JP2006197116A - 通信方法及び通信システム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 ユーザが予め通信端末に保存した定型音声を、ユーザの通話に参加している他の通信端末のユーザに、ユーザ自身の音声の代わりとして聞かせるかあるいは前記定型音声と前記ユーザ自身の音声との両方を聞かせるようにしたことにより、通話中であっても迅速に定型音声を発信することができ、他の通信端末の数が複数の場合には、一度に多数の相手に音声のメッセージを伝達することができる。
【選択図】 図1
Description
PoCサービスを利用して通話を開始するためには、ダイヤルボタンを押す代わりに、ボタンを一押しするだけで簡単に「仲間リスト」にアクセスしたり、連絡したい相手を選んだりすることができる。ボタンをさらに一度押して話すだけで、発信者の声は受信者に届けられる。また、グループ・コールを作成すると、仲間リストの全員が、まさに電話会議のように発信者からのメッセージを同時に聞くことができる(例えば、非特許文献1参照)。
また、定型音声を用いたサービスとしては、通話中に相手に定型音声を聞かせるサービスがある。
さらに、ユーザが直接通話できない環境下で予め録音したユーザの声を相手に聞かせることが行われている(例えば、特許文献1参照)。
従来、PoC通信で音声によるコミュニケーションを行う際には、ユーザが声を発することしか方法がなく、ユーザにとっての使い勝手が無機質になりがちであった。また電車の中などで声を発して通話を行うことが難しい場合や口内炎、扁桃腺炎、虫歯等の疾患により声を発するのが困難な時には、PoC通信が使いにくいという問題があった。
すなわち、従来は、通話中の定型音声とPoCサービスとを組み合わせた通話方法や通話システムは存在していなかった。
そこで、本発明の主な目的は、通話中であっても迅速に定型音声を発信することができ、副次的な目的は、一度に多数の相手に音声のメッセージを伝達することができる通信方法及び通信システムを提供することにある。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記定型音声が定型音声提供サーバから前記通信端末にダウンロードされたものであることを特徴とする。
また、本発明に係る通信方法及び通信システムは、PoC対応端末に定型音声発信機能を搭載することで実現する。また、ユーザが使用する定型音声を、ユーザがダウンロードしてPoC端末に保存できるようにすることで、ユーザの選択肢を広げることができる点にある。
図1は本実施形態の通信システムに用いられる通信端末の機能ブロック図である。
同図に示す通信端末としての携帯電話機は、電波を送受信するアンテナ101と、アンテナ101からの電波を増幅したり、アンテナ101に給電したりするRF部102と、他の通信端末からの電波の着信の有無を検出する着信部103と、文字や画像を表示する表示部104と、マイクロフォン105及びスピーカ106を駆動する通話部107と、ボタン操作を行うためのテンキー群108と、機能集合部109とを備えている。尚、電源は省略されている。
機能集合部109は、通常の通話を行うための電話機能部110と、PoC通話を行うためのPoC機能部111と、着信時に作動するバイブレーション機能部112と、留守番電話機能部113と、定型音声再生発信機能部114と、ダウンロードもしくはユーザの吹き込みによる定型音声を記憶する定型音声記憶部115と、通常の通話モードとPoC通話モードとを切り替える通常/PoCモード切替部116と、表示部104に表示されたキーのうち選択されたキーに対応するメッセージを定型音声記憶部115に記憶された定型音声のデータに変換するメッセージ/音声変換部117とを備えている。
定型音声発信機能を具備するPoC対応の携帯電話機が、携帯電話網に接続されている。これらの端末には、あらかじめユーザの好みの定型音声情報が保存されており、それぞれの定型音声情報にはユーザがそれを呼び出すためのキーが事前設定されている。
効果音としては、例えば、拍手の音(パチパチパチ!)、ブーブー(ブーイング)、クイズ用の正解音(ピンポン!)、クイズ用のはずれ音(ブブー!)、キャラクタ音声(僕○○エモン:声優の声)、某歌手の声(残念!)、音楽(ベートーベン交響曲第5番「運命」)等が挙げられる。
携帯電話機のユーザ自身の肉声としては、例えば、ユーザが扁桃腺炎で声を出すことができないときの「○△です。お電話ありがとうございます。ただいま扁桃腺炎のため、声を出すことができません。メールでお願いできますでしょうか。」と、全快後の「○△です。扁桃腺炎直りました。ご協力ありがとうございました。」とが挙げられる。但し、定型音声の長さ(発音時間)は一定時間(心理学上耐えられる長さ)、例えば、効果音では5秒、音楽では1小節、ユーザの肉声では20秒程度の長さであるのが好ましい。定型音声の長さが一定であることにより、定型音声を発信した後に通話を行ったり、通話の後に定型音声を発信したり、定型音声のみ発信したりすることができる。
さらに、例えば、宴会を開催したいときの「○△です。この度宴会を開催します。場所は##で、会費は##円です。#月#日から#月#日までの都合の良い日と参加の可否についてメールにて#月#日#時までお教えください。」と、開催日時が決定したときの「○△です。宴会の日時が決定しました。#月#日#時です。尚、場所は##です。」とが挙げられる。尚、上記定型音声と共に宴会場への地図や宴会場の内部の写真や動画像等を発信するようにしてもよい。
図2は図1に示した通信端末への定型音声のデータのダウンロードの説明図である。図3は図1に示した通信端末の表示部の表示の一例を示す図である。図4は図1に示した通信端末から他の通信端末に定型音声としての効果音を一斉に発信したときの状態の一例を示す図である。図5は図1に示した通信端末から他の通信端末に定型音声としての歌詞を一斉に発信したときの状態の一例を示す図である。図6は図1に示した通信端末から他の通信端末に定型音声としての音楽を一斉に発信したときの状態の一例を示す図である。
まず、定型音声提供サーバ200を利用する場合(図2参照)、ユーザは定型音声のダウンロードサービスを提供するサイトの定型音声提供サーバ200にアクセスし、定型音声のデータをダウンロードし、端末としての携帯電話機100(図1参照)の定型音声記憶部115(図1参照)に保存する。
次にユーザは、携帯電話機100の定型音声記憶部115に保存した定型音声の中から選択し、呼び出して再生するためテンキー群108(図1参照)のボタン操作によりボタンの割り当て設定を行う(テンキー群108の操作によりメッセージと定型音声とを対応付けておく)。
上記の手順は、定型音声データが予め携帯電話機100に保存されており、呼び出しボタンも割り当てられている場合には省略が可能である。
定型音声提供サーバを利用しない場合、ユーザは携帯電話機100のマイク105を用いて音声を電気信号に変換した後定型音声記憶部115に記憶させ、テンキー群108の操作によりメッセージと定型音声とを対応付けておく。
まず、携帯電話機100のユーザがテンキー群108のボタン操作により通常/PoCモード切替部116を作動させて、通常の通話モードからPoC通話モードに切り替え、PoC機能部111を作動させる。PoC機能部111が作動すると携帯電話機100−1の表示部104に「PoCモード」が表示される。
PoC通話モードに切替後のユーザ(以下、「PoCユーザ」という。)は、テンキー群108のボタン操作により、他の携帯電話機100−1〜100−Nのユーザであって、PoCモードに切替後のユーザ(以下「PoCメンバー」という。)間でのPoCセッションの確立を行う。
ここまでは通常のPoCサービスにおける、PoCメンバー間でのPoC通話の手順である。
尚、スクロールボタンを押す代わりに、PoCユーザがテンキー群108の中の数字ボタンの0〜9のいずれかを押すことにより所望の定型音声を選択し送信するようにしてもよい(この場合、0〜9の数字ボタンのそれぞれに所望の定型音声を予め対応させることができるようにしてもよい。)。
携帯電話機100は、PoC用発言ボタンが押されたまま定型音声再生用のボタンが押されると、定型音声記憶部115に記憶された定型音声が携帯電話機100で再生されてユーザに聞こえると同時にPoCサービス提供サーバ400を介してPoCユーザの声の代わりに他のPoCユーザの携帯電話機100−1〜100−Nに発信される。
各携帯電話機100−1〜100−Nに発信された定型音声は、図5に示すように各携帯電話機100−1〜100−Nから「残念!」という定型音声が同時に発せられる。
各携帯電話機100−1〜100−Nに発信された定型音声は、図6に示すように各携帯電話機100−1〜100−Nから定型音声としての音楽(この場合、ベートーベン交響曲第5番「運命」)が一定時間同時に発せられる。尚、テンキー群108のボタン操作により、定型音声発信時に携帯電話機100−1から定型音声が発せられるのを抑止することができる。また、定型音声を繰り返し発したいときは定型音声再生用のボタンを再度押すことで実現できる。
この場合、定型音声再生用のボタンを押し続けることで、定型音声が発信された後、そのまま続けて話すことも可能である。
本実施形態によれば、PoC通話中に、携帯電話機100−1のユーザの声以外に、効果音、キャラクタ音声、歌詞、及び音楽などの「定型音声」を他のPoCメンバーに聞かせることが出来る。これは、メールやインスタントメッセージサービスにおける「顔文字」の音声版といえるサービスである。無機質になりがちな音声のみのPoCサービスに、遊び心を加えることが可能である。
また、電車の中や扁桃腺炎などで声を発して通話を行うことが難しい場合や緊急を要する場合等でも、ボタンを押下することで簡単な音声によるコミュニケーションが可能となる。
この機能を利用すると、まったく声を出さずに「定型音声」のみを利用して音声コミュニケーションを行うという使い方も可能となる。
定型音声は、ユーザが定型音声提供サーバから好きなデータをダウンロードして使用することが出来るため、多種多様な定型音声データを取り揃えておけば、その利用方法はユーザの発想次第で無限に広がる。
サービス提供者にとってはPoCの付加価値増大による収入増、また定型音声ダウンロードサービスによる収入増も期待できる。
101 アンテナ
102 RF部
103 着信部
104 表示部
105 マイクロフォン
106 スピーカ
107 通話部
108 テンキー群
109 機能集合部
110 電話機能部
111 PoC機能部
112 バイブレーション機能部
113 留守番電話機能部
114 定型音声再生発信機能部
115 定型音声記憶部
116 通常/PoCモード切替部
117 メッセージ/音声変換部
Claims (14)
- PoCサービス提供サーバを介して複数の通信端末間でPoC通信を行う通信方法において、
定型音声を通信端末のユーザとの通話に参加している他の通信端末のユーザに、前記ユーザ自身の声の代わりとして聞かせることを特徴とする通信方法。 - 前記定型音声が定型音声提供サーバから前記通信端末にダウンロードされたものであることを特徴とする請求項1記載の通信方法。
- 前記定型音声が前記通信端末のユーザによって録音されたものであることを特徴とする請求項1記載の通信方法。
- 前記他の通信端末の数が複数であることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の通信方法。
- 前記定型音声の発音時間が一定時間であることを特徴とする請求項4記載の通信方法。
- 前記定型音声が効果音、キャラクタ音声、音楽、歌詞、及び前記通信端末のユーザ自身の肉声を含むことを特徴とする請求項5項記載の通信方法。
- 前記定型音声にキー割り当てを施して表示部に表示し、一つのボタン操作で定型音声の選択及び送信を行うことを特徴とする請求項6記載の通信方法。
- ユーザが予め定型音声を保存することと、PoC通信を行うことが可能な通信端末と、
前記通信端末と他の通信端末との間でPoC通信を行うことが可能なPoCサービス提供サーバとを備え、
前記ユーザが予め保存した定型音声を、前記ユーザとの通話に参加している他の通信端末のユーザに、前記ユーザ自身の声の代わりとして聞かせるようにしたことを特徴とする通信システム。 - 前記定型音声が定型音声提供サーバからダウンロードされたものであることを特徴とする請求項8記載の通信システム。
- 前記定型音声が前記通信端末のユーザによって録音されたものであることを特徴とする請求項8記載の通信システム。
- 前記他の通信端末の数が複数であることを特徴とする請求項8から10のいずれか1項記載の通信システム。
- 前記定型音声の発音時間が一定時間であることを特徴とする請求項11記載の通信システム。
- 前記定型音声が効果音、キャラクタ音声、音楽、歌詞、及び前記通信端末のユーザ自身の肉声を含むことを特徴とする請求項12記載の通信システム。
- 前記定型音声にキー割り当てが施されて表示部に表示され、一つのボタン操作で定型音声の選択及び送信が行われるようにしたことを特徴とする請求項13記載の通信システム。
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