JP2006194363A - 熱応動式スチームトラップ - Google Patents
熱応動式スチームトラップ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2006194363A JP2006194363A JP2005007063A JP2005007063A JP2006194363A JP 2006194363 A JP2006194363 A JP 2006194363A JP 2005007063 A JP2005007063 A JP 2005007063A JP 2005007063 A JP2005007063 A JP 2005007063A JP 2006194363 A JP2006194363 A JP 2006194363A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- valve
- water
- expansion medium
- diaphragm
- boiling point
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Temperature-Responsive Valves (AREA)
Abstract
【課題】 急激な開閉動作をしないと共にダイヤフラム部材が破損しても第1膨張媒体が温度制御機素から漏出することのない熱応動式スチームトラップを提供する。
【解決手段】 温度制御機素8は、上壁部材10と、上壁部材10との間に第1膨脹媒体14を密封するダイヤフラム部材13と、ダイヤフラム部材13の外周縁を上壁部材10との間に挟んで固着する下壁部材16と、ダイヤフラム部材13の導出路6側に配置され外周壁が下壁部材16の内周壁を気密的に摺動しダイヤフラム部材13との間に第2膨張媒体12が密封され弁座部材7に離着座して導出路6を開閉する弁部材15と、ダイヤフラム部材13を閉弁方向に付勢する弾性部材としての皿バネ17から形成する。第1膨脹媒体14は水よりも沸点の低いアルコールあるいは水よりも沸点の低いアルコールの混合物あるいは水よりも沸点の低いアルコールと水との混合物から成り、第2膨張媒体は水から成る。
【選択図】 図1
【解決手段】 温度制御機素8は、上壁部材10と、上壁部材10との間に第1膨脹媒体14を密封するダイヤフラム部材13と、ダイヤフラム部材13の外周縁を上壁部材10との間に挟んで固着する下壁部材16と、ダイヤフラム部材13の導出路6側に配置され外周壁が下壁部材16の内周壁を気密的に摺動しダイヤフラム部材13との間に第2膨張媒体12が密封され弁座部材7に離着座して導出路6を開閉する弁部材15と、ダイヤフラム部材13を閉弁方向に付勢する弾性部材としての皿バネ17から形成する。第1膨脹媒体14は水よりも沸点の低いアルコールあるいは水よりも沸点の低いアルコールの混合物あるいは水よりも沸点の低いアルコールと水との混合物から成り、第2膨張媒体は水から成る。
【選択図】 図1
Description
本発明は、各種蒸気使用機器や蒸気配管で発生する復水を自動的に排出するスチームトラップに関し、特に、加熱されて膨脹し冷却されて収縮する媒体を含む温度制御機素を用いて、所望温度以下の流体を系外へ排出する熱応動式スチームトラップに関するものである。
従来の温度制御機素を用いた熱応動式スチームトラップは、弁ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、導出路を有する弁座部材を弁室と出口との間に配置し、上下二つの壁部材と、両壁部材の間に外周縁を固着したダイヤフラム部材と、上壁部材とダイヤフラム部材との間に密封した水よりも沸点の低いアルコールあるいは水よりも沸点の低いアルコールの混合物あるいは水よりも沸点の低いアルコールと水との混合物から成る第1膨脹媒体と、ダイヤフラム部材の導出路側に配置した弁部材とから成る温度制御機素を弁室内に配置し、第1膨脹媒体の膨張収縮によるダイヤフラム部材の変位によって弁部材を駆動して導出路を開閉するものである。膨脹媒体は、水よりも沸点の低いプロパノール等のアルコールあるいは水よりも沸点の低いアルコールの混合物あるいは水よりも沸点の低いアルコールと水との混合物から成る。
弁室内に所定温度以上の高温流体が流入してくると、第1膨脹媒体が膨脹してダイヤフラム部材を入口側の流体圧力に抗して弁座部材方向に変位させる。これによって、弁部材が導出路を閉止して蒸気の排出を防止する。所定温度以下の低温流体が流入してくると、第1膨脹媒体が収縮してダイヤフラム部材を入口側の流体圧力によって開弁方向に変位させる。これによって、弁部材が導出路を開口して復水や空気を系外へ排出する。しかしながら、上記従来技術のものでは、第1膨張媒体の膨張収縮によるダイヤフラム部材の変位によって弁部材が導出路を急激に開閉するために入口側または出口側に流体の急激な流れが生じてウォータハンマを起こす問題点があった。また、ダイヤフラム部材が破損すると第1膨張媒体が温度制御機素から漏出してしまうために食品や医療等の分野で用いられる場合には重大な事故に繋がる問題点があった。
特許第3355388号
解決しようとする課題は、急激な開閉動作をしないと共にダイヤフラム部材が破損しても第1膨張媒体が温度制御機素から漏出することのない熱応動式スチームトラップを提供することである。
本発明は、弁ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、導出路を有する弁座部材を弁室と出口との間に配置し、上下二つの壁部材と、両壁部材の間に外周縁を固着したダイヤフラム部材と、上壁部材とダイヤフラム部材との間に密封した水よりも沸点の低いアルコールあるいは水よりも沸点の低いアルコールの混合物あるいは水よりも沸点の低いアルコールと水との混合物から成る第1膨脹媒体と、ダイヤフラム部材の導出路側に配置した弁部材とから成る温度制御機素を弁室内に配置し、第1膨脹媒体の膨張収縮によるダイヤフラム部材の変位によって弁部材を駆動して導出路を開閉するものにおいて、弁部材の外周壁を下壁部材の内周壁に気密的に摺動させてダイヤフラム部材と弁部材との間に水から成る第2膨張媒体を密封し、弁部材を閉弁方向に付勢する弾性部材を設けたことを特徴とする。
本発明は、弁部材を閉弁方向に付勢する弾性部材を設けたものであるので、弁部材が導出路を閉止するときに弾性部材の弾性力が閉弁力として付加され、導出路を確実に閉止できるという優れた効果を生じる。
本発明の熱応動式スチームトラップは、上壁部材とダイヤフラム部材との間に水よりも沸点の低いアルコールあるいは水よりも沸点の低いアルコールの混合物あるいは水よりも沸点の低いアルコールと水との混合物から成る第1膨脹媒体を密封し、弁部材の外周壁を下壁部材の内周壁に気密的に摺動させてダイヤフラム部材と弁部材との間に水から成る第2膨張媒体を密封したものである。そのため、閉弁に際しては第1膨張媒体、第2膨張媒体の順に膨脹してダイヤフラム部材を弁座部材側に段階的に徐々に変位せしめて弁部材が導出路を閉弁する。また開弁に際しては、第2膨張媒体、第1膨張媒体の順に収縮してダイヤフラム部材を弁座部材から離れる方向に段階的に徐々に変位せしめて弁部材が導出路を開弁する。このように開閉動作は段階的になり急激に行なわれることがない。また、ダイヤフラム部材が破損すると第1膨張媒体と第2膨張媒体を密封した空間が連通し、第1膨張媒体が温度制御機素から漏出することがない。
上記の技術的手段の具体例を示す実施例を説明する(図1参照)。本体1には同一軸上に入口2と出口3が形成され、この入口2及び出口3と連通する弁室4が本体1にねじ結合された蓋部材5によって形成される。出口3の弁室4側開口端に、弁室4と出口3とを連通する導出路6が形成された弁座部材7がねじ結合されている。弁座部材7の上方に、温度制御機素8が配置される。温度制御機素8は、注入口9を有する上壁部材10と、注入口9を密封する栓部材11と、上壁部材10との間に第1膨脹媒体14を密封するダイヤフラム部材13と、ダイヤフラム部材13の外周縁を上壁部材10との間に挟んで固着する下壁部材16と、ダイヤフラム部材13の導出路6側に配置され外周壁が下壁部材16の内周壁を気密的に摺動しダイヤフラム部材13との間に第2膨張媒体12が密封され弁座部材7に離着座して導出路6を開閉する弁部材15と、ダイヤフラム部材13と下壁部材16との間に配されダイヤフラム部材13を閉弁方向(弁座部材7方向)に付勢する弾性部材としての皿バネ17から形成される。第1膨脹媒体14は水よりも沸点の低いプロパノール等のアルコールあるいは水よりも沸点の低いアルコールの混合物あるいは水よりも沸点の低いアルコールと水との混合物から成り、第2膨張媒体12は水から成る。
温度制御機素8は、本体1と弁座部材7との間に挟んで固定された有底円筒形状の取付部材18内に収容され、一端を蓋部材5に固定し他端を温度制御機素8に固定したコイルスプリング19の付勢力によって取付部材18の段部20に下壁部材16の下面が当接保持される。取付部材18には、底壁に流体通過孔21と周壁に3つの流体通過窓22が開けられている。
本実施例での作動は下記の通りである。始動時、弁室4内は低温であり、第1膨脹媒体14と第2膨張媒体12は収縮し、入口側の流体圧力によって弁部材15とダイヤフラム部材13と皿バネ17が上方に変位し、弁部材15が弁座部材7から離座して導出路6を開口している。これによって入口2から流入する低温の復水や空気を導出路6から出口3へ排出する。低温流体の排出によって入口2から流入する流体温度が高くなってくると、先ず第1膨脹媒体14が膨脹して弁部材15とダイヤフラム部材13と皿バネ17が入口側の流体圧力に抗して下方に変位し、弁部材15が弁座部材7に近づく。更に入口2から流入する流体温度が高くなってくると、第2膨脹媒体12が膨脹して弁部材15と皿バネ17が入口側の流体圧力に抗して下方に変位し、弁部材15が弁座部材7に着座して導出路6を閉止する。これによって蒸気の漏出を防止する。このとき、皿バネ17の弾性力が閉弁力として加わるので、導出路6を確実に閉止できる。放熱によって弁室4内の温度が低くなると、先ず第2膨脹媒体12が収縮して入口側の流体圧力によって弁部材15と皿バネ17が上方に変位し、弁部材15が弁座部材7から離座する。更に弁室4内の温度が低くなると、第1膨脹媒体14が収縮して入口側の流体圧力によって弁部材15とダイヤフラム部材13と皿バネ17が上方に変位し、弁部材15が弁座部材7を全開する。
このように、閉弁に際しては第1膨張媒体14、第2膨張媒体12の順に膨脹してダイヤフラム部材13を弁座部材7側に段階的に徐々に変位せしめて弁部材15が導出路6を閉弁し、開弁に際しては第2膨張媒体12、第1膨張媒体14の順に収縮してダイヤフラム部材13を弁座部材7から離れる方向に段階的に徐々に変位せしめて弁部材15が導出路6を開弁するので、開閉動作は段階的になり急激に行なわれることがない。また、ダイヤフラム部材13が破損すると第1膨張媒体14と第2膨張媒体12を密封した空間が連通し、第1膨張媒体14が温度制御機素8から漏出することがない。
1 本体
2 入口
3 出口
4 弁室
5 蓋部材
6 導出路
7 弁座部材
8 温度制御機素
10 上壁部材
12 第2膨張媒体
13 ダイヤフラム部材
14 第1膨張媒体
15 弁部材
16 下壁部材
17 皿バネ
18 取付部材
2 入口
3 出口
4 弁室
5 蓋部材
6 導出路
7 弁座部材
8 温度制御機素
10 上壁部材
12 第2膨張媒体
13 ダイヤフラム部材
14 第1膨張媒体
15 弁部材
16 下壁部材
17 皿バネ
18 取付部材
Claims (1)
- 弁ケーシングで入口と弁室と出口を形成し、導出路を有する弁座部材を弁室と出口との間に配置し、上下二つの壁部材と、両壁部材の間に外周縁を固着したダイヤフラム部材と、上壁部材とダイヤフラム部材との間に密封した水よりも沸点の低いアルコールあるいは水よりも沸点の低いアルコールの混合物あるいは水よりも沸点の低いアルコールと水との混合物から成る第1膨脹媒体と、ダイヤフラム部材の導出路側に配置した弁部材とから成る温度制御機素を弁室内に配置し、第1膨脹媒体の膨張収縮によるダイヤフラム部材の変位によって弁部材を駆動して導出路を開閉するものにおいて、弁部材の外周壁を下壁部材の内周壁に気密的に摺動させてダイヤフラム部材と弁部材との間に水から成る第2膨張媒体を密封し、弁部材を閉弁方向に付勢する弾性部材を設けたことを特徴とする熱応動式スチームトラップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005007063A JP2006194363A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 熱応動式スチームトラップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005007063A JP2006194363A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 熱応動式スチームトラップ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006194363A true JP2006194363A (ja) | 2006-07-27 |
Family
ID=36800607
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005007063A Pending JP2006194363A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 熱応動式スチームトラップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006194363A (ja) |
-
2005
- 2005-01-14 JP JP2005007063A patent/JP2006194363A/ja active Pending
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP2835679B2 (ja) | 熱応動式スチ―ムトラップ | |
JP4294414B2 (ja) | 熱応動式スチームトラップ | |
JP2006194363A (ja) | 熱応動式スチームトラップ | |
JP2006170319A (ja) | 熱応動式スチームトラップ | |
JP4115821B2 (ja) | 熱応動式スチームトラップ | |
JP4372485B2 (ja) | 熱応動式スチームトラップ | |
JP2006170320A (ja) | 熱応動式スチームトラップ | |
JP2835681B2 (ja) | 熱応動式スチ―ムトラップ | |
JP2006194364A (ja) | 熱応動式スチームトラップ | |
JP2007218330A (ja) | フロート式スチームトラップ | |
JP2879525B2 (ja) | 熱応動式スチ―ムトラップ | |
JPH0828785A (ja) | 熱応動式スチ―ムトラップ | |
JP5269738B2 (ja) | 熱応動式スチームトラップ | |
JP4515613B2 (ja) | 熱応動式スチームトラップ | |
JP2009222122A (ja) | スチームトラップ | |
JP2004190824A (ja) | 熱応動式スチームトラップ | |
JP2003207097A (ja) | 熱応動式スチームトラップ | |
JP2000205492A (ja) | 熱応動式スチ―ムトラップ | |
JP5411621B2 (ja) | 熱応動式スチームトラップ | |
JP2009019732A (ja) | 熱応動式スチームトラップ | |
JP2879517B2 (ja) | 熱応動式スチ―ムトラップ | |
JP4680781B2 (ja) | 温度応動弁 | |
JP2835686B2 (ja) | 熱応動式スチ―ムトラップ | |
JP3509956B2 (ja) | 熱応動式スチ―ムトラップ | |
JP2879521B2 (ja) | 熱応動式スチ―ムトラップ |