JP2006202466A - 多重サイン波形のシークサーボでのトルク定数の補正方法及びディスクドライブ - Google Patents

多重サイン波形のシークサーボでのトルク定数の補正方法及びディスクドライブ Download PDF

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Abstract

【課題】多重サイン波形の軌跡をそのまま利用してトルク定数補正値を生成させる多重サイン波形のシークサーボでのトルク定数の補正方法及びディスクドライブを提供すること。
【解決手段】多重サインシーク方式を適用してテストシークルーチンを実行させるステップS402と,上記テストシークルーチンによって生成されるシーク駆動電流軌跡値を保存するステップS403と,上記シーク駆動電流軌跡値に対して離散フーリエ変換を実行して,一次高調波サイン係数を算出するステップS404,S405と,上記テストシークに適用された多重サインシークの設計電流軌跡から一次高調波サイン係数を算出するステップS406と,上記離散フーリエ変換を実行して求めた一次高調波サイン係数と,上記多重サインシークの設計電流軌跡から算出された一次高調波サイン係数と,の割合でトルク補正定数値を決定するステップS407と,を含む。
【選択図】図4

Description

本発明は,多重サイン波形のシークサーボでのトルク定数の補正方法及びディスクドライブに関する。
本発明と関連した公開技術文献としては,特許文献1,特許文献2がある。特許文献1には,最小平均自乗誤差(MMSE)法を利用して決定された一般フーリエ級数でシークの加速波形を構成し,シークのノイズを減らしつつ,シーク速度を高める技術が提示されている。特許文献2には,修正されたBang−Bangシーク法に基づいてシーク速度を高めつつも,機械共振を最小化させる技術が提示されている。
ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)は,ディスクの磁界を感知し,ディスクを磁化させることにより,情報を再生/記録できる磁気変換器を備えている。この情報は,環状トラック内に位置した複数のセクタ内に記録される。環状のトラックは,トラック番号によって識別される。ディスクに垂直に配置された一群のトラックは,集合的にシリンダとして参照される。従って,トラックは,シリンダ番号によって識別されてもよい。
各変換器は,一般にヘッドジンバルアセンブリ(HGA:Head Gimbal Assembly)に組み込まれるスライダ内に統合されている。各HGAは,アクチュエータアームに接合されている。ボイスコイルは,ボイスコイルモータ(VCM:Voice Coil Motor)を特定するマグネチックアセンブリに隣接して位置している。ディスクドライブは,一般にVCMを励起させる電流を供給する駆動回路およびコントローラを備えている。励起されたVCMは,アクチュエータアームを回転させて,変換器をディスクの表面を横切って移動させる。
情報を再生/記録するとき,ディスクドライブは,変換器をあるシリンダから他のシリンダに移動させるためのシークルーチンを実行する。シークルーチンの最中に,VCMは,変換器をディスク上の新しいシリンダ位置に移動させるための電流によって励起される。さらに,コントローラは,変換器が正確なシリンダ位置およびトラックの中央に移動させることを保証するサーボルーチンを実行する。
多くのディスクドライブは,変換器を最短時間で正確な位置に移動させるために,Bang−Bang制御アルゴリズムを利用する。Bang−Bang制御アルゴリズムを使用するシークルーチンのための電流波形は,一般に矩形である。しかし,矩形波は,高い周波数成分の高調波を含んでおり,HGAで機械共振を招く。従って,高い自然周波数で機械的な構成要素またはアセンブリを振動させる。そして,残余振動によって聴覚的なノイズ,所望しない振動を発生させ,さらに安定時間の延長を招く。
かかる問題点を解決するために開発されたシークサーボ制御技術が,サイン波形のシーク軌跡を利用したシークサーボ方式である。当該技術は,Bang−Bangシークサーボ制御方式に比べ,聴覚的なノイズは減少するが,シーク時間が長くなるという短所があった。
これを改善するために,最近開発されたシークサーボ制御技術が,多重サイン波形の軌跡を利用したシークサーボ方式である。当該技術は,Bang−Bangシークサーボ制御方式に比べ,聴覚的なノイズを減らすことができ,シーク時間もまた単一サイン波形の軌跡を利用したシークサーボ制御方式より短縮させることができる。
一般に,ディスクドライブのVCMのトルク定数は,ヘッドディスクアセンブリの組立て状態,VCMの部品特性,およびVCMドライバのデジタル/アナログ変換器のゲイン特性によって変わる。そのため,サーボ設計時に決定された設計トルク定数と,ディスクドライブが実際に有するトルク定数とに差ができる。かかる設計トルク定数と実際のトルク定数との間の差を補正するために,トルク定数補正プロセスを必要とする。一般に,トルク定数補正プロセスは,ディスクドライブの電源供給初期に実行される。
従来の技術による多重サイン波形の軌跡を利用したシークサーボ方式を適用したディスクドライブでのトルク定数補正プロセスは,以下に説明する通り実行される。
トルク定数補正時のテストシーク長に対応する多重サイン波形のシーク軌跡から得られる単一サイン波形のシーク軌跡と同形態の一次高調波サイン波形に基づいてテストシークを実行させる。次に,トルク定数補正値は,設計加速度軌跡に対応する設計電流軌跡の大きさと実際のシーク駆動電流軌跡の大きさとの比率から算出される。
そして,トルク定数補正プロセスが,単一サイン波形のシーク軌跡を利用したシークサーボ方式によって実行される。その後,任意の次元の多重サイン波形の軌跡を利用したシークサーボ方式に転換し,シークサーボが実行される。
従って,トルク定数補正プロセスに使用されるシークサーボ方式とデータ再生/記録の実行時に使用されるシークサーボ方式とは異なる。従って,実際の設計においてかなり複雑になり,コードサイズも非常に大きくなってしまうという問題点があった。
大韓民国公開特許2001−62386号公報 米国特許5,465,035号明細書
そこで,本発明は,上記問題に鑑みてなされたものであり,本発明の目的とするところは,多重サイン波形の軌跡を適用して,シークサーボを実行するディスクドライブにおいて,多重サイン波形の軌跡をそのまま利用してトルク定数補正値を生成させることが可能な,新規かつ改良された多重サイン波形のシークサーボでのトルク定数の補正方法およびディスクドライブを提供するところにある。
上記課題を解決するために,本発明のある観点によれば,ディスクドライブのトルク定数の補正方法において:多重サインシーク方式を適用してトルク定数補正のためのテストシークルーチンを実行させるステップと;テストシークルーチンによって生成されるボイスコイルモータを駆動させるためのシーク駆動電流軌跡値を保存するステップと;シーク駆動電流軌跡値に対して離散フーリエ変換を実行して,一次高調波サイン係数を算出するステップと;テストシークに適用された多重サインシークの設計電流軌跡から一次高調波サイン係数を算出するステップと;離散フーリエ変換を実行して求めた一次高調波サイン係数と,多重サインシークの設計電流軌跡から算出された一次高調波サイン係数と,の割合でトルク補正定数値を決定するステップと;を含むことを特徴とする,多重サイン波形のシークサーボでのトルク定数の補正方法装置が提供される。
テストシークルーチンによって実行されるテストシークの長さは,多重サインシークを行えるサーボサンプルの個数により設定されてもよい。
駆動電流軌跡値に対する一次高調波サイン係数uk_sin_coef(1st)は,次の数式によって算出されてもよい。
Figure 2006202466
ここで,Tsはサンプリング時間であり,fは一次高調波周波数であり,Nはテストシーク間にバッファに保存されるukの個数である。
また,上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,データ保存装置において;情報を保存するディスクと;ディスクを回転させるスピンドルモータと;ディスクに情報を記録し,ディスクから情報を再生する変換器と;変換器を移動させるボイスコイルモータと;ボイスコイルモータを多重サインシーク方式を適用したテストシークルーチンによって制御し,ディスクドライブ初期駆動時に,多重サインシーク方式によるテストシークルーチンによって生成される上記ボイスコイルモータを駆動させるためのシーク駆動電流軌跡値を求め,実際のシーク駆動電流軌跡値に対して離散フーリエ変換を実行して,一次高調波サイン係数を算出し,テストシークに適用された多重サインシークの設計電流軌跡から一次高調波サイン係数を算出し,離散フーリエ変換を実行して求めた一次高調波サイン係数と,多重サインシークの設計電流軌跡から算出された一次高調波サイン係数と,との割合でテストシークルーチンのトルク補正定数値を決定するコントローラと;を備えることを特徴とする,ディスクドライブ装置が提供される。
テストシークルーチンによって実行されるテストシークの長さは,多重サインシーク方式が実行されるサーボサンプルの個数により決定されてもよい。
駆動電流軌跡値に対する一次高調波サイン係数uk_sin_coef(1st)は次の数式によって算出されてもよい。
Figure 2006202466
ここで,Tsはサンプリング時間であり,fは一次高調波周波数であり,Nはテストシーク間にバッファに保存されるukの個数である。
また,上記課題を解決するために,本発明の別の観点によれば,データ保存装置において:スピンドルモータにより回転する磁気ディスクと;磁気ディスクを磁化させることにより情報を記録したり,または磁気ディスクの磁界を検出することにより情報を再生する変換器と;変換器を移動させるボイスコイルモータと;ボイスコイルモータを制御するコントローラと;を備え,コントローラは,多重サインシーク方式によるテストシークルーチンによって生成されるボイスコイルモータを駆動させるためのシーク駆動電流軌跡値を求め,実際のシーク駆動電流軌跡値に対して離散フーリエ変換を実行して,一次高調波サイン係数を算出し,テストシークに適用された多重サインシークの設計電流軌跡から一次高調波サイン係数を算出し,離散フーリエ変換を実行して求めた一次高調波サイン係数と,多重サインシークの設計電流軌跡から算出された一次高調波サイン係数と,との割合でシークルーチンのトルク補正定数値を決定するコントローラを備えることを特徴とする,ディスクドライブ装置が提供される。
テストシークルーチンによって実行されるテストシークの長さは,多重サインシークが実行されるサーボサンプルの個数により決定されてもよい。
駆動電流軌跡値に対する一次高調波サイン係数uk_sin_coef(1st)は,次の数式によって算出されてもよい。
Figure 2006202466
ここで,Tsはサンプリング時間であり,fは一次高調波周波数であり,Nはテストシーク間にバッファに保存されるukの個数である。
以上説明したように本発明によれば,多重サイン波形の軌跡のシークサーボ方式を適用したディスクドライブにおいて,多重サイン波形の軌跡をそのまま利用してトルク定数補正値を生成させることができる。
以下に添付図面を参照しながら,本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお,本明細書および図面において,実質的に同一の機能構成を有する構成要素については,同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
まず,本発明が適用されるディスクドライブについて説明する。
図1は,本発明が適用されるHDD10の構成を示す。HDD10は,スピンドルモータ14によって回転する少なくとも1枚の磁気ディスク12を備えている。HDD10は,ディスク12の表面に隣接するように位置した変換器16をさらに備えている。
変換器16は,回転するディスク12の磁界を感知してディスク12から情報を再生,または,ディスク12を磁化させることによって情報を記録できる。一般に,変換器16は,各ディスク12の表面と関連している。単一の変換器16で図示されて説明されているが,ディスク12を磁化させるための記録用変換器とディスク12の磁界を感知するための再生用変換器とは別からなるものである。再生用変換器は,磁気抵抗(MR:Magneto−Resistive)素子から構成されている。
変換器16は,スライダ20に統合されている。スライダ20は,変換器16とディスク12表面との間に空気ベアリングを生成させる構造からなっている。スライダ20は,HGA22に統合されている。HGA22は,ボイスコイル26を有するアクチュエータアーム24に接続されている。ボイスコイル26は,VCM30を特定するマグネチックアセンブリ28に隣接するように配置されている。ボイスコイル26に供給される電流は,ベアリングアセンブリ32を中心としてアクチュエータアーム24を回転させるトルクを発生させる。アクチュエータアーム24の回転は,ディスク12の表面を横切るように変換器16を移動させるものである。
情報は,一般に,ディスク12の環状トラック内に保存される。各トラック34は,一般的に,複数のセクタを備えている。各セクタは,データフィールドと識別フィールドとを備えている。識別フィールドは,セクタおよびトラック(シリンダ)を識別するグレーコードから構成されている。変換器16は,他のトラックにある情報を記録/再生するために,ディスク12の表面を横切って移動する。
図2は,HDD10を制御できる電気システム40を示す。電気システム40は,再生/記録(R/W)チャンネル回路44とプリアンプ回路45によって変換器16に結合されたコントローラ42を備えている。コントローラ42は,例えば,デジタル信号プロセッサ(DSP:Digital Signal Processor),マイクロプロセッサ,マイクロコントローラなどである。コントローラ42は,ディスク12から情報を再生し,またはディスクに情報を記録するために,R/Wチャンネル回路44に制御信号を供給する。情報は,一般に,R/Wチャンネル回路44からホストインターフェース回路54に伝送される。ホストインターフェース回路54は,パソコンのようなシステムにインターフェースするためのバッファメモリおよび制御回路を備えている。
コントローラ42は,ボイスコイル26に駆動電流を供給するVCM駆動回路48にさらに結合されている。コントローラ42は,VCMの励起および変換器16の動きを制御するために,VCM駆動回路48に制御信号を供給する。
コントローラ42は,内部にバッファメモリを含んでおり,例えば,再生専用メモリ(ROM:Read Only Memory)50またはフラッシュメモリ素子のような不揮発性メモリ素子,またはRAM(Random Access Memory)52に結合されている。メモリ素子50,52は,ソフトウェアルーチンを実行させるために,コントローラ42によって使用される命令語およびデータを含んでいる。ソフトウェアルーチンの一つは,あるトラックから他のトラックに変換器16を移動させるシークルーチンである。シークルーチンは,変換器16を目標トラックに移動させることを保証するためのサーボ制御ルーチンを含んでいる。メモリ素子50,52には,多重サイン波形の加速度軌跡を生成させるための数式が保存されている。
図3は,コントローラ42によって実行されるハードウェアおよびソフトウェアから構成された本発明にかかるトラックシークサーボ制御システムを示す。トラックシークサーボ制御システムは,変換器16をディスク12の目標トラックに正確に位置させる。コントローラ42は,変換器16を現在のトラック位置から新しい目標トラックに移動させるシークルーチンを実行する。現在のトラックと目標トラックとの間に位置した一つまたはそれ以上のトラックのグレーコードは,ディスク12を横切って移動する変換器16で読み出す。これは,変換器16がトラックを横切って目標速度および加速度で移動しているか否かを周期的にコントローラ42が判断するのに利用される。
トラックシークサーボ制御システムは,ソフトウェアおよびハードウェアで構成された状態推定器62を備える。状態推定器62は,変換器16が現在のトラックから移動する実際距離および位置値x(n)を決定できる。この実際位置値x(n)は,変換器16のすぐ下のトラックのグレーコードを読み込むことによって決定される。状態推定器62は,さらに変換器16の実際速度値v(n)を決定できる。コントローラ42に変換器16の動きを正確に制御させるために,グレーコードは,変換器16が新しいトラック位置に移動するときに,周期的にサンプリングされる。
シーク軌跡生成器60は,変換器16がトラック34のグレーコードを読み込むたびに多重サイン波形の加速度軌跡および加速度軌跡を積分して得た速度,位置軌跡から変換器16の設計位置x(n),設計速度v(n),および設計加速度a(n)を計算する。ここで,設計加速度a(n)に電流変換定数値を乗ずれば,設計電流値が生成される。
第1合算器64は,設計位置値x(n)から実際位置値x(n)を減算する。そして,位置制御ゲイン補償器66は,第1合算器64で演算された設計位置値と実際位置値との差に位置補正のための位置ゲイン(k)を乗じた位置補正値を生成させる。
次に,第2合算器68は,位置制御ゲイン補償器66で生成された位置補正値に設計速度値v(n)を加えた後,実際速度値v(n)を減算する。
次に,速度制御ゲイン補償器70は,第2合算器68で演算された値に速度補正のための速度ゲイン(k)を乗じた速度補正値を生成させる。
次に,第3合算器72は,速度補正値と設計加速度値とを加えてVCM駆動電流値uk(n)を生成させる。VCM駆動電流値uk(n)は,シーク駆動電流値に対応する。
トルク定数補償器74では,VCM駆動電流値uk(n)にディスクドライブのトルク変化を考慮したトルク定数補正値を乗じたトルク補正されたシーク駆動電流値を生成し,生成されたトルク補正されたシーク駆動電流値をVCMドライバ/アクチュエータ76に印加する。それにより,VCMドライバ/アクチュエータ76は,トルク補正されたシーク駆動電流値をアナログ電流信号に変換してボイスコイルに供給する。これにより,トルク変化は,ボイスコイルに印加された電流軌跡で補償される。
上述のように,トルク定数補償器74は,ディスクドライブでのトルク変化によって位置毎に決定される結果(トルク定数補正値にVCM駆動電流値uk(n)を乗じて得られる結果)を出力する。その結果,シーク制御ループのゲイン値は,トルク補正定数値に応じて可変される。
本発明にかかるトルク定数を補正する方法について,図4のフローチャートを参照しつつ説明する。
まず,コントローラ42は,ディスクドライブがトルク定数補正モードに移行しているか否かを判断する(S401)。一例として,トルク定数補正モードは,ディスクドライブの電源がオンになるたびに実行されるように設計可能である。
トルク定数補正モードに移行している場合,コントローラ42は,多重サインシーク方式を適用してトルク定数補正のためのテストシークを実行する(S402)。テストシークの長さは,多重サインシークを行えるサーボサンプルの個数により設定する。一例として,テストシークルーチンによって実行されるテストシークの長さ(シーク距離の長さ)は,ディスクの1回転に含まれたサーボサンプルの個数により設定可能である。
テストシークの間,サーボサンプルごとのシーク駆動電流命令値であるuk(n)をコントローラ42内のバッファ(図示せず)に保存する(S403)。
テストシークを実行した後,シーク駆動電流命令値であるuk(n)を離散フーリエ変換(DFT:Discrete Fourier Transform)する。次に,数式1からシーク駆動電流軌跡uk(n)の一次高調波サイン係数uk_sin_coef(1st)を算出する(S404,S405)。
Figure 2006202466
ここで,Tsはサンプリング時間であり,fは一次高調波周波数であり,Nはテストシーク間にバッファに保存されるukの個数である。
そして,テストシークに適用された多重サインシークの設計電流軌跡から一次高調波サイン係数a_sin_coef(1st)を算出する(S406)。
そして,トルク補正定数kt_cal値を数式2から求める(S407)。
Figure 2006202466
そして,計算されたトルク補正定数kt_cal値をトルク定数補償器74に適用する(S408)。
本発明は,方法,装置,システムなどで実行可能である。ソフトウェアとして実行されるとき,本発明の構成手段は,必然的に必要な作業を実行するコードセグメントである。プログラムまたはコードセグメントは,例えば,プロセッサ読み取り可能な媒体に保存され,または伝送媒体または通信網で搬送波と結合されたコンピュータデータ信号によって伝送されうる。プロセッサ読み取り可能な媒体は,情報を保存または伝送できるいかなる媒体も含む。プロセッサ読み取り可能な媒体の例としては,電子回路,半導体メモリ素子,ROM,フラッシュメモリ,EROM(Erasable ROM),フロッピー(登録商標)ディスク,光ディスク,ハードディスク,光ファイバ媒体,無線周波数(RF)網などがある。コンピュータデータ信号は,電子網チャンネル,光ファイバ,空気,電子系,RF網のような伝送媒体上に伝播可能ないかなる信号も含まれる。
本発明によれば,多重サイン波形の軌跡を適用してシークサーボを実行するディスクドライブにおいて,多重サイン波形の軌跡をそのまま適用したシークルーチンを行い,トルク定数補正値を算出することにより,従来の技術でのようにトルク定数補正値の生成プロセスで別途に単一のサイン波形の軌跡を適用してシークルーチンを実行させる必要がないので,コードサイズを小さくでき,従来の技術に比べて簡単にトルク定数補正値を算出できる。
本発明によれば,ディスクドライブのトラックシーク制御に使用され,トラックシーク時にアクチュエータのトルク補正のために使用されるトルク定数を簡単に算出できる。
以上,添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが,本発明はかかる例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば,特許請求の範囲に記載された範疇内において,各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり,それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は,多重サイン波形のシークサーボでのトルク定数の補正方法及びディスクドライブに適用可能である。
本発明の第1の実施形態にかかるディスクドライブの構成の平面図である。 本発明の第1の実施形態にかかるディスクドライブを制御する電気システムの回路図である。 本発明の第1の実施形態にかかるディスクドライブのサーボ制御システムの回路図である。 本発明の第1の実施形態にかかる多重サイン波形のシークサーボでのトルク定数の補正方法のフローチャートである。
符号の説明
10 ディスクドライブ
12 ディスク
14 スピンドルモータ
16 変換器
20 スライダ
22 ジンバルアセンブリ
24 アクチュエータアーム
26 ボイスコイル
28 マグネチックアセンブリ
30 VCM
32 ベアリングアセンブリ
40 電気システム
42 コントローラ
44 R/Wチャンネル
45 プリアンプ回路
48 VCM駆動回路
50 ROM
52 RAM
54 ホストインターフェース回路
60 シーク軌跡生成器
62 状態推定器
64 第1合算器
66 位置制御ゲイン補償器
68 第2合算器
70 速度制御ゲイン補償部
72 第3合算器
74 トルク定数補償器
76 VCMドライバ&アクチュエータ

Claims (9)

  1. ディスクドライブのトルク定数の補正方法において:
    多重サインシーク方式を適用してトルク定数補正のためのテストシークルーチンを実行させるステップと;
    前記テストシークルーチンによって生成されるボイスコイルモータを駆動させるためのシーク駆動電流軌跡値を保存するステップと;
    前記シーク駆動電流軌跡値に対して離散フーリエ変換を実行して,一次高調波サイン係数を算出するステップと;
    前記テストシークに適用された多重サインシークの設計電流軌跡から一次高調波サイン係数を算出するステップと;
    前記離散フーリエ変換を実行して求めた一次高調波サイン係数と,前記多重サインシークの設計電流軌跡から算出された一次高調波サイン係数と,の割合でトルク補正定数値を決定するステップと;
    を含むことを特徴とする,多重サイン波形のシークサーボでのトルク定数の補正方法。
  2. 前記テストシークルーチンによって実行される前記テストシークの長さは,前記多重サインシークを行えるサーボサンプルの個数により設定されることを特徴とする,請求項1に記載の多重サイン波形のシークサーボでのトルク定数の補正方法。
  3. 前記駆動電流軌跡値に対する一次高調波サイン係数uk_sin_coef(1st)は,次の数式によって算出されることを特徴とする,請求項1または2に記載の多重サイン波形のシークサーボでのトルク定数の補正方法。
    Figure 2006202466
    ここで,Tsはサンプリング時間であり,fは一次高調波周波数であり,Nはテストシーク間にバッファに保存されるukの個数である。
  4. データ保存装置において;
    情報を保存するディスクと;
    前記ディスクを回転させるスピンドルモータと;
    前記ディスクに情報を記録し,前記ディスクから情報を再生する変換器と;
    前記変換器を移動させるボイスコイルモータと;
    前記ボイスコイルモータを多重サインシーク方式を適用したシークルーチンによって制御し,ディスクドライブ初期駆動時に,前記多重サインシーク方式によるテストシークルーチンによって生成される前記ボイスコイルモータを駆動させるためのシーク駆動電流軌跡値を求め,実際の前記シーク駆動電流軌跡値に対して離散フーリエ変換を実行して,一次高調波サイン係数を算出し,前記テストシークに適用された多重サインシークの設計電流軌跡から一次高調波サイン係数を算出し,前記離散フーリエ変換を実行して求めた一次高調波サイン係数と,前記多重サインシークの設計電流軌跡から算出された一次高調波サイン係数と,との割合で前記テストシークルーチンのトルク補正定数値を決定するコントローラと;
    を備えることを特徴とする,多重サイン波形のシークサーボでのトルク定数の補正方法を利用したディスクドライブ。
  5. 前記テストシークルーチンによって実行される前記テストシークの長さは,前記多重サインシークを行えるサーボサンプルの個数により設定されることを特徴とする,請求項4に記載のディスクドライブ。
  6. 前記駆動電流軌跡値に対する一次高調波サイン係数uk_sin_coef(1st)は次の数式によって算出されることを特徴とする,請求項4または5に記載のディスクドライブ。
    Figure 2006202466
    ここで,Tsはサンプリング時間であり,fは一次高調波周波数であり,Nはテストシーク間にバッファに保存されるukの個数である。
  7. データ保存装置において:
    スピンドルモータにより回転する磁気ディスクと;
    前記磁気ディスクを磁化させることにより情報を記録したり,または前記磁気ディスクの磁界を検出することにより情報を再生する変換器と;
    前記変換器を移動させるボイスコイルモータと;
    前記ボイスコイルモータを制御するコントローラと;
    を備え,
    前記コントローラは,多重サインシーク方式によるテストシークルーチンによって生成される前記ボイスコイルモータを駆動させるためのシーク駆動電流軌跡値を求め,実際の前記シーク駆動電流軌跡値に対して離散フーリエ変換を実行して,一次高調波サイン係数を算出し,前記テストシークに適用された多重サインシークの設計電流軌跡けから一次高調波サイン係数を算出し,前記離散フーリエ変換を実行して求めた一次高調波サイン係数と,前記多重サインシークの設計電流軌跡から算出された一次高調波サイン係数と,との割合で前記シークルーチンのトルク補正定数値を決定するコントローラを備えることを特徴とする,ディスクドライブ。
  8. 前記テストシークルーチンによって実行される前記テストシークの長さは,前記多重サインシークを行えるサーボサンプルの個数により設定されることを特徴とする,請求項7に記載のディスクドライブ。
  9. 前記駆動電流軌跡値に対する一次高調波サイン係数uk_sin_coef(1st)は,次の数式によって算出されることを特徴とする,請求項7または8に記載のディスクドライブ。
    Figure 2006202466
    ここで,Tsはサンプリング時間であり,fは一次高調波周波数であり,Nはテストシーク間にバッファに保存されるukの個数である。
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