層としてのナイロン層またはPET層を順次積層した積層構造を有する。
硬質ラミネート材1bのポリプロピレン層およびナイロン層またはPET層は、軟質ラミネート材1aと同様のものである。硬質アルミ金属層は、例えば、焼きなまし処理なしのアルミニウム(JIS A3003P−H18)または(JIS A3004P−H18)等を用いて厚みが30μm〜130μm程度の範囲のものが使用される。なお、軟質ラミネート材1aおよび硬質ラミネート材1bの各層の厚みは、総厚を考慮して適切なものに選定される。
図6は、外装材1の第2の例を示す。なお、図6では、外装材1により被覆するためのラミネート電池素子41と、このラミネート電池素子41の両端面にそれぞれ設けられるトップカバー2およびボトムカバー3とが図示されている。
外装材1は、硬質ラミネート材であって、接着層、金属層、表面保護層を順次積層した構成を有する。各層を構成する材料としては、例えば、上述の第1の例における硬質ラミネート材1bと同様のものを用いることができる。
ラミネート電池素子41は、電極リード5aおよび5bを導出するようにして、電池素子4を軟質ラミネート材により被覆し、その周辺を例えば熱融着により封止したものである。軟質ラミネート材には、電池素子4を収納するための収納部を設けることが好ましく、この収納部は、例えば、金型により予め所定の形状に軟質ラミネート材を絞り加工することにより形成される。軟質ラミネート材は、接着層、金属層、表面保護層を順次積層した構成を有し、各層を構成する材料としては、例えば、上述の第1の例における軟質ラミネート材1aと同様のものを用いることができる。
外装材1は、矩形状であって、互いに等しい長さのトップ側長辺31aおよびボトム側長辺31bと、互いに等しい長さの短辺32aおよび短辺32bを有する。また、外装材1は、トップ側長辺31aの側に切り欠き部10aおよび10bを有する。この切り欠き部10aおよび10bは、外装材1により電池素子4を被覆し、トップ側開口にトップカバー2を嵌合した場合に、このトップカバー2に設けられた凹部6aおよび6bが少なくとも露出する位置に設けられている。また、切り欠き部10aおよび10bは、トップ側開口にトップカバー2を嵌合したときに、そのトップカバー2の凹部6aおよび6bが少なくとも露出する形状に選ばれ、例えば矩形状を有する。
ラミネート電池素子41は、例えば以下のようにして外装材1により被覆される。まず、ラミネート電池素子41のトップ側から導出された電極リード5aおよび5bを、トップカバー2に収納される回路基板に対して接続して、ラミネート電池素子41のトップ側の端面に配置する。次に、トップカバー2の上端面が外装材1のトップ側長辺31aとほぼ揃うようにして、外装材1の中央部にラミネート電池素子41を載置する。次に、ラミネート電池素子41のボトム側の端面にボトムカバー3を配置する。
次に、外装材1の短辺32aおよび短辺32bを、ラミネート電池素子41が載置された方向に折り曲げて、ラミネート電池素子41の表面保護層と外装材1の接着層とを、例えば熱溶着により貼り合わせる。次に、治具にて全長をおさえ、熱溶着を行う。すなわち、銅等の金属からなるヒーターブロックを外装材1のトップ側の端の近傍に上下から押し当て、トップカバー2の周面と、硬質ラミネート材1bの内面の接着層とを熱溶着する。また、同様に、ヒーターブロックを外装材1のボトム側の端の近傍に上下から押し当て、ボトムカバー3の周面と、硬質ラミネート材1bの内面の接着層とを熱溶着するようにしてもよい。
次に、トップカバー2の貫通孔26aおよび26bを介して電池素子4とトップカバー2との間に溶融樹脂を充填し、固化させる。次に、ボトムカバー3の貫通孔を介して電池素子4とボトムカバー3との間に溶融樹脂を充填し、固化させる。
なお、ラミネート電池素子41を外装材1により被覆し、外装材1の両端面にトップ側開口およびボトム側開口を形成した後に、このトップ側開口およびボトム側開口それぞれに対して、トップカバー2およびボトムカバー3を嵌合するようにしてもよい。
<トップカバー>
図7は、トップカバー2の一形状例を示す斜視図である。トップカバー2は、トップ側の開口を塞ぐためのものである。トップカバー2は、正面から見ると、全体としては矩形状を有し、その両短辺が外側に向かって楕円の円弧をなすように膨らんでいる。トップカバー2は、その一方の長辺とその両側にある両短辺とにより形成される角部にそれぞれ、凹部6aおよび6bを有する。この凹部6aおよび6bは、電池パックが装填される機器側で、電池パックの正負極逆装填を防止するために利用されるものである。外装材1には、この凹部6aおよび6bに対向する位置に切り欠き部10aおよび10bが設けられ、これにより、正負極の逆装填防止構造を取りながらも体積効率の優れたものとすることができる。
トップカバー2の長辺の両側に設けられる凹部6aおよび6bの形状は、特に限定されるものではないが、機器側の設計の自由度を考慮した形状とすることが好まく、例えば、トップカバー2の短辺側の方向に向かって階段状に凹んだ形状である。
また、トップカバー2には、電池素子4に対向する側の面からそれとは反対側の面に向けて貫通する貫通孔26aおよび26bが設けられている。この貫通孔の数は特に限定されるものではないが、例えば、1以上、好ましくは2以上である。貫通孔を2以上設けた場合には、樹脂注入時において、少なくとも1つの貫通孔を電池素子4とトップカバー2との間の空気を抜くためのものとして用いることができるので、樹脂の充填性を向上させることができる。
また、このトップカバー2には回路基板が備えられ、この回路基板に対して電池素子4から引き出された電極リード5aおよび5bが接続される。
回路基板には、ヒューズ、PTC、サーミスタ等の温度保護素子を含む保護回路、電池パックを識別するためのID抵抗等がマウントされ、更に複数例えば3個の接点部が形成されている。また、保護回路には、二次電池の監視とFET(Field Effect Transistor)の制御を行うIC、および充放電制御FETが含まれている。
PTCは、電池素子4と直列に接続され、電池素子4の温度が設定温度に比して高くなると、電気抵抗が急激に高くなって電池に流れる電流を実質的に遮断する。ヒューズや、サーミスタも電池素子4と直列に接続され、電池素子4の温度が設定温度より高くなると、電池に流れる電流を遮断する。また、電池素子4の監視とFETの制御を行うICおよび、充放電制御FETを含んだ保護回路は、電池素子4の端子電圧が4.3V〜4.4Vを超えると、発熱・発火等危険な状態になる可能性があるので、電池素子4の電圧を監視し、4.3〜4.4Vを越えると充電制御FETをオフし、充電を禁止する。電池素子4の端子電圧が放電禁止電圧以下まで過放電し、二次電池電圧が0Vになると電池素子4が内部ショート状態となり再充電不可能となる可能性があるので、二次電池電圧を監視し、放電禁止電圧を下回ると放電制御FETをオフし、放電を禁止する。
<ボトムカバー>
ボトムカバー3は、ボトム側の開口を塞ぐものであり、正面方向から見ると、全体としては矩形状を有し、その短辺側の両側が外側に向かって楕円の円弧をなすように膨らんでいる。ボトムカバー3の電池素子4の側となる面には、ボトム側開口に嵌合するための側壁が設けられている。この側壁は、ボトムカバー3の外周の一部または全部に沿って設けられている。また、側壁は、ボトムカバー3の外周から僅かに内側に入り込んだ位置、例えば、ボトムカバー3の外周から外装材1の厚さに相当する分だけ内側に入り込んだ位置に設けられている。
また、ボトムカバー3には、電池素子4に対向する側の面からそれとは反対側の面に向けて貫通する貫通孔が、1以上、好ましくは2以上設けられている。貫通孔を2以上設けた場合には、樹脂注入時において、少なくとも1つの貫通孔を電池素子4とボトムカバー3との間の空気を抜くためのものとして用いることができるので、樹脂の充填性を向上させることができる。
次に、この発明の一実施形態による電池パックの製造方法について説明する。
<電池素子作製工程>
まず、例えば、ゲル電解質層が両面に形成された正極および負極と、セパレータとを、負極、セパレータ、正極、セパレータの順に順次積層し、この積層体を平板の芯に巻き付けて、長手方向に多数回巻回して巻回型の電池素子4を作製する。
<外装材被覆工程>
次に、例えば予め深絞成形により、電池素子4を入れるための凹部15を軟質ラミネート材1aに成形する。この際、図4Aに示すように、軟質ラミネート材1aの電池素子収納用凹部15は、例えば、中心位置に対してやや右側にずれた位置に形成する。そして、電池素子4を軟質ラミネート材1aに形成された凹部15内に収納する。
次に、図4Aに示すように、硬質ラミネート材1bを、軟質ラミネート材1aに対してやや右側にずれた位置に積層する。これにより、軟質ラミネート材1aおよび硬質ラミネート材1bが積層された状態では、図4Aに示すように、軟質ラミネート材1aのみが位置する左側領域と、硬質ラミネート材1bのみが位置する右側領域とが生じる。このように位置をずらしているのは、後述するように、軟質ラミネート材1aの凹部15の底面外側へ向けて軟質ラミネート材1aおよび硬質ラミネート1bの端部を折り込んだ後、軟質ラミネート材1aのポリプロピレン層と硬質ラミネート材1bのポリプロピレン層とが、ある程度の幅でもって接着されるようにするためである。
次に、図4Aに示すような配置関係の状態で、凹部15の開口の周辺の4辺を減圧しながら熱溶着する。この場合、ポリプロピレン層同士が重なっている部分全体を熱溶着するようにしても良い。このようにして、凹部15の周囲を熱溶着することにより、電池素子4が封止される。
次に、図4Aに示すように、凹部15の底面の外側に、所定の形状とした熱溶着シート15aを設ける。熱溶着シート15aは、軟質ラミネート材1aのナイロン層またはPET層同士を高温をかけることで接着させるための補助的部材である。好ましくは、厚みは、総厚の関係から10〜60μm程度で、100°C前後の融点のものが用いられる。熱溶着シート15aの融点は、電池素子4に対して熱の影響を与えない程度のものが好ましい。
次に、図8に示すように、軟質ラミネート材1aの凹部15の底面外側へ向けて、軟質ラミネート材1aおよび硬質ラミネート材1bの両端、すなわち、短辺13a、14aおよび13b、14bを内側に折り込む。そして、軟質ラミネート材1aおよび硬質ラミネート材1bの端部を熱溶着するとともに、凹部15の底面外側に対して軟質ラミネート材1aを熱溶着する。これにより、軟質ラミネート材1aおよび硬質ラミネート材1bが、電池素子4が収納された凹部15を包み込むように閉じた状態で固定されて、トップ側開口およびボトム側開口が形成される。
図9に示されるように、電池素子4を包み込んだ状態では、硬質ラミネート材1bの短辺13bおよび14b同士が接するか、または僅かな隙間を介して互いの端面が対向してなる継ぎ目L1が生じ、また、硬質ラミネート材1bの内側には、軟質ラミネート材1aの短辺13aおよび14a同士が接するか、または僅かな隙間を介して互いの端面が対向してなる継ぎ目L2が生じる。なお、図7において、参照符号16bは、硬質ラミネート材1bのポリプロピレン層を示し、参照符号17bは、硬質アルミ金属層を示し、参照符号18bは、ナイロン層またはPET層を示す。ここでは、軟質ラミネート材1aの短辺13aおよび14a同士が接するか、または僅かな隙間を介して互いの端面が対向する場合について、図示および説明をしているが、ある程度の幅の隙間を介して互いの端面が対向するようにしてもよい。
図9に示すように、熱溶着シート15aの上側に接して、軟質ラミネート材1aのナイロン層またはPET層18aが位置する。したがって、ナイロン層またはPET層18aが熱溶着シート15aを挟んだ構造となり、外側から熱を加えることで、ナイロン層またはPET層18a同士を接着することができる。また、軟質ラミネート材1aおよび硬質ラミネート材1bの互いのポリプロピレン層16aおよび16bが対向接触するので、外側から熱を加えることで、これらのポリプロピレン層16aおよび16bを接着することができる。
以上のようにして、樹脂製の箱型のケースを使用することなく、また、両サイドに樹脂製のフレームを配することなく、ラミネート材が外装材を兼ねる電池パックを製造することができる。
<トップカバー嵌合工程>
次に、図10に示すように、電極リード5aおよび5bが、例えば抵抗溶接または超音波溶接によって回路基板22に対して接続される。次に、図11に示すように、トップカバー2の開放面側に回路基板22を挿入して、回路基板22を覆うように、回路基板22に対してトップカバー2が取り付ける。このトップカバー2は、例えば、別工程の射出成型等によって製造された樹脂モールド品である。
なお、トップカバー2の内部には、回路基板22を水平に保持する保持部が設けられている。また、トップカバー2の上面には、回路基板22の接点部23と対応する位置に3個の開口21が設けられている。この開口21を介して接点部23が外部に臨むことになる。また、トップカバー2の幅は、外装材1のトップ側の端面の開口の高さの内寸よりやや小に選定されている。
次に、図12に示すように、トップカバー2に対してホルダー24を組み込む。ホルダー24は、例えば、別工程の射出成型等によって製造された樹脂モールド品である。このホルダー24の両端および中央部にそれぞれトップカバー2に向かって突出するリブ25a、25bおよび25cが設けられている。これらのリブ25a、25bおよび25cの端面がトップカバー2内の回路基板22を受ける面となるので、回路基板4を確実に支持することができる。
次に、図13において矢印Rで示すように、嵌合されたトップカバー2およびホルダー24を手または治具によって時計方向に90°回転させる。その結果、水平に位置していた回路基板22が垂直に位置することになる。この場合、回路基板22がトップカバー2とホルダー24によって挟持されており、外部に露出していないので、回路基板4に触れずに回転させることができる。
次に、図14に示すように、電極リード5aおよび5bを折り曲げながらトップカバー2およびホルダー24をトップ側開口に向けて(矢印S1の方向)に押し込む。これにより、トップ側開口に対してトップカバー2およびホルダー24が嵌合される。トップカバー2の幅は、上述したように、開口の内寸よりやや小とされているので、外装材1の端面付近の硬質ラミネート材1bで形成されるスペース内に、回路基板22を挟持するトップカバー2およびホルダー24を収納することができる。
<ボトムカバー嵌合工程>
次に、図14示すように、ボトムカバー3の側壁を外装材1のボトム側端面の開口に向けて(矢印S2の方向)に向けて押し込む。これにより、ボトム側開口に対してボトムカバー3の側壁が嵌合されるとともに、ボトムカバー3の本体によってボトム側開口が覆われる。このボトムカバー3は、例えば、別工程の射出成型等によって製造された樹脂モールド品である。
<熱溶着工程>
次に、治具にて全長をおさえ、熱溶着を行う。すなわち、銅等の金属からなるヒーターブロックを外装材1のトップ側の端の近傍に上下から押し当て、トップカバー2の周面と、硬質ラミネート材1bの内面のポリプロピレン層とを熱溶着する。また、同様に、ヒーターブロックを外装材1のボトム側の端の近傍に上下から押し当て、ボトムカバー3の周面と、硬質ラミネート材1bの内面のポリプロピレン層とを熱溶着するようにしてもよい。
<樹脂注入工程>
次に、トップカバー2の貫通孔26aおよび26bを介して電池素子4とトップカバー2との間に溶融樹脂を充填し、固化させる。これにより、トップカバー2が電池素子4の端面に接着される。
次に、ボトムカバー3の貫通孔を介して電池素子4とボトムカバー3との間に溶融樹脂を充填し、固化させる。これにより、ボトムカバー3が電池素子4の端面に接着される。なお、充填される樹脂は、注形時に低粘度状態を有すればよく、特に限定されるものではなく、例えばポリアミド系ホットメルト、ポリオレフィン系ホットメルト、ナイロン、PP、PC、ABS等を使用することができる。
以上の工程により、この発明の一実施形態による電池パックが製造される。
この発明の一実施形態によれば以下の効果を得ることができる。
電池パックは、両端が開放された角形または矩形状の外装材1と、この外装材1内に収納された電池素子4と、外装材1の開放された両端にそれぞれ嵌合されたトップカバー2およびボトムカバー3とを備える。トップカバー2にはその一方の長辺の両側に凹部6aおよび6bを設け、外装材1にはトップカバー2の凹部6aおよび6bを少なくとも露出させるための切り欠き部10aおよび10bを設ける。これにより、体積効率の低下を招くことなく、正負極の逆装填を防止することができる。
また、軟質ラミネート材1aに対して硬質ラミネート材1bを重ね合わせてなる外装材1を用いる場合には、軟質ラミネート材1aの短辺13aおよび14aを、硬質ラミネート材1bの短辺13bおよび14bよりやや短くして、トップ側に硬質ラミネート材1bのみが存在するように軟質ラミネート材1aおよび硬質ラミネート材1bを積層することで、短辺側においてトップカバー2を位置決めして嵌合し、長辺側において嵌合されたトップカバー2の周面を硬質ラミネート材1bのポリプロピレン層により熱溶着できる。
以下、実施例により本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。以下、本発明の実施例および比較例を図面を参照しながら詳細に説明する。
実施例
図15は、実施例の電池パックの外観形状を示す斜視図である。トップカバー2にはその端面の一方の長辺の両端に凹部6aおよび6bを設け、外装材1にはトップカバー2の凹部6aおよび6bを露出させるための切り欠き部10aおよび10bを設けた。
比較例1
図16は、比較例1の電池パックの外観形状を示す斜視図である。外装材1に対する切り欠き部10aおよび10bの形成を省略する以外のことは、実施例と全て同様にした。
比較例2
図17は、比較例2の電池パックの外観形状を示す斜視図である。トップカバー2の凹部6aおよび6bと、外装材1の切り欠き部10aおよび10bとを設ける代わりに、電池パックのトップ側の端面に、正負極の方向を判別するため突起部101aおよび101bを設ける以外のことは、実施例と全て同様にした。
比較例3
図18は、比較例3の電池パックの外観形状を示す斜視図である。外装材1に切り欠き10aおよび10bを設ける代わりに、トップカバー2の端面を外装材1のトップ側の開口から突出させて、トップカバー2の凹部6aおよび6bが外装材1に覆われないようにする以外のことは、実施例と全て同様にした。
上述の実施例および比較例を比較することにより以下のことが分かる。
比較例1では、外装材1によりトップカバー2の全周面が覆われてしまうため、機器側において凹部6aおよび6bに嵌合する突起部の設計に自由度がなくなる。また、凹部6aおよび6bを覆っている部分の外装材1が、落下などの外部衝撃により凹部6aおよび6b内に向けてへこんだ場合、機器への装填に不具合が発生することが予想される。
また、比較例2では、トップ側端面に設けられた突起部101aおよび101bにより正負極の方向を判別することができるが、このようにすると、電池パックとしての外形寸法が大きくなってしまう。また、突起部101aおよび101bの形状を機器側の形状に合わせたものとする必要があり、汎用性が劣ってしまう。さらに、落下などの外部衝撃により突起部101aおよび101bが損傷してしまうと、正負極性方向の判別ができなくなってしまう恐れもある。
また、比較例3では、トップカバー2と外装材1との熱融着代を十分にとるために、トップカバー2自体の高さを大きくする必要があり、電池パックの体積効率を高くできなくなってしまう。
これに対して、実施例では、トップカバー2にはその一方の長辺の両側に凹部6aおよび6bを設け、外装材1にはトップカバー2の凹部6aおよび6bを少なくとも露出させるための切り欠き部10aおよび10bを設けているので、比較例1〜3のような問題点がない。すなわち、実施例では、体積効率の低下を招くことがない、落下などの外部衝撃により外装材1が変形することがない、汎用性に優れる、体積効率に優れる等の利点を得ることができる。
以上、この発明の一実施形態について具体的に説明したが、この発明は、上述の一実施形態に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の一実施形態において挙げた数値はあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれと異なる数値を用いてもよい。
この発明の一実施形態による電池パックの一構成例を示す分解斜視図である。 この発明の一実施形態による電池パックの一端の一形状例を示す斜視図である。 この発明の一実施形態による電池素子の外観の一例を示す斜視図である。 外装材の第1の例を示す展開図である。 外装材を構成する軟質ラミネート材の一構成例を示す断面図である。 外装材の第2の例を示す斜視図である。 トップカバーの一形状例を示す斜視図である。 外装材により被覆された電池素子の外観の一例を示す斜視図である。 電池素子を被覆した外装材の拡大断面図である。 この発明の一実施形態による電池パックの製造方法を説明するための斜視図である。 この発明の一実施形態による電池パックの製造方法を説明するための斜視図である。 この発明の一実施形態による電池パックの製造方法を説明するための斜視図である。 この発明の一実施形態による電池パックの製造方法を説明するための斜視図である。 この発明の一実施形態による電池パックの製造方法を説明するための斜視図である。 実施例の電池パックの外観形状を示す斜視図である。 比較例1の電池パックの外観形状を示す斜視図である。 比較例2の電池パックの外観形状を示す斜視図である。 比較例3の電池パックの外観形状を示す斜視図である。
符号の説明
1 外装材
1a 軟質ラミネート材
1b 硬質ラミネート材
2 トップカバー
3 ボトムカバー
4 電池素子
5a,5b 電極リード
6a,6b 凹部
10a,10b 切り欠き部

Claims (3)

  1. 両端に開口を有する硬質の外装材内に角形または扁平型の電池素子が収納され、少なくとも電極端子リードが導出される一方の開口に対して樹脂成型で製造されたカバーが嵌合され、上記一方の開口に嵌合される上記カバー内に上記電池素子の電極端子リードと接合される回路基板が収納される角形または扁平型の電池パックにおいて、
    上記カバーは、一方の長辺の両側に凹部を有し、
    上記外装材は、上記カバーの凹部を少なくとも露出させるための切り欠き部を有し、
    少なくとも上記カバーの長辺側側面と上記外装材とを熱溶着していることを特徴とする電池パック。
  2. 上記カバーが嵌合される側の開口は、上記外装材の一端が上記電池素子の端面より上記カバーの厚さ程度突出するようにしてなり、
    上記突出した部分の外装材の内側には熱溶着層が設けられていることを特徴とする請求項1記載の電池パック。
  3. 上記外装材は、略同一のサイズの第1および第2のラミネート材からなり、
    上記第1のラミネート材に形成された凹部に電池素子が収納され、上記凹部の開口を上記第2のラミネート材が覆うように上記第1および第2のラミネート材が重ねられ、上記開口の周囲がシールされると共に上記電池素子に接続された電極端子リードが上記シール部から導出され、上記第1のラミネート材の上記凹部の底面の外側において上記第1および第2のラミネート材の端部が接合されると共に両側面が外側に向かって膨らむ楕円状に成形されていることを特徴とする請求項1記載の電池パック。
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