JP2006194144A - 車両用給電装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 第1、第2のバッテリの並列接続を有接点型リレーで断接するものにおいて、リレーの接点摩耗を防止可能な車両用給電装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 エンジン2の再始動指令が出されたときにおいて、第1バッテリ5の端子電圧Vb1が第2バッテリ6の端子電圧Vb2よりも高い場合は、該第1バッテリ5の端子電圧Vb1が、エンジン始動用電動機10の駆動に起因して第2バッテリ6の端子電圧Vb2未満に低下した後、回復する過程において、第2バッテリ6の端子電圧Vb2と略同電圧となったときに、第2リレー13の接点を閉じる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、リレーを介して並列接続された第1、第2のバッテリを有する車両用の給電装置に関し、車両用給電装置の技術分野に属する。
車両には、一般に、給電装置としてエアコン、ヘッドランプ、エンジン始動用電動機等の車両用電気負荷に給電する単一のバッテリや、エンジンに駆動され、前記電気負荷(エンジン始動用電動機は除く)に給電すると共にバッテリを充電する発電機が備えられるが、車両が、例えば特許文献1に開示されているような、車両停止時に所定のエンジン停止条件が成立したときはエンジンを自動停止し(アイドルストップし)、その後所定のエンジン始動条件が成立したときはエンジンを再始動させるアイドルストップ車両である場合、前記のような一般的な給電装置では以下のような問題が生じる虞がある。
すなわち、アイドルストップ車両においては、所定のエンジン始動条件が成立した際、迅速かつ確実にエンジンの再始動が行われることが要求されるが、アイドルストップ中は、発電機が作動しておらず、前記エアコンやヘッドランプ等の車両用電気負荷にはバッテリから給電されることとなるので、例えば車両用電気負荷の電力使用量が多い場合やアイドルストップ時間が長い場合には、バッテリの残存容量が大きく低下し、この結果、エンジンの再始動に際してエンジン始動用電動機に十分に給電できず、エンジンの再始動性に悪影響を与える虞があるのである。
特開2001−173480号公報
そこで、給電装置を以下のように構成することが考えられる。すなわち、バッテリを、発電機に接続され、前記エンジンの再始動時にエンジン始動用電動機に給電する第1バッテリと、該第1バッテリに並列接続され、かつ車両用電気負荷が接続された第2バッテリとに分割すると共に、前記第1バッテリと第2バッテリとの並列接続を、接点を開閉することにより断接する有接点型リレーを設け、
エンジン作動中は前記リレーの接点を閉じて両バッテリを並列接続し、アイドルストップ中は前記リレーの接点を開いて両バッテリを遮断するのである。これによれば、エンジン作動中においては、両バッテリまたは発電機から車両用電気負荷に効率よく給電することができると共に、両バッテリを同時に充電することができる。また、アイドルストップ中においては、車両用電気負荷へは第2バッテリのみから給電されるので、エンジン始動用電動機に給電する第1バッテリの残存容量の低下が防止され、エンジンの良好な再始動性が確保される。
しかし、このような構成の場合、以下のような問題が生じる虞がある。すなわち、アイドルストップ中は第2バッテリのみから車両用電気負荷に給電されることとなるので、該第2バッテリの端子電圧のみが低下し、所定のエンジン始動条件が成立した時点では、第1、第2のバッテリの端子電圧に電位差が生じている、すなわち前記有接点型リレーの接点両端に電位差が生じているので、この状態で該リレーの接点を閉じると、接点摩耗を誘発してリレー機能を損なってしまう虞がある。
そこで、本発明は、第1、第2のバッテリの並列接続を有接点型リレーで断接するものにおいて、リレーの接点摩耗を防止可能な車両用給電装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、車両停止時に所定のエンジン停止条件が成立したときはエンジンを自動停止し、その後、所定のエンジン始動条件が成立したときはエンジンを再始動するアイドルストップ手段が備えられた車両用給電装置であって、前記エンジンに駆動される発電機と、該発電機に接続され、かつ前記エンジンの再始動時にエンジン始動用電動機に給電する第1バッテリと、前記第1バッテリに並列接続され、かつ前記車両用電気負荷が接続された第2バッテリと、前記第1バッテリと前記第2バッテリとの並列接続を、接点を開閉することにより断接する有接点型リレーと、これら第1、第2バッテリの端子電圧をそれぞれ検出する電圧検出手段と、前記リレーの接点の開閉を制御するリレー制御手段とが備えられ、該リレー制御手段は、前記アイドルストップ手段により前記エンジンが自動停止されるときは、前記リレーの接点を開き、その後、前記エンジンが再始動されるときにおいて、前記電圧検出手段で検出された前記第1バッテリの端子電圧が前記第2バッテリの端子電圧よりも高い場合は、該第1バッテリの端子電圧が前記始動用電動機の駆動に起因して前記第2バッテリの端子電圧未満に低下した後、回復する過程において、該第1バッテリの端子電圧が前記第2バッテリの端子電圧と略同電圧となったときに、前記リレーの接点を閉じることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記エンジンが再始動されるときにおいて、前記電圧検出手段で検出された前記第2バッテリの端子電圧が前記第1バッテリの端子電圧よりも高い場合は、前記エンジンの再始動後、前記第1バッテリの端子電圧が前記第2バッテリの端子電圧と略同電圧となるように発電を開始し、その後両端子電圧が略同電圧となったときに、前記リレーの接点を閉じることを特徴とする。
次に、本発明の効果について説明する。
まず、請求項1に記載の発明によれば、エンジンが再始動されるときにおいて、前記第1バッテリの端子電圧が前記第2バッテリの端子電圧よりも高い場合は、前記第1バッテリの端子電圧が、前記電動機の駆動に起因して前記第2バッテリの端子電圧未満に低下後に回復する過程において、第2バッテリの端子電圧と略同電圧となったときに、すなわち、リレーの接点両端にほとんど電位差が生じていない状態で、リレーの接点が閉じられるから、この閉時におけるリレーの接点摩耗が確実に回避されることとなる。
ここで、両バッテリを接続した後、エンジンを再始動させると、バッテリからエンジン始動用電動機に大電流が供給されることにより、バッテリの端子電圧に変動が生じ、使用中の車両用電気負荷に悪影響を与える虞があるが、第1発明によれば、両バッテリの接続前に、エンジンを再始動させるので、前記悪影響が回避されるという効果も奏される。
また、請求項2に記載の発明によれば、エンジンが再始動されるときにおいて、第2バッテリの端子電圧が前記第1バッテリの端子電圧よりも高い場合は、前記エンジンの再始動後、前記第1バッテリの端子電圧が第2バッテリの端子電圧と略同電圧となるように発電を開始し、略同電圧となったときに、すなわち、リレーの接点両端にほとんど電位差が生じていない状態で、前記リレーの接点が閉じられるから、この閉時におけるリレーの接点摩耗が確実に回避されることとなる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1に示すように、本実施の形態に係る車両用給電装置1は、エンジン2によりベルト3を介して駆動されるオルタネータ4と、該オルタネータ4により充電される第1、第2バッテリ5,6とを有する。オルタネータ4の正極には、母線7が接続され、この母線7に、オルタネータ4側から順に、前記第1バッテリ5及び前記第2バッテリ6が並列に接続されている。
また、前記母線7における第1バッテリ5との接続点よりも上流側には、アイドルストップ解除時以外のエンジン始動に用いられるエンジンスタータ8がイグニッションスイッチ(IG−SW)9を介して接続されていると共に、アイドルストップ解除時のエンジン始動に用いられるエンジン始動用電動機10が接続されている。
他方、前記母線7における第2バッテリ6との接続点よりも下流側には、例えばオーディオ、ヘッドランプ、エアコン等の車両用電気負荷11が接続されている。
また、前記母線7と第1バッテリ5との間には、第1有接点型リレー12が設けられていると共に、前記母線7における、第1バッテリ5との接続点と第2バッテリ6との接続点との間には、第2有接点型リレー13が設けられている。
この車両は、車両停止時に所定のエンジン停止条件(後述する)が成立したときはエンジン2を自動停止し、その後、所定のエンジン始動条件(後述する)が成立したときはエンジン2を再始動するように構成された所謂アイドルストップ機能付きの車両であり、該車両には、このアイドルストップ制御、及び前記給電装置1の制御を行うコントローラ20が備えられている。
このコントローラ20には、車両の運転状態として、アクセル開度センサ21からのアクセル開度θの信号と、ブレーキスイッチ22からのブレーキON,OFF信号と、車速センサ23からの車速Sの信号とが入力される。また、第1、第2バッテリ5,6の状態として、該第1、第2バッテリ5,6の端子電圧Vb1,Vb2がそれぞれ入力され、該コントローラ20内に設けられた図示しない電圧センサにより、その値がそれぞれ検出されるようになっている。
そして、コントローラ20は、これらの信号に基づいて、前記所定のアイドルストップ条件が成立したときは、前記エンジン2への燃料供給を停止すると共に、点火をカットすることにより、エンジン2を停止させ、前記所定のアイドルストップ解除条件が成立したときは、後述する第1、第2バッテリ5,6の電圧判定を行った後、前記エンジン2への燃料供給を再開すると共に、点火を行い、かつ前記エンジン始動用電動機10にON信号を送出し、エンジン2を再始動させる。
また、コントローラ20は、前記第1、第2バッテリ5,6の端子電圧Vb1,Vb2等に基づいて、前記オルタネータ4の図示しない界磁コイルへの通電をデューティ制御する(界磁コイルへの通電電流のデューティ比fdutyを制御する)ことにより発電電圧Vaを制御する。
また、コントローラ20は、前記各種信号に基づいて、前記第1リレー12、第2リレー13の制御コイルへの通電を制御(ON,OFFする)することにより各リレー12,13の接点の開閉を制御する。詳しくは、第1リレー12については、コントローラ20は、原則的には接点を閉じた状態に制御するが、第1バッテリ5の充電状態が良好だが第2バッテリ6の充電状態が悪く該第2バッテリ6のみ充電を行う必要がある場合に、接点を開く。これによれば、前記母線7と第1バッテリ5とが遮断されることにより、第1バッテリ5への過充電を防止しつつ、第2バッテリ6の充電を行うことができる。一方、第2リレー13は、アイドルストップ時に、第1バッテリ5を車両用電気負荷から切離すことを目的として設けられており、以下、その制御について、図2に示すフローチャートを用いて説明する。なお、このフローチャートのスタート時においては、エンジン2は作動中であり、第2リレー13は閉じられている(close)ものとする。
まず、コントローラ20は、ステップS1で、現在のアクセル開度θ、ブレーキSWのON/OFF状態、車速S、第1、第2バッテリ5,6の端子電圧Vb1,Vb2を読み込む。次いで、ステップS2で、アイドルストップ条件が成立しているか否かを判定し、アイドルストップ条件が成立していないとき(NO)は、ステップS16で、オルタネータ4の界磁コイルへの通電のデューティ比fdutyを制御することにより、発電電圧Vaを所定電圧Voに制御する。ここで、前記アイドルストップ条件は、アクセル開度θがゼロ(全閉)であること、ブレーキSWがONであること、車速Sがゼロであることの全ての条件が満たされたときに、成立する。なお、前記検出された第1、第2バッテリ5,6の端子電圧Vb1,Vb2等から現在のバッテリ残存容量を算出し,この算出したバッテリ残存容量が所定容量以上であることという条件を4つ目の条件として加えてもよい。
一方、前記ステップS2で、アイドルストップ条件が成立しているとき(YES)は、ステップS3で、エンジン2への燃料供給をカットすると共に点火をカットしてエンジン2を停止する。次いで、ステップS4で、前記第2リレー13の制御コイルに通電して、接点を開く(open)。なお、該第2リレー13の制御コイルへの通電は、後述するステップS9またはステップS15で、通電が停止されるまで継続される。
次に、ステップS5で、アイドルストップ解除条件が成立しているか否かを判定し、アイドルストップ解除条件が成立していないとき(NO)は、該条件が成立するまで、ステップS5の判定を繰り返す。なお、この場合、判定の都度、ステップS1で読み込んだ信号の最新版を読み込み、この最新版の信号に基づいて判定を行う。ここで、前記アイドルストップ解除条件は、アクセル開度θがゼロでないこと、ブレーキSWがOFFであることの全ての条件が満たされたときに、成立する。
そして、アイドルストップ解除条件が成立したとき(YES)は、ステップS6で、現在の第1バッテリ5の端子電圧Vb1が第2バッテリ6の端子電圧Vb2よりも大きいか否かを判定する。そして、第1バッテリ5の端子電圧Vb1が第2バッテリ6の端子電圧Vb2よりも大きいとき(YES)は、ステップS7で、エンジン2への燃料供給を再開すると共に、点火を行い、かつエンジン始動用電動機10にON信号を送出して該電動機10を駆動し、エンジン2を再始動させる。
次いで、ステップS8では、該電動機10の駆動に起因して第2バッテリ6の端子電圧Vb2未満に低下した第1バッテリ5の端子電圧Vb1が、第2バッテリ6の端子電圧Vb2と同電圧にまで上昇(自然復帰)したか否かを判定し、同電圧にまで上昇していないとき(NO)は、該ステップS8の判定を繰り消す。なお、この場合、判定の都度、ステップS1で読み込んだ信号の最新版を読み込み、この最新版の信号に基づいて判定を行う。ここで、第1、第2バッテリ5,6の端子電圧Vb1,Vb2が同電圧でなく、略同電圧にまで上昇(自然復帰)したか否かにより判定してもよい。
ここで、第2バッテリ6から車両用電気負荷11への放電量が多いと、該第2バッテリ6の端子電圧Vb2が大きく低下し、この結果、第1バッテリ5の端子電圧Vb1がエンジン始動時に最も低下した時点でも、該電圧Vb1の方が第2バッテリ6の端子電圧Vb2よりも高く、その後、両電圧が等しくならないのではという懸念が生じるかもしれないが、第2バッテリ6が故障といえるほどに劣化していない限り、該第2バッテリ6の端子電圧Vb2が、前記のように低下することはない。仮に、第2バッテリ6が故障といえるほどに劣化している場合を懸念する場合は、前記ステップS2のアイドルストップ条件で説明したが、バッテリ残存容量が所定容量以以下でないことという条件をアイドルストップ条件として追加しておくことにより、アイドルストップ制御自体が実施されないので、前記懸念のような事態が生じることはない
そして、このステップS8で、第1バッテリ5の端子電圧Vb1が第2バッテリ6の端子電圧Vb2と同電圧にまで上昇したと判定したとき(YES)は、ステップS9で、第2リレー13の制御コイルへの通電を停止して、該第2リレー13の接点を閉じる(close)。また、ステップS10で、オルタネータ4の界磁コイルに通電して発電を開始すると共に、ステップS16で、そのデューティ比fdutyを制御することにより、発電電圧Vaを所定電圧Voに制御する。なお、所定電圧Voは、第1、第2バッテリ5,6を十分充電可能な電圧に設定されている。
他方、前記ステップS6で、第1バッテリ5の端子電圧Vb1が第2バッテリ6の端子電圧Vb2よりも大きくないとき(NO)は、ステップS11で、前記ステップS7同様、エンジン2への燃料供給を再開すると共に、点火を行い、かつエンジン始動用電動機10にON信号を送出して該電動機10を駆動し、エンジン2を再始動させる。次いで、ステップS12で、エンジン2の運転状態が安定したか否かを、前記第1バッテリ5の端子電圧Vb1の変化率に基づいて判定する。なお、この判定は、例えば、エンジン始動用電動機10の始動からの時間や、エンジン回転数センサで検出されるエンジン回転数の変化等に基づいて行うことも可能である。
そして、エンジン2の運転状態が安定したとき(YES)は、ステップS13で、オルタネータ4の界磁コイルに通電して発電を開始すると共に、そのデューティ比fdutyを制御することにより、第1バッテリ5の端子電圧Vb1が第2バッテリ6の端子電圧Vb2に近づくように、発電電圧Vaを、アイドルストップ解除直前の第2バッテリ6の端子電圧Vb2とほぼ等しい電圧に制御する。
次いで、ステップS14では、ステップS8同様の判定を繰り返し行い、エンジン再始動用電動機10の駆動に起因して低下した第1バッテリ5の端子電圧Vb1が第2バッテリ6の端子電圧Vb2と同電圧にまで上昇したとき(YES)に、ステップS15で、第2リレー13の制御コイルへの通電を停止して、該第2リレー13の接点を閉じる(close)。また、ステップS16で、オルタネータ4の界磁コイルへの通電のデューティ比fdutyを制御することにより、発電電圧Vaを所定電圧Voに制御する。
ここで、上記各ステップと特許請求の範囲との対応について説明しておくと、ステップS2,S3,S5,S7,S11はアイドルストップ手段に該当し、ステップS6,S8,S9,及びS12〜S15はリレー制御手段に該当する。
次に、本実施の形態に係る車両用給電装置1の作用について説明する。
まず、アイドルストップ条件が成立していない状態においては、第2リレー13の接点が閉じられており(close)、オルタネータ4から車両用電気負荷11に給電されると共に、該オルタネータ4により第1、第2の両バッテリ5,6が充電される。
そして、図3に示すように、符号アで示す時点でアイドルストップ条件が成立すると、エンジン2が停止されると共に、該エンジン2により駆動されるオルタネータ4の発電が停止する。また、これと同時に、第2リレー13の接点が開かれる(open)。
そして、この結果、車両用電気負荷11に対しては、第2バッテリ6のみから給電されることとなり、第2バッテリ6の端子電圧Vb2のみが徐々に低下していく。これに対し、第1バッテリ5は、車両用電気負荷11から切離されているので、第1バッテリ5から給電されることがなく、その電圧Vb1及び残存容量は第2リレー13を開放した時点の電圧及び容量に維持されることとなる。
その場合に、符号イで示す時点で、アイドルストップ解除条件が成立すると、エンジン2が再始動される。このとき、第1バッテリ5は、エンジン始動用電動機10への瞬間的な大電流放電により、端子電圧Vb1が符号ウで示すように、第2バッテリ6の端子電圧Vb2未満に一時的に急激に低下するが、その後、徐々に再始動前の値に向けて上昇する。
その場合に、本実施の形態に係る車両用給電装置1においては、前記エンジン2の再始動と同時に前記第2リレー13が閉じられることもオルタネータ4による発電が開始されることもなく、前記第1バッテリ5の端子電圧Vb1が再始動前の端子電圧Vb1に向けて上昇(自然復帰)していく過程において、第2バッテリ6の端子電圧Vb2と等しくなった時点(符号エで示す時点)において、初めて第2リレー13の接点が閉じられる(close)と共に、オルタネータ4による発電が開始されることとなる。
すなわち、本車両用給電装置1によれば、第2リレー13の接点両端に電位差が生じていない状態で、該リレー13の接点が閉じられるので、この閉時における第2リレー13の接点摩耗が確実に回避されることとなる。
ここで、仮に、両バッテリ5,6を接続した後、エンジン2を再始動させたものとすると、第2バッテリ6からもエンジン始動用電動機10に大電流が供給されることとなって、第2バッテリ6の端子電圧Vb2にも大きな変動が生じ、使用中の車両用電気負荷11に悪影響を与える虞があるが、本実施の形態によれば、両バッテリ5,6の接続前に、エンジン2を再始動させるので、前記悪影響が回避されるという効果も奏される。
ところで、一般に、バッテリが劣化している状態では、発電が停止されると、劣化していない場合と比較して、バッテリの端子電圧が大きく低下することがある。図4は、第1バッテリ5がこのように第2バッテリ6よりも相対的に劣化している場合を示すもので、アイドルストップ条件が成立して、エンジン2が停止されると共に、発電が停止されたとき(符号カで示すとき)には、第1バッテリ5の端子電圧Vb1が大きく低下している。
そのため、アイドルストップ中に車両用電気負荷11への給電により第2バッテリ6の端子電圧Vb2が低下しても、アイドルストップ解除条件が成立したとき(符号キで示すとき)には、まだ、第2バッテリ6の端子電圧Vb2が第1バッテリ5の端子電圧Vb1よりも高いことがある。
この場合、本実施の形態に係る車両用給電装置1によれば、エンジン2の再始動後、エンジン2の運転状態が安定した符号クで示すときに、オルタネータ4による発電が開始される。その場合に、発電電圧Vaは、第1バッテリ5の端子電圧Vb1がアイドルストップ解除直前の第2バッテリ6の端子電圧Vb2とほぼ同電圧となるように、アイドルストップ解除直前の第2バッテリ6の端子電圧Vb2とほぼ等しい電圧に制御される。そして、両バッテリ5,6の端子電圧Vb1,Vb2が等しくなった符号ケで示すときに、第2リレー13の接点が閉じられると共に、発電電圧Vaが所定電圧Voに制御される。
これによれば、第1バッテリ5が第2バッテリ6よりも相対的に劣化している場合においても、第2リレー13の接点両端にほとんど電位差が生じていない状態で、該第2リレー13の接点が閉じられることとなり、この閉時における第2リレー13の接点摩耗が確実に回避されることとなる。
なお、前記実施の形態においては、図3に示す第1バッテリ5の端子電圧Vb1が第2バッテリ6の端子電圧Vb2よりも高い場合は、前述のように、前記第1バッテリ5の端子電圧Vb1が再始動前の端子電圧に向けて上昇していく過程において、第2バッテリ6の端子電圧Vb2と等しくなった時点(符号エで示す時点)で、前記第2リレー13の接点を閉じると共に、オルタネータ4による発電を開始すようにしたが、例えば、図5に示すように、エンジン2の再始動後、第1バッテリ5の端子電圧Vb1が再始動前と略同電圧にまで上昇して、落ち着いたとき(符号サで示すとき)に、車両用電気負荷11の消費電力が減少するように該負荷11の作動状態を制御して第2バッテリ6からの給電量を減少させることにより、該第2バッテリ6の端子電圧Vb1を徐々に上昇させ、その後、第1バッテリ5の端子電圧Vb1と第2バッテリ6の端子電圧Vb2とが略同電圧となったとき(符号シで示すとき)に、前記第2リレー13の接点を閉じると共に、オルタネータ4による発電を開始することも可能であり、これによっても同様の効果が得られる。
なお、この場合の車両用電気負荷11としては、例えばラジエータ用電動ファンや、エアコンプレッサ駆動用の電磁クラッチ等、制御したことによる違和感を乗員に与えることがなく、かつ車両の諸性能に悪影響を及ぼす虞がない電気負荷とするのが好ましく、例えば、ラジエータ用電動ファンの場合、その出力を低下させることにより消費電流を低下させる。また、エアコンプレッサ駆動用の電磁クラッチの場合、該電磁クラッチは通常5〜10秒程度の所定周期でON−OFFを繰り返すので、OFFとなっているとき、すなわち第2バッテリ6の端子電圧Vb2が一時上昇しているときに、第2リレー13の接点を閉じるようにする。
本発明は、2つのバッテリを有する車両用給電装置に広く適用することができる。
本発明の実施の形態に係る車両用給電装置の構成図である。 第2リレーの開閉制御の一例を示すフローチャートである。 第2リレーの開閉制御の作用を説明するためのタイムチャートである(第1端子電圧が第2端子電圧よりも高い場合) 同第2リレーの開閉制御の作用を説明するためのタイムチャートである(第2端子電圧が第1端子電圧よりも高い場合) 他の例に係る第2リレーの開閉制御の作用を説明するためのタイムチャートである(第1端子電圧が第2端子電圧よりも高い場合)
符号の説明
1 車両用給電装置
2 エンジン
4 オルタネータ(発電機)
5 第1バッテリ
6 第2バッテリ
10 エンジン始動用電動機
11 車両用電気負荷
13 第2リレー(リレー)
20 コントローラ(アイドルストップ制御手段、電圧検出手段、リレー制御手段)

Claims (2)

  1. 車両停止時に所定のエンジン停止条件が成立したときはエンジンを自動停止し、その後、所定のエンジン始動条件が成立したときはエンジンを再始動するアイドルストップ手段が備えられた車両用給電装置であって、
    前記エンジンに駆動される発電機と、
    該発電機に接続され、かつ前記エンジンの再始動時にエンジン始動用電動機に給電する第1バッテリと、
    前記第1バッテリに並列接続され、かつ前記車両用電気負荷が接続された第2バッテリと、
    前記第1バッテリと前記第2バッテリとの並列接続を、接点を開閉することにより断接する有接点型リレーと、
    これら第1、第2バッテリの端子電圧をそれぞれ検出する電圧検出手段と、
    前記リレーの接点の開閉を制御するリレー制御手段とが備えられ、
    該リレー制御手段は、前記アイドルストップ手段により前記エンジンが自動停止されるときは、前記リレーの接点を開き、その後、前記エンジンが再始動されるときにおいて、前記電圧検出手段で検出された前記第1バッテリの端子電圧が前記第2バッテリの端子電圧よりも高い場合は、該第1バッテリの端子電圧が前記始動用電動機の駆動に起因して前記第2バッテリの端子電圧未満に低下した後、回復する過程において、該第1バッテリの端子電圧が前記第2バッテリの端子電圧と略同電圧となったときに、前記リレーの接点を閉じることを特徴とする車両用給電装置。
  2. 請求項1に記載の車両用給電装置であって、
    前記エンジンが再始動されるときにおいて、前記電圧検出手段で検出された前記第2バッテリの端子電圧が前記第1バッテリの端子電圧よりも高い場合は、前記エンジンの再始動後、前記第1バッテリの端子電圧が前記第2バッテリの端子電圧と略同電圧となるように発電を開始し、その後両端子電圧が略同電圧となったときに、前記リレーの接点を閉じることを特徴とする車両用給電装置。
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