JP2006190363A - ゲート制御ダイオードを使用するメモリ・セルおよびこれの使用方法、半導体構造 - Google Patents

ゲート制御ダイオードを使用するメモリ・セルおよびこれの使用方法、半導体構造 Download PDF

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Abstract

【課題】改良型3T1Dメモリ・セルを提供する。
【解決手段】メモリ・セルは、(1)第1の端子がビットラインに結合され、制御端子が第1の制御線に結合されている書込みスイッチ1325と、(2)2端子半導体デバイスの第1の端子が書込みスイッチの第2の端子に結合され、第2の端子が少なくとも1つの第2の制御線に結合され、第2の端子に対する第1の端子の電圧が閾値電圧を超えるときのキャパシタンスが閾値電圧を超えないときのキャパシタンスよりも大きくなる2端子半導体デバイス1330と、(3)制御端子が第2の制御線に結合され、第1の端子がビットラインに結合されている読出し選択スイッチ1340と、(4)制御端子がゲート制御ダイオードの第1の端子と書込みスイッチの第2の端子とに結合され、第1の端子が読出し選択ゲートの第2の端子に結合され、さらに、第2の端子が接地されている読出しスイッチ1345と、を備える。
【選択図】図24

Description

本発明は、半導体構造に関し、より詳細には、半導体メモリに関する。
過去数10年の間、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)は、より高密度により低速度になり続け、スタテック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)はより高速度により低密度になり続けている。この2つのメモリの種類は、密度および速度に関するそれ自体の技術開発曲線に沿って、別々に開発されてきた。最近、DRAMおよびSRAMの埋込みメモリが現れ始めた。埋込みメモリは、プロセッサと同じ「チップ」上にあるメモリである。現在、DRAMおよびSRAMの各々は、また、その特有のスケーリングの道に沿ってそれ自体の技術的な問題、すなわち、待機状態および活動状態の大きな漏れ電流(サブスレッショルドとトンネルの両方)、閾値電圧変動および不整合による問題に直面している。埋込みメモリによって、速度、面積、電力、保持時間、ソフト・エラー率および、閾値電圧および漏れ電流のような技術パラメータの間のより適切な最適化と調整に適した新しいメモリ・セルの可能性および需要が開かれる。チップの埋込みメモリは、一般に、チップおよび用途の要求に基づいて、特定のプロセッサまたは用途特定集積回路(ASIC)に配置される。
特に、DRAMがより小さくかつ実質的により速く作られるならば、DRAMは、埋込みメモリおよびそのセルに好都合であり、電圧が減少し続けるとき、より小さな電圧に適している。
米国特許出願番号第10/751,713号
したがって、改良されたメモリ・セルおよびこのセルを使用するメモリを実現する必要がある。
本発明の例示の態様は、改良されたメモリ・セル、メモリ・アレイ、およびこれらを使用する方法を提供する。
本発明の例示の態様では、メモリ・セルが開示される。本メモリ・セルは、本メモリ・セルに選択的にアクセスするための第1の制御線、少なくとも1つの第2の制御線および少なくとも1つのビットラインに結合されるように構成されている。本メモリ・セルは、制御端子ならびに第1および第2の端子を有する書込みスイッチ備え、この書込みスイッチの第1の端子は前記の少なくとも1つのビットラインに結合され、書込みスイッチの制御端子は第1の制御線に結合されている。本メモリ・セルは、また、第1および第2の入力端子を有する2端子半導体デバイスを有し、この2端子半導体デバイスの第1の入力端子は書込みスイッチの第2の端子に結合され、そして2端子半導体デバイスの第2の入力端子は前記の少なくとも1つの第2の制御線に結合されている。2端子半導体デバイスは、メモリ・セルにおいて電荷蓄積デバイスとして使用される。2端子半導体デバイスは、第2の入力端子に対する第1の入力端子の電圧が閾値電圧を超えるときのキャパシタンスが前記閾値電圧を超えないときのキャパシタンスよりも大きくなるように構成されている2端子半導体デバイスとを有するように構成されている。
本メモリ・セルは、その上、制御端子ならびに第1および第2の端子を有する読出し選択スイッチを備え、この読出し選択スイッチの制御端子は、前記の少なくとも1つの第2の制御線に結合され、読出し選択スイッチの第1の端子は、前記の少なくとも1つのビットラインに結合されている。本メモリ・セルは、また、制御端子ならびに第1および第2の端子を有する読出しスイッチを有し、この読出しスイッチの制御端子は、2端子半導体デバイスの第1の入力端子と書込みスイッチの第2の端子とに結合され、読出しスイッチの第1の端子は、読出し選択ゲートの第2の端子に結合され、そして、読出しスイッチの第2の端子は接地に結合されている。
2端子半導体デバイスは、ゲート制御ダイオードであってもよい。このゲート制御ダイオードは、ソースおよびゲートで構成された半導体デバイスであり、ゲート・ソース間電圧(Vgs)が閾値電圧を超えるとき反転層に電荷が蓄積され、そうでなければ実質的に少ない電荷が蓄積されるかまたは全く電荷が蓄積されない。具体的には、ゲート・ソース間電圧(Vgs)が閾値を超えるとき、2端子デバイスはキャパシタンスを有し、ゲート・ソース間電圧(Vgs)が閾値電圧より低いとき、キャパシタンスは実質的により小さいか、または桁のオーダでより小さい。スイッチは、一般に、電界効果トランジスタ(FET)として実現され、ゲート制御ダイオードは、一般に、「部分」FETとして実現され、そして、メモリ・セルのFETはn型またはp型FETであることができる。さらに、2端子半導体デバイスは、n型またはp型半導体デバイスとして実現することができる。
本発明の他の例示の態様では、本メモリ・セルを使用するアレイが開示される。そのようなアレイは、1本より多いビットラインおよびいくつかの制御線を有することができる。例えば、単一ポートまたはデュアル・ポートのメモリ・セルを使用することができる。望ましい場合には、もっと多数のポートも使用することができる。制御線は、いくつかの方法で実現することができる。例示として、前記の少なくとも1つの第2の制御線は、読出し選択スイッチと2端子半導体デバイスの第2の端子の両方に結合された単一制御線であってもよい。単一の第2の制御線を有することで、例えば、読出し、書込み、および読出し電圧増大が可能になる(例えば、2端子半導体デバイスの第2の端子の電圧を変えることで、メモリ・セルにより高い電圧がつくられる)。他の例として、第2の制御線は、2端子デバイスの第2の端子に結合された書込み制御線と、読出し選択スイッチの制御端子に結合された読出し選択制御線の2本の制御線に分割することができる。この構成で、読出し、読出し電圧増大、書込み、および書込み電圧増大が可能になる(例えば、増大された電圧がメモリ・セルに蓄えられるようになる)。その上、この構成によって、読出し選択スイッチ(例えば、FETのような)の漏れ電流が最小限になるように、読出し選択スイッチに電圧を加えることができるようになる。
本発明の他の例示の態様では、メモリ・セルにアクセスする方法が開示される。2端子半導体デバイスの第2の端子の電圧を変えることで、セルが読み出される。一般に、2端子半導体デバイスの第2の端子の電圧は、小さな電圧(例えば、接地)から大きな電圧(例えば、「VB」)に上げられる。しかし、この変化は、n型デバイスが使用されるかそれともp型デバイスが使用されるかに依存する。セルが高い電圧(例えば、データ1の値)にある場合、2端子半導体デバイスは大きなキャパシタンスを有し、大量の電荷が蓄積され、そして、第1の端子の電圧は、(例えば、データ1が記憶されたセル電圧より上に)おおよそ2端子半導体デバイスの第2の端子の電圧だけ持ち上げられる。セルが低い電圧(例えば、データ0の値)にある場合、2端子半導体デバイスは、小さなキャパシタンスまたは実在しないキャパシタンスを有し、非常に少ない電荷が蓄積されるかまたは全く電荷が蓄積されず、そして、第1の端子の電圧は、(例えば、データ0が記憶されたセル電圧より上に)非常に僅かだけ持ち上げられる。メモリ・セルを読出しながら、2端子ゲート制御デバイスの第2の端子の電圧を変えることは、読出し電圧増大と呼ばれる。
値をメモリ・セルに書き込みながら、2端子半導体デバイスの第2の端子の電圧を上げることで、書込み電圧増大を行うこともできる。書込み電圧増大によって、データ1の場合、所定の書込み電圧よりも遥かに大きな電圧が可能になり、したがって、データ1の値がセルに記憶されるとき、より長い記憶時間が得られる。
本発明の他の例示の態様では、半導体は半導体メモリ・デバイスを有し、この半導体メモリ・デバイスは、半導体メモリ・デバイスに選択的にアクセスするための第1の制御線、少なくとも1つの第2の制御線および少なくとも1つのビットラインに結合されるように構成されている。半導体メモリ・デバイスは、ゲートとウェルの間に形成された絶縁物、ゲート、およびゲートの側に形成された第1および第2のソース/ドレイン拡散領域を備える書込みトランジスタを備え、書込みトランジスタの第1のソース/ドレイン拡散領域は前記の少なくとも1つのビットラインに結合され、書込みトランジスタのゲートは第1の制御線に結合されている。半導体メモリ・デバイスは、さらに、ゲートとウェルの間に形成された絶縁物、ゲート、および絶縁物の一部に少なくとも接するソース拡散領域を少なくとも備える2端子半導体デバイスを備え、この2端子半導体デバイスのゲートは書込みスイッチの第2のソース/ドレイン拡散領域に結合され、さらに2端子半導体デバイスのソース拡散領域は前記の少なくとも1つの第2の制御線に結合されている。半導体メモリ・デバイスは、また、ゲートとウェルの間に形成された絶縁物、ゲート、およびゲートの側に形成された第1および第2のソース/ドレイン拡散領域を備える読出し選択トランジスタを備え、この読出し選択スイッチのゲートは前記の少なくとも1つの第2の制御線に結合され、読出し選択トランジスタの第1のソース/ドレイン拡散領域は前記の少なくとも1つのビットラインに結合されている。半導体メモリ・デバイスは、さらに、ゲートとウェルの間に形成された絶縁物、ゲート、およびゲートの側に形成された第1および第2のソース/ドレイン拡散領域を備える読出しトランジスタを備え、読出しトランジスタのゲートは、2端子半導体デバイスの第1の端子と書込みトランジスタの第2のソース/ドレイン拡散領域とに結合され、読出しトランジスタの第1のソース/ドレイン拡散領域は読出し選択ゲートの第2のソース/ドレイン拡散領域に結合され、そして、読出しトランジスタの第2のソース/ドレイン拡散領域は接地に結合されている。
本発明のさらなる特徴および有利点だけでなく、本発明のより完全な理解は、以下の詳細な説明および図面を参照して得られるであろう。
この開示は、ゲート制御ダイオードに基づいた高速非破壊読出しメモリ・セル、および通常の論理に基づいたバルク・シリコンおよびシリコン・オン・インシュレータ(SOI)で容易に実現することができる関連したアレイおよびシリコン構造を説明する。メモリ・セルの目標性能は、スタテック・ランダム・アクセス・メモリ(SRAM)の速度と同等であるかまたはそれよりも優れてさえいることが可能で、同じ技術世代のSRAMの面積の50%から70%の面積しか占めないことである。メモリ・セル自体が高利得特性であるために、メモリは、従来のダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(DRAM)およびSRAMで必要とされる電源電圧よりも遥かに小さな非常に低い電源電圧で動作することができる。本明細書で重要な重点は、十分な保持時間および低ソフト・エラーを意図したメモリ・セルおよびアーキテクチャの高速度態様にある。
参照を容易にするために、以下の開示は、次の項に分ける。すなわち、序文およびゲート制御ダイオード構造、ゲート制御ダイオード回路、3T1Dメモリ・セル、電圧増大および電圧利得、保持時間、漏れおよびキャパシタンス比、書込みゲートの保持時間およびサブスレッショルド漏れ制御、読出し動作および電圧増大の方法、書込み動作および電圧増大の方法、3T1Dメモリ・セル構造、および3T1Dゲート制御ダイオード・メモリ・アレイに分ける。
序文およびゲート制御ダイオード構造
本明細書で使用されるような「ゲート制御ダイオード」という用語は、一般にソースとゲートで構成された半導体デバイスを意味し、このデバイスでは、ゲート・ソース間電圧(Vgs)が閾値電圧を超えるとき電荷が反転層に蓄積され、そうでなければ実質的に少ない電荷が蓄積されるかまたは全く電荷は蓄積されない。ゲート制御ダイオードは、2端子半導体デバイスの例である。2端子半導体デバイスが、第2の端子に対する第1の端子の電圧が予め決められた電圧よりも大きいときある(一般に大きな)キャパシタンスを有し、第2の端子に対する第1の端子の電圧がその予め決められた電圧よりも小さいときより小さなキャパシタンス(一般に、遥かに小さなキャパシタンス)を有するという特性を有するどんな2端子半導体デバイスでも使用することができる。この予め決められた電圧は、本明細書で閾値電圧と呼ばれ、キャパシタンスの増加は、通常、この閾値電圧より小さな量の電圧上であることを必要とするだけである。したがって、2端子半導体デバイスのキャパシタンスは非直線的である。例えば、n型電界効果トランジスタ(FET)技術を使用してつくられたゲート制御ダイオードでは、閾値電圧を超える高い電圧によって、大量の電荷が反転層に蓄積されるようになり、そして、閾値電圧よりも低い電圧によって、数桁小さな実質的に少量の電荷が蓄積されるようになるかまたは全く電荷は蓄積されなくなる。将来の技術では、以下で説明するように、ゲート制御ダイオードに基づいたメモリ・セルおよび回路を実現するとき、バルク・シリコンおよびシリコン・オン・インシュレータ(SOI)の範囲を越えて、このゲート・ソース間特性を使用することができる。
以下の図に示すように、従来の電界効果トランジスタ(FET)の背景では、ゲート制御ダイオードは、(例えば)図2、8、11および13に示すように、3端子FETデバイス(n型かp型かのどちらか)のソースとゲートで形成することができ、ドレインは浮遊になっている(例えば、接続されてないか、存在していない)。この例示の形では、ゲート制御ダイオードは、「部分」FETまたは「半」FETの形で実現される。(例えば)図4、10、12および14に示すように、ときには、そのようなFETのソースおよびドレインが同じ電位で互いに接続されることがあり、並列に接続された2個のゲート制御ダイオードとみなすことができる。この開示では、これらの2つの異なるゲート制御ダイオードは、互換的に使用される。そして、明示的に特定しなければ、ゲート制御ダイオードは、まさに第1の基本形、すなわち半導体デバイスのソースとゲートだけとみなされる。
図1は、第1のn型ゲート制御ダイオードに使用される例示の記号を示す。記号190は、図1〜図2に示される第1のn型ゲート制御ダイオードの例示の記号である。図2は、半導体で形成された第1のn型ゲート制御ダイオード100の側面図の例を示す。第1のn型ゲート制御ダイオード100は、ゲート115(例えば、N+ドープされたポリシリコン)とpウェル130の間に形成されたゲート絶縁物120、ソース拡散領域110、2個の浅いトレンチ分離(STI)領域105および125、随意のn分離帯域140、およびp基板135を備える。以下で説明するように、pウェル130のドーパント濃度によって、ゲート制御ダイオード100の閾値電圧が実質的に制御される。
図3は、第2のn型ゲート制御ダイオードに使用される例示の記号を示す。記号190は、図3〜図4に示される第2のn型ゲート制御ダイオードの例示の記号である。図1と3の両方で、同じ記号190が使用される。図4は、半導体で形成された第2のn型ゲート制御ダイオード100の側面図の例を示す。第2のn型ゲート制御ダイオード200は、ゲート215(例えば、N+ドープされたポリシリコン)とpウェル230の間に形成されたゲート絶縁物220、ソース拡散領域210、2個のSTI領域205および225、随意のn分離帯域240、p基板235、「ドレイン」拡散領域245(例えば、第2のソース/ドレイン拡散領域)、およびソース拡散領域210と「ドレイン」拡散領域245を電気的に結合する相互接続250を備える。以下で説明するように、pウェル230のドーパント濃度によって、ゲート制御ダイオード100の閾値電圧が実質的に制御される。
図5および6は、ゲート制御ダイオード100/200で蓄積される電荷がゲート・ソース間電圧(Vgs)でどのように変化するかを示す。ハイ電圧(高い電圧)(例えば、データ1)に対応する電圧がゲート115/215に存在し、かつゲート・ソース間電圧(Vgs)がゲート制御ダイオード100/200の閾値電圧(Vt)よりも高いとき、ゲート115/215に電荷が蓄積される(例えば、ゲート115/215の下に形成される反転層126/226によって)。ロー電圧(低い電圧)(例えば、データ0)に対応する電圧がゲート115/215に存在し、かつゲート・ソース間電圧(Vgs)がゲート制御ダイオード100/200の閾値電圧(Vt)よりも低いとき、電荷はゲート115/215に全く蓄積されないか、またはほとんど蓄積されない(例えば、反転層126/226が存在しないので、ゲート115/225の下に電荷が全く蓄積されないか、またはほとんど蓄積されない)。したがって、ゲート・ソース間電圧(Vgs)に対するゲート制御ダイオードのキャパシタンス特性は、図5に示される。キャパシタンス(例えば、蓄積された電荷を電圧で割ったもので決定されるような)は、Vgsが閾値電圧よりも低いときは無視できるほどあり、Vgsが閾値電圧を超えるときVgsに大して一直線に増加し、Vgsのある特定の値より上で最大値に落ち着く。Vgsが閾値電圧を超えるとき、ある特定の量の電荷がゲート制御ダイオードに蓄積され、ゲート制御ダイオードはコンデンサとして作用する。Vgsが閾値電圧よりも低いとき、ゲート制御ダイオード100/200は無視できるほどのキャパシタンスである。グラフの下の面積が、蓄積された電荷の量である。メモリおよび論理回路に多くの新しくて有用な回路を生じさせるのは、このVgsに対して変化するキャパシタンスである。
ゲート制御ダイオード100/200の閾値電圧は、ゼロVt、低Vt、標準Vt、および高Vtの比較的広い範囲にわたって、製造時の打ち込み(例えば、pウェル130、230または以下の図に示すウェルに拡散されるドーパント)の量で非常に正確に制御することができる。ドーパント濃度が増加するにつれてVtは高くなり、そして、ゼロVtまたは非常に低いVtのゲート制御ダイオードでは、ドーパント打ち込みがほとんど必要ないかまたは全く必要ないので、本明細書で使用されるメモリ・セルの場合にプロセス変動に対して余り敏感でないより正確な閾値電圧が結果として得られる。
図6は、また、ゲート制御ダイオードのキャパシタンスがゲート制御ダイオードのゲートのサイズでどのように変化するかを示す。Vgsが閾値電圧よりも実質的に高いとき得られるゲート制御ダイオードのキャパシタンスの最大値は、所定のゲート酸化物厚さおよび誘電率で、ゲート制御ダイオードのゲートの面積にほぼ比例する。
ゲート・ソース間電圧(Vgs)が閾値を超えデータ1を表すとき、ゲート制御ダイオードは、反転層に十分な量の電荷を蓄積し、そして、データ0の場合ほとんど電荷を蓄積しないかまたは全く蓄積しないので、ゲート制御ダイオード・メモリ・セル(以下でより詳細に説明する)は、本質的な高利得(例えば、1よりも大きい)特性を有する。さらに、電圧増大技術を使用するとき、ゲート制御ダイオード・メモリ・セルは、DRAMおよびSRAMで必要とされるビットライン電圧よりもはるかに小さな(例えば、同じ技術で一般に50%)、非常に低いビットライン電圧で書き込むことができる。ゲート制御ダイオード100/200のようなゲート制御ダイオードは、読出しおよび書込み中に、一般にデータ1の値を書き込むか読み出すときだけに記憶セル電圧が増大される記憶セルを形成する。電圧増大は、反対のデータ、すなわちデータ0に対して効果がない。結果として、ゲート制御ダイオード・メモリ・セルは、電圧利得を実現する。この利得特性は独特のものであり、ゲート制御ダイオード・メモリ・セルを他のSRAMセル、DRAMセル、および利得セルと差別化する1つの要素である。
本明細書では、データ1に対応する電圧は使用される技術のハイ電圧(高い電圧)であり、データ0に対応する電圧はその技術のロー電圧(低い電圧)であると仮定する。しかし、これはただ仮定に過ぎず、論理レベルは逆にされるかもしれない。
本開示では、明示的に言及しなければ、ゲート制御ダイオードはn型であるとする。p型ゲート制御ダイオードの場合、電圧および動作はn型に対して相補的であり、当業者はそれに対応して容易に設計することができる。
図7は、第1のp型ゲート制御ダイオードに使用される例示の記号を示す。記号490は、図8に示される第1のp型ゲート制御ダイオードの例示の記号である。図7と9の両方で、同じ記号490が使用される。図8は、半導体で形成された第1のp型ゲート制御ダイオード400の側面図の例を示す。第1のp型ゲート制御ダイオード400は、ゲート415(例えば、P+ドープされたポリシリコン)とnウェル430の間に形成されたゲート絶縁物420、ソース拡散領域410、2個のSTI領域405および425、およびp基板435を備える。nウェル430のドーパント濃度によって、ゲート制御ダイオード400の閾値電圧が実質的に制御される。
図9は、第2のp型ゲート制御ダイオードに使用される例示の記号を示す。記号490は、図10に示される第2のp型ゲート制御ダイオードの例示の記号である。図10は、半導体で形成された第2のp型ゲート制御ダイオード500の側面図の例を示す。第2のp型ゲート制御ダイオード500は、ゲート515(例えば、P+ドープされたポリシリコン)とnウェル530の間に形成されたゲート絶縁物520、ソース拡散領域510、2個のSTI領域505および525、p基板535、「ドレイン」拡散領域545、およびソース拡散領域510と「ドレイン」拡散領域545を電気的に結合する相互接続550を備える。nウェル530のドーパント濃度によって、ゲート制御ダイオード500の閾値電圧が実質的に制御される。
図11は、SOIで形成された第1のn型ゲート制御ダイオード600の側面図の例を示す。第1のn型ゲート制御ダイオード600は、ゲート615(例えば、N+ドープされたポリシリコン)とpウェル630の間に形成されたゲート絶縁物620、ソース拡散領域610、2個のSTI領域605および625、および絶縁物635を備える。pウェル630は、ウェル境界636の上に形成される。pウェル630のドーパント濃度によって、ゲート制御ダイオード600の閾値電圧が実質的に制御される。
図12は、SOIで形成された第2のn型ゲート制御ダイオード700の側面図の例を示す。第2のn型ゲート制御ダイオード700は、ゲート715(例えば、N+ドープされたポリシリコン)とpウェル730の間に形成されたゲート絶縁物720、ソース拡散領域710、2個のSTI領域705および725、絶縁物735、「ドレイン」拡散領域745、およびソース拡散領域710と「ドレイン」拡散領域745を電気的に結合する相互接続750を備える。pウェル730はウェル境界736の上に形成される。pウェル730のドーパント濃度によって、ゲート制御ダイオード700の閾値電圧が実質的に制御される。
図13は、SOIで形成された第1のp型ゲート制御ダイオード800の側面図の例を示す。第1のp型ゲート制御ダイオード800は、ゲート815(例えば、P+ドープされたポリシリコン)とnウェル830の間に形成されたゲート絶縁物820、ソース拡散領域810、2個のSTI領域805および825、および絶縁物835を備える。nウェル830は、ウェル境界836の上に形成される。nウェル830のドーパント濃度によって、ゲート制御ダイオード800の閾値電圧が実質的に制御される。
図14は、SOIで形成された第2のp型ゲート制御ダイオード900の側面図の例を示す。第2のp型ゲート制御ダイオード900は、ゲート915(例えば、P+ドープされたポリシリコン)とnウェル930の間に形成されたゲート絶縁物920、ソース拡散領域910、2個のSTI領域905および925、絶縁物935、「ドレイン」拡散領域945、およびソース拡散領域910と「ドレイン」拡散領域945を電気的に結合する相互接続950を備える。nウェル930は、ウェル境界936の上に形成される。nウェル930のドーパント濃度によって、ゲート制御ダイオード900の閾値電圧が実質的に制御される。
ゲート制御ダイオード回路
本開示は、ゲート制御ダイオードを使用するメモリ・セルを説明する。メモリ・セルにおけるゲート制御ダイオードの動作を理解するために、この項で、ゲート制御ダイオード回路を示し、また解析する。
ゲート制御ダイオードを使用するメモリ・セルは、ゲート・チャネルの反転層(例えば、反転層126/226)に蓄積された電荷を利用する信号増幅を有する。上述のように、ハイ電圧(例えば、データ1)に対応する小電圧信号がゲート制御ダイオードのゲートに存在し、かつゲートの電圧がゲート制御ダイオードの閾値電圧よりも高いとき、電荷がゲートに蓄積される(例えば、ゲートの下の反転層を介して)。ロー電圧(例えば、データ0)に対応する信号がゲートに存在し、かつその電圧がゲート制御ダイオードの閾値電圧よりも低いとき、電荷はゲートにほとんど蓄積されないか、または全く蓄積されない。
しばらく図16に注意を向けると、ゲート制御ダイオード回路1100が示される。ゲート制御ダイオード回路1100は、信号線1110に結合され、さらにゲート制御ダイオード1130を有し、このゲート制御ダイオード1130のゲート入力(したがって、ゲート)が信号線1110に結合され、かつそれのソース入力(したがって、ソース拡散領域)が制御線1120に結合されている。信号線1110はキャパシタンスCLを有し、このキャパシタンスCLは、信号線1110からの集中キャパシタンス、ゲートの結合キャパシタンス、および信号線への接続回路(キャパシタンスが存在すれば)の全キャパシタンスである。容量性負荷(CL)は、ゲート制御ダイオード回路1110の一部であると考えられない。図16に示すように、信号線1110は、ゲート制御ダイオード1130のゲートに接続される。ゲート制御ダイオード1130のソースは制御線1120に接続され、この制御線は、通常、n型ゲート制御ダイオードの場合には接地(GND)であり、またはp型ゲート制御ダイオードの場合には電源電圧(VDD)である。
ゲート制御ダイオードによる信号増幅中に、制御線の電圧(Vs)は一般に増大される。制御線電圧にしたがって、ゲート制御ダイオードのソース電圧(例えば、ソース拡散領域)もまた増大されて、一般に電源電圧(VDD)の50パーセントから100パーセントの範囲のある特定の大きさ(VBで示す)だけ、n型の場合にはより高くなり、p型の場合にはより低くなる。
ここで図15に注意を向けると、コンデンサが増幅器1110で電荷蓄積デバイスとして使用されるときの増幅器の利得のグラフを示す。言い換えると、図16のゲート制御ダイオード1130が、従来のコンデンサすなわち直線コンデンサ(すなわち、キャパシタンスが電圧に対して一定のままであるコンデンサ)で置き換えられている。第1のグラフVsは、制御線1120の電圧がどのように変化するかを示す。第2のグラフは、点1101がどのように変化するかを示す。図15で理解されるように、ゲート制御ダイオード1130の代わりにコンデンサが使用されるとき、回路1100の利得は約1である。信号線1110がハイ電圧を有する場合、出力は、VBにハイ電圧(データ1)を加えたものである。信号線1110がロー電圧を有する場合、出力は、VBにロー電圧(データ0)を加えたものである。差dVinは、データ1の電圧とデータ0の電圧の間に存在する差全部である。したがって、dVoutをdVin(データ1電圧からデータ0電圧を引いたもの)で割ったものである利得は、約1である。すなわち、1の利得は、電圧利得がないことを意味する。
再び図16を参照して、信号増幅中に、ゲート制御電圧は、全キャパシタンスCLに依存してソース電圧増大からある量を引いたものに近い量だけ、n型の場合には引き上げられ、p型の場合には引き下げられる。ここで、この全キャパシタンスCLは、近くのデバイスに結合するゲートの全漂遊キャパシタンス、線のキャパシタンス、および接続回路(何か存在すれば)の全キャパシタンスの和である。結果として得られる増大電圧出力(例えば、信号線1110の出力)の実際の大きさは、計算することができる。
ゲートの信号がデータ0である場合、ゲート(例えば、位置1101)に蓄積された電荷は全く無いかほとんど無いかであり、かつゲート制御ダイオード1130のゲートはオフ(ゲート・ソース間電圧(Vgs)が閾値電圧より低い)であるので、データ0を検出するとき、ゲート制御ダイオードのゲートの電圧増加はほとんど無く、出力電圧VLは0のままであるか、または実質的に小さな電圧である。これを図17に示す。図17で、ゲート制御ダイオード1130は、参照1150で示す非常に小さなキャパシタンスを有する。たとえVsが上昇しても、信号線1110の結果として得られる出力電圧は低い。言い換えると、制御線1120とゲート(例えば、点1101)の間の電圧転送は小さい。
他方で、ゲートの信号(n型の場合はGNDから測定された電圧、またはp型の場合はVDDから測定された電圧)がデータ1で、ゲート制御ダイオードの閾値電圧より高い場合、ゲート制御ダイオードはオンであり、初期に実質的な量の電荷がゲート制御ダイオードの反転層に蓄積される。Vsが上昇するとき、ゲート制御ダイオード1130はバイアスが小さくなるか、またはオフになる。そのうえ、漂遊キャパシタンス、線キャパシタンス、およびインバータまたはバッファまたはスイッチのゲートのような近くのデバイスのキャパシタンスを含んだゲートに接続された全キャパシタンス(CL)に、反転層の電荷は転送される。また、ソースおよびゲートはコンデンサとして働くことができる。全キャパシタンス(CL)が、ゲート制御ダイオード(図18に示す)のオン・キャパシタンス(Cg_gd(オン))に比べてある特定の範囲内にあるとき、ゲート制御ダイオード1130のゲートに大きな電圧増加が生じる。したがって、図18に示すように、VLがVtよりも大きいとき参照1160で示すように、ゲート制御ダイオードは大きなコンデンサとみなすことができる。言い換えると、制御線1120とゲート(例えば、点1101)の間の電圧転送は大きい。
これによって、データ1の信号とデータ0の信号の間で、一般にVDDの50から150パーセントの大きな電圧差が、ゲート制御ダイオードのゲートに生じる。これを図19に示す。ここで、dVoutは大きな値である。信号振幅と増大電圧(VB)、すなわち負荷キャパシタンス(CL)とゲート制御ダイオード・オン・キャパシタンスの比に依存して、実現される利得は変化し、所定のゲート制御ダイオードの負荷(CL)の全範囲にわたって、この利得を計算し特徴づけることができる。一般に、ゲート制御ダイオード増幅器1100は、信号増幅中に2〜10の電圧利得を実現する。ゲート制御ダイオード1130の出力は、それ自体、完全CMOSの電圧振幅であり、一般的な小さなインバータ・バッファまたはラッチをドライブすることができる。
次の解析は、図16に示すようなゲート制御ダイオード増幅器の一般的な値を示す。Cg_gd(オン)およびCg_gd(オフ)は、それぞれ、ゲート制御ダイオードがオンおよびオフであるときのゲート制御ダイオードのゲート・キャパシタンスであるとする。そして、
Rc=Cg_gd(オン)/CL、および
rc=Cg_gd(オフ)/CL、とする。
一般的な動作では、負荷キャパシタンス(CL)の値は、ゲート制御ダイオードのオン・キャパシタンス(Cg_gd(オン))よりも小さいか、または同じ程度の大きさであるが、CLは、ゲート制御ダイオードのオフ・キャパシタンス(Cg_gd(オフ))よりも遥かに大きい。すなわち、
Cg_gd(オン)>CL>>Cg_gd(オフ)。
例えば、
Cg_gd(オフ):CL:Cg_gd(オン)=1:10:20、および
Rc=2、rc=0.1。
最初に、閾値電圧より高い論理1の信号を考えよう。この場合、ゲート制御ダイオードがオンである。
VL_ハイは論理1の電圧であるとし、VL_ローは論理0の電圧で、n型ゲート制御ダイオードの場合は一般に0(または、接地)であるとする。
制御線のVsが大きさVBの電圧だけ増大するとき、ゲートの出力電圧は次のようになる。
Vout(1)=VL_ハイ+VB Rc/(1+Rc)
VL_ハイ+VB、 ここで、Rc>>1
Vout(0)=VL_ロー+VB rc/(1+rc)
VL_ロー、 ここで、rc<<1。
dVinは、Vsが増大する前の0と1の間のゲート電圧の差とし、dVoutは、Vsが増大した後の0と1の間のゲート電圧の差とする。出力差dVoutは次のようになる。
dVout=VL_ハイ+VB Rc/(1+Rc)-(VB rc/(1+rc)+VL_ロー)。
入力差dVinは次のようになる。
dVin=VL_ハイ-VL_ロー。
VL_ロー=0の場合、利得は次のようになる。
利得=dVout/dVin1+(VB/VL_ハイ)Rc/(1+Rc)>1。
次の例を考えよう。
例1.この場合、VB=0.8V、VL_ハイ=0.2V、VL_ロー=0。
そのとき、
ゲート制御ダイオードを使用すると、 利得=5、そして
直線コンデンサを使用すると、 利得=1。
他の例を考えよう。
例2.この場合、VB=0.8V、VL_ハイ=0.1V、VL_ロー=0。
そのとき、
ゲート制御ダイオードを使用すると、 利得=9、そして、
直線コンデンサを使用すると、 利得=1。
Rcが小さい場合(<1)には、ゲート制御ダイオード信号増幅の利得は次式で与えられることを示すことができる。
利得=1+Rc-(Vt_gd/VL_ハイ) Rc1+Rc、
ここで、Vt_gdはゲート制御ダイオードの閾値電圧である。
図20は、図21および22で使用する例示のゲート制御ダイオード・メモリ・セルおよびその電圧を示す。図20で、Vg_fは、ゲート制御ダイオードのゲートの最終電圧である。留意すべきことであるが、Vg_iは、ゲート制御ダイオードのゲートの初期電圧である。
図21は、図20のゲート制御ダイオード・メモリ・セルの完全電荷転送領域および限定電荷転送領域を示す表である。完全電荷転送は、ゲート制御ダイオードがそれの全ての電荷または全てに非常に近い電荷を負荷CLに与えることを意味する。限定電荷転送は、ゲート制御ダイオードがそれの電荷の一部だけを負荷CLに与えることを意味する。図22は、異なる負荷比Rcの下でのゲート制御ダイオードの電圧利得を示す。ここで、先に定義したように、Rc=Cg_gd(オン)/CLである。
信号線が、ゲート制御ダイオードのオン・キャパシタンスよりも大きな大容量負荷(CL)を有するとき、基本的なゲート制御ダイオード増幅器の利得は落ち始め、最終的には利得は1になる(すなわち、利得はなくなる)。さらに、大容量負荷は増幅器の速度を遅くする。
例えば、次の表は、ゲート制御ダイオードのオン・キャパシタンス(Cg_gd(オン))と負荷キャパシタンス(CL)の比が異なったときの利得を示す。次のように仮定する。
VB=0.8 V、
VL_ハイ=0.2 V、
VL_ロー=0、および
rc=0.1。
そして、表は次のようである。
Figure 2006190363
ここで、Rc=Cg_gd(オン)/CL、dVout=VL_ハイ+VBRc/(1+Rc)、dVin=VL_ハイ、および利得=dVout/dVin。
図16のゲート制御ダイオード回路についてのさらなる詳細は、本出願と同じ日に出願されたルーク(Luk)その他の「ゲート制御ダイオードを使用する増幅器(AMPLIFIFIERS USING GATED DIODE)」という名称の米国特許出願番号第XX/XXX,XXX号に見出すことができる。このようにして、この出願の開示は参照して組み込む。
3T1Dメモリ・セル
3トランジスタ(T)・1ダイオード(D)・ゲート制御ダイオード・メモリ・セル(3T1D)は、1個のゲート制御ダイオードと3個のFETで構成される。1つのFETはデータ値をメモリ・セルに書き込むために使用され、そしてその他のFETは書込みゲートおよび読出しゲートとして作用し、その各々は、2ポート動作を行うように書込みビットラインまたは読出しビットラインに接続している。2本のビットラインは、読出しと書込みに共用される単一ビットラインに組み合わせることができる。ゲート制御ダイオード・メモリ・セルおよびシリコン構造は、バルク・シリコン、SOI、およびデュアル・ゲート・フィンFETにおいて低ビットライン電圧(例えば、0.3〜1.0V)で動作する将来世代のシリコン技術に応用することができる。
図23は、3T1Dメモリ・セル1300を示し、この場合デュアル・ポート・メモリ・セルである。3T1Dメモリ・セル1300は、ゲート制御ダイオード(gd)1330および3個のFET、すなわち、書込みゲート(wg)FET1325、読出しゲート(rg)FET1345、および読出し選択(rs)FET1340を備える。3T1Dメモリ・セル1300は、書込みビットライン(BLw)1305、読出しビットライン(BLr)1310、読出しワードライン(WLr)1335、および書込みワードライン1320に結合され、読出しビットライン1310はキャパシタンスCbl1315を有する。この例では、ゲート制御ダイオード1330のゲートは記憶ノードであり、データ1に対応するハイ電圧が加えられた後で電荷が反転層に蓄積される。例示では、データ0が加えられた場合、電荷は蓄積されない。ゲート制御ダイオード1330のソースは、書込みまたは読出し動作中に、電圧増大のために読出しワードライン(WLr)1335に接続する。セル電圧を増幅する読出しおよび書込み動作におけるゲート制御ダイオードの電圧増大の方法についての詳細は、以下で詳しく説明する。電圧増大は、3T1Dゲート制御ダイオード・メモリ・セル1300の信号増大および動作のために重要である。留意すべきことであるが、FET1325、1340および1345はスイッチとして動作する。書込みFET(wg)1325に関して、ゲートは書込みワードライン(WLw)1320に接続し、ドレインはビットライン(BLw)1305に接続し、そして、ソースはゲート制御ダイオード1330のゲートに接続している。書込みワードライン(WLw)1320がハイであるとき、セルが選択され、記憶ノード(例えば、ゲート制御ダイオード1330のゲート)はビットライン電圧を書き込まれる。読出しゲートFET(rg)1345に関して、ゲートは、記憶されたデータ0またはデータ1を読み出すために、記憶ノードに接続する。読出し選択FET(rs)1340は、読出し動作中に読出しワードライン(WLrs)1350によって使用可能にされ、記憶ノードの電圧(例えば、Vcell)を検出するために、読出しゲート(rg)1345のドレインを読出しビットライン(BLr)1310に接続する。
いくつかの状況では、WLr1335とWLrs1350の両方は同じ制御信号であることがある。後で詳細に説明する読出し電圧増大動作モードで、ゲート制御ダイオードのソース電圧の上昇を使用して、読出し選択FET1340を使用可能にすることができる。しかし、一般に、サブスレッショルド漏れ電流を減少するために、選択されない読出し選択FET1340のゲートに負電圧を加えてもよい。これには、WLrs1350がWLr1335と異なっていることが必要かもしれない。配線の方向はビットライン方向のように制限されないので、WLw1320、WLrs1350およびWLr1335のような1つより多いワードラインを設けることは実行可能である。また、別個のワードラインを使用することで、負荷を分散して重い負荷を減らすことができる。
図23で、3T1Dゲート制御ダイオード・メモリ・セル1300は、読出し用と書込み用の2つのポートを有する。読出しワードライン(WLr)1335は、ゲート制御ダイオード1330のソースに接続する。もう1つのワードライン(WLrs)1350は読出し選択FET(rs)1340のゲートに接続して、読出し動作および読出し中の記憶セルの電圧増大を可能にする。記憶セル電圧は、蓄えられた電圧よりも遥かに高く増大させることができる。
図23で、WLrは追加の書込みワードライン(WLw2)であってもよく(すなわち、WLrをWLw2と名付け、WLw2はWLrs1350に接続されない)、このWLw2はゲート制御ダイオード1330のソースに接続される。この配列は書込み電圧増大動作を支持し、この動作では、書込み動作中に、書込みワードライン(WLw2)を使用して、記憶ノードの電圧がビットラインのハイ電圧(VBLH)よりも遥かに大きく増大される。ビットライン・ハイ電圧(VBLH)は、データ1をメモリ・セルに書き込むための電圧に対応する。その上、この構成(以下で、図34に関連してより詳細に説明する)では、WLrs1350は、一般に、読出し選択FET1340に対する別個の制御線として実現される。
図24は、単一ポートを有する3T1Dゲート制御ダイオード・メモリ・セル1400を示し、読出しビットラインと書込みビットラインは単一ビットライン1410によって共有されている。
3T1Dゲート制御ダイオード・メモリ・セル1300のメモリ・セル、ワードラインおよびビットラインの例示の電圧を、1つの例示の製造技術の場合につて、図25に示す。ビットライン電圧は、その技術の電源電圧(VDD)よりも小さいが、読出しおよび書込み動作の電圧増大方法によって可能になるゲート制御ダイオード・メモリ・セルの固有利得によって、メモリ・セルは、読出しおよび書込み動作中にビットライン電圧よりも高い信号電圧で動作し、より優れた信号対雑音マージンを実現する。一般的なビットライン電圧は、電源電圧(VDD)の50%であり、従来のDRAMおよびSRAMに比べて、実質的な活動状態の電力節約をもたらす。
電圧増大および電圧利得
次に、ビットラインから書込みゲート(wg)1325を介して、ゲート制御ダイオード1330に小さな電圧で書き込むことができ、そのとき、この小さな電圧は、ゲート制御ダイオードのソースの電圧を上げることで(電圧「増大」とよばれる)、一般に2〜3倍に増幅される。信号増幅は、次のように、書込み動作中または読出し動作中のどちらでも行うことができる。
・書込み電圧増大:元のデータ1の電圧が書込みサイクル中に電圧増大で増幅される場合、読出しゲート(rg)1345によるその後の読出しのために、ゲート制御ダイオード1330のゲートのより高い増大された電圧が、書込み動作後にゲート制御ダイオード1330に蓄えられる。より高い増幅されたゲート電圧は、読出し動作中に、読出しゲート1345のより大きな信号マージンおよびより大きなゲート・オーバドライブをもたらす。データ0の場合、信号増幅または電圧増大はほとんど無く、ゲート電圧はほとんどゼロのままである。
・読出し電圧増大:書込み動作中に元のデータ1のより低い電圧がゲート制御ダイオード1330に蓄えられた場合、その低い電圧は読出し動作中により高く電圧増大される。これによって、結果として、元のデータ1の信号の信号増幅および電圧利得が生じ、したがって、読出し動作中に、読出しゲート1345のより大きな信号マージンおよびより大きなゲート・オーバドライブが起こる。データ0の場合、電圧増大による信号増幅はほとんどなく、ゲート電圧はほとんどゼロのままである。
書込みか読出しかどちらかによるゲート制御ダイオード・メモリ・セル1300の電圧の増大によって、メモリ・セル1300の信号対雑音マージン、および読出しゲート1345の閾値より低いか高いデータ0とデータ1の分離マージンが非常に大きくなる。このことは将来世代の技術にとって特に重要である。というのは、小信号が使用される場合、閾値電圧変動および不整合によってマージンが非常に小さくなるからである。より高い外部信号電圧を加えることができるが(例えば、ビットライン電圧を介して)、このためには、より大きな活動状態電力が必要になる。3T1Dメモリ・セル1300は、より優れた信号対雑音マージンを得るように高いセル信号電圧をつくるために、高いビットライン電圧を必要としない。代わりに、このより高い信号電圧は、書込み動作か読出し動作かのどちらかで、ゲート制御ダイオードの電圧増大によってつくられる。
ゲート制御ダイオード・メモリ・セル1300において、
Cg_gd(オン)およびCg_gd(オフ)は、それぞれ、ゲート制御ダイオードがオンおよびオフであるときのゲート制御ダイオードのゲート・キャパシタンスであるとし、
CLは、ゲート制御ダイオード(gd)のゲートに接続された全負荷キャパシタンスであるとする。ここで、CLは、一般に、読出しゲート(rg)1345のゲート・キャパシタンス、および近くにある物に対するゲート制御ダイオード1330のゲートの漂遊キャパシタンスである。
そのとき、
Rc=Cg_gd(オン)/CL、
rc=Cg_gd(オフ)/CL。
一般的な状況では、負荷キャパシタンス(CL)は、ゲート制御ダイオードのオン・キャパシタンス(Cg_gd(オン))よりも小さい。しかし、CLは、ゲート制御ダイオードのオフ・キャパシタンス(Cg_gd(オフ))よりも遥かに大きい。
Cg_gd(オン)>CL>>Cg_gd(オフ)。
例えば、
Cg_gd(オフ):CL:Cg_gd(オン)=1:10:20、すなわち、
Rc=2、 rc=0.1。
Cg_gd(オン)>CLとし、
Vt_gd=0とし、
Vt_rd=0.2Vとし、
Vcell_i=0.4V(初期セル電圧)とし、
VB=0.8V(増大電圧の大きさ、Vs=0〜>0.8V)とすると、ゲート制御ダイオードに蓄積される電荷は、次式で与えられる。
Q_蓄積=(Vcell_i-Vt_gd) Cg_gd。
ゲート制御ダイオードのソースの電圧が引き上げられるとき、いくらかの電荷がゲート制御ダイオードの反転層から負荷CLに転送される。最終ゲート電圧Vcell_fは、
Vcell_f>VB+Vt_gdであり、
CLをVB+Vt_gdに充電する電荷は、次式で与えられる。
Q_転送1=(VB+Vt_gd-Vt_rg) CL。
Cg_gd+CLの両方をVB+Vt_gdより高く充電する電荷は次式で与えられる。
Q_転送2=Q_蓄積-Q_転送1
=(Vcell_i-Vt_gd)Cg_gd-(VB+Vt_gd-Vt_rg) CL、
=Vcell_i Cg_gd-VB CL+Vt_rg CL-Vt_gd(Cg_gd+CL)、
del_V1=VB+Vt_gd-Vt_rg、
del_V2=Q_転送2/(Cg_gd+CL)、
=[(Vcell_i-Vt_gd)Cg_gd-(VB+Vt_gd-Vt_rg) CL]/(Cg_gd+CL)、
=Vcell_i Rc/(1+Rc)-VB/(1+Rc)+Vt_rg/(1+Rc)-Vt_gd、
Vcell_f=Vt_rg+del_V1+del_V2、
Vcell_f=(VB+Vcell_i)Rc/(1+Rc)+Vt_rg/(1+Rc)、 (2)
(Vcell_i>Vt_gd、Rc>1、大きなRc)の場合、
利得=Vcell_f/Vcell_i(1+VB/Vcell_i)Rc/(1+Rc)。 (3)
小さなRc<1の場合、
利得=1+Rc
であることを示すことができる。
一般的な値を入れると、
Vcell_i=0.4V(ビットライン電圧VBLH)、
VB=1V(VDD)、
Vt_gd=0、
Vt_rg=0.2V(読出しゲートのVt)、
Rc=10。
Vcell_f=(1+0.4)(10)/(1+10)+0.2/(1+10)=1.29V
利得=1.29/0.4=3.23。
次の表は、Rc、Vs、およびVg_iの関数として利得を示す。
Figure 2006190363
代表的な値を入れると、
Vcell_i=0.4(ビットライン電圧VBLH)、
VB=0.8V(VDD)、
Vt_gd=0、
Vt_rg=0.2V(RVt、読出しゲート)、
Rc=10、
Vcell_f=(0.8+0.4)(10)/(1+10)+0.2/(1+10)=1.11V
利得=1.11/0.4=2.78。
これを、Rc、Vs、およびVg_iの関数として次の利得表に示す。
Figure 2006190363
ソース電圧が増大されたとき、ゲート制御ダイオード1330は何らかの電荷を記憶セルから近くの回路(この場合は、読出しゲート1345)に部分的に転送して、容量性セルを使用する従来のDRAMセルおよび利得セルに比べて非常に大きな信号を実現する。電圧利得は常に1よりも大きく、一般に2から10の間の利得を実際に実現することができる。確かに、3T1Dメモリ・セル1300は、ビットラインからの初期蓄積電圧の数倍の電圧利得を実現するが、従来のDRAMセルおよび利得セルの場合には電圧利得はない。利得セルでは、電圧利得は1であるが、DRAMでは、電荷共有のために、セルの電荷および電圧が失われ、読出し動作が必要になった後で回復される。本発明では、セル電圧のこの利得は、書込み動作中または読出し動作中のどちらでも利用することができる。従来のゲート・セルにおけるただ単一の利得(読出しゲートによる)に比べて、記憶セル(電圧利得)と検出読出しゲート(電流利得)の両方で「二重利得」が達成される。
保持時間、漏れおよびキャパシタンス比
ゲート制御ダイオード・メモリ・セル1300の保持時間を改善するために、2つの主要な漏れ電流に対処しなければならない。すなわち、
・ゲート制御ダイオード1330のゲートに接続する書込みゲート1320のソースを流れるサブスレッショルド電圧電流、および
・ゲート制御ダイオード1330のゲートでのトンネルによる漏れ電流、である。
サブスレッショルド電流は、書込みワードライン(WLw)1320に負電圧を加えることで最小になるので、選択されないセルの書込みゲート全ては、負ゲート電圧、したがって負のゲート・ソース間電圧(Vgs)を有する。また、FET1325の閾値電圧を高くすることでも、閾値電圧の1デケード当たり約100mVで、サブスレッショルド漏れが減少する。
ゲート絶縁物厚さの増加と共に高いKのゲート誘電体を使用することで、ゲートを流れるトンネル電流は減らすことができる。25オングストロームの一般的なゲート酸化物厚さは、ゲート・トンネル電流を制限するのに十分であるかもしれない。例として、90ナノメートル(nm)技術以上では、トンネル電流を低く保つために十分な酸化物厚さを維持しながら、ゲート制御ダイオード1330の十分なオン・キャパシタンスを実現するためには、高いKのゲート誘電体が必要であるかもしれない。
現在技術に関係しかつ将来技術のスケリーングを考慮すると、ゲート制御ダイオード1330および読出しゲート1340の全キャパシタンスは、一般に、おおよそ1から2フェムトファラッド(fF)である。将来世代の技術では特徴サイズはより小さくなるが、ゲート酸化物厚さはより薄くスケーリングされるので、最終結果として、ゲート・キャパシタンスは依然としてほぼ一定である。ゲート酸化物厚さをスケーリングと共に比例するように減らすことが最早できなくなるある点まで、高いKの誘電体がキャパシタンス値をほぼ同じに保つための選択肢である。そのように、ゲート制御ダイオード1330のキャパシタンスの設計値は、ある期間にわたってほぼ一定であると考えられる。ゲート制御ダイオード1330と読出しゲート1345のキャパシタンスの比が前に示した式(1)、(2)、(3)および(4)で与えられると認められる限り、はるかに小さなキャパシタンス値も使用できる。指摘すべきことであるが、ゲート制御ダイオード・キャパシタンスのより高い値は、漏れおよびソフト・エラーのために、セル電圧を安定化するのに有利であるが、キャパシタンスの値が大きいほど、より大きなセル面積が必要になる。それで、2fFから8fFが、ゲート制御ダイオードおよび読出しゲートの全キャパシタンスの良い範囲である。
セル電圧安定のためにより大きな全キャパシタンスを使用して保持を改善しかつソフト・えらーを減らすことが望ましい場合には、より小さなキャパシタンス比Rcを使用する方がよい。ここで、Rc=Cg_gd/CLである。というのは、ゲート制御ダイオード・オン・キャパシタンスが大きければ大きいほど、ゲート制御ダイオードは、ドライブするための大きなワードライン(WLr)・ドライバを必要とするからである。そのような場合、より小さなキャパシタンス比を使用することで、大きな全キャパシタンスとワードラインをドライブすることの容易さの間の釣り合いがよくなる。一般に、ゲート制御ダイオードのオン・キャパシタンスは4pFより小さくなければならない。データ0の書込みおよび読出しの場合、ゲート制御ダイオード1330は電荷を蓄積しないので、ゲート制御ダイオード1330のソースおよびゲートに供給する必要のある活動状態電流はない。このことは、活動状態電力を節約しかつビットラインおよびワードラインの電圧変動を最小限にするための、ゲート制御ダイオード1330の重要な有利点である。というのは、平均で、データの読出しおよび書込みの50パーセントは0であるから。
保持時間および書込みゲートのサブスレッショルド漏れ制御
ゲート制御ダイオード・メモリ・セル1300の保持時間は、ゲート制御ダイオード1330のゲートからシリコン本体への、およびゲート・トンネルによるドレインへの全漏れ電流と、書込みゲート1325のソースからドレインおよびドレインから本体を介したサブスレッショルド漏れ電流とによって決定される。セルがデータ1のハイ電圧を蓄えているとき全漏れ電流(I_漏れ)によって電圧が放電されるという点から、セルの保持時間(T_保持)は、ある量の電荷を失う時間で決定される。保持時間が、ハイ電圧のある量V_低下を失うこと、例えば蓄えられた電圧の10パーセントを失うこととして定義される場合、
T_保持=V_低下Cg_gd(オン)/I_漏れ、となる。
一般的に、T_保持が10μs(マイクロ秒)に設定された場合、
V_低下=0.1 V、Cg_gd(オン)=2 fF、および
I_漏れ<V_低下 Cg_gd(オン)/T_保持
=0.1 (2e-15)/10e-6=2e-11=20 pA。
現状のシリコン技術に関係して、そのような小さな漏れ電流を実現するために、書込みゲートの閾値電圧は、標準閾値電圧デバイスよりもおおよそ3〜4デケード大きい必要がある。このことは、ほぼ100mV/デケードの閾値電圧傾斜である場合、ほぼ−0.4Vから−0.3Vの負電圧を選択されないメモリ・セルの書込みゲートのゲートに加えることと同等である。さらに、この漏れ電流要求条件よりもゲート・トンネル電流を小さくするするために、ゲート酸化物厚さは25Åより厚くなければならない。
読出しおよび電圧増大の方法
データ1に対応する電圧がゲート制御ダイオード1330のゲートに存在し、かつこの電圧がゲート制御ダイオード1330の閾値電圧よりも高いとき、ゲート・チャネルの反転層に電荷が蓄積される。データ0に対応する電圧がゲートに存在し、かつ電圧がゲート制御ダイオード1330の閾値電圧よりも低いとき、電荷はゲートに全く蓄積されないか、またはほとんど蓄積されない。ゲート・ソース間電圧(Vgs)に対するゲート制御ダイオードのキャパシタンス特性を、図5および6に示す。上で説明したように、Vgsが閾値電圧より低いときキャパシタンスは無視できるほどであり、Vgsが閾値電圧を超えるとき、キャパシタンスはVgsとともに一直線に増加し、特定の値のVgsより上で最大値に落ち着く。Vgsが閾値電圧を超えるとき、ある特定の量の電荷がゲート制御ダイオードに蓄積され、ゲート制御ダイオードはコンデンサとして作用する。Vgsが閾値電圧より低いとき、ゲート制御ダイオード1330は無視できるほどのキャパシタンスである。
再び図16、17および18を参照して、読出し動作の場合、読出しワードライン(WLr)1335の電圧は、大きさVBだけ上昇する。データ0に対応する電圧がゲート制御ダイオード1330のゲートに加えられたとき、電圧が閾値電圧より低いので、ゲート制御ダイオードに蓄積される電荷はゼロまたは無視できるほどであり、ゲート制御ダイオード1330の両端間のキャパシタンスは、ゲートとソースの間の周辺および重なりのキャパシタンス(Cg_gd(オフ))である。このキャパシタンスは、ゲートのオン・キャパシタンス(Cg_gd(オン))および周囲漂遊キャパシタンス(C_漂遊)に比べて非常に小さい。WLrが上昇するとき、Cg_gd(オフ)は非常に小さくかつ結合効果が非常に小さいので、ゲート制御ダイオードのゲートの電圧増加は非常に僅かに過ぎない。データ0の結合効果は、ゲート制御ダイオード・キャパシタンス(例えば、ほとんどゼロ)と負荷キャパシタンス(CL)によって形成された電圧分割器から生じ、キャパシタンスCLの方が大きく、例えば、10:1である。キャパシタンスCLは、ゲート制御ダイオード1330のゲートの漂遊キャパシタンスと、接続する線およびデバイスのキャパシタンス、この場合は読出しゲート1345のゲート・キャパシタンスとで構成される。それで、データ0を読み出すゲートの電圧増加は非常に小さく、VB/10の程度である。データ1がメモリ・セル1300に記憶されたとき、相当な量の電荷(Q_蓄積)がゲート制御ダイオード1330に蓄積され、ゲート制御ダイオードの両端間のキャパシタンス(Cg_gd(オン))は大きい。WLr1335の電圧が上昇するとき、この電圧はゲート制御ダイオードのソース電圧と同じ電圧であるが、ゲートの電圧(Vg_gd)は、次式のように増大される。
Vcell_f=VB cc+Vcell_i,cc=Cg_gd/(Cg_gd+CL)、
ここで、ccは、ゲート制御ダイオード・キャパシタンスと接続ノードのキャパシタンスによってゲート制御ダイオード1330のゲートに対して形成された電圧分割器の結合係数であり、Vcell_iはゲート制御ダイオードのゲートの初期セル電圧(Vcell)であり、さらにVcell_fは、WLr1335の電圧が上昇した(「電圧増大」と呼ばれる)後のセル電圧である。
例えば、
Cg_gd(オフ):CL:Cg_gd(オン)=1:10:100
VB=0.8V、VBLH=0.4V、
次の表は、データ0およびデータ1を読み出す場合のゲート制御ダイオードの電圧利得を示し、ここで、利得=(1.13−0.08)/(0.4−0)=2.63である。
Figure 2006190363
これによって、データ0の読出しとデータ1の読出しの間に大きな電圧差が生じることになる。実際、上の例では、メモリ・セル1300で約2.6の電圧利得が生じる。ゲート制御ダイオードをコンデンサに取り替えると、0の読出し電圧および1の読出し電圧はそれぞれ0.8Vおよび1.2Vであり、電圧利得はない(すなわち、利得=1)。
図26は、3T1Dメモリ・セル1300およびセンス増幅器ユニット1710を備えるメモリ部分1700を示す。センス増幅器ユニット1710は、読出し動作中に読出しビットライン(Blr)1310の信号を検出し、かつ増幅し、そして大域ビットライン1711に出力する。書込み動作中に、センス増幅器ユニットは、大域ビットライン1711の信号を、後でゲート制御ダイオード記憶セル1330に書き込むために、書込みビットライン(Blw)1305に送る。図27は、メモリ部分1700を使用するいくつかの例示の波形を示す。これらの図は、以下の説明で使用する。
図27は、読出し動作中にセル電圧を増幅する電圧増大と共に、3T1Dメモリ・セル1300の読出し動作を有する方法を示す。図26は、n型ゲート制御ダイオード1330を有するメモリ・セル1300を示す。読出しビットライン(BLr)1310および書込みビットライン(BLw)1305を有する2ポート構成を示すが、図27に示す方法は、単一ポートまたは2より多いポートを有するメモリ・セル1300にも適用できる。メモリ・セル1300に接続された1つの書込みワードライン(WLw)1320および1つの読出しワードライン(WLr)1335がある。メモリ・セル1300は3T1Dメモリ・セルであり、この3T1Dメモリ・セルは、先に詳細に説明したように、ゲート制御ダイオード(gd)1330、読出しゲート(rg)1345、書込みゲート(wg)1325、および読出し選択FET(rs)1340を備える。ビットラインは、入力/出力用のセンス増幅器1710に接続され、このセンス増幅器は一般にメモリ・セルの外にある。読出しワードライン1310および書込みワードライン1305は、一般にメモリ・セルの外にあるワードライン・ドライバ(図示しない)によってドライブされる。
書込みワードライン(WLw)1320の電圧は、書込み用のセル1330を活動化する制御信号である。ワードライン1320の電圧は、一般に、0ボルト(V)(例えば、GND)と電源電圧(例えば、VDD)の間であり、または、好ましくは、選択されないそのセルのサブスレッショルド漏れ電流を減少させるために、0ボルトの代わりに負電圧が使用される。WLw1320がハイであるとき、これに接続するセル1330が書込みのために活動化される。読出しワードライン(WLr)1335の電圧は、読出し動作のためにゲート制御ダイオード(gd)1330のソースに接続される制御信号である。読出しワードラインWLr1335は、前に詳細に説明したようにゲート制御ダイオード1330の電圧を増大するために使用される。読出しワードラインの電圧は、一般に、0ボルトと電圧増大の大きさのVBの間である。WLr1335のロー電圧は、セルに書き込まれる信号を高めるように僅かに負で、ゲート制御ダイオードの閾値電圧を偏らせることもできる。書込みビットライン(BLw)1305の電圧は、セルに書き込むデータ0(一般に、0Vまたは接地のようなロー電圧)またはデータ1(一般に、VBLHのようなハイ電圧)を伝える信号線である。読出しビットライン(BLr)1310の電圧は、セルの記憶データの読出しで生成された信号を伝える信号線である。読出しビットライン1310は、一般に、ビットライン・ハイ電圧(VBLH)に予め充電され、そして信号検出および出力用のセンス増幅器に接続される。
WLr1335を使用して、読出し選択FET(rs)1340のゲートを制御して、読出し中にFET1340をビットライン1310に対して使用可能にすることができる。また、読出し選択FET(rs)1340のゲートを制御するために、ゲート制御ダイオード1330のソースを制御するWLrを使用しないで、別の随意の制御線(WLrs)1350を追加することが望ましい。WLr1350がハイであるとき、メモリ・セル1300は、読出し用のビットラインに結合される。このことはWLr1335が行うことである。WLrs1350は、行が選択されないときのFET1340のゲートに加えるための負のロー電圧を有し、このことによって、アレイが活動状態であるとき活動状態のサブスレッショルド漏れ電流が減少するが、その特定の行は選択されない。
図27のこれらの例示の方法および動作は、n型ゲート制御ダイオード・メモリ・セル1300を含み、読出しビットラインはハイ(VBLH)に予め充電される。この方法は、p型ゲート制御ダイオードにそれ相応に当てはまり、読出しビットラインはロー(GND)に予め充電され、相補的なやり方で動作する。p型動作の詳細は、当業者が決定することができる。
読出し電圧増大の方法は、3T1Dメモリ・セル1300を動作させるように図27で説明する。図27の右側部分に、動作を説明するように示された時間にわたった6つの電圧がある。第1のグラフは、書込みワードライン(WLr)1320の電圧である。第2のグラフは、読出しワードライン(WLr1335またはWLrs1350)の電圧である。第3のグラフは、記憶セル(Vcell)の電圧である。第4のグラフは、書込みビットライン(BLw)1305の電圧である。第5のグラフは、読出しビットライン(BLr)1310の電圧である。第6のグラフは、センス増幅器出力1711の電圧である。データ0とデータ1の両方を示し、データ0またはデータ1の書込みおよび読出しを図示する。
第1に、(電圧増大されない)「書込み」動作を示す。書込みワードラインは、ハイに活動化され、書込みビットラインのデータ(データ1かデータ0かのどちらか)が、書込みゲートを介してゲート制御ダイオード1330に書き込まれる。選択されないセルでは、サブスレッショルド漏れ電流を減少させるために、ゲートは他のWLw1320で負電圧に接続される。
読出しワードラインWLr1335では、書込み動作中に、選択肢として、小さな負電圧を読出しワードラインに加えることができる。この小さな負電圧は、そのソースが読出しワードライン1335に接続されているゲート制御ダイオードの閾値電圧を下げる効果を有し、セルに書き込まれる信号すなわち電荷を増大する。
第2に、「読出し」動作を示す。ゲート制御ダイオード1330のソースに接続された読出しワードライン(WLr)1335が活動化される。先に詳細に説明したように、電圧はVBだけより高く引き上げられて、ゲート制御ダイオード1330にかかる電圧を増大する。セル1300がデータ0を記憶している場合、ゲート制御ダイオード1330のゲートのセル電圧はGNDである。ゲート制御ダイオード1330にはほとんど電荷が無いので、セル電圧は依然としてGNDのままである。GNDにあるセル電圧は、読出しゲート(rg)1345のゲートに現れる。セル電圧は読出しゲート1345の閾値電圧より低いので、その結果、読出しゲートは依然としてオフのままであり、読出しゲート1345を流れる電流は無視できるほどである。ビットライン電圧は依然として変わらないで、予め充電された電圧(VBLH)のハイのままである。セルがデータ1を記憶している場合、電圧増大が利用される前にセル電圧はVBLHである。電圧増大が利用された後で、ゲート制御ダイオード1330のゲートの電圧は「sVB」だけ上昇する。ここで、sは、ゲート制御ダイオードの動作において先に説明したような結合係数である。大きさ(VBLH+sVB)のこの1信号読出しで、大きな電圧利得が実現され、読出しゲート(rg)1345は強くオンになる。そして、FET(rs)1340がオンであるので、ビットライン1310を放電する十分に大きな電流が発生する。ビットライン1310の電圧は接地(GND)の方に向って動き、その時定数は、ビットライン1310のRCおよび読出しゲート電流によって決定される。データ0を読み出す場合、読出しゲートはオフのままであり、ビットラインはハイのままである。データ0(例えば、ビットライン電圧がハイのままである)かデータ1(例えば、ビットライン電圧がローになる)のどちらかに対応するビットライン信号がビットライン1310に生じた後で、センス増幅器が活動化され、対応する信号を大域ビットライン1711に出力する。シングル・エンデッド・ゲート制御ダイオード・センス増幅器のようなシングル・エンデッド・センス増幅器を使用することができる。
書込み動作および電圧増大の方法
図28は、書込み動作中にセル電圧を増幅する電圧増大と共に、3T1Dメモリ・セル1300の方法および書込み動作を示す。図26は、n型ゲート制御ダイオード1330を有するメモリ・セルを示す。メモリ・セルの信号および制御についての詳細は、先に説明した。
書込みワードライン(WLw)1320の電圧は、書込み用のセルを活動化する制御信号である。その電圧は、0ボルト(GND)と電源電圧(VDD)の間であるか、または好ましくは、選択されないそのセル1300のサブスレッショルド漏れ電流を減少させるために、0ボルトの代わりに負電圧が使用される。WLw1320がハイであるとき、これに接続するセル1300が書込みのために活動化される。書込みビットライン(BLw)1305の電圧は、セルに書き込むデータ0またはデータ1を伝える信号線である。読出しビットライン(BLr)1310の電圧は、セルの記憶データの読出しで生成された信号を伝える信号線である。読出しビットライン(BLr)1310は、ビットライン・ハイ電圧(VBLH)に予め充電され、そして信号検出および出力用のセンス増幅器に接続される。WLr1335を使用して、読出し選択FET(rs)1340のゲートを制御して、読出し中にFET1340をビットライン1310に結合することができる。上で説明したように、また、読出し選択FET(rs)1340のゲートを制御するために、ゲート制御ダイオード1330のソースを制御するWLr1335を使用しないで、別の随意の制御線(WLrs)1350を追加することが望ましい。WLrs1350がハイであるとき、メモリ・セル1300は、WLr1335が行うように、読出し用のビットライン1310に結合される。WLr1350は、行が選択されないときFET1340のゲートに一般に加えられる負のロー電圧を有する。というのは、これによって、アレイが活動状態であるとき活動状態のサブスレッショルド漏れ電流が減少するからである。しかし、その特定の行は選択されない。
電圧増大を有する書込み動作の方法(図28)では、読出し動作(図27)と比べて、制御信号の使用が僅かに違っている。WLrを使用する代わりに、第2の追加の書込みワードライン(WLw2)が、ゲート・ダイオードのソースをドライブするように接続される(例えば、WLw2はWLr1335と同じ線であるがWLw2はWLrとは違ったやり方で使用される)。この書込みワードラインWLw2は、ゲート制御ダイオード・メモリ・セル1300に蓄えられた電圧を増大し増幅するために使用され、その結果、遥かにより大きな信号がセルに記憶されるようになる。蓄えられる電圧がより大きいことで電圧安定性が向上して、より長いデータ保持特性、および放射によるソフト・エラーに対する耐性が得られるようになる。
図28のこの例示の方法および動作は、n型ゲート制御ダイオード・メモリ・セルを含み、読出しビットライン1310はハイ(VBLH)に予め充電される。この方法は、p型ゲート制御ダイオードにそれ相応に当てはまり、読出しビットラインはロー(GND)に予め充電されて、相補的なやり方で動作する。そして、そのような動作は、当然、当業者が決定することができる。
3T1Dメモリ・セル1300を動作させる書込み電圧増大方法は説明した。書込み動作中に、書込みワードラインWLw21335は、サイクルの初めに大きさVBだけ下がる。書込みビットライン(WLw)1320のデータ0または1に対応する電圧が、ゲート制御ダイオード1330のゲートに書き込まれる。セルに書き込まれた電圧は、データ0の0ボルトか、データ1のVBLHかのどちらかである。そのとき、書込みワードラインWLw2は大きさVBだけより高く上昇し、それで、書込みワードラインWLw2の電圧は書込み前のサイクルに戻る。WLw2のこの上昇の結果として、ゲート制御ダイオード1330のゲートのセルに蓄えられた電圧は、大きさ「sVB」だけより大きく増大される。セルの最終電圧はおおよそ(VBLH+sVB)である。書込みゲートのソース電圧と同じであるゲート制御ダイオードのゲート電圧が上昇するとき、書込みゲート1320は自動的に切断される。というのは、ソース電圧が、ゲート電圧に閾値電圧を加えたものより高いからである。書込みゲートがオフなので、そのような電圧上昇で、ビットライン1305に活動状態電流または外乱は生じない。データが0の場合、ゲート制御ダイオード・メモリ・セル1300にはほとんど電荷が無く、セルの電圧はGNDにとどまっており、書込みゲート1320はオンのままになっている。また、書込みゲートを流れる活動状態電流の流れも無く、低電力動作にとって有利である。
書込み動作後、ゲート制御ダイオード・メモリ・セル1300に蓄えられた電圧は、サイクルの初めにセルに書き込まれた元の電圧(VBLH)よりも遥かに大きい。電圧利得のメカニズムおよび利得の大きさは先に詳細に説明した。ビットライン活動状態電流および電力が、ビットラインにより高い電圧を加えることによるものに比べて、およびそのような電圧がメモリ・セル1300に書き込むように使用されるときに比べてはるかに小さい(一般に、約50%)ことが、書込み動作中のこの電圧増大の有利点である。この方法およびセル構造を使用して書込み動作中に電圧利得が実現され、このことが、他のDRAMセル、SRAMセルおよび利得セルとこのメモリ・セル1300およびその使用方法を識別している。セルに書き込まれる電圧がビットライン電圧(VBLH)よりも高く、一般に約2倍以上であることで、セル電圧安定性、データ保持、および放射によるソフト・エラーに対する耐性が高められる。
読出し動作中に、読出しワードラインWLr1340が活動化されたとき、データ1の大きな電圧によって、読出しゲート1345が強くオンする。読出し選択FET(rs)1340がオンするとき、ビットライン1310を放電するように十分に大きな電流が発生する。ビットライン電圧は接地(GND)の方に向かって動き、その時定数は、ビットライン1310のRCおよび読出しゲート電流によって決定される。データ0の読出しでは、読出しゲートはオフのままであり、ビットラインはハイにとどまっている。データ0(例えば、ビットライン電圧がハイのままである)か、データ1(例えば、ビットライン電圧がローに移る)かのどちらかに対応するビットライン信号がビットライン1310に発生した後で、センス増幅器は活動化され、対応する信号を大域ビットライン1711に出力する。
3T1Dメモリ・セル構造
1.ゲート制御ダイオードの平板状実現
本開示で先に詳細に説明したように、ゲート制御ダイオード・メモリ・セルは、ゲートとソースだけに接続のある状態で、FETの「半分」の最も簡単な形で実現することができる。平板状ゲート制御ダイオードの場合、データ1がセルに書き込まれたとき、データ1の信号をセルにハイとして得るためには、非常に小さなVtまたはゼロVtのデバイスが有利である(Vt_gd〜0)。低レベルのドーパントのn型FETまたは空乏化されたn型FETの実現を、ゲート制御ダイオードとして選ぶことができる。図29は、n型ゲート制御ダイオードを使用してバルク・シリコンで実現された例示の3T1Dメモリ・セル1900の断面を示す。
3T1Dメモリ・セル1900は、1つまたは複数のビットライン1905、接地1910、2個の接地金属コンタクト1911および1912を備え、大域接地線が2セルごとから16セルごとにビットラインと平行して走っており(図では、接地線はビットラインの後ろにある)、さらに、読出しビットライン(BLr)1915とこれの金属コンタクト1916および1917、書込みワードライン(WLw)1920とこれの金属コンタクト1921、書込みビットライン(BLw)1925とこれの金属コンタクト1926および1927、ドレイン拡散領域1975、ゲート1978、ゲート絶縁物1983、ソース拡散領域1970、MCBar金属コンタクト1991、浅いトレンチ分離(STI)領域1965、ポリシリコン・ゲート1994、金属コンタクト1933および1940を有する読出しワードライン(WLr)1945、STI領域1950および1953、pウェル1992、随意のn分離帯域1955、p基板1960、および絶縁層1930を備える。ゲート制御ダイオード1904は、ゲート1904およびゲート絶縁物1990およびソース(図示しない)で形成される。ゲート制御ダイオード1904のソースは、金属コンタクト1933を介してWLr1945に結合されている。部分1992は、ゲート絶縁物1990とゲート絶縁物1993を分離する。一般に、部分1992は、ゲート1994からのポリシリコンで埋められるかもしれない。
書込みFET1901は、ゲート1978、ゲート絶縁物1983、およびソース/ドレイン拡散領域1970、1975で形成され、金属コンタクト1921を介してWLw線1920に接続されている。読出し選択FET1902は、ゲート1994の前に形成され、一方で、読出しFET1903はゲート1994の後ろに形成されている。読出し選択FET1902のソース(図示しない)は、読出しFET1903(ゲート1994の後ろに示す)のドレイン(図示しない)に接続されている。読出し選択FET1902のドレイン(図示しない)は、ゲート1904の前にあり、読出し選択FET1902のFETチャネル(図示しない)はページに向かって入っている。読出しFET1903のソース(図示しない)は、金属コンタクト1912を介してGND線1910(ゲート1994の後ろ)に接続されている。読出しFET1903のゲート(図示しない)はゲート1994の後ろにあり、そのFETチャネル(図示しない)はページに向かって入っている。MCBar1991は、ソース拡散領域1970を読出しFET1903のゲートに接続する。ゲート1983、ゲート1994、および読出しFET1903および読出し選択FETのゲート(図示しない)は、一般に、高濃度にドープされた(例えば、N+)ポリシリコンで作られている。この例では、書込み線WLr1933および制御線WLrs1940は組み合わされている。
図29に示すように、ソース拡散領域1975は、ゲート制御ダイオード・メモリ・セルの書込みゲートの一部として形成され、2個のゲート制御ダイオード・メモリ・セルの書込みゲートの間で共有されるかもしれない(例えば、ゲート制御ダイオード・メモリ・セルの一方の書込みゲートは、ゲート1978、ゲート絶縁物1983、ソース拡散領域1975、その他で形成され、別のゲート制御ダイオード・メモリ・セルの他方の書込みゲートは、ゲート2521、ゲート絶縁物2583、ソース拡散領域1975、書込みワードライン2520、金属コンタクト2527、およびドレイン拡散領域2570で形成される)。この構造によって、互いに隣り合って実現された2個の隣接したゲート制御ダイオード・メモリ・セルは、同じビットライン(BLw)に結合されることもあるソース拡散領域1975を共有することができるようになり、さらにシリコン面積が減少される。
図30は、n型ゲート制御ダイオードを使用してSOIで実現された例示の3T1Dメモリ・セルの断面を示す。3T1Dメモリ・セル2000は、上で図30に示した構造を備えるが、絶縁物2060の上に形成されている。
2.ゲート制御ダイオードのトレンチ実現
図31は、上で図29に示した構造で構成された例示の3T1Dゲート制御ダイオード・メモリ・セル2100を示す。さらに、ゲート制御ダイオード・メモリ・セル2100は、浅いトレンチの形で実現されたゲート制御ダイオード1904を有し、そのゲートは、薄い酸化物2190で囲繞されシリコン1950でその下を隔てられた円柱状ポリシリコン・トレンチ2110で形成されている。理解すべきことであるが、ポリシリコン・トレンチは任意の断面形状を有すことができ、例示の円柱状実現に限定されない。ポリシリコン・トレンチの隣のシリコン表面の領域は、ゲート制御ダイオードのソース拡散を形成するようにより高濃度にドープされており、ポリシリコン・トレンチがゲートである。この実現は、ゲート制御ダイオードのための表面領域が比較的小さく、かつ比較的大きなキャパシタンス(Cg_gd)を生成して、データ保持および、ソフト・エラー率(SER)に対する保護の改善のために、深いところに限定された電荷転送領域で動作することができる(Rc>10〜100)という有利点を有する。このためには、プレーナ技術に加えて技術開発が必要であり、さらに標準プレーナ・シリコン技術において埋込みメモリ用の追加の処理ステップが必要である。
図32は、図31で使用されたトレンチ・ゲート制御ダイオード構造の側面断面を示す。他のゲートは、薄い酸化物2290で囲繞されシリコン1950でその下を隔てられた円柱状ポリシリコン・トレンチ2210で形成されている。ソース拡散領域2220は、ゲート制御ダイオードの一部として形成され、2個のゲート制御ダイオードで共有されている(1つは、ゲート1994、ゲート絶縁物2190および1990、ポリシリコン・トレンチ2110、およびソース拡散領域2220で形成され、他方は、ゲート2294、ゲート絶縁物2290および2291、ポリシリコン・トレンチ2210、およびソース拡散2220で形成されている)。STI領域2230および2240は、ゲート制御ダイオードを半導体上の他のデバイスから分離している。この例では、「ゲート」は、キャップ部分1994およびトレンチ部分2110を含む。図32の構造によって、同じワードライン(WLr)に結合されることもあるソース拡散領域を共有して、互いに隣接し合って実現された2個の隣接したゲート制御ダイオードが可能になり、さらにシリコン面積が減少される。
図29〜32において、ビットラインおよびGND線は、一般的な技術の第2の金属(M2)と平行に走っている。ワードラインは、一般的な技術の第1の金属(M1)のビットラインに対して直交して走っている。1つのビットラインが読出しと書込みの両方に使用される単一ポート・メモリ・セルか、またはデュアル・ポート・メモリ・セルかどちらでも、図示の構造で実現することができる。図示の金属線M1とM2および金属コンタクトは、例示の配列であり、さらに、図示の3個のトランジスタとゲート制御ダイオードの下層シリコン構造は、プレーナ・バルクおよびSOIシリコン技術、トレンチ・シリコン技術の3T1Dメモリ・セルの基本的な動作原理を説明するための配列であり、p型デバイスまたは配列の同等構造のような3T1Dの他の構造を、当業者は考え出すことができる。
3T1Dゲート制御ダイオード・メモリ・アレイ
図33は、ゲート制御ダイオード・メモリ・セルを2次元アレイに配置して形成された複数のゲート制御ダイオード・メモリ・セル2310−11から2310−NMを示し、書込みワードライン(ドライバ2320−1Aから2320−NAに結合される)および読出しワードライン(ドライバ2320−1Bから2320−NBに結合される)は、1つの方向例えば水平方向に平行して走り、そして、書込みビットライン2330−1から2330−M、読出しビットライン2340−1から2340−M、および接地(GND)線2350−1から2350−M/2は、直交して例えば垂直方向に走っている。ビットラインとワードラインの交点が、メモリ・セルの位置、すなわちデータ記憶のビットを定める。その上、書込みビットライン・ドライバ2350−1から2350−Mおよび読出しビットライン・センス増幅器2360−1および2360−Mが使用される。留意すべきことであるが、読出しビットライン2340は一般に読出し動作時に事前充電されるので、図の「BLPC」は、ビットライン事前充電を意味し、「SA」は、読出し動作時に読出しビットライン(BLr)の信号を検出するために使用される「センス増幅器」を表す。
図34は、書込み電圧増大が使用されるときの同じ構造を示す。ゲート制御ダイオードのソースに接続する1つの追加のワードライン(WLw2)2420−1Cから2420−NCが行ごとに付け加えられて、書込み動作中に電圧増大を実現する。この動作方法の下では、ワードライン制御信号WLw22420−XC(X=1、…、N)が、ゲート制御ダイオードのソースへの他の制御信号WLrの接続に取って代わっている。さらに、WLrs線/ドライバ2420−1Bから2420−NBが読出し選択FETのゲートに結合され、一方で、WLw線/ドライバ2320−1Aから2320−NAが書込みFETに結合されている。
図35は、図33のアレイを示し、ただ、接地線2350−1から2350−M/8は、そのように多くの(この例では、8)ビット全てで共有されている。接地線は、8個のメモリ・セルのグループごとに、局部的に、図では水平方向で、ビットラインに平行に走っている大域接地線に接続されている。
図33〜35において、読出しおよび書込みビットラインは、セルの列ごとに読出し用と書込み用の異なるビットラインとして分離することができ、これによって、デュアル・ポート読出し/書込み動作が可能になる。デュアル・ポート動作では、より高い読出し/書込みデータ処理能力またはより短い読出し/書込みサイクル時間を達成するように、読出し動作と書込み動作をある程度まで重ねることができる。読出し/書込みビットラインは、また、セルの列ごとに単一ビットラインに組み合わせることもできる。これが単一ポート読出し/書込み動作である。単一ポート動作では、読出し動作と書込み動作を重ねることができない。単一ポートの場合には1本のビットラインおよび1本のワードラインとしてであるが、デュアル・ポート・メモリ・セルの場合には、2本のビットラインと2本のワードラインがメモリ・セルの単一ビットを通過する。
各水平読出しまたは書込みワードラインは、多くのメモリ・セル(比較的小さな高速アレイでは一般に64から256セルであり、非常に高密度のアレイでは、ある場合には1024セル)をドライブし、各ビットライン(読出し/書込み)は垂直方向に走り、一般に128〜256個のセルに接続する。水平ワードラインおよび垂直ビットラインがメモリ・アレイを形成する。ワードラインおよびビットラインは長い線であるので、ワードライン負荷およびRC遅延に対処するように、そのように適切なワードライン・ドライバを設計しなければならない。また、タイミングの目的を達成するために、読出し、書込み動作中に、ビットラインをドライブする十分な電流を供給するように、適切な設計を使用しなればならない。
各ビットラインは、シングルエンデッド・センス増幅器に接続される。本出願と同じ日に出願されたルーク(Luk)その他の「ゲート制御ダイオードを使用する増幅器(AMPLIFIERS USING GATED DIODE)」という名称の米国特許出願番号第XX/XXX,XXX号に記載されているように、ゲート制御ダイオードに基づいた例示の高速センス増幅器を使用することができる。この出願の開示は、既に参照して組み込まれた。書込み動作で、センス増幅器は、データ0およびデータ1に対して、それぞれ電圧0ボルトおよびVBLHをメモリ・セル1300に書き込む。読出し動作の前に、各ビットラインはVBLHに予め充電される。p型ゲート制御ダイオード1330が使用される相補動作モードの場合、ビットラインはGNDに予め充電される。n型ゲート制御ダイオードでは、読出し動作中に、データ0の場合、ビットラインはハイ(VBLH)にとどまり、したがってセンス増幅器は切り換わらない。データ1を読み出すとき、ビットライン電圧は放電して接地に向い、ビットライン上に信号が発生してからある時間間隔の後で、信号増幅器が活動化され、信号増幅器はビットライン信号を検出し、データ0かデータ1かどちらかに対応する値が出力される。
選択されないそんなメモリ・セルに接続された書込みワードラインに関して、読出しまたは書込みに選択されないそんなセルの書込みゲート1325が、閾値電圧に関して数デケード小さいことと同等な負のゲート電圧を、したがって負のゲート・ソース間電圧(Vgs)を有するように、負電圧(VWLL)をワードラインに加えて、書込みゲート1345のサブスレッショルド電流を減少し、したがってセルの保持を非常に高めることができる。
読出しワードラインWLr1335に関して、書込み動作中に読出しワードラインに小さな負電圧を加えることができる。このことは、そのソースが読出しワードライン1335に接続されているゲート制御ダイオード1330の閾値電圧を下げる効果を有し、セルに書き込まれる信号すなわち電荷を増大させる。
現在の技術状態に関係して、電源電圧VDDは約0.8から1.2であり、従来のDRAMおよびSRAMでは、利得セル、ビットライン電圧および振幅はVDDに密接に関係している。ゲート制御ダイオード・メモリ・セル1300の読出しおよび書込み電圧増大方法によって、セルに加えるためにVDD電圧の約半分が必要であり、したがって、電力および結合雑音が減少する。そのように一般に、VBLHは0.4から0.5Vである。メモリ・セル1300の電圧増大および電圧利得特性は、書込みまたは読出し中にセル信号を増大して、従来のメモリ・セルに比べて、より大きな信号対雑音マージン、より速いセル速度を実現することができる。ビットライン電圧を約半分に減らすことで、活動状態の電力はほぼ50パーセント減少する。
さらに、従来のメモリよりも低いビットライン電圧のために、ワードライン電圧は遥かに小さくすることができる。その理由は、より高いビットライン電圧をセルに書き込むためにワードライン電圧増大が必要でないからである。従来のDRAMで必要とされた非常に高い(約50〜75パーセント高い)ワードライン電圧に比べて、一般に使用されるワードライン電圧(VWLH)はVDDと同じである。このことによって、ワードライン電圧方式は簡単になり、ワードライン・ドライバの複雑さおよびワードライン・ドライバの活動状態電力が非常に減少する。ゲート制御ダイオード・メモリ・セルのワードライン・ドライバで実質的な面積が節約され、したがって、遥かに優れたアレイ効率が実現される。
n型ゲート制御ダイオード・メモリ・セルの場合、ビットラインはVBLHに予め充電され、ビットライン上の電圧振幅は一般に0V(GND)とVBLHの間であり、したがって、この振幅は従来のDRAMセル、SRAMセルおよび利得セルの約半分である。これによって、低活動状態電力、低リフレッシュ電力、およびビットラインの低切換え雑音がもたらされる。
さらに、電圧増大中にデータ0が書き込まれ、また読み出されるとき、ゲート制御ダイオード・メモリ・セルに電荷は蓄積されないので、活動状態電流は流れない。この有利点は、従来のコンデンサを用いる他の電圧増大方法との相違を示す。読出し動作中に、データ0を有するビットラインは、VBLHでハイのままであり、ビットライン間の切換え結合雑音を減らす遮蔽効果を実現する。
接地(GND)線は、読出しビットラインおよび書込みビットラインに平行に走っている。この接地線は、読出し動作および書込み動作中にビットライン間の切換え雑音結合を減少する遮蔽効果を実現する。さらに、読出し動作中に、ビットラインから接地への電流がアレイのビット全体にわたって分布するように、GND線は構成される。
図36は、3T1Dゲート制御ダイオード・メモリ・セルの様々な波形を図示する2つのグラフを示す。上のグラフは、書込みワードラインWLwの波形および読出しワードラインWLrの波形を示す。さらに、読出しビットラインBLrおよび書込みビットラインBLwの対応するセル電圧波形を示す。セル電圧の波形(図36の上のグラフに示す)から、セル電圧波形は、3T1Dメモリ・セルの重要な特性、すなわち読出し動作中のメモリ・セルの電圧利得を強調している。セル電圧波形は、記憶されたデータ1とデータ0の間に約0.5Vの電圧差を示し、読み出されるとき、データ1とデータ0の間に約1.3Vの電圧差を生じさせ、したがって約2.6の電圧利得を実現する。下のグラフは、センス増幅器(SA)出力を示す。図36で理解することができるように、データ1を読み出すときセル電圧は増大され、ビットラインはハイ電圧で始まるが、データ1を読むときより低い電圧で終わる。データ1を読み出すとき、SA出力はハイ電圧になる。データ0の読出し中に、セル電圧は電圧の僅かな増加を経験するだけである。SA出力はロー電圧にとどまっている。
理解すべきことであるが、本明細書で図示しまた説明した実施例および変形物は、本発明の原理をただ例示するものであり、当業者は、本発明の範囲および精神から逸脱することなく、様々な修正を実施することができる。
第1のn型ゲート制御ダイオードに使用される例示の記号を示す図である。 半導体で形成された第1のn型ゲート制御ダイオードを示す側面図の例である。 第2のn型ゲート制御ダイオードに使用される例示の記号を示す図である。 半導体で形成された第2のn型ゲート制御ダイオードを示す側面図の例である。 ドーパント濃度がゲート制御ダイオードの閾値にどのように影響を及ぼすかを示すグラフである。 異なるサイズのゲート制御ダイオードにかかるゲート・ソース間電圧(Vgs)で、ゲート制御ダイオードのキャパシタンスがどのように変化するかを示すグラフである。 第1のp型ゲート制御ダイオードに使用される例示の記号を示す図である。 半導体で形成された第1のp型ゲート制御ダイオードを示す側面図の例である。 第2のp型ゲート制御ダイオードに使用される例示の記号を示す図である。 半導体で形成された第2のp型ゲート制御ダイオードを示す側面図の例である。 シリコン・オン・インシュレータ(SOI)で形成された第1のn型ゲート制御ダイオードを示す側面図の例である。 SOIで形成された第2のn型ゲート制御ダイオードを示す側面図の例である。 シリコン・オン・インシュレータ(SOI)で形成された第1のp型ゲート制御ダイオードを示す側面図の例である。 SOIで形成された第2のp型ゲート制御ダイオードを示す側面図の例である。 コンデンサが電荷蓄積転送デバイスとして使用されたときの回路の利得を示すグラフである。 ゲート制御ダイオード回路の例を示す図である。 ゲート制御ダイオードがオフになったときの図16のゲート制御ダイオード回路を示す代表的な回路である。 ゲート制御ダイオードがオンになったときの図16のゲート制御ダイオード回路を示す代表的な回路である。 ゲート制御ダイオードが電荷蓄積転送デバイスとして使用されたときの増幅器の利得を示すグラフである。 図21および22に使用されるゲート制御ダイオード・メモリ・セルの例を示す図である。 図20のゲート制御ダイオード・メモリ・セルに関して完全電荷転送および限定電荷転送を示す表である。 容量性負荷(CL)で、特にキャパシタンス比Rc=Cg_gd(オン)/CLで、ゲート制御ダイオード・メモリ・セルの利得がどのように変化するかを示すグラフであり、ここでCg_gd(オン)はゲート制御ダイオード・オン・キャパシタンスである。 ゲート制御ダイオード・デュアル・ポート・メモリ・セルを示す図である。 ゲート制御ダイオード単一ポート・メモリ・セルを示す図である。 1つの例に使用された図23のゲート制御ダイオード・デュアル・ポート・メモリ・セルを示す図である。 ゲート制御ダイオード・デュアル・ポート・メモリ・セルおよびセンス増幅器を有するメモリ部分を示す図である。 読出し電圧増大を有する図26のメモリ部分のいくつかの波形を示す図である。 書込み電圧増大を有する図26のメモリ部分のいくつかの波形を示す図である。 バルク・シリコンで電界効果トランジスタ(FET)技術を使用して実現された3トランジスタ・1ダイオード(3T1D)・ゲート制御ダイオード平板状メモリ・セルを示す側面図である。 シリコン・オン・インシュレータ(SOI)を使用して実現された他の3T1Dゲート制御ダイオード平板状メモリ・セルを示す側面図である。 FET技術を使用して実現された3T1Dゲート制御ダイオード・トレンチ・メモリ・セルを示す側面図である。 共通接続を共有する図31で使用された2個のトレンチ・ゲート制御ダイオード構造を示す側面断面図である。 3T1Dゲート制御ダイオード・メモリ・セルを使用するいくつかのメモリ・アレイを示す回路図および全体構造である。 3T1Dゲート制御ダイオード・メモリ・セルを使用するいくつかのメモリ・アレイを示す回路図および全体構造である。 3T1Dゲート制御ダイオード・メモリ・セルを使用するいくつかのメモリ・アレイを示す回路図および全体構造である。 3T1Dゲート制御ダイオード・メモリ・セルのある特定の波形を示すグラフである。
符号の説明
100、200、600、700 n型ゲート制御ダイオード
400、500、800、900 p型ゲート制御ダイオード
105、125、205、225、405、425、505、525、605、625、705、725、805、825、905、925、1965 トレンチ分離領域
110、210、410、510、610、710、810、910、1970、1975、2220 ソース拡散領域
115、215、415、515、615、715、815、715、815、915 ゲート
120、220、420、520、620、720、820、920、1983、1990、1993、2190、2290、2583 ゲート絶縁物
130、230、430、530、630、730、830、930、1992 ウェル
245、545、745、945、1975、1970、2570 ドレイン拡散領域
250、550、750、950 相互接続
1130、1330、1904 ゲート制御ダイオード
1120、1350、1940 制御線
1300、1400、1900、2000、2100、2310−11〜2310−NM 3T1Dゲート制御ダイオード・メモリ・セル
1305、1925、2330−1〜2330−M 書込みビットライン(BLw)
1310、1915、2340−1〜2340−M 読出しビットライン(BLr)
1320、1335、1920、2520 書込みワードライン(WLw)
1335、1340、1350、1945 読出しワードライン(WLr)
1325 書込みゲートFET
1345 読出しゲートFET
1340、1902 読出し選択FET
1410 単一ビットライン
1901 書込みFET
1903 読出しFET
1910 接地
1994 (ゲートの)キャップ部分
2110、2210 円柱状ポリシリコン・トレンチ
2350−1〜2350−M/2、2350−1〜2350−M/8 接地線
G ゲート
S ソース
SA センス増幅器
STI 浅いトレンチ分離

Claims (42)

  1. メモリ・セルに選択的にアクセスするための第1の制御線、少なくとも1つの第2の制御線および少なくとも1つのビットラインに結合されるように構成されたメモリ・セルであって、
    制御端子ならびに第1および第2の端子を有する書込みスイッチであって、前記書込みスイッチの前記第1の端子が前記少なくとも1つのビットラインに結合され、前記書込みスイッチの前記制御端子が前記第1の制御線に結合されている書込みスイッチと、
    第1および第2の入力端子を有する2端子半導体デバイスであって、前記2端子半導体デバイスの前記第1の入力端子が前記書込みスイッチの前記第2の端子に結合され、そして前記2端子半導体デバイスの前記第2の入力端子が前記少なくとも1つの第2の制御線に結合されており、前記第2の入力端子に対する前記第1の入力端子の電圧が閾値電圧を超えるときのキャパシタンスが前記閾値電圧を超えないときのキャパシタンスよりも大きくなるように構成されている2端子半導体デバイスと、
    制御端子ならびに第1および第2の端子を有する読出し選択スイッチであって、前記読出し選択スイッチの前記制御端子が前記少なくとも1つの第2の制御線に結合され、前記読出し選択スイッチの前記第1の端子が前記少なくとも1つのビットラインに結合されている読出し選択スイッチと、
    制御端子ならびに第1および第2の端子を有する読出しスイッチであって、前記読出しスイッチの前記制御端子が前記2端子半導体デバイスの前記第1の入力端子と前記書込みスイッチの前記第2の端子とに結合され、前記読出しスイッチの前記第1の端子が前記読出し選択ゲートの前記第2の端子に結合され、そして、前記読出しスイッチの前記第2の端子が接地されている読出しスイッチと、を備えるメモリ・セル。
  2. 前記2端子半導体デバイスが、ゲート入力およびソース入力を有するゲート制御ダイオードを備え、前記ゲート入力が前記2端子半導体デバイスの前記第1の入力端子であり、前記ソース入力が前記2端子半導体デバイスの前記第2の入力端子である、請求項1に記載のメモリ・セル。
  3. 前記ゲート制御ダイオードが、ゲートとウェルの間に形成された絶縁物、前記絶縁物および前記ゲートの一方の側に接しかつ部分的に重なるソース拡散領域、および前記絶縁物および前記ゲートの別の側に接する浅いトレンチ分離領域を備え、前記ゲート制御ダイオードの前記ソース入力が前記ソース拡散領域に結合され、さらに、前記ゲート制御ダイオードの前記ゲート入力が前記ゲートに結合されている、請求項2に記載のメモリ・セル。
  4. 前記ゲート制御ダイオードが、ゲートとウェルの間に形成された絶縁物、前記絶縁物および前記ゲートの一方の側に接しかつ部分的に重なる第1のソース/ドレイン拡散領域、および前記絶縁物および前記ゲートの別の側に接しかつ部分的に重なる第2のソース/ドレイン拡散領域、および前記第1のソース/ドレイン拡散領域と前記第2のソース/ドレイン拡散領域を電気的に結合する相互接続を備え、前記ゲート制御ダイオードの前記ソース入力が前記第1のソース/ドレイン拡散領域に結合され、そして、前記ゲート制御ダイオードの前記ゲート入力が前記ゲートに結合されている、請求項2に記載のメモリ・セル。
  5. 前記ゲート制御ダイオードが、ウェルと、トレンチを備えるゲートとの間に形成された絶縁物を備え、また、前記絶縁物の一部に少なくとも接するソース拡散領域を備え、前記ゲート制御ダイオードの前記ソース入力が前記ソース拡散領域に結合され、そして、前記ゲート制御ダイオードの前記ゲート入力が前記ゲートに結合されている、請求項2に記載のメモリ・セル。
  6. 前記ゲート制御ダイオードが、n型ゲート制御ダイオードである、請求項2に記載のメモリ・セル。
  7. 前記ゲート制御ダイオードが、p型ゲート制御ダイオードである、請求項2に記載のメモリ・セル。
  8. 前記2端子半導体デバイスが、ウェルを有するゲート制御ダイオードを備え、前記閾値電圧が、前記ゲート制御ダイオードの前記ウェルのドーパント・レベルを変えることで変化させることができる、請求項1に記載のメモリ・セル。
  9. 前記書込みスイッチ、前記読出し選択スイッチ、および前記読出しスイッチが、電界効果トランジスタ(FET)であり、各FETがゲートおよび2つのソース/ドレイン拡散領域を有し、それぞれのゲートがそれぞれの制御端子に結合され、そしてそれぞれのソース/ドレイン拡散領域の各々がそれぞれの第1または第2の端子のうちの1つに結合されている、請求項1に記載のメモリ・セル。
  10. 前記書込みスイッチ、前記読出し選択スイッチ、前記読出しスイッチ、および前記ゲート制御ダイオードが、n型FETである、請求項9に記載のメモリ・セル。
  11. 前記書込みスイッチ、前記読出し選択スイッチ、前記読出しスイッチ、および前記ゲート制御ダイオードが、p型FETである、請求項9に記載のメモリ・セル。
  12. メモリ・アレイであって、
    複数の第1の制御線と、
    複数の第2の制御線と、
    複数のビットラインと、
    複数の接地線と、
    一組のメモリ・セルとを備え、前記メモリ・セルの各々が、
    制御端子ならびに第1および第2の端子を有する書込みスイッチであって、前記書込みスイッチの前記第1の端子が前記ビットラインのうちの少なくとも1つに結合され、前記書込みスイッチの前記制御端子が前記第1の制御線のうちの1つに結合されている書込みスイッチと、
    第1および第2の入力端子を有する2端子半導体デバイスであって、前記2端子半導体デバイスの前記第1の入力端子が前記書込みスイッチの前記第2の端子に結合され、そして、前記2端子半導体デバイスの前記第2の入力端子が前記第2の制御線のうちの1つに結合されており、前記第2の入力端子に対する前記第1の入力端子の電圧が閾値電圧を超えるときのキャパシタンスが前記閾値電圧を超えないときのキャパシタンスよりも大きくなるように構成されている2端子半導体デバイスと、
    制御端子ならびに第1および第2の端子を有する読出し選択スイッチであって、前記読出し選択スイッチの前記制御端子が前記第2の制御線の1つに結合され、前記読出し選択スイッチの前記第1の端子が前記ビットラインのうちの少なくとも1つに結合されている読出し選択スイッチと、
    制御端子ならびに第1および第2の端子を有する読出しスイッチであって、前記読出しスイッチの前記制御端子が前記2端子半導体デバイスの前記第1の入力端子と前記書込みスイッチの前記第2の端子とに結合され、前記読出しスイッチの前記第1の端子が前記読出し選択ゲートの前記第2の端子に結合され、さらに、前記読出しスイッチの前記第2の端子が接地線に結合されている読出しスイッチと、を備えるものであるメモリ・アレイ。
  13. 前記複数のビットラインが、複数の読出しビットラインおよび複数の書込みビットラインを備え、前記読出しビットラインのうちの所定のものが、前記メモリ・セルの部分集合のための前記読出し選択スイッチの前記第1の端子に結合され、さらに、前記書込みビットラインのうちの所定のものが、前記メモリ・セルの前記部分集合のための前記書込みスイッチの前記第1の端子に結合されている、請求項12に記載のメモリ・アレイ。
  14. 前記複数のビットラインが、複数の単一ビットラインを備え、前記単一ビットラインの各々が、前記メモリ・セルの部分集合のための前記読出し選択スイッチの前記第1の端子と、前記メモリ・セルの前記部分集合のための前記書込みスイッチの前記第1の端子とに結合されている、請求項12に記載のメモリ・アレイ。
  15. 前記複数の第2の制御線が、複数の単一の第2の制御線であり、前記単一の第2の制御線の各々が前記メモリ・セルの部分集合に結合されている、請求項12に記載のメモリ・アレイ。
  16. 前記複数の第2の制御線が、複数の読出し選択制御線および複数の第2の書込み制御線を備え、所定の読出し選択制御線が、前記メモリ・セルの部分集合のための前記読出し選択スイッチの前記制御線に結合され、所定の第2の書込み制御線が、前記メモリ・セルの前記部分集合のための前記ゲート制御ダイオードの前記第2の端子に結合されている、請求項12に記載のメモリ・アレイ。
  17. 前記アレイが、行と列を備え、2つの所定の列の2個のメモリ・セルの各部分集合が、所定の接地線を共有し、2列ごとに少なくとも1つの接地線がある、請求項12に記載のメモリ・アレイ。
  18. 前記アレイが、行と列を備え、複数の列のメモリ・セルの各部分集合が、所定の接地線を共有し、複数の列が前記接地線の1つを共有する、請求項12に記載のメモリ・アレイ。
  19. 前記2端子半導体デバイスが、ゲート入力およびソース入力を有するゲート制御ダイオードを備え、前記ゲート入力が前記2端子半導体デバイスの前記第1の入力端子であり、前記ソース入力が前記2端子半導体デバイスの前記第2の入力端子である、請求項12に記載のメモリ・アレイ。
  20. 前記ゲート制御ダイオードが、ゲートとウェルの間に形成された絶縁物、前記絶縁物および前記ゲートの一方の側に接しかつ部分的に重なるソース拡散領域、および前記絶縁物および前記ゲートの別の側に接する浅いトレンチ分離領域を備え、前記ゲート制御ダイオードの前記ソース入力が前記ソース拡散領域に結合され、さらに、前記ゲート制御ダイオードの前記ゲート入力が前記ゲートに結合されている、請求項19に記載のメモリ・アレイ。
  21. 前記ゲート制御ダイオードが、ゲートとウェルの間に形成された絶縁物、前記絶縁物および前記ゲートの一方の側に接しかつ部分的に重なる第1のソース/ドレイン拡散領域、および前記絶縁物および前記ゲートの別の側に接しかつ部分的に重なる第2のソース/ドレイン拡散領域、および前記第1のソース/ドレイン拡散領域と前記第2のソース/ドレイン拡散領域を電気的に結合する相互接続を備え、前記ゲート制御ダイオードの前記ソース入力が前記第1のソース/ドレイン拡散領域に結合され、さらに、前記ゲート制御ダイオードの前記ゲート入力が前記ゲートに結合されている、請求項19に記載のメモリ・アレイ。
  22. 前記ゲート制御ダイオードが、ウェルと、トレンチを備えるゲートとの間に形成された絶縁物を備え、また、前記絶縁物の一部に少なくとも接するソース拡散領域を備え、前記ゲート制御ダイオードの前記ソース入力が前記ソース拡散領域に結合され、さらに、前記ゲート制御ダイオードの前記ゲート入力が前記ゲートに結合されている、請求項19に記載のメモリ・アレイ。
  23. 前記ゲート制御ダイオードが、n型ゲート制御ダイオードである、請求項19に記載のメモリ・アレイ。
  24. 前記ゲート制御ダイオードが、p型ゲート制御ダイオードである、請求項19に記載のメモリ・アレイ。
  25. 第1の制御線、少なくとも1つの第2の制御線、および少なくとも1つのビットラインに結合されるように構成された所定のメモリ・セルをアクセスする方法であって、
    前記少なくとも1つの第2の制御線の電圧を第1の電圧から第2の電圧に変えるステップであって、前記少なくとも1つの第2の制御線が複数のメモリ・セルのうちの前記所定のメモリ・セルに結合されているものであるステップと、
    前記所定のメモリ・セルが、
    制御端子ならびに第1および第2の端子を有する書込みスイッチであって、前記書込みスイッチの前記第1の端子が前記少なくとも1つのビットラインに結合され、前記書込みスイッチの前記制御端子が前記第1の制御線に結合されている書込みスイッチと、
    第1および第2の入力端子を有する2端子半導体デバイスであって、前記2端子半導体デバイスの前記第1の入力端子が前記書込みスイッチの前記第2の端子に結合され、そして、前記2端子半導体デバイスの前記第2の入力端子が前記少なくとも1つの第2の制御線に結合されており、前記2端子半導体デバイスは、前記第2の入力端子に対する前記第1の入力端子の電圧が閾値電圧を超えるときのキャパシタンスが前記閾値電圧を超えないときのキャパシタンスよりも大きくなるように構成されている2端子半導体デバイスと、
    制御端子ならびに第1および第2の端子を有する読出し選択スイッチであって、前記読出し選択スイッチの前記制御端子が前記少なくとも1つの第2の制御線に結合され、前記読出し選択スイッチの前記第1の端子が前記少なくとも1つのビットラインに結合されている読出し選択スイッチと、
    制御端子ならびに第1および第2の端子を有する読出しスイッチであって、前記読出しスイッチの前記制御端子が前記2端子半導体デバイスの前記第1の入力端子と前記書込みスイッチの前記第2の端子とに結合され、前記読出しスイッチの前記第1の端子が前記読出し選択ゲートの前記第2の端子に結合され、そして前記読出しスイッチの前記第2の端子が接地に結合されている読出しスイッチと、を備える方法。
  26. 前記方法が、前記所定のメモリ・セルを読み出す方法であって、
    前記少なくとも1つのビットラインの状態に対応するデータ値を決定するステップをさらに備える、請求項25に記載の方法。
  27. 前記方法が、前記少なくとも1つのビットラインを予め決められた電圧に充電するステップをさらに備え、
    前記少なくとも1つのビットラインの状態に対応するデータ値を決定する前記ステップが、前記少なくとも1つのビットラインの状態の変化を決定することをさらに備え、それによって、第1のデータ値に割り当てられる状態の変化がなく、状態の変化が第2のデータ値に割り当てられる、請求項26に記載の方法。
  28. 前記少なくとも1つの制御線が単一制御線である、請求項26に記載の方法。
  29. 前記第1の電圧が、予め決められた、前記第2の電圧よりも低い電圧である、請求項28に記載の方法。
  30. 前記少なくとも1つの制御線が、書込み制御線および読出し選択制御線を備える、請求項25に記載の方法。
  31. 前記変えるステップが、さらに、
    電圧を予め決められた低い電圧から予め決められた高い電圧に上げることによって、前記書込み制御線を変えるステップと、
    電圧を予め決められた低い電圧から予め決められた高い電圧に上げることによって、前記読出し選択制御線を変えるステップとを備える、請求項30に記載の方法。
  32. 前記方法が、信号を前記少なくとも1つの信号線に加えるステップをさらに備え、
    前記変えるステップが、
    前記書込み制御線の電圧を予め決められた高い電圧から予め決められた低い電圧に下げるステップと、
    前記書込み制御線の電圧を前記予め決められた低い電圧から前記予め決められた高い電圧に上げるステップとをさらに備え、そして、
    前記方法が、前記信号を前記少なくとも1つの信号線から除去するステップをさらに備え、前記信号を除去する前記ステップが、電圧を下げる前記ステップの後で行われる、請求項30に記載の方法。
  33. 少なくとも1つの半導体メモリ・デバイスを備える半導体構造であって、前記少なくとも1つの半導体メモリ・デバイスは、前記少なくとも1つの半導体メモリ・デバイスに選択的にアクセスするための第1の制御線、少なくとも1つの第2の制御線および少なくとも1つのビットラインに結合されるように構成されており、前記少なくとも1つの半導体メモリ・デバイスが、
    ゲートとウェルの間に形成された絶縁物、前記ゲート、前記ゲートの側に形成された第1および第2のソース/ドレイン拡散領域を備える書込みトランジスタであって、前記書込みトランジスタの前記第1のソース/ドレイン拡散領域が少なくとも1つのビットラインに結合され、前記書込みトランジスタの前記ゲートが前記第1の制御線に結合されている書込みトランジスタと、
    ゲートとウェルの間に形成されたゲート制御ダイオード絶縁物、前記ゲート、および前記ゲート制御ダイオード絶縁物の一部に少なくとも接するソース拡散領域を少なくとも備える2端子半導体デバイスであって、前記2端子半導体デバイスの前記ゲートが前記書込みスイッチの前記第2のソース/ドレイン拡散領域に結合され、そして前記2端子半導体デバイスの前記ソース拡散領域が前記少なくとも1つの第2の制御線に結合されている2端子半導体デバイスと、
    ゲートとウェルの間に形成された絶縁物、前記ゲート、および前記ゲートの側に形成された第1および第2のソース/ドレイン拡散領域を備える読出し選択トランジスタであって、前記読出し選択スイッチの前記ゲートが前記少なくとも1つの第2の制御線に結合され、前記読出し選択トランジスタの前記第1のソース/ドレイン拡散領域が前記少なくとも1つのビットラインに結合されている読出し選択トランジスタと、さらに、
    ゲートとウェルの間に形成された絶縁物、前記ゲート、および前記ゲートの側に形成された第1および第2のソース/ドレイン拡散領域を備える読出しトランジスタであって、前記読出しトランジスタの前記ゲートが前記ゲート制御ダイオードの前記第1の端子と前記書込みトランジスタの前記第2のソース/ドレイン拡散領域とに結合され、前記読出しトランジスタの前記第1のソース/ドレイン拡散領域が前記読出し選択ゲートの前記第2のソース/ドレイン拡散領域に結合され、前記読出しトランジスタの前記第2のソース/ドレイン拡散領域が接地に結合されている読出しトランジスタと、を備える半導体構造。
  34. 前記2端子半導体デバイスがゲート制御ダイオードであり、
    前記ゲート制御ダイオード絶縁物の一部に少なくとも接する前記ゲート制御ダイオードの前記ソース拡散領域が、前記ゲート制御ダイオードの前記ゲート制御ダイオード絶縁物の第1の側に接し、前記ゲート制御ダイオード絶縁物の前記第1の側が、前記ゲート制御ダイオードの前記ゲートの2つの側のうちの第1のものであり、
    前記ゲート制御ダイオードが、さらに、前記ゲート制御ダイオード絶縁物の第2の側に接している浅いトレンチ分離領域を備え、前記ゲート制御ダイオード絶縁物の前記第2の側が、前記ゲート制御ダイオードの前記ゲートの2つの側のうちの第2のものである、請求項33に記載の半導体構造。
  35. 前記2端子半導体デバイスがゲート制御ダイオードであり、
    前記ゲート制御ダイオードの前記ソース拡散領域が第1のソース/ドレイン拡散領域であり、
    前記ゲート制御ダイオード絶縁物の一部に少なくとも接する前記ゲート制御ダイオードの前記第1のソース/ドレイン拡散領域が、前記ゲート制御ダイオード絶縁物の第1の側に接し、前記ゲート制御ダイオード絶縁物の前記第1の側が、前記ゲート制御ダイオードの前記ゲートの2つの側のうちの第1のものであり、
    前記ゲート制御ダイオードが、さらに、前記絶縁物の第2の側に接する第2のソース/ドレイン拡散領域を備え、前記ゲート制御ダイオード絶縁物の前記第2の側が、前記ゲート制御ダイオードの前記ゲートの2つの側のうちの第2のものであり、前記ゲート制御ダイオードが、さらに、前記第1のソース/ドレイン拡散領域と前記第2のソース/ドレイン拡散領域を電気的に結合する相互接続を備える、請求項33に記載の半導体構造。
  36. 前記2端子半導体デバイスがゲート制御ダイオードであり、そして、前記ゲート制御ダイオードのゲートが、少なくとも部分的にトレンチ中に形成され、前記絶縁物が前記トレンチを前記ウェルおよび前記ソース拡散領域から隔てている、請求項33に記載の半導体構造。
  37. 前記トレンチが、円柱状である、請求項36に記載の半導体構造。
  38. 前記ゲート制御ダイオードの前記ゲートが、前記トレンチに結合されたキャップをさらに備え、前記トレンチが前記キャップの下にあり、前記絶縁物が、前記トレンチおよび前記ウェルの上にない前記キャップの部分の間に形成される、請求項36に記載の半導体構造。
  39. 前記少なくとも1つの半導体メモリ・デバイスが、第1の半導体メモリ・デバイスを備え、前記ゲート制御ダイオードが、第1のソース拡散領域を有する第1のゲート制御ダイオードであり、
    前記半導体が、第2のトレンチ中に少なくとも部分的に形成された第2のゲート、前記第2のトレンチと前記ウェルの間に形成された第2の絶縁物、および前記第2の絶縁物に接する第2のソース拡散領域を有する第2のゲート制御ダイオード、を備える第2の半導体メモリ・デバイスをさらに備え、
    前記第1のゲート制御ダイオードの前記第1のソース拡散領域が、前記第2のゲート制御ダイオードの前記第2のソース拡散領域でもあり、それによって、前記ソース拡散領域が、前記第1の半導体メモリ・デバイスと前記第2の半導体メモリ・デバイスの間で共有される、請求項36に記載の半導体構造。
  40. 前記第1のゲート制御ダイオードが、第1のトレンチ、第1のゲート、および第1の絶縁物を有し、
    前記第1のトレンチが、前記第1のゲートの第1のキャップ部分の下にあり、
    前記第1の絶縁物が、前記第1のトレンチおよび前記ウェルの上にない前記第1のキャップの部分の間に形成され、
    前記第2のトレンチが、前記第2のゲートの第2のキャップ部分の下にあり、
    前記第2の絶縁物が、前記第2のトレンチおよび前記ウェルの上にない前記第2のキャップの部分の間に形成される、請求項39に記載の半導体構造。
  41. 前記少なくとも1つの半導体メモリ・デバイスが、第1の半導体メモリ・デバイスを備え、前記半導体が、第2の半導体メモリ・デバイスをさらに備え、前記書込みトランジスタの前記第1のソース/ドレイン拡散領域が、前記第1の半導体メモリ・デバイスと前記第2の半導体メモリ・デバイスの間で共有される、請求項33に記載の半導体構造。
  42. 前記読出し選択トランジスタの前記ゲートと前記2端子半導体デバイスの前記ゲートが接触しており、前記書込みトランジスタと前記2端子半導体デバイスが少なくともトレンチ分離によって隔てられている、請求項33に記載の半導体構造。
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