JP2006197790A - 電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】キャパシタセルを複数個用いたキャパシタユニットで構成した電源装置に関するものであり、各キャパシタセルのショート故障もしくはオープン故障を、各々のキャパシタセルの電圧を監視することなく簡易的に行うことを目的としたものである。
【解決手段】キャパシタユニット3の電圧を検知するユニット電圧検知部4と、キャパシタユニット3の任意の直列段における電圧を検知するセル電圧検知部5と、これら2つの電圧検知部からの電圧を処理する処理部6からなり、ユニット電圧から予想されるキャパシタユニット3の任意の直列段における電圧と、実際にセル電圧検知部から求めた任意の直列段における電圧とを比較することにより、キャパシタセル2のショート故障もしくはオープン故障を判定するようにしたものである。
【選択図】図1
【解決手段】キャパシタユニット3の電圧を検知するユニット電圧検知部4と、キャパシタユニット3の任意の直列段における電圧を検知するセル電圧検知部5と、これら2つの電圧検知部からの電圧を処理する処理部6からなり、ユニット電圧から予想されるキャパシタユニット3の任意の直列段における電圧と、実際にセル電圧検知部から求めた任意の直列段における電圧とを比較することにより、キャパシタセル2のショート故障もしくはオープン故障を判定するようにしたものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、キャパシタを用いた電源装置に関する。
一般に燃料電池車両用などの高出力電源に対するサポート用電源装置として用いられるキャパシタユニットは、多数のキャパシタセルを複数個直列及び並列に配置する構成が知られている。
このようなキャパシタユニットを扱うにあたっては、個々のキャパシタセルにショート故障もしくはオープン故障が起こった場合、残ったキャパシタセルに大きな負担がかかり、定格を上回る電圧がかかることが予想される。
キャパシタセルに定格を超える電圧が長期間にわたって印加されると、セルの安全弁が開弁し電解液が回路の内部に浸入する恐れがあり危険である。
これに対し、従来のキャパシタセルのショート故障やオープン故障の検知は、キャパシタユニットを構成する各キャパシタセルに対して個々に電圧を検出する検知部を設け、各検知部により得られた信号を処理部で処理することにより故障検知を行っていた。
なお、この出願の発明に関する先行技術文献情報としては、例えば、特許文献1が知られている。
特開平11−248755号公報
しかしながら車両用などでキャパシタセルが使用される際には、その耐電圧の低さから多数のキャパシタセルを直列につなげ、かつ容量の不足を補うために多数のキャパシタセルを並列につなげて使用する必要がある。
この場合、各キャパシタセルの一つ一つにショート故障もしくはオープン故障の有無を調べる回路を設けていたのでは回路規模の増大を招く。
そこで簡易的に故障状態を判定できるような検出方法を有する電源装置を提供することを目的とする。
この目的を達成するために本発明は、キャパシタセルを複数個直列および並列に配置したキャパシタユニットにおいて、このキャパシタユニットの電圧を検知するユニット電圧検知部と、前記キャパシタユニットの任意の直列段における電圧を検知するセル電圧検知部と、これら2つの電圧検知部からの電圧を処理する処理部からなり、ユニット電圧から予想されるキャパシタユニットの任意の直列段における電圧と、実際にセル電圧検知部から求めた任意の直列段における電圧とを比較することにより、キャパシタセルのショート故障もしくはオープン故障を判定するような構成としたものである。
本発明の電源装置によれば、簡易的にキャパシタユニットにおけるショート故障やオープン故障などの故障状態を判定できるため、安価で安全性の高いキャパシタを用いた電源装置を提供できる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について図面を用いて説明する。
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態における電源装置のキャパシタセルをn直列、m並列に接続したキャパシタユニットの構成図である。図2は本発明の実施の形態における電源装置のキャパシタセルをn直列、m並列に接続した複数個のキャパシタユニットを直列に接続した場合の構成図である。図3は本発明の実施の形態における電源装置のキャパシタセルをn直列、m並列に接続した複数個のキャパシタユニットを直並列に接続した場合の構成図である。
図1は本発明の実施の形態における電源装置のキャパシタセルをn直列、m並列に接続したキャパシタユニットの構成図である。図2は本発明の実施の形態における電源装置のキャパシタセルをn直列、m並列に接続した複数個のキャパシタユニットを直列に接続した場合の構成図である。図3は本発明の実施の形態における電源装置のキャパシタセルをn直列、m並列に接続した複数個のキャパシタユニットを直並列に接続した場合の構成図である。
図1において、電源1により充電されるキャパシタセル2は例えば電気二重層キャパシタからなり、n直列、m並列に接続されている。また、並列に接続されたキャパシタセル2の各端子は同電位になるように接続されている。
このように接続されたキャパシタユニット3には全体の電圧を検知するユニット電圧検知部4と、キャパシタユニット3の任意の直列段における電圧を検知するセル電圧検知部5とを有している。
任意の直列段における電圧として中点電圧を求めるときは、セル電圧検知部5はn直列に接続されたキャパシタセル2の中点位置に接続される。
ユニット電圧検知部4とセル電圧検知部5は図示しない電圧検知手段やマイクロコンピュータ等からなる処理部6に接続されている。
処理部6には故障を外部に通知する通信部7が接続されている。
このような構成を有するキャパシタユニット3内のキャパシタセル2が何らかの異常でショートもしくはオープン状態となった場合、電源1の電圧をそれぞれのセルが受け持つことで均等に印加されているはずの電圧バランスが大きく崩れ、場合によってはキャパシタセル2の耐電圧を超える電圧が印加される恐れがある。
そこで、このキャパシタユニット3に電源1より充電を行い、ある程度電荷が蓄えられた状態で、ユニット電圧検知部4とセル電圧検知部5の電圧値をそれぞれ処理部6に入力し、処理部6はあらかじめ内部に記憶した故障判定のための計算式の結果から、キャパシタセル2のショート故障もしくはオープン故障を検知するものである。
以下にショート故障及びオープン故障の判定式を用いて故障判定する方法について説明する。
1)ショート故障検知の判定式
n直列(nはn≧2の偶数)、m並列(mはm≧2の整数)のキャパシタユニット3において、キャパシタセル2が正常な時は、キャパシタユニット3の中点より上部に連結されたキャパシタセル2の合計容量は、1個のキャパシタセル2の容量をCとすると2mC/nとなる。
1)ショート故障検知の判定式
n直列(nはn≧2の偶数)、m並列(mはm≧2の整数)のキャパシタユニット3において、キャパシタセル2が正常な時は、キャパシタユニット3の中点より上部に連結されたキャパシタセル2の合計容量は、1個のキャパシタセル2の容量をCとすると2mC/nとなる。
同様に、下部に連結されたキャパシタセル2の合計容量も2mC/nとなり、このときのキャパシタユニット3の中点より上部と下部の電圧比は1:1である。
ここで、キャパシタセル2の容量ばらつきによる電圧差を考慮する。
正常時でも容量ばらつきにより中点電圧に差が生じているようなキャパシタユニット3において、確実にショート故障を検知できるためには、たとえ正常時の中点電圧が高い側のグループ内の1つのキャパシタセル2がショートして電圧が下がったとしても、それを検知できなければならない。
最も大きく中点電圧に差が生じるケースは、キャパシタセル2の容量ばらつきをxとすると、キャパシタユニット3の中点より上側のキャパシタセル2が全て+x、下側のキャパシタセル2が全て−xにずれた時、もしくはその逆になった時である。この時、正常時でも誤差が最大となる。
仮に、上部のセル全てが−x、下部のセル全てが+xにばらついたとすると、それぞれの容量は次の(1)式、(2)式で表される。
上部容量=2mC(1−x)/n (1)
下部容量=2mC(1+x)/n (2)
今、上部のキャパシタセル2の何れかにおいてショート故障が起こったとすると、上部容量は次の(3)式となる。
下部容量=2mC(1+x)/n (2)
今、上部のキャパシタセル2の何れかにおいてショート故障が起こったとすると、上部容量は次の(3)式となる。
上部容量=2mC(1−x)/(n−2) (3)
これにより、充電時の上部電圧と下部電圧の比は次の(4)式となる。
これにより、充電時の上部電圧と下部電圧の比は次の(4)式となる。
上部電圧:下部電圧
=2(1+x)/n:2(1−x)/(n−2) (4)
従って、キャパシタセル2にショート故障が起こっていない状態において、中点電圧が取り得る範囲は中点電圧をVm、ユニット電圧をVuとした時、
=2(1+x)/n:2(1−x)/(n−2) (4)
従って、キャパシタセル2にショート故障が起こっていない状態において、中点電圧が取り得る範囲は中点電圧をVm、ユニット電圧をVuとした時、
のようになる。
従って、Vuを(数1)に代入、計算することにより予測されるVmの範囲に実際のVmが入っていない場合は、何れかのキャパシタセル2にショート故障が起こっていると判断できる。この判断を処理部6で行い、故障と判断すれば通信部7を介して外部に故障を通知する。
2)オープン故障検知の判定式
ショート故障検知と同じように、キャパシタセル2の正常時の中点における容量比は次の(5)式で表される。
2)オープン故障検知の判定式
ショート故障検知と同じように、キャパシタセル2の正常時の中点における容量比は次の(5)式で表される。
上部容量:下部容量=2mC/n:2mC/n (5)
このときのキャパシタユニット3の中点より上部と下部の電圧比は1:1である。
このときのキャパシタユニット3の中点より上部と下部の電圧比は1:1である。
キャパシタセル2の容量ばらつきによる電圧差も考慮に入れると、正常時でも容量ばらつきにより中点電圧に差が生じているキャパシタユニット3において、確実にオープン故障を検知するためには、たとえ正常時の中点電圧が低い側のグループ内の1つのキャパシタセル2がオープンして中点電圧が増加したとしても、それを検知できなければならない。
仮に、上部のセル全てが+x、下部のセル全てが−xにばらついたとすると、上部容量および下部容量はそれぞれ次の(6)式、(7)式で表される。
上部容量=2mC(1+x)/n (6)
下部容量=2mC(1−x)/n (7)
今、上部のキャパシタセル2の何れかにおいてオープン故障が起こったとすると、上部容量は次の(8)式となる。
下部容量=2mC(1−x)/n (7)
今、上部のキャパシタセル2の何れかにおいてオープン故障が起こったとすると、上部容量は次の(8)式となる。
これにより、充電時の上部電圧と下部電圧の比は次の(9)式となる。
従って、キャパシタセル2にオープン故障が起こっていない状態において、中点電圧が取り得る範囲は
のようになる。
従って、ユニット電圧Vuを(数2)に代入、計算することにより予測される中点電圧Vmの範囲に実際のVmが入らず、キャパシタユニット3内の何れかのキャパシタセル2に異常があると判定した時は、通信部7により異常であることを外部に通知し、充電を止めてキャパシタユニット3の使用を停止するような措置をとることができるようにする。
以上に述べたショート故障およびオープン故障に対し、具体的な例としてキャパシタセル2の容量ばらつきを±0.04(±4%)、電源1の電圧が12V、n=6、m=2である電源装置について説明する。
キャパシタユニット3が満充電となっている場合、まずショート故障が起こったとすると、上記ショート故障の判定式(数1)にパラメータを代入、計算すると、
5.03(V)<Vm<6.97(V) (10)
となり、中点のセル電圧検知部5からの電圧Vmが上記範囲を外れた場合に、処理部6は通信部7を通して外部にショート故障の発生を知らせる。
5.03(V)<Vm<6.97(V) (10)
となり、中点のセル電圧検知部5からの電圧Vmが上記範囲を外れた場合に、処理部6は通信部7を通して外部にショート故障の発生を知らせる。
同様に、オープン故障の場合には、上記オープン故障検知の判定式(数2)にパラメータを代入、計算すると、
5.38(V)<Vm<6.62(V) (11)
となり、中点のセル電圧検知部5からの電圧Vmが上記範囲を外れた場合に、処理部6は通信部7を通して外部にオープン故障の発生を知らせる。
5.38(V)<Vm<6.62(V) (11)
となり、中点のセル電圧検知部5からの電圧Vmが上記範囲を外れた場合に、処理部6は通信部7を通して外部にオープン故障の発生を知らせる。
以上の方法によりショート故障やオープン故障が判定できるのであるが、キャパシタセル2のばらつきがあまり大きすぎると、ショート故障やオープン故障による電圧変化がばらつき範囲内に含まれてしまい、前記故障の判断ができない可能性がある。
そこで、キャパシタセル2の内部容量のばらつき精度により、上記ユニット電圧Vuと中点電圧Vmの2点だけで、本実施の形態の方法によりショート故障もしくはオープン故障を検知できる最大のn数、およびm数の求め方を説明する。
3)ショート故障検知のできるn数
キャパシタセル2のばらつき精度をxとすると、キャパシタユニット3の中点より上側のキャパシタセル2が全て+x、下側のキャパシタセル2が全て−xにずれた時、もしくはその逆になった時に、正常時でも理論値からの誤差が最大となる。
3)ショート故障検知のできるn数
キャパシタセル2のばらつき精度をxとすると、キャパシタユニット3の中点より上側のキャパシタセル2が全て+x、下側のキャパシタセル2が全て−xにずれた時、もしくはその逆になった時に、正常時でも理論値からの誤差が最大となる。
この場合でも1個のキャパシタセル2のショート故障時の電圧のずれよりも誤差は小さくなくてはならない。
従って、次の(12)式と(13)式を同時に満たす必要がある。
これらの式をnについて整理すると、
となる。
例えば、キャパシタセル2の容量ばらつきxを0.04(4%)とすると、(数3)より、13.52>nとなり、nは偶数であるからその最大値は12となる。
従って、この場合はキャパシタセル2を12個まで直列接続できることがわかる。
4)オープン故障検知のできるn数、m数
ショート故障時と同様に、キャパシタセル2のばらつき精度をxとすると、キャパシタユニット3の中点より上側のキャパシタセル2が全て+x、下側のキャパシタセルが全て−xにずれた時、もしくはその逆になった時に、正常時でも理論値からの誤差が最大となる。
4)オープン故障検知のできるn数、m数
ショート故障時と同様に、キャパシタセル2のばらつき精度をxとすると、キャパシタユニット3の中点より上側のキャパシタセル2が全て+x、下側のキャパシタセルが全て−xにずれた時、もしくはその逆になった時に、正常時でも理論値からの誤差が最大となる。
この場合でも1個のキャパシタセル2のオープン故障時の電圧のずれよりも誤差は小さくなくてはならない。
従って、次の(14)式と(15)式を同時に満たす必要がある。
これらの式をn、mについて整理すると、
となる。
例えば、キャパシタセル2の容量ばらつきxを0.04(4%)とすると、2)項で述べたmの値(m=2)の時は、(数4)より11.52>nとなり、nは偶数であるからその最大値は10となる。
従って、並列数mが2の時はキャパシタセル2を直列に10個まで接続できることがわかる。
一方、2)項で述べたnの値(n=6)の時は、(数4)より2.92>mとなり、これを満たす最大のm(偶数)は2となる。
以上のようにキャパシタセル2の内部容量のばらつきに応じて、キャパシタセル2の直列数nと並列数mを求めることでキャパシタユニット3を構成し、その充電時のユニット電圧Vuと中点電圧Vmを上記の判定式を用いて管理することで、簡易的にキャパシタユニット3のショート故障もしくはオープン故障の検知を行うことが可能となる。
しかし、実際に電源装置としての要求仕様を満たすのに必要なキャパシタセル2の直列数n、並列数mが、必ずしも(数3)、(数4)を満たすように設計できない場合がある。
そこで、この場合の故障検知方法について説明する。
5)ショート故障が検出できないn数の場合
ばらつき精度xに比較してn数が大きい場合は(数3)を満たさない。例えば精度x=0.04(4%)でn=14のときは(数3)を満たさなくなるため、中点一箇所の監視だけではショート判定ができなくなる。このときには2箇所以上の中点でショート故障を判定する必要がある。
5)ショート故障が検出できないn数の場合
ばらつき精度xに比較してn数が大きい場合は(数3)を満たさない。例えば精度x=0.04(4%)でn=14のときは(数3)を満たさなくなるため、中点一箇所の監視だけではショート判定ができなくなる。このときには2箇所以上の中点でショート故障を判定する必要がある。
そこで直列数が多い場合には図2に示したように、n数が(数3)を満たすような複数(図2ではj個)のブロックに分割し、各々のブロック毎にユニット電圧Vuと中点電圧Vmを監視することでショート故障を検知すればよい。
すなわち、図2において、キャパシタユニット3は31から3jまでj個あり、その一番上のキャパシタユニット31について説明すると、ユニット電圧Vuはユニット電圧検知部41と42の電圧差で求められ、中点電圧Vmはセル電圧検知部51とユニット電圧検知部42の電圧差で求められる。
これらのVu、Vmを(数1)に代入することによってショート故障を検出することができる。
以下、同様にしてキャパシタユニット31〜3jについて各々ショート故障を順次判定すればよい。
6)オープン故障が検出できないn数、m数の場合
ばらつき精度xに比較してn数、m数が大きい場合は(数4)を満たさない。例えば精度x=0.04(4%)でn=6、m=3のときは(数4)を満たさなくなるため、中点一箇所の監視だけではオープン判定ができなくなる。このときには2箇所以上の中点でオープン故障を判定する必要がある。
6)オープン故障が検出できないn数、m数の場合
ばらつき精度xに比較してn数、m数が大きい場合は(数4)を満たさない。例えば精度x=0.04(4%)でn=6、m=3のときは(数4)を満たさなくなるため、中点一箇所の監視だけではオープン判定ができなくなる。このときには2箇所以上の中点でオープン故障を判定する必要がある。
そこで直列数、並列数が多い場合には図3に示したように、n数、m数が(数4)を満たすような複数(図3ではi×j個)のブロックに分割し、各々のブロック毎にユニット電圧Vuと中点電圧Vmを監視することでオープン故障を検知すればよい。
すなわち、図3において、キャパシタユニット3は311から3ijまでi×j個あり、その一番左上のキャパシタユニット311について説明すると、ユニット電圧Vuはユニット電圧検知部411と412の電圧差で求められ、中点電圧Vmはセル電圧検知部511とユニット電圧検知部412の電圧差で求められる。
これらのVu、Vmを(数2)に代入することによってオープン故障を検出することができる。
以下、同様にしてキャパシタユニット311〜3ijについて各々オープン故障を順次判定すればよい。
なお、ショート故障、オープン故障の両方を判定する場合には、オープン故障の判定の方が条件が厳しいため、オープン故障の判定式を用いることでショート故障の判定も兼ねることができる。
上記各構成において、ショート故障、もしくはオープン故障が判定された場合には、処理部6から通信部7を介して外部に異常の通知を行う。
以上の構成、動作により、極めて簡易的な構成でキャパシタセル2のショート故障やオープン故障を検出することが可能となる。
本発明にかかる電源装置は、キャパシタセルのショート故障もしくはオープン故障を小さな回路規模で簡易的に判定でき、これにより安価で、かつ安全性を高めることが可能となるので、例えば燃料電池車両などの高出力電源に対するサポート用電源装置等として有用である。
2 キャパシタセル
3 キャパシタユニット
4 ユニット電圧検知部
5 セル電圧検知部
6 処理部
3 キャパシタユニット
4 ユニット電圧検知部
5 セル電圧検知部
6 処理部
Claims (11)
- キャパシタセルを複数個直列および並列に配置したキャパシタユニットにおいて、
前記キャパシタユニットの電圧を検知するユニット電圧検知部と、
前記キャパシタユニットの任意の直列段における電圧を検知するセル電圧検知部と、
これら2つの電圧検知部からの電圧を処理する処理部とからなり、
ユニット電圧から予想される前記キャパシタユニットの任意の直列段における電圧と、実際に前記セル電圧検知部から求めた任意の直列段における電圧とを比較することにより、
前記キャパシタセルのショート故障および/またはオープン故障を判定する電源装置。 - 任意の直列段における電圧はキャパシタユニットの中点電圧である請求項1に記載の電源装置。
- キャパシタセルがn直列(nはn≧2の偶数)、m並列(mはm≧2の整数)に接続されている場合、キャパシタユニットの中点に接続されたセル電圧検知部により中点電圧を検知し、キャパシタユニット電圧から予想されるキャパシタユニットの中点電圧と比較するようにした請求項2に記載の電源装置。
- 直列数nが(数3)を満たしていない場合には、nが(数3)を満たすようにキャパシタユニットを複数のブロックに分割し、前記ブロック毎にそれぞれのユニット電圧と中点電圧を比較する請求項4に記載の電源装置。
- 直列数nと並列数mが(数4)を満たしていない場合には、nおよびmが(数4)を満たすようにキャパシタユニットを複数のブロックに分割し、前記ブロック毎にユニット電圧と中点電圧を比較する請求項5に記載の電源装置。
- ショート故障とオープン故障の両方を判定する場合には、オープン故障を判定するときの式を用いて、両方の故障を判定するようにした請求項1に記載の電源装置。
- キャパシタユニットにショート故障もしくはオープン故障が起こっていると処理部が判定した時には、外部に故障を通知するようにした請求項1に記載の電源装置。
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