JP2006201957A - 電子機器 - Google Patents
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Abstract
【課題】盗難を有効に防止することができる電子機器を提供する。
【解決手段】充電が開始されると、監視機能がオンし、カメラ本体に生じる運動の加速度が加速度センサによって検出される。検出された加速度が、あらかじめ設定された閾値を越えると、タイマが作動し、規定時間内に監視機能の停止操作が行われないと、警報装置が作動し、警報が発せられる。
【選択図】 図5
【解決手段】充電が開始されると、監視機能がオンし、カメラ本体に生じる運動の加速度が加速度センサによって検出される。検出された加速度が、あらかじめ設定された閾値を越えると、タイマが作動し、規定時間内に監視機能の停止操作が行われないと、警報装置が作動し、警報が発せられる。
【選択図】 図5
Description
本発明は電子機器に係り、特に盗難防止機能を備えた携帯式の電子機器に関する。
デジタルカメラや携帯電話機、PDA、音楽プレイヤなどの小型、軽量の電子機器は、携帯性に優れる反面、盗難の被害に合いやすいという問題がある。
従来、この種の携帯式の電子機器の盗難防止対策としては、たとえば、液晶モニタなどの表示部にユーザの氏名などを表示させる方法(特許文献1)や、データの読み出し時に機器固有の識別情報の入力を要求して、第三者に不正使用を防止する方法(特許文献2)、機器の使用時にパスワードの入力を要求して、第三者の不正使用する防止する方法(特許文献3)、GPSで機器の現在位置を把握し、使用許可領域以外への持ちだしを防止する方法(特許文献4)、サーバとの間で無線通信を行い、撮影指示や撮影画像の受け渡しを通じて通信接続状態を確認し、カメラが持ち去られるなど所定の手順以外の方法で通信が途絶えた場合には、カメラ又はサーバで警告を発する方法(特許文献5)、防犯モード時に設定すると、ストロボ用コンデンサに蓄積された電気エネルギを利用して近接する相手に電気ショックを与える方法(特許文献6)、カメラの運動加速度を検知して盗難を検知し、警告を発する方法(特許文献7)などが提案されている。
特開平11−7072号公報
特開2000−350132号公報
特開2001−16497号公報
特開2004−120530号公報
特開2004−304466号公報
特開2002−135637号公報
特開平8−249546号公報
ところで、盗難などの被害は、充電中などユーザが、近くにいない時に起こる時が多く、特許文献1に記載されているように、ユーザ名を表示部に表示するだけでは、盗難の抑止力としては、効果が薄いという欠点がある。また、特許文献2〜5の方法では、盗難自体を防止することはできないという欠点がある。また、特許文献6、7の方法では、ユーザが防犯モードの設定をし忘れると、有効に作動しないという欠点がある。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、盗難を有効に防止することができる電子機器を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、前記目的を達成するために、充電器によって本体に備えられたバッテリが充電されるとともに、前記本体の盗難を監視する監視手段を備えた電子機器において、前記バッテリの充電開始を検知する検知手段と、前記検知手段によって前記バッテリの充電開始が検知されると、前記監視手段の作動を開始させる制御手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、検知手段によってバッテリの充電開始が検知されると、監視手段の作動が自動的に開始される。
請求項2に記載の発明は、前記目的を達成するために、請求項1に記載の電子機器において、前記本体を前記充電器に載置して前記バッテリを充電することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、電子機器は、本体を充電器に載置することによって、バッテリが充電される。
請求項3に記載の発明は、前記目的を達成するために、請求項2に記載の電子機器において、前記充電器から無接点で給電されて前記バッテリを充電することを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、充電器に載置された電子機器の本体が、充電器から無接点で給電されてバッテリが充電される。
請求項4に記載の発明は、前記目的を達成するために、請求項1、2又は3に記載の電子機器において、前記監視手段が、前記本体が動かされる際の運動の加速度を検出する加速度検出手段の検出値を監視して、前記本体の盗難を監視する場合において、前記加速度検出手段の検出値が、あらかじめ設定された規定値を越えたことを検出してから一定時間経過後に盗難発生と判定することを特徴とする。
本発明によれば、監視手段が本体の運動加速度を検知して本体の盗難を監視する場合において、盗難検出から一定時間経過後に盗難発生と判定する。これにより、盗難の誤検出を有効に防止することができる。
本発明に係る電子機器によれば、本体の盗難を有効に防止することができる。
以下、添付図面に従って本発明に係る電子機器を実施するための最良の形態について説明する。
なお、ここでは写真店などに設置されるプリント端末で内蔵するバッテリの充電を行うことができるデジタルカメラに本発明を適用した場合を例に説明する。
図1は、本発明が適用されたデジタルカメラの電気的構成を示すブロック図である。同図に示すように、デジタルカメラ10は、撮影光学系12、撮像素子14、アナログ信号処理部16、A/D変換器18、メモリ制御部20、メインメモリ22、デジタル信号処理部24、圧縮伸張処理部26、積算部28、メディア制御部30、記憶メディア32、表示制御部34、液晶モニタ36、警報装置制御部38、警報装置40、電源制御部42、電源部44、通信制御部46、無線通信部48、撮像素子駆動部50、絞り駆動部52、レンズ駆動部54、ストロボ56、ストロボ制御部58、加速度センサ60、操作部62、CPU64、ROM66、EEPROM68、無線タグ70、タイマ71等を備えてなり、全体の動作をCPU64によって統括制御されている。このCPU64は、操作部62からの入力に基づき所定の制御プログラムに従ってデジタルカメラ10の各部を制御する。ROM66には、このCPU64が実行する制御プログラムや制御に必要な各種データ等が記録されており、EEPROM68には、ユーザ設定情報等が記録されている。また、無線タグ70には、デジタルカメラ10の機種情報やデジタルカメラ10に固有のシリアル番号等が記録されている。
撮影光学系12は、撮影レンズ72と絞り74の他、絞り74を通過した光から赤外成分をカットするIrカットフィルタ76と、高周波成分をカットする光学ローパスフィルタ78とを備えてなる。レンズ駆動部54は、CPU64からの指令に基づき撮影レンズ72を駆動し、フォーカシング及びズーミングを行う。また、絞り駆動部52は、CPU64からの指令に基づき絞り74を駆動し、所要の絞り値に設定する。
撮像素子14は、カラーCCDで構成されており、その受光面には多数のフォトダイオード(受光素子)が配列されている。撮影光学系12を介して撮像素子14の受光面に入射した光は、各フォトダイオードによって入射光量に応じた量の信号電荷に変換される。撮像素子駆動部50は、CPU64からの指令に従って撮像素子14を駆動し、撮像素子14は、この撮像素子駆動部50に駆動されて、各フォトダイオードに蓄積された信号電荷を電圧信号(画像信号)として出力する。
アナログ信号処理部16は、撮像素子14から順次出力される画像信号を相関二重サンプリング処理するとともに、増幅する。A/D変換器18は、このアナログ信号処理部16から出力されたアナログの画像信号をデジタルの画像信号に変換する。
メモリ制御部20は、CPU64からの指令に従ってメインメモリ22へのデータの読み書きを制御する。A/D変換器18から出力されたデジタルの画像信号は、このメモリ制御部20によってメインメモリ22に取り込まれる。
デジタル信号処理部24は、同時化回路、ホワイトバランス補正回路、ガンマ補正回路、輪郭補正回路、輝度・色差信号生成回路等を含み、CPU64からの指令に従って入力された画像信号に所要の信号処理を施し、輝度信号(Y信号)及び色差信号(Cr、Cb信号)からなる画像データを生成する。
圧縮伸張処理部26は、CPU64からの指令に従い、入力された画像データに所要の圧縮処理を施し、所定フォーマットの圧縮画像データを生成する。また、入力された圧縮画像データに所要の伸張処理を施し、非圧縮の画像データを生成する。
積算部28は、1画面を複数のエリア(例えば、16×16)に分割し、分割した各エリアごとにR、G、Bの画像信号の積算値を算出して、CPU64に出力する。CPU64は、この積算部28で算出された積算値に基づいて被写体の明るさ(被写体輝度)を検出し、撮影に適した露出値(撮影EV値)を算出する。そして、算出した撮影EV値と所定のプログラム線図から絞り値とシャッタースピードを決定する。また、得られたRの積算値、Bの積算値、Gの積算値から各分割エリアごとにR/G及びB/Gの比を求め、求めたR/G、B/Gの値のR/G、B/Gの色空間における分布等に基づいて光源種判別を行う。そして、判別された光源種に適した白バランス調整値に従って、たとえば各比の値がおよそ1(つまり、1画面においてRGBの積算比率がR:G:B≒1:1:1)になるように、R、G、B信号に対する白バランスのゲイン値を決定する。
また、積算部28は、所定のフォーカスエリア内における画像信号の高周波成分の積算値(焦点評価値)を算出し、CPU64に出力する。CPU64は、この焦点評価値が極大となるようにレンズ駆動部54を制御し、撮影レンズ72のフォーカシングを行う。
メディア制御部30は、CPU64からの指令に従いカメラ本体に備えられたメディアスロットに装填された記憶メディア32へのデータの読み書きを制御する。
表示制御部34は、CPU64からの指令に従いカメラ本体に備えられた液晶モニタ36への表示を制御する。
警報装置制御部38は、CPU64からの指令に従い警報装置40の駆動を制御する。ここで、本実施の形態のデジタルカメラ10では、警報装置40がブザーで構成されており、警報装置制御部38は、CPU64の指令に従い警報としてのブザーを鳴らす。
電源制御部42は、CPU64からの指令に従い電源部44を制御し、デジタルカメラ10の各部への電力の供給を制御する。なお、電源部44の構成については、後に詳述する。
通信制御部46は、CPU64からの指令に従い無線通信部48を制御し、デジタルカメラ10と通信接続された外部機器(プリント端末、PC等)との間で無線でデータの送受信を行う。
ストロボ制御部58は、CPU64からの指令に従いストロボ56を駆動し、ストロボ56の発光を制御する。
加速度センサ60は、カメラ本体が動かされた際の運動の加速度を検出し、CPU64に出力する。CPU64は、この加速度センサ60で検出される運動の加速度を監視し、あらかじめ設定された閾値を越えた時に盗難発生と判定する(盗難監視機能オン時)。
図2は、本実施の形態のデジタルカメラ10で撮影された画像データのプリントを行うプリント端末100の外観構成を示す斜視図である。
同図に示すように、プリント端末100には、ディスプレイ102、カメラステージ104、プリント取出し口106、コイン投入口108、コイン返却口110等が設けられている。
ディスプレイ102には、表面にタッチパネルが設けられており、ユーザは、ディスプレイ102の表示に従ってタッチパネルを操作することにより、プリント端末100の操作及び所要の情報の入力を行う。
カメラステージ104は、デジタルカメラ10を載置するステージであり、たとえばアクリル板等で構成されている。プリント端末100は、このカメラステージ104に載置されたデジタルカメラ10から無線で画像データを読み出し、また、無接点で充電用の電力を供給する。
プリント取出し口106は、プリント端末100でプリントされた写真プリントを取り出すための開口部であり、プリント端末100に内蔵された図示しないプリントエンジンは、生成した写真プリントをこのプリント取出し口106に排出する。
図3は、プリント端末100の電気的構成を示すブロック図である。同図に示すように、プリント端末100は、CPU112、システムメモリ114、ストレージ116、タッチパネル118、入力制御部120、ディスプレイ102、表示制御部122、プリントエンジン124、コインマシン126、通信制御部128、無線通信部130、充電制御部132、充電器134、無線タグリーダ136等を備えてなり、全体の動作をCPU112によって統括制御されている。
システムメモリ114は、ROM及びRAMを備えてなり、ROMには、CPU112が実行する制御プログラムや制御に必要な各種データ等が記録されている。CPU112は、ROMに記録された制御プログラムをRAMに読み出し、RAMを作業領域としながら所定の制御プログラムを実行する。
ストレージ116は、ハードディスク装置で構成されており、CPU112からの指令に従いデジタルカメラ10から読み出した画像データを所定の記憶領域に格納する。
入力制御部120は、ユーザが押圧したタッチパネル118の座標位置を検出し、検出した座標データをCPU112に出力する。CPU112は、この入力制御部120から入力される座標データに基づき所定の制御プログラムに従ってプリント端末100の各部を制御する。
表示制御部122は、CPU112からの指令に従いディスプレイ102の表示を制御する。
プリントエンジン124は、CPU112からの指令に従いユーザからプリント注文を受けた画像を所定の印画紙にプリントし、プリント取出し口106に排出する。
コインマシン126は、CPU112の制御の下、コイン投入口108から投入されるコインを検出し、入金情報をCPU112に出力する。
通信制御部128は、CPU112からの指令に従い無線通信部130を制御し、カメラステージ104に載置されたデジタルカメラ10との間で無線でデータの送受信を行う。
充電制御部132は、CPU112からの指令に従い充電器134の駆動を制御し、カメラステージ104に載置されたデジタルカメラ10の電源部44に無接点で電力を供給する。なお、この充電器134の構成については、後に詳述する。
無線タグリーダ136は、CPU112からの指令に従いカメラステージ104に載置されたデジタルカメラ10から無線タグ70に記録されている情報を読み取り、CPU112に出力する。
図4は、デジタルカメラ10の電源部44とプリント端末100の充電器134の電気的構成を示すブロック図である。
同図に示すように、デジタルカメラ10の電源部44は、充電側コイル150、半波整流用のダイオード152、充電電流を制御するとともに、過電流を防止する充電制御回路154、バッテリ(二次電池)156を順次直列に接続して構成されている。
一方、プリント端末100の充電器134は、給電側コイル160、増幅器162、交流電源164を順次直列に接続して構成されている。
給電側コイル160は、カメラステージ104の直下に配設されており、ユーザは、この給電側コイル160の真上に充電側コイル150が位置するように、デジタルカメラ10をカメラステージ104に載置する。たとえば、カメラ本体の底面に充電側コイル150が配設されている場合には、カメラ本体の底面を下にしてデジタルカメラ10のカメラ本体をカメラステージ104に載置し、給電側コイル160の真上に充電側コイル150が位置するように位置合わせを行う。
プリント端末100による給電は、次のように行われる。すなわち、デジタルカメラ10をカメラステージ104に載置すると、デジタルカメラ10に内蔵された無線タグ70が、プリント端末100に備えられた無線タグリーダ136によって読み取られる。
プリント端末100のCPU112は、無線タグリーダ136が、デジタルカメラ10から無線タグを読み取ると、カメラステージ104にデジタルカメラ10が載置されたと判定し、給電を開始する。
まず、交流電源164を作動させる。交流電源164から出力された交流は、増幅器162で増幅されたのち、給電側コイル160に通電される。給電側コイル160が通電されると、この給電側コイル160に近接して配置されたデジタルカメラ10の充電側コイル150に電磁誘導により交流電流が誘起される。この誘起電流は、ダイオード152により直流に半波整流されてから、充電制御回路154により過充電が防止されてバッテリ156に給電され、これにより、バッテリ156が充電される。
なお、バッテリ156に給電される充電電流は、充電制御回路154により適宜制御することができ、また、充電電流の過電流とバッテリ156の過充電も充電制御回路154により自動的に防止される。
また、バッテリ156に給電を開始すると、充電制御回路154は、デジタルカメラ10のCPU64に充電開始信号を出力する。デジタルカメラ10のCPU64は、この充電制御回路154からの充電開始信号を入力することにより、バッテリ156の充電が開始されたことを検知する。そして、このバッテリ156の充電開始を検知すると、盗難監視機能をオンし、盗難の監視をスタートする。
次に、前記のごとく構成された本実施の形態のデジタルカメラ10の作用について説明する。
まず、撮影時の動作について説明する。カメラのモードを撮影モードに設定して、カメラの電源をオンし、操作部62に備えられたシャッターボタンを半押しすると、操作部62からCPU64にS1ON信号が入力される。CPU64は、このS1ON信号の入力に応動して、AE、AF、AWBの処理を実行する。すなわち、主要被写体にピントを合わせるとともに、被写体の明るさを検出して、絞り値とシャッタースピード、ホワイトバランス補正値を決定する。
この後、シャッターボタンが全押しされると、CPU64にS2ON信号が入力され、このS2ON信号の入力に応動して、CPU64は画像の記録処理を実行する。
まず、AEで求めた絞り値、シャッタースピードで撮像素子14を露光し、記録用の画像信号の取り込みを行う。撮像素子14から出力された画像信号は、アナログ信号処理部16、A/D変換器18を介してメインメモリ22に格納される。メインメモリ22に格納された画像信号は、デジタル信号処理部24に加えられ、輝度データ(Y)と色差データ(Cr、Cb)とからなる画像データ(YCデータ)に変換されて、メインメモリ22に格納される。メインメモリ22に格納された画像データは、圧縮伸張処理部26に加えられ、所定の圧縮フォーマット(ここでは、JPEG)に従って圧縮されたのち、再度メインメモリ22に格納され、所定フォーマット(たとえば、Exif)の画像ファイルとして、メディア制御部30を介して記憶メディア32に記録される。
以上のようにして、画像の撮影が行われ、撮影された画像データが記憶メディア32に記録される。この記憶メディア32に記録された画像データは、デジタルカメラ10のモードを再生モードにすることにより、デジタルカメラに備えられた液晶モニタ36に再生表示される。
すなわち、カメラのモードを再生モードに設定すると、記憶メディア32に最後に記録された圧縮画像データが記憶メディア32から読み出され、圧縮伸張処理部26に加えられる。圧縮伸張処理部26に加えられた圧縮画像データは、圧縮伸張処理部26で所要の伸張処理が施された後、メインメモリ22に格納され、表示制御部34を介して液晶モニタ36に再生表示される。操作部62でコマ送りの操作が行われると、その操作に応じて次の圧縮画像データが記憶メディア32から読み出され、同様の処理を施されて液晶モニタ36に再生表示される。
次に、充電時の動作について説明する。上述したように、デジタルカメラ10に内蔵されたバッテリ156の充電は、プリント端末100で行うことができる。
図5は、バッテリ充電時におけるデジタルカメラ10の動作の手順を示すフローチャートである。
まず、ユーザは充電するデジタルカメラ10をプリント端末100のカメラステージ104の上に載置する。
カメラステージ104の上にデジタルカメラ10が載置すると、デジタルカメラ10に内蔵された無線タグ70が、プリント端末100に備えられた無線タグリーダ136によって読み取られる。
プリント端末100のCPU112は、無線タグリーダ136が、デジタルカメラ10から無線タグを読み取ると、カメラステージ104にデジタルカメラ10が載置されたと判定し、給電を開始する。
まず、交流電源164を作動させる。交流電源164から出力された交流は、増幅器162で増幅されたのち、給電側コイル160に通電される。給電側コイル160が通電されると、この給電側コイル160に近接して配置されたデジタルカメラ10の充電側コイル150に電磁誘導により交流電流が誘起される。この誘起電流は、ダイオード152により直流に半波整流されてから、充電制御回路154により過充電が防止されてバッテリ156に給電され、これにより、バッテリ156が充電される。
充電制御回路154がバッテリ156の給電を開始すると、充電制御回路154は、デジタルカメラ10のCPU64に充電開始信号を出力する。CPU64は、この充電開始信号の入力を検出して、充電が開始されたか否か判定する(ステップS10)。そして、充電が開始されたと判定すると、盗難監視機能をオンする(ステップS11)。
まず、加速度センサ60でデジタルカメラ本体の加速度を検出し、その検出結果を加速度センサ60から取得する(ステップS12)。そして、その加速度センサ60の検出加速度が、あらかじめ設定された閾値を越えているか否か判定する(ステップS13)。
この結果、検出加速度が閾値を越えていないと判定すると、CPU64は監視機能の停止操作の有無を判定する(ステップS14)。ここで、監視機能の停止操作は、操作部62を操作して行われ、たとえば、電源ボタンとシャッタボタンを同時に押すことにより行われる。この他、所定のボタンを決められた回数押すことにより停止させるようにしてもよいし、所定のボタンを所定の順序で押すことにより停止させるようにしてもよい。また、専用の停止ボタンを押すことにより止めるようにしてもよいし、また、デジタルカメラに文字入力機能を備えている場合には、所定のパスワードを入力して止めるようにしてもよい。
このように、監視機能の停止操作の入力を検出すると、CPU64は、監視機能停止操作ありと判定し、監視機能をオフする(ステップS15)。そして、液晶モニタ36に監視機能が停止されたことを表示する(ステップS16)。ユーザは、この液晶モニタ36の表示を見て、監視機能がオフされたことを確認する。
一方、所定の停止操作の入力を検出せず、監視機能停止操作なしと判定すると、CPU64は、ステップS12に戻り、再度、加速度センサ60でカメラ本体の運動の加速度を検出して、検出加速度が閾値を越えたか否か判定する(ステップS13)。
このステップS13で検出加速度が閾値を越えていると判定すると、CPU64は、タイマ71を起動させ、カウントを開始する(ステップS17)。そして、監視機能の停止操作の有無を判定する(ステップS18)。
この判定の結果、所定の停止操作の入力を検出し、監視機能停止操作ありと判定すると、上記同様にCPU64は監視機能をオフし(ステップS15)、液晶モニタ36に監視機能が停止されたことを表示する(ステップS16)。ユーザは、この液晶モニタ36の表示を見て、監視機能がオフされたことを確認する。
一方、監視機能停止操作なしと判定すると、CPU64は、タイマ起動からの経過時間をタイマ71から取得し、その取得した経過時間が、あらかじめ設定された規定時間を経過したか否か判定する(ステップS19)。
ここで、規定時間を経過していないと判定すると、CPU64は、ステップS18に戻り、再度、監視機能停止操作の有無を判定する(ステップS18)。
一方、規定時間を経過していると判定すると、CPU64は、警報装置制御部38にコマンドを出力し、警報装置40を作動させる(ステップS20)。
このように、本実施の形態のデジタルカメラ10では、充電を開始すると、自動で監視機能がオンする。これにより、ユーザが監視機能を設定しなくても済み、監視機能の設定のし忘れによる盗難を効果的に防止することができる。
また、充電中に監視機能を作動させるようにしているので、バッテリ不足の心配もなく、確実に監視機能を作動させることができる。
また、本実施の形態のデジタルカメラ10では、カメラ本体の運動の加速度を監視して、盗難の検出を行うようにしているが、検出加速度が、あらかじめ設定された閾値を越えた場合であっても、一定時間以内に所定の停止操作を行えば、監視機能の停止させることができるので、誤検出を有効に防止することができる。
なお、本実施の形態では、このようにカメラ本体に生じた加速度が所定の閾値を越えてから一定時間経過後に警報装置を作動させるようにしているが、カメラ本体に生じた加速度が所定の閾値を越えたら、直ちに警報装置を作動させるようにしてもよい。
また、本実施の形態では、カメラ本体に生じる運動の加速度を検出して、デジタルカメラの盗難を監視するようにしているが、盗難を監視する方法は、これに限定されるものではない。たとえば、GPS等でカメラ本体の位置を監視し、所定の地域を出ると、盗難と判定するようにしてもよい。あるいは、デジタルカメラに通信機能を持たせて通信状態を監視し、通信が途切れると、盗難と判定するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、盗難防止装置として、ブザーからなる警報装置を採用しているが、盗難防止装置は、これに限定されるものではなく、たとえば、ストロボのメインコンデンサに蓄電された電力を利用して、電気ショックを与えるようにしてもよいし、ストロボを発光させるようにしてもよい。また、通信機能を備えたデジタルカメラの場合には、所定の連絡先に通報するようにしてもよい。
さらに、本実施の形態では、バッテリの充電方法として、無接点による充電方式を採用しているが、バッテリの充電方法は、これに限定されるものではなく、有線による充電方式を採用してもよい。
また、本実施の形態では、プリント端末でデジタルカメラを充電するようにしているが、バッテリを充電する充電器の形態は、これに限定されるものではなく、充電機能のみを備えた充電器で充電するようにしてもよい。
なお、プリント端末100を用いた場合、プリント端末100は、カメラステージ104にデジタルカメラ10を載置すると、互いの無線通信部48、130を通じて通信可能に接続され、デジタルカメラ10の記憶メディア32に記録された画像データが自動でプリント端末100に読み出される。読み出された画像データは、ユーザの要求に応じて、プリントエンジン124でプリントされ、また、ストレージ116に記録される。
また、上記実施の形態では、本発明をデジタルカメラに適用した場合を例に説明したが、本発明の適用は、これに限定されるものではなく、たとえば、携帯電話機やPDA、ビデオカメラ、ミュージックプレーヤ等の充電式のバッテリを備えた携帯式の電子機器全般に適用することができる。
10…デジタルカメラ、12…撮影光学系、14…撮像素子、16…アナログ信号処理部、18…A/D変換器、20…メモリ制御部、22…メインメモリ、24…デジタル信号処理部、26…圧縮伸張処理部、28…積算部、30…メディア制御部、32…記憶メディア、34…表示制御部、36…液晶モニタ、38…警報装置制御部、40…警報装置、42…電源制御部、44…電源部、46…通信制御部、48…無線通信部、50…撮像素子駆動部、52…絞り駆動部、54…レンズ駆動部、56…ストロボ、58…ストロボ制御部、60…加速度センサ、62…操作部、64…CPU、66…ROM、68…EEPROM、70…無線タグ、71…タイマ、72…撮影レンズ、74…絞り、76…Irカットフィルタ、78…光学ローパスフィルタ、100…プリント端末、102…ディスプレイ、104…カメラステージ、106…プリント取出し口、108…コイン投入口、110…コイン返却口、112…CPU、114…システムメモリ、116…ストレージ、118…タッチパネル、120…入力制御部、122…表示制御部、124…プリントエンジン、126…コインマシン、128…通信制御部、130…無線通信部、132…充電制御部、134…充電器、136…無線タグリーダ、150…充電側コイル、152…ダイオード、154…充電制御回路、156…バッテリ、160…給電側コイル、162…増幅器、164…交流電源
Claims (4)
- 充電器によって本体に備えられたバッテリが充電されるとともに、前記本体の盗難を監視する監視手段を備えた電子機器において、
前記バッテリの充電開始を検知する検知手段と、
前記検知手段によって前記バッテリの充電開始が検知されると、前記監視手段の作動を開始させる制御手段と、
を備えたことを特徴とする電子機器。 - 前記本体を前記充電器に載置して前記バッテリを充電することを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
- 前記充電器から無接点で給電されて前記バッテリを充電することを特徴とする請求項2に記載の電子機器。
- 前記監視手段が、前記本体が動かされる際の運動の加速度を検出する加速度検出手段の検出値を監視して、前記本体の盗難を監視する場合において、前記加速度検出手段の検出値が、あらかじめ設定された規定値を越えたことを検出してから一定時間経過後に盗難発生と判定することを特徴とする請求項1、2又は3に記載の電子機器。
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