JP2006191392A - ターボ復号器及びターボ復号方法 - Google Patents

ターボ復号器及びターボ復号方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 ターボ符号をMAP方式やMAX−LOG−MAP方式によって復号する場合に、復号能力を損じることなく、内部演算に用いられるメモリ容量を減じること。
【解決手段】 後方確率計算部103は、尤度の計算に必要な後方確率を計算する際に発生する情報を計算内容記憶用メモリ105に格納するとともに、計算した後方確率のうち後方確率再現部106にて再現できない後方確率を後方確率計算結果記憶用メモリ104に格納する。後方確率再現部106は計算内容記憶用メモリ105に記憶される情報を用いて後方確率計算結果記憶用メモリ104に記憶されていない後方確率を再現し、尤度計算部108に与える。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ターボ符号により誤り訂正符号化されたデータ信号を復号するターボ復号器及びターボ復号方法に関する。
ターボ符号の復号で用いられる軟出力復号アルゴリズムとしては、最大事後確率復号法であるMAP(Maximum A posterior Probability)復号方式が現在のところ最良であると言われている。そして、回路実現の際には、MAP方式を対数計算で近似したMAX−LOG−MAP方式が使用されることがある。
MAP復号でのターボ復号では、それほど大きくない遷移関係(トレリス格子)に従って入力データの開始端から終端に向かって逐次的に計算される確率(前方確率)と、同様の遷移関係に従って入力データの終端から開始端に向かって逐次的に計算される確率(後方確率)と、入力データに基づいて計算される前記遷移関係の遷移発生確率とから、元のデータの尤度を推定し、出力データとする。この出力データを入力データの1つとして同様の処理を用いて尤度を計算することで、高い復号特性を得ることが可能となる。
ところで、ターボ符号をMAP復号やMAX−LOG−MAP方式によって復号する場合、ある時点nでの尤度(復号処理での演算結果)を導出するには、そのデータの開始位置である時点0から時点n−1までの受信データから求まるトレリス格子の各遷移状態に対応する前方確率と、そのデータの終端位置である時点Nから時点n+1までの受信データから求まるトレリス格子の各遷移状態に対応する後方確率が必要となる。つまり、時点nでの尤度を求めるためには、開始端から終端までのデータを用いた数値計算を行う必要がある。
そこで、従来では、復号処理演算回数の短縮を目的として、時点0から時点Nに向けて計算される前方確率と、時点Nから時点0に向けて計算される後方確率との一方をメモリに確保する方法が用いられている。
3GPP TS25.212
しかしながら、上記従来の方法では、トレリス格子の各遷移状態に対応する確率を全て記憶する必要があるため、尤度の計算範囲(上記の例ではN)が大きいほど、または、トレリス格子の状態数が多いほど、大きな容量のメモリが必要になる。メモリの容量が大きくなることは、回路面積の増大を招く。また、メモリへ蓄えるべきデータ数が多いことは、メモリへのアクセス回数が多いことでもあり、メモリへの読み書きアクセスの際に要する消費電力や、アクセスの際に発生するアクセス遅延量が増大する要因でもある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、ターボ符号をMAP復号やMAX−LOG−MAP方式によって復号する場合に、復号能力を損じることなく、内部演算に用いられるメモリ容量を減じることを可能にするターボ復号器及びターボ復号方法を提供することを目的とする。
かかる課題を解決するため、本発明に係るターボ復号器は、ターボ符号化されたデータをMAP方式によって復号する際に、後方確率計算手段が逐次計算で算出した後方確率を尤度計算手段がアクセスする計算結果記憶手段に格納するターボ復号器において、前記後方確率計算手段が尤度の計算に必要な後方確率を逐次計算で算出する過程で発生する情報を格納する計算内容記憶手段と、尤度計算時に用いる前段の後方確率を前記計算内容記憶手段に記憶される情報と状態の遷移確率とを用いて次段の後方確率から再現する後方確率再現手段と、を具備し、前記後方確率計算手段は、計算した後方確率のうち前記後方確率再現手段にて再現できない後方確率を前記計算結果記憶手段に格納する構成を採る。
この構成によれば、計算内容記憶手段に蓄えられた後方確率の計算時に発生する情報を利用してある時点での後方確率からより後方の確率値を再現するので、後方確率の全てをメモリに蓄える必要がなく、メモリ容量を低減することができる。また、後方確率を「推定」するのではなく、逆算を用いて「再現」するので、復号性能の劣化は起こらない。
なお、ここでの計算内容記憶手段に記憶される情報とは、後方確率再現手段において後方確率を再現する為に用いる情報であり、後方確率計算手段で用いられた数値を示す情報以外にも、正規化処理やビット削除によって発生する状態確率値の変動を補正する情報も含む。
本発明に係るターボ復号器は、ターボ符号化されたデータをMAX−LOG−MAP方式によって復号する際に、後方確率計算手段が逐次計算で算出した後方確率を尤度計算手段がアクセスする計算結果記憶手段に格納するターボ復号器において、前記後方確率計算手段が逐次計算で算出した尤度の計算に必要な後方確率とその算出に用いた遷移確率とを対応付けて指示するパス情報を格納する選択パス情報記憶手段と、尤度計算時に用いる前段の後方確率を前記選択パス情報記憶手段に記憶されるパス情報と状態の遷移確率とを用いて次段の後方確率から再現する後方確率再現手段と、を具備し、前記後方確率計算手段は、計算した後方確率のうち前記後方確率再現手段にて再現できない後方確率を前記計算結果記憶手段に格納する構成を採る。
この構成によれば、MAX−LOG−MAP方式では、後方確率の計算時に用いられるパス情報があれば、次段の後方確率から前段の後方確率の幾つかは逆算で導出できる点に着目し、後方確率計算時のパス情報を同時に記憶し、尤度計算時に次段の後方確率から前段の後方確率の幾つかを計算するようにしたので、復号性能を劣化させずに後方確率用のメモリ容量を削減することができる。
本発明に係るターボ復号器は、上記の発明において、前記後方確率計算手段において時点n−1のL個の状態の後方確率が時点nのM個の状態の後方確率から計算される場合に、前記計算結果記憶手段に時点当たりに格納する後方確率の個数をM−Lとし、前記選択パス情報記憶手段に時点当たりに格納する情報がM−L個のパスを示す情報とする構成を採る。
この構成によれば、ターボ復号では、一意なトレリス格子に従って前方確率と後方確率が計算されるため、トレリス格子の前段の状態全てに関わる次段の状態が特定できる点に着目し、M個の状態全てに関わる次段の状態がL個で表現できるならば、予め前段のM個の確率を計算するためのL個の状態を特定し、時点当たりに確率用メモリ、パス情報用メモリに格納するデータ量を一定分減ずるようにしたので、メモリにアクセスする回数が少なくなり、メモリ容量を減らすことができる。
本発明にかかるターボ復号器は、上記の発明において、前記後方確率再現手段は、時点nでの後方確率の状態数がMであり、時点nでの特定のM/2個の後方確率を用いて時点n+1でのM/2個の後方確率を計算し、前記後方確率計算手段は、前記計算結果記憶手段と前記選択パス情報記憶手段とに時点当たりに格納する後方確率とパス数とをM/2とする構成を採る。
この構成は、トレリス格子に従う、前記後方確率再現手段によって再現可能な後方確率の状態数が時点当たりM/2個以上であることが条件である。後方確率再現手段で計算される後方確率の状態数をM/2と固定することで、後方確率再現手段で用いられる後方確率も時点当たりM/2個で固定できる。時点n+1の2状態から時点nの1状態の後方確率を求めるMax−Log−MAP方式では、時点nの状態の後方確率を求める為の時点n+1の状態の組はトレリス格子に従い固定されている為、特定のM/2個の状態を常に前記後方確率再現手段処理用の状態値として扱うことが出来る。また、時点n+1の2状態のうち、選択されるパスは選択されないパスとは異なるパスである為、M/2個の選択されるパスからM/2個の選択されないパスを求めることも容易である。
よって、この構成によれば、後方確率再現手段において用いられるM/2個の状態確率を固定の状態とすることが出来、選択パス情報記憶手段に記憶するパス情報の数と計算結果記憶手段に格納する状態確率の数もM/2個に固定することが出来る為、計算量を比較的増加させずに、メモリアクセスする回数が少なくなり、メモリ容量を減らすことが出来る。
本発明に係るターボ復号器は、上記の発明において、前記後方確率計算手段が逐次計算で算出した後方確率が次段の後方確率とその算出に用いる遷移確率とから再現可能か否かを判断し、その判断結果に基づき後方確率を選別して前記計算結果記憶手段に格納するとともに、前記計算結果記憶手段に格納した後方確率に対応する状態を示す情報を前記選択パス情報記憶手段に格納する再現可否判断手段、を具備する構成を採る。
この構成によれば、次段の確率の計算時に選択される前段の確率として同じ状態のものが選択されることがあり、実際に再現できない確率数は時点毎に可変となる点に着目し、任意の時点において記憶する必要のある、ひいては任意の時点において記憶される確率数を対応付けて記憶するようにしたので、記憶される確率の総数を計算毎に最小にすることができる。
本発明に係るターボ復号器は、ターボ符号化されたデータをMAP復号によって復号する際に、前方確率計算手段が逐次計算で算出した前方確率を尤度計算手段がアクセスする計算結果記憶手段に格納するターボ復号器において、前記前方確率計算手段が尤度の計算に必要な前方確率を逐次計算で算出する過程で発生する情報を格納する計算内容記憶手段と、尤度計算時に用いる前段の前方確率を前記計算内容記憶手段に記憶される情報と状態の遷移確率とを用いて次段の前方確率から再現する前方確率再現手段と、を具備し、前記前方確率計算手段は、計算した前方確率のうち前記前方確率再現手段にて再現できない前方確率を前記計算結果記憶手段に格納する構成を採る。
この構成によれば、計算内容記憶手段に蓄えられた前方確率の計算時に発生する情報を利用してある時点での前方確率からより前方の確率値を再現するので、前方確率の全てをメモリに蓄える必要がなく、メモリ容量を低減することができる。また、前方確率を「推定」するのではなく、逆算を用いて「再現」するので、復号性能の劣化は起こらない。
なお、ここでの計算内容記憶手段に記憶される情報とは、前方確率再現手段において前方確率を再現する為に用いる情報であり、前方確率計算手段で用いられた数値を示す情報以外にも、正規化処理やビット削除によって発生する状態確率値の変動を補正する情報も含む。
本発明に係るターボ復号器は、ターボ符号化されたデータをMAX−LOG−MAP方式によって復号する際に、前方確率計算手段が逐次計算で算出した前方確率を尤度計算手段がアクセスする計算結果記憶手段に格納するターボ復号器において、前記前方確率計算手段が逐次計算で算出した尤度の計算に必要な前方確率とその算出に用いた遷移確率とを対応付けて指示するパス情報を格納する選択パス情報記憶手段と、尤度計算時に用いる前段の前方確率を前記選択パス情報記憶手段に記憶されるパス情報と状態の遷移確率とを用いて次段の前方確率から再現する前方確率再現手段と、を具備し、前記前方確率計算手段は、計算した前方確率のうち前記前方確率再現手段にて再現できない前方確率を前記計算結果記憶手段に格納する構成を採る。
この構成によれば、MAX−LOG−MAP方式では、前方確率の計算時に用いられるパス情報があれば、次段の前方確率から前段の前方確率の幾つかは逆算で導出できる点に着目し、前方確率計算時のパス情報を同時に記憶し、尤度計算時に次段の前方確率から前段の前方確率の幾つかを計算するようにしたので、復号性能を劣化させずに前方確率用のメモリ容量を削減することができる。
本発明に係るターボ復号器は、上記の発明において、前記前方確率計算手段において時点n+1のL個の状態の前方確率が時点nのM個の状態の前方確率から計算される場合に、前記計算結果記憶手段に時点当たりに格納する前方確率の個数をM−Lとし、前記選択パス情報記憶手段に時点当たりに格納する情報がM−L個のパスを示す情報とする構成を採る。
この構成によれば、ターボ復号では、一意なトレリス格子に従って前方確率と後方確率が計算されるため、トレリス格子の前段の状態全てに関わる次段の状態は特定できる点に着目し、M個の状態全てに関わる次段の状態がL個で表現できるならば、予め前段のM個の確率を計算するためのL個の状態を特定し、時点当たりに確率用メモリ、パス情報用メモリに格納するデータ量を一定分減ずるようにしたので、メモリにアクセスする回数が少なくなり、メモリ容量を減らすことができる。
本発明にかかるターボ復号器は、上記の発明において、前記前方確率再現手段は、時点nでの前方確率の状態数がMであり、時点nでの特定のM/2個の前方確率を用いて時点n−1でのM/2個の後方確率を計算し、前記前方確率計算手段は、前記計算結果記憶手段と前記選択パス情報記憶手段とに時点当たりに格納する前方確率とパス数とをM/2とする構成を採る。
この構成は、トレリス格子に従う、前記前方確率再現手段によって再現可能な前方確率の状態数が時点当たりM/2個以上であることが条件である。前方確率再現手段で計算される前方確率の状態数をM/2と固定することで、前方確率再現手段で用いられる前方確率も時点当たりM/2個で固定できる。時点n+1の2状態から時点nの1状態の前方確率を求めるMax−Log−MAP方式では、時点nの状態の前方確率を求める為の時点n+1の状態の組はトレリス格子に従い固定されている為、特定のM/2個の状態を常に前記前方確率再現手段処理用の状態値として扱うことが出来る。また、時点n+1の2状態のうち、選択されるパスは選択されないパスとは異なるパスである為、M/2個の選択されるパスからM/2個の選択されないパスを求めることも容易である。
よって、この構成によれば、前方確率再現手段において用いられるM/2個の状態確率を固定の状態とすることが出来、選択パス情報記憶手段に記憶するパス情報の数と計算結果記憶手段に格納する状態確率の数もM/2個に固定することが出来る為、計算量を比較的増加させずに、メモリアクセスする回数が少なくなり、メモリ容量を減らすことが出来る。
本発明に係るターボ復号器は、上記の発明において、前記前方確率計算手段が逐次計算で算出した前方確率が次段の前方確率とその算出に用いる遷移確率とから再現可能か否かを判断し、その判断結果に基づき前方確率を選別して前記計算結果記憶手段に格納するとともに、前記計算結果記憶手段に格納した前方確率に対応する状態を示す情報を前記選択パス情報記憶手段に格納する再現可否判断手段、を具備する構成を採る。
この構成によれば、次段の確率の計算時に選択される前段の確率として同じ状態のものが選択されることがあり、実際に再現できない確率数は時点毎に可変となる点に着目し、任意の時点において記憶する必要のある、ひいては任意の時点において記憶される確率数を対応付けて記憶するようにしたので、記憶される確率の総数を計算毎に最小にすることができる。
本発明に係るターボ復号方法は、ターボ符号化されたデータをMAP復号によって復号する際に、尤度の計算に必要な前方確率と後方確率とをそれぞれ逐次計算によって算出し、少なくとも一方の確率をメモリに格納する場合において、前記一方の確率を算出する過程で発生する情報を前記メモリに格納する工程と、尤度計算時に用いる前記一方の確率における前段の確率を前記メモリに記憶される情報と状態の遷移確率とを用いて前記一方の確率における次段の確率から再現する工程と、算出した前記一方の確率のうち前記再現する工程にて再現できない確率を前記メモリに格納する工程と、を具備するようにした。
この方法によれば、メモリに蓄えられた前方確率または後方確率の計算時に発生する情報を利用してある時点での前方確率または後方確率からより前段の確率値を再現するので、前方確率または後方確率の全てをメモリに蓄える必要がなくメモリ容量を低減することができる。また、前方確率または後方確率を「推定」するのではなく、逆算を用いて「再現」するので、復号性能の劣化は起こらない。
本発明に係るターボ復号方法は、ターボ符号化されたデータをMAX−LOG−MAP方式によって復号する際に、尤度の計算に必要な前方確率と後方確率とをそれぞれ逐次計算によって算出し、少なくとも一方の確率を第1メモリに格納する場合において、逐次計算で算出された前記一方の確率とその算出に用いた遷移確率とを対応付けて指示するパス情報を第2メモリに格納する工程と、尤度計算時に用いる前記一方の確率における前段の確率を前記第2メモリに記憶されるパス情報と状態の遷移確率とを用いて前記一方の確率における次段の確率から再現する工程と、算出した前記一方の確率のうち前記再現する工程にて再現できない確率を前記第1メモリに格納する工程と、を具備するようにした。
この方法によれば、MAX−LOG−MAP方式では、前方確率と後方確率の計算時に用いられるパス情報があれば、次段の確率から前段の確率の幾つかは逆算で導出できる点に着目し、確率計算時のパス情報を同時に記憶し、尤度計算時に次段の確率から前段の確率の幾つかを計算するようにしたので、復号性能を劣化させずに確率記憶用のメモリ容量を削減することができる。
本発明に係るターボ復号方法は、上記の発明において、前記第1メモリと前記第2メモリとに時点当たりに格納する状態確率は、時点nでの一方の全ての状態数がM個であり、M個の状態から次段のL個の状態確率が求められる場合に、M−L個であり、前記第2メモリに記憶される情報は次段のL個の状態確率の計算に用いられない時点nでのM−L個の状態確率を示す情報であるとした。
この方法によれば、ターボ復号では、一意なトレリス格子に従って前方確率と後方確率が計算されるため、トレリス格子の前段の状態全てに関わる次段の状態は特定できる点に着目し、M個の状態全てに関わる次段の状態がL個で表現できるならば、予め前段のM個の確率の幾つかを計算するためのL個の状態を特定し、時点当たりに確率用メモリ、パス情報用メモリに格納するデータ量を一定分減ずるようにしたので、メモリにアクセスする回数が少なくなり、メモリ容量を減らすことができる。
本発明にかかるターボ復号方法は、上記の発明において、前記第1メモリと前記第2メモリとに時点当たりに格納する状態確率とパス数は、時点nでの一方の全ての状態がMである場合に、M/2であるとした。
この方法は、特定のトレリス格子を用いたターボ符号では、再現可能な確率の状態数が時点当たりM/2個以上であることを条件としている。この条件下では、確率を再現する工程において計算される確率の状態数がM/2で固定される為、用いられる確率も時点当たりM/2個で固定される。Max−Log−MAP方式では、ある時点での状態確率を求める為に要する状態の組はトレリス格子により一意に固定されている為、特定のM/2個の状態を計算処理の入力として扱うことが出来る。また、この計算で選択されるパスは選択されないパスとは異なるパスである為、M/2個の選択されるパスからM/2個の選択されないパスを求めることも容易である。
よって、この方法は、用いられるM/2個の状態確率を固定の状態とすることが出来、第2メモリに記憶するパス情報の数と第1メモリに格納する状態確率の数もM/2個に固定することが出来る為、計算量を比較的増加させずに、メモリアクセスする回数が少なくなり、メモリ容量を減らすことが出来る。
本発明に係るターボ復号方法は、上記の発明において、算出した前記一方の確率が次段における一方の確率とその算出に用いる遷移確率とから再現可能か否かを判断する工程と、算出した前記一方の確率のうちその判断結果に基づき選別した一方の確率を前記第1メモリに格納する工程と、前記第1メモリに格納した一方の確率に対応する状態を示す情報を前記第2メモリに格納する工程と、を具備するようにした。
この方法によれば、次段の確率の計算時に選択される前段の確率として同じ状態のものが選択されることがあり、実際に再現できない確率数は時点毎に可変となる点に着目し、任意の時点において記憶する必要のある、ひいては任意の時点において記憶される確率数を対応付けて記憶するようにしたので、記憶される確率の総数を計算毎に最小にすることができる。
本発明によれば、ターボ符号をMAP復号やMAX−LOG−MAP方式によって復号する場合に、復号能力を損じることなく、内部演算に用いられるメモリ容量を減じることができる。
本発明の骨子は、ターボ符号により誤り訂正符号化されたデータ信号をMAP復号やMAX−LOG−MAP方式によって復号する場合に、前方または後方から遷移確率に基づいて演算されて求まる各状態の確率をメモリに記憶する際に選別し、メモリに記憶されなかった確率は後方または前方から再計算して再現することで、確率の全てをメモリに蓄える必要をなくすことである。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1に係るターボ復号器の要素復号器の構成を示すブロック図である。図1に示す復号器100は、ターボ符号化されたデータをMAP復号によって復号する誤り訂正復号器の要素復号器であり、入力データ用メモリ101、遷移確率計算部102、後方確率計算部103、後方確率計算結果記憶用メモリ104、計算内容記憶用メモリ105、後方確率再現部106、前方確率計算部107、尤度計算部108、及び出力データ用メモリ109を備えている。
従来のターボ復号器としては、尤度計算を、遷移確率計算部102と前方確率計算部107と後方確率計算結果記憶用メモリ104とから得られる3種類のデータを用いるものが知られている。その際に、後方確率計算結果記憶用メモリ104の容量増大が問題であった。
本実施の形態1に係るターボ復号器の要素復号器100は、尤度計算を、遷移確率計算部102と前方確率計算部107と後方確率計算結果記憶用メモリ104とから得られる3種類のデータを用いる従来のターボ復号器において、計算内容記憶用メモリ105と後方確率再現部106とを追加して設け、尤度計算を、遷移確率計算部102と前方確率計算部107と後方確率計算結果記憶用メモリ104と後方確率再現部106とから得られる4種類のデータを用いて行うようにし、後方確率計算結果記憶用メモリ104の容量増大が抑制できるようにしている。
遷移確率計算部102は、入力データ用メモリ101に記憶されているターボ符号化されたデータから遷移関係(トレリス格子)に従う各遷移の発生確率を計算し、その計算した遷移確率を後方確率計算部103と後方確率再現部106と前方確率計算部107と尤度計算部108とにそれぞれ与える。
前方確率計算部107は、遷移確率計算部102からの遷移確率と前段で求めた前方確率を用いて入力データの始端から終端に向けて前方確率を逐次的に計算し、その計算した前方確率を尤度計算部108に与える。
後方確率計算部103は、遷移確率計算部102からの遷移確率と前段で求めた後方確率を用いて入力データの終端から始端に向けて後方確率を逐次的に算出し、算出した各後方確率を後方確率計算結果記憶用メモリ104に格納する。その際に、後方確率計算部103は、各後方確率を算出する際に発生する情報を計算内容記憶用メモリ105に格納する。
この場合、後方確率計算部103では、算出した後方確率の全てを後方確率計算結果記憶用メモリ104に格納するのではなく、後方確率再現部106が、例えば時点n−1において、計算内容記憶用メモリ105に記憶された情報から時点nでの後方確率が逆算できる場合は、後方確率計算結果記憶用メモリ104には、その逆算できる後方確率は格納しないようにしている。
尤度計算部108は、その実行時に後方確率計算結果記憶用メモリ104から後方確率を読み出すが、時点nにおいて後方確率計算結果記憶用メモリ104に格納しなかった時点nでの後方確率は、後方確率再現部106が、計算内容記憶メモリ105の情報と遷移確率計算部103から得られる遷移確率と後方確率計算結果記憶用メモリ104から得られる時点n−1での後方確率とを用いて算出し、尤度計算部108に与えるようになっている。
即ち、後方確率再現部106では、前段の後方確率を例えば次のようにして再現する。後方確率は逐次計算によって求められるが、例えばMAX−LOG−MAP方式では、次段の状態を求める場合は、前段の2つの状態を用いた計算結果のどちらかを選択する。詳しく述べると、次段の状態aにおける後方確率をβn−1(a)とし、この次段の後方確率βn−1(a)を求めるために必要となる2つの前段の後方確率が状態b、cの後方確率β(b)、β(c)であるとし、前段の後方確率を用いた計算式がfであるとすると、次段の後方確率βn−1(a)は次の式(1)から求められる。
βn−1(a)=f(β(b))又はβn−1(a)=f(β(c)) …(1)
ここで、計算式fの結果から引数を求めることができるならば、前段の後方確率β(b)、β(c)の一方は、次段の後方確率βn−1(a)から逆算することができる。例えば、MAX−LOG−MAP方式では、後方確率の更新式は、前段の状態bから次段の状態aに移行するパスの遷移確率であるγabを用いて、次の式(2)で表される。
f(β(b))=β(b)+γab …(2)
そのため、後方確率計算部103では、上記のように逆算できる前段の後方確率β(b)を後方確率計算結果記憶用メモリ104に格納しない。そして、後方確率再現部106では、計算式fの逆算を行って次段の後方確率βn−1(a)から前段の後方確率β(b)を導出し尤度計算部108に与える。
しかし、計算式fの逆算が可能であるならば、後方確率の更新式が式(2)で表される以外のものであっても、次段の後方確率βn−1(a)から前段の後方確率β(b)を再現することは可能であり、MAX−LOG−MAP方式に限定されるものではない。
以上のように、実施の形態1によれば、逐次計算によって順次計算される後方確率の関係を利用し、次段の後方確率から前段の後方確率を再現するようにしたので、逐次計算時に全ての後方確率を記憶する必要が無くなる。また、前段の後方確率を推定するのではないので、復号特性の劣化なしに後方確率計算結果を記憶するメモリの記憶データ量を少なくすることができる。このとき、少なくなるデータ量が計算内容記憶用メモリの容量よりも大きい場合には、復号回路当たりの総メモリ容量を少なくすることができる。
(実施の形態2)
図2は、本発明の実施の形態2に係るターボ復号器の要素復号器の構成を示すブロック図である。なお、図2では、図1(実施の形態1)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、本実施の形態2に関わる部分を中心に説明する。
図2に示すように、本実施の形態2に係るターボ復号器の要素復号器200では、図1(実施の形態1)に示した構成において、計算内容記憶用メモリ105に代えて、選択パス情報記憶用メモリ201が設けられている。
本実施の形態2に係るターボ復号器の要素復号器200は、ターボ符号化されたデータをMAX−LOG−MAP方式によって復号する誤り訂正復号器であり、選択パス情報記憶用メモリ201には、後方確率計算部103にて算出された後方確率とその算出に用いた遷移確率とを対応付けて指示する情報(つまり、計算時に選択したパスの情報或いは選択されなかったパスの情報)が格納される。
前記したように、MAX−LOG−MAP方式では、後方確率の更新式は、式(2)で表されるので、式(1)においてβn−1(a)=f(β(b))が選択された場合、前段の後方確率β(b)は、次の式(3)として導出できる。
β(b)=βn−1(a)−γab …(3)
このように遷移確率γabを用意できれば、前段の後方確率β(b)は次段の後方確率βn−1(a)から導出できる。遷移確率γabは、パス情報と、当該要素復号器の入力と出力のデータ列とから任意に導出できる。
つまり、各状態確率の計算に対して式(1)に示す2つの式の何れが選択されたかを示す2値の情報をパス選択情報として記憶することによって、後方確率再現部106では、パス情報と遷移確率と次段の後方確率とから、前段の後方確率の幾らかは再現できるが、再現できないのもある。
したがって、本実施の形態2では、後方確率計算結果記憶用メモリ104には、後方確率再現部106で再現できない後方確率が記憶されることになる。尤度計算時には、実施の形態1と同様に、後方確率計算結果記憶用メモリ104に記憶されていない後方確率を後方確率再現部106が再現して用いる。
以上のように、本実施の形態2によれば、後方確率の計算過程で発生した情報として、選択されたパスの情報を記憶し、それを用いて再現できない後方確率を後方確率計算結果記憶用メモリに格納するようにしたので、復号性能を劣化させずに後方確率計算結果記憶用メモリの容量を少なくすることができる。Max−Log−MAP方式では、1状態の更新において、パスは2パスから1つが選択されるので、情報量は高々1である。したがって、実施の形態1と同様に、復号回路当りの総メモリ容量が少なくて済む。
なお、確率計算時に復号特性の向上を目的として補正項や正規化、オフセットを加算する方法があるが、その場合は、選択されたパス情報と補正項やオフセット値を表す値を記憶しておけばよい。
(実施の形態3)
本発明の実施の形態3に係るターボ復号器は、前述した実施の形態2と同様にターボ符号化されたデータをMAX−LOG−MAP方式によって復号する誤り訂正復号器であり、図2に示した構成において、後方確率計算部103は、後方確率計算結果記憶用メモリ104に格納する後方確率と選択パス情報記憶用メモリ201に格納するパス情報とを次のように制御する。
即ち、本実施の形態3に係るターボ復号器での後方確率計算部103は、時点nでの全ての状態数がMであり、時点nでの全ての状態の後方確率を重複せずに用いて計算される時点n−1での後方確率の個数がLである場合に、後方確率計算結果記憶用メモリ104に時点当たりに記憶する後方確率の個数をM−Lとし、選択パス情報記憶用メモリ201に時点当たりに記憶する情報がM−L個のパスを示す情報とするようになっている。
以下、図3〜図5を参照して具体的に説明する。なお、図3は、本発明の実施の形態3に係るターボ復号器での後方確率の算出過程を説明するために用いるターボ符号のトレリス格子の一例を示す図である。図4は、本発明の実施の形態3に係るターボ復号器での後方確率の更新処理を説明するフローチャートである。図5は、本発明の実施の形態3に係るターボ復号器での後方確率の再現処理を説明するフローチャートである。
図3では、非特許文献1に記載されているターボ符号のトレリス格子が示されている。図3に示すトレリス格子では、状態数は8である。ここで、時点nにおいて状態0である後方確率がβ(0)であり、状態1である後方確率がβ(1)であり、状態aから状態bに移行するパスの遷移確率がγ(a,b)であるとすると、時点n−1の状態0での後方確率βn−1(0)は、次の式(4)で表される。
βn−1(0)=β(0)+γ(0,0)又はβ(1)+γ(1,0)…(4)
後方確率計算部103は、式(4)を用いた後方確率の更新処理を図4に示す手順で行う。図4において、時点n−1の状態0での後方確率βn−1(0)の選択式(4)が求まると(ステップST401)、次段の後方確率の算出において選択式(4)の右辺左式を選択した場合は(ステップST402:Yes)、選択パス情報記憶用メモリ201には“1”を書き込み(ステップST403)、後方確率計算結果記憶用メモリ104には後方確率β(1)を書き込む(ステップST404)。
一方、ステップST402において、次段の後方確率の算出において選択式(4)の右辺右式を選択した場合は(ステップST402:No)、選択パス情報記憶用メモリ201には“0”を書き込み(ステップST405)、後方確率計算結果記憶用メモリ104には後方確率β(0)を書き込む(ステップST406)。
そして、後方確率再現部106では、図5に示す手順で後方確率の再現処理を行う。なお、図5では、前段の後方確率β(0)及び後方確率β(1)を再現する処理が示されている。図5において、後方確率再現部106では、選択パス情報記憶用メモリ201から読み出したパス情報が“1”である場合は(ステップST501:Yes)、遷移確率計算部102から選択式(4)の右辺左式における移行確率γ(0,0)を受け取り(ステップST502)、逆行演算β(0)=βn−1(0)−γ(0,0)を行って前段の後方確率β(0)を再現する(ステップST503)。一方、後方確率β(1)は、後方確率計算結果記憶用メモリ104に格納されているので、後方確率計算結果記憶用メモリ104から読み出す(ステップST504)。
このように、図3に示したターボ符号のトレリス格子では、時点nでの状態0と1の後方確率から時点n−1での状態0の後方確率が計算される為、時点n−1での状態0の後方確率から時点nでの状態0と1の後方確率の何れかを逆算で導出できる。同様に、時点nでの状態2〜7の後方確率から、時点n−1での状態1〜3の後方確率が計算できる。これは、時点nの重複しない8状態の後方確率から時点n−1の4状態の後方確率が計算できることを示す。このことは、時点n−1の特定の4状態の後方確率から時点nの8状態の後方確率の内、重複しない4状態分の後方確率が逆算で求めることが必ず出来ることを示し、前記時点n−1の状態からは、時点nの重複しない8−4状態の後方確率が逆算で求められない可能性があることも示す。
したがって、後方確率計算結果記憶用メモリ104には、後方確率再現部106で再現できない可能性のある8−4状態の後方確率を記憶し、選択パス情報記憶用メモリ201には、後方確率再現部106で再現できない可能性のある8−4状態を表す情報を記憶する。
また、図3に示すトレリス格子を図6のように連接して用いる場合は、重複しない8状態の後方確率から計算される次段の状態は2状態であり、後方確率再現部106で再現できない可能性のある状態数は8−2=6状態であるため、後方確率計算結果記憶用メモリ104には、6状態の後方確率を記憶し、選択パス情報記憶用メモリ201には、6状態分を表す情報を記憶することで、全ての状態の後方確率を再現できる。
したがって、本実施の形態3によれば、時点nの重複しないM個の状態の後方確率から時点n−1のL個の状態の後方確率が計算できるときには、時点当たりに計算結果記憶用メモリに記憶する後方確率をM−L個とし、選択パス情報記憶用メモリに記憶する情報は、このM−L個の状態を表す情報とすることで、全ての状態の後方確率を再現でき、計算結果記憶用メモリを(M−L)/Mに小さくすることが出来る。
なお、選択パス情報記憶用メモリに記憶するM−L個の状態を表す情報とは、再現できない状態確率を示すことが出来る情報であれば良く、時点nと時点n−1の間の状態遷移関係を示す全てのパス情報でも良く、再現できないM−L個の状態を直接指示する情報でも良い。また、再現できない状態とは、再現できる状態以外の状態であるため、再現できるL個の状態を指示する情報でも良い。
このように、実施の形態3によれば、任意の時点で記憶されるパス数の情報を、トレリスの状態数よりも小さい一定数の情報に固定することができ、かつ、任意の時点の計算において後方確率計算結果記憶用メモリにアクセスする回数も少なくすることができるので、計算量をそれ程増加させずに従来よりも後方確率計算結果記憶用メモリ容量を低減することができる。
また、図3に示したターボ符号のトレリス格子では、時点n−1での状態0〜3の後方確率から時点nでの状態0〜7の後方確率の何れか4確率を逆算で導出できることに着目する。後方確率βn−1(0)からは、後方確率β(0)、β(1)の何れかが逆算で計算できるので、後方確率β(0)と後方確率β(1)のうち選択されなかった後方確率を後方確率計算結果記憶用メモリ104に格納することで、時点n−1の状態0での後方確率と時点n−1の状態0の計算で選択されたパス情報から、時点nでの状態0、1での後方確率を一意に再現できる。
同様に、選択されなかった後方確率を後方確率計算結果記憶用メモリ104に格納することで、時点n−1における状態1、2、3での後方確率から時点nの状態2、3または4、5または6、7での後方確率の何れか3値を再現することができ、尤度計算時に時点n−1の状態0〜3での後方確率から時点nの状態0〜7全ての後方確率が導出できる。つまり、後方確率計算時に特定の4状態(全状態数の半分、本例では状態0〜3)の後方確率を計算する際に選択されたパス情報4つを選択パス情報記憶用メモリ201に格納し、選択されなかった4状態の後方確率を後方確率計算結果記憶用メモリ104に格納することで、全ての後方確率が再現できる。
このように、実施の形態3では、特定のトレリス格子を用いることで、状態数の半分のパス選択情報を記憶するメモリを用意することで、後方確率計算結果記憶用メモリの必要容量を半分に減じることができる。また、本実施の形態3において加えられる状態確率再現処理も特定の状態においてのみ行えば良いので、さらに回路構成が簡易に実現できる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4に係るターボ復号器の要素復号器の構成を示すブロック図である。なお、図7では、図2(実施の形態2)に示した構成要素と同一ないしは同等である構成要素には同一の符号が付されている。ここでは、本実施の形態4に関わる部分を中心に説明する。
図7に示すように、本実施の形態4に係るターボ復号器の要素復号器700では、図2(実施の形態2)に示した構成において、確率再現判断部701が後方確率計算部103と後方確率計算結果記憶用メモリ104との間に設けられている。後方確率計算部103は、算出した後方確率とその算出過程で得られる情報とを確率再現判断部701に与え、選択パス情報記憶用メモリ201へのパス情報は確率再現判断部701から入力されるとしている。
確率再現判断部701は、後方確率計算部103にて逐次計算で導出される後方確率が次段の後方確率とその算出に用いる遷移確率とから再現可能か否かを判断し、その判断結果に従って後方確率を選別し、後方確率計算結果記憶用メモリ104に格納する制御を行う。
また、確率再現判断部701は、選択パス情報記憶用メモリ201に、パス情報に加えて、どの状態の後方確率が後方確率計算結果記憶用メモリ104に書き込まれたか判断し得る情報も格納する制御を行うようになっている。
本実施の形態4では、次段の確率の計算時に選択される前段の確率として、同じ状態のものが選択されることがあるため、実際に再現できない確率数は、時点毎に可変となる点に着目し、任意の時点において記憶する必要のある、ひいては任意の時点において記憶される確率数を対応付けて記憶するようにした。そのため、この形態では記憶される確率の総数を計算毎に最小にすることができる。
具体的には、ある時点n−1の後方確率を求めるために実際に選択されて用いられる時点nの後方確率の個数は、時点当たりの後方確率の状態数をMとすると、M/2以上M以下である。そのため、本発明で記憶すべき後方確率数は、時点当たりM/2乃至0で充分であるので、各状態について後方確率再現部106で再現可能か否かの判断結果に基づいて格納するデータ数を決定したほうが、総記憶容量は少なくできる。
この方法では、後方確率再現部で再現可能な全ての後方確率をメモリに書き込まないことが可能であり、後方確率再現部で行われる逆行演算は、後方確率計算部によって行われる逐次計算の順行方向を逆にした逐次計算である為、計算結果記憶メモリとしてスタックのようなLIFO領域にデータを記憶するような方法を取る場合は、特に有効である。
以上のように、本実施の形態4によれば、後方確率計算結果記憶用メモリに書き込まれるデータ数を可能な限り少なくすることができるため、総メモリ容量を抑制することができる。また、後方確率計算結果記憶用メモリへのアクセス数を減らすことができるため、メモリアクセスに起因する処理遅延を抑えるもとも可能となる。また、メモリへのアクセス数を極力抑えることが可能であり、メモリアクセスに伴う電力消費量を同時に抑えることが可能である。
なお、以上に示した各実施の形態では、尤度計算を、遷移確率計算部と前方確率計算部と後方確率計算結果記憶用メモリとから得られる3種類のデータを用いるターボ復号器への適用例を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、尤度計算を、例えば、遷移確率計算部と後方確率計算部と前方確率計算結果記憶用メモリとから得られる3種類のデータを用いるターボ復号器に対しても同様に適用することができる。また、前方確率と後方確率とを状況に応じて計算、メモリに格納するターボ復号器にも同様に適用できることは言うまでもない。
本発明は、ターボ符号をMAP方式やMAX−LOG−MAP方式によって復号する場合に、復号能力を損じることなく、内部演算に用いられるメモリ容量を減じるのに有用である。
本発明の実施の形態1に係るターボ復号器の要素復号器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態2に係るターボ復号器の要素復号器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態3に係るターボ復号器での後方確率の算出過程を説明するために用いるターボ符号のトレリス格子の一例を示す図 本発明の実施の形態3に係るターボ復号器での後方確率の更新処理を説明するフローチャート 本発明の実施の形態3に係るターボ復号器での後方確率の再現処理を説明するフローチャート 本発明の実施の形態3に係るターボ復号器での後方確率の算出過程を説明するために用いるターボ符号のトレリス格子の一例を示す図 本発明の実施の形態4に係るターボ復号器の要素復号器の構成を示すブロック図
符号の説明
100、200、700 要素復号器
101 入力データ用メモリ
102 遷移確率計算部
103 後方確率計算部
104 後方確率計算結果記憶用メモリ
105 計算内容記憶用メモリ
106 後方確率再現部
107 前方確率計算部
108 尤度計算部
109 出力データ用メモリ
201 選択パス情報記憶用メモリ
701 確率再現判断部

Claims (15)

  1. ターボ符号化されたデータをMAP復号によって復号する際に、後方確率計算手段が逐次計算で算出した後方確率を尤度計算手段がアクセスする計算結果記憶手段に格納するターボ復号器において、前記後方確率計算手段が尤度の計算に必要な後方確率を逐次計算で算出する過程で発生する情報を格納する計算内容記憶手段と、尤度計算時に用いる前段の後方確率を前記計算内容記憶手段に記憶される情報と状態の遷移確率とを用いて次段の後方確率から再現する後方確率再現手段と、を具備し、前記後方確率計算手段は、計算した後方確率のうち前記後方確率再現手段にて再現できない後方確率を前記計算結果記憶手段に格納することを特徴とするターボ復号器。
  2. ターボ符号化されたデータをMAX−LOG−MAP方式によって復号する際に、後方確率計算手段が逐次計算で算出した後方確率を尤度計算手段がアクセスする計算結果記憶手段に格納するターボ復号器において、前記後方確率計算手段が逐次計算で算出した尤度の計算に必要な後方確率とその算出に用いた遷移確率とを対応付けて指示するパス情報を格納する選択パス情報記憶手段と、尤度計算時に用いる前段の後方確率を前記選択パス情報記憶手段に記憶されるパス情報と状態の遷移確率とを用いて次段の後方確率から再現する後方確率再現手段と、を具備し、前記後方確率計算手段は、計算した後方確率のうち前記後方確率再現手段にて再現できない後方確率を前記計算結果記憶手段に格納することを特徴とするターボ復号器。
  3. 前記後方確率計算手段において時点n−1のL個の状態の後方確率が時点nのM個の状態の後方確率から計算される場合に、前記計算結果記憶手段に時点当たりに格納する後方確率の個数をM−Lとし、前記選択パス情報記憶手段に時点当たりに格納する情報がM−L個のパスを示す情報とすることを特徴とする請求項2記載のターボ復号器。
  4. 前記後方確率再現手段は、時点nでの後方確率の状態数がMであり、時点nでの特定のM/2個の後方確率を用いて時点n+1でのM/2個の後方確率を計算し、前記後方確率計算手段は、前記計算結果記憶手段と前記選択パス情報記憶手段とに時点当たりに格納する後方確率とパス数とをM/2とすることを特徴とする請求項2記載のターボ復号器。
  5. 前記後方確率計算手段が逐次計算で算出した後方確率が次段の後方確率とその算出に用いる遷移確率とから再現可能か否かを判断し、その判断結果に基づき後方確率を選別して前記計算結果記憶手段に格納するとともに、前記計算結果記憶手段に格納した後方確率に対応する状態を示す情報を前記選択パス情報記憶手段に格納する再現可否判断手段、を具備することを特徴とする請求項2記載のターボ復号器。
  6. ターボ符号化されたデータをMAP復号によって復号する際に、前方確率計算手段が逐次計算で算出した前方確率を尤度計算手段がアクセスする計算結果記憶手段に格納するターボ復号器において、前記前方確率計算手段が尤度の計算に必要な前方確率を逐次計算で算出する過程で発生する情報を格納する計算内容記憶手段と、尤度計算時に用いる前段の前方確率を前記計算内容記憶手段に記憶される情報と状態の遷移確率とを用いて次段の前方確率から再現する前方確率再現手段と、を具備し、前記前方確率計算手段は、計算した前方確率のうち前記前方確率再現手段にて再現できない前方確率を前記計算結果記憶手段に格納することを特徴とするターボ復号器。
  7. ターボ符号化されたデータをMAX−LOG−MAP方式によって復号する際に、前方確率計算手段が逐次計算で算出した前方確率を尤度計算手段がアクセスする計算結果記憶手段に格納するターボ復号器において、前記前方確率計算手段が逐次計算で算出した尤度の計算に必要な前方確率とその算出に用いた遷移確率とを対応付けて指示するパス情報を格納する選択パス情報記憶手段と、尤度計算時に用いる前段の前方確率を前記選択パス情報記憶手段に記憶されるパス情報と状態の遷移確率とを用いて次段の前方確率から再現する前方確率再現手段と、を具備し、前記前方確率計算手段は、計算した前方確率のうち前記前方確率再現手段にて再現できない前方確率を前記計算結果記憶手段に格納することを特徴とするターボ復号器。
  8. 前記前方確率計算手段において時点n+1のL個の状態の前方確率が時点nのM個の状態の前方確率から計算される場合に、前記計算結果記憶手段に時点当たりに格納する前方確率の個数をM−Lとし、前記選択パス情報記憶手段に時点当たりに格納する情報がM−L個のパスを示す情報とすることを特徴とする請求項7記載のターボ復号器。
  9. 前記前方確率再現手段は、時点nでの前方確率の状態数がMであり、時点nでの特定のM/2個の前方確率を用いて時点n−1でのM/2個の前方確率を計算し、前記前方確率計算手段は、前記計算結果記憶手段と前記選択パス情報記憶手段とに時点当たりに格納する前方確率とパス数とをM/2とすることを特徴とする請求項7記載のターボ復号器。
  10. 前記前方確率計算手段が逐次計算で算出した前方確率が次段の前方確率とその算出に用いる遷移確率とから再現可能か否かを判断し、その判断結果に基づき前方確率を選別して前記計算結果記憶手段に格納するとともに、前記計算結果記憶手段に格納した前方確率に対応する状態を示す情報を前記選択パス情報記憶手段に格納する再現可否判断手段、を具備することを特徴とする請求項7記載のターボ復号器。
  11. ターボ符号化されたデータをMAP復号によって復号する際に、尤度の計算に必要な前方確率と後方確率とをそれぞれ逐次計算によって算出し、少なくとも一方の確率をメモリに格納する場合において、前記一方の確率を算出する過程で発生する情報を前記メモリに格納する工程と、尤度計算時に用いる前記一方の確率における前段の確率を前記メモリに記憶される情報と状態の遷移確率とを用いて前記一方の確率における次段の確率から再現する工程と、算出した前記一方の確率のうち前記再現する工程にて再現できない確率を前記メモリに格納する工程と、を具備することを特徴とするターボ復号方法。
  12. ターボ符号化されたデータをMAX−LOG−MAP方式によって復号する際に、尤度の計算に必要な前方確率と後方確率とをそれぞれ逐次計算によって算出し、少なくとも一方の確率を第1メモリに格納する場合において、逐次計算で算出された前記一方の確率とその算出に用いた遷移確率とを対応付けて指示するパス情報を第2メモリに格納する工程と、尤度計算時に用いる前記一方の確率における前段の確率を前記第2メモリに記憶されるパス情報と状態の遷移確率とを用いて前記一方の確率における次段の確率から再現する工程と、算出した前記一方の確率のうち前記再現する工程にて再現できない確率を前記第1メモリに格納する工程と、を具備することを特徴とするターボ復号方法。
  13. 前記第1メモリと前記第2メモリとに時点当たりに格納する状態確率は、時点nでの一方の全ての状態数がM個であり、M個の状態から次段のL個の状態確率が求められる場合に、M−L個であり、前記第2メモリに記憶される情報は次段のL個の状態確率の計算に用いられない時点nでのM−L個の状態確率を示す情報であることを特徴とする請求項12記載のターボ復号方法。
  14. 前記第1メモリと前記第2メモリとに時点当たりに格納する状態確率とパス数は、時点nでの一方の全ての状態がMである場合に、M/2であることを特徴とする請求項12記載のターボ復号方法。
  15. 算出した前記一方の確率が次段における一方の確率とその算出に用いる遷移確率とから再現可能か否かを判断する工程と、算出した前記一方の確率のうちその判断結果に基づき選別した一方の確率を前記第1メモリに格納する工程と、前記第1メモリに格納した一方の確率に対応する状態を示す情報を前記第2メモリに格納する工程と、を具備することを特徴とする請求項12記載のターボ復号方法。
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