JP2006196289A - 多心ケーブル - Google Patents

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Abstract

【課題】 高い屈曲性を有し、繰り返し曲げ応力に対しても機械的信頼性の高い多心ケーブルを提供する。
【解決手段】 本発明に係る多心ケーブル10は、複数本の第1の同軸ケーブル21を有する中央部20と、中央部20の周囲に複数本の第2の同軸ケーブル31が配置された周辺部30と、周辺部30の外側に形成された外被40とを備え、中央部20は、当該中央部20の中心P0を中心として第1の同軸ケーブル21が同心円の層状に配置されるとともに層撚りされている。
【選択図】 図1

Description

本発明は多心ケーブルに係り、例えば医療用の超音波診断装置、内視鏡やCCDカメラケーブル等の配線に用いられる多心ケーブルに関するものである。
従来、同軸ケーブルや、多数の同軸ケーブルを有する多心同軸ケーブルが知られている(例えば特許文献1参照)。
図8に示すように、特許文献1に記載されている同軸ケーブル100では、中心導体101と、この中心導体101の周囲を覆っている絶縁体102と、この絶縁体102の周囲を覆っている外部導体103とを備えており、その外側は外被104によって覆われている。
また、図9に示すように、多心同軸ケーブル105では、複数本の前述した同軸ケーブル100が集合するように配置されていて、その外側が外套部材106によって覆われている。外套部材106は、内側に設けられた電磁シールド特性を有する内側外套106aと、その外側に設けられた樹脂材料からなる筒状の外側外套106bとから構成されている。
また、可撓性に優れた極細の多心同軸ケーブルも知られている(例えば特許文献2参照)。
図10に示すように、特許文献2に記載されている極細の多心同軸ケーブル110では、図8で示したような構造の、中心導体101、絶縁体102、外部導体103、及び外被104からなる極細の同軸ケーブル111を複数本有しており、中心にはテンションメンバ112が設けられている。テンションメンバ112の外側には、5本の同軸ケーブル111を撚り合わせて形成された中心側多心ケーブル(ケーブルユニット)113を4本同心円状に配置して撚り合わせている。
中心側多心ケーブル113の外側には、16本の同軸ケーブル111を有する外側多心ケーブル(ケーブルユニット)114が7本設けられている。外側多心ケーブル114では、その中心側に5本の同軸ケーブル111を同心円状に配置し、その外側に11本の同軸ケーブル111が同心円状に配置されている。これら7本の外側多心ケーブル114は、同心円状に配置されて撚り合わされている。そして、外側多心ケーブル114の外側には、押え巻きテープ115、一括編組シールド116が設けられており、最外層にシース117が設けられている。
特開2001−23456号公報(図1、図4) 特開2004−14337号公報(図1)
ところで、多心ケーブルの内部において、同軸ケーブル同士を撚り合わせてユニット化すると曲げ剛性が大きくなり、さらにこれを複数本撚り合わせると、ケーブルとしての柔軟性が低下する。撚り合わせた同軸ケーブルのユニット同士がさらに撚られて接触していると、ケーブル全体を屈曲させる際には、接触しているユニット間の同軸ケーブル同士は長手方向に交差して点接触することになる。したがって、ユニット間で隣接する同軸ケーブル同士が鋭角に曲がりやすく、このような状態で同軸ケーブルに高曲率、高荷重の負荷が繰り返し加わると、中心導体が破断して断線に至ることがあった。
本発明の目的は、従来と比べて高い屈曲性を有し、繰り返し曲げ応力に対しても機械的信頼性の高い多心ケーブルを提供することにある。
上記課題を解決することのできる本発明に係る多心ケーブルは、内部導体と絶縁層と外部導体を有する第1の同軸ケーブルを複数本有する中央部と、内部導体と絶縁層と外部導体を有する第2の同軸ケーブルが前記中央部の周囲に複数本配置された周辺部と、前記周辺部の外側に形成された外被とを備え、前記中央部は、当該中央部の中心を中心として前記第1の同軸ケーブルが同心円の層状に配置されるとともに層撚りされていることを特徴としている。
このように構成された多心ケーブルにおいては、第1の同軸ケーブルを有する中央部と、この中央部の外側に第2の同軸ケーブルが配置された周辺部とで構成し、その外側を外被により覆っている。そして、中央部の第1の同軸ケーブルを、中央部の中心を中心とする同心円の層状に配置するとともに層撚りしているので、隣接する同軸ケーブル同士は長手方向に短い間隔で多数の箇所で接触することになり、長手方向に断続的に接触しているとみなすことができる。このため、従来のように複数本の同軸ケーブルでユニットを構成し、複数のユニットを撚ったユニット構造の場合のように、同軸ケーブル同士が大きな角度で交差して点接触するために鋭角で折れるような事態を回避することができ、屈曲時に同軸ケーブル同士が過度な圧力で接することがないため、高い屈曲性を有し、繰り返し曲げ応力に対しても機械的信頼性の高い多心ケーブルとすることができる。
また、本発明に係る多心ケーブルにおいて、第1の同軸ケーブルを構成する前記内部導体の外径が、前記第2の同軸ケーブルを構成する前記内部導体の外径よりも大きいことが好ましい。
このように構成された多心ケーブルにおいては、内部導体の太さが異なる同軸ケーブルを収容する場合に、内部導体が太径の比較的に硬い同軸ケーブルを中央部に配置し、内部導体が細径の比較的に伸縮性や柔軟性のある同軸ケーブルを周辺部に配置した構成であるため、内部導体が太径の同軸ケーブル同士の接触圧を効果的に低くすることができる。
また、本発明に係る多心ケーブルにおいて、前記周辺部は、複数本の前記第2の同軸ケーブルを含む同軸ケーブルユニットが複数本撚られて形成されていることが好ましい。
このように構成された多心ケーブルにおいては、周辺部は従来と同様にユニット構造としているので、多数の同軸ケーブルをまとまりよく収容することができる。
また、本発明に係る多心ケーブルにおいて、第1の同軸ケーブルを構成する前記内部導体の外径が、前記第2の同軸ケーブルを構成する前記内部導体の外径よりも大きい場合、前記周辺部は、前記中央部を中心として前記第2の同軸ケーブルが層状に配置されているとともに層撚りされていることが好ましい。
このように構成された多心ケーブルにおいては、周辺部も中央部を中心とした同心円状に同軸ケーブルを配置して、層撚りとしているため、さらに屈曲性が向上し、繰り返し曲げ応力に対してもより機械的信頼性の高い多心ケーブルとすることができる。
本発明によれば、中央部を層撚り構造としたので、同軸ケーブル同士が大きな角度で交差せず屈曲時に同軸ケーブル同士が過度な圧力で接することがないため、高い屈曲性を有し、繰り返し曲げ応力に対しても機械的信頼性の高い多心ケーブルを提供することができる。
以下、本発明に係る多心ケーブルの実施形態の例を、図面を参照しつつ説明する。
図1は本発明の第1の実施形態の多心ケーブルの断面図であり、図2は中央部に配置された第1の同軸ケーブルの断面図であり、図3は周辺部に配置された同軸ケーブルユニットの断面図である。
図1に示すように、本発明の第1の実施形態である多心ケーブル10は、複数本の第1の同軸ケーブル21を有する中央部20と、この中央部20の周囲に複数本の第2の同軸ケーブル31(図3参照)が配置された周辺部30と、周辺部30の外側を覆う外被40とを備えている。
中央部20は、その中心にテンションメンバである高張力繊維11の束が配置され、この周りに複数本の第1の同軸ケーブル21が、中央部20の中心P0を中心として同心円の層状に配置され、なおかつ各層ごとに層撚りされることにより形成されている。
中央部20に配置された第1の同軸ケーブル21は、図2に示すように、中央の内部導体21aと、内部導体21aの外側の絶縁体21bと、絶縁体21bの外側の遮蔽(外部導体)21cと、さらに遮蔽21cの外側に抑え巻21dを有している。
また、図1に示すように、中央部20では、高張力繊維11のすぐ外側に配置された、例えば9本の第1の同軸ケーブル21を有する第1層と、第1層の外側に配置された、例えば15本の第1の同軸ケーブル21を有する第2層とから形成されており、合計24本の第1の同軸ケーブル21を収容している。第1層及び第2層は、柔軟性を考慮して層間の摩擦を小さくするために同じ撚り方向に撚っているが、各々別個に層状に撚られている。第2層の外側には、第1の同軸ケーブル21の種類等を示す標識粗巻糸22を第1の同軸ケーブル21の撚り方向と逆方向に撚って巻回し、第1の同軸ケーブル21の配列乱れを防止するようにしている。
なお、ここでは、第1の同軸ケーブル21を二層に配置している場合について示してあるが、本数によっては三層以上に配置してもよい。
図1に示すように、標識粗巻糸22の外側の周辺部30では、複数本の第2の同軸ケーブル31を収容している同軸ケーブルユニット32を、複数本(ここでは例えば8本)撚って形成されている。
周辺部30に配置された同軸ケーブルユニット32は、図3に示すように、複数本の第2の同軸ケーブル31を層状に配置し、これらを層撚りにして、その外側にユニットの種類等を示す標識粗巻糸33を巻回して形成されている。なお、ここでは一例として、第1層に5本の第2の同軸ケーブル31を配置し、第2層に11本の第2の同軸ケーブル31を配置して、合計16本の第2の同軸ケーブル31により一本の同軸ケーブルユニット32を形成している。
なお、第2の同軸ケーブル31は、中央の内部導体31aと、内部導体31aの外側の絶縁体31bと、絶縁体31bの外側の遮蔽(外部導体)31cと、さらに遮蔽31cの外側の抑え巻31dとを有している。
図1に示すように、周辺部30の外側には、抑え巻41が巻回され、その外側には遮蔽42が巻回されており、その外側に最外層となる外被40が被覆されて、多心ケーブル10が形成されている。
このような多心ケーブル10は、層状に配置された中央部20は隣接する第1の同軸ケーブル21同士がその撚り方向に沿って長手方向で断続的に接触し、接触圧が低く抑えられる。また、隣接する第1の同軸ケーブル21同士が撚り方向に沿って接触するため、小さな角度で曲がることがない。そのため、多心ケーブル10は屈曲に際して柔軟性が向上しており、繰り返し曲げ応力に対しても機械的信頼性が良好である。
なお、中央部20に配置される第1の同軸ケーブル21としては、電源線用の太い同軸ケーブルを用いると良い。例えば、第1の同軸ケーブル21として内部導体21aの外径が0.15mm(AWG36)よりも太いものを用いる。また、周辺部30に配置される第2の同軸ケーブル31としては、信号線用の細い同軸ケーブルを用いると良い。例えば、第2の同軸ケーブル31として内部導体31aの外径が0.15mm以下のものを用いる。
すなわち、第1の同軸ケーブル21の内部導体21aの外径D1と、第2の同軸ケーブル31の内部導体31aの外径D2との関係は、D1≧D2となっている。これにより、多心ケーブル10に収容する同軸ケーブルのうち、太い方の同軸ケーブル同士の接触圧を低く抑えることで、繰り返し曲げ応力に対して破断しにくくなり、また、高い屈曲性を効果的に得ることができる。
次に、多心ケーブル10の製造方法について説明する。
まず、第1の同軸ケーブル21を24本と、第2の同軸ケーブル31を128本とを用意する。第2の同軸ケーブル31は、図3に示すように16本ごとに集合させて撚り合わせて8本の同軸ケーブルユニット32とする。
そして、図1に示すように、高張力繊維11を中心に配置し、その外側に介在(図示省略)を巻いて高張力繊維11の断面丸形状を維持する。高張力繊維11の外側に介在を介して第1層目の電源線である第1の同軸ケーブル21を9本層状に配置して層撚りし、その外側に第2層目の第1の同軸ケーブル21を15本層状に配置して第1層と同じ撚り方向に層撚りして中央部20を形成する。
中央部20の外側には、標識粗巻糸22を巻回して、中央部20に収容されている第1の同軸ケーブル21の配置乱れを防止する。なお、標識粗巻糸22は、第1の同軸ケーブル21の撚り方向とは反対方向に撚って、加工時に第1の同軸ケーブル21を取り出しやすいようにする。
続いて、標識粗巻糸22の外側に8本の同軸ケーブルユニット32を撚って集合させ、その外側に抑え巻41を巻回する。さらに、遮蔽42で一括シールドし、その外側を外被40で被覆する。
以上説明した多心ケーブル10は、中央部20を構成する第1の同軸ケーブル21を、中央部20の中心P0を中心とする同心円の層状に配置して層撚りしているため、隣接した第1の同軸ケーブル21同士が長手方向に短い間隔で多数の点で接触することになり、長手方向に断続的に接触しているとみなすことができる。このため、従来のように複数本の同軸ケーブルでユニットを構成し、複数のユニットを撚ったユニット構造の場合のように、多心ケーブルを屈曲させた際に、同軸ケーブル同士が点接触して鋭角で折れるような事態を回避することができ、同軸ケーブル同士が過度な圧力で接することがないため、多心ケーブル10は高い屈曲性を有し、繰り返し曲げ応力に対しても機械的信頼性が高くなっている。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。
図4は、本発明の第2実施形態である多心ケーブル10Aを示している。なお、第1実施形態の多心ケーブル10と共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略する。
この多心ケーブル10Aでは、周辺部30を、中央部20の中心P0を中心として第2の同軸ケーブル31を三層の同心円状に配置するとともに層撚りして形成している。なお、中央部20は、第1の実施形態の多心ケーブル10と同様である。
この場合でも、中央部20を構成する第1の同軸ケーブル21の内部導体21aの外径D1と、周辺部を構成する第2の同軸ケーブル31の内部導体31aの外径D2との関係は、D1≧D2とするのが好ましい。
このように構成することにより、中央部20のみならず周辺部30も層状に配置して層撚りとしたので、同軸ケーブル21,31同士が長手方向で撚り方向に沿って断続的に接触するため、高い屈曲性を有し繰り返し曲げ応力に対しても機械的信頼性の高い多心ケーブル10Aを得ることができる。
なお、本発明の多心ケーブルは、前述した各実施形態に限定されるものでなく、適宜な変形、改良等が可能である。
例えば、前述した各実施形態において、第1の同軸ケーブル21及び第2の同軸ケーブル31として、図2等に示した、内部導体21aと、絶縁体21bと、遮蔽(外部導体)21cと、抑え巻21dとを有する同軸ケーブルを用いた場合について説明したが、抑え巻のない構造の同軸ケーブルであっても良く、抑え巻の外側に外被を有する構造の同軸ケーブルを用いても良い。例えば、図5に示すような、内部導体13a、絶縁体13b、外部導体13cから形成されてコア外被12を有しない同軸素線13を用いることもできる。
また、前述した各実施形態においては、内部導体の外径の異なる2種類の同軸ケーブル21,31を用いた場合に付いて説明したが、全て同じ同軸ケーブルを用いることもできる。この場合には、第1の同軸ケーブル21と第2の同軸ケーブル31は同じものとなる。
さらに、3種類以上の同軸ケーブルを用いることも可能である。この場合には、中央部20に層状に配置する第1の同軸ケーブル21として、最も内部導体の外径の大きなものを用い、その他の2種類以上の同軸ケーブルを周辺部30に配置するようにする。
上記実施形態において説明した多心ケーブル10の実施例について説明する。
多心ケーブル10において、図2に示す第1の同軸ケーブル21は、中央に0.24mmφの錫メッキ銅合金線の内部導体21aを有し、内部導体21aの外側にフッ素樹脂からなる絶縁体21bを押出し成形し、絶縁体21bの外側に錫メッキ硬銅線をスパイラル状に巻いて遮蔽(外部導体)21cを形成し、さらに遮蔽21cの外側に抑え巻21dとしてポリエステルテープを2枚巻回して、全体として外径0.48mmφに形成されている。
また、図2に示す第2の同軸ケーブル31は、外径0.09mmφの内部導体31aの外側に絶縁体31b、遮蔽31c、抑え巻31dを有しており、全体として外径0.32φに形成されている。そして、同軸ケーブルユニット32は、5本の第2の同軸ケーブル31を層状に配し、ピッチ25mmで層撚りして第1層が形成されている。第1層の外側には11本の第2の同軸ケーブル31を層状に配して、第1層と同じ方向に層撚りして第2層が形成されている。このように、同軸ケーブルユニット32は、合計16本の第2の同軸ケーブル31を有し、その外側にユニットの種類等を示す標識粗巻糸33が巻回されて形成されている。
図1に示すように、中央部20は、9本の第1の同軸ケーブル21を有する第1層と、15本の第1の同軸ケーブル21を有する第2層とから形成されており、合計24本の第1の同軸ケーブル21を有している。第1層及び第2層は、同じ撚り方向ではあるが各々別個に層状に撚られていて、第1層の層撚りにおいては、撚りピッチ(長手方向のピッチ)を37.5mmとし、第2層の撚りピッチを50mmとしている。そして、第2層の外側には、ナイロンの標識粗巻糸22が巻回されている。したがって、中央部20における第1の同軸ケーブル21は、1回撚りとなっている。
周辺部30は、16本の第2の同軸ケーブル31を含む同軸ケーブルユニット32を8本、撚りピッチ100mmで撚って形成されている。
また、周辺部30の外側には、フッ素樹脂テープである抑え巻41が巻回され、さらにその外側には銅箔糸を編んで形成された遮蔽42が巻回されている。そして、最外層に厚さ0.9mmのPVCの外被40が被覆されて、全体として外径8.2mmの多心ケーブル10が形成されている。
次に、屈曲試験を行って本実施例の多心ケーブル10と従来の多心ケーブルの屈曲性について調べた結果を示す。
図6に示した屈曲試験機60を用いて、上述した多心ケーブル10(実施例)と従来の多心ケーブル90(比較例)の屈曲試験を行ってその結果を比較した。
なお、従来の多心ケーブル90としては、図7に示すようなものを用いた。多心ケーブル90は、4本の内側同軸ケーブルユニット91と、8本の外側同軸ケーブルユニット92とを有している。内側同軸ケーブルユニット91は、図7(C)に示すように、第1の同軸ケーブル21を6本同心円状に配して撚りピッチ18mmで撚り、その外側に標識粗巻糸22を巻回してユニット化したものである。また、外側同軸ケーブルユニット92は、図7(B)に示すように、図3において示した同軸ケーブルユニット32と同じものを用いている。
そして、従来の多心ケーブル90は、図7(A)に示すように、中央に3本の内側同軸ケーブルユニット91を配して撚り、その外側に1本の内側同軸ケーブルユニット91と、8本の外側同軸ケーブルユニット92とを配して撚っている。これにより、第1の同軸ケーブル21を24本と、第2の同軸ケーブル31を128本収容しており、本発明に係る多心ケーブル10と同じ本数を収容することとなる。
なお、外側同軸ケーブルユニット92の外側には抑え巻93及び遮蔽94が巻回され、最外層には厚さ0.8mmの外被95が被覆されて、全体として外径8.2mmφとなっている。これは、本発明に係る多心ケーブル10と同じ太さである。
図6に示す屈曲試験機60では、多心ケーブル10(90)の中央部を2本の外径12.4mmのマンドレル61,61で挟んだ状態とし、多心ケーブル10(90)の下端に1kgの荷重62を載荷する。この状態で、多心ケーブル10(90)の上側を毎分30回で左右に90°往復して屈曲させて、導体破断までの屈曲回数を測定した。なお、試験中、全ての同軸ケーブル21,31に電流を流し、常時導通していることを確認しながら屈曲試験を行う。そして、全ての同軸ケーブル21,31のうちの1心でも電気的に破断したときを導体破断と判断する。この結果を、表1に示す。
Figure 2006196289
試験水準としては、通常、30万回の屈曲に耐えることができれば問題なしとみなされる。本発明に係る多心ケーブル10(実施例)と従来の多心ケーブル90(比較例)の各々、N1〜N3の3本のサンプルの多心ケーブルについて試験を行った結果、比較例においては、サンプルによる個体差はあるものの、20万回程度で破断に至っている。一方、実施例では、いずれも40万回に達しても破断に至らなかった。これにより、本発明に係る多心ケーブル10は、従来と比較して屈曲特性が大きく改善され、機械的信頼性が向上していることがわかる。
本発明の第1の実施形態の多心ケーブルの断面図である。 図1に示した多心ケーブルの中央部に配置された第1の同軸ケーブルの断面図である。 図1に示した多心ケーブルの周辺部に配置された第1の同軸ケーブルの断面図である。 第2実施形態に係る多心ケーブルを示す断面図である。 同軸素線を示す斜視図である。 屈曲試験機の概要図である。 (A)は比較例としての多心ケーブルの断面図であり、(B)は(A)における外側同軸ケーブルユニットの断面図であり、(C)は(A)における内側同軸ケーブルユニットの断面図である。 従来の同軸ケーブルを示す断面図である。 従来の多心ケーブルの一例を示す断面図である。 従来の極細多心ケーブルの一例を示す断面図である。
符号の説明
10 多心ケーブル
20 中央部
21 第1の同軸ケーブル
30 周辺部
31 第2の同軸ケーブル
32 同軸ケーブルユニット
40 外被
P0 中央部の中心

Claims (4)

  1. 内部導体と絶縁層と外部導体を有する第1の同軸ケーブルを複数本有する中央部と、内部導体と絶縁層と外部導体を有する第2の同軸ケーブルが前記中央部の周囲に複数本配置された周辺部と、前記周辺部の外側に形成された外被とを備え、
    前記中央部は、当該中央部の中心を中心として前記第1の同軸ケーブルが同心円の層状に配置されるとともに層撚りされていることを特徴とする多心ケーブル。
  2. 請求項1に記載の多心ケーブルであって、
    第1の同軸ケーブルを構成する前記内部導体の外径が、前記第2の同軸ケーブルを構成する前記内部導体の外径よりも大きいことを特徴とする多心ケーブル。
  3. 請求項1または2に記載の多心ケーブルであって、
    前記周辺部は、複数本の前記第2の同軸ケーブルを含む同軸ケーブルユニットが複数本撚られて形成されていることを特徴とする多心ケーブル。
  4. 請求項2に記載の多心ケーブルであって、
    前記周辺部は、前記中央部を中心として前記第2の同軸ケーブルが層状に配置されているとともに層撚りされていることを特徴とする多心ケーブル。
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