JP2006199178A - トロリー線補助接続装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 トロリー線の破断による周辺の付属設備類の破損を防止すると共に、復旧作業を容易にすること。
【解決手段】 トロリー線Tに沿ってその上方位置に添え線2を吊架金具3で吊架線Mに吊支し、両端部をトロリー線Tに接続金具4で結合して接続補助装置1を構成する。添え線2は、剛性を有する長尺体とし、トロリー線Tから電気的に絶縁するための絶縁チューブ2bを被覆する。添え線2の上部両側面にはトロリー線Tと同様の長手方向の係合溝を夫々設ける。接続金具4は、相互間にトロリー線T及び添え線2を上下に配置して横方向に挟持すべく相対向したイヤー片と、イヤー片を貫通して相互間を締め付けるボルト、ナットとを有する。イヤー片は係合爪でトロリー線T及び添え線2の係合溝に食い込んで係止する。トロリー線Tが断線しても、分離したトロリー線Tが添え線2で引き留められる。
【選択図】 図1
【解決手段】 トロリー線Tに沿ってその上方位置に添え線2を吊架金具3で吊架線Mに吊支し、両端部をトロリー線Tに接続金具4で結合して接続補助装置1を構成する。添え線2は、剛性を有する長尺体とし、トロリー線Tから電気的に絶縁するための絶縁チューブ2bを被覆する。添え線2の上部両側面にはトロリー線Tと同様の長手方向の係合溝を夫々設ける。接続金具4は、相互間にトロリー線T及び添え線2を上下に配置して横方向に挟持すべく相対向したイヤー片と、イヤー片を貫通して相互間を締め付けるボルト、ナットとを有する。イヤー片は係合爪でトロリー線T及び添え線2の係合溝に食い込んで係止する。トロリー線Tが断線しても、分離したトロリー線Tが添え線2で引き留められる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、パンタグラフが立ち上げ時に着雪や着氷などによってトロリー線との接触が不完全になって生じるスパークによりトロリー線が溶断した場合に、そのトロリー線の周辺の付属設備類に破損が及ぶのを防止するために、トロリー線の破断に備えて事前にトロリー線の所要区間を添え線で引き留めておくトロリー線補助接続装置に関するものである。
従来、トロリー線の摩耗した部分を切断除去して、新たなトロリー線に張り替える場合に、切断した旧トロリー線と新たなトロリー線とを引き寄せて、端部同士を接続金具で結合し接続している(特許文献1参照)。
操車場等において電車車両を始動する場合にパンタグラフを立ち上げた時にトロリー線やパンタグラフの摺り板に着雪、着氷があると、不完全な接触によりスパークが生じてこの状態が車両の始動準備の間比較的長時間にわたり、トロリー線が溶断することがある。このように断線したトロリー線を接続する場合にも上記の方法と同様にしてトロリー線を引き寄せて接続することが行われる。
特開平7−156700号公報
操車場等において電車車両を始動する場合にパンタグラフを立ち上げた時にトロリー線やパンタグラフの摺り板に着雪、着氷があると、不完全な接触によりスパークが生じてこの状態が車両の始動準備の間比較的長時間にわたり、トロリー線が溶断することがある。このように断線したトロリー線を接続する場合にも上記の方法と同様にしてトロリー線を引き寄せて接続することが行われる。
上記従来の方法によりトロリー線を復旧させることができるが、一旦断線故障によりトロリー線が張力を失うと、トロリー線を支柱などに引き留めたり吊架線に吊支するための各種金具類や周辺の付属設備類に破損が拡大波及する。また、断線して引き離されたトロリー線の復旧作業が容易でない。
本発明は、トロリー線の破断し易い箇所に事前に添え線を並行させて、トロリー線の断線時にトロリー線を引き留めて、周辺の付属設備類の破損が拡大するのを防止すると共に、復旧作業を容易にするトロリー線補助接続装置を提供することを課題としている。
本発明は、トロリー線の破断し易い箇所に事前に添え線を並行させて、トロリー線の断線時にトロリー線を引き留めて、周辺の付属設備類の破損が拡大するのを防止すると共に、復旧作業を容易にするトロリー線補助接続装置を提供することを課題としている。
第1の発明においては、電車車両の始動時に立ち上げたパンタグラフの接触する位置におけるトロリー線Tに沿って、添え線2をトロリー線Tと間隔を置いて複数位置で結合金具により係止し、トロリー線Tの断線部分をトロリー線Tに代わって接続して断線故障の波及拡大を防止するようにトロリー線補助接続装置1を構成した。
第2の発明においては、添え線2を、垂れ下がりによるトロリー線Tとの接触しないために剛性を有する長尺体で構成した。
第3の発明においては、添え線2をパンタグラフと電気的に絶縁するために絶縁被覆した。
第4の発明においては、結合金具をトロリー線Tと添え線2とを上下に並べて把持する接続金具4で構成した。
第5の発明においては、添え線2を吊架線Mにハンガイヤー3のような吊架金具で吊支した。
第2の発明においては、添え線2を、垂れ下がりによるトロリー線Tとの接触しないために剛性を有する長尺体で構成した。
第3の発明においては、添え線2をパンタグラフと電気的に絶縁するために絶縁被覆した。
第4の発明においては、結合金具をトロリー線Tと添え線2とを上下に並べて把持する接続金具4で構成した。
第5の発明においては、添え線2を吊架線Mにハンガイヤー3のような吊架金具で吊支した。
本発明においては、着雪などによりパンタグラスとの間で生じるスパークによってトロリー線が破断しても、破断部前後のトロリー線の張力が添え線に完全に移行することにより引き留められるので、張力バランスが保持され、トロリー線の周辺の付属設備類が破損等することがないし、破断箇所のトロリー線の修復などの復旧作業を容易に行うことができるという効果を有する。
図面を参照して本発明の実施の一形態を説明する。
図1、図2において、補助接続装置1は、トロリー線Tに併設されて、この区間でのトロリー線Tの断線故障時に張力により両側へ引き離されるトロリー線を引き留める。接続補助装置1は、トロリー線Tの上方に位置し、トロリー線Tに沿って延びた添え線2と、この添え線2を上方の吊架線Mに吊支する吊架金具3と、添え線2の両端部をトロリー線Tと共に把持する結合金具4とを備えている。
図1、図2において、補助接続装置1は、トロリー線Tに併設されて、この区間でのトロリー線Tの断線故障時に張力により両側へ引き離されるトロリー線を引き留める。接続補助装置1は、トロリー線Tの上方に位置し、トロリー線Tに沿って延びた添え線2と、この添え線2を上方の吊架線Mに吊支する吊架金具3と、添え線2の両端部をトロリー線Tと共に把持する結合金具4とを備えている。
本実施形態において添え線2は、トロリー線として用いられる金属線材が適用され、撓みによりトロリー線と接触しない剛性を有し、上部両側面に長手方向の係合溝2aを夫々備えている。この添え線2には、各種金具の取付位置を除き、溶断したトロリー線Tや、溶断後押し上がるパンタグラフが接触してスパークが生じることのないように電気的に絶縁するための絶縁チューブ2bが被覆されている。添え線2の両端部は延線方向から上方へ待避するように湾曲している。
吊架金具3には本実施形態においてハンガイヤーが適用される。即ち、ハンガイヤー3は、金属の棒材の上部をフック状に湾曲させたハンガバー3aと、その下端に結合されてトロリー線Tを把持するイヤー3bとを備えている。吊架線Mにおけるハンガイヤー3の掛け止め部位には、吊架線Mをハンガイヤー3から電気的に絶縁すると共に、ハンガイヤー3との接触による機械的損傷から吊架線Mを保護するための保護カバー5が装着される。
結合金具4には本実施形態において図3,図4に示すような接続金具が適用される。即ち、接続金具4は、相互間にトロリー線T及び添え線2を挟持すべく横方向に相対向した延線方向に長いイヤー片4a,4aと、イヤー片4a,4aを長手方向に三つ並んで横方向に貫通してイヤー片4a,4a間を締め付けるボルト4b、ナット4cとを備えている。イヤー片4aの上下端部にはトロリー線T及び添え線2の係合溝T1,2aに食い込んで係合する係合爪4dを有する。
この補助接続装置1においては、操車場等の電車車両を長時間停車させた後に始動する場所の電車線に設置する。補助接続装置1は、吊架線Mに添え線2をハンガイヤー3で吊り止めると共に、トロリー線Tに添え線2の両端部を接続金具4で結合して固定する。この補助接続装置1を設置した電車線下において電車の始動電源を投入して、パンタグラフを立ち上げ、パンタグラフの摺り板とトロリー線Tとを接触させれば、トロリー線Tとパンタグラフとが電気的に導通して電車車両に給電され、電車を発車でき、補助接続装置1はこれを妨げることがない。トロリー線Tやパンタグラフの摺り板に着雪、着氷がある場合、両者の不完全な接触によりスパークが生じるが、この状態が電車の始動準備の間比較的長時間にわたるので、トロリー線Tが溶断することがある。接続金具4,4間でトロリー線Tが溶断すると、分断されたトロリー線T,T相互にかかっていた張力をトロリー線Tに代わって添え線2が支持し、トロリー線Tを引き留める。従って、このトロリー線Tの周辺の付属設備類に何ら影響を与えないし、分断されたトロリー線T,Tが引き離されることがないのでトロリー線の復旧作業にも好都合である。
なお、添え線2としては、金属棒などの長尺体で構成してもよく、この場合には、吊架金具3及び接続金具4の把持部を添え線2の断面形状に対応して把持できる形状に構成する。
また、添え線2は複数を連結して延長させてもよく、吊架金具3や接続金具4は、添え線2の長さに応じて、添え線2の途上に必要数設ける。
また、添え線2は複数を連結して延長させてもよく、吊架金具3や接続金具4は、添え線2の長さに応じて、添え線2の途上に必要数設ける。
本発明は、電車の始動時のパンタグラフとトロリー線との接触不良等によるトロリー線の断線故障に備えて事前にトロリー線の所要箇所を引き留めておくのに広く用いることができる。
1 接続補助装置
2 添え線
2a 係合溝
2b 絶縁チューブ
3 吊架金具
4 接続金具
T トロリー線
2 添え線
2a 係合溝
2b 絶縁チューブ
3 吊架金具
4 接続金具
T トロリー線
Claims (5)
- 電車車両の始動時に立ち上げたパンタグラフが接触するトロリー線の上方位置に沿って延びた添え線と、
この添え線とトロリー線とを複数位置で一体に係止する結合金具とを具備し、
トロリー線の断線故障個所をトロリー線に代わって接続して断線による故障の拡大波及を防止することを特徴とするトロリー線補助接続装置。 - 前記添え線は、垂れ下がりによるトロリー線との接触を防止するために剛性を有する長尺体であることを特徴とする請求項1に記載のトロリー線補助接続装置。
- 前記添え線には、パンタグラフと電気的に絶縁するために絶縁被覆されていることを特徴とする請求項1又は2に記載のトロリー線補助接続装置。
- 前記結合金具はトロリー線と添え線とを上下に並べて把持する接続金具であることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のトロリー線補助接続装置。
- 前記添え線は吊架線に吊架金具で吊支されることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のトロリー線補助接続装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005013770A JP2006199178A (ja) | 2005-01-21 | 2005-01-21 | トロリー線補助接続装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005013770A JP2006199178A (ja) | 2005-01-21 | 2005-01-21 | トロリー線補助接続装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2006199178A true JP2006199178A (ja) | 2006-08-03 |
Family
ID=36957549
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005013770A Pending JP2006199178A (ja) | 2005-01-21 | 2005-01-21 | トロリー線補助接続装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006199178A (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5956126U (ja) * | 1982-10-06 | 1984-04-12 | 住友電気工業株式会社 | 中空導体を用いたトロリ線の接続構造 |
JPH02155846A (ja) * | 1988-12-08 | 1990-06-14 | Sumitomo Electric Ind Ltd | トロリー線の凍結防止装置 |
JPH075888U (ja) * | 1993-06-30 | 1995-01-27 | 西日本旅客鉄道株式会社 | トロリ線の接続用補助工具 |
-
2005
- 2005-01-21 JP JP2005013770A patent/JP2006199178A/ja active Pending
Patent Citations (3)
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JPH02155846A (ja) * | 1988-12-08 | 1990-06-14 | Sumitomo Electric Ind Ltd | トロリー線の凍結防止装置 |
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