JP2006192477A - 鋳型用有機粘結剤及びこれを用いて得られる鋳物砂組成物並びに鋳型 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】フェノールウレタン系のガス硬化鋳型又は自硬性鋳型の造型に用いられる有機粘結剤として、フェノール樹脂とポリイソシアネート化合物と有機溶剤と共に、五員環内に少なくとも2つの窒素原子を有する化合物を始めとする所定の化合物からなる群より選ばれた少なくとも1種の有機窒素化合物を、必須の構成成分として含有するものを採用した。
【選択図】なし
Description
コールドボックス造型機のサンドマガジン内に、混練後の待機時間が0分、2時間又は4時間の鋳物砂組成物を投入後、この鋳物砂組成物を、曲げ強度試験片作製用金型内に、ゲージ圧:0.3MPaで充填した。次いで、かかる金型内に、ガスジェネレーターにより、ゲージ圧:0.2MPaで1秒間、トリエチルアミンを通気した後、ゲージ圧:0.2MPaで14秒間、エアーパージし、抜型して、幅:30mm×長さ:85mm×厚み:10mmの曲げ試験片を作製した。そして、得られた試験片の曲げ強度(N/cm2 )を、直ちにデジタル鋳物砂強度試験機(高千穂精機社製)を用いて測定した。なお、待機時間が0分である、混練直後(調製直後)の鋳物砂組成物以外は、温度:25℃×相対湿度:60%の環境下、ポリエチレン製の袋の中で、所定時間(2時間、4時間)、放置して、待機時間が2時間、4時間の鋳物砂組成物とした。
還流器、温度計及び攪拌機を備えた三つ口反応フラスコ内に、下記表1に示されるように、フェノールの50重量部とオルソクレゾールの50重量部(フェノール/オルソクレゾール=50/50)、92重量%パラホルムアルデヒドの51.9重量部、及び二価金属塩としてナフテン酸鉛の0.32重量部を仕込み、還流温度で90分間反応を行なった後、加熱濃縮して、水分含有量1重量%以下のオルソクレゾール変性ベンジルエーテル型のフェノール樹脂(フェノール樹脂A)を得た。次いで、このフェノール樹脂Aを、DBE:イプゾール150:HAWS=45:45:10の有機溶剤を用いて希釈すると共に、フェノール樹脂Aに対して0.5重量%のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを加えて、フェノール樹脂分が50重量%のフェノール樹脂溶液Aを調製した。
還流器、温度計及び攪拌機を備えた三つ口反応フラスコ内に、下記表1に示されるように、フェノールの100重量部、92重量%パラホルムアルデヒドの55.5重量部、及び二価金属塩としてナフテン酸鉛の0.32重量部を仕込み、還流温度で90分間反応を行なった後、加熱濃縮して、水分含有量1重量%以下のベンジルエーテル型のフェノール樹脂(フェノール樹脂B)を得た。次いで、このフェノール樹脂Bを、DBE:イプゾール150:HAWS=45:45:10の有機溶剤を用いて希釈すると共に、フェノール樹脂Aに対して0.5重量%のγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシランを加えて、フェノール樹脂分が50重量%のフェノール樹脂溶液Bを調製した。
ポリイソシアネート化合物であるポリメリックMDIを、イプゾール150:HAWS=60:40の有機溶剤を用いて希釈すると共に、フタル酸クロライドをポリメリックMDIの0.93重量%となるように加えて、ポリイソシアネート化合物分が75重量%のポリイソシアネート溶液を調製した。
先ず、フェノール樹脂溶液Aの100重量部に対し、1,2,4−トリアゾールを1重量部添加して、加熱・攪拌することにより、溶解せしめた。次いで、ダルトン株式会社製品川式卓上ミキサー内に、予め、温度:25℃×相対湿度:60%の雰囲気下で24時間放置されたフラタリー珪砂の1000重量部と、1,2,4−トリアゾールを含有するフェノール樹脂溶液Aの10重量部と、ポリイソシアネート溶液の10重量部を投入した後、40秒間、攪拌、混練して、有機粘結剤にて被覆された鋳物砂、つまり、鋳物砂組成物を調製した。
上記実施例1の鋳物砂組成物の調製において、1,2,4−トリアゾールに代えて、下記表2に掲げるような有機窒素化合物をそれぞれ用いた以外は、実施例1と同様にして鋳物砂組成物を調製し、得られた鋳物砂組成物を用いて、鋳型強度の測定を行ない、その結果を、下記表2に併せ示した。なお、有機窒素化合物として1,2,3−ベンゾトリアゾールを用いた実施例4においては、その添加量を、フェノール樹脂溶液Aの100重量部に対して0.8重量部とした。
上記実施例1の鋳物砂組成物の調製において、1,2,4−トリアゾールを含有するフェノール樹脂溶液Aに代えて、1,2,4−トリアゾールの如き、有機窒素化合物を何ら含まないフェノール樹脂溶液Aを用いた以外は、実施例1と同様にして鋳物砂組成物を調製した。そして、得られた鋳物砂組成物を用いて、鋳型強度の測定を行ない、その結果を、下記表2に示した。
上記実施例1の鋳物砂組成物の調製において、1,2,4−トリアゾールを含有するフェノール樹脂溶液Aに代えて、フェノール樹脂溶液Bの100重量部に対し、1,2,4−トリアゾールを1重量部の割合で含有するフェノール樹脂溶液Bを用いた以外は、実施例1と同様にして鋳物砂組成物を調製した。そして、得られた鋳物砂組成物を用いて、鋳型強度の測定を行ない、その結果を、下記表3に示した。
上記実施例12の鋳物砂組成物の調製において、1,2,4−トリアゾールに代えて、実施例13においては3−メルカプト−1、2,4−トリアゾールを、また、実施例14においては1,2,3−ベンゾトリアゾールを、それぞれ用いた以外は、実施例12と同様にして、鋳物砂組成物を調製し、得られた鋳物砂組成物を用いて、鋳型強度の測定を行ない、その結果を、下記表3に示した。
上記実施例12の鋳物砂組成物の調製において、1,2,4−トリアゾールの如き有機窒素化合物を何ら含まないフェノール樹脂溶液Bを用いた以外は、実施例12と同様にして鋳物砂組成物を調製した。そして、得られた鋳物砂組成物を用いて、鋳型強度の測定を行ない、その結果を、下記表3に示した。
Claims (6)
- フェノールウレタン系のガス硬化鋳型又は自硬性鋳型の造型に用いられる有機粘結剤であって、フェノール樹脂とポリイソシアネート化合物と有機溶剤と共に、a)五員環内に少なくとも2つの窒素原子を有する化合物、b)少なくとも1つの芳香族官能基で置換されたヒドラジン化合物、c)2つのアルキル基で置換されたホルムアミド化合物、d)少なくとも1つの芳香族官能基で置換されたアセトアミド化合物、e)少なくとも1つの不飽和結合を有するアミド化合物、及び、f)少なくとも2つのアミド基を有する化合物からなる群より選ばれた少なくとも1種の有機窒素化合物を、必須の構成成分として含有していることを特徴とする鋳型用有機粘結剤。
- 前記フェノール樹脂が、オルソクレゾール変性フェノール樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の鋳型用有機粘結剤。
- 前記有機窒素化合物が、トリアゾール系化合物であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の鋳型用有機粘結剤。
- 鋳物砂に対して、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の鋳型用有機粘結剤を混練せしめてなることを特徴とする鋳物砂組成物。
- 請求項4に記載の鋳物砂組成物に対して、触媒ガスを接触せしめることにより、該鋳物砂組成物を硬化せしめて、形成されるガス硬化鋳型。
- 鋳物砂に対して、硬化触媒と共に、請求項1乃至請求項3の何れかに記載の鋳型用有機粘結剤を混練せしめることにより形成される自硬性鋳型。
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