JP2006201329A - 基板接合体の製造装置、その製造装置を制御するためのプログラム、及び基板接合体の製造方法 - Google Patents

基板接合体の製造装置、その製造装置を制御するためのプログラム、及び基板接合体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】均一性の高いセルギャップを有する基板接合体を高い良品率で製造することができるプレス装置を提供する。
【解決手段】プレス装置1は、第1定盤19及び第2定盤17と、第1加圧装置13及び第2加圧装置16と、第1加圧装置13と第2加圧装置16とが接続されたコンピューター20とを少なくとも有する。コンピューター20は、メモリ22に記憶された制御プログラムと、CPU21とを備える。制御プログラムはCPU21に、第1定盤19と第2定盤17とを略平行に保持した状態で、第1加圧装置13によって基板接合体18に所定の圧力を付与する第1プレス工程と、第1プレス工程を行いながら、第2加圧装置16によって、各々が略同一の反力を受けるように、基板接合体18に圧力を付与する第2プレス工程とを実行させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、基板接合体の製造装置、その製造装置を制御するためのプログラム、及び基板接合体の製造方法に関する。
液晶表示パネルでは、セルギャップ(液晶層の層厚)は表示色や輝度等の表示特性に影響を及ぼし、セルギャップが変化すると表示特性も変化する。このため、液晶表示パネルの各所において、セルギャップが異なる場合は、表示画像にムラや色にじみ等が発生する。従って、高品位で、表示領域全体にわたって均一な画像を表示させる観点から、セルギャップは液晶表示パネル全体にわたって均一であることが好ましい。特に、スーパーツイストネマティック液晶層(以下、「STN液晶層」とすることがある。)を有するSTN液晶表示パネルにおいては、STN液晶層の層厚が表示特性に与える影響が大きいため、セルギャップのより高い均一性が要求される。
従来、均一性の高いセルギャップを実現するための技術として種々の技術が開示されている(例えば、特許文献1、2等)。
特許文献1には、液晶パネル製造用プレス装置として、圧力伝達板の上部に微少往復移動可能な3点支持の傾き補正機構を介して加圧板を設け、加圧板と受圧板との間の傾きを自動補正して両者を略平行にした後にガラス基板を加熱加圧する構成にしたプレス装置が記載されている。特許文献1には、このプレス装置によれば、加圧板と受圧板との平行度を精度よく調整できるため、均一なギャップを設けた液晶パネル用空セルを歩留まりよく製造することができる、と記載されている。
また、特許文献2には、少なくとも素子基板の一側に当接する当接機構、弾性機構及びこれら当接機構、弾性機構を支持する剛体を備えた支持機構を有する液晶表示素子の製造装置が記載されている。特許文献2には、この製造装置によれば、移動機構の移動によるプレス成型時、素子基板は、当接機構により偏倚力を受けるも弾性機構によりその偏倚力が吸収され、実質的に素子基板の表面が平行状態に補正されるため、セルギャップの不均一を回避することができる、と記載されている。
特開平4−301814号公報 特開2002−214575号公報
一般的に、液晶パネル用セルを構成する一対の基板のそれぞれは、必ずしも均一な厚みを有するものではなく、多くの場合、傾斜を有し、楔状である。このため、略平行な加圧板と受圧板とでプレスした場合であっても、液晶パネル用セルの全面に均等に圧力が付与されない場合がある。従って、特許文献1に記載されたプレス装置では、セルギャップの十分な均一性を実現することが困難であるという問題がある。特に、複数の液晶パネル用セルを積層させて同時にプレスする場合は、基板の厚さの偏差が強調されやすいため、セルギャップの十分な均一性を実現することがさらに困難となる。
一方、特許文献2に記載された製造装置によれば、実質的に素子基板の表面が平行状態に補正されるため、セルギャップの高い均一性を得やすい。しかしながら、特許文献2に記載された製造装置で複数の液晶表示素子を同時に製造する場合、複数の素子基板からなる積層体は、固定定盤と、固定定盤と傾いた状態にある可動定盤とによってプレスされる。このため、プレスされる複数の素子基板の面方向に応力が発生する。プレス開始時、及びプレス開始直後においては、素子基板は辛うじて仮止めされている状態にあるため、プレス開始時、及びプレス開始直後に素子基板の面方向に圧力が加わると、複数の素子基板が横ずれを起こす虞がある。従って、特許文献2に記載された製造装置では、横ずれ不良が発生する可能性が高く、十分な良品率を実現することが困難であるという問題がある。
本発明は、係る点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、均一性の高いセルギャップを有する液晶パネルを高い良品率で製造することができるプレス装置を実現することにある。
尚、上記課題は上記液晶パネルにのみ発生するものではなく、少なくとも2枚の基板を貼り合わせた基板接合体に広く発生するものである。
本発明に係るプレス装置は、少なくとも2枚の基板を貼り合わせた複数の基板接合体をプレスするためのものである。複数の基板接合体を挟持するための第1定盤及び第2定盤と、各々、第1定盤及び/又は第2定盤を押圧することにより複数の基板接合体に圧力を付与するための3以上の加圧装置と、3以上の加圧装置の各々とに接続されたコンピューターとを少なくとも有する。コンピューターは、制御プログラムと、中央処理装置とを備える。制御プログラムは中央処理装置に、第1定盤と第2定盤とを略平行に保持した状態で、3以上の加圧装置によって複数の基板接合体に所定の圧力を付与する第1プレス工程と、第1プレス工程を行いながら、3以上の加圧装置の各々が略同一の反力を受けるように、3以上の加圧装置の各々によって複数の基板接合体に圧力を付与する第2プレス工程とを実行させる。
本発明に係るプレス装置によれば、複数の基板接合体は、第1定盤と第2定盤とを略平行に保持した状態で加圧装置によってプレスされる。言い換えれば、複数の基板接合体は、まず、加圧装置によって略平行にプレスされる(第1プレス工程)。このため、第1プレス工程における横ずれの発生を抑制することができる。
その後、複数の基板接合体は、3個以上設けられた加圧装置の各々によって、3個以上設けられた加圧装置の各々が略同一の反力を受けるようにプレスされる(第2プレス工程)。第2プレス工程では、3個以上設けられた加圧装置の各々が略同一の反力を受けるように複数の基板接合体をプレスする。このため、複数の基板接合体を構成する基板の厚みに偏差がある場合は、複数の基板接合体は平行にプレスされない虞がある。言い換えれば、第1定盤と第2定盤とが傾いた状態で基板接合体をプレスする可能性がある。しかしながら、第2プレス工程は、第1プレス工程によって、ある程度基板接合体が強固に接合された後に行われる。従って、基板接合体の面方向にある程度の応力が加わった場合であっても、第2プレス工程における横ずれの発生は抑制される。
このように、本発明に係るプレス装置によれば、第1工程及び第2工程における横ずれの発生が効果的に抑制される。従って、本発明に係るプレス装置によれば、高い良品率を実現することができる。
また、本発明に係るプレス装置では、第2工程において、複数の基板接合体は、3個以上設けられた加圧装置の各々によって、3個以上設けられた加圧装置の各々が略同一の反力を受けるようにプレスされる。このため、本発明に係るプレス装置を用いることによって、基板接合体は、全体に均一な圧力が付与されるようにプレスされる。従って、本発明に係るプレス装置によれば、セルギャップの均一性が高い基板接合体を製造することができる。
尚、本発明において、基板接合体は、例えば表示媒体層が一対の基板により挟持された表示パネル(例えば、液晶表示パネル等)であってもよい。また、加圧装置は、オイルシリンダ、エアーシリンダ、又はサーボモータ等の原動機により構成されていてもよい。また、加圧装置は上記シリンダや原動機等を組み合わせて構成しても構わない。
本発明に係るプレス装置は、第2定盤に対して、第1定盤と反対側に設けられた第3定盤をさらに有し、3以上の加圧装置が第1加圧装置と3以上の第2加圧装置とを含み、3以上の第2加圧装置の各々は第2定盤と第3定盤とを連結するように、並列に、設けられており、第1加圧装置は、第1定盤と第3定盤とを略平行に保持した状態で、第3定盤を第2定盤の方向に押圧するものであってもよい。
また、本発明に係るプレス装置は、第1加圧装置が第1定盤を押圧するものであり、3以上の第2加圧装置のそれぞれが第2定盤を押圧するものであってもよい。
本発明に係るプレス装置は、複数の基板接合体を加熱するための加熱装置をさらに有していてもよい。この構成によれば、少なくとも2枚の基板を熱硬化性樹脂により貼り合わせた基板接合体を好適にプレス・製造することができるからである。尚、熱硬化性樹脂とは、加熱することによって硬化する樹脂をいう。
本発明に係る制御プログラムは、少なくとも2枚の基板を貼り合わせた複数の基板接合体を挟持するための第1定盤及び第2定盤と、各々、第1定盤及び/又は第2定盤を押圧することにより複数の基板接合体に圧力を付与するための3以上の加圧装置と、3以上の加圧装置の各々とに接続された中央処理装置とを有するプレス装置を制御するためのものである。本発明に係る制御プログラムは、中央処理装置に、第1定盤と第2定盤とを略平行に保持した状態で、3以上の加圧装置によって複数の基板接合体に所定の圧力を付与する第1プレス工程と、第1プレス工程を行いながら、3以上の加圧装置の各々が略同一の反力を受けるように、3以上の加圧装置の各々によって複数の基板接合体に圧力を付与する第2プレス工程とを実行させる。
本発明に係る制御プログラムは、複数の基板接合体を、第1定盤と第2定盤とを略平行に保持した状態で、3個以上設けられた加圧装置によってプレスさせる。言い換えれば、複数の基板接合体を、まず、3個以上設けられた加圧装置によって略平行にプレスさせる(第1プレス工程)。その後、複数の基板接合体を、3個以上設けられた加圧装置の各々によって、3個以上設けられた加圧装置の各々が略同一の反力を受けるようにプレスさせる(第2プレス工程)。従って、本発明に係る制御プログラムを用いることによって、プレス工程(第1プレス工程及び第2プレス工程)において基板接合体の横ずれが発生することを効果的に抑制することができるので、高い良品率を実現することができる。
また、本発明に係る制御プログラムでは、第2工程において、複数の基板接合体は、3個以上設けられた加圧装置の各々によって、3個以上設けられた加圧装置の各々が略同一の反力を受けるようにプレスされる。このため、本発明に係る制御プログラムによれば、基板接合体を全体に均一な圧力が付与されるようにプレスさせることができる。従って、本発明に係る制御プログラムによれば、セルギャップの均一性が高い基板接合体を製造させることができる。
本発明に係る基板接合体の製造方法は、少なくとも2枚の基板を備えた基板ユニットをプレスすることにより接合させる。基板ユニットを複数積層することによって、基板積層体を形成する積層体形成工程と、基板積層体を略平行にプレスする第1プレス工程と、第1プレス工程を行いながら、基板積層体の主面中の3カ所に付与される圧力が略同一となるように、基板積層体に圧力を付与する第2プレス工程とを少なくとも有する。
本発明に係る基板接合体の製造方法によれば、基板接合体は、まず、略平行にプレスされ、その後、基板積層体の主面中の3カ所に付与される圧力が略同一となるようにプレスされる。このため、本発明に係る基板接合体の製造方法によれば、プレス初期段階に発生しやすい横ずれ不良の発生を効果的に抑制することができる。従って、基板接合体の高い良品率を実現することができる。
また、第2プレス工程では、基板積層体の主面中の3カ所に付与される圧力が略同一となるようにプレスされるため、基板接合体を、全体に均一な圧力が付与されるように、プレスさせることができる。従って、本発明に係る基板接合体の製造方法によれば、セルギャップの均一性が高い基板接合体を製造することができる。
本発明に係る基板接合体の製造方法は、第2プレス工程終了後、3カ所に付与される圧力が略同一である状態を維持しながら、基板接合体をプレスする第3プレス工程をさらに有していてもよい。
本発明に係る基板接合体の製造方法は、少なくとも2枚の基板は加熱することにより硬化する熱硬化性樹脂により接着されており、第1プレス工程及び/又は第2プレス工程を行いながら、複数の基板接合体を加熱する加熱工程をさらに有していてもよい。
以上説明したように、本発明によれば均一性の高いセルギャップを有する基板接合体を高い良品率で製造することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
(実施形態1)図1は本実施形態1に係るプレス装置1の構成図である。
プレス装置1は、基盤10と、天板11とを有する。天板11は基盤10の四隅に設けられた支柱12によって、基盤10に対して水平に保持されている。支柱12は、例えば円柱形状であってもよい。
基盤10の上には第1加圧装置13が設けられている。一般的に、第1加圧装置13は、オイルシリンダ、エアーシリンダ、及びサーボモータ等のうち1種又は2種以上により構成される。第1加圧装置13の上には第3定盤14が取り付けられている。第1加圧装置13は第3定盤14を天板11方向に押圧する機能を有する。第1加圧装置13は第3定盤14を一定の圧力で押圧するものであってもよく、また、第3定盤14を天板11方向に一定距離移動するように押圧するものであってもよい。
第3定盤14は、鉄、ステンレス、アルミニウム等の金属により構成された平滑板である。第3定盤14の四隅の各々には、支柱12が挿入される貫通孔14aが設けられている。貫通孔14aには、内径が支柱12の外径と略同一であるスリーブ15が設けられており、第3定盤14を天板11方向(図1において上下方向)に自由に移動させることができる。内径が支柱12の外径と略同一であるスリーブ15を設けることによって、第3定盤14と天板11とを常に略平行に保つことができる。尚、第3定盤14と支柱12との間で発生する摩擦力を低減させるために、スリーブ15はボールベアリング等を含むものであってもよい。
第3定盤14の上には、3個の第2加圧装置16が設けられており、それら3個の第2加圧装置16の上には、第2定盤17が取り付けられている。第2加圧装置16は、第2定盤17を押圧する機能と、第2定盤17から受ける反力を計測する機能とを有する。3個の第2加圧装置16は各々が第2定盤17を均等に支持するように設けられている。具体的には、3個の第2加圧装置16は三角形(好ましくは正三角形)を構成するように配置されている。本実施形態1に係るプレス装置1では、3個の第2加圧装置16が正三角形を形成するように設けられているが、本発明において、第2加圧装置16の数量、配置は何らこれに限定されるものではない。例えば、4個の第2加圧装置を矩形(好ましくは、正方形)を形成するように設けても構わない。
第2加圧装置16は、第1加圧装置13と同様に、オイルシリンダ、エアーシリンダ、及びサーボモータ等のうち1種又は2種以上により構成することができる。3個の第2加圧装置16をすべて同じ種類の装置(例えばサーボモータ)としてもよく、また、異なる種類の装置としてもよい。3個の第2加圧装置16は、各々、独立して第2定盤17を天板11方向に押圧する機能を有する。また、第2定盤17は、第3定盤14と異なり、支柱12等に連結されていない。そのため、3個の第2加圧装置16のそれぞれが異なる圧力で第2定盤17を押圧することにより、第2定盤17を天板11に対して傾斜させて押圧することができる。
第2定盤17の上側表面17aは、基板接合体18をプレスするためのプレス面であり、平滑面に構成されていることが好ましい。上側表面17aを平滑面に構成することによって、基板接合体18を均一にプレスすることができ、セルギャップの均一な基板接合体18を得ることができる。尚、第2定盤17は、鉄、ステンレス、アルミニウム等の金属により構成することができる。
尚、第2定盤17は、初期状態(第2加圧装置16が動作していない状態)において、第1定盤19と略平行であることが好ましい。
天板11の下面側には第1定盤19が固定されている。第1定盤19は基板接合体18を介して、第2定盤17と対向するように、第3定盤14と略平行に設けられている。第1定盤19は、鉄、ステンレス、アルミニウム等の金属により構成することができ、第1定盤19の基板接合体18側の面(図1において下側面)は平滑面に形成されている。第1定盤19の基板接合体18側の面を平滑面に構成することによって、基板接合体18を均一にプレスすることができ、セルギャップの均一な基板接合体18を得ることができる。
第1加圧装置13と3個の第2加圧装置16の各々とはコンピューター20に接続されている。コンピューター20は、第1加圧装置13及び第2加圧装置16に直接接続されている中央処理装置(以下、「CPU」とすることがある。)21と、CPU21に接続されたメモリ22とを含む。メモリ22には制御プログラム(図示せず)が記憶されている。制御プログラムはCPU21に所定の工程を実行させるものであり、CPU21は制御プログラムからの命令に従って第1加圧装置13及び第2加圧装置16を動作させる機能を有する。
制御プログラムは、3個の第2加圧装置16を初期状態とし、第1定盤19と第2定盤17とを略平行に保持した状態で、第1加圧装置13に所定の圧力で押圧させる第1プレス工程と、第1加圧装置13に所定の圧力で押圧させた状態で、3個の第2加圧装置16に、各々略同一の反力を受けるように、第2定盤17を押圧させることによって、基板接合体18をプレスする第2プレス工程とをCPU21に実行させる。第2加圧装置16は、CPU21からの命令に従って第2定盤17を押圧すると共に、第2定盤17から受ける反力の大きさを随時CPU21に送信する。送信される反力の大きさが3個の第2加圧装置16の各々で等しくなるように、CPU21によって第2加圧装置16の各々のプレス圧が調節される。
第1定盤19と第2定盤17とによってプレスされる複数の基板接合体18のそれぞれは、例えば周縁部分がシール材によって張り合わされた2枚のガラス基板等により構成され、さらに具体的には、基板接合体18は液晶パネル(STN液晶パネル)等である。
プレス装置1は、被プレス体である基板接合体18を加熱するための加熱装置を有していてもよい。加熱装置を設けることによって、熱硬化性樹脂によって接合された基板接合体18を好適に製造することができるプレス装置1を実現することができる。加熱装置は例えば、第1定盤19又は第2定盤17中に組み込んでも構わない。
次に、本実施形態1に係るプレス装置1を用いた基板接合体18の製造工程について詳細に説明する。
まず、例えば2枚のガラス基板を、スペーサを含むシール材を介して貼り合わせ、2枚のガラス基板の相対位置が変化しないように、数カ所仮止めを行う。仮止めは、複数箇所に紫外線硬化樹脂等を設け、所定の位置関係となるように貼り合わせた後、紫外線を照射することによって紫外線硬化樹脂を硬化させることにより行うことができる。
次に、2枚のガラス基板を仮止めすることにより形成された基板ユニットを複数積層することによって基板積層体を形成する(積層体形成工程)。例えば、基板ユニットが矩形である場合は、それぞれの四隅が一致するように、基板ユニットを積層することが好ましい。また、積層される基板ユニットの間に樹脂シート等を設けてもよい。樹脂シート等を設けることによって、基板ユニットが直接接触することによる損傷や、基板ユニット間の横ずれを防止することができる。
形成した基板積層体を第1定盤19と第2定盤17との間に設置し、第1プレス工程を行う。第1プレス工程では、3個の第2加圧装置16は初期状態に保たれ、第1定盤19と第2定盤17とは略平行に保持されている。この状態で、第1加圧装置13によって、所定の圧力が基板積層体に付与される。この際、基盤積層体に付与される所定の圧力を最終プレス圧よりも小さくする(例えば、最終プレス圧の60%〜80%とする)。
この第1プレス工程において、プレスされる基板ユニットが熱硬化樹脂により張り合わされている場合は、プレスと同時に基板積層体が加熱される。このように、仮止めされた基板ユニットが複数積層された基板積層体は、まず、略平行に最終プレス圧よりも小さい圧力でプレスされ、ある程度の強度で基板ユニットを構成する2枚のガラス基板が固定される。
第1プレス工程において、まず基板積層体は略平行にプレスされるため、基板ユニットの横ずれが発生することを効果的に抑制することができる。また、第1プレス工程において、基板ユニットを構成する2枚の基板がある程度の強度で既に固定されるため、第1プレス工程以降の第2プレス工程等においても、基板ユニットの横ずれが発生することを効果的に抑制することができる。従って、本発明に係る基板接合体に製造方法によれば、高い良品率で基板接合体を製造することができる。
本発明に係る基板接合体の製造方法では、上記第1プレス工程に続いて第2プレス工程が行われる。第2プレス工程においても、引き続き第1加圧装置13は所定の圧力で第3定盤14を押圧している。第2プレス工程では、第1加圧装置13の押圧と共に、3個の第2加圧装置16の各々が第2定盤17を押圧することにより基板積層体がプレスされる。3個の第2加圧装置16の各々は、第2定盤17から略同一の反力を受けるように、第2定盤17を押圧する。
例えば、基板積層体の層厚が各所において異なる場合(基板が傾斜を有する場合)、基板積層体を略平行にプレスすると、層厚の厚い部分には比較的大きな圧力が付与され、逆に層厚の薄い部分には比較的小さな圧力が付与される。このため、基板積層体を均一にプレスすることができない。このことに鑑み、本発明に係る基板接合体の製造方法では、第2プレス工程において、3個の第2加圧装置16の各々は、第2定盤17から略同一の反力を受けるように、第2定盤17を押圧する。このため、基板積層体は、第2プレス工程において、全体に均一な圧力が付与される。従って、本発明に係る基板接合体の製造方法によれば、セルギャップの高い均一性が得られる。
尚、3個の第2加圧装置16の各々は、第2定盤17から略同一の反力を受けるように、第2定盤17を押圧する場合、第1定盤19と第2定盤17とが傾いた状態で基盤積層体がプレスされることとなるが、上述したとおり、第1プレス工程において、基板ユニットを構成する2枚の基板が既にある程度強固に固定されているため、第2プレス工程においても横ずれの発生が効果的に抑制される。
プレスされる基板ユニットが熱硬化樹脂により張り合わされている場合は、第2プレス工程においても、基板積層体が加熱される。
第2プレス工程において、第1加圧装置13と第2加圧装置16の各々とにより基板積層体に付与される圧力の合計が最終プレス圧となるように圧力を調整してもよい。また、第2プレス工程においては、第1加圧装置13と第2加圧装置16の各々とにより基板積層体に付与される圧力の合計を最終プレス圧よりも小さくし(例えば、最終プレス圧の80%〜95%)、第2プレス工程終了後に第3プレス工程をさらに行ってもよい。第3プレス工程では、第2加圧装置16の各々が受ける反力が略同一となる状態を維持したまま、第1加圧装置13のプレス圧を増加させ、最終プレス圧によって基板積層体がプレスされる。
(実施形態2)実施形態1に係るプレス装置1は、第3定盤14を有し、第1加圧装置13と第2加圧装置16とが基板積層体の下側に配設されている構成を有するが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、第1加圧装置13を基板積層体に対して基盤10側に配置し、第2加圧装置16を基盤積層体に対して天板11側に配置してもよい。以下、このような構成を有するプレス装置2を実施形態2として、その構成について図面を参照しながら詳細に説明する。
図2は実施形態2に係るプレス装置2の構成図である。
本実施形態2に係るプレス装置2は、基盤10と、天板11とを有する。天板11は基盤10の四隅に設けられた支柱12によって、基盤10に対して水平に保持されている。基盤10の上には第1加圧装置13が設けられており、第1加圧装置13の上には第3定盤14が取り付けられている。第3定盤14の四隅の各々には、支柱12が挿入される貫通孔14aが設けられている。貫通孔14aには、内径が支柱12の外径と略同一であるスリーブ15が設けられており、第3定盤14を天板11方向(図1において上下方向)に自由に移動させることができる。内径が支柱12の外径と略同一であるスリーブ15を設けることによって、第3定盤14と天板11とを常に略平行に保つことができる。
実施形態2では、第3定盤14の直上に第2定盤17が設けられている。このため、実施形態2では、第2定盤17と天板11とは常に略平行に保たれる。また、実施形態2では、天板11に第2加圧装置16が設けられており、第2加圧装置16の下に第1定盤19が連結されている。第1定盤19は初期状態(第2加圧装置16が動作していない状態)において、第2定盤17と略平行であり、第2加圧装置16が動作することによって、第1定盤19は第2定盤17に対して任意の傾きに傾くことができる。
本実施形態2に係るプレス装置2においても、実施形態1に係るプレス装置1と同様に、第1加圧装置13と第2加圧装置16とはコンピューター20に接続されている。コンピューター20は、第1加圧装置13及び第2加圧装置16に直接接続されているCPU21と、CPU21に接続されたメモリ22とを含む。メモリ22には制御プログラム(図示せず)が記憶されている。制御プログラムはCPU21に所定の工程を実行させるものであり、CPU21は制御プログラムからの命令に従って第1加圧装置13及び第2加圧装置16を動作させる機能を有する。
制御プログラムは、第2加圧装置16を初期状態とし、第1定盤19と第2定盤17とを略平行に保持した状態で、第1加圧装置13に所定の圧力で押圧させる第1プレス工程と、第1加圧装置13に所定の圧力で第2定盤17を押圧させた状態で、3個の第2加圧装置16に、各々略同一の反力を受けるように、第1定盤19を押圧させることによって、基板接合体18をプレスする第2プレス工程とをCPU21に実行させる。第2加圧装置16は、CPU21からの命令に従って第1定盤19を押圧すると共に、第1定盤19から受ける反力の大きさを随時CPU21に送信する。送信される反力の大きさが3個の第2加圧装置16の各々で等しくなるように、CPU21によって第2加圧装置16の各々のプレス圧が調節される。
(実施形態3)実施形態1に係るプレス装置1は、第3定盤14を有し、第1加圧装置13と第2加圧装置16とが基板積層体の下側に配設されている構成を有するが、本発明はこの構成に限定されるものではない。例えば、第2加圧装置16と第1加圧装置13とを同一の加圧装置により構成しても構わない。以下、このような構成を有するプレス装置3を実施形態3として、その構成について図面を参照しながら詳細に説明する。
図3は実施形態3に係るプレス装置3の構成図である。
本実施形態3に係るプレス装置3は、基盤10と、天板11とを有する。天板11は基盤10の四隅に設けられた支柱12によって、基盤10に対して水平に保持されている。基盤10の上には、3個の加圧装置23が設けられている。加圧装置23の上には、第2定盤17が接続されている。天板11には第1定盤19が設けられており、第1定盤19と第2定盤17とで複数の基板接合体18を狭持するように構成されている。第1定盤19は天板11に固定されているため、第1定盤19は常に基盤10に対して略平行である。一方、第2定盤17には3個の加圧装置16が設けられており、第2定盤17は第1定盤19に対して任意の角度に傾くことができる。
本実施形態3に係るプレス装置3では、加圧装置23の各々はコンピューター20に接続されている。コンピューター20は、加圧装置23に直接接続されているCPU21と、CPU21に接続されたメモリ22とを含む。メモリ22には制御プログラム(図示せず)が記憶されている。制御プログラムはCPU21に所定の工程を実行させるものであり、CPU21は制御プログラムからの命令に従って加圧装置23を動作させる機能を有する。
制御プログラムは、第1定盤19と第2定盤17とを略平行に保持した状態で、加圧装置23の各々に同一の圧力で第2定盤17を押圧させる第1プレス工程と、各々略同一の反力を受けるように、3個の加圧装置23に各々異なる圧力で第1定盤19を押圧させることによって、基板接合体18をプレスする第2プレス工程とをCPU21に実行させる。
実施形態1に係るプレス装置1の構成図である。 実施形態2に係るプレス装置2の構成図である。 実施形態3に係るプレス装置3の構成図である。
符号の説明
1、2、3 プレス装置
10 基盤
11 天板
12 支柱
13 第1加圧装置
14 第3定盤
14a 貫通孔
15 スリーブ
16 第1加圧装置
16 第2加圧装置
17 第2定盤
17a 上側表面
18 基板接合体
19 第1定盤
20 コンピューター
21 CPU
22 メモリ
23 加圧 装置

Claims (7)

  1. 少なくとも2枚の基板を貼り合わせた複数の基板接合体をプレスするためのプレス装置であって、
    前記複数の基板接合体を挟持するための第1定盤及び第2定盤と、
    各々、前記第1定盤及び/又は前記第2定盤を押圧することにより前記複数の基板接合体に圧力を付与するための3以上の加圧装置と、
    前記3以上の加圧装置の各々とに接続されたコンピューターと、
    を少なくとも有し、
    前記コンピューターは、制御プログラムと、中央処理装置とを備え、
    前記制御プログラムは前記中央処理装置に、前記第1定盤と前記第2定盤とを略平行に保持した状態で、前記3以上の加圧装置によって前記複数の基板接合体に所定の圧力を付与する第1プレス工程と、前記第1プレス工程を行いながら、前記3以上の加圧装置の各々が略同一の反力を受けるように、前記3以上の加圧装置の各々によって前記複数の基板接合体に圧力を付与する第2プレス工程とを実行させるプレス装置。
  2. 請求項1に記載されたプレス装置において、
    前記第2定盤に対して、前記第1定盤と反対側に設けられた前記第3定盤をさらに有し、
    前記3以上の加圧装置は、第1加圧装置と、3以上の第2加圧装置とを含み、
    前記3以上の第2加圧装置の各々は前記第2定盤と前記第3定盤とを連結するように、並列に、設けられており、
    前記第1加圧装置は、前記第1定盤と前記第3定盤とを略平行に保持した状態で、前記第3定盤を前記第2定盤の方向に押圧するプレス装置。
  3. 請求項1に記載されたプレス装置において、
    前記複数の基板接合体を加熱するための加熱装置をさらに有するプレス装置。
  4. 少なくとも2枚の基板を貼り合わせた複数の基板接合体を挟持するための第1定盤及び第2定盤と、
    各々、前記第1定盤及び/又は前記第2定盤を押圧することにより前記複数の基板接合体に圧力を付与するための3以上の加圧装置と、
    前記3以上の加圧装置の各々とに接続された中央処理装置と、
    を有するプレス装置を制御するための制御プログラムであって、
    前記中央処理装置に、前記第1定盤と前記第2定盤とを略平行に保持した状態で、前記3以上の加圧装置によって前記複数の基板接合体に所定の圧力を付与する第1プレス工程と、前記第1プレス工程を行いながら、前記3以上の加圧装置の各々が略同一の反力を受けるように、前記3以上の加圧装置の各々によって前記複数の基板接合体に圧力を付与する第2プレス工程とを実行させる制御プログラム。
  5. 少なくとも2枚の基板を備えた基板ユニットをプレスすることにより接合させる基板接合体の製造方法において、
    前記基板ユニットを複数積層することによって、基板積層体を形成する積層体形成工程と、
    前記基板積層体を略平行にプレスする第1プレス工程と、
    前記第1プレス工程を行いながら、前記基板積層体の主面中の3カ所に付与される圧力が略同一となるように、前記基板積層体に圧力を付与する第2プレス工程と、
    を少なくとも有する、基板接合体の製造方法。
  6. 請求項5に記載された基板接合体の製造方法において、
    前記第2プレス工程終了後、前記3カ所に付与される圧力が略同一である状態を維持しながら、前記基板接合体をプレスする第3プレス工程をさらに有する、基板接合体の製造方法。
  7. 請求項5に記載された基板接合体の製造方法において、
    前記少なくとも2枚の基板は加熱することにより硬化する熱硬化性樹脂により接着されており、
    前記第1プレス工程及び/又は前記第2プレス工程を行いながら、前記複数の基板接合体を加熱する加熱工程をさらに有する、基板接合体の製造方法。
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