JP2006196224A - プラズマ処理装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 グロー放電が維持できるプラズマ処理装置を提供する。
【解決手段】 プラズマ処理装置100は、電源部103と、昇圧トランス107と、電極101a,101bと、予め接地されている接地電極109a,109bとを含む。電源部103は、高周波発振器105と、周波数逓倍器106とを含む。プラズマ処理装置100には、外部から被処理基材108が搬入され、電極101aと電極101bとの間において予め定められた位置に配置され、予め定められたプラズマ処理が実行される。電極101aと接地電極109aとは、これらの電極の間隔が、電極101aと搬入予定の被処理基材108との表面との距離よりも短くなるように、配置されている。電極101bと接地電極109bとの位置関係も同様である。
【選択図】 図1
【解決手段】 プラズマ処理装置100は、電源部103と、昇圧トランス107と、電極101a,101bと、予め接地されている接地電極109a,109bとを含む。電源部103は、高周波発振器105と、周波数逓倍器106とを含む。プラズマ処理装置100には、外部から被処理基材108が搬入され、電極101aと電極101bとの間において予め定められた位置に配置され、予め定められたプラズマ処理が実行される。電極101aと接地電極109aとは、これらの電極の間隔が、電極101aと搬入予定の被処理基材108との表面との距離よりも短くなるように、配置されている。電極101bと接地電極109bとの位置関係も同様である。
【選択図】 図1
Description
本発明は、大気圧近傍の圧力下におけるプラズマ処理技術に関する。本発明は、より特定的には、液晶パネルディスプレイに代表されるフラットパネルディスプレイ、太陽電池、フィルム状製品の製造工程において、製膜、エッチング、アッシングまたは表面改質などのプラズマ処理を大気圧近傍の圧力下で行なうためのプラズマ処理装置に関する。
近年、液晶パネルディスプレイ装置の製造工程やその他のプラズマ処理工程において、低圧下でグロー放電を発生させるプラズマ処理にかわり、大気圧近傍の圧力下でグロー放電を発生させるプラズマ処理が行なわれるようになってきている。
大気圧近傍の圧力下でグロー放電を発生させた場合、低圧下でグロー放電を発生させる場合と比較して、プラズマの発生が不安定となる。
そこで、たとえば特許第3040358号公報(特許文献1)は、処理の際のガス雰囲気を問わず、大気圧近傍の圧力下で均一なグロ−放電プラズマを継続して発生させ、安定してグロー放電プラズマ処理を行なう方法を開示している。この方法は、大気圧近傍の圧力下で対向電極の少なくとも一方の対向面に固体誘電体を配置し、電圧立ち上がり時間が100μs以下、電界強度が1〜100kV/cmとなるパルス化された電界を上記対向電極間に印加することによりグロー放電プラズマ処理を行なうステップを含む。
特許文献1に開示されたプラズマ装置は、片方の電極を接地電位として、他方の電極に正負が交互に連続的に繰り返す高電圧パルスを印加し、その高電圧パルスの立ち上がりを急峻にする。これにより、プラズマ処理効率を向上させることができる。
また、特開2004−134716号公報(特許文献2)は、大気圧近傍の圧力下又は減圧下で、より単純で価格の安い電源を利用して電力損失も小さくすると共に、ヘリウム等の高価なガスを使用することなく簡単に安定なグロー放電を発生させる方法を開示している。この方法は、2つの異なる周波数の電源を用い、各電極を重畳組み合わせて、印加電圧の立上りと立下りを制御することにより、電極間での電位差の立上り、立下りの時間を各電源での電圧の立上り、立下り時間より早くすることにより、大気圧近傍の圧力下で安定なプラズマを生成させる。
特許第3040358号公報
特開2004−134716号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたプラズマ装置によると、ガラス板などの厚みを持った被処理物を処理するために、電極間距離を大きくするとグロー放電が維持できなくなり、ストリーマ状の不均一な放電となる場合がある。また、一般的にパルス発生電源は高周波高圧電源よりも大型であると共に、高価であるため、設置スペースおよびコストの観点からフラットパネルディスプレイ、太陽電池、フィルム状製品等の製造工程に用いることが困難な場合もある。
一方、特許文献2に記載のプラズマ発生装置は、対向電極の両方の電極に異なる周波数の電圧を印加することによってプラズマを生成する。そのため、成膜、エッチング、アッシングまたは表面改質といった所望のプラズマ処理を行なう場合、両電極ともプラス電位あるいはマイナス電位になった場合に被処理基材が電極間に導入されると、プラズマが生成されていない状態で、高電圧の電極に被処理基材が近づく。その結果、電極と被処理基材との間で局所的な放電が起き、被処理基材へのダメージ、不均一なプラズマの形成、さらには素子の破壊といった問題が生じる場合がある。
また、異なる2つの独立した電源を用いているために、数秒〜数分といったプラズマ処理時間にわたって出力電圧の位相合わせを行なうことが容易ではなく、位相にずれが生じる恐れがある。
さらに、設置スペースが大きくなる、コストが高くなるといった問題があるため、フラットパネルディスプレイ、太陽電池、フィルム状製品等の製造工程に用いることが困難な場合もある。
本発明は上述の問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、厚みを持った被処理物を対向電極間に導入して処理するために電極間距離を大きくしてもグロー放電が維持でき、また、プラズマ処理に必要な電力を投入することができるプラズマ処理装置を提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明のある局面に従うと、プラズマ処理装置は、固体誘電体が設置された対向電極を備える。このプラズマ処理装置は、大気圧近傍の圧力下で対向電極間に処理用ガスを供給しつつ、対向電極間に電圧を印加することによりグロー放電を生成し、グロー放電が生成される空間に被処理基材を導入することにより被処理基材をプラズマ処理する。プラズマ処理装置は、接地された電極であって、対向電極の各々の電極と電場を形成するように配置された一対の電極を備える。一対の電極の各々と対向電極の各々との間隔は、対向電極の各々と被処理基材の表面との距離を下回る。プラズマ処理装置は、対向電極の一方に、予め定められた周波数を有する第1の交流電圧を印加する第1の印加手段と、対向電極の他方に、周波数の整数倍の周波数を有する第2の交流電圧を印加する第2の印加手段とを備え、第2の交流電圧の位相は、第1の交流電圧の位相の整数倍である。
好ましくは、プラズマ処理装置は、電源をさらに備える。第1の印加手段は、電源により供給される電力に基づいて第1の交流電圧を印加する。第2の印加手段は、電力に基づいて第2の交流電圧を印加する。
好ましくは、第2の印加手段は、予め定められた周波数の2倍および3倍のいずれかの周波数を有する第2の交流電圧を印加する。
好ましくは、第2の印加手段は、予め定められた周波数の2倍の周波数を有する第2の交流電圧を印加する。第2の交流電圧の位相は、第1の交流電圧の位相と同位相および逆位相のいずれかである。
好ましくは、第2の印加手段は、予め定められた周波数の3倍の周波数を有する第2の交流電圧を印加する。第2の交流電圧の位相は、第1の交流電圧の位相と同位相である。
好ましくは、予め定められた周波数の範囲は、1〜100kHzである。
好ましくは、対向電極の電界強度は、1〜100kV/cmである。
好ましくは、プラズマ処理装置は、対向電極と被処理基材の表面との距離を計測する計測手段と、計測された距離に基づいて、対向電極と一対の電極との距離を調整するための調整手段とをさらに備える。
好ましくは、第2の印加手段は、第2の交流電圧の印加のために入力される信号の位相に応じて、第2の交流電圧を印加する。
本発明に係るプラズマ処理装置によると、対向電極により形成される電場に、被処理基材がプラズマ処理のために搬入された場合、対向電極による放電は、被処理基材に対するよりも、対向電極と電場を形成するように配置された一対の電極に対して発生する。そのため、プラズマ処理のための電場が、グロー放電の状態からアーク放電その他の異常放電に移行することが抑制される。したがって、被処理基材に対する損傷が防止され、安定したプラズマ処理の実行が可能になる。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1を参照して、本発明の実施の形態に係るプラズマ処理装置について説明する。図1は、プラズマ処理装置100の構成を表わすブロック図である。
プラズマ処理装置100は、電源部103と、昇圧トランス107と、電極101a,101bと、予め接地されている接地電極109a,109bと、を含む。電源部103は、高周波発振器105と、周波数逓倍器106とを含む。
プラズマ処理装置100には、外部から被処理基材108が搬入され、電極101aと電極101bとの間において予め定められた位置に配置され、予め定められたプラズマ処理が実行される。
ここで、電極101aと接地電極109aとは、これらの電極の間隔が、電極101aと搬入予定の被処理基材108との表面との距離よりも短くなるように、配置されている。電極101bと接地電極109bとの位置関係も同様である。これらの電極の位置関係の詳細については、後述する。
電極101a,101bは、銅、アルミニウム、真鍮、耐食性の高いステンレス鋼等の導電性の高い材料で形成されている。電極101a,101bには、固体誘電体102が配置されている。接地電極109a,109bにも同様に固体誘電体102が配置されている。
高周波発振器105は、予め定められた周波数の信号を発振する。昇圧トランス107は、電源部103により出力される電圧を昇圧して、電極101aに供給する。周波数逓倍器106は、高周波発振器105により発振された信号の周波数を予め定められた整数倍(2倍、3倍等)の周波数に変換して出力する。昇圧トランス107は、周波数逓倍器106から出力される電圧を昇圧して電極101bに供給する。
周波数逓倍器106は、入力信号の位相と出力信号の位相とを比較する位相比較器(図示しない)を含む。位相のずれは、位相比較器によって補正されるため、電極101a,101bに印加される電圧の位相は同期される。なお、電極101a,101bに対する電圧の位相は、必ずしも同一である必要はなく、各位相が、ある程度の範囲内でずれていてもよい。なお、印加される電圧の位相は、好ましくは、周波数fの信号の位相が2nπ(nは整数)の時、周波数2×fの信号の位相は、4nπ±π/6の範囲内であればよい。また、周波数3×fの信号の位相は、6nπ±π/9であればよい。
電極101aと電極101bとにそれぞれ電力が供給されると、プラズマ104が、電極101aと電極101bとの間に発生する。また、電極101aと接地電極109aとの間には、プラズマ110が発生する。
図2を参照して、プラズマ処理装置100における電極の配置について説明する。図2は、電極101a,101bと接地電極109a,109bとの間の位置関係を概念的に表わす図である。
ここでは、厚みtを有する被処理基材108が電極101aと電極101bとの間に設置されている場合、電極101aと被処理基材108の表面との間の距離は、d(1)と表される。同様に、電極101bの表面と被処理基材108の表面との間の距離は、d(2)と表わされる。
また、電極101aと接地電極109aとの間の距離は、l(1)と表わされる。同様に電極101bと接地電極109bとの間の距離は、l(2)と表わされる。この場合、接地電極109aは、l(1)<d(1)となるように電極101aに対して配置される。同様に、接地電極109bは、電極101bに対して、l(2)<d(2)となるように配置される。すなわち、電極101aによる放電が、被処理基材108に対してよりも、接地電極109aに対して先に行なわれるように、各電極の位置関係は、定められる。なお、被処理基材108の厚みtは、基材に応じて変化するため、上述の距離d(1)およびd(2)の値も変化する。したがって、電極101aと接地電極109aとの間の距離l(1)は、被処理基材108の厚みtに応じて変更され得る。
この場合、たとえば、被処理基材108がプラズマ処理のためにプラズマ処理装置100に搬入される際、距離d(1)を計測し、計測結果に応じて、距離l(1)を調整するためのアクチュエータを、接地電極109aに追加してもよい。このようにすると、距離l(1)が被処理基材108の厚みの変更に応じて自動的に変更されるため、被処理基材108の種類の変更にも容易に対応することができる。したがって、距離l(1)の調整忘れによる局所的な放電の発生を防止することができる。なお、接地電極109bに対しても、同様である。
なお、以上の図2を用いた説明においては、誘電体102におけるプラズマ104に面した部分とプラズマ110に面した部分の厚みは同じである。厚みが異なる場合では、距離l(1)の部分の単位面積あたりの静電容量をc(1)、距離d(1)の部分の単位面積あたりの静電容量をe(1)とした時、c(1)>e(1)とする。これにより、電極101aによる放電が、被処理基材108に対してよりも、接地電極109aに対して先に行なわれるようになる。
同様に、距離l(2)の部分の単位面積あたりの静電容量をc(2)、距離d(2)の部分の単位面積あたりの静電容量をe(2)とした時、c(2)>e(2)であるとよい。
図3および図4を参照して、本実施の形態に係るプラズマ処理装置100の電圧特性について説明する。図3は、周波数fの電圧が電極101aに印加された場合の電圧値の変化を表わす図である。
図3(A)に示されるように、高周波発振器105により発生された周波数fの電圧は、たとえば正弦波を描くように変化する。ここで、最大電圧値は、説明のため、±1.0と表わす。
この場合、電圧が高周波発振器105から周波数逓倍器106に供給され、周波数逓倍器106が周波数fを2倍に上げると、図3(B)に示されるように、電圧は、周波数fの周期pの2分の1の周期で変化する。電極101bには、電極101aに供給される電圧の2倍の周波数を有する電圧が印加される。
ここで電極101aと電極101bとの間の電位差を算出すると、電位差は、図3(C)に示されるように変化する。ここで、放電開始電圧値がたとえば0.5である場合には、1周期pの間に放電を休止している時間は、周期pの約48%となる。また放電開始電圧値が1.0の場合には、放電を休止している時間は、周期pの約62%となる。放電開始電圧値が1.5の場合には、その時間は、約78%となる。この放電を休止している時間は、電極101a,101bに印加される電圧、放電用ガスの種類、あるいは電極101aと電極101bとの間隔に応じて変化するため、プラズマ処理条件に応じて放電開始電圧値を設定するのが好ましい。
図4は、高周波発振器105が電極101a,101bに対して周波数fの電圧を印加する場合において、周波数逓倍器106が3倍の周波数に増加して電極101bに電圧を印加する場合の関係を表わすグラフである。
なお、図4(A)に示される電圧値の変化は、図3(A)に示されるものと同じであるので、その説明はここでは繰り返さない。図4(B)は、電極101bに印加される電圧値の変化を表わすグラフである。図4(A)と図4(B)に示される電圧値の推移に基づいて電極101aと電極101bとの間の電位差を算出すると、電位差は図4(C)に示される形で推移する。ここで図4(C)に示されるように、たとえば放電開始電圧値が0.5(単位は任意である)の場合、実効的に電圧の印加を休止している時間は、周期pの約48%となる。同様に放電開始電圧値が1.0の場合には、その時間は、周期pの約70%となる。放電開始電圧値が1.5の場合には、上記時間は、周期pの約78%となる。これらの値は、上述のように電極101a,101bに印加される電圧値、放電用ガスの種類、あるいは電極101aと電極101bとの間の間隔に応じて変化するため、プラズマ処理条件および目的に応じて各値を設定するのが好ましい。
また、周波数逓倍器106により電極101bに対して印加される周波数は、プラズマ処理の目的に応じて選択してもよい。たとえば実効的な電圧印加休止状態における電極101aと電極101bとの間の電位差を小さくしたい場合には、予め定められた周波数fの2倍の周波数を選択し得る。また、電極101aと電極101bとの間の電位差をより大きくとりたい場合には、図4(C)に示されるように、周波数fの3倍の周波数を選択してもよい。
ここで、図5を参照して、他の局面におけるプラズマ処理装置500について説明する。図5は、プラズマ処理装置500の概略構成を表わす図である。
プラズマ処理装置500は、高周波発振器505a,505bと、電極101a,101bとを含む。電極101a,101bには、固体誘電体102が配置されている。プラズマ処理装置500には、被処理基材108が予め定められたプラズマ処理のために搬入可能である。その搬入は、たとえば図5に示される矢印方向に対して行なわれる。
プラズマ処理装置500において被処理基材108が搬入されていない場合、電圧が高周波発振器105a,105bによって電極101aと電極101bとに対して印加されると、プラズマ504が発生する。この場合、被処理基材108を電極101aと電極101bとの間に搬入すると、局所的な放電511aが、電極101aと被処理基材108との間において発生する。同様に、局所的な放電511bが、電極101bと被処理基材108との間に発生する。
その結果、被処理基材108そのものに対する損傷が生じる。また、被処理基材108の表面にプラズマ処理工程の前工程において素子が形成されている場合には、当該素子が不均一なプラズマの形成により破壊される場合もある。
これに対して、図2に示されるように、本実施の形態に係るプラズマ処理装置100は、対向するように配置された電極101aと電極101bとのそれぞれに対して、接地電極109aと109bとが前述の位置関係に応じて配置されている。そのため、電極101aと電極101bとの間にプラズマ104が発生している場合に被処理基材108が処理のために搬入されても、被処理基材108と電極101a,101bとの間には、局所的な放電が生じない。
以上のようにして、本実施の形態に係るプラズマ処理装置100によると、被処理基材108に対する損傷を防止し、また被処理基材108の表面に素子が形成されている場合には、当該素子が不均一なプラズマの形成により破壊されることが防止される。
以上詳述したように、この発明に従えば、異常放電への移行を抑制し、被処理基材の導入に対してもダメージのない安定したプラズマが生成でき、液晶パネルディスプレイに代表されるフラットパネルディスプレイ、太陽電池、フィルム状製品の製造工程に、製膜、エッチング、アッシングまたは表面改質などの処理を行なうプラズマ処理装置を提供することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
100,500 プラズマ処理装置、101a,101b 電極、102 固体誘電体、103 電源部、104,110 プラズマ、109a,109b 接地電極、105,505a,505b 高周波発振器、106 周波数逓倍器、107 昇圧トランス、511a,511b 局所的な放電。
Claims (9)
- 固体誘電体が設置された対向電極を備え、大気圧近傍の圧力下で前記対向電極間に処理用ガスを供給しつつ、前記対向電極間に電圧を印加することによりグロー放電を生成し、前記グロー放電が生成される空間に被処理基材を導入することにより前記被処理基材をプラズマ処理するプラズマ処理装置であって、
接地された電極であって、前記対向電極の各々の電極と電場を形成するように配置された一対の電極を備え、前記一対の電極の各々と前記対向電極の各々との間隔は、前記対向電極の各々と前記被処理基材の表面との距離を下回り、
前記対向電極の一方に、予め定められた周波数を有する第1の交流電圧を印加する第1の印加手段と、
前記対向電極の他方に、前記周波数の整数倍の周波数を有する第2の交流電圧を印加する第2の印加手段とを備え、前記第2の交流電圧の位相は、前記第1の交流電圧の位相の整数倍である、プラズマ処理装置。 - 電源をさらに備え、
前記第1の印加手段は、前記電源により供給される電力に基づいて前記第1の交流電圧を印加し、
前記第2の印加手段は、前記電力に基づいて前記第2の交流電圧を印加する、請求項1に記載のプラズマ処理装置。 - 前記第2の印加手段は、前記予め定められた周波数の2倍および3倍のいずれかの周波数を有する前記第2の交流電圧を印加する、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
- 前記第2の印加手段は、前記予め定められた周波数の2倍の周波数を有する前記第2の交流電圧を印加し、
前記第2の交流電圧の位相は、前記第1の交流電圧の位相と同位相および逆位相のいずれかである、請求項1に記載のプラズマ処理装置。 - 前記第2の印加手段は、前記予め定められた周波数の3倍の周波数を有する前記第2の交流電圧を印加し、
前記第2の交流電圧の位相は、前記第1の交流電圧の位相と同位相である、請求項1に記載のプラズマ処理装置。 - 前記予め定められた周波数の範囲は、1〜100kHzである、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
- 前記対向電極の電界強度は、1〜100kV/cmである、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
- 前記対向電極と前記被処理基材の表面との距離を計測する計測手段と、
前記計測された距離に基づいて、前記対向電極と前記一対の電極との距離を調整するための調整手段とをさらに備える、請求項1に記載のプラズマ処理装置。 - 前記第2の印加手段は、前記第2の交流電圧の印加のために入力される信号の位相に応じて、前記第2の交流電圧を印加する、請求項1に記載のプラズマ処理装置。
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