JP5864173B2 - 剛体電車線装置 - Google Patents

剛体電車線装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5864173B2
JP5864173B2 JP2011199414A JP2011199414A JP5864173B2 JP 5864173 B2 JP5864173 B2 JP 5864173B2 JP 2011199414 A JP2011199414 A JP 2011199414A JP 2011199414 A JP2011199414 A JP 2011199414A JP 5864173 B2 JP5864173 B2 JP 5864173B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cover
train line
gantry
rigid
insulator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011199414A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013060095A (ja
Inventor
卓也 檀上
卓也 檀上
晃典 松田
晃典 松田
横田 俊彦
俊彦 横田
尾嶋 正樹
正樹 尾嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Priority to JP2011199414A priority Critical patent/JP5864173B2/ja
Publication of JP2013060095A publication Critical patent/JP2013060095A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5864173B2 publication Critical patent/JP5864173B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Insulators (AREA)

Description

この発明は、いわゆる新都市交通システム等の電車線路において、その電力供給システムの一部をなす、集電シューの摺動面を有する剛体電車線と、この剛体電車線を電車軌道外側の構築物に支持する支持碍子とを具備した剛体電車線装置、その剛体電車線装置を有する前記電力供給システム及びその剛体電車線装置に使用する電車線カバー、碍子カバーに関するものである。
この種の剛体電車線装置は、この発明の一実施形態を示す図1、図6を参照して説明すると、例えば、三相交流電力を駆動電力とする側方集電型の電車線路において、電車軌道の側方に上下に間隔をおいて3本の剛体電車線10が配線され、その下方に電車の側方ガイド車輪が転動するガイドレール1が敷設される。剛体電車線10は、集電シューが摺動する摺動面11aを電車線路の中心側である内側(図1において右方向)へ向け、電車軌道の外側(同左側)の構築物2にその長さ方向(電車軌道方向)所要間隔で支持碍子3を介して支持される。
その剛体電車線10の支持碍子3による支持は、支持碍子3の上下一対の把持金具3a、3bをボルト5によって締付けることによって、剛体電車線10をその長さ方向移動可能に把持して行なわれる(図3参照)。ガイドレール1はH形鋼材から成って、剛体電車線10の下方に位置して電車線に沿って構築物2に支持される。ガイドレール1の電車線路内側面を電車のガイド輪が転動する。
この剛体電車線装置における剛体電車線10の一例として、図5、図6に示すように、摺動面11aを有するトロリ線11とそのトロリ線11を支持する断面I型架台12とからなり、トロリ線11はその上下面にその長さ方向の溝13a、13bを有して、その下面に架台12前端の爪14が当てがわれるとともにその溝13aにその爪14先端が嵌り、上面には架台12にボルト17止めされたイヤー15の爪16が当てがわれてその溝13bにその爪16先端が嵌って、前記ボルト17の締付けによって前記両爪14、16が溝13a、13b内に押さえ込まれて前記イヤー15を介して架台12にトロリ線11が固定されて一体となった構成のものがある(特許文献1段落0044、図1参照)。
また、他の剛体電車線の例として、上記架台にトロリ線をカシメ嵌合したものがある(特許文献2図1、図2、図4、図6参照)。
この両剛体電車線10は、摺動面11aが使用により摩耗すれば、そのトロリ線11を交換する必要があり、前者は、イヤー15による締結を緩めてそのトロリ線11を交換するだけで、その交換を行なうことができるが、後者は、架台も含めて交換することとなって、コスト的に問題がある。
一方、この剛体電車線装置においては、特にその上方を人が通行する場所や強風区間等において、空き缶等の落下物、飛来物が電気導通部材間に挟まって、短絡事故を引き起こし易い。
このため、電気導通部材を絶縁カバーで被覆することによって、上記落下物、飛来物等による短絡事故を未然に防ぐようにしている。例えば、剛体電車線10の摺動面11aを除く外周面を電車線カバーで電気的に絶縁被覆し、支持碍子3の剛体電車線10を把持する把持金具3a、3bの外周を碍子カバーで電気的に絶縁被覆したものがある(特許文献2図1〜図11参照)。その電車線カバーは、通常、剛体電車線10の碍子支持部(支持碍子3)の間に設けられる。
実用新案登録第3118626号公報 特開2001−171394号公報
上記従来の電車線カバーは、上記前者の剛体電車線にあっては、イヤー15が存在することから、その電車線カバーの架台上下面被覆部がそのイヤー15又は爪14までの長さであり、その端縁が架台上下面に沿って(当接して)いるため、その端縁と架台又は爪14の間に工具を入れにくく、電車線カバーを剛体電車線から外し難い問題、すなわち、施工性が悪い問題がある。
また、その電車線カバーに雨水等が入り込んで剛体電車線10が電気腐食する場合がある。
さらに、剛体電車線10の伸縮に伴ってその電車線カバーが動いて(ズレて)碍子支持部内(把持金具3a、3bと電車線10の間)に楔状に食込み、電車線カバー端部の剛体電車線10の露出部分が多くなって、絶縁に支障がでる恐れがある。
また、イヤー15を架台12にねじ止めするボルト17は、施工性の面から、頭部17cを下方にして架台12に貫通させてその先端部にナット17aをねじ込む場合がある(図6参照)。このとき、そのナット17aのねじ込みまでは、ボルト17を何らかの手段によって、例えば、手によって架台12の貫通孔内に維持する必要があり、往々にしてそのボルト17が落下する場合があって施工性が悪い。
この発明は、上記の実状に鑑み、上記前者の剛体電車線においても、電車線カバーを被せて上記空き缶等の落下物等による短絡事故を防止するとともに、その電車線カバーのズレを防止することを第1の課題、その電車線カバーの施工性を高めることを第2の課題、その施工時等の上記ボルト又はナットの紛失を防止することを第3の課題、電車線カバー内に浸入した雨水による剛体電車線の電気腐食を防止することを第4の課題とする。
上記課題1を達成するために、この発明は、上記電車線カバー後面に支持碍子3の側面に当接する突起を設けたのである。
この突起が支持碍子3側面に当接することによって、剛体電車線10の伸縮に伴ってその電車線カバーが動いても、電車線カバーの碍子支持部内への移動が阻止されるため、その電車線カバーの碍子支持部内への食込みが有効に防止される。
また、上記課題2を達成するために、この発明は、電車線カバーの架台前端の爪に向かう端縁をボルト17の下方まで延ばしたり、同電車線カバーの架台上面の端縁を上側に屈曲したりしたのである。
この構成とすれば、この電車線カバーの架台12上面の端縁が上側に屈曲し、下面の爪14に向かう端縁も下側に屈曲しているため、その屈曲縁と架台12上面又は下面との間に、工具を入れたり、手を掛けたりするスペースがあって、その電車線カバーを剛体電車線10から取外し易い。このため、施工性が向上する。
また、上記架台12下面の爪14に向かう端縁がボルト17下方まで延びているため、仮に、ボルト17又はそのナットが落下しようとしても、その端縁でその落下が防止される。このため、ボルト17、ナットの紛失もなく、またその締付け作業も容易となる。すなわち、上記課題3を達成し得る。
さらに、上記課題4を達成するために、この発明は、電車線カバーの架台前端の爪14に向かう下方壁に水抜き孔を形成することとしたのである。
このように水抜き孔を形成すれば、電車線カバー内に浸入した雨水がその水抜き孔から排出されるため、剛体電車線の電気腐食も有効に防止される。
以上の発明の一構成としては、集電シューの摺動面を有する剛体電車線と、この剛体電車線を電車軌道の外側の構築物に支持する支持碍子とを具備し、前記支持碍子の一対の把持金具で剛体電車線をその長さ方向移動可能に把持した側方集電型剛体電車線装置において、剛体電車線は、前記摺動面を有するトロリ線とそのトロリ線を支持する架台とからなり、トロリ線の下面は架台前端の爪に支持され、そのトロリ線の上面には架台にボルト止めされたイヤーが当てがわれて、前記ボルトの締付けによって架台にイヤーを介してトロリ線が固定されて一体となっており、
上記剛体電車線の外周面は、上記架台の上面から後方部を覆って架台前端の爪に向かう電車線カバーで上記支持碍子間全長に亘って電気的に絶縁被覆され、その電車線カバー後面には記支持碍子の把持金具側面に当接して前記電車線カバーの把持金具内への移動を阻止する突起を設け、その支持碍子の剛体電車線を把持する把持金具の外周が碍子カバーで電気的に絶縁被覆され、その碍子カバーは、把持金具の外形に対応する内側形状を有し、把持金具の外周へ嵌合させた上下一対の半部から成り、その上下一対の半部は、把持金具に嵌合させた状態で係合する係合部を備えている構成を採用することができる。
この構成において、上記電車線カバーの上記架台前端の爪に向かう端縁はボルトの下方まで延びているものとしたり、その電車線カバーの架台上面の端縁は上側に屈曲しているものとしたり、同電車線カバーの架台前端の爪に向かう下方壁に水抜き孔を形成したものとしたりすることができる。
また、上記碍子カバーの構成としては、上記上下一対の半部の係合部を、一方にフック、他方にそのフックが入り込む係合孔とから成るものとすれば、その係合孔に前記フックが嵌合してその先端爪が係合孔縁に係止して抜け止めがなされるため、その上下一対の半部の結合も確実となって、碍子カバーが碍子から外れる恐れも少なくなる。このとき、その係合孔が上下一対の半部の一方の突き合わせ縁に沿って複数設けられ、その各係合孔に対応する数のフックが他方の半部の突き合わせ縁に各係合孔の対向する位置に設けられているものとすれば、複数の箇所で係止することとなって上下一対の半部の係合が強固になるとともに、係合力が強固になることによって、係合孔、フックもその幅を小さくすることができるため、係止部の強度を増すことができる。
以上の各構成の剛体電車線装置は、上記の新都市交通システム等の電車線路において、その電力供給システムの一部に採用することができる。
この発明は、以上のように構成したので、上記前者の剛体電車線においても、上記空き缶等の落下物等による短絡事故を防止するとともに、その電車線カバーの施工性を高め、そのズレを防止することができ、また、剛体電車線の電気腐食を防止することができる。
この発明の一実施形態の碍子支持部の手前で切断した一部省略要部側面図 図1の要部拡大図 図2の碍子カバーを除去したその碍子カバー内における切断側面図 図1の要部拡大平面図 図4のA−A線切断斜視図 図5の拡大切断正面図 同実施形態の碍子カバーの斜視図 同碍子カバーの分解斜視図 他の実施形態の碍子支持部の手前で切断した一部省略要部拡大側面図
この発明の一実施形態を図1〜図8に示し、この実施形態の剛体電車線10、ガイドレール1、構築物2、支持碍子3は、その構造及び配置は上述の通りであり、剛体電車線10の摺動面11aを除く外周面の大部分が電車線カバー20で電気的に絶縁被覆され、支持碍子3の剛体電車線10を上下に把持する把持金具3a、3bが碍子カバー30で電気的に絶縁被覆されている(特許文献1図1参照)。
剛体電車線10は、上述のように、摺動面11aを有するトロリ線11とそのトロリ線11を支持するアルミニウム合金製等の断面I型架台12とからなる。そのトロリ線11は、錫めっき銅合金等の導体からなって、その上下面にその長さ方向の溝13a、13bを有しており、その架台12にイヤー15でもってトロリ線11が一体とされている。
すなわち、この剛体電車線10は、図4〜図6に示すように、まず、そのトロリ線11の下面全長に亘って架台前端の爪14が当てがわれるとともに爪14の先端部がその溝13aに嵌り込むように、架台12にトロリ線11を沿わせ、トロリ線11の上面にはイヤー15をその爪16が当てがわれて溝13bにその爪16先端が嵌った状態とする。
つぎに、下方からボルト17を架台12及びイヤー15の孔に貫通させ、そのボルト17の先端部に座金(ワッシャ)17bを介在しナット17aをねじ込んで締付けると、架台12の爪14とイヤー15の爪16でもって溝13a、13bを介して架台12にトロリ線11が強固に支持固定される。イヤー15のボルト・ナット止めは、架台12にトロリ線11が強固に一体化されるように長さ方向適宜間隔で行なう。イヤー15は、トロリ線11の全長に亘って設けることが好ましいが、前記一体化に支障がない限りにおいて適宜間隔毎に設けても良い。
このとき、ボルト17の頭部17cは平面視四角形や半月形とされて、その一辺が電車線カバー20の下方壁20a又は爪14の後面に当接して、ナット17aと共回りしないようになっている(図6参照)。
この剛体電車線10は、その軸線方向(長さ方向)適宜箇所において、2つの剛体電車線10の端部を上下から継ぎ目板で挟み、ボルト・ナットで締め付けることによって機械的及び電気的に連続される。
また、上記のように、この連結された剛体電車線10は、その長さ方向適宜箇所(例えば、3m間隔)において、支持碍子3の上下一対の把持金具3a、3bによって把持されて、構築物2に支持される。その支持碍子3の把持金具3a、3bによる剛体電車線10の支持は、剛体電車線10の長さ方向移動可能とされ、その把持金具3a、3bに碍子カバー30が嵌められる(被せられる)。また、碍子支持部間の剛体電車線10全長に亘って電車線カバー20が嵌められる(被せられる)。
電車線カバー20は、ポリカーボネート、耐候性塩化ビニル、難燃性ポリエチレン等の弾性合成樹脂製で、図5、図6に示すように、架台12の上面から膨出した後方部12bを覆って架台前端の爪14に向かう断面形状をしており、その架台12のウェブ12a上面の端縁21が上側に屈曲しているとともに下面の爪14に向かう端縁22がボルト頭部17cを覆う位置まで延びて下側に屈曲している。このため、上記ナット17aをねじ込まない状態においても、ボルト17の頭部17cがその端縁22に当ってその先端は架台12の孔から飛出していたり、飛出していなくても、その端縁22を少し持ち上げたりすることによってボルト先端が飛び出し、その飛び出し先端部にナット17aを容易にねじ込むことができる。また、ナット17aを緩めてボルト17先端から外れても、そのボルト17はその端縁22で受け止められて架台12の孔から抜け出ることはない。
なお、トロリ線11の交換に際しては、ナット17aを緩めてイヤー15の爪16を溝13bから外して行なうこととなるが、ナット17aをボルト17から外せば、ボルト17がその端縁22まで落ち、イヤー15を上側に移動させて架台12からトロリ線11を交換し得る。仮に、その状態において、イヤー15の上側への移動が十分ではなく、トロリ線11を交換し得なくても、その端縁22を下方に撓ませれば、そのボルト17をさらに下方に落とすことができたり、孔から引き抜いたりすることは容易であって、イヤー15を上側にさらに移動し得てトロリ線11の交換は可能となる。
電車線カバー20の後壁(後面)には突片(突起)23が突出しており、碍子支持部間の剛体電車線10に電車線カバー20が嵌められた状態では、図2、図3に示すように、その突片23が支持碍子3の把持金具3a、3b側面に当接して、電車線カバー20は、剛体電車線10の伸縮に伴って動いても碍子支持部(把持金具3a、3b)内に食込むことがない。この突片23は、カバー20の全長に亘って設けても良いが、カバー20の両端、すなわち、把持金具3a、3b側面に当る箇所に少なくとも設ければ良い。
また、電車線カバー20の下方壁の適宜箇所には水抜き孔24が形成されており(図4、図5参照)、カバー20内に浸入した雨水がこの水抜き孔24から排出される。このため、剛体電車線10の電気腐食も有効に防止される。水抜き孔24は、雨水が浸入する状態を考慮してその水抜きの最適な位置や大きさを実験などによって適宜に設定する。例えば、電車線カバー20の長さ方向:750mm間隔、幅方向L1:14mm、L2:23mm等とする。
碍子カバー30は、電車線カバー20と同様に、ポリカーボネート、耐候性塩化ビニル、難燃性ポリエチレン等の弾性合成樹脂製で、図2、図7、図8に示すように、上下一対の把持金具3a、3bの外形に対応する内側形状を有し、把持金具3a又は3bの外側へ嵌合可能な上下一対の半部31、32から成る。上下一対の半部31、32は、把持金具3a、3bの円柱状部に対応する半円筒部31a、32aを夫々有すると共に、それの両縁に、把持金具3a、3bへ嵌合させて互いに突き合わせた状態で係合する係合部33、34を備えている。
この碍子カバー30の上下一対の半部31、32の開口縁31b、32bは、図2に示すように従来(特許文献2図1参照)に比べてトロリ線11と十分な間隙T(図8参照)を有するようになっており、この十分な間隙Tがあることによって、トロリ線11を摺動する集電シューと碍子カバー30の干渉が確実に防止される。
上記碍子カバー30の上下一対の半部の係合部33、34は、その一方がフック33a、他方がそのフック33aが入り込む係合孔34aとから成り、図7に示すようにその係合孔34aに前記フック33aが嵌合してその先端爪33bが孔縁34bに係止して抜け止めがなされる。このとき、フック33aを有する上半部31が下半部32より径が少し大きく設定されているため、フック33aを孔34aに嵌入するには、その上半部31の径を縮めて嵌入することとなり、フック33aが孔34aに入った後は、その上半部31の反発力(ばね力)でもってフック33aの爪33bが孔縁34bに係止し、その係合は確実に維持される。
この実施形態では、フック33a及び係合孔34aが上下一対の半部の突き合わせ縁に沿って二個設けられているため、2箇所で係止することとなって上下一対の半部31、32の係合が強固になっている。また、その係合力が強固になることによって、係合孔34a、フック33aもその幅が小さくなっている(各係合孔34aの間に桟34cが存在する)ため、係止部の強度が増している。係合孔34a、フック33aの突き合わせ縁に沿う数は任意であり、同一の突合わせ縁に係合孔34aとフック33aを交互に設けることもできる。
この碍子カバー30は、碍子把持金具3a、3bでもって剛体電車線10を碍子3に支持固定した後、図2に示すように、その碍子把持金具3a、3bの外面に上下一対の半部31、32をそれぞれ嵌め係合部33、34を係止して被せる。
この碍子カバー30を嵌める前に各碍子支持部の間の電車線10に上記電車線カバー20を嵌める。このため、電車線カバー20は碍子カバー30内に少し入り込んで、突片23が把持金具3aの側面に当接した状態となる。このとき、電車線カバー20を碍子カバー30内に少し入り込ませずに、突片23を碍子カバー30側面に当接させることもできる。いずれにしろ、突片23を碍子支持部側面に当接させれば、上記食込みが防止される。
この電車線カバー20を、落下物によって破損する等の何らかの事情によって交換する場合、その電車線カバー20は、そのウェブ上面の端縁21が上側に屈曲し、下面の爪14に向かう端縁22は下方に屈曲しているため、その屈曲縁21、22とウェブ12a上面又は爪14との間に、工具を入れることよって剛体電車線10から容易に取外すことができて施工性が良い。
上記実施形態において、架台12は断面I型でなくとも、トロリ線11を支持できる断面形状であれば任意であり、例えば、図9に示す断面長方形としたり、トロリ線11も電力供給できればその断面形状は任意であり、同図に示す溝13a,13bがない断面形状としたり、また、イヤー15もトロリ線11を支持できれば、その断面形状は任意であり、例えば、同図に示す断面長方形としたりし得る。
さらに、ボルト・ナット17、17aも図9に示すように上下逆とすることができ、この場合、電車線カバー20の架台前端の爪14に向かって延びた端縁22はボルト17から抜けたナット17aを受け止めてその紛失を防止することとなる。
なお、上記碍子カバー30は、トロリ線11と架台12をイヤー15で一体にした剛体電車線10に限らず、特許文献2に記載の架台にトロリ線をカシメて一体化した剛体電車線10の碍子支持部においても採用することができる。また、電車線カバー20も上記実施形態の剛体電車線装置に限らず、他の種々の剛体電車線装置に適用し得ることは勿論である。
このように、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。この発明の範囲は、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 ガイドレール
2 構築物
3 支持碍子
3a 把持金具
3b 把持金具
10 剛体電車線
11 剛体電車線のトロリ線
12 剛体電車線の架台
12a 架台のウェブ
12b 架台の後方部
13a、13b トロリ線の把持溝
14、16 トロリ線の把持爪
15 イヤー
17 ボルト
17a ナット
17c ボルト頭部
20 電車線カバー
21 電車線カバーの上側端縁
22 電車線カバーの下方端縁
23 電車線カバーの後面突起(突片)
24 電車線カバーの水抜き孔
30 碍子カバー
31 碍子カバー上半部
32 碍子カバー下半部
33、34 碍子カバー係合部
33a 碍子カバー係合部のフック
34a 碍子カバー係合部の係合孔
33b フックの爪
34b 係合孔の縁

Claims (11)

  1. 集電シューの摺動面(11a)を有する剛体電車線(10)と、この剛体電車線(10)を電車軌道の外側の構築物(2)にその剛体電車線(10)の長さ方向所要間隔で支持する支持碍子(3)とを具備し、前記支持碍子(3)の一対の把持金具(3a、3b)で前記剛体電車線(10)をその長さ方向移動可能に把持した側方集電型剛体電車線装置において、
    上記剛体電車線(10)は、上記摺動面(11a)を有するトロリ線(11)とそのトロリ線(11)を支持する架台(12)とからなり、前記トロリ線(11)の下面は前記架台前端の爪(14)に支持され、そのトロリ線(11)の上面には前記架台(12)にボルト止めされたイヤー(15)が当てがわれて、前記ボルト(17)の締付けによって前記架台(12)にイヤー(15)を介してトロリ線(11)が固定されて一体となっており、
    上記剛体電車線(10)の外周面は、上記架台(12)の上面から後方部(12b)を覆って上記架台前端の爪(14)に向かう電車線カバー(20)で上記支持碍子(3)間全長に亘って電気的に絶縁被覆され、その電車線カバー(20)後面には記支持碍子(3)の把持金具(3a)側面に当接して前記電車線カバー(20)の把持金具(3a)内への移動を阻止する突起(23)を設け、
    上記支持碍子(3)の上記剛体電車線(10)を把持する把持金具(3a、3b)の外周が碍子カバー(30)で電気的に絶縁被覆され、その碍子カバー(30)は、前記把持金具(3a、3b)の外形に対応する内側形状を有し、把持金具(3a、3b)の外周へ嵌合させた上下一対の半部(31、32)から成り、その上下一対の半部(31、32)は、前記把持金具(3a、3b)に嵌合させた状態で係合する係合部(33、34)を備えていることを特徴とする剛体電車線装置。
  2. 上記電車線カバー(20)の上記架台前端の爪(14)に向かう端縁(22)は上記ボルト(17)の下方まで延びている、又は前記電車線カバー(20)の前記架台上面の端縁(21)は上側に屈曲していることを特徴とする請求項1に記載の剛体電車線装置。
  3. 上記電車線カバー(20)の上記架台前端の爪(14)に向かう下方壁に水抜き孔(24)を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の剛体電車線装置。
  4. 上記碍子カバー(30)の上下一対の半部(31、32)の係合部(33、34)が、一方にフック(33a)、他方にそのフック(33a)が入り込む係合孔(34a)とから成り、その係合孔(34a)に前記フック(33a)が嵌合してその先端爪(33b)が係合孔縁(34b)に係止することを特徴とする請求項1乃至3の何れか一つに記載の剛体電車線装置。
  5. 上記係合孔(34a)が上下一対の半部(31、32)の一方の突き合わせ縁に沿って複数設けられ、その各係合孔(34a)に対応する数の上記フック(33a)が他方の半部(32、31)の前記突き合わせ縁の前記各係合孔(34a)に対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項4に記載の剛体電車線装置。
  6. 請求項1乃至5の何れか一つに記載の剛体電車線装置を有する交通システムにおける電力供給システム。
  7. 請求項1又はその請求項1を引用する請求項5及び請求項6のどちらか一方に記載の剛体電車線装置に使用される電車線カバーであって、上記架台(12)の上面から後方部(12b)を覆って上記架台前端の爪(14)に向かう形状であるとともに、その後面に上記支持碍子(3)の把持金具(3a)側面に当接して前記電車線カバー(20)の把持金具(3a)内への移動を阻止する突起(23)を有することを特徴とする電車線カバー。
  8. 上記架台前端の爪(14)に向かう端縁(22)は上記ボルト(17)の下方まで延びている、又は上記架台上面の端縁(21)は上側に屈曲していることを特徴とする請求項7に記載の電車線カバー。
  9. 上記架台前端の爪(14)に向かう下方壁に水抜き孔(24)を形成したことを特徴とする請求項7又は8に記載の電車線カバー。
  10. 請求項1乃至4の何れか一つに記載の剛体電車線装置に使用される碍子カバーであって、上記支持碍子(3)の上記剛体電車線(10)を把持する把持金具(3a、3b)の外周に被覆され、前記把持金具(3a、3b)の外形に対応する内側形状を有し、把持金具(3a、3b)の外周へ嵌合させた上下一対の半部(31、32)から成り、その上下一対の半部(31、32)は前記把持金具(3a、3b)に嵌合させた状態で係合する係合部(33、34)を備え、かつ、前記碍子カバー(30)の上下一対の半部(31、32)の係合部(33、34)が、一方にフック(33a)、他方にそのフック(33a)が入り込む係合孔(34a)とから成り、その係合孔(34a)に前記フック(33a)が嵌合してその先端爪(33b)が係合孔縁(34b)に係止することを特徴とする碍子カバー。
  11. 上記係合孔(34a)が上下一対の半部(31、32)の一方の突き合わせ縁に沿って複数設けられ、その各係合孔(34a)に対応する数の上記フック(33a)が他方の半部(32、31)の前記突き合わせ縁の前記各係合孔(34a)に対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項10に記載の碍子カバー。
JP2011199414A 2011-09-13 2011-09-13 剛体電車線装置 Active JP5864173B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011199414A JP5864173B2 (ja) 2011-09-13 2011-09-13 剛体電車線装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011199414A JP5864173B2 (ja) 2011-09-13 2011-09-13 剛体電車線装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013060095A JP2013060095A (ja) 2013-04-04
JP5864173B2 true JP5864173B2 (ja) 2016-02-17

Family

ID=48185179

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011199414A Active JP5864173B2 (ja) 2011-09-13 2011-09-13 剛体電車線装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5864173B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105939888B (zh) * 2014-01-31 2018-03-13 本田技研工业株式会社 供电装置及接触供电系统
CN108749653A (zh) * 2018-05-23 2018-11-06 中铁二院工程集团有限责任公司 一种轨道交通第三轨防护装置
CN110667392B (zh) * 2019-11-01 2020-12-18 西南交通大学 一种防覆冰多滚轮刚性接触受流装置

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US4016961A (en) * 1975-08-08 1977-04-12 Howell Alleyne C Jun Rail construction for rail-type electrification systems
US4106599A (en) * 1977-08-29 1978-08-15 Howell Alleyne C Jun Electrification rail and joint construction
JP4285717B2 (ja) * 1999-12-14 2009-06-24 三菱重工業株式会社 剛体トロリ装置
JP3118626U (ja) * 2005-11-15 2006-02-02 東京都地下鉄建設株式会社 剛体電車線用の架台および剛体電車線
JP4846479B2 (ja) * 2006-07-27 2011-12-28 東海旅客鉄道株式会社 剛体電車線
JP2008143265A (ja) * 2006-12-07 2008-06-26 Three M Innovative Properties Co 第三軌条方式を用いる鉄道用給電レールの絶縁カバー及び固定方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013060095A (ja) 2013-04-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR200454907Y1 (ko) 급전분기선용 절연 지지클램프
US8069965B2 (en) Section insulator for a rigid catenary
JP5864173B2 (ja) 剛体電車線装置
KR101484722B1 (ko) 지중 전력케이블용 고정 클리트 어셈블리
JP4285717B2 (ja) 剛体トロリ装置
KR20210137714A (ko) 전주용 암타이 래크밴드의 절연손잡이 구조체
KR101064391B1 (ko) 특 고압 전차선 송전선로의 안전보호 장치.
US11565609B1 (en) Low-profile catenary hanger
KR101036943B1 (ko) 이탈방지판이 구비된 전선 장착형 슬리브 및 이를 이용한 전선 접속 시공방법
JP5943458B2 (ja) 電車線路用セクションインシュレータ及びその絶縁部材の防水カバー
KR101316676B1 (ko) 전차선 보수용 클램핑장치
JP3779149B2 (ja) 剛体電車線
JP3118626U (ja) 剛体電車線用の架台および剛体電車線
KR102579550B1 (ko) 전차 선로용 급전선 지지앵글 클램프
KR200472837Y1 (ko) 전차선 연결장치
KR200401403Y1 (ko) 전차선로용 직선클램프
CN215850848U (zh) 一种城市轨道交通复合式绝缘横撑
JP2016011064A (ja) セクションインシュレータ
EP3608160B1 (en) Clamp for dropper for railroad lines
JP7405407B2 (ja) 配電設備保護具
KR200272317Y1 (ko) 전차선로 순환전류의 장애발생방지용 조가선 절연지지금구
JP3135432U (ja) 電気鉄道構造物
JP2005008041A (ja) 剛体電車線の終端装置
RU2706129C1 (ru) Секционный изолятор с соединительными зажимами на его концах и способ его монтажа на контактную сеть
JPH0143306Y2 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140718

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150602

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150730

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151201

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5864173

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250