JP2006196902A - Ptc限流器 - Google Patents
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Abstract
【課題】過電流や短絡電流の制限のときに生成されるアークを有効に抑制し電極間のフラッシュオーバーを防止して、低圧系統だけでなく高圧系統においても使用可能なPTC限流器を提供することを目的とする。
【解決手段】PTC特性を用いて電流を制限するPTC限流器であって、PTC特性を有するPTC素子と、上記PTC素子を挟んで対向するように両面に配置された一対の電極部と、上記PTC素子と上記電極部の少なくとも一部を包むようにその周辺に設けられた絶縁物からなるモールド部とを含み、上記モールド部は、弾性材質の絶縁物、真空、ガス及びオイルからなる群より選択された何れか一つの絶縁物からなるPTC限流器を採用した。
【選択図】図2
【解決手段】PTC特性を用いて電流を制限するPTC限流器であって、PTC特性を有するPTC素子と、上記PTC素子を挟んで対向するように両面に配置された一対の電極部と、上記PTC素子と上記電極部の少なくとも一部を包むようにその周辺に設けられた絶縁物からなるモールド部とを含み、上記モールド部は、弾性材質の絶縁物、真空、ガス及びオイルからなる群より選択された何れか一つの絶縁物からなるPTC限流器を採用した。
【選択図】図2
Description
本発明はPTC限流器に関するものであって、より詳しくは、PTC素子と接触電極間に発生するアーク及び接触電極間のフラッシュオーバー(flashover)が防止できるPTC限流器に関する。
一般に、低圧、高圧系統の短絡電流に対する対策として、遮断機が広く用いられている。現在広く用いられている電気の周波数は60Hzであり、その一位相を秒単位で換算すると16.7msになる。これを1サイクルと定義するとき、従来の遮断機は、遮断時間が数サイクル以上に長くかかり予想事故電流値に対する限流機能がないため事故波及効果の持続時間が相対的に長い。また、短絡電流遮断の失敗のときは、周辺の電力機器及び電力系統に与える影響がかなり大きい。従って、短時間内に系統の短絡電流を有効に制限できる限流技術に対する要求が益々高くなっている。
上記のような限流技術の中には、代表的に限流器があるが、限流器とは、電力系統で発生する過電流及び短絡電流を制限し遮断するものであって、一般に、PTC(Positive temperature coefficient)素子を用いてその機能を達成することができる。
PTC特性を有する物質は常温においては相対的に抵抗が低くて電流をよく通過させる。しかし、周囲の温度が上昇したり許容値以上の電流が流入されて自体的に発熱する場合、抵抗が数百倍或いはそれ以上に急激に上昇するようになるので電流を制限することができる。従って、これを用いて回路素子を構成する場合、温度上昇のとき各種の回路を保護することができる。
これと関連して、日本特許公開平10‐321413号には、PTC素子を用いた限流器が開示されている。この技術を示した図1を参照すると、従来のPTC素子を用いた限流器は、導電性粒子が混入されてPTC特性を有するPTCポリマー素子1、PTCポリマー素子1の両方の表面に溶着されて配置される第1電極2、3及び第1電極2、3の表面に電気的に接続された状態で配置される第2電極4、5から構成されている。
このとき、上記限流器はPTCポリマー素子1の表面積が第1電極2、3の表面積より大きく、第1電極2、3の表面積は第2電極4、5の表面積より大きいか同じであるという条件を有する。このような構造にすることによって第1電極2、3の両端で発生する内部短絡事故を防止することができて、限流器の動作前後での限流器の抵抗の変化を小さくして大きい負荷電流を通電させることができる。また、PTCポリマー素子1の周囲に絶縁部材からなる枠6、7を設けて絶縁距離を長くすることによって第1電極2、3と第2電極4、5間のフラッシュオーバーを防止することができる。
しかし、従来技術による限流器を実際に100V以上、10kA以上の短絡電流の制限用途として用いる場合、PTCポリマー素子1とこれに接触されている第1電極2、3間には両者の熱容量の差により発生抵抗の時間差と非線形性が存在する。従って、PTCポリマー素子1と第1電極2、3の接触界面から相当な抵抗が、PTCポリマー素子1の発熱による抵抗より先に発生するようになる。これによって、熱ストレスが集中するようになりPTC素子1と第1電極2、3間の界面でアークが発生し、これとともに相当な騒音も発生するようになる。このようなアークはPTCポリマー素子1を分解させ炭化させて結局絶縁破壊を引き起こす。また、このようなアークとPTCポリマー1素子自体の発熱によってPTC物質が溶融及び気化されてPTCポリマー素子1の厚さは持続的に薄くなって第1電極2、3がPTCポリマー素子1の内部に含浸されてしまう。
これによって、上記従来技術による限流器は第1及び第2電極2、3、4、5の表面積を調節する加圧構造を用いて接圧力を増加させようとするが、実際のPTCポリマー素子1と界面で発生する抵抗の時間差と電子反発力によるアーク発生は不可避であり、発生したアークによる限流特性の低下及び電極間のフラッシュオーバーを回避することは容易ではない。
また、従来技術が提示しているPTCポリマー素子1の周辺の両端に設けられる絶縁部材からなる枠6、7は絶縁距離の確保という側面においては肯定的であるが、PTCポリマー素子1と第1電極2、3で発生するアークは源泉的に除去できなく、遮断のとき発生する騒音緩和も期待し難い。
上記のような理由により既存の限流器は低電流領域においては、無騒音、無アークの電流制限が可能であるが、高電流大容量の構造においてはアーク発生が不可避でありアークによりPTC素子の劣化及び寿命の減縮をもたらす問題点がある。
本発明は上記のような問題点を解決するために創案されたものであって、過電流や短絡電流の制限のときに生成されるアークを有効に抑制し電極間のフラッシュオーバーを防止して、低圧系統だけでなく高圧系統においても使用可能なPTC限流器の提供をその目的とする。
上記目的を達成するため、本発明によるPTC限流器は、PTC特性を用いて電流を制限するPTC限流器として、PTC特性を有するPTC素子と、上記PTC素子を挟んで対向するように両面に配置された一対の電極部と、上記PTC素子と上記電極部の少なくとも一部を包むようにその周辺に設けられた絶縁物からなるモールド部とを含む。ここで、上記モールド部は、弾性材質の絶縁物、真空、ガス及びオイルからなる群より選択された何れか一つの絶縁物からなる。
そして、望ましくは、上記モールド部は103Ωないし1020Ωの絶縁抵抗を有し、5%以上の延伸率を有する熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂からなる。
また、上記弾性材質の絶縁物はシリコーン樹脂またはポリウレタン樹脂からなることが望ましい。
さらに、上記電極部は、上記PTC素子に接触する接触電極と、上記接触電極と連結されて接触電極を外部回路と通電させる電流リードとを含み、上記モールド部は上記接触電極の全部及び上記電流リードの一部を包むことが望ましい。
ひいては、上記PTC素子は、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、エポキシ(EPOXY)、シリコーン(Silicone)及びポリビニルジフルオライド(PVDF)からなる群より選択される一つ以上のポリマーと、カーボン、金属及び金属酸化物からなる群より選択される一つ以上の電導性粒子と、酸化防止剤とを含むことができる。
また、望ましくは、上記PTC素子及び電極部と上記モールド部間の界面に介在されたコーティング層をさらに含む。
そして、上記モールド部には、上記PTC素子と外部とを連通するガス排気口が形成されていることが望ましい。
さらに、上記モールド部の外部表面を包むケースをさらに含むとより好ましい。
このPTC素子は、上記電極部をPTC素子の方に加圧する加圧手段をさらに含むことができて、上記加圧手段の加圧力は大気圧(1bar)以上にすることが望ましい。
このとき、上記加圧手段は、上記モールド部を受容するハウジングと、上記モールド部をPTC素子側に加圧できるように上記ハウジングの内側面に支持されて付勢された弾性部材とを含む。
代案として、上記加圧手段は、上記モールド部を間に介在して配置された一対のプレートと、上記一対のプレートを相互締結して固定させる締結部材とが含まれる構成とすることができる。そして、上記モールド部の少なくとも一面をPTC素子側に加圧できるように上記プレートの内側面に支持されて付勢された弾性部材をさらに含むと、より効果的である。
また、本発明に係るPTC限流器は、PTC特性を有するPTC素子と、上記PTC素子を挟んで対向するように両面に配置された一対の電極部と、上記PTC素子と上記電極部の少なくとも一部を包むようにその周辺に設けられた流動性絶縁物からなる第1絶縁体と、上記第1絶縁体を包むように設けられた第2絶縁体を備えるモールド部とを含むことを特徴としている。
望ましくは、上記流動性絶縁物は、真空、ガス及びオイルからなる群より選択された何れか一つである。また、上記流動性絶縁物が真空からなる場合、上記第1絶縁体は10−3torr以上の真空度を有することが望ましく、上記流動性絶縁物がガスからなる場合、上記第1絶縁体は1bar以上のSF6、N2またはこれらの混合ガスであることが望ましくて、上記流動性絶縁物がオイルからなる場合、上記第1絶縁体は冷却性能を有する絶縁油であることが望ましい。
また、望ましくは、上記電極部は、上記PTC素子に接触する接触電極と、上記接触電極と連結されて接触電極を外部回路と通電させる電流リードとを含み、上記モールド部は上記接触電極の全部及び上記電流リードの一部を包むように構成される。
そして上記PTC素子は、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、エポキシ(EPOXY)、シリコーン(Silicone)及びポリビニルジフルオライド(PVDF)からなる群より選択される一つ以上のポリマーと、カーボン、金属及び金属酸化物からなる群より選択される一つ以上の電導性粒子と、酸化防止剤とを含むことが望ましい。
或いは、本発明に係るPTC限流器は、PTC特性を用いて電流を制限するPTC限流器において、PTC特性を有するPTC素子と、上記PTC素子を挟んで対向するように両面に配置された一対の電極部と、上記PTC素子と上記電極部の少なくとも一部を包むようにその周辺に設けられ、弾性材質の絶縁物、真空、ガス及びオイルからなる群より選択された何れか一つの絶縁物からなるモールド部とを含むことを特徴としている。
本発明に係るPTC源流器は、PTC特性を有するPTC素子と、上記PTC素子を挟んで対向するように両面に配置された一対の電極部と、少なくとも上記PTC素子と上記電極部間の界面部位を包むようにPTC素子及び電極部の周辺に設けられ、弾性材質の絶縁物からなるモールド部とを含み、PTC特性を用いて電流を制限するので、過電流や短絡電流の制限のとき、PTC素子と接触電極間に生成されるアークを有効に抑制し除去して、電極間のフラッシュオーバーを防止できる。即ち、PTC素子を直接包むように構成されたモールド部がPTC素子の限流動作のときPTC素子と接触電極との界面で発生する瞬間衝撃エネルギーと初期アークを瞬時吸収してこれを消滅させるのである。
そして、フラッシュオーバーが起こらない絶縁距離を確保することが重要であるが、本発明に係るPTC限流器の電極部には、PTC素子に接触する接触電極と、この接触電極と連結されて接触電極を外部回路と通電させる電流リードとを含み、モールド部がPTC素子と接触電極の全部及び電流リードの一部を包むように構成されることにより、PTC素子の両端に十分な絶縁距離を確保する。従って、接触電極の周辺に相当な絶縁耐力を確保することができてフラッシュオーバーを防止することができる。
また、PTC特性を有するPTC素子と、上記PTC素子を挟んで対向するように両面に配置された一対の電極部と、上記PTC素子と上記電極部の少なくとも一部を包むようにその周辺に設けられた流動性絶縁物からなる第1絶縁体と、上記第1絶縁体を包むように設けられた第2絶縁体を備えるモールド部とを含む構成のPTC限流器の場合、第1絶縁体がアーク発生及びフラッシュオーバーを防止する機能がさらに有効に発揮させることができる。さらに、第1絶縁体はPTC素子を直接包むように構成されてPTC素子と接触電極間に発生するアーク及び騒音を除去する。即ち、第1絶縁体はPTC素子の動作のとき、PTC素子と接触電極の界面で発生する瞬間衝撃エネルギーと初期アークを瞬時吸収してこれを消滅させることができ、アークと騒音がほとんど発生しない。
以上での説明のように、本発明によるPTC限流器は、過電流や短絡電流の制限のとき、PTC素子と接触電極間に生成されるアークを有効に抑制し除去して、電極間のフラッシュオーバーを防止する。従って、PTC素子の磨耗を防止しPTC限流器の寿命をより延長させ得る。また、本発明によるPTC限流器は低圧系統にだけでなく高圧系統においてもより信頼性の高い限流作用をすることができる。これによって、過電流や短絡電流を制限するときに生成されるアークを有効に抑制して、電極間のフラッシュオーバーを防止することができる。
以下、添付された図面を参照しながら本発明の望ましい実施形態を詳しく説明する。これに先立って、本明細書及び請求範囲に用いられる用語や単語は通常的や辞書的な意味に限定して解釈されてはいけなく、発明者は自分の発明を最も最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義できるという原則に基づいて本発明の技術的思想に符合する意味と概念とに解釈されるべきである。従って、本明細書に記載された実施形態と図面とに示された構成は本発明の最も望ましい一実施形態に過ぎず、本発明の技術的思想を全て代弁するものではないため、本出願時点においてこれらに代替できる多様な均等物と変形例があり得ることを理解すべきである。
[第1実施形態]
図2は、本発明の第1実施形態によるPTC限流器を示す断面図である。図2を参照すると、本実施形態によるPTC限流器は、PTC素子110と、PTC素子110を間に介在して配置された一対の電極部120、130と、PTC素子110と電極部120、130との周辺に設けられたモールド部140とを含む。
図2は、本発明の第1実施形態によるPTC限流器を示す断面図である。図2を参照すると、本実施形態によるPTC限流器は、PTC素子110と、PTC素子110を間に介在して配置された一対の電極部120、130と、PTC素子110と電極部120、130との周辺に設けられたモールド部140とを含む。
PTC素子110は上述したように、周囲温度の上昇につれて特定温度値で電気抵抗が急激に上昇して電力系統で過電流を抑制する素子である。
PTC素子110は制限しようとする電流値によってその物性が異なるが、本実施形態においては、25℃で比抵抗が100Ωm以下であり、電流供給によるジュール(Joule)熱が発生するスイッチング温度においての比抵抗は上記25℃比抵抗の105倍以上に上昇することが望ましい。また、PTC素子110は、電気的及び熱的安定性を保ちながら交流100V以上の電圧に耐えられ、1cm当り30kV以上の過電圧を印加するとき、フラッシュオーバーが発生しないように設計される必要がある。同時に、PTC素子110は回路に投入されたとき、常時電流、例えば、1A前後の電流の通電ができるように、1A前後の電流の通電のときトリップされないようにすべきである。また、正常運転電流の10倍以上の過電流が通電のとき1/2サイクル(1サイクルは16.7ms)以内に抵抗の上昇が起こり過電流を制限し短絡電流の大きさが大きくなるほど動作時間が速くなる特徴を有し、上記過電流の制限動作以後の数分以内に以前の状態に還元できるように作製されることが望ましい。
望ましくは、上記PTC素子110は板状構造であり、その形態は円形、楕円形、または多角形などに構成され得る。また、その面積と厚さとはPTC素子110の使用条件、即ち、常時電流、制限しようとする過電流、動作時間などの要因を考慮して設計されることが望ましい。
PTC素子110はPTC特性を有するポリマーから構成されることが望ましい。PTCポリマーは、アモルファス領域(armophous area)と結晶領域(crystalline area)とが存在する結晶質または半結晶質の重合体に電導性粒子が含浸された構成を有する。このようなPTCポリマーに一定値以上の電流が供給されてジュール熱が発生すればPTCポリマーは常温状態から高温状態に変化するようになる。温度上昇により上記重合体は結晶領域がアモルファス状態になりながら体積膨脹を伴うようになるが、このとき電導性粒子の位置が移動され連結状態が散発的に途切れて素子の全体抵抗が急激に上昇するようになる。
上記ポリマーは、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、エポキシ(EPOXY)、シリコーン(Silicone)及びポリビニルジフルオライド(PVDF)からなる群より選択された何れか一つ以上のポリマーにすることができる。また、上記電導性粒子は、カーボン、金属及び金属酸化物(TiB2)からなる群より選択される何れか一つ以上の物質にすることができる。
また、PTCポリマーの酸化を防止するために酸化防止剤をさらに追加することができる。ひいては、上記PTCポリマーには無機添加剤をさらに追加して常温での低抵抗特性及び高温での高抵抗特性をより向上させることができる。
上記電極部120、130は、PTC素子110に接触する接触電極121、131及び接触電極121、131を外部回路に通電させる電流リード122、132を含む。
接触電極121、131は、銅箔またはその他の金属系列素子から構成され得る。また、接触電極121、131は、例えば、ラミネーションまたはフリーコンタクト(free contact)方式などのなるべく接触抵抗を減らす形態でPTC素子110の両面に付着される。
接触電極121、131の接触面積は、PTC素子110の面積及び厚さを考慮してPTC素子110の動作するとき、接触電極121、131間フラッシュオーバーが生じないように決定されることが望ましい。
電流リード122、132は、接触電極121、131と連結されて接触電極121、131を電力系統と通電させる。より詳しくは、電流リード122、132は一端が接触電極に電気的に連結され他端は外部回路と連結されるように延長形成される。また、電流リード122、132は金属系物質を用いて作製されて、系統電流の通電容量に合う断面積と厚さを有することが望ましい。
さらに望ましくは、上記限流器は接触電極121、131と電流リード122、132間に介在される連結電極(図示せず)が設けられる。上記連結電極は相対的に抵抗が小さい金、銀などの金属から構成されて電力系統から限流器への電流通電をさらに円滑にする。
上記モールド部140は、PTC素子110と接触電極121、131間の界面部位を包むように構成される。即ち、PTC素子110、接触電極121、131及び電流リード122、132の周辺にモールドされる。モールド部140は弾性を有する絶縁物からなる。望ましくは、モールド部140は十分な絶縁耐力を提供するために103Ωないし1020Ωの絶縁抵抗を有するようにする。また、電流制限のとき発生する瞬間衝撃に伸縮的に対応してモールド部140が破壊されることを防止するため、最少限5%以上の延伸率を有するように構成することが望ましい。このようなモールド部140は熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂からなるが、例えば、シリコーン樹脂、ポリウレタンなどが採択され得る。しかし、本発明がこれに限定されるのではない。
過電流によってPTC素子110が動作すれば、接触電極121、131との界面ではアークが瞬時発生し、アークによりPTC素子110の特性が劣化され焼損される恐れがある。そして、アーク発生が反復されればPTC素子110の性能はさらに低下して使用できなくなる可能性もある。しかし、本発明においては、PTC素子110を直接包むように構成されたモールド部140がPTC素子110の限流動作のときPTC素子110と接触電極121、131との界面で発生する瞬間衝撃エネルギーと初期アークを瞬時吸収してこれを消滅させる。
また、PTC素子110の電流制限動作のとき、両端の接触電極121、131とPTC素子110との界面間に発生するアークは、PTC素子110を飛び越えて両端の接触電極121、131間でフラッシュオーバーを誘発できる。従って、フラッシュオーバーが起こらない絶縁距離を確保することが重要である。本発明においては、モールド部140がPTC素子110と接触電極121、131の全部及び電流リード122、132の一部を包むように構成されてPTC素子110の両端に十分な絶縁距離を確保する。即ち、接触電極121、131の周辺に相当な絶縁耐力を確保することができてフラッシュオーバーを防止することができる。
ひいては、モールド部140はPTC素子110と接触電極121、131間に完全に接触できない空間を気密することによって接触抵抗特性を向上させ得る。
望ましくは、本実施形態によるPTC限流器は、PTC素子110及び電極部120、130とモールド部140との間の界面に介在されるコーティング層150をさらに含む。コーティング層150はモールド部140とPTC素子110との間、モールド部140と電極部120、130との間の界面接合性を向上させるために付加するものであって、例えば、シリコーン樹脂、ポリウレタンまたはエポキシ樹脂が採択され得る。しかし、本発明がこれに限定されるのではない。
本実施形態によるPTC限流器は本発明の目的範囲内で、モールド部の形態を多様に変形できるが、その一例が図3に示されている。図3を参照すると、本変形例によるPTC限流器のモールド部141は、PTC限流器110を包むがその周りの面が露出するように構成することができる。
また、図4及び図5は、本実施形態によるPTC限流器の他の変更例を示す断面図である。図4及び図5において、以前の図面と同一の部材番号は同一の機能をする同一の部材を指すので、その詳細な説明は省略する。
まず、図4を参照すると、本変更例によるPTC限流器のモールド部142にはガス排気口161、162が形成されている。PTC限流器が限流作用をするとき、PTC素子110は分解されてガスが発生する場合がある。このような分解ガスには、炭化された導電性金属粒子が含まれており上記導電性金属粒子がPTC素子110に吸着されると炭化された導電路を形成し絶縁に悪い影響を与える。また、限流作用のとき、分解ガスが瞬時発生する場合、分解ガスによる内部の圧力が上昇するようになって弾性を有するモールド部140が過大膨張する恐れがある。このときモールド部142に形成されたガス排気口161、162はPTC素子110の分解ガスを外部に排出することができて上記のような問題点を解決する。このようなガス排気口161、162はPTC素子の分解ガスがより有効に排出できるように少なくとも一つ以上が設けられる。
一方、図5を参照すると、本変更例によるPTC限流器は、モールド部140を受容するように設けられたケース170をさらに含む。ケース170はモールド部140の構造を支持して、限流作用のとき、モールド部140の過度な膨脹を抑える。また、外部環境、即ち、光、湿気、汚染源などからモールド部140を保護する。
このようなケース170は、ポリエチレン、ポリプロピレンまたはベークライト(bakelite)などの絶縁性を有した物質から構成され得る。しかし、本発明はこれに限定されなく本発明の目的を達成するための範囲内で当業者により多様に変形されて採用されることができる。
この他のPTC限流器の例として、PTC特性を有するPTC素子と、上記PTC素子を挟んで対向するように両面に配置された一対の電極部と、上記PTC素子と上記電極部の少なくとも一部を包むようにその周辺に絶縁物からなるモールド部とが設けられる構成が挙げられる。ここで、上記モールド部は、弾性材質の絶縁物、真空、ガス及びオイルからなる群より選択された何れか一つの絶縁物からなる。
[第2実施形態]
図6には、本発明の第2実施形態によるPTC限流器が示されている。図6において、以前の図面と同一の部材番号は同一の機能をする同一の部材を指すので、その詳細な説明は省略する。
図6には、本発明の第2実施形態によるPTC限流器が示されている。図6において、以前の図面と同一の部材番号は同一の機能をする同一の部材を指すので、その詳細な説明は省略する。
図6を参照すると、本実施形態によるPTC限流器は、電極部120、130をPTC素子110側に加圧する加圧手段をさらに含む。上記加圧手段はハウジング610及び弾性部材620、630を含む。
ハウジング610はモールド部140を受容することによって、PTC素子110、接触電極121、131の全部を受容し、電流リード122、132の一部を受容する。電流リード122、132の一部はハウジング610を貫通して外部に延長されて電力系統と連結される。
弾性部材620、630は上記ハウジング610の内側面に支持されて、電流リード122、132の外周部を包むように構成され、モールド部140を加圧することによって電流リード122、132を接触電極121、131側に加圧する。これによって接触電極121、131をPTC素子110側に加圧する。望ましくは、弾性部材620、630は一対の電流リード122、132のうち一方または両方の電流リードの方に設けられることができる。
一方、弾性部材620、630の加圧力は短絡事故のとき発生する電子反発力によるPTC素子110及び接触電極121、131の界面分離に対応するために、最少限大気圧(1bar)以上を有するように設計されることが望ましい。また、反復的な限流作用によりPTC素子110の厚さが1/2に減少したときにも1bar以上の加圧力を保つことができるようにすることが望ましい。
弾性部材620、630は、例えば、電流リード122及び/または132の外周面を包むように設けられたコイルスプリングから構成され得る。しかし、本発明はこれに限定されなく本発明の目的を達成するための範囲内で当業者により多様に変形されて採用することができる。
図7には、本実施形態によるPTC限流器の変更例が示されている。図7において、以前の図面と同一の部材番号は同一の機能をする同一の部材を指すので、その詳細な説明は省略する。
図7を参照すると、本変更例によるPTC限流器の加圧手段は、上部及び下部プレート710、720と、上部及び下部プレート710、720を連結する締結部材とを含む。
上部及び下部プレート710、720間には、PTC素子110と、接触電極121、131と、電流リード122、132とが配置されて、電流リード122、132が外部回路と連結されるようにその中心部に貫通孔721を備える。
上部及び下部プレート710、720の周辺には、締結孔711、712が備えられて締結部材が締結孔711、712を通して上部及び下部プレート710、720を相互固定させる。具体的に、締結孔711、712にはボルト730が貫通されナット740がボルト730に締結されて上部及び下部プレート710、720を相互固定する。
望ましくは、上記加圧手段は、電流リード122、132を包むように設けられた弾性部材620、630をさらに含む。弾性部材620、630は上記プレート710、720の内側面に支持され、電流リード122、132の外周面に沿って圧縮されて付勢される。これによって、モールド部140を加圧することによって接触電極121、131がPTC素子110を加圧するようになる。弾性部材620、630の加圧力は前述した実施形態と実質的に同一である。
一方、図7において、弾性部材620、630は、電流リード122、132の両方に配置されているが、必要によって電流リードの一方のみにも配置できる。
また、図6及び図7において、加圧手段は図2に示したようなモールド部140を有するPTC限流器に対して適用されるものとして示されているが、モールド部の構造が異なる図3ないし図5に示されたPTC限流器に対しても同一に加圧手段を適用できることは言うまでもない。
上述した実施形態においては、加圧手段の構成が具体的に開示されたが、本発明はこれに限定されず、上記電極部120、130をPTC素子110の方に加圧できる加圧手段の多様な変更例が採用可能であると理解すべきである。
[第3実施形態]
図8は、本発明の第3実施形態によるPTC限流器が示されている。図8において、以前の図面と同一の部材番号は同一の機能をする同一の部材を指すので、その詳細な説明は省略する。
図8は、本発明の第3実施形態によるPTC限流器が示されている。図8において、以前の図面と同一の部材番号は同一の機能をする同一の部材を指すので、その詳細な説明は省略する。
図8を参照すると、本実施形態によるPTC限流器は、図2に示された第1実施形態のPTC限流器とモールド部の構造が異なる。即ち、本実施形態のモールド部の流動性絶縁物からなる第1絶縁体180及び第1絶縁体180を包むように設けられた第2絶縁体190を含む。
第1絶縁体180は、PTC素子110、接触電極121、131の全部及び電流リード122、132の一部または全部を包むように構成され得る。これによって、第1絶縁体180がアーク発生及びフラッシュオーバーを防止する機能がさらに有効に発揮することができる。
第1絶縁体180はPTC素子110を直接包むように構成されてPTC素子110と接触電極121、131間に発生するアーク及び騒音を除去する。即ち、第1絶縁体180はPTC素子110の動作のとき、PTC素子110と接触電極121、131の界面で発生する瞬間衝撃エネルギーと初期アークを瞬時吸収してこれを消滅させる。従って、アークと騒音がほとんど発生しない。また、流動性絶縁物から構成されるため、PTC素子110と接触電極121、131間に完全に接触できない空間を気密させることができることによってアークの発生を低下させる。
また、第1絶縁体180は両端の接触電極121、131間の絶縁距離を確保する。上述したように、PTC素子110の電流制限動作のとき、両端の接触電極121、131とPTC素子110との界面にはアークが瞬時発生するが、上記アークが抑制できなければPTC素子110を飛び越えて両端の接触電極121、131間でフラッシュオーバーが起こるようになる。従って、フラッシュオーバーが起こらない絶縁距離を確保することが重要であるが、第1絶縁体180は、PTC素子110、接触電極121、131の全部及び電流リード122、132の一部または全部を包むように構成されてPTC素子110の両端に絶縁距離を確保する。即ち、接触電極121、131の周辺に相当な絶縁耐力を確保することができてフラッシュオーバーを防止することができる。
また、第1絶縁体180によりPTC素子110は電流を制限する動作後過熱された状態から短時間内に正常温度状態に冷却されることができる。
具体的に、上記第1絶縁体180を成す流動性絶縁物は真空からなるものとすることができる。さらに具体的に、上記真空は10−3torr以上の真空度を有する真空層にする。真空は、一般の空気に比べて10倍以上の絶縁耐力を有しており、真空状態においてはエネルギーを伝達できる媒体がないため絶縁破壊が進展されることを防止することができる。従って、第1絶縁体180を真空から構成すれば真空での高い絶縁耐力を具現できて、アークが真空中に急速に消滅されることを用いてアークを消弧でき絶縁体をより軽く構成できる。
代案として、上記第1絶縁体180を構成する流動性絶縁物はガスからなることができる。望ましくは、上記ガスは1bar以上のSF6ガスまたはN2ガスから構成され得る。
上記SF6ガスは不活性ガスであって、無臭、無害、無毒、不燃、非爆発性の性質を有しており、誘電体損失と漏洩損失が少なく熱的に安定したガスである。絶縁耐力は89kV/cmであって30kV/cmの絶縁耐力を有する大気圧の空気に比べてかなり高い。また、液体、固体の絶縁物に比べて誘電率が少なくて充電電流が少なく、固体絶縁物に比べて自由な絶縁体の形状の具現が可能である。
上記N2ガスは空気の主成分であり、SF6ガスに類似する非可燃性ガスであり、求めやすいため経済的である。
さらに望ましくは、上記ガスは1bar以上のSF6−N2の混合ガスから構成され得る。空気の主成分であり沸点が低く安価で無毒性及び非可燃性などの化学的安定性に優れたN2ガスをSF6に混合したガスは、異物質の存在や電極表面の粗度などによる絶縁耐力の低下が少なくて、より低い沸点と安価な費用などの側面から経済的な絶縁ガスとして利用され得る。
さらに他の代案として、上記第1絶縁体180を成す流動性絶縁物はオイルからなるものとすることができる。望ましくは、上記オイルは不純物が含まれずに冷却性能を有する絶縁油を用いることができて、例えば、ナフテン系、パラフィン系、芳香族系の炭化水素を主成分とする鉱油から構成され得る。上記冷却性能とは、上記絶縁油がPTC素子110の動作後3分以内に正常状態に復帰できる性能を有していることを意味する。
上記流動性絶縁物の具体的な例が本明細書で開示されたが、本発明はこれに限定されず多様な変更例が採用可能なこととして理解されるべきである。
第2絶縁体190は限流動作のとき膨張できる第1絶縁体180の形態を保って支持するようにするケースの役割を果たす。また、光、湿度、汚染物などの外部環境から第1絶縁体180を保護する。従って、第2絶縁体190は第1絶縁体180を外部から完全に気密させるように構成されることが望ましい。
上記第2絶縁体190は、ポリエチレン、ポリプロピレンまたはベークライト(bakelite)などの絶縁性を有した物質から構成され得る。しかし、本発明はこれに限定されなく本発明の目的を達成するための範囲内で当業者により多様に変形されて採用されることができる。
図9は、本実施形態によるPTC限流器の変更例を概略的に示す断面図である。図9において、以前の図面と同一の部材番号は同一の機能をする同一の部材を指すので、その詳細な説明は略する。
図9を参照すると、本変更例によるPTC限流器はPTC素子110及び電極部120、130と第1絶縁体180との間に介在されるコーティング層150をさらに含む。
第1絶縁体180でPTC素子110を包むとき、その接触界面には気泡が発生し得る。そうすると、PTC素子110の動作のとき絶縁破壊が上記気泡を通じて進む可能性があって第1絶縁体180の機能がよく発揮できない恐れがある。このとき上記界面にコーティング層150を設けるとPTC素子110の表面に第1絶縁体180がよりよく密着できてPTC限流器の作用がさらに有効になる。
望ましくは、コーティング層150はエポキシまたはシリコーンゴムを塗布してなるものとすることができる。しかし、本発明はこれに限定されず本発明の目的を達成するための範囲内で当業者により多様に変形して採用され得る。
図10は、本発明によるPTC限流器に過電流を印加したとき、遮断動作の波形を表したグラフであり、図2の実施形態に従って作製された。実験のとき、電圧は400VをPTC素子の両端に印加し、事故電流は2kVから30kVまで可変して印加しながら限流特性を検査した。図10を参照すると、2kAの低電流が流れる場合だけでなく、10kA、15kA、20kAまたは30kAの高電流が流れる全ての場合にも迅速で正確に限流作用が行われて過電流を有効に遮断していることがわかる。
以上のように、本発明は限定された実施形態と図面とによって説明されたが、本発明はこれによって限定されず、本発明の属する技術分野において通常の知識を有した者によって本発明の技術思想と特許請求範囲の均等範囲内で多様な修正及び変形が可能なことは言うまでもない。
なお、本明細書に添付される以下の図面は本発明の望ましい実施形態を例示するものであり、上述した発明の詳細な説明とともに本発明の技術思想をさらに理解させる役割を果たすので、本発明はこのような図面に記載された事項にのみ限定されて解釈されてはいけない。
以上の説明のように、本発明によるPTC限流器は、過電流や短絡電流の制限のとき、PTC素子と接触電極間に生成されるアークを有効に抑制し除去して、電極間のフラッシュオーバーを防止する。従って、PTC素子の磨耗を防止しPTC限流器の寿命をより延長させ得る。また、本発明によるPTC限流器は低圧系統にだけでなく高圧系統においてもより信頼性よく限流作用をすることができる。
110 PTC限流器
120、130 電極部
121、131 接触電極
122、132 電流リード
140、141、142 モールド部
150 コーティング層
161、162 ガス排気口
170 ケース
180 第1絶縁体
190 第2絶縁体
610 ハウジング
620、630 弾性部材
710、720 プレート
730、740 締結部材
120、130 電極部
121、131 接触電極
122、132 電流リード
140、141、142 モールド部
150 コーティング層
161、162 ガス排気口
170 ケース
180 第1絶縁体
190 第2絶縁体
610 ハウジング
620、630 弾性部材
710、720 プレート
730、740 締結部材
Claims (22)
- PTC特性を用いて電流を制限するPTC限流器において、
PTC特性を有するPTC素子と、
上記PTC素子を挟んで対向するように両面に配置された一対の電極部と、
少なくとも上記PTC素子と上記電極部間の界面部位を包むようにPTC素子及び電極部の周辺に設けられ、弾性材質の絶縁物からなるモールド部とを含むPTC限流器。 - 上記弾性材質の絶縁物は、103Ωないし1020Ωの絶縁抵抗を有し、5%以上の延伸率を有する熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂であることを特徴とする請求項1に記載のPTC限流器。
- 上記弾性材質の絶縁物は、シリコーン樹脂またはポリウレタン樹脂からなることを特徴とする請求項2に記載のPTC限流器。
- 上記電極部は、
上記PTC素子に接触する接触電極と、
上記接触電極と連結されて接触電極を外部回路と通電させる電流リードとを含み、
上記モールド部は上記接触電極の全部及び上記電流リードの一部を包むことを特徴とする請求項1に記載のPTC限流器。 - 上記PTC素子は、
高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、エポキシ(EPOXY)、シリコーン(Silicone)及びポリビニルジフルオライド(PVDF)からなる群より選択される一つ以上のポリマーと、
カーボン、金属及び金属酸化物からなる群より選択される一つ以上の電導性粒子と、
酸化防止剤とを含むことを特徴とする請求項1に記載のPTC限流器。 - 上記PTC素子及び電極部と上記モールド部間の界面に介在されたコーティング層をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のPTC限流器。
- 上記モールド部には、上記PTC素子と外部とを連通するガス排気口が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のPTC限流器。
- 上記モールド部の外部表面を包むケースをさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のPTC限流器。
- 上記電極部をPTC素子の方に加圧する加圧手段をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載のPTC限流器。
- 上記加圧手段の加圧力は大気圧以上であることを特徴とする請求項9に記載のPTC限流器。
- 上記加圧手段は、
上記モールド部を受容するハウジングと、
上記モールド部の少なくとも一面をPTC素子側に加圧できるように上記ハウジングの内側面に支持されて付勢された弾性部材とを含むことを特徴とする請求項9に記載のPTC限流器。 - 上記加圧手段は、
上記モールド部間に介在して配置された一対のプレートと、
上記一対のプレートを相互締結して固定させる締結部材とが含まれることを特徴とする請求項9に記載のPTC限流器。 - 上記モールド部の少なくとも一面をPTC素子側に加圧できるように上記プレートの内側面に支持されて付勢された弾性部材をさらに含むことを特徴とする請求項12に記載のPTC限流器。
- PTC特性を用いて電流を制限するPTC限流器において、
PTC特性を有するPTC素子と、
上記PTC素子を挟んで対向するように両面に配置された一対の電極部と、
上記PTC素子と上記電極部の少なくとも一部を包むようにその周辺に設けられた流動性絶縁物からなる第1絶縁体と、上記第1絶縁体を包むように設けられた第2絶縁体を備えるモールド部とを含むPTC限流器。 - 上記流動性絶縁物は、真空、ガス及びオイルからなる群より選択された何れか一つであることを特徴とする請求項14に記載のPTC限流器。
- 上記流動性絶縁物が真空からなる場合、上記第1絶縁体は10−3torr以上の真空度を有することを特徴とする請求項15に記載のPTC限流器。
- 上記流動性絶縁物がガスからなる場合、上記第1絶縁体は1bar以上のSF6、N2またはこれらの混合ガスであることを特徴とする請求項15に記載のPTC限流器。
- 上記流動性絶縁物がオイルからなる場合、上記第1絶縁体は冷却性能を有する絶縁油であることを特徴とする請求項15に記載のPTC限流器。
- 上記電極部は、
上記PTC素子に接触する接触電極と、
上記接触電極と連結されて接触電極を外部回路と通電させる電流リードとを含み、
上記モールド部は上記PTC素子の全部、上記接触電極の全部及び上記電流リードの一部を包むことを特徴とする請求項14に記載のPTC限流器。 - 上記PTC素子は、
高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、エポキシ(EPOXY)、シリコーン(Silicone)及びポリビニルジフルオライド(PVDF)からなる群より選択される一つ以上のポリマーと、
カーボン、金属及び金属酸化物からなる群より選択される一つ以上の電導性粒子と、
酸化防止剤とを含むことを特徴とする請求項14に記載のPTC限流器。 - 上記PTC素子及び電極部と上記第1絶縁体との間の界面に介在されたコーティング層をさらに含むことを特徴とする請求項14に記載のPTC限流器。
- PTC特性を用いて電流を制限するPTC限流器において、
PTC特性を有するPTC素子と、
上記PTC素子を挟んで対向するように両面に配置された一対の電極部と、
上記PTC素子と上記電極部の少なくとも一部を包むようにその周辺に設けられ、弾性材質の絶縁物、真空、ガス及びオイルからなる群より選択された何れか一つの絶縁物からなるモールド部とを含むPTC限流器。
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