JP2006194250A - 2サイクルエンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】構成が簡潔であり、しかも排ガス値が少ない2サイクルエンジンを提供する。
【解決手段】往復動するピストン(5)によって画成されている燃焼室(3)を形成したシリンダ(2)と、燃料を供給するための燃料供給装置および燃焼空気を供給するための空気通路(15)と、燃焼室(3)から排気ガスを排出するための排気口(10)とを備えた2サイクルエンジンであって、空気通路(15)とピストンポケット(18)と搬送通路(11,13)とが1つの空気流路を形成している2サイクルエンジンにおいて、
空気が搬送通路(11,13)にほぼ均等に配分されるように空気流路を構成する。
【選択図】図3

Description

本発明は、請求項1の上位概念に記載の種類の2サイクルエンジンに関するものである。
特許文献1から知られている2サイクルエンジンでは、搬送通路内に予め燃焼空気が蓄積される。燃焼空気は、燃焼室内にある排気ガスを、クランクケースから順次流動してくる新鮮な混合気から分離させる。燃焼空気はシリンダ穴に開口している空気通路を介して供給される。ピストンが上死点の範囲にあるとき、空気通路は、ピストンに形成されているピストンポケットを介して、互いに隣接するように配置される2つの搬送通路と連通する。ピストンポケットを介して空気は搬送通路内に流入することができる。空気通路と2サイクルエンジンに混合気を供給する混合気通路とは、シリンダの片側に、燃焼室へ通じる排気口に対し対向するように配置されている。空気通路はほぼ水平方向にてシリンダ穴に開口している。流入する空気の流動方向は、空気通路に隣接するように配置される、排気口から遠い側の搬送通路へ流入する場合よりも、排気口に近い側の搬送通路に流入する場合のほうが転向度は少ない。このため、予め蓄積されている空気の大部分が排気口に近い側の搬送通路に供給されることになり、掃気時予備蓄積空気が排気口に近い側の搬送通路を通じてクランクケース内へ侵入することがある。同時に、排気口から遠い側の搬送通路は空気で完全に充填されない。これにより排ガス値の悪化が生じる。
独国特許出願公開第10223071A1号明細書
本発明の課題は、この種の2サイクルエンジンにおいて、構成が簡潔であり、しかも排ガス値を少なくさせることである。
この課題は、本発明によれば、請求項1に記載の構成を備えた2サイクルエンジンによって解決される。
空気を搬送通路に均等に配分することにより、燃焼室の良好の掃気を達成できるとともに、排気ガスとクランクケースから順次流動してくる新鮮な混合気とを良好に分離させることができる。空気流路の構成により、どのような作動状態でも搬送通路の均等な良好な充填が達成されるよう保証することができる。
ピストンポケットに流入する空気が搬送通路に60%:40%と40%:60%の間の比率で配分されるのが有利である。このように配分すると、搬送通路の良好な掃気を達成でき、したがって燃焼室から流出する排気ガスを順次流動してくる混合気から良好に分離させることができ、その結果排ガス値が小さくなる。本発明によれば、空気通路からピストンポケットに流入する空気が実質的にピストンポケットの頂部へ向かって流動するように空気通路はシリンダ穴に開口している。空気がピストンポケットの頂部へ向かって流動することにより、排気口に近い側の搬送通路へ指向する流動方向成分が少なくなる。これにより、水平方向に流動する場合に比べて、排気口から遠い側の搬送通路にはより多くの量の空気が供給され、排気口に近い側の搬送通路にはより少ない量の空気が供給される。このため、排気口に近い側の搬送通路と排気口から遠い側の搬送通路とに空気が均等に配分される。
本発明によれば、空気通路から流出する空気は、シリンダの高さ方向において、90゜よりも小さな角度で、特に30゜と60゜の間の角度で、ピストンポケットに流入する。このような流入角度であると、空気を搬送通路に均等に配分できることが明らかになった。
有利には、空気を配分させるための空気配分手段をシリンダ内に形成するのがよい。ピストンポケットに設けた空気配分手段は、シリンダとピストンとの相対運動に基づき、ピストンの所定の位置でのみ作用し、或いは、ピストンポケットの全高にわたって延在していなければならない。これに対して、シリンダ内に設けた空気配分手段は、すなわち空気通路と搬送通路とに設けた空気配分手段は、ピストンがどの位置にあっても作用する。本発明によれば、空気通路内に、空気通路窓の上流側に位置するように、空気を搬送通路に配分するための空気配分手段が配置される。空気配分手段を空気通路に配置することにより、ピストンポケットに流入する空気の流動方向を制御することができる。これによりピストンポケット内での流動挙動を制御でき、よって搬送通路に対する空気の配分を制御できる。他方、少なくとも1つの搬送通路が搬送通路に対する空気の配分を制御するための空気配分制御手段を有しているのも有利な場合がある。空気を搬送通路に配分するための空気配分手段は、特に、排気口に近い側の搬送通路に配置され、絞りとして形成されている。絞りを排気口に近い側の搬送通路に設けることにより、特に排気口に近い側の搬送窓の領域に設けることにより、排気口に近い側の搬送通路内での流動抵抗が増大し、よって排気口に近い側の搬送通路に供給される空気量が減少する。ピストンポケットが空気を搬送通路に配分するための空気配分手段を有しているのが有利である。排気口に近い側の搬送通路に供給される空気量を減少させるため、本発明によれば、ピストンの少なくとも1つの位置で、排気口に近い側の搬送窓は少なくとも部分的に閉鎖され、他方排気口から遠い側の搬送窓はピストンポケットに対して完全に開口する。排気口から遠い側の搬送通路での自由流動横断面積を減少させることにより、搬送通路への空気の配分作用を補助的に簡単に制御することができる。合目的には、排気口に近い側の搬送窓が少なくとも部分的に閉鎖されるピストンの位置であって、排気口から遠い側の搬送窓がピストンポケットに対して完全に開口するようなピストンの前記位置が、ピストンの上死点であるのがよい。
排気口に近い側の搬送通路を部分的に閉鎖させるため、ピストンスカートは、排気口に近い側の搬送窓の、ピストンの周方向にある部分を閉鎖する。これは、ピストンポケットの形状を適宜適合させることにより達成できる。このため、本発明によれば、ピストンポケットの排気口に近い側の上稜の少なくとも1つの部分は、排気口に近い側の搬送通路の搬送窓に対しピストンポケットの内部へずれている。ピストンポケットの稜がずれていることにより、搬送窓が部分的にまたは完全に閉鎖され、その結果空気供給量が減少し、空気通路からさらに流入してくる空気は完全に排気口から遠い側の搬送通路内へ流入する。他方、ピストンスカートが、排気口に近い側の搬送窓の、シリンダの高さ方向にある部分を閉鎖するのも合目的である。搬送窓の、シリンダの高さ方向にある部分を閉鎖すると、搬送窓が部分的に閉鎖しているにもかかわらず、ほぼ平坦なエアフロントを搬送通路内で達成できる。これにより搬送通路が完全に掃気されるよう保証されるので、クランクケースからくる混合気は燃焼空気により燃焼室内の排気ガスから完全に分離される。
ピストンポケットの下稜の、排気口に近い側の搬送窓の領域にある少なくとも1つの部分が、排気口から遠い側の搬送窓の領域にある下稜に対しピストン上面の方向へずれていることにより、搬送通路を簡単に閉鎖させることができる。合目的には、ピストンポケットとピストン下面との間に形成される細条部が、排気口から遠い側の搬送窓の領域においてよりも排気口に近い側の搬送窓の領域において幅広であるのがよい。これにより、排気口に近い側の搬送窓が部分的にまたは完全にピストンスカートにより閉鎖されるよう保証することができる。
クランクケースに対する搬送窓の開口は、幅広の細条部により回避される。
排気口から遠い側の搬送窓がピストンポケットを介して空気通路と連通している時間を短縮するため、排気口に近い側の搬送窓の領域におけるピストンポケットの頂部が、排気口から遠い側の搬送窓の領域における頂部に対しクランクケースの方向へずれているように構成してもよい。これにより排気口に近い側の搬送窓は遅めに開口し、早めに閉鎖する。
連接棒がピストンピンを介してピストンに固定され、ピストンピンが、ほぼピストン窓の頂部の高さに配置され、且つピストンピンボスにおいてピストン外面へ突出しているのが合目的である。ピストン窓がピストンピンの領域まで延びていることにより、空気通路と搬送通路との間に比較的長い連通を保証することができ、その結果十分な量の空気が搬送通路内へ流入することができる。ピストンピンボスはピストンポケット内に配置されているのが有利である。これにより、ピストンポケットを大きく形成することができるので、搬送通路に大量の空気を供給することができる。他方、ピストンピンボスが細条部によりピストンポケットから仕切られているのも合目的である。この場合、ピストンポケットの面積はピストンピンボスにより減少する。有利には、細条部がピストンの少なくとも1つの位置で排気口に近い側の搬送窓を少なくとも部分的に閉鎖するのがよい。これにより、ピストンピンボスの領域も、排気口に近い側の搬送通路に供給される空気量を減少させるために利用することができる。合目的には、ピストンポケットが、該ピストンポケット内での流動を、排気口から遠い側の搬送窓へ転向させるための傾斜部を有しているのがよい。傾斜部はピストンポケットに簡単に配置することができる。傾斜部の形態により、搬送通路への空気の配分を簡単に制御することができる。この場合傾斜部は、ピストンポケットの後壁に配置してもよいし、或いは、ピストンポケットの頂部または下稜からピストンポケット内へ延びていてもよい。
本発明によれば、クランクケースに燃料空気混合気を供給するための混合気通路はシリンダに開口している。有利には、空気通路が、その長さの少なくとも一部分において、混合気通路のクランクケース側に延在しているのがよい。これにより、空気を簡単にピストンポケットの頂部へ向かって流動させることができる。本発明によれば、空気通路は空気通路窓によってシリンダ穴に開口し、空気通路窓は排気口から遠い側の搬送窓のクランクケース側に配置されている。
次に、本発明の実施形態を添付の図面を用いて詳細に説明する。
図1に図示した2サイクルエンジン1はシリンダ2を有し、シリンダ2内には燃焼室3が形成されている。燃焼室3内には点火プラグ8が突出している。燃焼室3はシリンダ2内を往復動するように支持されたピストン5によって画成されている。ピストン5は連接棒6を介してクランク軸7を駆動し、クランク軸7はクランクケース4内に回転可能に支持されている。ピストン5は連接棒6を介してピストンピン25と連結されている。ピストン5はシリンダ2内をシリンダ長手軸線17の方向に運動する。2サイクルエンジン1は吸気口9を有し、吸気口9を介してクランクケース4に燃料空気混合気が供給される。吸気口9は混合気通路41を介してエアフィルタ42と連通している。エアフィルタ42を介して周囲空気が吸い込まれる。混合気通路41の一部は気化器43内に形成されており、気化器42内では燃焼空気に燃料が供給される。燃焼室3からは排気口10が出ており、排気口10を通じて燃焼室3から排気ガスが排出される。
2サイクルエンジン1は排気口から近い側の2つの搬送通路11と、排気口から遠い側の2つの搬送通路13とを有している(図2をも参照)。搬送通路11と13は搬送窓12と14により燃焼室3に開口しており、ピストン5が図1に図示した下死点の範囲にあるときに燃焼室3をクランクケース4と連通させる。排気口に近い側の1つの搬送通路11と排気口から遠い側の1つの搬送通路13とは互いに隣接するように、排気口10と吸気口9とを分割している中心面46(図2)の片側に配置されている。排気口から遠い側の搬送窓14の下方において空気通路15が空気通路窓16によってシリンダ穴39に開口している。空気通路15はエアフィルタ42と連通している。空気通路15はシリンダ2の外側で混合気通路41のクランクケース4側に延在している。空気通路15はシリンダ2の領域で2つの分岐路に別れて延在している。有利には、エアフィルタ42とシリンダ2との間で、或いは、シリンダ2のシリンダ壁で空気通路15が2つの分岐路に分割されているのがよい。
図2が示すように、ピストン5は互いに対称に配置される2つのピストンポケット18を有している。ピストンポケット18はピストンスカート33に設けた凹部として形成されている。両ピストンポケット18を介して搬送窓12と14が空気通路窓16と連通している。ピストン5が図2に図示した下死点範囲にあるとき、空気通路15内の空気は流動方向20においてピストンポケット18内へ流入し、そこから搬送通路11と13のなかへ流入する。それぞれのピストンポケット18は排気口に近い側の1つの搬送通路11と排気口から遠い側の搬送通路13とを空気通路15の1つの分岐路と連通させる。
2サイクルエンジン1の作動時にピストン5が上死点範囲にあるときに、吸気口9を通じて燃料空気混合気がクランクケース4内へ吸い込まれる。ピストン5がこの位置にあるとき、搬送通路11と13はピストン窓18を介して空気通路15と連通しており、その結果燃料をほとんど含んでいない空気が空気通路15から搬送通路11,13内へ流れることができる。これにより、搬送通路11と13内にある混合気がクランクケース4内へ流れ込む。ピストン5が下降行程を実施すると、クランクケース4内の混合気が圧縮される。搬送窓12と14が燃焼室3のほうへ開口すると、まず、搬送通路11と13に予め蓄積されていて空気が燃焼室3内へ流入する。予め蓄積されていた空気は前回のサイクルから出た排気ガスを排気口10を通じて燃焼室3から掃気する。クランクケース4からは燃料空気混合気が順次流出する。ピストン5が上昇行程を実施すると、混合気が燃焼室3内で圧縮され、上死点の範囲で点火プラグ8によって点火される。燃焼によりピストン5はクランクケース4のほうへ加速される。排気口10が開くと、排気ガスが燃焼室3から流出し、搬送通路から流入してくる空気により掃気される。
良好な掃気結果を達成するためには、搬送通路11と13は、空気通路15からくる燃料をほとんど含んでいない空気により十分にまたは完全に充填されていなければならない。図2が示すように、シリンダ2の断面図で見て、空気通路15からくる空気は排気口10に近い側の搬送通路11の搬送窓12の方向へ流動する。このため、空気がほぼ水平方向にピストンポケット18内へ流入する場合には、掃気時予蓄積空気の大部分は排気口10に近い側の搬送通路11内へ流入する。これにより、排気口10から遠い側の搬送通路13の完全な掃気を保証することはできない。排気口10から遠い側の搬送通路13をも燃料をほとんど含んでいない空気により十分に掃気することができるようにするため、空気通路から来る空気がピストンポケット18の頂部19へ向かって流動するように処置がとられる。
図3には流動方向が概略的に図示してある。なお、空気通路15の両分岐路は、わかりやすくするため、排気口から遠い側の搬送通路13の面内へ回転して図示してある。図3が示すように、空気通路15からくる空気は流動方向20においてピストンポケット18内へ流入する。ピストンポケット18はシリンダ穴39と、90゜よりも小さな角度αを成している。角度αは30゜ないし60゜の範囲であるのが有利である。これにより、ピストンポケット18内へ流入する空気は実質的にピストンポケット18のピストン上面34側の頂部18へ向かって流れる。空気流は頂部19に衝突して跳ね返り、排気口から遠い側の搬送通路13の搬送窓14と、排気口に近い側の搬送通路11の搬送窓12(図3には図示せず)とへ誘導される。空気通路15が90゜よりも小さな角度でシリンダ穴39に開口していることにより、流動方向20の、排気口に近い側の搬送通路11の方向へ指向している成分が、少なくなる。これにより、掃気時予備蓄積空気は両搬送通路11と13へ均等に配分される。この場合、空気通路15とシリンダ穴39との成す角度αは、空気が40%:60%ないし60%:40%の比率で、排気口から遠い側の搬送通路13と排気口に近い側の搬送通路11とに配分されるように選定されているのが有利である。このような均等な配分は、燃焼室3の良好な掃気を保証する。
図4は、搬送通路11,13とピストンポケット18と空気通路15との斜視図である。なお、個々の通路を画成している個々の壁のみが図示してある。ピストンポケット18は、搬送通路がピストンスカートによりまだ閉鎖されており、空気通路15に対し連通していないような位置にピストン5がある状態で図示してある。図4が示すように、ピストンピン25がピストン5の外面へ突出している位置にあるピストンピンボス26は、ピストンポケット18の頂部19の高さに配置されている。ピストンピンボス26とピストンポケット18との間には細条部40が配置され、細条部40はピストンピンボス26をピストンポケット18から仕切っている。図4が示すように、ピストンピンボス26は排気口に近い側の搬送通路11の搬送窓12の領域に配置されている。ピストンポケット18はピストンポケットボス26の領域に繰り抜き部27を有している。これにより、ピストン5がさらに上昇運動すると、まず、搬送窓12の小さな部分、すなわち排気口から遠い側の搬送通路13とは逆の側の半部分が、ピストンポケット18により開口せしめられる。搬送窓12の他の半部分はピストンピンボス26と細条部40とにより覆われている。排気口から遠い側の搬送通路13の搬送窓14はピストンピンボス26と細条部40とによりわずかだけ覆われる。これにより、排気口から遠い側の搬送通路13に供給される空気量を増大させ、排気口に近い側の搬送通路11に供給される空気量を減少させることができる。図4が示すように、空気通路15は90゜よりも小さな角度でピストンポケット18に開口しており、その結果ピストンポケット18に流入する空気は実質的にピストンポケット18の頂部19へ向かって流動する。これによっても、排気口から遠い側の搬送通路13に供給される空気量を増大させることができる。
図5ないし図8はシリンダ穴39内のピストンスカート33の展開図である。図5ないし図8に図示したピストン5はピストンポケット28を有し、その頂部19は図5に破線で示したピストンピンボス29のための膨出部30を有している。したがってピストンピンボス29はピストンポケット28内に配置されており、その結果ピストンピンボス29は搬送窓12と14を覆っていない。排気口から遠い側の搬送窓14の領域においては、縁24によりピストンポケット28の下稜22がピストン下面35から仕切られている。縁24は幅bを有している。排気口に近い側の搬送窓12の領域には、ピストンポケット28の下稜21に、幅aを備えた縁23が設けられている。幅aは幅bよりもかなり大きい。下稜21は下稜22に対しずれ量fだけピストン上面34の方向へずれている。このため、排気口に近い側の搬送窓12は下稜21によって閉鎖され、他方排気口から遠い側の搬送窓14はピストンポケット28に対しまだ完全に開口している。幅aにより、搬送窓12がピストンスカート33により閉鎖され、クランクケース4内へ開口しないよう保証されている。
図5には、下死点の範囲にあるピストン5が図示されている。ピストンポケット28は空気通路窓16および搬送窓12と14の下方に配置されている。図6に図示した位置では、ピストン5はその上死点の前方にある。搬送窓12と14および空気通路窓16はピストンポケット28の領域にあり、その結果空気は通路窓16からピストンポケット28を介して搬送窓12と14内へ流入することができる。図6が示すように、頂部19は排気口に近い側の搬送窓12の領域においてピストン下面の方向へずれ量eだけずれている。このため、排気口に近い側の搬送窓12は排気口から遠い側の搬送窓14よりも遅れて完全に開口することになる。ピストン5が下降行程を実施すると、排気口に近い側の搬送窓12は排気口から遠い側の搬送窓14の前で閉鎖される。排気口に近い側の搬送窓12の領域におけるピストン窓28の高さcは、シリンダ長手軸線17の方向に測った搬送窓12の高さよりもわずかに大きいにすぎない。これにより、排気口に近い側の搬送窓12は短時間だけ完全に開口する。排気口から遠い側の搬送窓14の領域におけるピストン窓28の高さdは、前記高さcよりもかなり大きい。
図7が示すように、ピストン5がさらに上昇運動を実施すると、排気口に近い側の搬送窓12は下稜21によって覆われ、その結果搬送窓12はピストンスカート33によって部分的に閉鎖される。
図8が示すように、排気口に近い側の搬送窓12はピストン5が上死点の範囲にあるときピストンスカート33によりほぼ完全に閉鎖されている。排気口に近い側の搬送窓12は縁23の領域に配置され、この縁23によって覆われている。
図9は、ピストンポケット28に対して開口している、排気口に近い側の搬送通路11の搬送窓12の面積Aと、クランク軸の角度との関係を示したグラフである。ピストン5が上昇運動する場合、まず搬送窓12が開口し、クランク軸の角度がほぼ315゜で完全に開口する。この状況を図6に示す。ピストン5がさらに上昇運動すると、搬送窓12はクランク軸の角度がほぼ330゜になった時点から再び閉鎖し始める。これを図9において線45が示唆した。搬送窓12が新たに閉じることは図7および図8の図示に対応している。排気口に近い側の搬送通路11の流動横断面がピストンポケット28へ減少することは、ピストンポケット28の下稜21がピストン上面34の方向へずれていることにより生じる。図9において線44は、下稜21がずれていない場合の流動横断面積の変化を示しており、すなわちピストン5が下死点の範囲にあって搬送窓が完全に開いている場合の流動横断面積の変化を示している。
図10はピストンスカート33の展開図を用いて1実施形態を示したものである。ピストンスカート33にはピストンポケット38が配置されている。ピストンポケット38の、排気口に近い側の上稜36は、ピストン下面35側に、ピストンポケット38の内部の方向にずれている部分37を有している。この部分37の領域で、排気口に近い側の搬送窓12はピストン5の上死点の範囲でピストンスカート33により閉鎖されている。これにより流動横断面積は排気口に近い側の搬送通路11へ減少する。
図11に図示した実施形態では、ピストンポケット48は、ピストンポケット48の頂部19からピストンポケット48の内部へ延びている傾斜部49を有している。傾斜部49は膨出部30に隣接するようにピストンピンボス29の領域に配置されている。したがって傾斜部49は、ピストン5の上死点の範囲で搬送窓14の搬送窓12側の配置されている、ピストン5の周領域に延在している。傾斜部49を設けることにより、ピストンポケット48内での流動が搬送窓12へ転向し、したがって搬送窓12に供給される空気量、よって排気口に近い側の搬送通路11に供給される空気量が減少する。傾斜部49に加えて、或いは傾斜部49の代わりに、ピストンポケット48の領域またはピストンポケット48の下稜22の領域に傾斜部を配置するのが有利である。
図12は、排気口に近い側の搬送通路31をピストンポケット18に配置した構成を示している。排気口に近い側の搬送通路31はその搬送窓12の上流側に段部32を有している。段部32は搬送通路31のクランクケース4側の壁に配置され、搬送窓12の流動横断面積を減少させる。したがって段部32は搬送通路31の絞りである。搬送通路31を絞ることにより、該搬送通路31に供給される空気量が減少し、排気口から遠い側の搬送通路13に供給される空気量が増大する。補助的に、空気通路15は、ピストンポケット18に流入する空気が実質的にピストンポケット18の頂部19へ向かって流動するように形成されている。しかし空気通路15は、排気口に近い側の搬送通路31を絞る場合には、ピストンポケット18にほぼ水平方向で開口していてもよい。
図13に図示した実施形態では、空気通路窓56の上流側に傾斜部57を備えた空気通路55が設けられている。傾斜部57は空気通路55のクランクケース4側に配置されており、ピストンポケット18に流入する空気の流動方向をピストンポケット18の頂部19の方向へ変化させる。これにより、空気通路55はシリンダ長手軸線17に対し大きな角度でシリンダ穴39に開口することができる。空気通路55はほぼ90゜の角度でシリンダ穴39に開口していてよい。傾斜部57により、ピストンポケット18内への流動を、空気が搬送通路11と13に均等に配分されるように偏向させることができる。掛止藪57は、シリンダ穴39の周方向にある空気通路55の壁に設けてもよいし、或いは、空気通路55の燃焼室3側に設けてもよい。空気通路窓56の領域での空気通路55内の流動方向によっても、空気が搬送通路11と13に均等に配分されるようにこれら両搬送通路に対する空気の配分を制御することができる。
図14ないし図16には、ピストンのピストンポケットの構成に対する他の実施形態が図示されている。図14ないし図16に図示したピストン5はそれぞれ、図2に図示した中心面46に関し対称に配置され形成されたピストンポケットを有している。簡単のため、ピストンポケットの半径は両ピストンポケットの一方のほうにのみ図に記入した。
図14に図示したピストン5は2つのピストンポケット58を有している。ピストンポケット58は、シリンダ長手軸線17に対し半径方向に測った深さtを有している。深さtはピストンポケットの後壁61とピストンスカートとの半径方向の間隔を表わしている。なお、深さtはピストンポケット58の最大深さである。ピストンポケット58の頂部59は半径rで後壁61へ移行している。ピストンポケット58の底部60も同様にピストンスカートを起点にして半径qで案内されている。半径qはピストンポケット58の深さtよりも大きい。
図15の実施形態には、ピストンポケット68を備えたピストン5が図示してある。ピストンポケット68の頂部69は半径oでピストンポケット68の後壁71へ移行している。半径oはピストンポケット68の深さtよりも小さい。ピストンポケット68の頂部69はピストンスカート33を起点としてまずシリンダ長手軸線17に対しほぼ垂直に案内され、その後半径oで後壁71へ移行している。底部70は半径sで延び、半径sはほぼピストンポケット68の深さtに相当している。半径sはピストンスカート33から後壁71まで及んでいる。
図16には、ピストンポケット78を備えたピストン5が図示されている。この場合、頂部79と後壁81と底部80とは連続した半径pで延在している。半径pはピストンポケット78の深さuに相当している。したがって、ピストンポケット78は連続した半径で湾曲している。
ピストンポケットの底部は該ピストンポケットの頂部よりも小さな半径で後壁へ移行しているのが有利である。底部および/または頂部はピストンポケット58,68,78の深さt,uの50%ないし150%に相当する半径o,p,q,r,sで後壁61,71,81へ移行しているのが有利である。半径を適宜選定することにより、ほぼ均等な配分が生じるように搬送通路に対する空気の配分を制御することができる。他の点では、図14ないし図16に図示したピストン5は図3に図示したピストン5に実質的に対応している。
搬送通路に対する空気の配分を制御するための他の手段を設けてもよい。この手段は空気通路内、ピストンポケット内、および搬送通路内に設けることができる。しかし、空気配分手段を個別に設けるのも合目的である。空気通路内に設けた傾斜部、或いは、搬送通路内に設けた段部の代わりに、他の空気配分手段を設けてもよい。搬送通路内へ流入する空気の流入方向を介しても、搬送通路に対する空気の配分を制御することもできる。また、両搬送通路のうちの一方の搬送通路内での流動抵抗、特に排気口から遠い側の搬送通路内での流動抵抗を減少させることによっても、搬送通路に対する空気の配分を制御することができる。特に、空気配分手段はシリンダ内に形成されている。
2サイクルエンジンの概略縦断面図である。 ピストンが上死点の範囲にあるときの2サイクルエンジンを、搬送窓の高さで切断した概略断面図である。 ピストンポケットに開口する通路をも併せて示したピストンの概略図である。 空気通路とピストンポケットと搬送通路の概略斜視図である。 シリンダ穴の半部分の展開図であり、そのなかに配置されているピストンを特定の位置で示した前記展開図である。 シリンダ穴の半部分の展開図であり、そのなかに配置されているピストンを他の位置で示した前記展開図である。 シリンダ穴の半部分の展開図であり、そのなかに配置されているピストンを他の位置で示した前記展開図である。 シリンダ穴の半部分の展開図であり、そのなかに配置されているピストンを他の位置で示した前記展開図である。 搬送窓の面積とクランクの角度との関係を示すグラフである。 他の実施形態におけるシリンダ穴とピストンの展開図である。 他の実施形態におけるシリンダ穴とピストンの展開図である。 他の実施形態の空気通路とピストンポケットと搬送通路の概略斜視図である。 他の実施形態の空気通路とピストンポケットと搬送通路の概略斜視図である。 他の実施形態の空気通路とピストンポケットと搬送通路の概略斜視図である。 他の実施形態の空気通路とピストンポケットと搬送通路の概略斜視図である。 他の実施形態の空気通路とピストンポケットと搬送通路の概略斜視図である。
符号の説明
1 2サイクルエンジン
2 シリンダ
3 燃焼室
4 クランクケース
5 ピストン
6 連接棒
7 クランク軸
10 排気口
11,31 排気口に近い側の搬送通路
12 排気口に近い側の搬送窓
13 排気口から遠い側の搬送通路
14 排気口から遠い側の搬送窓
15,55 空気通路
16 空気通路窓
18,28,38,48,58,68,78 ピストンポケット
39 シリンダ穴

Claims (13)

  1. 往復動するピストン(5)によって画成されている燃焼室(3)を形成したシリンダ(2)と、燃料を供給するための燃料供給装置および燃焼空気を供給するための空気通路(15,55)と、燃焼室(3)から排気ガスを排出するための排気口(10)とを備えた2サイクルエンジンであって、ピストン(5)が、連接棒(6)を介して、クランクケース(4)内に回転可能に支持されているクランク軸(7)を駆動し、クランクケース(4)がピストン(5)の所定位置で少なくとも2つの搬送通路(11,13,31)を介して燃焼室(3)と連通し、それぞれの搬送通路(11,13,31)が搬送窓(12,14)によって燃焼室(3)に開口し、空気通路(15,55)が、ピストン(5)の所定位置で、ピストン(5)に形成されたピストンポケット(18,28,38,48,58,68,78)を介して搬送通路(11,13,31)の搬送窓(12,14)と連通し、空気通路(15,55)が排気口(10)とは反対の側でシリンダ穴(39)に開口し、空気通路(15,55)とピストンポケット(18,28,38,48,58,68,78)と搬送通路(11,13,31)とが1つの空気流路を形成している前記2サイクルエンジンにおいて、
    空気が搬送通路(11,13,31)にほぼ均等に配分されるように空気流路が構成されていることを特徴とする2サイクルエンジン。
  2. ピストンポケット(18,28,38,48,58,68,78)に流入する空気が搬送通路(11,13,31)に60%:40%と40%:60%の間の比率で配分されることを特徴とする、請求項1に記載の2サイクルエンジン。
  3. 空気通路(15,55)からピストンポケット(18,28,38,48,58,68,78)に流入する空気が実質的にピストンポケット(18,28,38,48,58,68,78)の頂部(19,59,69,79)へ向かって流動するように空気通路(15,55)がシリンダ穴(39)に開口し、空気通路(15,55)から流出する空気が、シリンダ(2)の高さ方向において、90゜よりも小さな角度(α)で、特に30゜と60゜の間の角度(α)で、ピストンポケット(18,28,38,48,58,68,78)に流入することを特徴とする、請求項1または2に記載の2サイクルエンジン。
  4. 空気通路(55)内に、空気通路窓(56)の上流側に位置するように、空気を搬送通路(11,13)に配分するための空気配分手段が配置されていることを特徴とする、請求項1から3までのいずれか一つに記載の2サイクルエンジン。
  5. 少なくとも1つの搬送通路(31)が搬送通路(13,31)に対する空気の配分を制御するための空気配分制御手段を有していること、空気を搬送通路(13,31)に配分するための空気配分手段が排気口に近い側の搬送通路(31)に配置され、絞りとして形成されていることを特徴とする、請求項1から4までのいずれか一つに記載の2サイクルエンジン。
  6. ピストンポケット(18,28,38,48,58,68,78)が空気を搬送通路(13,31)に配分するための空気配分手段を有していることを特徴とする、請求項1から5までのいずれか一つに記載の2サイクルエンジン。
  7. ピストン(5)の少なくとも1つの位置で、排気口に近い側の搬送窓(12)が少なくとも部分的に閉鎖され、他方排気口から遠い側の搬送窓(14)がピストンポケット(18,28,38,48,58,68,78)に対して完全に開口し、排気口に近い側の搬送窓(12)が少なくとも部分的に閉鎖されるピストン(5)の位置であって、排気口から遠い側の搬送窓(14)がピストンポケット(18,28,38,48,58,68,78)に対して完全に開口するようなピストン(5)の前記位置が、ピストン(5)の上死点であることを特徴とする、請求項1から6までのいずれか一つに記載の2サイクルエンジン。
  8. ピストンスカート(33)が、排気口に近い側の搬送窓(12)の、ピストン(5)の周方向にある部分を閉鎖し、ピストンポケット(38)の排気口に近い側の上稜(36)の少なくとも1つの部分(37)が、排気口に近い側の搬送通路(11)の搬送窓(12)に対しピストンポケット(38)の内部へずれていることを特徴とする、請求項7に記載の2サイクルエンジン。
  9. ピストンスカート(33)が、排気口に近い側の搬送窓(12)の、シリンダ(2)の高さ方向にある部分を閉鎖し、ピストンポケット(28)の下稜(21)の、排気口に近い側の搬送窓(12)の領域にある少なくとも1つの部分が、排気口から遠い側の搬送窓(14)の領域にある下稜(22)に対しピストン上面(34)の方向へずれており、ピストンポケット(28)とピストン下面(35)との間に形成される細条部(23,24)が、排気口から遠い側の搬送窓(14)の領域においてよりも排気口に近い側の搬送窓(12)の領域において幅広であり、排気口に近い側の搬送窓(12)の領域におけるピストンポケット(28)の頂部(19)が、排気口から遠い側の搬送窓(14)の領域における頂部(19)に対しクランクケース(4)の方向へずれていることを特徴とする、請求項7に記載の2サイクルエンジン。
  10. 連接棒(6)がピストンピン(25)を介してピストン(5)に固定され、ピストンピン(25)が、ほぼピストン窓(18,28,38)の頂部(19)の高さに配置され、且つピストンピンボス(26,29)においてピストン外面へ突出しており、ピストンピンボス(29)がピストンポケット(28,38,48)内に配置されていることを特徴とする、請求項1から9までのいずれか一つに記載の2サイクルエンジン。
  11. 連接棒(6)がピストンピン(25)を介してピストン(5)に固定され、ピストンピン(25)がほぼピストンポケット(18,28,38)の頂部(19)の高さに配置され、且つピストンピンボス(26,29)においてピストン外面へ突出しており、ピストンピンボス(29)が細条部(40)によりピストンポケット(18)から仕切られ、細条部(40)がピストンの少なくとも1つの位置で排気口に近い側の搬送窓(14)を少なくとも部分的に閉鎖することを特徴とする、請求項1から9までのいずれか一つに記載の2サイクルエンジン。
  12. ピストンポケット(48)が、該ピストンポケット(48)内での流動を、排気口から遠い側の搬送窓(14)へ転向させるための傾斜部(49)を有していることを特徴とする、請求項1から11までのいずれか一つに記載の2サイクルエンジン。
  13. クランクケース(4)に燃料空気混合気を供給するための混合気通路(41)がシリンダ(2)に開口し、空気通路(15,55)が、その長さの少なくとも一部分において、混合気通路(41)のクランクケース(4)側に延在し、空気通路(15,55)が空気通路窓(16,56)によってシリンダ穴(39)に開口し、空気通路窓(16,56)が排気口から遠い側の搬送窓(14)のクランクケース(4)側に配置されていることを特徴とする、請求項1から12までのいずれか一つに記載の2サイクルエンジン。
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