JP2016011064A - セクションインシュレータ - Google Patents
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Abstract
【課題】セクションの取替え作業を容易化し作業時間を大幅に低減することができるセクションインシュレータを実現する。
【解決手段】異なる電源系統から電力を受ける2本のトロリ線の端部間を絶縁体で接続するデッドセクション部に使用されるセクションインシュレータにおいて、対向するトロリ線の端部に結合金具を介して接続される棒状のセクション本体11と、セクション本体の少なくとも底面を覆うようにセクション本体に装着される本体カバー13A,13Bと、本体カバーをセクション本体に着脱可能に取り付けるためのボルト14とを設けるようにした。
【選択図】図3
【解決手段】異なる電源系統から電力を受ける2本のトロリ線の端部間を絶縁体で接続するデッドセクション部に使用されるセクションインシュレータにおいて、対向するトロリ線の端部に結合金具を介して接続される棒状のセクション本体11と、セクション本体の少なくとも底面を覆うようにセクション本体に装着される本体カバー13A,13Bと、本体カバーをセクション本体に着脱可能に取り付けるためのボルト14とを設けるようにした。
【選択図】図3
Description
本発明は、電車線路のデッドセクション部に用いられるセクションインシュレータに関するものである。
電車線路において異なる電源系統から給電する場合、電源系統に対応する区間ごとに通電を遮断するデッドセクション部を設け、走行する電車に対して、交流サイクルの位相の違い等による影響を及ぼすことなく、安定的な電力供給を行なうために、セクションインシュレータと呼ばれる絶縁体(絶縁性のロッド)によりトロリ線間を接続している。
セクションインシュレータ(以下、単にセクションと称する)は、トロリ線と同様に、高速で移動する電車のパンタグラフの摺動面が接触するため、使用によって摩耗したり破損したりすることがあり、現場にて取り替える作業が行われている。
セクションインシュレータ(以下、単にセクションと称する)は、トロリ線と同様に、高速で移動する電車のパンタグラフの摺動面が接触するため、使用によって摩耗したり破損したりすることがあり、現場にて取り替える作業が行われている。
初期のセクションは木製であったが、耐久性等の観点からFRP(繊維強化プラスチック)製のものに置き換えられるようになった。FRP製のセクションは耐久性に関しては比較的充分な特性を有しており、従来、セクションの交換の頻度はそれほど多いものではなかった。ところが、近年、パンタグラフの摺動面にカーボングラファイト製のすり板(カーボンスライダー)を用いたパンタグラフが使用されるようになってきた。カーボンスライダーは耐摩耗性に劣る一方、FRP製セクションの表面にはミクロの凹凸があるため、カーボンスライダーがセクションに摺接した際にカーボンが摩耗してセクションの表面に付着して、セクションの絶縁性が低下し交換頻度が多くなるという新たな課題が発生した。
従来の一般的なセクション取替方法は、デッドセクション部内の取り替え対象のセクションを含む所定区間の一端に、セクションを上下に挟んでボルトで締結する取替工具本体を取り付け、他端にトロリ線を接続する張線器を取り付け、取替工具本体と張線器とをワイヤーロープで接続し、張線器を操作して、区間の張力を張線器から接続金具までの間に預けた上で、その区間のセクションを取り替えるというものであった(例えば特許文献1)。
上記従来の取替方法は、セクションに取替工具本体と押さえ板とで挟み込んでボルトで締め付け固定するため、セクションに大きな負担がかかり傷つき易いとともに、トロリ線を張線器に接続するため、トロリ線にも負担がかかり、傷つくおそれがあった。
そこで、セクションやトロリ線に負担をかけず、傷付けることなく確実に装着でき、セクションを新しいものに簡単にかつ安全に交換できるセクション交換装置及び交換方法に関する発明が提案されている(例えば特許文献2)。
そこで、セクションやトロリ線に負担をかけず、傷付けることなく確実に装着でき、セクションを新しいものに簡単にかつ安全に交換できるセクション交換装置及び交換方法に関する発明が提案されている(例えば特許文献2)。
特許文献2に記載されている発明は、隣接するトロリ線の突き合わせた端部間に、複数のセクションを接続したデッドセクション部のセクション相互を接続する中継金具に、セクションの間隙の対応位置に係止ボルトを貫通させる係止孔を設けるとともに、係止ボルトには、中継金具間のセクションを交換するための交換装置の端部をそれぞれ装着し、交換装置は、交換対象となるセクションの両端部に上部からそれぞれ嵌合する一対の取付金具と、取付金具の両側にそれぞれ係合し、一端部が係止ボルトに係止される接続アームと、セクションに沿って接続アームの他端部間に接続されるターンバックルとを設けるようにしたものである。
特許文献2の発明は、特許文献1に記載されている方法に比べて、比較的簡単にかつ安全にセクションを新しいものに交換できるという利点を有するものの、セクションの取替えの際にトロリ線の張力を仮受けする複数の部品を設けた構造であるとともに多くの工具を必要とするため、取替え作業に多くの手間とコストがかかるという課題がある。また、特許文献2の発明は、直流電車線路ではなく交流電車線路のデッドセクション部に設けられるセクションのみを対象としたものである。
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたもので、セクションの取替え作業を容易化し作業時間を大幅に低減することができるセクションインシュレータを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、カーボンの付着を抑制して交換頻度を減らすことができるセクションインシュレータを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、直流電車線路および交流電車線路のデッドセクション部に適用することができるセクションインシュレータを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、セクションとトロリ線とを接続する金具の摩耗を低減することができるセクションインシュレータを提供することにある。
本発明の他の目的は、カーボンの付着を抑制して交換頻度を減らすことができるセクションインシュレータを提供することにある。
また、本発明の他の目的は、直流電車線路および交流電車線路のデッドセクション部に適用することができるセクションインシュレータを提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、セクションとトロリ線とを接続する金具の摩耗を低減することができるセクションインシュレータを提供することにある。
上記課題を解決するため、本発明は、
異なる電源系統から電力を受ける2本のトロリ線の端部間を絶縁体で接続するデッドセクション部に使用されるセクションインシュレータにおいて、
隣接するトロリ線のそれぞれの端部に結合金具を介して接続される絶縁性を有する棒状のセクション本体と、
前記セクション本体の少なくとも底面を覆うように前記セクション本体に装着される絶縁性の本体カバーと、
前記本体カバーを、前記セクション本体に着脱可能に取り付けるための取付け手段と、を備えるようにした。
異なる電源系統から電力を受ける2本のトロリ線の端部間を絶縁体で接続するデッドセクション部に使用されるセクションインシュレータにおいて、
隣接するトロリ線のそれぞれの端部に結合金具を介して接続される絶縁性を有する棒状のセクション本体と、
前記セクション本体の少なくとも底面を覆うように前記セクション本体に装着される絶縁性の本体カバーと、
前記本体カバーを、前記セクション本体に着脱可能に取り付けるための取付け手段と、を備えるようにした。
上記した手段によれば、トロリ線から掛かる張力をセクション本体で受けることができるため、セクションを取り換える必要が生じた際に、セクション本体をトロリ線間に付けた状態のまま本体カバーのみを取り換えればよいので、セクションの取替え作業を容易化し作業時間を大幅に低減することができる。
ここで、望ましくは、前記セクション本体は断面が矩形状をなし、前記本体カバーは、前記セクション本体の側面から底面の一部にかけて接触する断面がL字状をなす一対のカバー部材からなり、
前記一対のカバー部材は、前記セクション本体に接合された状態で底面接触部位の対向端部間に隙間が生じるように幅が設定されているようにする。
前記一対のカバー部材は、前記セクション本体に接合された状態で底面接触部位の対向端部間に隙間が生じるように幅が設定されているようにする。
かかる構成によれば、セクション本体と本体カバーとの接合部に侵入した雨水が、一対のカバー部材の底壁の隙間から抜け易くなるため、雨水による絶縁性の低下や凍結を防止することができる。
さらに、望ましくは、前記本体カバーは、フッ素樹脂により形成されているようにする。
かかる構成によれば、フッ素樹脂は摩擦抵抗が小さく良好な摺動性を有するため、カーボングラファイト製のすり板を用いたパンタグラフが摺動した際に本体カバーにカーボンが付着するのを大幅に減らして絶縁性が低下するのを回避することができる。
かかる構成によれば、フッ素樹脂は摩擦抵抗が小さく良好な摺動性を有するため、カーボングラファイト製のすり板を用いたパンタグラフが摺動した際に本体カバーにカーボンが付着するのを大幅に減らして絶縁性が低下するのを回避することができる。
また、前記本体カバーは、繊維強化プラスチックにより形成され、長手方向と交差する方向の複数の溝が底面に形成されているようにしても良い。
かかる構成によれば、繊維強化プラスチックは耐摩耗性が良好であるため、摩耗による取替えの頻度を少なくすることができるとともに、カーボングラファイト製のすり板を用いたパンタグラフが摺動した際にカーボンがセクションに接合された本体カバーに付着したとしても、底面に形成された溝によって絶縁性が低下するのを回避することができる。
かかる構成によれば、繊維強化プラスチックは耐摩耗性が良好であるため、摩耗による取替えの頻度を少なくすることができるとともに、カーボングラファイト製のすり板を用いたパンタグラフが摺動した際にカーボンがセクションに接合された本体カバーに付着したとしても、底面に形成された溝によって絶縁性が低下するのを回避することができる。
また、望ましくは、前記結合金具に対応して設けられ、パンタグラフを前記結合金具に接触させることなくトロリ線から前記本体カバーへ摺動させる導電性のアークホーンと、
前記アークホーンを前記結合金具に固定するための固定手段と、
前記アークホーンを、前記トロリ線に結合するためのホーン支持金具と、
備え、前記ホーン支持金具には、前記トロリ線の底面に対する前記アークホーンの底面の高さを調整可能な高さ調整手段が設けられているようにする。
前記アークホーンを前記結合金具に固定するための固定手段と、
前記アークホーンを、前記トロリ線に結合するためのホーン支持金具と、
備え、前記ホーン支持金具には、前記トロリ線の底面に対する前記アークホーンの底面の高さを調整可能な高さ調整手段が設けられているようにする。
このような構成によれば、アークホーンによって放電の衝撃などからセクション本体を保護することができるとともに、パンタグラフが結合金具を摺動するのを回避できるため、結合金具の摩耗や損傷を防止することができ、セクションインシュレータ全体の耐久性を向上させることができる。
本発明のセクションインシュレータによれば、セクションの取替え作業を容易化し作業時間を大幅に低減することができる。また、カーボンの付着を抑制して交換頻度を減らすことができる。さらに、本発明のセクションインシュレータは、直流電車線路および交流電車線路のデッドセクション部に適用することができるという効果がある。
また、本発明によれば、セクションインシュレータとトロリ線とを接続する金具の摩耗を低減することができるセクション部の絶縁装置を実現することができる。
また、本発明によれば、セクションインシュレータとトロリ線とを接続する金具の摩耗を低減することができるセクション部の絶縁装置を実現することができる。
本発明に係るセクションインシュレータの一実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1ないし図3は、本発明を、直流電車線路のデッドセクション部に設けられるセクションインシュレータ(以下、単にセクションと称する)に適用した場合の一実施形態を示すものである。なお、図2は図1のセクションの左側半分を拡大して示す。
図1ないし図3は、本発明を、直流電車線路のデッドセクション部に設けられるセクションインシュレータ(以下、単にセクションと称する)に適用した場合の一実施形態を示すものである。なお、図2は図1のセクションの左側半分を拡大して示す。
図1ないし図3に示すように、本実施形態のセクション10は、FRPのような絶縁材料からなるロッド状のセクション本体11と、該セクション本体11を隣接する電力系統区間のトロリ線40の端部に結合するための一対の結合金具12A,12Bと、セクション本体11の両側面および下面を覆う絶縁材料からなる一対の本体カバー13A,13Bと、該本体カバー13A,13Bをセクション本体11に結合するための複数の取付けボルト14、セクション本体11の両端を結合金具12A,12Bに固定するためのボルト15などから構成されている。
また、本実施形態のセクション10は、放電の衝撃などからセクションを保護するためのアークホーン30A,30Bおよびアークホーン30A,30Bをトロリ線40に取り付けるためのホーン支持金具31A,31Bを備える。アークホーン30A,30Bは銅などの導電材料により形成される。
上記FRP製のセクション本体11は、長さがおよそ80cmで、図3に示すように、断面は縦4cm×幅3cmの矩形状とされ、本体カバー13A,13Bは、厚みが約5mmで、セクション本体11の側面と下面を被覆できるようにL字状に形成されている。セクション本体11の断面を矩形状としたのは、加工性を考慮したためで、機能の観点からは矩形状に限定されず円形等であってもよい。その場合、本体カバー13A,13Bの形状もセクション本体11の断面形状に対応した形状とする。
上記FRP製のセクション本体11は、長さがおよそ80cmで、図3に示すように、断面は縦4cm×幅3cmの矩形状とされ、本体カバー13A,13Bは、厚みが約5mmで、セクション本体11の側面と下面を被覆できるようにL字状に形成されている。セクション本体11の断面を矩形状としたのは、加工性を考慮したためで、機能の観点からは矩形状に限定されず円形等であってもよい。その場合、本体カバー13A,13Bの形状もセクション本体11の断面形状に対応した形状とする。
上記本体カバー13A,13Bの両端部の近傍には、セクション本体11に接合した状態で固定するためのボルトが挿通される取付け穴13aが2個ずつ並んで形成されている。また、セクション本体11の対応する位置にもボルト挿通穴11aが形成されている。なお、本体カバー13A,13Bに設けられる取付け穴13aは、長手方向の長穴としてもよい。これにより、セクション本体11に張力が作用して変形している状態でも、取付け穴13aとボルト挿通穴11aにボルトを容易に挿通することができる。
また、上記本体カバー13A,13Bは、セクション本体11の長さよりも短い例えば約50cmのような長さとする。これは、セクション本体11の両端に、トロリ線との結合部を確保するためである。また、本体カバー13A,13Bのそれぞれ幅は、セクション本体11の側面と下面に接するように接合された際に、下辺の対向する端部間に数mmの隙間が生じるような大きさに設定される。本体カバー13A,13Bの対向端部間に隙間が生じるようにしたのは、セクション本体11と本体カバー13A,13Bとの間に侵入した雨水が速やかに抜けるようにするためである。
なお、本体カバーは、上面が開口したコの字状の断面形状とし、底壁に所定の間隔をおいて水抜き用の細孔を形成したものであってもよい。
なお、本体カバーは、上面が開口したコの字状の断面形状とし、底壁に所定の間隔をおいて水抜き用の細孔を形成したものであってもよい。
セクション本体11は、高い絶縁性と引っ張り強度を有する材料により構成されており、トロリ線より掛かる約1トンの張力を支えることができるように、断面積が設定されている。また、本体カバー13A,13Bは、高い絶縁性と良好な摺動性を有する材料または高い絶縁性と耐摩耗性を有する材料により構成するのが望ましい。前者の材料の例としては、例えばテフロン(登録商標)と呼ばれる4フッ化エチレン樹脂等のフッ素樹脂がある。また、後者の材料の例としては、例えばFRPがある。
特に、本体カバー13A,13Bの材料としてテフロン(登録商標)を使用した場合には、パンタグラフとの摺動性が良好となり、パンタグラフにカーボンスライダーが使用されている電車が走行する線路に適用した場合に、カーボンの付着を大幅に減らして絶縁性が低下するのを回避することができる。
一方、本体カバー13A,13Bの材料としてFRPを使用した場合には、パンタグラフが摺接する底面に、図4に示すように、互いに平行をなす複数の溝13aを形成するのが望ましい。FRPで本体カバー13A,13Bを形成した場合、パンタグラフにカーボンスライダーが使用されていると、FRPの表面にはミクロの凹凸があるため、カーボンが付着し易くなるが、接触面に溝13bが形成されていることでカーボンが付着しても絶縁性の低下を抑制することができる。
一方、本体カバー13A,13Bの材料としてFRPを使用した場合には、パンタグラフが摺接する底面に、図4に示すように、互いに平行をなす複数の溝13aを形成するのが望ましい。FRPで本体カバー13A,13Bを形成した場合、パンタグラフにカーボンスライダーが使用されていると、FRPの表面にはミクロの凹凸があるため、カーボンが付着し易くなるが、接触面に溝13bが形成されていることでカーボンが付着しても絶縁性の低下を抑制することができる。
次に、セクション本体11の端部とトロリ線とを結合する結合金具12A,12Bについて、図5および図6を用いて説明する。
結合金具12A(12B)は、トロリ線の端部を締結するトロリ線締結部21と、上記セクション本体11の端部と着脱可能に結合されるセクション結合部22とからなる。トロリ線締結部21は、トロリ線40の端部が挿通されるパイプ21aと該パイプ21aを保持する保持部21bとを備え、パイプ21aはセクション結合部22と反対側の端の水平部と、該水平部から湾曲しながら斜め上方へ突出する湾曲部とを有する。トロリ線40の端部はパイプ21aの水平部から挿入され、変形しながら湾曲部を通過して上方へ突出するように結合される。パイプ21aの湾曲部には、締め付けボルト23が設けられており、トロリ線40の端部をパイプ21aに挿通してから、締め付けボルト23を回して先端をトロリ線40の外周に押し付けることで抜けを防止するように構成されている。
結合金具12A(12B)は、トロリ線の端部を締結するトロリ線締結部21と、上記セクション本体11の端部と着脱可能に結合されるセクション結合部22とからなる。トロリ線締結部21は、トロリ線40の端部が挿通されるパイプ21aと該パイプ21aを保持する保持部21bとを備え、パイプ21aはセクション結合部22と反対側の端の水平部と、該水平部から湾曲しながら斜め上方へ突出する湾曲部とを有する。トロリ線40の端部はパイプ21aの水平部から挿入され、変形しながら湾曲部を通過して上方へ突出するように結合される。パイプ21aの湾曲部には、締め付けボルト23が設けられており、トロリ線40の端部をパイプ21aに挿通してから、締め付けボルト23を回して先端をトロリ線40の外周に押し付けることで抜けを防止するように構成されている。
セクション結合部22は、パイプ21aの保持部21bから、セクション本体11の幅よりも僅かに広い間隔をおいて水平部と反対方向へ突出するように形成された一対の挟持片22a,22aと、該挟持片22a,22aの先端側を橋渡しする横架部22bとを備え、挟持片22a,22aには結合ボルト15が挿通される挿通穴22cが2個形成されている。また、挟持片22a,22aの外側面には、放電の衝撃などからセクション保護するためのアークホーン30を取り付けるためのボルトが螺合可能なボス部22dが設けられている。
アークホーン30A,30Bは、図1(B)に示すように、平面視で細長いU字状なし、側方から見たときに両端がそれぞれ上方へ跳ね上がったような形状をなすように形成されており、セクション本体11の両端部近傍に、互いに対向するように一対設けられている。また、アークホーン30A,30Bの中央よりも少しセクション本体側に寄った位置に、ホーンを前記結合金具12A,12Bの側面に固定するためのホーン固定金具32A,32B(図1,図6)が、また反対側の端部の近傍位置に、ホーンをトロリ線に結合するためのホーン支持金具31A,31Bが設けられている。
このうち、ホーン支持金具31A(31B)は結合金具12A(12B)の側面に位置する取付け片32a,32bを備え、該取付け片32a,32bは、図6に示すように、セクション本体11の端部に取り付けられる上記結合金具12A(12B)の側面に接するようにして取り付けられ、ボルトにより固定される。
このうち、ホーン支持金具31A(31B)は結合金具12A(12B)の側面に位置する取付け片32a,32bを備え、該取付け片32a,32bは、図6に示すように、セクション本体11の端部に取り付けられる上記結合金具12A(12B)の側面に接するようにして取り付けられ、ボルトにより固定される。
上記ホーン支持金具31A(31B)には、図7および図8に示すように、アークホーン30A(30B)を把持可能な一対の平行なホーン把持片31a,31bと、ホーン把持片31a,31b同士を結合する結合部31cが設けられ、この結合部31cには、トロリ線40を両側から前後2か所で挟持するアーム33a,33bが設けられている。そして、アーム33a,33bの前後両端には、2個の締め付け用ねじ34a,34bが螺着されており、ねじ34a,34bを回すことでアーム33a,33bの前後両端でトロリ線40を挟持するように構成されている。また一対のホーン把持片31a,31bの上部には、結合部31cに対して取付け片31a,31bの高さを調整するための高さ調整ねじ35a,35bが設けられている。
アークホーン30A(30B)は、上記高さ調整ねじ35a,35bに螺合されているナット36a,36bを回すことで上下位置を調整可能とされ、アークホーン30A(30B)の下面がトロリ線40の下面よりも少しだけ下方に来るように設定される。これにより、パンタグラフがトロリ線40からアークホーン30A(30B)へ円滑に摺接するようになる。
また、アークホーン30A(30B)の中央部分もその下面が結合金具12A,12Bやセクション本体11の下面よりも僅かに下方に来るように、取付け片32a,32b(図6参照)の位置が設定されており、これにより、パンタグラフが結合金具12A,12Bの下面を摺動しないよう高さが調整される。
また、アークホーン30A(30B)の中央部分もその下面が結合金具12A,12Bやセクション本体11の下面よりも僅かに下方に来るように、取付け片32a,32b(図6参照)の位置が設定されており、これにより、パンタグラフが結合金具12A,12Bの下面を摺動しないよう高さが調整される。
以上、本発明を実施形態に基づいて説明したが、本発明は上記実施形態に限定されず、発明の要旨を逸脱しない限りにおいて、適宜変更可能である。例えば、上記実施形態では、アークホーンを設けたセクションインシュレータについて説明したが、アークホーンを設けない構成してもよい。また、セクション本体底面の本体カバー接合部位を削って高さを低くして、本体カバーの底面とセクション本体の底面との段差が小さくなるように構成しても良い。
また、上記実施形態では、本発明を直流電車線路のデッドセクション部に設けられるセクションインシュレータに適用した場合について説明したが、本発明は交流電車線路のセクションインシュレータにも適用することができる。交流電車線路のセクションインシュレータに適用する場合、アークホーンを設けないようにしてもよいし、連続する複数のセクションインシュレータのうち両側2つのセクションインシュレータにおいて始端側と終端側にのみアークホーンを設けるようにしてもよい。
10 セクションインシュレータ
11 セクション本体
12A,12B 結合金具
13A,13B 本体カバー
13a 取付け穴
13b 溝
14 取付けボルト
30 アークホーン
31A,31B ホーン支持金具
40 トロリ線
11 セクション本体
12A,12B 結合金具
13A,13B 本体カバー
13a 取付け穴
13b 溝
14 取付けボルト
30 アークホーン
31A,31B ホーン支持金具
40 トロリ線
Claims (5)
- 異なる電源系統から電力を受ける2本のトロリ線の端部間を絶縁体で接続するデッドセクション部に使用されるセクションインシュレータであって、
隣接するトロリ線のそれぞれの端部に結合金具を介して接続される絶縁性を有する棒状のセクション本体と、
前記セクション本体の少なくとも底面を覆うように前記セクション本体に装着される絶縁性の本体カバーと、
前記本体カバーを、前記セクション本体に着脱可能に取り付けるための取付け手段と、を備えることを特徴とするセクションインシュレータ。 - 前記セクション本体は断面が矩形状をなし、前記本体カバーは、前記セクション本体の側面から底面の一部にかけて接触する断面がL字状をなす一対のカバー部材からなり、
前記一対のカバー部材は、前記セクション本体に接合された状態で底面接触部位の対向端部間に隙間が生じるように幅が設定されていることを特徴とする請求項1に記載のセクションインシュレータ。 - 前記本体カバーは、フッ素樹脂により形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のセクションインシュレータ。
- 前記本体カバーは、繊維強化プラスチックにより形成され、長手方向と交差する方向の複数の溝が底面に形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載のセクションインシュレータ。
- 前記結合金具に対応して設けられ、パンタグラフを前記結合金具に接触させることなくトロリ線から前記本体カバーへ摺動させる導電性のアークホーンと、
前記アークホーンを前記結合金具に固定するための固定手段と、
前記アークホーンを、前記トロリ線に結合するためのホーン支持金具と、
備え、前記ホーン支持金具には、前記トロリ線の底面に対する前記アークホーンの底面の高さを調整可能な高さ調整手段が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のセクションインシュレータ。
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2014
- 2014-06-30 JP JP2014133958A patent/JP2016011064A/ja active Pending
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