JP2006194192A - 制御弁および制御弁を備えた燃料噴射弁 - Google Patents
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Abstract
【課題】弁体14の安定した動作と加工性の向上を両立できる制御弁の提供。
【解決手段】ニードル4の背圧を制御する背圧制御部には、高圧ポート17と低圧ポート18の何方か一方を選択的に閉じることができる弁体14が設けられている。この弁体14には、低圧ポート18を閉じる時に、弁室13の上端面(弁シート20)に着座する上シート部14aが設けられると共に、この上シート部14aの内周側に凹部36が形成されることで、上シート部14aのシート内径D4が規定されている。このシート内径D4は、弁体開弁力の安定に対し重要な寸法となるが、凹部36の外周側壁面をシート面に対し直角に形成することで、シート内径D4を形成した後、シート面を研磨しても、シート内径D4が変化することはない。これにより、シート内径D4を切削加工できるため、加工性が向上する。
【選択図】図1
【解決手段】ニードル4の背圧を制御する背圧制御部には、高圧ポート17と低圧ポート18の何方か一方を選択的に閉じることができる弁体14が設けられている。この弁体14には、低圧ポート18を閉じる時に、弁室13の上端面(弁シート20)に着座する上シート部14aが設けられると共に、この上シート部14aの内周側に凹部36が形成されることで、上シート部14aのシート内径D4が規定されている。このシート内径D4は、弁体開弁力の安定に対し重要な寸法となるが、凹部36の外周側壁面をシート面に対し直角に形成することで、シート内径D4を形成した後、シート面を研磨しても、シート内径D4が変化することはない。これにより、シート内径D4を切削加工できるため、加工性が向上する。
【選択図】図1
Description
本発明は、3方弁構造の制御弁に関し、特に内燃機関用の燃料噴射弁に用いて好適である。
従来技術として、特許文献1に記載された制御弁がある。
この制御弁100は、図9に示す様に、高圧ポート110と低圧ポート120及び制御ポート130を有する弁室140と、この弁室140に収容される弁体150とを備え、この弁体150が駆動されて、高圧ポート110と低圧ポート120の何方か一方を選択的に閉じることで、制御ポート130の圧力を制御している。
この制御弁100は、図9に示す様に、高圧ポート110と低圧ポート120及び制御ポート130を有する弁室140と、この弁室140に収容される弁体150とを備え、この弁体150が駆動されて、高圧ポート110と低圧ポート120の何方か一方を選択的に閉じることで、制御ポート130の圧力を制御している。
この制御弁100は、弁体150が低圧ポート120を閉じる時のシート位置を明確にするために、図10に示す様に、低圧ポート120側の弁シート(弁室140の上壁面)に線接触するシートライン160が設けられている。すなわち、シートライン160の内側と外側にそれぞれ傾斜面170、180が形成され、2つの傾斜面170、180の稜線がシートライン160として設けられている。
また、シートライン160より外側の傾斜面180は、弁体150が低圧ポート120を閉じる時の異物対策として、傾斜角度θが小さく(0.5°≦θ≦10°)設定されている。つまり、傾斜角度θを小さくすると、シートライン160の外側で異物を噛み込ませることができる(異物を捕捉できる)ので、異物によるシートライン160の摩耗防止に効果がある。
特開2004−204813号公報
ところが、2つの傾斜面170、180の稜線によってシートライン160を形成する場合は、2つの傾斜面170、180の角度公差や振れの影響が大きく、シート径公差が大きくなるため、シートライン160の位置を精度良く加工することは困難である。
また、シートライン160より外側の傾斜面180の傾斜角度θを小さくすると、傾斜面180の面粗度が大きくなった場合にシート径が不明確になり、弁体150が低圧ポート120を開く時の開弁力が不安定になる。これを回避するためには、傾斜面180の面粗度を小さくする必要がある。
また、シートライン160より外側の傾斜面180の傾斜角度θを小さくすると、傾斜面180の面粗度が大きくなった場合にシート径が不明確になり、弁体150が低圧ポート120を開く時の開弁力が不安定になる。これを回避するためには、傾斜面180の面粗度を小さくする必要がある。
以上のシート径(シートライン160の位置)、および傾斜面180の傾斜角度θを満足しつつ、傾斜面180の面粗度を小さくする加工は困難であり、必ずしも、安定した開弁力が得られる保証はない。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、弁体の安定した動作と、加工性の向上を両立できる制御弁を提供することにある。
本発明は、上記事情に基づいて成されたもので、その目的は、弁体の安定した動作と、加工性の向上を両立できる制御弁を提供することにある。
(請求項1の発明)
本発明は、低圧ポートと高圧ポートおよび制御ポートを有する弁室と、この弁室に収容され、低圧ポートと高圧ポートの何方か一方を選択的に閉じることができる弁体とを備え、弁体を駆動して、高圧ポートと低圧ポートの何方か一方を選択的に閉じることで、制御ポートの圧力を制御する制御弁であって、弁体には、低圧ポートを閉じる時に、低圧ポート側の弁シートに所定のシート幅を有して着座する低圧シート部が設けられると共に、この低圧シート部の内周側に凹部が形成され、この凹部によって低圧シート部のシート内径が規定されることを特徴とする。
本発明は、低圧ポートと高圧ポートおよび制御ポートを有する弁室と、この弁室に収容され、低圧ポートと高圧ポートの何方か一方を選択的に閉じることができる弁体とを備え、弁体を駆動して、高圧ポートと低圧ポートの何方か一方を選択的に閉じることで、制御ポートの圧力を制御する制御弁であって、弁体には、低圧ポートを閉じる時に、低圧ポート側の弁シートに所定のシート幅を有して着座する低圧シート部が設けられると共に、この低圧シート部の内周側に凹部が形成され、この凹部によって低圧シート部のシート内径が規定されることを特徴とする。
上記の構成によれば、弁体の低圧シート部に所定のシート幅を設けることで、低圧シート部に平面部を形成できるため、従来の様に、2つの傾斜面の稜線によってシートラインを形成する場合と比較して、低圧シート部の加工が容易である。つまり、低圧シート部の内周側に切削加工によって凹部を形成できるので、加工性が向上する。
また、低圧シート部に所定のシート幅(平面部)を設けることで、異物によって低圧シート部のエッジ部である低圧シート部の内周角部および外周角部が摩耗しても、その摩耗がシート幅を貫通しなければ、低圧ポートを閉じた時の油密を確保できるので、従来のシートラインより耐摩耗性が向上する。
また、低圧シート部に所定のシート幅(平面部)を設けることで、異物によって低圧シート部のエッジ部である低圧シート部の内周角部および外周角部が摩耗しても、その摩耗がシート幅を貫通しなければ、低圧ポートを閉じた時の油密を確保できるので、従来のシートラインより耐摩耗性が向上する。
なお、低圧シート部に平面部を設けると、低圧ポート側の弁シートに対して、実際のシート位置、つまり実シート径が定まらず、弁体の挙動が不安定になる恐れがある。これに対し、低圧シート部のシート幅を可能な限り小さくすることで、実シート径を安定させて、弁体の挙動を安定させることが可能である。なお、シート幅を小さくすると、その分、加工性が悪くなるため、弁体の安定した動作と加工性の向上とを両立できるシート幅を選択することが望ましい。
(請求項2の発明)
請求項1に記載した制御弁において、凹部の外周側壁面は、凹部の底面外周径から低圧シート部の内周側端部に向かって上り傾斜するテーパ面が設けられていることを特徴とする。
本発明の制御弁は、弁体が低圧ポートを開くと、弁室から低圧ポートに高圧燃料が流れるため、低圧シート部の内周側に凹部が形成されていると、凹部で燃料の流れが大きく乱れることにより、急激な圧力変化が生じてキャビテーションが発生する可能性がある。これに対し、凹部の外周側壁面をテーパ形状にすることで、燃料の流れが大きく乱れることなく、急激な圧力変化を抑制できるので、キャビテーションの発生を低減できる。
請求項1に記載した制御弁において、凹部の外周側壁面は、凹部の底面外周径から低圧シート部の内周側端部に向かって上り傾斜するテーパ面が設けられていることを特徴とする。
本発明の制御弁は、弁体が低圧ポートを開くと、弁室から低圧ポートに高圧燃料が流れるため、低圧シート部の内周側に凹部が形成されていると、凹部で燃料の流れが大きく乱れることにより、急激な圧力変化が生じてキャビテーションが発生する可能性がある。これに対し、凹部の外周側壁面をテーパ形状にすることで、燃料の流れが大きく乱れることなく、急激な圧力変化を抑制できるので、キャビテーションの発生を低減できる。
(請求項3の発明)
請求項1または2に記載した制御弁において、低圧シート部の表面に耐摩耗性を向上できるコーティングが施されていることを特徴とする。
この場合、低圧シート部の平面部にコーティングを施すことで、低圧シート部の耐摩耗性が更に向上する。
請求項1または2に記載した制御弁において、低圧シート部の表面に耐摩耗性を向上できるコーティングが施されていることを特徴とする。
この場合、低圧シート部の平面部にコーティングを施すことで、低圧シート部の耐摩耗性が更に向上する。
(請求項4の発明)
請求項1〜3に記載した何れかの制御弁において、弁体は、低圧シート部の外周径より弁体の外周径の方が大きく、且つ低圧シート部の外周側端部から弁体の外周側端部に向かって下り傾斜する傾斜面が設けられていることを特徴とする。
この場合、弁体の外径を低圧シート部の外周径より大きくすることで、弁体の剛性を高めることができる。
請求項1〜3に記載した何れかの制御弁において、弁体は、低圧シート部の外周径より弁体の外周径の方が大きく、且つ低圧シート部の外周側端部から弁体の外周側端部に向かって下り傾斜する傾斜面が設けられていることを特徴とする。
この場合、弁体の外径を低圧シート部の外周径より大きくすることで、弁体の剛性を高めることができる。
(請求項5の発明)
請求項1〜4に記載した何れかの制御弁において、高圧ポートを介して弁室に連通するガイド穴と、このガイド穴に摺動自在に挿入されるガイド部とを有し、このガイド部が弁体と一体に可動する構成であって、低圧ポート側のシート径をD1、高圧ポート側のシート径をD2、ガイド部の摺動径をD3とした時に、D1≧D3およびD2≧D3の関係が成立することを特徴とする。
上記の構成によれば、弁体の作動が不安定になることなく、低圧ポートの開弁時および高圧ポートの閉弁時に掛かる負荷を小さくできるため、制御性が向上する。
請求項1〜4に記載した何れかの制御弁において、高圧ポートを介して弁室に連通するガイド穴と、このガイド穴に摺動自在に挿入されるガイド部とを有し、このガイド部が弁体と一体に可動する構成であって、低圧ポート側のシート径をD1、高圧ポート側のシート径をD2、ガイド部の摺動径をD3とした時に、D1≧D3およびD2≧D3の関係が成立することを特徴とする。
上記の構成によれば、弁体の作動が不安定になることなく、低圧ポートの開弁時および高圧ポートの閉弁時に掛かる負荷を小さくできるため、制御性が向上する。
(請求項6の発明)
請求項1〜5に記載した何れかの制御弁を備えた燃料噴射弁であって、噴孔を有するボディと、このボディの内部に挿入され、噴孔に通じる燃料通路を開閉するニードルと、制御ポートを介して弁室に連通すると共に、制御ポートより導入される圧力がニードルを閉弁方向に付勢する背圧室とを備え、制御弁により背圧室の圧力を増減させてニードルを駆動することを特徴とする。
本発明の制御弁は、高圧ポートと低圧ポートとを切り替えて制御ポートに連通させることで、制御ポートの圧力を制御(増減)できるので、この制御弁を内燃機関用の燃料噴射弁に用いて、背圧室の圧力を制御(増減)することにより、ニードルの開閉動作を良好に制御できる。
請求項1〜5に記載した何れかの制御弁を備えた燃料噴射弁であって、噴孔を有するボディと、このボディの内部に挿入され、噴孔に通じる燃料通路を開閉するニードルと、制御ポートを介して弁室に連通すると共に、制御ポートより導入される圧力がニードルを閉弁方向に付勢する背圧室とを備え、制御弁により背圧室の圧力を増減させてニードルを駆動することを特徴とする。
本発明の制御弁は、高圧ポートと低圧ポートとを切り替えて制御ポートに連通させることで、制御ポートの圧力を制御(増減)できるので、この制御弁を内燃機関用の燃料噴射弁に用いて、背圧室の圧力を制御(増減)することにより、ニードルの開閉動作を良好に制御できる。
(請求項7の発明)
請求項6に記載した燃料噴射弁において、制御弁の弁体を駆動する駆動手段を備え、この駆動手段は、ピエゾアクチュエータであることを特徴とする。
弁体の駆動手段としてピエゾアクチュエータを用いることにより、制御指令に対して応答性に優れた燃料噴射弁を提供できる。
請求項6に記載した燃料噴射弁において、制御弁の弁体を駆動する駆動手段を備え、この駆動手段は、ピエゾアクチュエータであることを特徴とする。
弁体の駆動手段としてピエゾアクチュエータを用いることにより、制御指令に対して応答性に優れた燃料噴射弁を提供できる。
本発明を実施するための最良の形態を以下の実施例により詳細に説明する。
図1は燃料噴射弁1の背圧制御部(本発明の制御弁)の断面図、図2は燃料噴射弁1の全体構成を示す断面図である。
実施例1に示す燃料噴射弁1は、例えば、ディーゼル機関用の蓄圧式燃料噴射システム(図示せず)に使用されるもので、ディーゼル機関の各気筒に取り付けられ、共通のコモンレール(蓄圧室)より高圧燃料が供給される。
この燃料噴射弁1は、以下に説明するノズル部、背圧制御部、ピエゾ駆動部、および変位伝達部等より構成されると共に、これらの構成部品を収納するハウジング2を備える。
実施例1に示す燃料噴射弁1は、例えば、ディーゼル機関用の蓄圧式燃料噴射システム(図示せず)に使用されるもので、ディーゼル機関の各気筒に取り付けられ、共通のコモンレール(蓄圧室)より高圧燃料が供給される。
この燃料噴射弁1は、以下に説明するノズル部、背圧制御部、ピエゾ駆動部、および変位伝達部等より構成されると共に、これらの構成部品を収納するハウジング2を備える。
a)ノズル部は、ハウジング2の先端部に形成された噴孔3よりディーゼル機関の筒内に燃料を噴射する役割を有し、燃料の噴射および噴射終了に係わるニードル4を備えている。
ハウジング2には、ニードル4を保持する筒孔5と、この筒孔5の上部に連通する背圧室6と、筒孔5の下部に連通する燃料溜め室7と、この燃料溜め室7の下方に穿設されたサック室8等が形成され、このサック室8に噴孔3が通じている。
背圧室6と燃料溜め室7は、それぞれ高圧通路9に接続され、コモンレールより供給される高圧燃料が高圧通路9を通じて導入される。但し、背圧室6の燃料圧力は、後述の背圧制御部を介して制御される。なお、ハウジング2には、前記高圧通路9と、燃料タンク(図示せず)に接続されるドレン通路10等の燃料通路が形成されている。
ハウジング2には、ニードル4を保持する筒孔5と、この筒孔5の上部に連通する背圧室6と、筒孔5の下部に連通する燃料溜め室7と、この燃料溜め室7の下方に穿設されたサック室8等が形成され、このサック室8に噴孔3が通じている。
背圧室6と燃料溜め室7は、それぞれ高圧通路9に接続され、コモンレールより供給される高圧燃料が高圧通路9を通じて導入される。但し、背圧室6の燃料圧力は、後述の背圧制御部を介して制御される。なお、ハウジング2には、前記高圧通路9と、燃料タンク(図示せず)に接続されるドレン通路10等の燃料通路が形成されている。
ニードル4は、大径部4aの下側に小径部4bを有する段付き状に設けられ、大径部4aがハウジング2の筒孔5に摺動可能に挿入されている。また、小径部4bの先端には、サック室8の入口を開閉可能な円錐状の弁部4cが設けられている。このニードル4には、弁部4cがサック室8の入口を閉じた状態(閉弁状態)で、背圧室6の燃料圧力と、背圧室6に配設されたスプリング11の反力とがニードル4の上端面に作用して、ニードル4を閉弁方向(図2の下向き)に付勢する閉弁力として働き、燃料溜め室7の燃料圧力が大径部4aと小径部4bとの段差面に作用して、ニードル4を開弁方向に付勢する開弁力として働く。
b)背圧制御部は、オリフィス12aを有する制御用通路12を介して背圧室6に連通する弁室13と、この弁室13に収容される弁体14と、弁室13に連通するガイド穴15と、このガイド穴15に摺動可能に挿入されるガイド部16等より構成される。
弁室13には、図1(a)に示される様に、弁室13の下端面に開口して高圧通路9に接続される高圧ポート17と、弁室13の上端面に開口してドレン通路10に接続される低圧ポート18と、弁室13の側面に開口して制御用通路12に接続される制御ポート19とが形成されている。
弁室13には、図1(a)に示される様に、弁室13の下端面に開口して高圧通路9に接続される高圧ポート17と、弁室13の上端面に開口してドレン通路10に接続される低圧ポート18と、弁室13の側面に開口して制御用通路12に接続される制御ポート19とが形成されている。
弁体14は、低圧ポート18を閉じる初期位置と、高圧ポート17を閉じる駆動位置との間で弁室13の内部を移動可能に設けられ、低圧ポート18と高圧ポート17の何方か一方を選択的に閉じることができる。
この弁体14には、低圧ポート18を閉じる時に、低圧ポート18側の弁シート20(弁室13の上端面)に着座する上シート部14aと、高圧ポート17を閉じる時に、高圧ポート17側の弁シート21(高圧ポート17の開口周縁部)に着座する下シート部14bとが設けられている(図1(a)参照)。
この弁体14には、低圧ポート18を閉じる時に、低圧ポート18側の弁シート20(弁室13の上端面)に着座する上シート部14aと、高圧ポート17を閉じる時に、高圧ポート17側の弁シート21(高圧ポート17の開口周縁部)に着座する下シート部14bとが設けられている(図1(a)参照)。
ガイド穴15は、高圧ポート17と同一径で、高圧ポート17から反弁室方向へ筒状に穿設され、ガイド穴15の側面に接続される連通路22を介して高圧通路9に連通している。
ガイド部16は、ガイド穴15の内周面に微小なクリアランスを有して挿入される円柱形状を有し、ガイド部16より小径の連結部23を介して、弁体14の下シート部側に連結され、弁体14と一体に可動する。
ガイド部16は、ガイド穴15の内周面に微小なクリアランスを有して挿入される円柱形状を有し、ガイド部16より小径の連結部23を介して、弁体14の下シート部側に連結され、弁体14と一体に可動する。
ガイド穴15の反高圧ポート側には、スプリング室24が連通して形成され、このスプリング室24に配設されるスプリング25の反力がガイド部16の底面に付与されて、ガイド部16と一体に弁体14を上方(低圧ポート18を閉じる方向)に付勢している。スプリング室24は、弁体14の作動時にダンパ力が発生しない様に、連通路26を介してドレン通路10に通じている。
c)ピエゾ駆動部は、図示しない駆動回路を介して充放電されるピエゾスタック27を備える。このピエゾスタック27は、例えば、PZT等の圧電セラミック層と電極層とが交互に積層されてコンデンサ構造を有する一般的なもので、ハウジング2の上部に形成されたピエゾ室28に収容されている。ピエゾスタック27の下端には、ピエゾスタック27の変位を受けて可動するピエゾピストン29が配設され、さらにピエゾピストン29より下側に形成されるピエゾ室28の下部空間には、ピエゾピストン29を介してピエゾスタック27に所定の初期荷重を付与するスプリング30が配設されている。
d)変位伝達部は、ピエゾスタック27の変位がピエゾピストン29を介して伝達される大径ピストン31と、この大径ピストン31の変位が拡大されて伝達される小径ピストン32等で構成される。
大径ピストン31は、ピエゾ室28の下方に連通して形成される大径シリンダに摺動自在に挿入され、大径シリンダの下部空間(下述の油密室34)に配設されるスプリング33の反力を受けて上方(ピエゾスタック27側)に付勢されている。
大径ピストン31は、ピエゾ室28の下方に連通して形成される大径シリンダに摺動自在に挿入され、大径シリンダの下部空間(下述の油密室34)に配設されるスプリング33の反力を受けて上方(ピエゾスタック27側)に付勢されている。
小径ピストン32は、大径シリンダの下方に連通して形成される小径シリンダに摺動自在に挿入され、大径ピストン31との間に燃料で満たされた油密室34を形成している。この小径ピストン32には、下方(反油密室方向)へ突出するピストンピン32aが一体に設けられ、このピストンピン32aの先端が、低圧ポート18を通って弁体14の上面に当接している。
次に、上記構成を有する燃料噴射弁1の作動を図3に基づき説明する。
図3(a)は、ピエゾスタック27の非通電時を示すもので、ピエゾスタック27は放電状態となり収縮している。この場合、小径ピストン32を介して弁体14を図示下方へ押圧する力が発生しないため、弁室13の燃料圧力とスプリング25の反力とで弁体14が図示上方に付勢され、弁体14の上シート部14aが弁シート20に着座して低圧ポート18を閉じている。これにより、背圧室6とドレン通路10との間が遮断されて、背圧室6の燃料圧力が高圧になるため、ニードル4に作用する開弁力より閉弁力の方が上回り、ニードル4の弁部4cがサック室8の入口を閉じて閉弁状態を維持することで、噴射は行われない。
図3(a)は、ピエゾスタック27の非通電時を示すもので、ピエゾスタック27は放電状態となり収縮している。この場合、小径ピストン32を介して弁体14を図示下方へ押圧する力が発生しないため、弁室13の燃料圧力とスプリング25の反力とで弁体14が図示上方に付勢され、弁体14の上シート部14aが弁シート20に着座して低圧ポート18を閉じている。これにより、背圧室6とドレン通路10との間が遮断されて、背圧室6の燃料圧力が高圧になるため、ニードル4に作用する開弁力より閉弁力の方が上回り、ニードル4の弁部4cがサック室8の入口を閉じて閉弁状態を維持することで、噴射は行われない。
この状態から、ピエゾスタック27に電荷が注入されると、図3(b)に示す様に、ピエゾスタック27に変位が発生(伸張)して、大径ピストン31が大径シリンダ内を図示下方に押し下げられるため、油密室34の燃料が加圧されて、その加圧された燃料圧力を受けて小径ピストン32が小径シリンダ内を下方へ押し下げられる。この時、大径ピストン31と小径ピストン32との断面積比に応じて、大径ピストン31の変位量が拡大されて小径ピストン32に伝達される。これにより、小径ピストン32の変位が、ピストンピン32aを介して弁体14に伝達されるため、弁体14が弁室13の内部を図示下方へ押し下げられる。
弁体14の移動により、低圧ポート18が開いて、高圧ポート17が閉じることにより、弁室13を介して背圧室6がドレン通路10に連通するため、背圧室6の燃料がドレン通路10へ排出される。なお、背圧室6には、高圧通路9よりオリフィス35を介して高圧燃料が流入するが、その背圧室6に流入する燃料量より、背圧室6から流出する燃料量の方が多いため、背圧室6の燃料圧力が次第に低下する。これにより、ニードル4に作用する閉弁力より開弁力の方が上回ると、ニードル4がリフトしてサック室8の入口が開くことにより、燃料溜め室7からサック室8に高圧燃料が流入して、噴孔3よりディーゼル機関の筒内(燃焼室)に燃料が噴射される。
その後、ピエゾスタック27への通電を停止すると、ピエゾスタック27の電荷が放出されて、ピエゾスタック27が収縮することにより、小径ピストン32を介して弁体14を押圧する力が解除される。その結果、スプリング25の反力と燃料圧力とで弁体14が押し上げられ、高圧ポート17が開き、低圧ポート18が閉じることで、背圧室6とドレン通路10との間が遮断される。これにより、背圧室6の燃料圧力が速やかに上昇して、ニードル4に作用する開弁力より閉弁力の方が上回ると、ニードル4が押し戻され、ニードル4の弁部4cがサック室8の入口を閉じることにより、噴射が終了する。
次に、弁体14のシート径について説明する。
ピエゾスタック27の非通電時、つまり、図4(a)に示す様に、弁体14の上シート部14aが弁シート20に着座して低圧ポート18を閉じている時には、弁室13およびガイド穴15に高圧燃料が流入し、その燃料圧力が図示矢印で示す様に、弁体14に対して上向き(低圧ポート18を閉じる方向)に作用すると共に、ガイド部16に対して下向き(低圧ポート18を開く方向)に作用している。この時、低圧シート径(上シート部14aが弁シート20に着座するシート位置の径)をD1、ガイド部16の摺動径をD3とすると、π(D12 −D32 )/4の面積に高圧が作用することになる。従って、D1≧D3とし、D1とD3を同等とするか、僅かにD1をD3より大きくすることで、弁体14が低圧ポート18を開く時の負荷を小さくでき、かつ安定した作動を可能にできる。
ピエゾスタック27の非通電時、つまり、図4(a)に示す様に、弁体14の上シート部14aが弁シート20に着座して低圧ポート18を閉じている時には、弁室13およびガイド穴15に高圧燃料が流入し、その燃料圧力が図示矢印で示す様に、弁体14に対して上向き(低圧ポート18を閉じる方向)に作用すると共に、ガイド部16に対して下向き(低圧ポート18を開く方向)に作用している。この時、低圧シート径(上シート部14aが弁シート20に着座するシート位置の径)をD1、ガイド部16の摺動径をD3とすると、π(D12 −D32 )/4の面積に高圧が作用することになる。従って、D1≧D3とし、D1とD3を同等とするか、僅かにD1をD3より大きくすることで、弁体14が低圧ポート18を開く時の負荷を小さくでき、かつ安定した作動を可能にできる。
すなわち、D1とD3が同等であれば、上記面積に作用する燃料圧力に抗して低圧ポート18を開くのに必要な力(弁体開弁力)が小さくなるため、ピエゾスタック27の駆動エネルギーを小さくできる。但し、噴射が行われていない時は、弁体14が低圧ポート18を確実に閉じる必要があるため、D1をD3より僅かに大きくすることが望ましい。この場合、弁体14に上向きの燃料圧力が作用することで、弁シート20に対する上シート部14aの着座状態を維持できる。この逆の設定(D1<D3)では、弁体14に作用する上向きの燃料圧力より、ガイド部16に作用する下向きの燃料圧力の方が大きくなるため、高圧が作用した時点で、弁シート20から上シート部14aが離れてしまい、意図しない噴射が生じるなど制御性が悪化する。
一方、ピエゾスタック27の通電時、つまり、図4(b)に示す様に、弁体14の下シート部14bが弁シート21に着座して高圧ポート17を閉じている時には、弁室13の燃料圧力が低圧になるため、高圧ポート17の燃料圧力が、下シート部14bを形成する弁体14のテーパ面に対し上向きに作用するとともに、ガイド部16に対し下向きに作用している。この時、高圧シート径(下シート部14bが弁シート21に着座するシート位置の径)をD2とすると、π(D22 −D32 )/4の面積に高圧が作用することになる。従って、D2≧D3とし、D2とD3を同等とするか、僅かにD2をD3より大きくすることで、弁体14が高圧ポート17を閉じる時の負荷を小さくでき、かつ安定した作動を可能にできる。
すなわち、D2とD3が同等であれば、上記面積に作用する燃料圧力に抗して高圧ポート17を閉じるのに必要な力(弁体閉弁力)が小さくなるため、ピエゾスタック27の駆動エネルギーを小さくできる。但し、噴射停止時には、弁体14が高圧ポート17を速やかに開く必要があるため、D2をD3より僅かに大きくすることが望ましい。この逆の設定では(D2<D3)、弁体14に作用する上向きの燃料圧力より、ガイド部16に作用する下向きの燃料圧力の方が大きくなるため、ピエゾスタック27への通電を停止しても、弁体14が初期位置(低圧ポート18を閉じる位置)に復帰できなくなる恐れがあり、制御性が悪化する。
さらに、低圧シート径D1と高圧シート径D2について検討する。ピエゾスタック27の出力特性は、出力荷重と変位が反比例の関係にある。つまり、変位が小さい時は出力荷重が大きく、変位が大きい時は出力荷重が小さくなる。従って、ピエゾスタック27のエネルギーロスを小さくする上で、弁体開弁力≧弁体閉弁力とすることが良く、この関係が成立するために、D1≧D2となる。
以上より、低圧シート径D1、高圧シート径D2、摺動径D3の関係は、D1≧D2≧D3とし、好ましくは、D1がD2より僅かに大きく、D2がD3より僅かに大きくなるように構成すると良い(一例として、D1=φ2.60、D2=φ2.59、D3=φ2.50)。
以上より、低圧シート径D1、高圧シート径D2、摺動径D3の関係は、D1≧D2≧D3とし、好ましくは、D1がD2より僅かに大きく、D2がD3より僅かに大きくなるように構成すると良い(一例として、D1=φ2.60、D2=φ2.59、D3=φ2.50)。
ところで、弁体14が低圧ポート18を閉じている時に、弁シート20に着座する上シート部14aのシート幅が広くなる(面接触する)と、実際のシート位置が不安定になり、D1≧D3の関係が成立しなくなる可能性がある。つまり、上シート部14aを弁シート20と平行な平坦面にすると、弁シート20に対し上シート部14aが面接触することになるため、図5に示す様に、実際のシート位置がDa(上シート部14aの外径)〜Db(低圧ポート18の内径)の間で定まらず、低圧ポート18を開く際に弁体14の挙動が不安定になる恐れがある。
また、従来技術で説明した様に、2つの傾斜面170、180の稜線であるシートライン160を低圧側の弁シートに線接触させる構成(図10参照)では、確かにシート位置は明確になるが、シートライン160を精度良く加工することは極めて困難である。
また、従来技術で説明した様に、2つの傾斜面170、180の稜線であるシートライン160を低圧側の弁シートに線接触させる構成(図10参照)では、確かにシート位置は明確になるが、シートライン160を精度良く加工することは極めて困難である。
そこで、実施例1では、図1(b)、(c)に示す様に、上シート部14aの内周側に凹部36を形成して、上シート部14aのシート幅wを小さくする、つまり、上シート部14aの平面部の幅を狭くすることで、シート位置の安定化を図り、且つ加工性を向上させている。この場合、上シート部14aの内径(シート内径と呼ぶ)をD4とすると、上シート部14aの実シート径がD1〜D4の間になる。このため、実シート径がD4に近づく程、つまり、前記の摺動径D3との差が小さくなる程、弁体14の閉弁が不安定になる問題がある。これに対し、実シート径≧D3の関係を満足しつつ、上シート部14aのシート幅wを可能な限り小さくする(D4を大きくする)ことで、実シート径を安定させて、弁体14の挙動を安定させることができる。
シート幅wを規定するシート内径D4は、弁体開弁力の安定に対し重要な寸法となるが、凹部36の外周側壁面36aをシート面(上シート部14aの平面部)に対し直角に形成することで、シート内径D4を形成した後、シート面を研磨しても、シート内径D4が変化することはない。これにより、シート内径D4を切削加工できるため、加工性が向上する。なお、上シート部14aは、以下の順序1)〜3)で加工される。
1)シート内径D4を切削加工により形成する。
2)シート面を研磨加工する。
3)上シート部14aの外径(シート外径D1と呼ぶ)を研磨加工する。
1)シート内径D4を切削加工により形成する。
2)シート面を研磨加工する。
3)上シート部14aの外径(シート外径D1と呼ぶ)を研磨加工する。
但し、シート幅wが小さくなると、その分、加工が困難になるため、図6に示す様に、弁体14の安定性と加工性の向上とを両立できるシート幅w(例えば50μm)を選択することが望ましい。
また、上シート部14aに所定のシート幅w(平面部)を設けることで、異物によって上シート部14aのエッジ部(シート内径の角部およびシート外径の角部)が摩耗しても、その摩耗がシート幅wを貫通しなければ、閉弁時(弁体14が低圧ポート18を閉じた時)の油密を確保できるので、図10に示した従来のシートライン160より耐摩耗性が向上する。更に、上シート部14aに平面部を設けたことで、その平面部にコーティングを施すことが容易であり、耐摩耗性をより向上できる。
また、上シート部14aに所定のシート幅w(平面部)を設けることで、異物によって上シート部14aのエッジ部(シート内径の角部およびシート外径の角部)が摩耗しても、その摩耗がシート幅wを貫通しなければ、閉弁時(弁体14が低圧ポート18を閉じた時)の油密を確保できるので、図10に示した従来のシートライン160より耐摩耗性が向上する。更に、上シート部14aに平面部を設けたことで、その平面部にコーティングを施すことが容易であり、耐摩耗性をより向上できる。
図7は弁体14の上シート部14aの形状を示す断面図である。
この実施例2は、実施例1に記載した凹部36の外周側壁面36aをテーパ形状に設けた一例である。つまり、凹部36の外周側壁面36aは、図7に示す様に、凹部36の底面外周径からシート内径に向かって上り傾斜するテーパ形状に設けられている。これにより、高圧燃料が低圧ポート18を通ってドレン通路10へ流れる際に、燃料の流れが大きく乱れることはなく、急激な圧力変化を抑制できるので、キャビテーションの発生を低減できる。これは、シート面(上シート部14aの平面部)に対する外周側壁面36aの傾斜角度(シート角度θs)が小さくなる程、つまり、外周側壁面36aが大きく傾斜する程、キャビテーションの発生が抑えられる傾向にある。
この実施例2は、実施例1に記載した凹部36の外周側壁面36aをテーパ形状に設けた一例である。つまり、凹部36の外周側壁面36aは、図7に示す様に、凹部36の底面外周径からシート内径に向かって上り傾斜するテーパ形状に設けられている。これにより、高圧燃料が低圧ポート18を通ってドレン通路10へ流れる際に、燃料の流れが大きく乱れることはなく、急激な圧力変化を抑制できるので、キャビテーションの発生を低減できる。これは、シート面(上シート部14aの平面部)に対する外周側壁面36aの傾斜角度(シート角度θs)が小さくなる程、つまり、外周側壁面36aが大きく傾斜する程、キャビテーションの発生が抑えられる傾向にある。
但し、凹部36の外周側壁面36aをテーパ形状にすると、シート面(上シート部14aの平面部)の研磨によってシート内径D4が変化し、上記のシート角度θsが小さくなる程、その影響が大きくなるため、所定のシート内径D4に加工することが困難になる。従って、図8に示す様に、キャビテーションの発生を抑制でき、且つ加工性を向上できるシート角度θs(例えば45度)を選択することが望ましい。
なお、上シート部14aにコーティングを実施することで、耐摩耗性を向上できることは、実施例1と同じである。
なお、上シート部14aにコーティングを実施することで、耐摩耗性を向上できることは、実施例1と同じである。
1 燃料噴射弁
2 ハウジング(ボディ)
3 噴孔
4 ニードル
6 背圧室
7 燃料溜め室(燃料通路)
8 サック室(燃料通路)
9 高圧通路
10 ドレン通路
13 弁室
14 弁体
14a 上シート部(低圧シート部)
15 ガイド穴
16 ガイド部
17 高圧ポート
18 低圧ポート
19 制御ポート
20 低圧ポート側の弁シート
27 ピエゾスタック(ピエゾアクチュエータ、駆動手段)
36 凹部
36a 凹部の外周側壁面
2 ハウジング(ボディ)
3 噴孔
4 ニードル
6 背圧室
7 燃料溜め室(燃料通路)
8 サック室(燃料通路)
9 高圧通路
10 ドレン通路
13 弁室
14 弁体
14a 上シート部(低圧シート部)
15 ガイド穴
16 ガイド部
17 高圧ポート
18 低圧ポート
19 制御ポート
20 低圧ポート側の弁シート
27 ピエゾスタック(ピエゾアクチュエータ、駆動手段)
36 凹部
36a 凹部の外周側壁面
Claims (7)
- 低圧ポートと高圧ポートおよび制御ポートを有する弁室と、
この弁室に収容され、前記低圧ポートと前記高圧ポートの何方か一方を選択的に閉じることができる弁体とを備え、
前記弁体を駆動して、前記高圧ポートと前記低圧ポートの何方か一方を選択的に閉じることで、前記制御ポートの圧力を制御する制御弁であって、
前記弁体には、前記低圧ポートを閉じる時に、前記低圧ポート側の弁シートに所定のシート幅を有して着座する低圧シート部が設けられると共に、この低圧シート部の内周側に凹部が形成され、この凹部によって前記低圧シート部のシート内径が規定されることを特徴とする制御弁。 - 請求項1に記載した制御弁において、
前記凹部の外周側壁面は、前記凹部の底面外周径から前記低圧シート部の内周側端部に向かって上り傾斜するテーパ面が設けられていることを特徴とする制御弁。 - 請求項1または2に記載した制御弁において、
前記低圧シート部の表面に耐摩耗性を向上できるコーティングが施されていることを特徴とする制御弁。 - 請求項1〜3に記載した何れかの制御弁において、
前記弁体は、前記低圧シート部の外周径より前記弁体の外周径の方が大きく、且つ前記低圧シート部の外周側端部から前記弁体の外周側端部に向かって下り傾斜する傾斜面が設けられていることを特徴とする制御弁。 - 請求項1〜4に記載した何れかの制御弁において、
前記高圧ポートを介して前記弁室に連通するガイド穴と、
このガイド穴に摺動自在に挿入されるガイド部とを有し、このガイド部が前記弁体と一体に可動する構成であって、
前記低圧ポート側のシート径をD1、前記高圧ポート側のシート径をD2、前記ガイド部の摺動径をD3とした時に、D1≧D3およびD2≧D3の関係が成立することを特徴とする制御弁。 - 請求項1〜5に記載した何れかの制御弁を備えた燃料噴射弁であって、
噴孔を有するボディと、
このボディの内部に挿入され、前記噴孔に通じる燃料通路を開閉するニードルと、
前記制御ポートを介して前記弁室に連通すると共に、前記制御ポートより導入される圧力が前記ニードルを閉弁方向に付勢する背圧室とを備え、
前記制御弁により前記背圧室の圧力を増減させて前記ニードルを駆動することを特徴とする燃料噴射弁。 - 請求項6に記載した燃料噴射弁において、
前記制御弁の弁体を駆動する駆動手段を備え、
この駆動手段は、ピエゾアクチュエータであることを特徴とする燃料噴射弁。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005008043A JP2006194192A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 制御弁および制御弁を備えた燃料噴射弁 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005008043A JP2006194192A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 制御弁および制御弁を備えた燃料噴射弁 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2006194192A true JP2006194192A (ja) | 2006-07-27 |
Family
ID=36800463
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005008043A Pending JP2006194192A (ja) | 2005-01-14 | 2005-01-14 | 制御弁および制御弁を備えた燃料噴射弁 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2006194192A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012154295A (ja) * | 2011-01-28 | 2012-08-16 | Denso Corp | 高圧ポンプ |
JP2016513772A (ja) * | 2013-03-13 | 2016-05-16 | デルファイ・インターナショナル・オペレーションズ・ルクセンブルク・エス・アー・エール・エル | 制御弁組立体および制御弁組立体を組み込んだ燃料噴射器 |
-
2005
- 2005-01-14 JP JP2005008043A patent/JP2006194192A/ja active Pending
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