JP2006191353A - 高周波電力増幅用半導体集積回路およびこれを搭載した電子部品 - Google Patents

高周波電力増幅用半導体集積回路およびこれを搭載した電子部品 Download PDF

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Hitoshi Akamine
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Abstract

【課題】 出力レベルを検出して出力電力のフィードバック制御を行なう無線通信システムにおいて、出力レベルの低い領域における出力電力検出回路の検出感度を上げ、高精度で出力電力をフィードバック制御することができる高周波電力増幅用半導体集積回路および高周波電力増幅用電子部品(パワーモジュール)を提供する。
【解決手段】 高周波の送信信号を増幅する電力増幅部(210)の後段に設けられ出力電力のフィードバック制御に必要な出力レベルの検出を行なう出力電力検出回路(220)を、出力信号をそれぞれ検波可能な2つの検波回路で構成し、第1の検波回路(221)の出力に応じて第2の検波回路(222)のゲインを調整するゲイン調整手段(228)を設け、該ゲイン調整手段は第1の検波回路の出力が低い領域では第2の検波回路のゲインを高くして後段の検波感度が高くなるように制御するとともに、第1の検波回路の出力が高い領域では第2の検波回路のゲインを低くして後段の検波感度が低くなるように制御するように構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、携帯電話機等の無線通信システムに使用され高周波の送信信号を増幅して出力する高周波電力増幅回路およびこれを搭載した電子部品に適用して有効な技術に関し、特に出力電力のフィードバック制御に必要な出力レベルの検出を行なう出力電力検出回路に利用して有効な技術に関する。
一般に、携帯電話機等の無線通信装置(移動体通信装置)における送信側出力部には、変調後の信号を増幅する高周波電力増幅回路が組み込まれており、従来の無線通信装置には、ベースバンド回路もしくはマイクロプロセッサ等の制御回路から要求される送信レベルに応じて高周波電力増幅回路の増幅率を制御するため、高周波電力増幅回路の出力レベルを検出して帰還をかけることが行なわれている(例えば、特許文献1参照)。そして、その出力レベルの検出は、従来は一般に、カプラやダイオード検波回路などを使用して行なっており、検波回路は高周波電力増幅回路とは別個の半導体集積回路として構成されることが多かった。そのため、従来の高周波電力増幅回路の出力電力検出方式は、高周波電力増幅回路や検波回路を搭載した電子部品としてのモジュールの小型化が困難であった。
さらに、近年の携帯電話機においては、搬送波の位相を送信データに応じてシフトするGMSK(Gaussian Minimum Shift Keying )と呼ばれる位相変調方式で行ない880〜915MHz帯の周波数を使用するGSM(Global System for Mobile Communication)と呼ばれる方式の他に例えば1710〜1785MHz帯の周波数を使用するDCS(Digital Cellular System)のような方式の信号を扱えるデュアルバンド方式の携帯電話機が提案されている。かかる携帯電話機に使用される高周波電力増幅回路では、出力パワーアンプも各バンドに応じて設けられるため、その出力レベルを検出するカプラやダイオード検波回路も各バンドに応じてそれぞれ必要になるので、一層小型化が困難になる。
そこで、本出願人は、高周波の送信信号を増幅する電力増幅用トランジスタの入力信号を受け電力増幅用トランジスタに流れる電流に比例した電流を流す出力検出用トランジスタおよび該トランジスタの電流を転写するカレントミラー回路を設け、カレントミラー回路の転写先の電流を電圧に変換して出力レベルの検出信号とし、該検出信号とベースバンド回路から供給される出力レベル指示信号とを比較して入力電位差に応じた出力制御電圧Vapcを生成して電力増幅用トランジスタのバイアスを制御し、出力レベルの制御を行なう電流検出方式の無線通信システムに関する発明をなし、出願を行なった(特許文献2)。
特開2000−151310号公報 国際公開WO2004−023469号
本発明者等は、本出願人が開発した電流検出方式の高周波電力増幅回路における出力レベル指示信号Vrampと出力電力Poutとの関係を検討した。その結果、出力レベルの高い領域における制御感度が最適になるように感度を設定すると出力レベルの低い領域における制御感度が低くて精度が劣化し、出力レベルの低い領域における制御感度が最適になるように感度を設定すると出力レベルの高い領域における制御感度が高すぎて出力レベルが高い領域で検波回路の出力が飽和してしまいパワー制御が行なえなくなることが明らかになった。そこで、電流検出回路に、その出力が入力に対してn乗根もしくは対数関数的に変化するような特性を持たせることにより上記課題を解決した発明をなし出願した(特開2004−140518号)。
上記先願発明は、出力レベル指示信号Vrampと出力電力検出回路からの検出出力とに基づいて電力増幅器のゲインを制御する出力制御電圧Vapcを生成するシステムには有効な技術であった。ところが、近年のGSM方式等の携帯電話機においては、GMSK変調モードの他に、搬送波の位相成分と振幅成分を変調する3π/8rotating8−PSK(Phase Shift Keying)変調モードを有するEDGE(Enhanced Data Rates for GMS Evolution)と呼ばれるモードを備え、モードを切り替えて通信を行なえるようにしたシステムが実用化されつつある。そして、このEDGE方式のPSK変調を実現する技術として、位相変調を電力増幅器の前段で行ない振幅変調を電力増幅器で行なう方式(ポーラーループ方式)と、位相変調と振幅変調を電力増幅器の前段で行なう方式(Pin制御方式)とがある。
このうち、Pin制御方式では、出力レベルの制御も電力増幅器の前段で行ない、要求出力レベルが高いときは電力増幅器の入力信号の振幅を大きくし、要求出力レベルが低いときは電力増幅器の入力信号の振幅を小さくするように制御される。かかるPin制御方式のシステムにおいて、出力レベルのフィードバック制御のための出力電力検出を上述の電流検出方式の検出回路で行なうと、前記先願(特開2004−140518号)の技術を適用したとしても低出力レベルの領域における検出感度が低く、十分な検出電圧が得られないため、所望のパワー制御が行なえないという課題があることが明らかになった。
また、カプラからの信号を検波する低感度の検波回路と高感度の検波回路を並列に設けて2つの検波回路の検波出力を合成した信号を検出検波出力とするようにした発明も提案されている(例えば特開2001−016116号)。しかしながら、このように低感度の検波回路と高感度の検波回路を並列に設けたものにおいては、2つの検波回路の出力の切り替わり点で段差や傾きの急激な変化が生じて滑らかな出力レベルの制御が行なえなくなり、送信スペクトラムが劣化するという課題がある。
本発明の目的は、出力レベルを検出して出力電力のフィードバック制御を行なう無線通信システムにおいて、出力レベルの低い領域における出力電力検出回路の検出感度を上げ、高精度で出力電力をフィードバック制御することができる高周波電力増幅用半導体集積回路およびそれを用いた電子部品(パワーモジュール)を提供することにある。
本発明の他の目的は、出力レベルを検出して出力電力のフィードバック制御を行なう無線通信システムにおいて、検波出力に段差や傾きの急激な変化が生じるのを防止して出力レベルの低い領域から高い領域まで比較的滑らかな出力レベル制御を行なうことができる高周波電力増幅用半導体集積回路およびそれを用いた電子部品(パワーモジュール)を提供することにある。
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のとおりである。
すなわち、高周波の送信信号を増幅する電力増幅器の後段に設けられ出力電力のフィードバック制御に必要な出力レベルの検出を行なう出力電力検出回路を、出力信号をそれぞれ検波可能な2つの検波回路で構成し、第1の検波回路の出力に応じて第2の検波回路のゲインを調整するゲイン調整手段を設け、該ゲイン調整手段は第1の検波回路の出力が低い領域では第2の検波回路のゲインを高くして後段の検波感度が高くなるように制御するとともに、第1の検波回路の出力が高い領域では第2の検波回路のゲインを低くして後段の検波感度が低くなるように制御するようにしたものである。
上記した手段によれば、出力レベルの低い領域における第2の検波回路の感度を高くすることができる一方、出力レベルが高い領域では第2の検波回路の感度が低く抑えられるため、出力レベルの高い領域で出力電力検出回路全体の感度が高くなり過ぎるのを回避して制御範囲全体に亘って最適な出力レベル検出信号を出力することができる。また、第1の検波回路の出力が第2の検波回路のバイアス電圧として与えられるため、検出出力の切り替わりが滑らかになる。しかも、上記した手段によれば、前述のPin制御方式の無線通信システムに適用した場合にも出力レベルの低い領域における出力電力検出回路の感度を充分に向上させることができるようになる。
なお、第1の検波回路の出力に応じて第2の検波回路のゲインを調整するゲイン調整手段を積極的に設ける代わりに、第2の検波回路の入力トランジスタと出力段の電流−電圧変換用トランジスタのサイズ比を1:1からわざとずらすことにより、第2の検波回路のゲインを第1検波回路の出力に応じて変化させるように構成して、見かけ上前記ゲイン調整手段を設けたのと同様な動作をさせるように構成しても良い。
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
すなわち、本発明に従うと、出力レベルを検出して出力電力のフィードバック制御を行なう無線通信システムにおいて、出力レベルの低い領域における出力電力検出回路の検出感度を上げ、高精度で出力電力をフィードバック制御することができる高周波電力増幅用半導体集積回路およびそれを用いた電子部品(パワーモジュール)を実現することができる。
また、本発明に従うと、出力レベルを検出して出力電力のフィードバック制御を行なう無線通信システムにおいて、検波出力に段差や傾きの急激な変化が生じるのを防止して出力レベルの低い領域から高い領域まで比較的滑らかな出力レベル制御を行なうことができる高周波電力増幅用半導体集積回路およびそれを用いた電子部品(パワーモジュール)を実現することができる。
以下、本発明の好適な実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の出力電力検出回路を適用した高周波電力増幅器(以下、パワーモジュールと称する)の実施例を示したものである。なお、本明細書においては、表面や内部にプリント配線が施されたセラミック基板のような絶縁基板に複数の半導体チップとディスクリート部品が実装されて上記プリント配線やボンディングワイヤで各部品が所定の役割を果たすように結合されることであたかも一つの電子部品として扱えるように構成されたものをモジュールと称する。
この実施例のパワーモジュール200は、入力高周波信号RFinを増幅する増幅用FETを含む高周波電力増幅部210と、該高周波電力増幅部210の出力電力を検出する出力電力検出回路220と、前記高周波電力増幅部210の各段の増幅用FETにバイアス電圧を与えて各FETに流すアイドル電流を制御するバイアス回路230とからなる。
特に制限されるものでないが、この実施例の高周波電力増幅部210は、3個の電力増幅用FET211、212、213を備え、このうち後段のFET212,213はそれぞれ前段のFET211,212のドレイン端子にゲート端子が接続され、全体で3段の増幅回路として構成されている。また、各段のFET211,212,213のゲート端子には、バイアス回路230から供給されるゲートバイアス電圧Vb1,Vb2,Vb3が印加され、これらの電圧に応じたアイドル電流が各FET211,212,213にそれぞれ流されるようにされている。
バイアス回路230は、外部から供給される定電流Icontを電圧に変換するダイオード接続のMOSトランジスタQ10と、該トランジスタQ10とゲート共通接続されてカレントミラー回路を構成するMOSトランジスタQ11,Q12,Q13と、これらのトランジスタQ11,Q12,Q13とそれぞれ直列に接続されたダイオード接続のMOSトランジスタQb1,Qb2,Qb3とから構成され、Q11,Q12,Q13に転写された電流がQb1,Qb2,Qb3により電圧に変換され、これがそれぞれ抵抗R1,R2,R3を介して前記増幅用FET211,212,213のゲートにバイアス電圧として印加される。
上記MOSトランジスタQ10とQ11,Q12,Q13は増幅用FET211〜213に応じてそれぞれ所定のサイズ比となるように設定され、これによって、外部から供給される定電流Icontに比例したアイドル電流がFET211〜213に流される。抵抗R1〜R3は、入力端子からの高周波信号の漏れによってバイアス用トランジスタQb1〜Qb3の電流が変化しないように抑制する働きをする。各段のFET211,212,213のドレイン端子にはそれぞれ電源電圧Vddが印加されている。初段のFET211のゲート端子と入力端子Pinとの間には、直流カットの容量素子C1が設けられ、これらの回路及び素子を介して高周波信号RFinがFET211のゲート端子に入力される。
初段のFET211のドレイン端子と2段目のFET212のゲート端子との間には直流カットの容量素子C2が、また、2段目のFET212のドレイン端子と最終段のFET213のゲート端子との間には直流カットの容量素子C3が接続されている。そして、最終段のFET213のドレイン端子がインピーダンス整合回路241および容量素子C4を介して出力端子OUTに接続されており、高周波入力信号RFinの直流成分をカットし交流成分を増幅した信号RFoutを出力する。
この実施例の出力電力検出回路220は、第1検波回路221、第2検波回路222、ゲイン調整手段228、バイアス生成回路224、従属接続のオペアンプを用いた減算回路226などから構成されている。第1検波回路221は、最終段の増幅用FET213のドレイン端子とモジュールの出力端子OUTとを接続する出力線の途中に設けられたカプラ242を構成するマイクロストリップラインに一方の端子が接続された容量C5および該容量C5と直列に接続された容量C6と、該容量C6の他方の端子がゲートに接続された検波用MOSトランジスタQ1、該トランジスタQ1と直列に接続されたPチャネルMOSトランジスタQ2、該トランジスタQ2とカレントミラー接続されたMOSトランジスタQ3、該トランジスタQ3と直列に接続された電流−電圧変換用MOSトランジスタQ4からなる。
第2検波回路222は、上記容量C5と直列に接続された容量C7と、該容量C7の他方の端子がゲートに接続された検波用MOSトランジスタQ5、該トランジスタQ5と直列に接続されたPチャネルMOSトランジスタQ6、該トランジスタQ6とカレントミラー接続されたMOSトランジスタQ7、該トランジスタQ7と直列に接続された電流−電圧変換用MOSトランジスタQ8からなる。
上記容量C5の容量値としては10pF程度が、容量C6,C7の容量値としてはそれぞれ5pF程度が望ましい。容量C5を省略してカプラ242に容量C6,C7の一方の端子を直接接続するようにしても良い。
バイアス生成回路224は第1検波回路221の検波用MOSトランジスタQ1に動作点としてのゲートバイアス電圧を与え、減算回路226は第2検波回路222の出力からバイアス生成回路224の出力を差し引いた電圧を出力する。
また、この実施例の出力電力検出回路220は、第1検波回路221の電流−電圧変換用MOSトランジスタQ4により変換された電圧が抵抗R7を介して、第2検波回路222の検波用MOSトランジスタQ5のゲート端子に動作点を与えるバイアス電圧として供給されるように構成されている。さらに、第1検波回路221の出力電圧がゲイン調整手段228に入力され、ゲイン調整手段228は第1検波回路221の出力電圧に応じた電流を出力して電流−電圧変換用トランジスタQ8のドレイン端子に流し込むように構成されている。
ここで、第1検波回路221の出力電圧V2は、図2に示すように、出力電力Poutの2乗に比例して変化するような電圧となる。そして、このような電圧がゲイン調整手段228に入力されることにより、ゲイン調整手段228は、図3に示すように、第1の検波回路221の出力電圧すなわち出力電力Poutにほぼ比例して変化するような電流I1を生成して第2の検波回路222の出力段に流し込むように構成されている。これにより、出力レベルの低い領域における第2の検波回路222の感度を高くすることができる一方、出力レベルが高い領域では第2の検波回路222の感度が低く抑えられるため、出力レベルの高い領域で出力電力検出回路220全体の感度が高くなり過ぎるのを回避して制御範囲全体に亘って最適な出力レベル検出信号を出力することができる。
第1の検波回路221にバイアスを与えるバイアス生成回路224は、定電流源CS0と該定電流源CS0からの定電流Icを電圧に変換するダイオード接続のMOSトランジスタQ9と抵抗R6とから構成されている。定電流Icを流す上記定電流源CS0は、バンドギャップリファランス回路のような温度依存性の少ない定電圧を発生する定電圧回路と、生成された定電圧を電流に変換するトランジスタと、このトランジスタに流れる電流に比例した電流を流すカレントミラー回路などで構成することができる。定電流源CS0を内部回路として構成する代わりに、チップ外部から与えるように構成しても良い。また、定電流の代わりに、チップ外部から定電圧として与えるようにしても良い。定電圧として与える場合、図1の定電流源CS0の代わりに抵抗をトランジスタQ9と直列に接続すれば良い。
本実施例では、第1検波回路221の検波用MOSトランジスタQ1のゲートバイアス電圧の値として、該トランジスタQ1をB級増幅動作させることができるように、Q1のしきい値電圧に近い電圧値が設定されている。これにより、MOSトランジスタQ1には、容量C6を介して入力される交流信号に比例しそれを半波整流したような電流が流され、Q1のドレイン電流は入力交流信号の振幅に比例した直流成分を含むようにされる。
このトランジスタQ1のドレイン電流がQ2とQ3のカレントミラー回路によりQ3側に転写され、ダイオード接続のトランジスタQ4によって電圧に変換される。ここで、MOSトランジスタQ1とQ4およびQ2とQ3は、それぞれ所定のサイズ比(例えば1:1)になるように設定されている。これにより、例えば製造バラツキでMOSトランジスタQ1とQ2の特性(特にしきい値電圧)がばらつくと、これらと対を成すMOSトランジスタQ4とQ3の特性も同じようにばらつく。その結果、特性ばらつきによる影響が相殺され、MOSトランジスタQ4のドレイン端子にはMOSトランジスタのばらつきの影響を受けない検波電圧が現われるようになる。第2検波回路222も同様である。
また、この実施例では、上記バイアス生成回路224で生成され検波用MOSトランジスタQ1のゲート端子に印加されるバイアス電圧Vrefと同一の電圧が減算回路226に供給され、第2検波回路222の出力からバイアス電圧Vrefを差し引いたような電圧が減算回路226から出力される。これにより、減算回路226の出力は、バイアス生成回路224により付与される直流成分を含まない純粋な出力電力の交流成分に比例した検出電圧VDETとなる。
減算回路226は、2つのオペアンプAMP1,AMP2を備え、前段のオペアンプAMP1の出力が抵抗R13を介して後段の反転入力端子に入力され、前段のオペアンプAMP1の非反転入力端子にバイアス生成回路224からのバイアス電圧Vrefが印加されるとともに、反転入力端子にはその出力電圧と所定の直流電圧Vdc(実施例ではVoff)を抵抗R11とR12で抵抗分割した電圧が印加されている。また、後段のオペアンプAMP2の非反転入力端子には第2検波回路222の出力電圧Vdetが印加されるとともに、非反転入力端子にはその出力電圧と前段のオペアンプAMP1の出力電圧を抵抗R13とR14で抵抗分割した電圧が印加されている。
そして、この実施例の減算回路では、アンプAMP1の入力抵抗R11とAMP2の帰還抵抗R14は同一の抵抗値に、またアンプAMP1の帰還抵抗R12とアンプAMP2の入力抵抗R13は同一の抵抗値に設定される。ここで、抵抗R11とR14の抵抗値をr1、抵抗R12とR13の抵抗値をr2、2つのアンプの入力電圧VrefとVdetの差をΔVin(=Vdet−Vref)、減算回路のゲインをKgとおくと、Kg=(r1+r2)/r2であり、減算回路の出力VDETはVDET≒Vdc+Kg・ΔVinで表わされる。本実施例の減算回路は、バイアス生成回路224からのバイアス電圧Vrefと第2検波回路222の出力電圧Vdetが、電源電圧変動や温度変化、素子の製造ばらつきで変化したとしても同じ方向へ変化するため、変動分が打ち消しあって変動の少ない検出出力VDETが得られるという利点がある。
また、本実施例の出力電力検出回路220は、減算回路226の前段のオペアンプAMP1に直流電圧VdcとしてオフセットVoffを与える電圧源227が設けられており、減算回路226のアンプの反転入力端子の電位を若干低くするようにしている。これは、出力電力を制御するAPC回路(図11参照)に出力レベル指示信号Vrampを供給するベースバンド回路の特性として出力レベルを「0」にしたい場合にも完全に0VのVramp信号を出力することができない場合があり、そのような場合に出力電力検出回路220からAPC回路に供給される検出電圧VDETが0Vであると、APC回路から出力される制御電圧Vapcが0Vよりも高くなって出力電力Poutがでてしまうおそれがあるためである。
なお、この実施例のパワーモジュール200は、電力増幅部210の各素子(直流カットの容量素子C1〜C3を除く)およびバイアス回路230の各素子と、出力電力検出回路220の各素子(容量C5を除く)が、単結晶シリコンのような1個の半導体チップ上に半導体集積回路として構成されている。そして、この半導体集積回路と、電力増幅部210の容量素子C1〜C3と、インピーダンス整合回路241、直流カットの容量素子C4、カプラ242と、出力電力検出回路220の容量C5とが、1つのセラミック基板上に実装されてパワーモジュールとして構成されている。インピーダンス整合回路241を構成するインダクタは、半導体チップのパッド間に接続されたボンディングワイヤあるいはモジュール基板上に形成されたマイクロストリップラインにより形成することができる。
このように、本実施例の出力電力検出方式を適用したパワーモジュールにおいては、出力電力検出回路220を電力増幅部210およびそのバイアス回路230とともに半導体集積回路化することが容易となるため、部品点数を減らしモジュールを小型化することができるようになる。また、図示しないが、この実施例の半導体集積回路には、出力電力検出回路220により検出された検出電圧VDETとベースバンド回路からの出力レベル指示信号Vrampとを比較して電位差に応じた制御信号Vrampを生成する誤差アンプ(APC回路)を設け、該誤差アンプで生成された制御信号Vrampをバイアス回路230に供給して高周波電力増幅部210のバイアス電圧Vb1〜Vb3を生成させるように構成することも可能である。
次に、本実施例の出力電力検出回路を適用した高周波電力増幅器の特性について説明する。
図4には、本実施例の高周波電力増幅器における出力電力Poutと出力電力検出回路220の検波感度との関係が示されている。
図4において、実線Aは実施例の出力電力検出回路220を適用した場合の出力電力Poutと検波感度との関係を、破線Bは実施例の出力電力検出回路220の第1検波回路のみとした回路を用いた場合の出力電力Poutと検波感度との関係を示したものである。図4より、本実施例を適用することによって、第1検波回路のみの場合に比べて出力電力Poutのレベルの低い領域から高い領域まで出力電力検出回路220の検波感度が向上することが分かる。
上記のような特性を有する出力電力検出回路220より出力された検出電圧VDETがベースバンド回路などに供給されて、図1の高周波電力増幅部210に入力される送信信号の振幅が制御されることによって、第1検波回路221のみを使用するシステムに比べて、出力電力Poutのレベルの低い領域から高い領域まで全体に亘って精度良く出力電力を制御することができるようになる。
図5はゲイン調整手段228の概略構成を、図6はその具体的な回路例を示す。
図5に示されているように、この実施例のゲイン調整手段228は、入力電圧すなわち前段の検波回路221の出力電圧を電流に変換する電圧−電流変換回路281と、変換された電流Iaを定電流源からの電流Ibから減算する減算器282と、減算された電流をそれぞれK1倍とK2倍する増幅器283,284と、増幅器284の出力電流Ieに定電流Ifを加算する加算器285と、増幅器283の出力電流Idを加算器285の出力電流Igで制限をかけるリミッタ286とから構成されている。増幅器283,284は低パワー領域での感度を向上させるためのもので、そのゲインK1,K2は例えばK1=3,K2=1.5に設定される。増幅器284の出力電流Ieに定電流Ifを加算するのも、低パワー領域での感度を向上させるためで、その値Ifは例えば0.1mAに設定される。
図7(A)および(B)には、ゲイン調整手段228内の各部に流れる電流Ia,Ib,IcとId,Igの特性が示されている。そして、図7のような電流Id,Igがリミッタ286に供給されることによって、リミッタからは図3にI1で示すような特性を有するゲイン調整電流が出力され、図1の第2検波回路222のトランジスタQ7からの電流I2に加算されてトランジスタQ8に流されることによって、出力レベルの低い領域における出力電力検出回路220の検出感度を上げることができるようになっている。
図8は、出力電力検出回路の他の実施例を示す。
この実施例の出力電力検出回路220は、ゲイン調整手段228を設ける代わりに第2の検波回路222の出力段の電流−電圧変換用MOSトランジスタQ8のサイズを調整して第2の検波回路222のゲインを調整するようにしたものである。
具体的には、第1の実施例の出力電力検出回路220の第2の検波回路222においては、MOSトランジスタQ5とQ8のサイズ比が1:1になるように設計されているものが、第2の実施例ではMOSトランジスタQ5とQ8のサイズ比が1:1.2になるように設計されている。これにより、第1の実施例の出力電力検出回路220の検出出力VDETに近い特性の検出出力VDETを得ることができる。
この第2の実施例によれば、検出出力VDETの特性は第1の実施例に比べて若干劣るものの、ゲイン調整手段228を設ける必要がないため、第1の実施例の出力電力検出回路220に比べて回路の占有面積の増加を最小限に抑えることができるという利点がある。
さらに、本実施例における出力電力検出回路220を構成するMOSトランジスタの好適なサイズを説明すると、第1検波回路221の検波用トランジスタQ1と電流−電圧変換用トランジスタQ4のサイズ比は1:1、カレントミラー用トランジスタQ2とQ3のサイズ比は1:1であり、検波用トランジスタQ1とカレントミラー用トランジスタQ2(Q3)のサイズ比は1:10である。
一方、第2検波回路222の検波用トランジスタQ5と電流−電圧変換用トランジスタQ8のサイズ比は前述したように1:1.2、カレントミラー用トランジスタQ6とQ7のサイズ比は1:1であり、検波用トランジスタQ5とカレントミラー用トランジスタQ6(Q7)のサイズ比は1:15である。また、第1検波回路221の検波用トランジスタQ1と第2検波回路222の検波用トランジスタQ5のサイズ比は1:1である。
本発明者らが行なったシミュレーションでは、各トランジスタのサイズを上記のように設計することにより、検波回路の出力が図9に実線Aで示されているように、破線で挟まれた目標範囲内に収まる特性を有する出力電力検出回路220を実現できることが分かった。なお、図9において、符号Bで示されているのは検波回路を1段としたときの検波回路の検波出力、符号Cで示されているのは第2検波回路222のトランジスタQ5とQ8のサイズ比を1:1にした場合の第2検波回路の検波出力である。図9より、第2検波回路222のトランジスタQ5とQ8のサイズ比を1:1にした場合には、出力電力が10dBm近傍で検出感度が高くなり過ぎて目標範囲からはずれ、検波回路を1段とした場合には、出力電力が4dBm以下で検出感度が低くなり過ぎて目標範囲からはずれことが分かる。
図10は、前記実施例のパワーモジュールを適用して有効な無線通信システムの一例として、GSMとDCSの2つの通信方式の無線通信が可能なシステムの概略の構成を示す。
図10において、ANTは信号電波の送受信用アンテナ、100はGSMやDCSのシステムにおけるGMSK変復調やEDGEモードのPSK変復調を行なうことができる変復調回路や送信データ(ベースバンド信号)に基づいてI,Q信号を生成したり受信信号から抽出されたI,Q信号を処理する回路を有する半導体集積回路化された高周波信号処理回路(以下、ベースバンドICと称する)110、受信信号を増幅するロウノイズアンプLNA1,LNA2、送信信号から高調波成分を除去するバンドパスフィルタBPF1,BPF2、受信信号から不要波を除去するバンドパスフィルタBPF3,BPF4などが1つのパッケージに実装されてなる電子デバイス(以下、RFデバイスと称する)である。ロウノイズアンプLNA1,LNA2は、ベースバンドIC110に内蔵させることも可能である。
ベースバンドIC110には、GSMとDCSの送信信号をそれぞれアップンコンバートするミキサTx‐MIX1,Tx-MIX2、GSMとDCSの受信信号をそれぞれダウンコンバートするミキサRx‐MIX1,Rx-MIX2、これらのミキサで送信信号や受信信号とミキシングされる発振信号を発生する発振器VCO1〜VCO4、GSMとDCSの送信信号をそれぞれ増幅する可変利得アンプGCA1,GAC2、これらのアンプの利得を制御して所望の振幅の信号を出力させる利得制御回路111が設けられている。
また、図10において、200はベースバンドIC110から供給される高周波の送信信号を増幅する前記実施例のパワーモジュール、300は送信信号に含まれる高調波などのノイズを除去するフィルタLPF1,LPF2、GSMの信号とDCSの信号を合成したり分離したりする分波器DPX1,DPX2、送受信の切替えスイッチT/R−SWなどを含むフロントエンド・モジュールである。パワーモジュール200には、GSM用の高周波電力増幅回路210aとDCS用の高周波電力増幅回路210bとが設けられている。
図10に示されているように、この実施例では、ベースバンドIC110から高周波電力増幅回路(以下、パワーアンプと称する)210a,210bのバイアス回路230に対してGSMかDCSかを示すモード選択信号VBANDと、定電流Icontが供給され、バイアス回路230はこの制御信号VBANDと定電流Icontに基づいて、モードに応じたバイアス電流を生成しパワーアンプ210aと210bのいずれかに供給する。図10におけるバイアス回路230は、図1のトランジスタQ10〜Q13のカレントミラー回路とバイアス用トランジスタQb1〜Qb3からなる回路をGSM用とDCS用にそれぞれ備えるとともに、選択回路などを付加した回路である。
また、この実施例では、パワーモジュール200内の出力電力検出回路220により出力された検出電圧VDETがベースバンドIC110の利得制御回路111に供給され、利得制御回路111は出力検出電圧VDETと内部の出力レベル指示信号Vrampとを比較して可変利得アンプGCA1,GCA2に対するパワー制御信号PCSを生成してそれらのゲインを制御し、これに応じてパワーアンプ210a,210bに入力される高周波信号の振幅が制御されるようになっている。
なお、上記のようなGSMとDCSのデュアルバンド通信システムにおいては、GSM側のパワーアンプ210aの出力電力とDCS側のパワーアンプ210bの出力電力の最大レベルはそれぞれ規格によって規定されていて異なっている。そのため、図10には示されていないが、図10の出力電力検出回路220には、図1に示されているような構成を有する検出回路がGSM用とDCS用にそれぞれ設けられており、制御信号VBANDに応じていずれか一方を選択的に動作状態にさせることができるように構成される。
図11は、前記実施例の構成に加え誤差アンプ(APC回路)を内蔵した高周波電力増幅器を適用して有効なシステムの概略の構成を示す。特に制限されるものでないが、この応用システムもGSMとDCSの2つの通信方式の無線通信が可能なシステムとして構成されている。図11において、図10のシステムと同一の回路やデバイスには同一の符号を付して重複した説明は省略する。
図11に示されているように、この実施例では、ベースバンドIC110からバイアス回路230に対してGSMかDCSかを示すモード選択信号VBANDが供給され、バイアス回路230はこの制御信号VBANDに基づいて、モードに応じたバイアス電流を生成しパワーアンプ210aと210bのいずれかに供給する。また、ベースバンドIC110からパワーモジュール200内のAPC回路(誤差アンプ)250へ出力レベル指示信号Vrampが供給され、APC回路(誤差アンプ)250は出力レベル指示信号Vrampと出力電力検出回路220からの検出電圧VDETとを比較してバイアス回路230に対する出力制御信号Vapcを生成し、バイアス回路230は出力制御信号Vapcに応じてパワーアンプ210a,210bのゲインを制御し、これに応じてパワーアンプ210a,210bの出力電力が変化するように制御される。
なお、図10および図11のシステムにおいては、可変利得アンプGCA1,GAC2の後段にミキサTx‐MIX1,Tx-MIX2が設けられているが、可変利得アンプGCA1,GAC2の前段にミキサTx‐MIX1,Tx-MIX2を設けても良い。また、図10および図11には示されていないが、上記デバイスやモジュール以外に、RFデバイス100に対する制御信号やパワー制御信号の基になる出力レベル指示信号を生成してシステム全体を制御するマイクロプロセッサ(CPU)を設けるようにしても良い。
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば前記実施例では、高周波電力増幅部の増幅用トランジスタ211〜213にFETを用いているが、増幅用トランジスタ211〜213は、バイポーラ・トランジスタやGaAsMESFET、ヘテロ接合バイポーラ・トランジスタ(HBT)、HEMT(High Electron Mobility Transistor)等他のトランジスタを用いることも可能である。また、前記実施例では、高周波電力増幅部の増幅段が3段の場合を示したが、増幅段は1段あるいは2段であっても良い。また、検波回路221,222を構成する電流−電圧変換用トランジスタQ4,Q8は抵抗素子であっても良い。
さらに、前記実施例では、高周波電力増幅部210を構成する増幅用FET211〜213のゲートバイアスを生成するバイアス回路230として、外部からの制御電流Icontを受けてカレントミラー回路で増幅用FET211〜213にアイドル電流を流すように構成したものを示したが、バイアス回路230は外部から供給される制御電圧を抵抗で分圧してFET211〜213のゲートバイアスを生成する抵抗分割回路により構成するようにしても良い。
また、前記実施例では、カプラ242により高周波電力増幅部210の出力の交流成分を取り出すように構成されているが、高周波電力増幅部210の出力線上に設けられているインピーダンス整合回路241を構成するマイクロストリップラインに一端が接続された容量素子により高周波電力増幅部210の出力の交流成分を取り出すように構成されている場合にも本発明を適用することができる。
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野である携帯電話機に用いられる高周波電力増幅回路およびパワーモジュールに適用した場合について説明したが、本発明はそれに限定されるものでなく、無線LANを構成する高周波電力増幅回路およびパワーモジュールなどに利用することができる。
本発明を適用した高周波電力増幅回路とそれに用いられる出力電力検出回路の一実施例を示す回路構成図である。 実施例の出力電力検出回路における出力電力Poutと第1検波回路の出力電圧V2との関係を示す特性図である。 実施例の出力電力検出回路における出力電力Poutとゲイン調整手段の出力電流I1および第2検波回路内の電流I2,I3との関係を示す特性図である。 実施例の出力電力検出回路における出力電力Poutと検波感度との関係および実施例の出力電力検出回路の第1検波回路のみとした回路を用いた場合の出力電力Poutと検波感度との関係を示す特性図である。 実施例の出力電力検出回路を構成するゲイン調整手段の概略構成を示す回路構成図である。 ゲイン調整手段の具体的な回路例を示す回路図である。 (A)および(B)は、ゲイン調整手段内の各部に流れる電流Ia,Ib,IcとId,Igの特性を示す特性図である。 出力電力検出回路の第2の実施例を示す回路構成図である。 第2の実施例の出力電力検出回路における出力電力Poutと検波感度との関係(A)および実施例の出力電力検出回路の第1検波回路のみとした回路を用いた場合の出力電力Poutと検波感度との関係(B)並びに第2検波回路の入力トランジスタと電流−電圧変換用トランジスタのサイズ比を1:1とした場合の出力電力Poutと検波感度との関係(C)を示す特性図である。 本発明に係る高周波電力増幅回路(パワーモジュール)を適用して好適な無線通信システムの一例の概略構成を示すブロック図である。 本発明の高周波電力増幅回路を適用して好適な他の無線通信システムの構成例を示すブロック図である。
符号の説明
100 RFモジュール
110 ベースバンド回路(IC)
200 パワーモジュール
210 高周波電力増幅部
220 出力電力検出回路
221 第1の検波回路
222 第2の検波回路
224 バイアス生成部
226 減算回路
228 ゲイン調整回路
230 バイアス回路
241 インピーダンス整合回路
242 カプラ
300 フロントエンド・モジュール
ANT 送受信用アンテナ
LPF ロウパスフィルタ
LNA ロウノイズ・アンプ
GCA 可変利得アンプ

Claims (5)

  1. 高周波の送信信号を増幅する電力増幅回路と、該電力増幅回路の出力を検波して該出力に応じた電圧を生成する第1検波回路と、前記第1検波回路の出力電圧によりバイアスされ前記電力増幅回路の出力を検波する第2検波回路と、前記第1検波回路の出力に応じて前記第2検波回路のゲインを調整するゲイン調整手段とを備え、該ゲイン調整手段は前記第1検波回路の出力が低い領域では第2検波回路のゲインを高くし前記第1検波回路の出力が高い領域では第2検波回路のゲインを低くするような電流を出力することを特徴とする高周波電力増幅用半導体集積回路。
  2. 前記第1検波回路および前記第2検波回路は、それぞれ前記電力増幅回路の出力の交流成分を制御端子に受ける第1トランジスタと、該第1トランジスタと直列形態に接続された第2トランジスタと、該第2トランジスタとカレントミラー回路を構成する第3トランジスタと、該第3トランジスタに流れる電流を電圧に変換して出力する電流−電圧変換手段とを備え、前記ゲイン調整手段は前記第1検波回路の出力に応じて前記第2検波回路に流し込む電流を変化させることを特徴とする請求項1に記載の高周波電力増幅用半導体集積回路。
  3. 前記第1検波回路の前記第1トランジスタに動作点を与えるバイアス手段と、前記第2検波回路の出力から前記バイアス手段の出力を差し引いた電圧を検出電圧として出力する減算回路と、を備えることを特徴とする請求項2に記載の高周波電力増幅用半導体集積回路。
  4. 高周波の送信信号を増幅する電力増幅回路と、該電力増幅回路の出力を検波して該出力に応じた電圧を生成する第1検波回路と、前記第1検波回路の出力電圧によりバイアスされ前記電力増幅回路の出力を検波する第2検波回路と備え、
    前記第1検波回路および前記第2検波回路は、それぞれ前記電力増幅回路の出力の交流成分を制御端子に受ける第1トランジスタと、該第1トランジスタと直列形態に接続された第2トランジスタと、該第2トランジスタとカレントミラー回路を構成する第3トランジスタと、該第3トランジスタに流れる電流を電圧に変換して出力する電流−電圧変換用第4トランジスタとを備え、前記第1検波回路および前記第2検波回路の第2トランジスタと第3トランジスタは同一サイズであり、前記第1検波回路の第1トランジスタと第4トランジスタは同一サイズ、前記第1検波回路の第1トランジスタと前記第2検波回路の第1トランジスタは同一サイズ、前記第2検波回路の第4トランジスタは第1トランジスタよりもサイズが大きく設定されていることを特徴とする高周波電力増幅用半導体集積回路。
  5. 請求項1〜4のいずれかに記載の高周波電力増幅用半導体集積回路と、前記電力増幅回路の出力線上に設けられ前記電力増幅回路の出力の交流成分を抽出する交流成分抽出手段とが1つの絶縁基板に実装されてなることを特徴とする高周波電力増幅用電子部品。
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