JP2006198482A - 連続加圧脱水機の制御方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 並列接続された連続加圧脱水機における各脱水機の抵抗値を均一化して、全体としてケーキ含水率を低減することができる連続加圧脱水機の制御方法を提供すること。
【解決手段】 入口側より供給した汚泥を2枚の円盤スクリーン間に形成したろ過室内を通過させて脱水処理した後、背圧調整弁を備えた出口側より脱水ケーキとして排出する連続加圧脱水機を並列に複数個接続した連続加圧脱水機の制御方法であって、各脱水機に流れ込んでいる汚泥の流量を算出し、この流量に基いて前記背圧調整弁の圧力値を制御して、各脱水機の抵抗値を均一にするようにした。
【選択図】 図1
【解決手段】 入口側より供給した汚泥を2枚の円盤スクリーン間に形成したろ過室内を通過させて脱水処理した後、背圧調整弁を備えた出口側より脱水ケーキとして排出する連続加圧脱水機を並列に複数個接続した連続加圧脱水機の制御方法であって、各脱水機に流れ込んでいる汚泥の流量を算出し、この流量に基いて前記背圧調整弁の圧力値を制御して、各脱水機の抵抗値を均一にするようにした。
【選択図】 図1
Description
本発明は、並列接続された連続加圧脱水機における各脱水機の抵抗値を均一化して、全体としてケーキ含水率を低減することができる連続加圧脱水機の制御方法に関するものである。
従来から、下水汚泥などのろ過が困難な汚泥を脱水するのに、フィルタープレスやベルトプレス等の加圧脱水機に比べて小型で設置面積が小さく、またろ過効率も高い等の利点を有している連続加圧脱水機が用いられている。この連続加圧脱水機は、入口側より供給した汚泥を2枚の円盤スクリーン間に形成したろ過室内を通過させて脱水処理した後、出口側より脱水ケーキとして排出するものであり、例えば出願人の製品である「NGKロータリプレスフィルタ」や特許文献1に示されるような回転式の連続加圧脱水機を用いることが知られている。
このような加圧脱水機は、多数台が並列接続されて使用に供されるのが普通で、この場合、汚泥供給源の元圧は一定であるものの、各脱水機への汚泥分配量は各脱水機内部の抵抗値に反比例して分配されてしまっていた。このため、腐敗した混合汚泥に対して各脱水機のケーキ含水率に大きな差が出てしまい、不安定な運転状況になるという問題点があった。また、ケーキ含水率の差のためにケーキの内部圧力に差がつき過ぎ、脱水機の抵抗値とケーキの内部圧力の相乗効果で抵抗値が大きくなってしまい、抵抗値大となった脱水機には汚泥がほとんど供給されなくなり、残りの脱水機への負担が大きくなって全体的なケーキ含水率の増加に繋がるという問題点があった。更には、このような不安定な運転状況になるとオペレータが常駐して運転を監視せねばならないという問題点もあった。
国際公開WO00/16970
本発明は上記のような問題点を解決して、並列接続された連続加圧脱水機における各脱水機の抵抗値を均一化して全体としてケーキ含水率を低減することができ、また各脱水機の処理能力を満遍なく引き出して効率的な運転を維持することができる連続加圧脱水機の制御方法を提供することを目的として完成されたものである。
上記課題を解決するためになされた本発明の連続加圧脱水機の制御方法は、入口側より供給した汚泥を2枚の円盤スクリーン間に形成したろ過室内を通過させて脱水処理した後、背圧調整弁を備えた出口側より脱水ケーキとして排出する連続加圧脱水機を並列に複数個接続した連続加圧脱水機の制御方法であって、各脱水機に流れ込んでいる汚泥の流量を算出し、この流量に基いて前記背圧調整弁の設定圧力値を制御して、各脱水機の汚泥流量を均一化することを特徴とするものである。
なお、各脱水機に流れ込んでいる汚泥の流量は、汚泥流入配管外部に設置したマイクロフォンにより音圧レベルとして検出し、この音圧レベルと汚泥流量の相関関係に基いて算出することができる。
また、背圧調整弁の設定圧力値は、マイクロフォンにより検出した音圧レベルに比例するように制御するものである。
また、背圧調整弁の設定圧力値は、マイクロフォンにより検出した音圧レベルに比例するように制御するものである。
本発明では、各脱水機に流れ込んでいる汚泥の流量を算出し、この流量に基いて前記背圧調整弁の設定圧力値を制御して、各脱水機の抵抗値のバラツキをなくすようにしたので、各脱水機における汚泥の流量が均等になり、各脱水機の処理能力を満遍なく引き出して全体としてケーキの含水率を効果的に低減することが可能となる。また、安価なマイクロフォンを利用することにより、高価な流量計を設置しなくても汚泥流量の均一化を図ることができることとなる。
以下に、図面を参照しつつ本発明の好ましい形態を示す。
図1は、一例として回転式の連続加圧脱水機の斜視図を示すもので、1はケーシング本体、2は汚泥流入配管、3は汚泥入口、4は出口であり、入口側より供給した汚泥を2枚の円盤スクリーン5,5間に形成したろ過室内を通過させて脱水処理した後、出口側より脱水ケーキとして排出するものである。また、出口4には背圧板6aにより設定圧力値が調整される可動式の背圧調整弁6が設置されており、脱水ケーキの排出量を調整する構造となっている。
図1は、一例として回転式の連続加圧脱水機の斜視図を示すもので、1はケーシング本体、2は汚泥流入配管、3は汚泥入口、4は出口であり、入口側より供給した汚泥を2枚の円盤スクリーン5,5間に形成したろ過室内を通過させて脱水処理した後、出口側より脱水ケーキとして排出するものである。また、出口4には背圧板6aにより設定圧力値が調整される可動式の背圧調整弁6が設置されており、脱水ケーキの排出量を調整する構造となっている。
更に、図2に示されるように、汚泥流入配管2には管内を流通する汚泥により発生する音波を音圧レベルとして検出するマイクロフォン7が設置されている。なお、8は出口側における圧力を測定して前記背圧調整弁6の設定圧力値にフィードバックするための圧力センサーである。
このような連続加圧脱水機は、例えば、図3に示すような汚泥の処理システムに組み込まれて使用に供することができる。
このような連続加圧脱水機は、例えば、図3に示すような汚泥の処理システムに組み込まれて使用に供することができる。
本発明は、上記のような連続加圧脱水機を並列に複数個(例えば、2〜6台)接続した連続加圧脱水機を制御する方法であり、各脱水機に流れ込んでいる汚泥の流量を算出し、この流量に基いて前記背圧調整弁の設定圧力値を制御して、各脱水機の汚泥流量を均一化するように制御するものである。
即ち、本発明では各脱水機に流れ込んでいる汚泥の流量を算出し、この流量に基いて背圧調整弁の設定圧力値を制御して、各脱水機の抵抗値のバラツキをなくすようにしたので、各脱水機における汚泥流量が均一化されるように汚泥が分配供給されることとなり、各脱水機から排出する脱水ケーキの含水率に差が出なくなることを究明したのである。
即ち、本発明では各脱水機に流れ込んでいる汚泥の流量を算出し、この流量に基いて背圧調整弁の設定圧力値を制御して、各脱水機の抵抗値のバラツキをなくすようにしたので、各脱水機における汚泥流量が均一化されるように汚泥が分配供給されることとなり、各脱水機から排出する脱水ケーキの含水率に差が出なくなることを究明したのである。
各脱水機に流れ込んでいる汚泥の流量の算出方法としては、汚泥流入配管2の外部に設置したマイクロフォン7により、配管内を流体が通過することにより発生する音波を音圧レベルとして検出し、この音圧レベルと汚泥流量の相関関係に基いて算出することができる。そして、脱水機の出口圧力を圧力センサー8で検出し、この出口圧力値と背圧調整弁6の設定圧力値と汚泥流量とから、背圧調整弁6の圧力値を制御するのである。
具体的には、図4のフローチャートに示すように、各脱水機のマイクロフォン7の音圧レベル情報を集め、これらの音圧レベルの比率で背圧調整弁の圧力値を各マイクロフォンの音圧レベルが均一になるように制御する。本発明では、前記背圧調整弁6の設定圧力値を、マイクロフォン7により検出した音圧レベルに比例、若しくはほぼ比例するような関係で制御する。
なお、この制御には、全脱水機の背圧部圧力の平均値を、設定圧力値に近づける背圧調整弁6の圧力制御も含むものである。
なお、この制御には、全脱水機の背圧部圧力の平均値を、設定圧力値に近づける背圧調整弁6の圧力制御も含むものである。
本発明の制御方法をより具体的に説明すると、各脱水機からの流量情報であるマイクロフォン7により検出した音圧レベルをマイクロコンピュータに入力し、増幅・初期ノイズ除去を行った後、例えば各脱水機の流量情報の平均値を1とした場合の流量比率と設定圧力値との積を算出して、各脱水機の制御圧力として出力し、各脱水機に設置されている背圧調整弁6の制御用圧力センサーの圧力値が、各脱水機の制御圧力に近づく方向に各電気式圧力調整器(電空レギュレータ)を制御するのである。
例えば、NO.1〜NO.4の脱水機が接続されているとして、各脱水機の音圧レベルが順に2.5、3.0、2.0、2.5であった場合に、音圧レベルの平均値2.5を1とすると、各音圧レベルの比率は順に1.0、1.2、0.8、1.0となり、この比率を設定圧力値Aに掛けて各脱水機の設定圧力値を順にA、1.2×A、0.8×A、Aとなるように設定するのである。これにより、汚泥流量が多い脱水機では背圧調整弁6の設定圧力値がより高く、汚泥流量が少ない脱水機では背圧調整弁6の設定圧力値がより低くなって、各脱水機の汚泥流量が均一になるのである。
例えば、NO.1〜NO.4の脱水機が接続されているとして、各脱水機の音圧レベルが順に2.5、3.0、2.0、2.5であった場合に、音圧レベルの平均値2.5を1とすると、各音圧レベルの比率は順に1.0、1.2、0.8、1.0となり、この比率を設定圧力値Aに掛けて各脱水機の設定圧力値を順にA、1.2×A、0.8×A、Aとなるように設定するのである。これにより、汚泥流量が多い脱水機では背圧調整弁6の設定圧力値がより高く、汚泥流量が少ない脱水機では背圧調整弁6の設定圧力値がより低くなって、各脱水機の汚泥流量が均一になるのである。
以上の説明からも明らかなように、本発明の連続加圧脱水機の制御方法は、各脱水機に流れ込んでいる汚泥の流量を算出し、この流量に基いて背圧調整弁の設定圧力値を制御して、各脱水機の汚泥流量を均一化するものであり、各脱水機の処理能力を満遍なく引き出して全体としてケーキの含水率を効果的に低減することができることとなる。また、安価なマイクロフォンを利用することにより、高価な流量計を設置しなくても汚泥流量の均一化を図ることができるという利点もある。
1 ケーシング本体
2 汚泥流入配管
3 汚泥入口
4 出口
5 円盤スクリーン
6 背圧調整弁
6a 背圧板
7 マイクロフォン7
8 圧力センサー
2 汚泥流入配管
3 汚泥入口
4 出口
5 円盤スクリーン
6 背圧調整弁
6a 背圧板
7 マイクロフォン7
8 圧力センサー
Claims (3)
- 入口側より供給した汚泥を2枚の円盤スクリーン間に形成したろ過室内を通過させて脱水処理した後、背圧調整弁を備えた出口側より脱水ケーキとして排出する連続加圧脱水機を並列に複数個接続した連続加圧脱水機の制御方法であって、各脱水機に流れ込んでいる汚泥の流量を算出し、この流量に基いて前記背圧調整弁の設定圧力値を制御して、各脱水機の汚泥流量を均一化することを特徴とする連続加圧脱水機の制御方法。
- 各脱水機に流れ込んでいる汚泥の流量を、汚泥流入配管外部に設置したマイクロフォンにより音圧レベルとして検出し、この音圧レベルと汚泥流量の相関関係に基いて算出する請求項1に記載の連続加圧脱水機の制御方法。
- 背圧調整弁の設定圧力値を、マイクロフォンにより検出した音圧レベルに比例するように制御する請求項2に記載の連続加圧脱水機の制御方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005010630A JP2006198482A (ja) | 2005-01-18 | 2005-01-18 | 連続加圧脱水機の制御方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008238013A (ja) * | 2007-03-26 | 2008-10-09 | Sanki Eng Co Ltd | 汚泥水分配供給装置 |
JP2018122216A (ja) * | 2017-01-30 | 2018-08-09 | 日立造船株式会社 | 汚泥脱水装置、汚泥脱水装置の制御方法およびプログラム |
CN113526838A (zh) * | 2021-07-30 | 2021-10-22 | 城康(上海)生态科技有限公司 | 污泥脱水工艺 |
-
2005
- 2005-01-18 JP JP2005010630A patent/JP2006198482A/ja not_active Withdrawn
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