JP2006192071A - ミシン - Google Patents

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Abstract

【課題】糸切り装置を有する場合であっても、縫い糸に張力がかかった状態で糸通しを行う必要がなく、糸通しの作業性を向上させる。
【解決手段】糸調子装置と、糸調子装置により縫い糸に付与された張力を解除する張力解除装置と、自身の駆動により張力解除装置を駆動させる解除駆動機構4と、押動動作により、被縫製物を針板に押さえつける押さえを上昇させる押さえ上げ部材5と、糸切り装置の動メスに連結され、自身の駆動に伴って動メスを駆動させる糸切り駆動部材7と、を備えるミシンにおいて、押さえ上げ部材5は、解除駆動機構4に係合され、押動動作により解除駆動機構4を駆動させ、糸切り駆動部材7は、解除駆動機構4に係合され、自身の動作により解除駆動機構4を駆動させ、押さえ上げ部材5と糸切り駆動部材7のうち、一方の動作時に他方の係合が解除される。
【選択図】図3

Description

本発明は、ミシンに関する。
従来から、ミシンにおいては、二枚の糸調子皿をバネ等の付勢部材により互いに密着させ、これらの糸調子皿の間に縫い糸を挟持させて縫い糸に適切な張力を与えて、天秤が糸を引き上げる力に抗して糸供給源からの過剰な糸の繰り出しを防止する糸調子装置が用いられている(例えば、特許文献1参照。)。
糸調子装置の近傍には、付勢部材の付勢力に抗して二枚の糸調子皿間に隙間を形成させ、縫い糸に付与された張力を解除する皿浮かし装置が設けられている。
ここで、糸切り装置を有していないミシンにおける皿浮かし装置は、図6に示すように、二枚の糸調子皿間に入り込んで隙間を形成させる爪部材(図示略)と、この爪部材に連結され、自身の回転により爪部材を駆動させる軸部材101と、この軸部材101に軸支され、押さえを上昇させる押さえ上げ部材102に係合された係合部材103と、を備えている。そして、押さえ上げ部材102を下方に押動することにより、押さえ上げ部材102に係合された係合部材103が駆動し、係合部材103の駆動に伴って軸部材101が回転して爪部材を駆動させ、二枚の糸調子間に隙間を形成させる。これにより、押さえを上げる際には縫い糸に張力がかからないようになり、糸通しを行う際の作業性を向上させることができる。
また、糸切り装置を有するミシンにおける皿浮かし装置としては、図7に示すように、係合部材203が糸切り装置の動メスに連結された糸切り駆動部材202に係合されており、動メスの移動に伴い、糸切り駆動部材202に係合された係合部材203が駆動し、係合部材203の駆動に伴って軸部材201が回転して爪部材を駆動させ、二枚の糸調子間に隙間を形成させる。これにより、糸切りを行う際には縫い糸に張力がかからないため、針穴に通された縫い糸の長さが極端に短くなることがないので、縫製開始時の糸抜けの発生を抑制することができる。
特開2003−10580号公報
上述のように、押さえを上げる際の縫い糸にかかる張力の解除は、糸切り装置を有するミシンにおいては、係合部材を押さえ上げ部材と糸切り駆動部材に係合させてしまうと、両機構が連動することとなり、糸切りを行う際には押さえが上昇してしまい、押さえを上げる際には動メスが糸切り位置に移動してしまう。そのため、糸切り装置を有するミシンにおいては、押さえ上げ部材を利用した皿浮かし装置を設けることができず、縫い糸に張力がかかった状態で糸通しを行っていたので、糸通しの作業性が悪いという問題があった。
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、糸切り装置を有する場合であっても、押さえを上げる際には縫い糸に張力がかからないようにし、糸通しの作業性を向上させることができるミシンを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、縫い針の針穴に挿通された縫い糸に張力を付与する糸調子装置と、前記糸調子装置により前記縫い糸に付与された張力を解除する張力解除装置と、前記張力解除装置を駆動させる解除駆動機構と、押動動作により、被縫製物を針板に押さえつける押さえを上昇させる押さえ上げ部材と、縫い糸を所定量の縫製終了後に切断する糸切り装置の動メスに連結され、自身の駆動に伴って動メスを駆動させる糸切り駆動部材と、を備えるミシンにおいて、前記押さえ上げ部材は、前記解除駆動機構に係合され、押動動作により前記解除駆動機構を駆動させ、前記糸切り駆動部材は、前記解除駆動機構に係合され、前記糸切り駆動部材の動作により前記解除駆動機構を駆動させ、前記押さえ上げ部材と前記糸切り駆動部材のうち、一方の動作時に他方と前記解除駆動機構との係合が解除されるよう構成したことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、押さえ上げ部材を押動すると、押さえは上昇して被縫製物は押さえによる押さえつけから解放される。また、押さえ上げ部材の押動動作に伴い、解除駆動機構が駆動し、張力解除装置を駆動させることにより、糸調子装置により縫い糸に付与された張力を解除する。このとき、押さえ上げ部材と糸切り駆動部材のうち、一方の駆動時に他方と解除駆動機構との係合が解除されるため、糸切り駆動部材と解除駆動機構との係合が解除され、押さえ上げ部材の押動により駆動した解除駆動機構に連動して糸切り駆動部材が駆動することはなく、動メスの誤作動を防止する。
一方、糸切り駆動部材を駆動させると、糸切り駆動部材の駆動に伴って動メスも駆動する。糸切り駆動部材の駆動に伴い、解除駆動機構が駆動し、張力解除装置を駆動させることにより、糸調子装置により縫い糸に付与された張力を解除する。このとき、押さえ上げ部材と糸切り駆動部材のうち、一方の駆動時に他方と解除駆動機構との係合が解除されるため、押さえ上げ部材と解除駆動機構との係合が解除され、糸切り駆動部材の駆動により駆動した解除駆動機構に連動して押さえ上げ部材が駆動することはなく、押さえの誤作動を防止する。
よって、縫い糸に張力がかかった状態で糸通しを行う必要がなく、糸通しの作業性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のミシンにおいて、前記解除駆動機構は、軸回りに回転して前記張力解除装置を駆動させる軸部材と、前記軸部材に軸支され、前記押さえ上げ部材に係合する押さえ係合部と前記糸切り駆動部材に係合する糸切り係合部とを有する係合部材と、前記係合部材を初期位置に戻す方向に付勢する付勢部材と、を備え、前記押さえ上げ部材は、前記係合部材が初期位置にある場合に、前記付勢部材による前記係合部材の付勢方向への前記押さえ係合部の回転動作を規制するとともに、前記軸部材による前記張力解除装置を駆動させる方向への前記押さえ係合部の回転動作を可能とする押さえ受容部を有し、前記糸切り駆動部材は、前記係合部材が初期位置にある場合に、前記付勢部材による前記係合部材の付勢方向への前記糸切り係合部の回転動作を規制するとともに、前記軸部材による前記張力解除装置を駆動させる方向への前記糸切り係合部の回転動作を可能とする糸切り受容部を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、押さえ上げ部材を押動する前は、係合部材は初期位置にあり、係合部材の押さえ係合部は付勢部材により付勢力が作用した状態で押さえ受容部に回転を規制されている。ここで、押さえ上げ部材を押動すると、係合部材の押さえ係合部は押さえ上げ部材に押されて軸部材の軸線を中心として、軸部材が張力解除装置を駆動させる方向へ回転する。このとき、押さえ受容部は、軸部材の張力解除装置を駆動させる方向への押さえ係合部の回転動作を可能としているため、押さえ係合部は押さえ受容部によって回転を阻害されることがない。これにより、係合部材の回転に伴って軸部材も張力解除装置を駆動させる方向に回転し張力解除装置を駆動させ、糸調子装置により縫い糸に付与された張力を解除する。
このとき、押さえ係合部の駆動と同時に糸切り係合部も軸部材が張力解除装置を駆動させる方向に回転するため、糸切り係合部は糸切り受容部によって回転を阻害されることがない。これにより、糸切り係合部と糸切り受容部との係合が解除され、軸部材に連動して糸切り駆動部材が駆動することはなく、動メスの誤作動を防止する。
一方、糸切り駆動部材を駆動する前は、係合部材は初期位置にあり、係合部材の糸切り係合部は付勢部材により付勢力が作用した状態で糸切り受容部に回転を規制されている。ここで、糸切り駆動部材を駆動させると、係合部材の糸切り係合部は糸切り駆動部材に押されて軸部材の軸線を中心として、軸部材の張力解除装置を駆動させる方向へ回転する。このとき、糸切り受容部は、軸部材が張力解除装置を駆動させる方向への糸切り係合部の回転動作を可能としているため、糸切り係合部は糸切り受容部によって回転を阻害されることがない。これにより、係合部材の回転に伴って軸部材も張力解除装置を駆動させる方向に回転し張力解除装置を駆動させ、糸調子装置により縫い糸に付与された張力を解除する。
このとき、糸切り係合部の駆動と同時に押さえ係合部も軸部材が張力解除装置を駆動させる方向に回転するが、押さえ係合部は押さえ受容部によって回転を阻害されることがない。これにより、押さえ係合部と押さえ受容部との係合が解除され、軸部材に連動して押さえ上げ部材が駆動することはなく、押さえの誤作動を防止する。
よって、縫い糸に張力がかかった状態で糸通しを行う必要がなく、糸通しの作業性を向上させることができる。
本発明によれば、糸切り装置の有無にかかわらず、押さえを上げることで縫い糸に張力がかからなくなるので、糸通しの作業性を向上させることができる。
以下、図面を参照して、本発明に係るミシンの最良の形態について詳細に説明する。
<ミシンの構成>
図1〜図3に示すように、ミシン1には、縫い針11の針穴に挿通された縫い糸に張力を付与する糸調子装置2と、糸調子装置2により縫い糸に付与された張力を解除する張力解除装置としての皿浮かし板3と、自身の駆動により皿浮かし板3を駆動させる解除駆動機構4と、押動動作により、被縫製物を針板12に押さえつける押さえを上昇させる押さえ上げ部材5と、縫い糸を所定量の縫製終了後に切断する糸切り装置6の動メス61に連結され、自身の駆動に伴って動メス61を駆動させる糸切り駆動部材7と、が備えられている。
糸調子装置2は、図1及び図2に示すように、二枚の糸調子皿21,21を有しており、一方の糸調子皿21は他方の糸調子皿21に向けてバネ等により付勢されている。そして、縫い糸は糸調子皿21,21に挟持されることにより、張力が付与される。糸調子皿21,21による縫い糸に付与される張力の調節はツマミ22を回すことにより行われる。
糸調子装置2は、用いられる縫い糸毎に一つずつ設けられており、各縫い糸に付与する張力を個別に調節することができる。
皿浮かし板3は、図2に示すように、各糸調子装置2の下面にわたる大きさを有するように形成されている。皿浮かし板3は、糸調子装置2の並設方向に沿って延びるように形成されており、糸調子装置2の並設方向に往復移動ができるようになっている。
皿浮かし板3には、皿浮かし板3の上面から突出するように形成された爪部31が形成されている。爪部31の先端は、皿浮かし板3の移動方向に沿って延びるように形成され、皿浮かし板3が初期位置にある場合に爪部31の先端が糸調子装置2に向かうようになっている。爪部31は、各糸調子装置2に対して一つずつ形成されており、皿浮かし板3を移動させたときに、各爪部31の先端がそれぞれに対応する糸調子装置2の二枚の糸調子皿21,21の間に割り込んで二枚の糸調子皿21,21間に隙間ができるように形成されている。
解除駆動機構4には、図2及び図3に示すように、皿浮かし板3に連結され、軸回りに回転して皿浮かし板3を往復移動させる軸部材41と、軸部材41に軸支され、押さえ上げ部材5に係合する押さえ係合部43と糸切り駆動部材7に係合する糸切り係合部44とを有する係合部材42と、係合部材42を初期位置(図3に示す位置)に戻す方向に付勢する付勢部材(図示略)と、が備えられている。
軸部材41は、円柱状に形成されており、軸線の方向が皿浮かし板3の移動方向に略直交する方向に沿うように配置されている。軸部材41の一端は連結部材40を介して皿浮かし板3に連結され、他端は係合部材42に連結されている。
係合部材42は、その中央付近で略直角に屈曲された略L字状の板材であり、その屈曲部分には、軸部材41を挿通させるスリット42aが形成されている。このスリット42aに軸部材41が挿通され、ネジ等の締結部材で締め付けられることにより、係合部材42は軸部材41に取り付けられている。係合部材42の一端には、係合部材42の面方向に交差する方向(直交方向)に突出するとともに、押さえ上げ部材5に係合する押さえ係合部43が形成されている。係合部材42の他端には、係合部材42の面方向に交差する方向(直交方向)に突出するとともに、糸切り駆動部材7に係合する糸切り係合部44が形成されている。
また、係合部材42は、付勢部材により、係合部材の初期位置(図3に示す位置)に戻す方向(図3におけるH方向)に付勢されており、軸部材41の回転に伴って係合部材42が回転しても、付勢部材の付勢力により初期位置に戻るようになっている。
押さえ上げ部材5は、図2及び図3に示すように、一端がミシンフレームに回動自在に取り付けられ、他端は作業者により上下動操作ができるように形成されている。
押さえ上げ部材5には、係合部材42が初期位置にある場合に、付勢部材による係合部材42の付勢方向への押さえ係合部43の回転動作を規制するとともに、軸部材41による皿浮かし板3を駆動させる方向(図4,5におけるA方向)への押さえ係合部43の回転動作を可能とする押さえ受容部51が形成されている。
押さえ受容部51は、押さえ係合部43の移動経路と重複する部分が切り欠かれた切欠であり、その切り欠かれた周縁で押さえ係合部43が初期位置に戻る方向への回転動作を規制し、押さえ係合部43のA方向への回転動作は、押さえ受容部51に規制されないようになっている。
糸切り装置6は、図1に示すように、動メス61が針板12近傍の糸切り位置と動メス61が糸切り時以外に退避する退避位置との間で往復移動し、動メス61の下面に設けられた固定メス(図示略)とで縫い糸を挟んで切断するものである。なお、糸切り装置6は、周知の構造であるため、詳細な説明は省略する。
糸切り駆動部材7は、図2及び図3に示すように、一端が動メス61に係合された連結部材60に連結され、糸切り駆動エアシリンダ(不図示)の駆動に伴って移動できるようになっている。
糸切り駆動部材7には、係合部材42が初期位置にある場合に、付勢部材による係合部材42の付勢方向への糸切り係合部44の回転動作を規制するとともに、軸部材41による皿浮かし板3を駆動させる方向(図4,5におけるA方向)への糸切り係合部44の回転動作を可能とする糸切り受容部71が形成されている。
糸切り受容部71は、糸切り係合部44の移動経路と重複する部分が切り欠かれた切欠であり、その切り欠かれた周縁で糸切り係合部44が初期位置に戻る方向への回転動作を規制し、糸切り係合部44のA方向への回転動作は、糸切り受容部71に規制されないようになっている。
ここで、押さえ係合部43と押さえ受容部51は係合部材42が初期位置にあるときに係合し、糸切り係合部44と糸切り受容部71は係合部材42が初期位置にあるときに係合するようになっている。これにより、押さえ上げ部材5と糸切り駆動部材7のうち、一方の動作時に他方と係合部材42との係合が解除されるようになっている。
<ミシンの動作>
次に、上記構成を有するミシン1の動作について説明する。
(押さえ上げ部材を押動した場合)
押さえ上げ部材5を押動する前は、図3に示すように、係合部材42は初期位置にあり、係合部材42の押さえ係合部43は付勢部材により付勢力が作用した状態で押さえ受容部51に回転を規制されている。ここで、図4に示すように、押さえ上げ部材5を下方(図4のB方向)に向けて押動すると、係合部材42の押さえ係合部43は押さえ上げ部材5に押されて軸部材41の軸線を中心として、A方向へ回転する。このとき、押さえ受容部51は、軸部材41の皿浮かし板3を駆動させる方向への押さえ係合部43の回転動作を可能としているため、押さえ係合部43は押さえ受容部51によって回転を阻害されることがない。
これにより、係合部材42の回転に伴って軸部材41も皿浮かし板3を駆動させる方向(A方向)に回転して皿浮かし板3を駆動させ、皿浮かし板3の爪部31が二枚の糸調子皿21,21の間に割り込むことにより縫い糸に付与された張力を解除する。
このとき、押さえ係合部43の駆動と同時に糸切り係合部44もA方向に回転するが、糸切り係合部44は糸切り受容部71によって回転を阻害されることがない。
(糸切り装置を駆動させた場合)
糸切り駆動部材7を駆動させる前は、図3に示すように、係合部材42は初期位置にあり、係合部材42の糸切り係合部44は付勢部材により付勢力が作用した状態で糸切り受容部71に回転を規制されている。ここで、図5に示すように、エアシリンダ等により動メス61を駆動させることにより糸切り駆動部材7をC方向に駆動させると、係合部材42の糸切り係合部44は糸切り駆動部材7に押されて軸部材41の軸線を中心として、A方向へ回転する。このとき、糸切り受容部71は、軸部材41の皿浮かし板3を駆動させる方向への糸切り係合部44の回転動作を可能としている。
これにより、係合部材42の回転に伴って軸部材41も皿浮かし板3を駆動させる方向(A方向)に回転して皿浮かし板3を駆動させ、皿浮かし板3の爪部31が二枚の糸調子皿21,21の間に割り込むことにより縫い糸に付与された張力を解除する。
このとき、糸切り係合部44の駆動と同時に押さえ係合部43もA方向に回転するが、押さえ係合部43は押さえ受容部51によって回転を阻害されることがない。
<実施形態の作用効果>
実施形態におけるミシン1によれば、押さえ上げ部材5を押動した場合には、係合部材42の押さえ係合部43は押さえ上げ部材5に押されて軸部材41の軸線を中心として、A方向へ回転する。
よって、係合部材42が回転することにより、その回転動作が軸部材41、連結部材40の順に伝達され、皿浮かし板3を図2における下方に向けて移動させ、爪部31により糸調子皿21,21を強制的に離間させて縫い糸に与えられた張力を解除する。押さえ係合部43の動作と同時に、糸切り係合部44と糸切り受容部71との係合も解除されるので、軸部材41に連動して糸切り駆動部材7が駆動することはなく、動メス61の誤作動を防止することができる。
一方、糸切り駆動部材7を駆動させた場合には、係合部材42の糸切り係合部44は糸切り駆動部材7に押されて軸部材41の軸線を中心として、A方向へ回転する。
よって、係合部材42が回転することにより、その回転動作が軸部材41、連結部材40の順に伝達され、皿浮かし板3を図2における下方に向けて移動させ、爪部31により糸調子皿21,21を強制的に離間させて縫い糸に与えられた張力を解除する。糸切り係合部44の動作と同時に、押さえ係合部43と押さえ受容部51との係合も解除されるので、軸部材41に連動して押さえ上げ部材5が駆動することはなく、押さえの誤作動を防止する。
よって、縫い糸に張力がかかった状態で糸通しを行う必要がなく、糸通しの作業性を向上させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限られるものではない。例えば、解除駆動機構は、押さえ上げ部材と糸切り駆動部材のいずれの動作によっても皿浮かし板を駆動させることができればよく、具体的な部材数、連結方法、各部材の配置、係合方法は問わない。
本発明に係るミシンの斜視図である。 本発明に係るミシンにおける解除駆動機構の斜視図である。 本発明に係るミシンにおける解除駆動機構の斜視図である。 押さえ上げ部材を押動した場合の解除駆動機構の動作説明図である。 糸切り駆動部材を駆動させた場合の解除駆動機構の動作説明図である。 従来技術における糸切り装置を有さないミシンの解除駆動機構の動作説明図である。 従来技術における糸切り装置を有するミシンの解除駆動機構の動作説明図である。
符号の説明
1 ミシン
2 糸調子装置
3 皿浮かし板(張力解除装置)
4 解除駆動機構
5 押さえ上げ部材
6 糸切り装置
7 糸切り駆動部材
11 縫い針
12 針板
41 軸部材
42 係合部材
43 押さえ係合部
44 糸切り係合部
51 押さえ受容部
61 動メス
71 糸切り受容部

Claims (2)

  1. 縫い針の針穴に挿通された縫い糸に張力を付与する糸調子装置と、
    前記糸調子装置により前記縫い糸に付与された張力を解除する張力解除装置と、
    前記張力解除装置を駆動させる解除駆動機構と、
    押動動作により、被縫製物を針板に押さえつける押さえを上昇させる押さえ上げ部材と、
    縫い糸を所定量の縫製終了後に切断する糸切り装置の動メスに連結され、自身の駆動に伴って動メスを駆動させる糸切り駆動部材と、
    を備えるミシンにおいて、
    前記押さえ上げ部材は、前記解除駆動機構に係合され、押動動作により前記解除駆動機構を駆動させ、
    前記糸切り駆動部材は、前記解除駆動機構に係合され、前記糸切り駆動部材の動作により前記解除駆動機構を駆動させ、
    前記押さえ上げ部材と前記糸切り駆動部材のうち、一方の動作時に他方と前記解除駆動機構との係合が解除されるよう構成したことを特徴とするミシン。
  2. 前記解除駆動機構は、軸回りに回転して前記張力解除装置を駆動させる軸部材と、前記軸部材に軸支され、前記押さえ上げ部材に係合する押さえ係合部と前記糸切り駆動部材に係合する糸切り係合部とを有する係合部材と、前記係合部材を初期位置に戻す方向に付勢する付勢部材と、を備え、
    前記押さえ上げ部材は、前記係合部材が初期位置にある場合に、前記付勢部材による前記係合部材の付勢方向への前記押さえ係合部の回転動作を規制するとともに、前記軸部材による前記張力解除装置を駆動させる方向への前記押さえ係合部の回転動作を可能とする押さえ受容部を有し、
    前記糸切り駆動部材は、前記係合部材が初期位置にある場合に、前記付勢部材による前記係合部材の付勢方向への前記糸切り係合部の回転動作を規制するとともに、前記軸部材による前記張力解除装置を駆動させる方向への前記糸切り係合部の回転動作を可能とする糸切り受容部を有することを特徴とする請求項1に記載のミシン。
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