JP2006196974A - アンテナ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】左旋・右旋円偏波、かつ2つの直線偏波を切り替えて放射するアンテナ装置を提供する。
【解決手段】平面上に同心円状導体を半分に分割し、各円弧状導体の開放端が対向するよう配置された1対の半円形の同心円弧状導体群11,12に対し、前記円弧状導体群11,12内の各円弧状導体の開放端を、接続を切り替える手段13を介して他方の円弧状導体群内11,12であって半径の異なる円弧状導体の開放端と接続すると共に、前記同心円状導体の中心に給電点14を配し当該給電点14に隣接する前記円弧状導体それぞれと前記接続を切り替える手段15,16を介して接続して、全体として前記給電点14を始点として右巻き方向または左巻き方向に一つながりとなるように各同心円弧状導体を接続した構造とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、右旋・左旋円偏波を切り替えて放射するアンテナ装置に関するものである。
従来の平面アンテナ装置として、導体を同一平面上にスパイラル状に配置し、円の中心から給電点により励振し、導体上に電流を流してアンテナとして動作させるものがある。このような平面アンテナ装置においては、スパイラルの巻き方向によって右旋円偏波、左旋円偏波どちらか一方のみを放射するようになされている。
右旋・左旋偏波を切り替える例としては、複数のループ状または半ループ状導体をその開放端を対向させダイオードを介して配置し、左右の円偏波を切り替えて放射可能な、平面上に構成したヘリカル状の平面アンテナ装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平3−242004号公報
上述した平面アンテナ装置は、ループ状または半ループ状の導体をダイオードを介して配置し、ダイオードに印加するバイアス電圧によって右旋・左旋円偏波を切り替えて放射させるが、直線偏波に関しては言及していない。単一のアンテナにて2つの直線偏波・左旋・右旋偏波4つの切り替えが可能なアンテナを提供することは、アンテナ設置スペースと製造コストの削減、レーダとして用いた場合その機能の高性能化につながる。
この発明は上述した点に鑑みてなされたもので、左旋・右旋円偏波、かつ2つの直線偏波を切り替えて放射するアンテナ装置を提供することを目的とする。
この発明に係るアンテナ装置は、平面上に同心円状に形成した導体を半分に分割して得られる形状の1対の円弧状導体群であって、前記1対の円弧状導体群のそれぞれの円弧状導体の開放端が対向するように配置された円弧状導体を備え、前記1対の円弧状導体群の一方の各円弧状導体の開放端を、接続を切り替える切り替え手段を介して前記1対の円弧状導体群の他方の円弧状導体であって半径の異なる円弧状導体の開放端と接続すると共に、前記1対の円弧状導体群の中心に給電点を配し、前記給電点を当該給電点に隣接する前記円弧状導体それぞれと前記切り替え手段を介して接続し、全体として前記給電点を始点として右巻き方向または左巻き方向に一つながりとなるように各同心円弧状導体を接続した構造とすることを特徴とする。
また、この発明に係るアンテナ装置は、平面上に同心円状に形成した導体を半分に分割して得られる形状の1対の円弧状導体群であって、前記1対の円弧状導体群のそれぞれの円弧状導体の開放端が対向するように配置された円弧状導体を備え、前記1対の円弧状導体群の中心に給電点を配し、前記給電点を当該給電点に隣接する前記円弧状導体それぞれと接続を切り替える切り替え手段を介して接続すると共に、前記各円弧状導体群の中で円弧状導体が一つながりとなるように開放端同士を前記切り替え手段を介して接続した構造とすることを特徴とする。
さらに、この発明に係るアンテナ装置は、平面上に同心円状に形成した導体を4分割して構成した1/4円形の円弧状導体群4個に対し、前記円弧状導体群内の円弧状導体の開放端を、接続を切り替える手段を介して隣接する円弧状導体の開放端と接続すると共に、前記円弧状導体群の中心に給電点を配し、全体として前記給電点を中心として一つながりとなるように構成したことを特徴とする。
この発明によれば、単一のアンテナにて2つの直線偏波・左旋・右旋偏波4つの切り替えが可能となる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る平面アンテナ装置の構成を示す図である。図1において、半円の同心円弧状導体11a、11b、11cにより同心円弧状導体群11を構成しており、また、半円の同心円弧状導体12a、12b、12cにより同心円弧状導体群12を構成している。切り替え手段13は同心円弧状導体の開放端同士を接続し、給電点14は同心円の中心に設けられている。また、切り替え手段15は同心円弧状導体群11と給電点14とを接続し、切り替え手段16は同心円弧状導体群12と給電点14とを接続する。
なお、図1に示す構成では、同心円弧状導体群11、12は3つの半円の同心円弧状導体で構成されているが、実際の形態においては同心円弧状導体の数はアンテナの動作周波数により決定され、この限りではない。また、図1では円弧状の導体としているが、導体は四角、三角等任意の形状を取りうる。
図1において、給電点14は切り替え手段15を介して同心円弧状導体群11内の同心円弧状導体11aの一方の開放端と接続され、同心円弧状導体11aの他方の開放端は、接続するための切り替え手段13を介して同心円弧状導体群12内の同心円弧状導体12bの一方の開放端に接続される。続いて、同心円弧状導体12bの他方の開放端は、切り替え手段13を介して同心円弧状導体群11内の同心円弧状導体11cに接続される。
接続を切り替える手段としては、RF信号を低損失で通過させることが可能な、例えばダイオードやMEMSスイッチが考えられる。本アンテナの構成において、接続を切り替える手段は、線状導体間に任意に必要個数配置されるが、いま図1では接続を切り替える手段によって線状導体が接続された場合、すなわち接続が有効になっているときの切り替え手段のみ図示してある。以後の実施の形態においても同様である。
ここで、MEMSスイッチのMEMSとはMicro Electoro Mechanical Systemsの略であり、微細加工技術を用いて電気的な力で機械的に駆動するデバイスを作製する技術である。MEMSスイッチは非常に低損失な特徴を持つ。
再び図1の説明に戻る。給電点14は、切り替え手段16を介して同心円弧状導体群12内の同心円弧状導体12aの一方の開放端と接続され、同心円弧状導体12aの他方の開放端は、接続するための切り替え手段13を介して同心円弧状導体群11内の同心円弧状導体11bの一方の開放端に接続される。続いて、同心円弧状導体11bの他方の開放端は、切り替え手段13を介して同心円弧状導体群12内の同心円弧状導体12cに接続される。
以上より、図1に示すように、給電点14を中心に同心円弧状導体11および12は時計回りに一つながり(螺旋)となるように接続され、アルキメデススパイラルアンテナに似た平面アンテナとなる。
次に動作について説明する。図1においては、前記のように同心円弧状導体11および12が給電点14に対して接続されているため、給電点14にて励振すると、電流は同心円弧状導体上を時計回りに流れ、電気長が動作周波数において一波長となる導体長に達したとき紙面前方に右旋円偏波の放射波が生じる。ここで、図2のように、接続のための切り替え手段13、15および16を図1に対して逆となるように接続し、給電点14より励振すれば、電流の流れは反時計回りとなり、左旋円偏波を放射することができる。このように、切り替え手段によって線状導体の接続を切り替えることにより、アンテナ単体で円偏波の右旋/左旋の切り替えが可能である。
ここで、切り替え手段13の一例を示す。図3は、切り替え手段13の一例の詳細図である。図に示したように、導体13eと線状導体11、12を、接続を切り替える手段13a〜13dを介して接続すれば、前述のような導体の接続の切り替えが可能である。13a〜13dは例えばダイオードやMEMSスイッチ等を用いればよい。
図4にこのアンテナのVSWR特性の一例を示す。このアンテナはスパイラルアンテナに似ているため、図4に示すように広帯域にわたって特性の変化が少ないアンテナとなる。
上述したように、実施の形態1によれば、平面上に同心円状導体を半分に分割し、各円弧状導体の開放端が対向するよう配置された1対の半円形の同心円弧状導体群に対し、前記円弧状導体群内の各円弧状導体の開放端を、接続を切り替える手段を介して他方の円弧状導体群内であって半径の異なる円弧状導体の開放端と接続すると共に、前記同心円状導体の中心に給電点を配し当該給電点に隣接する前記円弧状導体それぞれと前記接続を切り替える手段を介して接続して、全体として前記給電点を始点として右巻き方向または左巻き方向に一つながりとなるように各同心円弧状導体を接続した構造とするので、左旋・右旋円偏波、かつ2つの直線偏波を切り替えて放射する平面アンテナ装置を提供することができる。
実施の形態2.
図5は、この発明の実施の形態2に係る平面アンテナ装置の構成を示す図である。図5において、実施の形態1と同一のものの説明はここでは省略する。図5に示すように、同心円弧状導体群11および12内の同心円弧状導体同士を交互に接続のための切り替え手段13を介して接続し、それらと給電点14とを切り替え手段15および16を介して接続する。これは、折り曲げダイポールまたはサイノスアンテナに似た平面アンテナとなる。
次に動作について説明する。図5において、給電点14を励振すると、電流は接続を切り替える手段を介して同心円弧状導体上を蛇行して流れる。図6に、図内の座標系でφ=90°方向での面内における放射パターンの数値解析結果の一例を示す。最大方向にて規格化している。図6において、実線17は主偏波、点線18は交差偏波である。図6より、主偏波を図5においてX軸方向とするアンテナとなっていることが分かる。これは、2アームのサイノスアンテナを図5のようにアームの方向を紙面に対して水平方向とした場合の動作と同じである。このように、接続のための切り替え手段13、15および16のスイッチング動作により、前記した円偏波アンテナ素子単体において直線偏波としての機能も付加できる。
このとき、切り替え手段を選択してアンテナのアーム長を調節することで動作周波数を可変することができ、ダイポール単体では狭帯域であるが、帯域を広帯域にわたって切替えることが可能である。
なお、上述の放射パターンおよびVSWR特性の算出には、解析対象を立方体のセルに分割し、各セルの面に対して積分形式のマクスウェル方程式をあてはめ離散的に解を求めていく方法を用いて解析した。以降の放射パターンの算出も同様である。
実施の形態3.
図7は、この発明の実施の形態3に係る平面アンテナ装置の構成を示す図である。図7において、前記と同一のものの説明はここでは省略する。11dおよび12dは、それぞれ同心円弧状導体群11および12内の最長同心円弧状導体である。図7に示すように、同心円弧状導体群11および12内の相対的に長さの長い最長同心円弧状導体11dおよび12dは、接続のための切り替え手段13を介して他の同心円弧状導体と接続しない。
アンテナとしての動作については前記実施の形態1と同じであるため、ここでは説明を省略する。より低域でアンテナを動作させる場合は、最長同心円弧状導体11dおよび12dを、切り替え手段13を介して他の同心円弧状導体と接続させ、高域で動作させる場合には、最長同心円弧状導体11dおよび12dを、図7に示すように、他の同心円弧状導体と接続させないようにする。このように、切り替え手段13のスイッチング機能により使用周波数を可変できる。ここでは、最長の同心円弧状導体についてのみ言及したが、それより短い円弧状導体についても組み合わせることでより広い帯域での周波数可変が実現できる。
実施の形態4.
図8は、この発明の実施の形態4に係る平面アンテナ装置の構成を示す図である。図8において、前記と同一のものの説明はここでは省略する。21は第一の同心円状導体、22は第二の同心円状導体、23は同心円状導体21と22の間に設けられた給電点である。また、24は第一の同心円状導体21と給電点23とを接続する切り替え手段、25は第二の同心円状導体22と給電点23とを接続する切り替え手段である。図8に示すように、給電点23を中心として点対称に、かつ一つながりとなるように、同心円状導体が切り替え手段13を介して接続されている。
次に動作について説明する。給電点23を中心として点対称に、かつ一つながりとなるように同心円状導体が切り替え手段13を介して接続されており、これは折り曲げダイポールとして動作する。図9に、図8内の座標系でφ=45°方向での面内における放射パターンの数値解析結果の一例を示す。最大方向にて規格化し、実線26は主偏波、点線27は交差偏波である。これから、この場合は紙面に対して斜めの方向を主偏波とするアンテナとなっていることが分かる。実施の形態2においては紙面に対して縦方向(X軸方向)の主偏波を放射していたので、偏波の切り替えが可能であることになる。
また、この平面アンテナ装置を複数同一平面上に配列し、接続を切替えるスイッチを平面アンテナ間に適宜配置することで、2つの直線偏波・左旋・右旋円偏波4つの切り替えが可能なアレーアンテナを得ることができる。さらに、実施の形態3で述べたように接続する導体を選ぶことで、広帯域にわたった周波数可変が可能である。
実施の形態5.
図10は、この発明の実施の形態5に係る平面アンテナ装置の構成を示す図である。図10のように、接続を切替える手段を切替えて線状導体群11、12が給電点に対して線対称となるようにメアンダ状に接続する。この状態で給電点14より励振すると、導体群11と12において対称な位置にある導体上を流れる電流は、逆向きとなるため打ち消しあう。よって、前述した実施の形態2とは異なり、実施の形態2における主ビーム方向、すなわちこの場合は紙面に対して垂直方向にヌル点を向けることができる。
図11に図10内の座標系でφ=90°方向での面内における放射パターンの数値解析結果の一例を示す。最大方向にて規格化し、実線28は主偏波、点線29は交差偏波である。このように、この場合は紙面に対して垂直な方向にビームのヌル点を向けることが可能である。
実施の形態6.
図12は、この発明の実施の形態6に係る平面アンテナ装置の構成を示す図である。図6において、31a、31b、31cは平面上に同心円状導体を4分割して構成した1/4円形の同心円弧状導体であり、これら全てで同心円弧状導体群31を構成している。また、同様に、32a、32b、32cは1/4円形の同心円弧状導体であり、これら全てで同心円弧状導体群32を構成し、33a、33b、33cは1/4円形の同心円弧状導体であり、これら全てで同心円弧状導体群33を構成し、34a、34b、34cは1/4円形の同心円弧状導体であり、これら全てで同心円弧状導体群34を構成している。35は同心円弧状導体の開放端同士を接続するための切り替え手段であり、36は同心円の中心に設けられた給電点である。37は給電点36とある同心円弧状導体群を接続する切り替え手段であり、38は同じく給電点36と別の同心円弧状導体群を接続する切り替え手段である。
図12では、円偏波を発生させる状態を示している。同心円弧状導体群31とそれに隣接する同心円弧状導体群32をひとまとめにし、同心円弧状導体31a、31b、31cはそれぞれ同心円半径の等しい32a、32b、32cと接続の切り替え手段35を介して接続する。一方、同心円弧状導体群33と34をひとまとめにし、その中の各円弧状導体も同心円半径が等しいもの同士で切り替え手段35を介して接続する。図12に示す接続は図1に示す接続と同様であり、左旋巻きスパイラルアンテナとして動作する。また、切り替え手段35、給電点36と接続している切り替え手段37および38を相互に接続し直すことで右旋円偏波の発生も可能となる。
一方、図13では、直線偏波を発生させる状態を示している。すなわち、前記同心円弧状導体群31と同32をひとまとめとし、同様に同心円弧状導体群33と同34をひとまとめにする。ひとまとめにした同心円弧状導体群それぞれでは、導体群内の円弧状導体はひとつながりとなるように切り替え手段35により接続している。前記それぞれの導体群と給電点36とを切り替え手段37および38で接続して直線偏波を発生させることができる。これは実施の形態2で説明したことと同様である。
さて、図13において、ひとまとめにする同心円弧状導体群を導体群31と34、および導体群32と33とし、前段と同様の条件で接続すると図14となる。これは、図13とは方向の異なる主偏波を持つ直線偏波を発生させる。従って、切り替え手段35、37および38のスイッチングによって右旋/左旋円偏波、2つの直線偏波をアンテナ素子単体で放射することが可能である。
また、図15に示すように、給電点36に対して点対称の位置関係にある同心円弧状導体群31と33を用いて、それらがひとつながりとなるように切り替え手段35、37および38を用いて接続する。これにより、斜め45度に傾斜した直線偏波を放射することが可能となる。あるいは、同心円弧状導体群32と34を用いることで、前記に直交する斜め45度偏波を実現できる。
また、上述の平面アンテナ装置に対して、実施の形態3に示した平面アンテナ装置と同様に、最長側の同心円弧状導体の接続の有無を選択すれば使用周波数を可変でき、広帯域特性を実現できる。
さらに、上述の平面アンテナ装置に対して、前記実施の形態4にて述べたように、同一平面上に本平面アンテナを複数個配置し、その隣接する平面アンテナ間にも給電点および接続するための切り替え手段を適宜設ける。そうすれば、放射導体長、放射導体形、給電点位置の異なる任意の構造のアンテナを実現でき、アンテナ特性を任意に可変できる。
実施の形態6で説明した平面アンテナ装置を複数個同一平面上に配列することで、アレーアンテナとして用いることができる。アレー化するアンテナ素子の形状は、前記実施の形態1〜5に述べた任意のアンテナの形態をとり得る。このように、ひとつのアンテナシステムにてアンテナ素子単体として用いることも、アレー化して用いることも可能である。
なお、実施の形態6で述べたアンテナでは同心円状導体を4分割としたが、分割数はこの限りではなく、より多く分割し、一般的には2n+2(nは2,3,・・・:2以上の整数)分割し、それらを切り替え手段で任意に接続すれば、直線偏波の方向を切替えて多方向に向けるなどの、より多機能なアンテナ特性を本平面アンテナ装置で実現できる。
実施の形態7.
図16は、この発明の実施の形態7に係る平面アンテナ装置の構成を示す図である。図16において、41は絶縁体の円錐体、42は同心円弧状導体、43は接続を切り替える手段、44は給電点である。
図16に示すように、円錐体41の頂点に同心円弧状導体42で形作られる同心円の中心がくるように円錐体41の側面上に配置する。給電点44は、前記円錐体41の頂点に設けられる。同心円弧状導体42と給電点44はひとつながりとなるように接続を切り替える手段43を介して接続される。すなわち、円錐体上に前記の実施の形態で述べてきた平面アンテナ装置が構成される。このため、前記述べてきた利点を有すると共に、放射特性を円錐の頂点方向に指向させることが可能となる。
このとき、同心円弧状導体42上に切り替え手段43を制御するためのバイアス線路を配置しても良い。
実施の形態8.
図17は、この発明の実施の形態8に係る平面アンテナ装置の構成を示す図である。図17において、51は地導体、52は地導体51上に設けられた同心円状のスロットであり、分割された同心円の各円弧状スロットはその分割位置にてスロットで繋がれている。53は接続を切り替える手段であり、この場合、前記各円弧状スロットが繋がれた位置に設けられ、スイッチングによってスロットの遮断有無を切り替える。54は同心円の中心位置に設けられた給電点である。
以上述べてきた実施の形態1から7において、図17に示すように、同心円弧状導体を平面導体上に設けられたスロット線路として置き換え、前記円弧状導体の開放端同士を接続する切り替え手段を前記スロット線路端部の開放端同士を接続する切り替え手段として置き換えた場合も前記と同様な効果が得られる。さらに、切り替え手段をスロット線路端部の開放端同士を接続する切り替え手段としているため、切り替え手段を制御する回路をスロット近傍に設けてもスロットへの影響は少ないという利点もある。
また、スロットの切られた導体上にバイアス線路とその制御装置を配置してもよい。
この発明の実施の形態1に係る平面アンテナ装置の構成を示す図である。 図1に示す接続のための切り替え手段13、15および16を図1とは逆となるように接続し、左旋円偏波を放射するようにした平面アンテナ装置の構成を示す図である。 図1及び図2の切り替え手段13の一例を示す詳細図である。 この発明の実施の形態1に係る平面アンテナ装置のVSWR特性の一例を示す図である。 この発明の実施の形態2に係る平面アンテナ装置の構成を示す図である。 図5内の座標系でφ=90°方向での面内における放射パターンの数値解析結果の一例を示す図である。 この発明の実施の形態3に係る平面アンテナ装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態4に係る平面アンテナ装置の構成を示す図である。 図8内の座標系でφ=45°方向での面内における放射パターンの数値解析結果の一例を示す。 この発明の実施の形態5に係る平面アンテナ装置の構成を示す図である。 図10内の座標系でφ=90°方向での面内における放射パターンの数値解析結果の一例を示す図である。 この発明の実施の形態6に係る平面アンテナ装置の構成を示す図であり、円偏波を発生させる状態を示す図である。 この発明の実施の形態6に係る平面アンテナ装置の構成を示す図であり、直線偏波を発生させる状態を示す図である。 この発明の実施の形態6に係る平面アンテナ装置の構成を示す図であり、図13とは方向の異なる主偏波を持つ直線偏波を発生させる状態を示す図である。 この発明の実施の形態6に係る平面アンテナ装置の構成を示す図であり、斜め45度偏波を発生させる状態を示す図である。 この発明の実施の形態7に係る平面アンテナ装置の構成を示す図である。 この発明の実施の形態8に係る平面アンテナ装置の構成を示す図である。
符号の説明
11、12 同心円弧状導体群、11a〜11d 同心円弧状導体、12a〜12d 同心円弧状導体、13 接続を切り替える手段、14 給電点、15、16 接続を切り替える手段、17、18 放射パターンの偏波成分、21、22 同心円弧状導体群、23 給電点、24、25 接続を切り替える手段、26〜29 放射パターンの偏波成分、31〜34 同心円弧状導体群、31a〜31c 同心円弧状導体、32a〜32c 同心円弧状導体、33a〜33c 同心円弧状導体、34a〜34c 同心円弧状導体、35 接続を切り替える手段、36 給電点、37、38 接続を切り替える手段、41 円錐体、42 同心円弧状導体、43 切り替え手段、44 給電点、51 地導体、52 スロット、53 接続を切り替える手段、54 給電点。

Claims (13)

  1. 平面上に同心円状に形成した導体を半分に分割して得られる形状の1対の円弧状導体群であって、前記1対の円弧状導体群のそれぞれの円弧状導体の開放端が対向するように配置された円弧状導体を備え、前記1対の円弧状導体群の一方の各円弧状導体の開放端を、接続を切り替える切り替え手段を介して前記1対の円弧状導体群の他方の円弧状導体であって半径の異なる円弧状導体の開放端と接続すると共に、前記1対の円弧状導体群の中心に給電点を配し、前記給電点を当該給電点に隣接する前記円弧状導体それぞれと前記切り替え手段を介して接続し、全体として前記給電点を始点として右巻き方向または左巻き方向に一つながりとなるように各同心円弧状導体を接続した構造とすることを特徴とするアンテナ装置。
  2. 平面上に同心円状に形成した導体を半分に分割して得られる形状の1対の円弧状導体群であって、前記1対の円弧状導体群のそれぞれの円弧状導体の開放端が対向するように配置された円弧状導体を備え、前記1対の円弧状導体群の中心に給電点を配し、前記給電点を当該給電点に隣接する前記円弧状導体それぞれと接続を切り替える切り替え手段を介して接続すると共に、前記各円弧状導体群の中で円弧状導体が一つながりとなるように開放端同士を前記切り替え手段を介して接続した構造とすることを特徴とするアンテナ装置。
  3. 請求項1または2に記載のアンテナ装置において、
    前記接続を切り替える手段を開放状態とし、前記各円弧状導体群の円弧状導体の最外周に配置されたものから内側へ向って1つ以上選定した円弧状導体を前記給電点から切り離したことを特徴とするアンテナ装置。
  4. 請求項1または2に記載のアンテナ装置において、
    前記1対の円弧状導体群を複数個同一平面上に隣接して配置し、隣接する前記円弧状導体群間の開放端側に給電点をそれぞれ設け、前記接続を切り替える手段を介して隣接する前記円弧状導体群とつながれ、前記接続の切り替え手段の切り替えにより一つながりとなるように接続して、前記円弧状導体のつながり方または給電点の位置を可変する
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  5. 請求項4に記載のアンテナ装置を複数個配置してアレー化する
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  6. 平面上に同心円状に形成した導体を4分割して構成した1/4円形の円弧状導体群4個に対し、前記円弧状導体群内の円弧状導体の開放端を、接続を切り替える手段を介して隣接する円弧状導体の開放端と接続すると共に、前記円弧状導体群の中心に給電点を配し、全体として前記給電点を中心として一つながりとなるように構成したことを特徴とするアンテナ装置。
  7. 請求項6に記載のアンテナ装置において、
    前記円弧状導体の一つながりの中で相対的に長さの長い円弧状導体に対しては前記接続を切り替える手段を開放状態として使用する周波数によっては接続しない
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  8. 請求項6または7に記載のアンテナ装置において、
    前記円弧状導体を複数個同一平面上に隣接して配置し、それぞれ隣接する前記円弧状導体間に給電点を設け、前記接続を切り替える手段により隣接する前記円弧状導体群とつながれ、前記接続の切り替え手段の切り替えにより、一つながりとなるように接続して、前記円弧状導体のつながり方または給電点の位置を可変する
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  9. 請求項8に記載のアンテナ装置を複数個配置してアレー化する
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  10. 請求項6から9のいずれか1項に記載のアンテナ装置において、
    前記円弧状導体を2n+2(nは2以上の整数:6、8、10、・・・)分割し、分割数を増やした
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  11. 請求項1から10のいずれか1項に記載のアンテナ装置において、
    円錐の頂点に同心円の中心がくるように前記円弧状導体を円錐側面上に配置する
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  12. 請求項1から11のいずれか1項に記載のアンテナ装置において、
    円弧状導体上にバイアス線路を配置する
    ことを特徴とするアンテナ装置。
  13. 請求項1から12のいずれか1項に記載のアンテナ装置において、
    前記円弧状導体が平面導体上に設けられたスロット線路として置き換え、前記円弧状導体の開放端同士を接続する切り替え手段を前記スロット線路端部の開放端同士を接続する切り替え手段として置き換えた
    ことを特徴とするアンテナ装置。
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