JP2006201023A - ガスセンサー素子およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 固体電解質層4の片面に検知電極5を形成し、他面に基準電極6を形成してなるセンサー部9と、前記基準電極6側の固体電解質層4と接面してセンサー部9と一体に形成され内部に発熱体2を埋設したヒーター部10とを備えたガスセンサー素子1であって、発熱体2の主面が前記センサー部9に対して直角ないし傾斜していることを特徴とするガスセンサー素子1およびその製造方法である。
【選択図】 図1
Description
(1)固体電解質層の片面に検知電極を形成し、他面に基準電極を形成してなるセンサー部と、前記基準電極側の固体電解質層と接面してセンサー部と一体に形成され内部に発熱体を埋設したヒーター部とを備えたガスセンサー素子であって、
前記発熱体の主面が前記センサー部に対して直角ないし傾斜していることを特徴とするガスセンサー素子。
(2)前記ヒーター部は、断面がコ字状で構成され、前記センサー部と一体に形成したとき、基準大気を導入する空気導入孔を形成し、前記発熱体を前記空気導入孔の両側に位置するように前記ヒーター部に埋設した前記(1)記載のガスセンサー素子。
(3)酸素センサー素子である前記(1)または(2)記載のガスセンサー素子。
(4)発熱体パターンをグリーンシートに形成する工程と、前記グリーンシートを内在した複数のグリーンシートを積層してヒーター部形成用積層体を形成する工程と、固体電解質層用グリーンシートの両面にそれぞれ検知電極パターンおよび基準電極パターンを形成する工程と、前記ヒーター部形成用積層体を、前記基準電極パターン側の固体電解質層用グリーンシートに、該グリーンシートに対し、前記積層体の積層方向が直角ないし傾斜する方向となるように接合する工程と、接合した前記ヒーター部形成用積層体と固体電解質層用グリーンシートとを同時焼成する工程とを含むことを特徴とするガスセンサー素子の製造方法。
<ガスセンサー素子>
図1は、本発明の一実施形態にかかる酸素センサー素子を示す概略断面図でありる。図1に示すように、本実施形態の酸素センサー素子1は、酸素濃度を検知する機能を有するセンサー部9と、このセンサー部9を加熱するための断面がコ字状のヒーター部10とを備えており、これらが焼成により一体化され、基準大気と接するように中空にした空洞部7が形成されている。
次に本実施形態にかかる酸素センサー素子の製造方法の一例を、図2の分解斜視図をもとに説明する。なお、図2では電極接続用のスルーホール等は省略してある。
(ヒーター部形成用積層体)
前記した基部を構成するセラミックス材料と、ブチラール樹脂等の有機バインダー、有機溶剤およびメディア等をそれぞれ混合してスラリーを調製し、このスラリーを、例えばドクターブレード法を用いたテープ成形等の公知の成形方法によって成形、乾燥して(ヒーター部用)グリーンシート20,21,22,23,24,25,26,27を得る。これらのグリーンシートのうち、グリーンシート23,24は、基準大気と接するような形状に金型で打ち抜いて、溝付きのグリーンシートに形成する。なお、グリーンシート20,…,27の厚さは、50〜500μmであるのが好ましい。
グリーンシート20,…,27と同様の成形法により、前記した固体電解質層を構成するセラミックス材料を用いて、固体電解質層用グリーンシート33を得る。この固体電解質層用グリーンシート33の厚さは、50〜500μmであるのが好ましい。また、前記した発熱体用の印刷ペーストと同様の調製方法により、前記した検知電極、基準電極を構成する導電材料、および保護層を構成する材料を用いて、電極ペーストおよび保護層ペーストを作製する。
積層体29を、センサー部34を形成する基準電極パターン32側の固体電解質層用グリーンシート33に、グリーンシート33に対し、積層体29の積層方向が直角ないし傾斜する方向となるように密着接合して、酸素センサーグリーン体(積層体)を形成する。前記密着接合は、積層体29とセンサー部34との接合面に密着液を塗布して接合すればよく、前記密着液としては、積層体29とセンサー部34とを密着して接合できるものであれば特に限定されるものではなく、例えば各種の公知の接着剤等を用いることができる。また前記接着剤としては、グリーンシートを溶解可能な有機溶剤を好適に用いることができ、セラミック粉を混合してもよい。
(グリーンシート)
部分安定化ジルコニア粉末(Y2O35モル添加、平均粒径0.3μm)に対して、ブチラール系バインダー、溶剤およびメディアを混合し、48時間撹拌して、スラリーを得た。その後、ドクターブレード成形にて前記スラリーを成形、乾燥させて、厚さ230μmの固体電解質層用グリーンシートを作製した。
次に、平均粒径1μmの白金粉末60体積%と前記アルミナ粉末40体積%の混合物に対して、ブチラール系バインダーおよびテルピネオールを調合し、3本ロールにて10回パス混合した後、テルピネオールにて希釈し、粘度調整して電極用および発熱体用の印刷ペーストをそれぞれ得た。
上記で得られた積層体のセンサー部に接合する面に、スクリーン印刷にて前記アルミナ粉末と有機溶剤からなる密着液を塗布した。ついで、この積層体を、センサー部を形成する基準電極パターン側の固体電解質層用グリーンシートに、該グリーンシートに対し、前記積層体の積層方向が直角ないし傾斜する方向となるように密着接合し、酸素センサーグリーン体(積層体)を作製した。この酸素センサーグリーン体を1450℃にて2時間焼成して、酸素センサー素子を作製した。
上記で得られた酸素センサー素子について、表面粗さ計(小坂研究所製の「Surfcorder SE−2300」)にて酸素センサー素子のセンサー部表面における長手方向25mmの反りを測定した。また、20V印加時に検知電極中央部に相当するセンサー部表面が900℃に達するまでの時間(秒)で、昇温速度を測定した。各評価は上記で得られた酸素センサー素子50個について行い、その平均値で表した結果を表1に示す。
空洞部を形成する溝付きグリーンシートは、ヒーター部用のグリーンシートを金型にて幅1.6mmを有する溝形状に打ち抜いて作製し、ヒーター部形成用積層体とセンサー部とを接合するにあたり、該センサー部に対し、ヒーター部におけるグリーンシートの積層方向を図3に示したように、同一の方向となるように接合した以外は、実施例1同様にして酸素センサー素子を作製した。ついで、得られた酸素センサー素子50個について、実施例1と同様にして、酸素センサー素子の反りおよび昇温速度を評価した。その結果を表1に併せて示す。
2 発熱体
3 基部
4 固体電解質層
5 検知電極
6 基準電極
7 空洞部
8 保護層
9,34 センサー部
10 ヒーター部
20,21,22,23,24,25,26,27 グリーンシート
28 発熱体パターン
29 ヒーター部形成用積層体
30 保護層
31 検知電極パターン
32 基準電極パターン
33 固体電解質層用グリーンシート
41 ヒーターパッド
Claims (4)
- 固体電解質層の片面に検知電極を形成し、他面に基準電極を形成してなるセンサー部と、前記基準電極側の固体電解質層と接面してセンサー部と一体に形成され内部に発熱体を埋設したヒーター部とを備えたガスセンサー素子であって、
前記発熱体の主面が前記センサー部に対して直角ないし傾斜していることを特徴とするガスセンサー素子。 - 前記ヒーター部は、断面がコ字状で構成され、前記センサー部と一体に形成したとき、基準大気を導入する空気導入孔を形成し、前記発熱体を前記空気導入孔の両側に位置するように前記ヒーター部に埋設した請求項1記載のガスセンサー素子。
- 酸素センサー素子である請求項1または2記載のガスセンサー素子。
- 発熱体パターンをグリーンシートに形成する工程と、前記グリーンシートを内在した複数のグリーンシートを積層してヒーター部形成用積層体を形成する工程と、固体電解質層用グリーンシートの両面にそれぞれ検知電極パターンおよび基準電極パターンを形成する工程と、前記ヒーター部形成用積層体を、前記基準電極パターン側の固体電解質層用グリーンシートに、該グリーンシートに対し、前記積層体の積層方向が直角ないし傾斜する方向となるように接合する工程と、接合した前記ヒーター部形成用積層体と固体電解質層用グリーンシートとを同時焼成する工程とを含むことを特徴とするガスセンサー素子の製造方法。
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