JP2006194655A - 炭酸濃度検出装置、それを備えた電解水生成装置、それを備えた流し台および炭酸濃度検出方法 - Google Patents

炭酸濃度検出装置、それを備えた電解水生成装置、それを備えた流し台および炭酸濃度検出方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2006194655A
JP2006194655A JP2005004807A JP2005004807A JP2006194655A JP 2006194655 A JP2006194655 A JP 2006194655A JP 2005004807 A JP2005004807 A JP 2005004807A JP 2005004807 A JP2005004807 A JP 2005004807A JP 2006194655 A JP2006194655 A JP 2006194655A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carbonic acid
acid concentration
water
detecting
voltage
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2005004807A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Hirai
利明 平井
Yoshihisa Mukai
佳久 向井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP2005004807A priority Critical patent/JP2006194655A/ja
Publication of JP2006194655A publication Critical patent/JP2006194655A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】原水の炭酸濃度を正確に検出できる炭酸濃度検出装置を提供する。
【解決手段】被測定液の導電率を検知する導電率センサ9と、被測定液を電気分解する一対の電極7、8とを有し、少なくとも電極7、8の間に通電された電流または印加された電圧を検知する検知手段13、14を備え、前記導電率センサ9により検知された導電率と電極の間に所定の電流を通電または電圧を印加したときに前記検知手段13、14により検知された電圧または電流の一方から被測定液の炭酸濃度を検出する炭酸濃度検出手段3を備えるようにした。
【選択図】図1

Description

水道水や井戸水等の原水に含まれる炭酸濃度を検出する炭酸濃度検出装置と、同炭酸濃度検出装置を備え原水を電気分解してアルカリイオン水や酸性イオン水を生成する電解水生成装置と、同電解水生成装置を備えた流し台および原水に含まれる炭酸濃度を検出する炭酸濃度検出方法に関する。
電解水生成装置において電気分解に用いる原水が井戸水や地下水の場合、その原水には炭酸が含まれていることが多く、(1)および(2)式に示すように炭酸は水に溶解すると酸(水素イオン)を生成するため、アルカリイオン水に含まれるアルカリ(水酸イオン)と中和反応を起こしてしまい、アルカリイオン水のpH値が低下してしまうという問題が発生していた。
2O+CO2 ⇔ H++HCO3 - ・ ・ ・(1)
HCO3 - ⇔ H++CO3 2- ・ ・ ・(2)
このため原水の導電率から炭酸濃度を検出して、その原水の炭酸濃度に応じて原水を電気分解する際の電解電圧または電解電流を制御するようにした電解水生成装置が提案されている(例えば特許文献1参照)。
この電解水生成装置においてはまず原水の導電率を検知し、検知された導電率から図18に示す導電率に対する炭酸濃度の変化より原水の炭酸濃度を検出し、その原水の炭酸濃度に応じて電気分解の際の電解電圧または電解電流を制御することで、所定のアルカリイオン水が生成されるようになっている。
特開平7−108272号公報
しかしながら前記従来技術の特許文献1に記載の電解水生成装置では、原水の導電率から炭酸濃度を精度良く検出することが困難であった。
その理由は原水の導電率は原水に含まれる炭酸以外にも、例えばカルシウムやマグネシウム等の金属イオン等の影響を受けるため、図18に示すように導電率から直接炭酸濃度を精度良く検出することが困難であることによるものである。
このため、検出された炭酸濃度に応じて電解電圧や電解電流を制御しても、所定のpHのアルカリイオン水を生成できないことがあった。
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、原水中の炭酸濃度の検出を正確に行うことができる炭酸濃度検出装置を提供することを目的とする。
本発明は上記目的を達成するために、被測定液の導電率を検知する導電率センサと、被測定液を電気分解する一対の電極とを有し、少なくとも電極の間に通電された電流または印加された電圧を検知する検知手段を備え、前記導電率センサにより検知された導電率と電極の間に所定の電流を通電または電圧を印加したときに前記検知手段により検知された電圧または電流の一方から被測定液の炭酸濃度を検出する炭酸濃度検出手段を備えたことを特徴としている。
この構成により被測定液の導電率と、被測定液を電気分解する電極の間に所定の電流を通電または所定の電圧を印加したときに、その電極の間に印加された電圧または通電された電流の一方から被測定液の炭酸濃度を検出できるという作用が達成できる。
本発明は、被測定液の遊離炭酸濃度の検出を正確に行うことができる炭酸濃度検出装置を提供できるという効果を奏する。
本発明の実施の形態は、被測定液の導電率を検知する導電率センサと、被測定液を電気分解する一対の電極とを有し、少なくとも電極の間に通電された電流または印加された電圧を検知する検知手段を備え、前記導電率センサにより検知された導電率と電極の間に所定の電流を通電または電圧を印加したときに前記検知手段により検知された電圧または電流の一方から被測定液の炭酸濃度を検出する炭酸濃度検出手段を備えたものである。
これにより被測定液の導電率と、被測定液を電気分解する電極の間に所定の電流を通電または所定の電圧を印加したときに、その電極の間に印加された電圧または通電された電流の一方から被測定液の炭酸濃度を正確に検出できる炭酸濃度検出装置を提供することができる。
また原水を導入する通水路と、導入された原水を電気分解してアルカリイオン水や酸性イオン水を生成する電解槽と、電解槽の電解電圧や電解電流を制御する制御部とを有する電解水生成装置において、前記通水路および電解槽のいずれかに前記炭酸濃度検出装置を組み込んでもよい。
この場合は、前記炭酸濃度検出装置により原水の炭酸濃度を正確に検出して、検出された炭酸濃度に応じて制御部が電解槽の電解電圧や電解電流を制御するため、原水の炭酸濃度にかかわらず所定のpHのアルカリイオン水を生成することができる電解水生成装置を提供できる。
また前記炭酸濃度検出装置の電極は、前記電解槽内に設けられた電極を活用してもよい。
この場合は、炭酸濃度検出装置の電極と電解水生成装置の電解槽内に設けられている電極を兼用することができるので、省スペースかつ低コストの電解水生成装置を提供できる。
さらに前記電解水生成装置を流し台に組込むようにすれば、厨房での使い勝手を大いに高めることが出来る。
そして被測定液の導電率を検知する導電率検知工程と、次に少なくとも被測定液を電気分解する一対の電極の間に通電された電流または印加された電圧を検知する検知工程を有し、前記導電率検知工程で検知された導電率に応じて予め実施した試験等により作成された電流または電圧の一方から炭酸濃度を求める検量線を選択して、電極の間に所定の電流を通電または電圧を印加したときに前記検知工程により検知された電圧または電流の一方から検量線を用いて被測定液の炭酸濃度を検出する炭酸濃度検出工程を備えるようにしてもよい。
この場合はまず被測定液の導電率を検知して、次に検知された導電率に応じて予め試験等により作成された電流または電圧の一方から炭酸濃度を求める検量線を選択し、電極の間に所定の電流を通電または所定の電圧を印加したときに、その電極の間に印加された電圧または通電された電流から選択された検量線を用いて被測定液の炭酸濃度を正確に検出できる炭酸濃度検出方法を提供することができる。
以下本発明の実施例について図面を用いて説明する。
(実施例1)
図1に示すように炭酸濃度検出装置の本体1があり、その炭酸濃度検出装置の本体1内には、ポリプロピレンやポリエチレン等のプラスチックやステンレス等の金属からなる被測定液槽2と中央演算処理装置(CPU)等からなる炭酸濃度検出手段3が配置されている。
被測定液槽2内には被測定液4が貯留されているが、その被測定液4は被測定液槽2の左側側面の上部に取りつけられた流入路5より被測定液槽2内へ流入し、右側側面の上部に取りつけられた排出路6より被測定液槽2外へ排出される。
また被測定液槽2内には一対の電極7および8と導電率センサ9が設けられていて、被測定液4に浸漬されている。
電極7はケーブル10により、かつ電極8はケーブル11により炭酸濃度検出手段3に接続されていて、導電率センサ9はケーブル12により炭酸濃度検出手段3に接続されている。
ケーブル10の途中には電極7と電極8の間に流れた電流を検知するCPU等からなる電流検知手段13が取りつけられていて、ケーブル11の途中には電極7と電極8の間に印加された電圧を検知する同じくCPU等からなる電圧検知手段14が設置されており、その電圧検知手段14は、ケーブル11とケーブル10から分岐され電圧検知手段14に接続された分岐ケーブル15を用いて、電極7と電極8の間に印加された電圧を検知している。
以上の構成において、本実施例1における炭酸濃度検出装置の動作を図1から図3を用いて説明する。
流入路5より被測定液4が被測定液槽2に流入し貯留された状態において、導電率センサ9が被測定液4の導電率を検知してケーブル12により炭酸濃度検出手段3へ検知結果を送信する(ステップST1)。
送信を受けた炭酸濃度検出手段3は、検知された導電率に応じて図3に示す予め試験等により作成され炭酸濃度検出手段3に保存されている検量線を、例えば導電率が500μS/cmの場合は一番左側の検量線というように選択する(ステップST2)。
次に電極7と電極8の間に、電流検知手段13により検知された所定の電解電流が流される(ステップST3)。
所定の電解電流が流されると、電圧検知手段14により電極7と電極8の間に印加された電解電圧が検知され、ケーブル11により炭酸濃度検出手段3に送信される(ステップST4)。
送信を受けた炭酸濃度検出手段3は、検知された電解電圧より選択した検量線を用いて被測定液4の炭酸濃度を検出する(ステップST5)。
そして炭酸濃度が検出されると、電解電流の通電が停止されて炭酸濃度検出装置の動作が終了しする(ステップST6)。
以上のように本実施例1によれば、被測定液4の導電率を導電率センサ9で検知して、その導電率に応じて予め作成された検量線を選択し、電極7と電極8の間に所定の電流を流したときに、電圧検知手段14により電極7と電極8の間に印加された電圧を検知して、検知された電圧から前記検量線を用いて被測定液4の炭酸濃度を炭酸濃度検出手段3により検出できるので、被測定液4の炭酸濃度を正確に検出できる炭酸濃度検出装置を提供することができる。
(実施例2)
本実施例2において、実施例1と同じ構成および作用効果を有するものについては実施例1と同一の符号を付し、その詳細な説明については実施例1の説明を援用する。
本実施例2が実施例1と異なる部分は、導電率センサ9で検知された被測定液4の導電率に応じて図5に示す検量線を選択し、電極7と電極8の間に電圧検知手段14により検知された所定の電解電圧を印加したときに、電極7と電極8の間に流れた電流を電流検知手段13により検知して、その電解電流より選択した前記検量線を用いて被測定液4の炭酸濃度を炭酸濃度検出手段3により検出するところである。
上記差異を踏まえて、本実施例2における炭酸濃度検出装置の動作を図1、図4および図5を用いて説明する。
図4においてステップST11は実施例1と同一であり、次に検知された被測定液4の導電率から図5に示す予め試験等により作成され炭酸濃度検出手段3に保存されている検量線を、例えば導電率が300μS/cmの場合は一番左側の検量線というように選択する(ステップST12)。
次に電極7と電極8の間に、予め電圧検知手段14により検知された所定の電解電圧が印加される(ステップST13)。
所定の電解電圧が印加されると、電流検知手段13により電極7と電極8の間に流れた電解電流が検知され、ケーブル10により炭酸濃度検出手段3に送信される(ステップST14)。
送信を受けた炭酸濃度検出手段3は、検知された電解電流より選択した前記検量線を用いて被測定液4の炭酸濃度を検出する(ステップST15)。
そして炭酸濃度が検出されると、電解電流の通電が停止されて炭酸濃度検出装置の動作が終了する(ステップST6)。
以上のように本実施例2によれば、被測定液4の導電率を導電率センサ9で検知して、その導電率に応じて予め作成された検量線を選択し、電極7と電極8の間に所定の電圧を印加したときに、電流検知手段13により検知され電極7と電極8の間に流れた電流から前記検量線を用いて被測定液4の炭酸濃度を炭酸濃度検出手段3により検出できるので、被測定液4の炭酸濃度を正確に検出できる炭酸濃度検出装置を提供することができる。
(実施例3)
本実施例3において、実施例1と同じ構成および作用効果を有するものについては実施例1と同一の符号を付し、その詳細な説明については実施例1の説明を援用する。
図6に示すように、ステンレスや人工大理石等からなる流し台16があり、その流し台16の上面には、ABS等のプラスチックやステンレスからなる電解水生成装置の本体17が設置されている。その本体17に原水(水道水や井戸水等)を供給する給水管18は、流し台16の側面および上面を貫通して取りつけられている。
給水管18には使用者が手動で開閉する水栓19が設置されていて、その水栓19の先には水路切換弁20が取りつけられており、使用者がその水路切換弁20を切換えることによって原水を給水路21を通じて本体17へ導入することができる。
本体17の上面には吐水路22が設置されていて、本体17内で電気分解された電解水(通常はアルカリイオン水)が吐水される。
一方、本体17の下部には排水路23が取りつけられていて、同じく電解水(通常は酸性イオン水)が吐水されている。
また本体17には電源コード24が接続されていて、電気分解等に必要な電源が供給されている。
給水管18より本体17に導入されずに水路切換え弁20からそのまま排出された原水と、吐水路22から吐水されたアルカリイオン水および排水路23から吐水された酸性イオン水は、流し台16の水槽25の排水口26より臭気逆流を防止するための封水トラップ27を有する排水管28を通過した後、流し台16外に排水される。
図7に示すように電解水生成装置の本体17内の上部には、実施例1に示した原水の炭酸濃度を検出する炭酸濃度検出装置の本体1と、原水を浄化処理する浄水カートリッジ29と、浄化された原水を電気分解することによりアルカリイオン水や酸性イオン水を生成する電解槽30と、生成されたアルカリイオン水のpH値を表示したり、使用者が望む所定のpH値等を選択入力するための操作表示部31が配置されている。
そして本体17の下部には電源コード24を有する電源部32と前記操作表示部31が接続されCPU等を内蔵した制御部33が取りつけられていて、電解槽30へ印加する電解電圧や電解槽30へ流す電解電流等を制御している。
原水が供給される給水路21は前記炭酸濃度検出装置の流入路5に接続されていて、その給水路21の途中には、電解水生成装置の本体17内の通水量を一定に保つために、内部にオリフィス等の抵抗体を有する定流量弁34が取りつけられている。
炭酸濃度検出装置の排出路6には通水路35が接続されていて、その通水路35は原水に含まれる残留塩素や濁りまたはトリハロメタン等を除去するための活性炭や中空糸膜等が内蔵された浄水カートリッジ29に接続されている。
浄水カートリッジ29は、通水路35を介して前記電解槽30に接続されており、その通水路35には、原水の通水を検知して制御部33に送信する超音波方式や電磁方式、または羽根車方式等からなる流量センサ36と、グリセロリン酸カルシウム等の電解補助剤を貯留して通水される原水に添加する添加筒37が取りつけられている。
電解槽30内は隔膜38により2室に分けられていて、各々の室には電極39と電極40が内蔵されており、通常は電極39がマイナス側でアルカリイオン水が生成され、電極40はプラス側で酸性イオン水が生成される。
通水路35は電解槽の手前で2つに分岐された後各々の室の下側に流入口41および流入口42を介して接続されている。
また、前記流入口42の上流側には電解槽30や通水路35の水を抜くための水抜路43が取りつけられていて、その水抜路43の途中には電磁弁44が配置されている。
流入口41は流入口42より大きくなっていて、流入口41より流れ込む水量は流入口42より流れ込む水量より多くなるように設定されている。
電極39側の室の上部には吐水路22が、電極40側の室の上部には排水路23がそれぞれ接続され、通常は吐水路22からはアルカリイオン水が、排水路23からは酸性イオン水が吐水されている。
この排水管23の途中には前記水抜路43が接続されていて、電解槽30や通水路35の水についても必要に応じて排水路23より排水できるようになっている。
吐水路22の途中にはpH測定路45が接続され、吐水の一部を分岐してpH測定路45に導入できるようになっていて、そのpH測定路45の途中には、吐水路22からpH測定路45に分岐された吐水のpH値を検知するための、ガラス電極方式や半導体方式等からなるpHセンサ46が取りつけられている。
以上の構成において、本実施例3における電解水生成装置の動作を図1および図6から図9を用いて説明する。
使用者が電源コード24をコンセントに接続して、操作表示部31に予め設定されたアルカリ強度のpH値(例えばpH9)を選択してから水栓19を開き、水路切換弁20を切替えると、給水管18の原水が給水路21より本体17に導入される(ステップST21)。
導入された原水は定流量弁34により水量が一定になるよう制御され、炭酸濃度検出装置の本体1を通って、浄水カートリッジ29において残留塩素や濁りまたはトリハロメタン等の不純物が除去され浄化処理された後通水路35を流れ、添加筒37においてグリセロリン酸カルシウム等の電解補助剤が添加されて、電解槽30に導入される。
通水路35は電解槽30の手前で二つに分岐されていて、原水は流入口41より電極39側の室へ、流入口42より電極40側の室へそれぞれ流入し、このとき電磁弁44は閉じられているので水抜路43へは原水が流れないようになっている。
ここで流入口41と流入口42の大きさの違いにより、流入口41より流れ込む水量は流入口42より流れ込む水量より多くなっていて、その水量比は例えば4:1程度になるように設定されている。
一方通水が開始されると、通水路35の途中に設置されている流量センサ36が通水を検知して制御部33へ送信する(ステップST22のY)。
ここで過去に遊離炭酸濃度の検出は行われておらず、遊離炭酸のデータは制御部33に記憶されていないものとする(ステップST23のN)。
制御部33が送信を受けると、炭酸検出装置の本体1に内蔵された導電率センサ9が原水の導電率を検知して炭酸濃度検知手段3へ送信する(ステップST24)。
以後、図8に示すステップST25からステップST29までは実施例1と同一である。
原水の炭酸濃度が、炭酸濃度検知手段3により検出され制御部33に送信されると、制御部33は、検出された原水の炭酸濃度と使用者が選択したアルカリ強度のpH値に応じて、電解槽30の電極39と電極40の間に所定の電解電流を流す(ステップST30)、(ステップST31)。
ここで、ステップST23において原水の炭酸濃度のデータが制御部33に既に保存されていた場合は、上記ステップST30を実行する。
またこのとき電極39側(マイナス側)ではアルカリイオン水が、電極40側(プラス側)では酸性イオン水が各々生成され、アルカリイオン水は吐水路22より吐水され酸性イオン水は排水路23より吐水される。
吐水路22を流れるアルカリイオン水は、そのうちのごく一部が途中で分岐されpH測定路45に導入され、pHセンサ46によりpH値が検知されて、その検知されたpH値が制御部33へ送信される(ステップST32)。
使用者が選択したpH値とpHセンサ46で検知されたpH値が一致した場合は、操作表示部31上にある採水可能ランプが点灯して、使用者にアルカリイオン水の採水ができることを報知する(ステップST33のY)、(ステップST35)。
原水の炭酸濃度のデータが制御部33に既に保存されており、かつその炭酸濃度のデータにより電解槽30に流す電解電流が設定された場合は、万が一原水の炭酸濃度が外的要因により変化した際には、使用者が選択したpH値とpHセンサ46で検知されたpH値が一致しないことがある(ステップST33のN)。
そのときは検知されたpH値に応じて電解電流を補正して、使用者が選択したpH値とpHセンサ46で検知されたpH値を一致させるよう制御を行う(ステップST34)。
使用者がアルカリイオン水を採取した後水栓19を閉じると通水が停止し、流量センサ36が通水停止を検知して制御部33へ送信し、操作表示部31上にある採水可能ランプが消灯する(ステップST37)。
そして送信を受けた制御部33は、電解槽30への電解電流を停止して運転が終了する(ステップST38)。
以上のように本実施例3によれば、電解水生成装置の本体17内の通水路35に設けられた実施例1に示す炭酸濃度検出装置により原水の炭酸濃度を正確に検出し、検出された炭酸濃度に応じて制御部33が電解槽30の電解電流を制御するため、原水の炭酸濃度にかかわらず所定のpHのアルカリイオン水を生成することができる電解水生成装置を提供することができる。
(実施例4)
本実施例4において、実施例2および実施例3と同じ構成および作用効果を有するものについては同一の符号を付し、その詳細な説明については実施例2および実施例3の説明を援用する。
本実施例4が実施例3と異なる部分は、通水路35の途中に設けられた炭酸濃度検出装置が実施例2に示す炭酸濃度検出装置であることと、検出された原水の炭酸濃度と使用者が選択したpH値に応じて、制御部33が電解槽30に印加する所定の電解電圧を設定することである。
上記差異を踏まえて、本実施例4における電解水生成装置の動作を図1、図4から図7、図10および図11を用いて説明する。
図10において、ステップST41からステップ43までは実施例3と同一であり、ステップST44からステップST49までは実施例2と同一である。
図11において原水の炭酸濃度が、炭酸濃度検知手段3により検出され制御部33に送信されると、制御部33は、検出された原水の炭酸濃度と使用者が選択したアルカリ強度のpH値に応じて、電解槽30の電極39と電極40の間に所定の電解電圧を印加する(ステップST50)、(ステップST51)。
ここで、ステップST43において原水の炭酸濃度のデータが制御部33に既に保存されていた場合は、上記ステップST50を実行する。
ステップST52からステップST58までについても実施例3と同一であるが、使用者が選択したpH値とpHセンサ46で検知されたpH値が一致しないときは、検知されたpH値に応じて電解電圧を補正して、使用者が選択したpH値とpHセンサ46で検知されたpH値を一致させるよう制御を行う(ステップST54)。
以上のように本実施例4によれば、電解水生成装置の本体17内の通水路35に設けられた実施例2に示す炭酸濃度検出装置により原水の炭酸濃度を正確に検出し、検出された炭酸濃度に応じて制御部33が電解槽30の電解電圧を制御するため、原水の炭酸濃度にかかわらず所定のpHのアルカリイオン水を生成することができる電解水生成装置を提供することができる。
(実施例5)
本実施例5において、実施例1および実施例3と同じ構成や作用効果を有するものについては同一の符号を付し、その詳細な説明については実施例1および実施例3の説明を援用する。
本実施例4が実施例1および実施例3と異なる部分は、通水路35の途中に設けられている炭酸濃度検出装置の本体1内に内蔵されている電極7および8の代わりに電解水生成装置の電極39および40を活用していることにより、通水路35には導電率センサ9のみが取りつけられていることである。
また実施例1同様、電極39には電流検知手段13が接続されていて、前記電極39および電極40には電圧検知手段14が接続されており、電流検知手段13と電圧検知手段14および前記導電率センサ9は炭酸濃度検出手段3に接続されている。
上記差異を踏まえて、本実施例5における電解水生成装置の動作を図1から図3、図6、図12から図14を用いて説明する。
図13において、ステップST61からステップ63までは実施例3と同一であり、ステップST64からステップST69までは実施例1と同一であるが、上記したように原水の炭酸濃度を検出する際には電解槽30の電極39および電極40を活用している。
このため電極39および電極40の間に予め電流検知手段13により検知された所定の電解電流を流し、そのとき電極39および電極40の間に印加された電解電圧を電圧検知手段14において検知する(ステップST66)、(ステップST67)。
また図14において、ステップST70からステップST78までは、電極39および電極40を用いる以外は実施例3と同一である。
以上のように本実施例5によれば、炭酸濃度検出装置の本体1に内蔵されている電極7および電極8の代わりに電解槽30内の電極39および電極40を活用できる。
また通水路35の途中には導電率センサ9を設置するだけでよく、炭酸濃度検出装置を小型化できることから省スペースかつ低コストの電解水生成装置を提供することができる。
(実施例6)
本実施例6において、実施例2および実施例5と同じ構成および作用効果を有するものについては同一の符号を付し、その詳細な説明については実施例2および実施例5の説明を援用する。
本実施例6が実施例5と異なる部分は、原水の炭酸濃度を検出する際に実施例2に示す炭酸濃度検出装置と同様に、電極39および電極40の間に予め電圧検知手段14により検知された所定の電解電圧を印加し、そのとき電極39および電極40の間に流れた電解電流を電流検知手段13において検知するようにしていることである。
また検出された原水の炭酸濃度と使用者が選択したpH値に応じて、制御部33が電解槽30に印加する電解電圧を設定している。
上記差異を踏まえて、本実施例4における電解水生成装置の動作を図1、図4から図6、図12、図15および図16を用いて説明する。
図15において、ステップST81からステップ83までは実施例5と同一であり、ステップST84からステップST89までは実施例2と同一であるが、実施例5と同様に原水の炭酸濃度を検出する際には電解槽30の電極39および電極40を活用している。
このため電極39および電極40の間に予め電圧検知手段14により検知された所定の電解電圧を印加し、そのとき電極39および電極40の間に流れた電解電流を電流検知手段13において検知する(ステップST86)、(ステップST87)。
また図16において、ステップST90からステップST98までは、検出された原水の炭酸濃度と使用者が選択したpH値に応じて、制御部33が電解槽30に印加する電解電圧を設定しているところと、設定された電解電圧を電解槽30に印加するところと、吐水のpH値と使用者が選択したpH値が一致しない場合に、その吐水のpH値に対して電解槽30の電解電圧を再度設定するところ以外は実施例5と同一である(ステップST90)、(ステップST91)、(ステップST94)。
以上のように本実施例6によれば、炭酸濃度検出装置の本体1に内蔵されている電極7および電極8の代わりに電解槽30内の電極39および電極40を活用できる。
また通水路35の途中には導電率センサ9を設置するだけでよく、炭酸濃度検出装置を小型化できることから省スペースかつ低コストの電解水生成装置を提供することができる。
なお以上の実施例において、電解水生成装置の本体17は流し台16の上部に設置されているが、図17に示すように本体17を流し台16内に設置するビルトインタイプとしてもよい。
図17において図6との差異は、給水管18の途中に取りつけられた分岐弁47により原水が分岐されて給水路21より本体17へ導入されることと、吐水路22と排水路23の途中であって、流し台16の上部に電磁弁等の開閉弁が内蔵された操作表示部48が配置されており、所定のpH値の選択や通水開始および停止等が行えるようになっていることである。
図3および図5に示す検量線は、代表例として原水の導電率が100μS/cmと300μS/cmおよび500μS/cmのときの検量線をそれぞれ示しているが、実際はさらに多くの原水の導電率について予め実施した試験等により検量線を作成しておき、様々な原水の炭酸濃度に対応できるようにすればよい。
検出された原水の炭酸濃度と使用者が選択した所定のpH値に応じて、実施例3および実施例5では電解電流を制御するようにして、かつ実施例4および実施例6では電解電圧を制御するようにしているが、いずれの場合においても電解電流または電解電圧どちらの制御でもよい。
また通水路35、吐水路22および排水路23のいずれかに電動弁等の開閉弁を取りつけ、原水の炭酸濃度と使用者が選択した所定のpH値に応じて開閉弁の開度を制御することにより、通水水量や吐水量または排水量を変化させて所定のpH値のアルカリイオン水が得られるようにしてもよい。
実施例2の炭酸濃度検出装置において、原水の導電率が高いときは装置の安全を考慮し所定の電解電圧を印加する際に低い電圧を印加するようにして、逆に原水の導電率が低いときは高い電圧を印加して電流が流れるように制御してもよい。
炭酸濃度検出装置において、炭酸濃度検出手段3と電流検知手段13および電圧検知手段14は各々CPU等から構成されるようにしているが、上記のすべてを一つのCPU等で構成するようにしてもよい。
特に実施例3から実施例6においては、炭酸濃度検出手段3と電流検知手段13および電圧検知手段14を制御部33に内蔵されているCPU等により構成するようにしてもよい。
使用者が通水を停止した後、電極39および電極40に通常とは反対の電位で所定の電解電圧を所定時間印加(逆電解)することで、特に電極39に付着したカルシウム等のスケールを剥離、溶解させる(電極洗浄)ようにしてもよい。
さらにその後電磁弁44を開いて、電解槽30内の電極洗浄後の滞留水を水抜路43に導入した後、排水路23から排水するようにしてもよい。
上記逆電解の場合は、電極39がプラス側で電極40がマイナス側となる。
以上のように本発明の炭酸濃度検出装置は、原水の炭酸濃度を正確に検出することができるので、病院等で殺菌消毒に使用される強酸性水生成装置等への応用が期待できる。
実施例1および2に示す炭酸濃度検出装置の概略構成図 実施例1に示す炭酸濃度検出装置の動作のフローチャート 実施例1に示す炭酸濃度検出装置の検量線を示す特性図 実施例2に示す炭酸濃度検出装置の動作のフローチャート 実施例2に示す炭酸濃度検出装置の検量線を示す特性図 実施例3から6に示す電解水生成装置を備えた流し台の全体構成を示す概略図 実施例3および4に示す電解水生成装置の本体の概略構成図 実施例3に示す電解水生成装置の動作のフローチャート 実施例3に示す電解水生成装置の動作のフローチャート 実施例4に示す電解水生成装置の動作のフローチャート 実施例4に示す電解水生成装置の動作のフローチャート 実施例5および6に示す電解水生成装置の本体の概略構成図 実施例5に示す電解水生成装置の動作のフローチャート 実施例5に示す電解水生成装置の動作のフローチャート 実施例6に示す電解水生成装置の動作のフローチャート 実施例6に示す電解水生成装置の動作のフローチャート 実施例3から6に示す電解水生成装置を備えた流し台の全体構成を示す概略図(ビルトインタイプ) 従来の導電率に対する炭酸濃度の変化を示す特性図
符号の説明
1 炭酸濃度検出装置の本体
3 炭酸濃度検出手段
7,8 電極
9 導電率センサ
13 電流検知手段
14 電圧検知手段
16 流し台
17 電解水生成装置の本体
30 電解槽
33 制御部
35 通水路
39,40 電解水生成装置の電極

Claims (5)

  1. 被測定液の導電率を検知する導電率センサと、被測定液を電気分解する一対の電極とを有し、少なくとも電極の間に通電された電流または印加された電圧を検知する検知手段を備え、前記導電率センサにより検知された導電率と電極の間に所定の電流を通電または電圧を印加したときに前記検知手段により検知された電圧または電流の一方から被測定液の炭酸濃度を検出する炭酸濃度検出手段を備えた炭酸濃度検出装置。
  2. 原水を導入する通水路と、導入された原水を電気分解してアルカリイオン水や酸性イオン水を生成する電解槽と、電解槽の電解電圧や電解電流を制御する制御部とを有し、前記通水路および電解槽のいずれかに請求項1に記載の炭酸濃度検出装置を備えた電解水生成装置。
  3. 前記炭酸濃度検出装置の電極は、前記電解槽内に設けられた電極を活用した請求項2に記載の電解水生成装置。
  4. 請求項2または3に記載の電解水生成装置を備えた流し台。
  5. 被測定液の導電率を検知する導電率検知工程と、次に少なくとも被測定液を電気分解する一対の電極の間に通電された電流または印加された電圧を検知する検知工程を有し、前記導電率検知工程で検知された導電率に応じて予め実施した試験等により作成された電流または電圧の一方から炭酸濃度を求める検量線を選択して、電極の間に所定の電流を通電または電圧を印加したときに前記検知工程により検知された電圧または電流の一方から検量線を用いて被測定液の炭酸濃度を検出する炭酸濃度検出工程を備えた炭酸濃度検出方法。
JP2005004807A 2005-01-12 2005-01-12 炭酸濃度検出装置、それを備えた電解水生成装置、それを備えた流し台および炭酸濃度検出方法 Withdrawn JP2006194655A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005004807A JP2006194655A (ja) 2005-01-12 2005-01-12 炭酸濃度検出装置、それを備えた電解水生成装置、それを備えた流し台および炭酸濃度検出方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005004807A JP2006194655A (ja) 2005-01-12 2005-01-12 炭酸濃度検出装置、それを備えた電解水生成装置、それを備えた流し台および炭酸濃度検出方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2006194655A true JP2006194655A (ja) 2006-07-27

Family

ID=36800863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005004807A Withdrawn JP2006194655A (ja) 2005-01-12 2005-01-12 炭酸濃度検出装置、それを備えた電解水生成装置、それを備えた流し台および炭酸濃度検出方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2006194655A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009192537A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc 液体中の汚染物質の手持ち型検出装置システムおよび手持ち検出方法
JP2012145436A (ja) * 2011-01-12 2012-08-02 Nikka Micron Kk オゾン水センサーの洗浄方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009192537A (ja) * 2008-02-15 2009-08-27 Ge-Hitachi Nuclear Energy Americas Llc 液体中の汚染物質の手持ち型検出装置システムおよび手持ち検出方法
EP2090887A3 (en) * 2008-02-15 2016-02-10 GE-Hitachi Nuclear Energy Americas LLC Hand-held systems and methods for detection of contaminants in a liquid
JP2012145436A (ja) * 2011-01-12 2012-08-02 Nikka Micron Kk オゾン水センサーの洗浄方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4730258B2 (ja) 電解水生成装置及びこれを備えた流し台
JP2006194655A (ja) 炭酸濃度検出装置、それを備えた電解水生成装置、それを備えた流し台および炭酸濃度検出方法
JP4106788B2 (ja) アルカリイオン整水器
JP2001170635A (ja) 水改質装置
JP2008006347A (ja) 電解水生成装置及びこれを備えた流し台
JP5016285B2 (ja) 電解水生成装置及び流し台
JP2001029954A (ja) 電解水生成器
JP2006247554A (ja) 電解水生成装置およびそれを備えた流し台
JP4936423B2 (ja) 電解水生成装置及びそれを備えた流し台
JP2006247553A (ja) 電解水生成装置及びそれを備えた流し台
JP3484793B2 (ja) 電解水生成方法
JP3648867B2 (ja) アルカリイオン整水器
WO2012132600A1 (ja) 電解水生成装置
JP2006158985A (ja) 電解水生成装置およびそれを備えた流し台
JPH09210951A (ja) 酸化還元電位センサの洗浄方法
JPH10151462A (ja) 電解水生成装置
JP2008080298A (ja) 電解水生成装置及び流し台
JP4807044B2 (ja) 水処理装置およびそれを備えた流し台
JPH10314742A (ja) 電解水生成装置
JP3440674B2 (ja) イオン水生成器
JP3843518B2 (ja) ビルトインアルカリ整水器
JP3835177B2 (ja) 電解水生成装置
WO2014002360A1 (ja) 電解水生成装置
JPH10314744A (ja) アルカリイオン整水器
JPH1043760A (ja) アルカリイオン整水器

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711

Effective date: 20070316

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20070322

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070322

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070810

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20081225