JP2006189501A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】帯電ロールの汚れに起因した白筋、黒筋等の画質ディフェクトの防止と、放電生成物に起因した白抜け等の画質ディフェクトの防止との両方を実現する。
【解決手段】放電開始電圧の2倍より小さいピーク間電圧を含む電圧を帯電ロールに印加すると、断続的にマイナス放電が起こり、やがて感光体の表面電位は一定となる。ここで、放電のトータル量は、プラス放電が起こらないために比較的小さく、高温高湿環境での白抜けが発生しにくい。また、帯電ロールと感光体面上の間の電界の向きは繰り返し振動しているために、トナーに若干プラス極性のトナーが存在しても、帯電ロールにプラストナーが付着したり離れたりが繰り返される。よって、トナーが帯電ロールに付着したままとなり汚れてしまうことはない。
【選択図】図5

Description

本発明は、周回する像担持体の表面を一様帯電する帯電手段と、前記帯電手段によって帯電された前記像担持体に静電潜像を形成する情報書き込み手段と、前記静電潜像に現像剤を供給して該静電潜像を可視化して可視化像を形成する現像手段とを備え、前記可視化像を直接又は転写部材を介して記録用紙に転写することで画像形成する画像形成装置に関する。
従来、転写型の電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の転写方式画像形成装置は、像担持体である感光体、前記感光体を所定の極性及び電位に一様に帯電処理する帯電装置、前記帯電処理された感光体に静電潜像を形成する情報書き込み手段、前記感光体上に形成された静電潜像を現像剤であるトナーにより可視化し、トナー画像を形成する現像装置、前記トナー画像を感光体面上から用紙等の転写材に転写する転写装置、前記転写後の感光体面上に残余するトナーを静電的に回収して感光体面を清掃するクリーニング装置、及び転写材上のトナー画像を定着させる定着装置等から構成されている。
ところで、感光体面上に残余するトナーには、帯電極性が、正規極性であるマイナス極性とは逆のプラス極性に反転しているプラス極性トナーが存在する。
上述したような静電的にトナーを回収するクリーニング方式、言い換えれば、接触子による摺擦で感光体のクリーニングを行わないクリーニング方式の画像形成装置では、感光体面上の残余トナーが感光体と帯電装置の接触ニップ部を通過する際に、前記プラス極性トナーが帯電装置に付着してしまうことがある。これは、帯電装置を許容以上にトナー汚染させ、帯電不良の原因となっている。
上記の帯電装置へのトナーの付着については、トナー帯電量制御手段によってトナーをマイナス極性へと帯電付与して防止するようにされている。
しかし、トナー帯電量制御手段は、非画像形成時に通常とは逆のバイアスをかける等の吐き出しモードを入れたとしても、使用していくうちに、トナーで汚れた状態になりやすい。トナー帯電量制御手段がトナーで汚れた状態になると、残余トナー、特に一度転写されたトナーが再び感光体に戻るリトランスファートナーの帯電制御が十分に行われにくくなり、プラス極性のトナーが帯電装置に突入することになる。
このとき、帯電装置に直流電流のみを印加していると、プラス極性のトナーは帯電装置に付着したままとなり、どんどん堆積され、帯電不良を起こし、白筋や黒筋の画質ディフェクトが発生してしまう。
上述したような問題に対しては、帯電装置に印加する電圧を、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧とすることが提案されている(特許文献1参照)。これにより、帯電装置と感光体との間の電界が振動電界となり、多少のプラス極性トナーが突入してきたとしても、該振動電界による交流除電が行われるため汚れにくく、上記した画質ディフェクトが発生しにくいことが分かっている。
また、転写残トナーを、現像装置で回収するためには除電を行う必要があるのだが、交流除電で、帯電装置を通過後のトナー帯電量を調節できることで、現像工程において、トナーが現像されるべきではない感光体面上の転写残トナーが、現像装置に回収される(特許文献2参照)。
特開2001−215799公報 特開2002−99176公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献2に記載されるようなピークトゥピーク電圧が大きい交流電圧を含む電圧が印加される帯電装置では、両極性の放電を繰り返し行い感光体を帯電するために、感光体の表面に、帯電装置からの放電により生成される硝酸化合物等のような放電生成物が付着し、これにより感光体表面の抵抗が低下したりその静電特性が劣化し、例えば画像の白抜けが発生してしまう。この放電生成物の付着による画像の白抜けは、特に高温高湿下で顕著に表れる傾向にある。
本発明は上記事実を考慮し、帯電装置の汚れに起因した白筋、黒筋等の画質ディフェクトの防止と、放電生成物に起因した白抜け等の画質ディフェクトの防止との両方を実現するクリーナレス方式の画像形成装置を得ることを目的とする。
請求項1の発明は、周回する像担持体の表面を一様帯電する帯電手段と、前記帯電手段によって帯電された前記像担持体に静電潜像を形成する情報書き込み手段と、前記静電潜像に現像剤を供給して該静電潜像を可視化して可視化像を形成する現像手段とを備え、前記可視化像を直接又は転写部材を介して記録用紙に転写することで画像形成する画像形成装置であって、直流電圧と交流電圧とを重畳することで、前記像担持体と前記帯電手段との間の電界の向きを変化させ、かつ単一極性の放電をさせる電圧を前記帯電手段に印加する電圧印加手段を有することを特徴とする。
請求項1の発明によれば、帯電手段が周回する像担持体の表面を一様帯電し、情報書き込み手段が前記帯電手段によって帯電された前記像担持体に静電潜像を形成し、現像手段が前記静電潜像に現像剤を供給して該静電潜像を可視化して可視化像を形成し、前記可視化像を直接又は転写部材を介して記録用紙に転写することで画像形成する。
前記帯電手段に電圧を印加するのは、電圧印加手段である。前記電圧印加手段は、直流電圧と交流電圧とを重畳することで、前記像担持体と前記帯電手段との間の電界の向きを変化させ、かつ単一極性の放電をさせる電圧を印加する。
すなわち、像担持体と帯電手段との間の電界の向きを変化させることができるため、帯電極性が正規極性とは逆極性に反転している現像剤が存在しても、帯電装置に該現像剤が付着したり離れたりが繰り返されるために、逆極性に反転している現像剤が帯電装置に付着したままとなって、汚れてしまうことはない。
また、両極性の放電を繰り返し行い像担持体を帯電する場合には、像担持体の表面に放電生成物が生成され、像担持体の表面に付着してしまうが、帯電手段に印加される電圧は単一極性の放電のみを起こす電圧のため、像担持体の表面に放電生成物が付着することもない。
従って、現像剤による帯電装置の汚れに起因した白筋、黒筋等の画質ディフェクトの防止と、放電生成物に起因した白抜け等の画質ディフェクトの防止との両方を実現することができる。
請求項2の発明は、請求項1記載の発明において、前記帯電手段よりも前記像担持体周回方向上流に配置され、前記可視化像が転写された後に前記像担持体の表面に残留する現像剤を静電的に保持するクリーニング手段と、非画像形成時に前記クリーニング手段が保持する現像剤を前記像担持体上に戻す現像剤戻し手段と、を更に有することを特徴とする。
請求項2の発明によれば、帯電手段よりも像担持体周回方向上流に配置されるクリーニング手段が、可視化像が転写された後に前記像担持体の表面に残留する現像剤を静電的に保持する。
一方、非画像形成時には、現像剤戻し手段が、前記クリーニング手段が保持する現像剤を前記像担持体上に戻す。
従って、画像形成時には、転写後に像担持体上に残留してしまった現像剤が、像担持体のクリーニング手段の像担持体周回方向下流に残留することを防ぐことができる。
請求項3の発明は、請求項1記載の発明において、前記帯電手段よりも前記像担持体周回方向上流に配置され、前記可視化像が転写された後に前記像担持体の表面に残留する現像剤の帯電極性を制御する現像剤帯電量制御手段を更に有することを特徴とする。
請求項3の発明によれば、帯電手段よりも像担持体周回方向上流に配置される現像剤帯電量制御手段が、可視化像が転写された後に像担持体の表面に残留する現像剤の帯電量を制御する。
従って、可視化像が転写された後の像担持体の表面に残留する帯電極性が正規極性とは逆極性に反転している現像剤の極性が正規極性となる。
よって、像担持体上に残留する帯電極性が逆極性である現像剤が帯電手段に付着することを防ぐことができ、なおかつ像担持体上に残留する現像剤を効率よく現像手段に回収させることができる。
請求項4の発明は、請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の発明において、前記電圧印加手段により印加する交流電圧の振幅を、前記像担持体への帯電が起こる最小の印加電圧から前記像担持体の帯電電圧が飽和するときの印加電圧までの範囲内で設定することを特徴とする。
請求項4の発明によれば、電圧印加手段により印加する交流電圧の振幅は、像担持体への帯電が起こる最小の印加電圧から像担持体の帯電電圧が飽和するときの印加電圧までの範囲内で設定される。
よって、印加電圧の振幅を像担持体の帯電電圧が飽和するときの印加電圧よりも小さくすることにより、無駄な放電が起こることがなくなる。また、最小の印加電圧の振幅が像担持体への帯電が起こる電圧であることから、像担持体への帯電は正常に行われる。
請求項5の発明は、請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の発明において、前記電圧印加手段により印加する交流電圧の振幅を、前記像担持体への帯電が起こる最小の印加電圧の絶対値の2倍より小さい値に設定することを特徴とする。
請求項5の発明によれば、電圧印加手段により印加する交流電圧の振幅は、像担持体への帯電が起こる最小の印加電圧の絶対値の2倍より小さい値に設定される。
よって、前記振幅の電圧を印加された帯電手段は、単一極性の放電のみを起こして、像担持体を帯電できる。
請求項6の発明は、請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の発明において、前記電圧印加手段により印加する交流電圧の振幅を示すピークトゥピーク電圧を、以下に示す(1)式の範囲に設定することを特徴とする。
|Vth|+α≦Vpp<2|Vth| … (1)
但し、
Vth:像担持体への帯電が起こる最小の印加電圧
Vpp:交流電圧のピークトゥピーク電圧
α:電圧印加手段により印加する印加電圧によって定まる所定の電圧
である。
請求項6の発明によれば、電圧印加手段が前記帯電手段に印加する交流電圧の振幅を示すピークトゥピーク電圧は、上記(1)式の範囲に設定される。αは印加電圧に基づいて設定される値であり、αを設けることで、最適な振幅の電圧を特定することができる。例えば、像担持体への帯電が起こる最小の印加電圧の絶対値(|Vth|)が600Vの場合のαは200Vであるが、特に線形な関係を持つものではない。
以上説明した如く、本発明は、帯電装置の汚れに起因した白筋、黒筋等の画質ディフェクトの防止と、放電生成物に起因した白抜け等の画質ディフェクトの防止との両方を実現するクリーナレス方式の画像形成装置を得るという優れた効果を有する。
以下、図面を参照しつつ本発明の各実施の形態について詳細に説明する。なお、以下では説明の便宜上、具体的数値を挙げることがあるが、本発明はこれらの数値に限定されないことはもちろんである。
図1には、第1の実施の形態の画像形成装置であるカラーページプリンタ10(以下、プリンタという)が示されている。プリンタ10は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色の現像ユニット12Y、12M、12C、12Kと感光体14Y、14M、14C、14Kが中間転写ベルト16に面して並列して配置され、中間転写ベルト16が1周する間に4色のトナー像を重ね合せる、いわゆるタンデム式のフルカラーページプリンタである。
前記プリンタ10は、底部に給紙トレイ20を備える。前記給紙トレイ20にセットされた用紙Pの搬送方向の先端部には給紙ロール22が当接しており、該給紙ロール22と図示しない用紙捌き手段によって、用紙Pが1枚ずつ給紙トレイ20から搬送方向下流側へ給紙されるようになっている。そして、給紙ロール22の搬送方向下流側には、2組の搬送ロール24が配置されており、用紙Pは、この搬送ロール24からの搬送力で上方の転写部26へ搬送されるようになっている。
前記転写部26には、中間転写ベルト16が巻き掛けられたベルト搬送ロール28Aと、このベルト搬送ロール28Aに圧接された二次転写ロール30が配設されている。ベルト搬送ロール28Aと二次転写ロール30とのニップ部には、中間転写ベルト16が挟み込まれており、用紙Pはこのニップ部を通過する際に中間転写ベルト16からトナー像を転写されるようになっている。
そして、転写部26の上方かつ搬送方向下流側には定着ユニット32が配設されている。前記定着ユニット32には、高温になるヒートロール32Aと、該ヒートロール32Aに圧接されたバックアップロール32Bが配設されており、用紙Pが、ヒートロール32Aとバックアップロール32Bとのニップ部を通過する際に、トナーが溶融、凝固して用紙Pに定着されるようになっている。そして、用紙Pは、定着ユニット32の搬送方向下流側に配置された排紙ロール34によって排紙されるようになっている。
ここで、感光体14Y、14M、14C、14Kが、中間転写ベルト16にトナー像を重ね合せるプリント部36について説明する。なお、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色を区別する際には、符号の後にY、M、C、Kを付加して説明するが、各色を区別する必要がない場合は、符号の後のY、M、C、Kは省略する。
前記中間転写ベルト16は、上述したベルト搬送ロール28Aと、ベルト搬送ロール28Aの下方に配設されたベルト搬送ロール28Bと、ベルト搬送ロール28Bの斜め上方且つ用紙搬送路の反対側に配設されたベルト搬送ロール28Cに巻き掛けられている。
中間転写ベルト16のベルト搬送ロール28Bとベルト搬送ロール28Cとの間の斜め下方を向いた面が感光体14からトナー像を転写される転写面16Aとなっている。前記転写面16Aに面して、現像ユニット12と、感光体14が並列して配置されており、感光体14が転写面16Aに当接している。また、一次転写ロール38が、転写面16Aを介して感光体14に圧接されている。
図2に示すように、感光体14の感光面14Aには、回転方向に順に、中間転写ベルト16、回転型ブラシ40、帯電ロール42、現像ロール44が当接している。現像ロール44は、感光体14の回転方向と同方向に回転している。すなわち、現像ロール44は、ニップ部においては感光体14に対して逆回転している。これによって、現像ロール44から感光体14への現像効率が高められている。また、帯電ロール42と現像ロール44との間には、感光面14Aをライン露光するLEDアレイヘッド46が配置されている。
帯電ロール42には、交流電圧と直流電圧とを重畳した電圧を印加可能な重畳電源52が接続されている。帯電ロール42は前記電圧により、感光体14の表面を均一に帯電することができる。
ここで、帯電ロール42への印加電圧に対する放電開始電圧、及び感光体14の表面電位との関係について説明する。
図3には、帯電ロール42に直流電圧のみを印加し、該印加電圧を増加させていったときの印加電圧と感光体14表面電位との関係が示されている。
感光体14への帯電が開始されるときの印加電圧を放電開始電圧(以下、Vthという)と定義する。すなわち、本実施の形態では、Vthは3Aで示される−600Vである。
また、図4には、直流電圧−500Vに、周波数1KHzの交流電圧を重畳し、交流電圧のピークトゥピーク電圧(以下、Vppという)を増加させたときのVppと感光体14表面電位との関係が示されている。
4Aで示される前記Vth(=−600V)の絶対値の2倍の値、すなわち1200V以上にVppを増加させたときに、感光体14の表面電位が、略印加した直流電圧値(=−500V)に飽和している。一般的に、表面電位は、Vthの絶対値の略2倍の値で飽和することが分かっている。
図5(A)には、感光体14と帯電ロール42とのニップ部の周辺が拡大して示されている。なお、図5(A)に示す矢印5Aは、対応する回転部材の回転方向を示している。ニップ部近傍の上流側には、帯電ロール42から感光体14への放電が起こる上流側放電領域14Bがあり、ニップ部近傍の下流側には、帯電ロール42から感光体14への放電が起こる下流側放電領域14Cがある。
図5(B)、図5(C)及び図5(D)に、帯電ロール42により帯電される感光体14の表面電位の時間推移の概念を示す。
図5(B)には、通常のVthの絶対値の2倍以上のVppの交流電圧を帯電ロール42に印加した場合が示されている。
約−6.5msから−5msまでは、断続的にマイナス放電が起こり、段階的に表面電位が下がる。続いて、感光体14と帯電ロール42とが接触する直前の、上流側放電領域14Bの状態である約−5msから−2.5msまでは、表面電位が振動する。感光体14と帯電ロール42とが接触すると、表面電位は、約−650Vで一定となる。再び感光体14から帯電ロール42が離れた、下流側放電領域14Cの状態である、約2.5msから5msまでは、表面電位が振動する。5ms以降は、表面電位は約−500Vで一定となる。このように、感光体14の表面電位は、繰り返し振動し、一定の電位に収束する。
これは、両極性の放電が繰り返し発生することを示唆しており、放電量が非常に多いため、感光体14面上に放電生成物が多量に付着しやすく、高温高湿環境では白抜けが発生してしまうことが分かる。
しかし、回転型ブラシ40通過後のトナーに若干プラス極性のトナーが存在し、帯電ロール42にトナーが付着したとしても、帯電ロール42と感光体14表面の間の電界の向きも繰り返し振動しているために、帯電ロール42にトナーが付着したり離れたりが繰り返されて、帯電ロール42が該付着トナーによって汚れてしまうことはない。
続いて、図5(C)には、直流電圧を帯電ロール42に印加した場合が示されている。
約−6msから−3msまでは、連続的にマイナス放電が起こり、連続的に表面電位が下がる。感光体14と帯電ロール42とが略接触すると、表面電位は、約−500Vで一定となる。
これは、マイナス側の放電のみが発生しているためである。両極性の放電が繰り返し起こることはないので、前述した交流電圧を印加する場合と比べて放電量は少なく、高温高湿環境での白抜けは発生しにくい。
しかし、帯電ロール42と感光体14表面の間の電界の向きが常に同じであるために、回転型ブラシ40通過後のトナーに若干でもプラス極性のトナーが存在すると、帯電ロール42に該プラス極性トナーが付着し、該付着トナーはどんどん堆積してゆき、いずれは固着してしまい、帯電不良による白筋、黒筋の画像ディフェクトが発生してしまう。
また、図5(D)には、本実施の形態の電圧印加を行った場合が示されている。
本実施の形態では、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧を印加しているが、通常とは異なり、Vthの2倍より小さいVppを含む電圧である。
約−6msから−3msまでは、階段状に表面電位が下がる。これは、断続的にマイナス放電が起こっていることを示唆している。感光体14と帯電ロール42とが略接触すると、表面電位は、約−500Vで一定となる。従って、放電のトータル量は、前述する図5(C)を用いて説明した直流電圧を印加した場合と同じであり、高温高湿環境での白抜けは発生しにくい。
さらに、回転型ブラシ40通過後のトナーに若干プラス極性のトナーが存在し、帯電ロール42にトナーが付着したとしても、帯電ロール42と感光体14表面の間の電界の向きも繰り返し振動しているために、帯電ロール42にトナーが付着したり離れたりが繰り返されて、帯電ロール42が該付着トナーによって汚れてしまうことはない。
また、図6には、本実施の形態の各印加電圧とプラス極性トナーを帯電ロール42から感光体14に引き離す方向の電界の概念を示す。
何れの印加電圧の場合も、最終的な感光体14表面電位が−500Vとなるように設定してあり、|Vth|は600Vである。
図6(A)に示す、Vpp=1100Vの場合は、500V(=1100V−600V)でプラス極性トナーを帯電ロール42から感光体14に引き離す。
図6(B)に示す、Vpp=900Vの場合は、300V(=900V−600V)でプラス極性トナーを帯電ロール42から感光体14に引き離す。
図6(C)に示す、Vpp=800Vの場合は、200V(=800V−600V)でプラス極性トナーを帯電ロール42から感光体14に引き離す。
図6(D)に示す、Vpp=700Vの場合は、100V(=700V−600V)でプラス極性トナーを帯電ロール42から感光体14に引き離す。
図6(E)に示す、Vpp=600Vの場合は、プラス極性トナーを帯電ロール42から感光体14に引き離すことができない(600V−600V=0V)。
前記回転型ブラシ40は、感光体14と平行な回転軸まわりに回転可能とされ、周囲に多数のブラシが植毛されている。回転型ブラシ40は、感光体14との接触部分において互いに逆方向に相対移動するように回転するようになっている。この回転により、感光体14上のトナーは、その帯電量が制御されつつ、回転型ブラシ40に付着するようになっている。
以下、トナー像を中間転写ベルト16に転写するまでの流れを説明する。
感光体14が図中反時計回りに回転すると、まず、感光面14Aが、帯電ロール42によって均一に所定の極性電位に帯電される。
そして、更に感光体14が回転すると、感光面14Aの帯電面が、LEDアレイヘッド46によって露光され、帯電面の露光された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。その後、感光体14の帯電極性と同極性に帯電している現像トナーを、現像ロール44によって、帯電面の電位低下部に電気的に付着させることで、静電潜像を現像し、可視化する。そして、このトナーと逆極性の転写電圧が印加された一次転写ロール38に、トナーが電気的に引き寄せられる。これによって、トナー像が、感光体14から中間転写ベルト16へ転写される。
ここで、感光体14から中間転写ベルト16へトナー像が転写される際に、中間転写ベルト16に転写されずに感光体14に残留する転写残トナーが発生する。また、中間転写ベルト16に上流側で転写されたトナーが下流側の感光体14にオフセットするリトランスファートナーが発生する。このため、この転写残トナー、及びリトランスファートナーを感光体14から除去する必要がある。そこで、回転型ブラシ40への印加電圧を調整して、感光体14上のトナーの帯電量を、帯電ロール42にトナーが付着しないようにマイナス帯電させる。
ところで、回転型ブラシ40には、特に、連続したプリント枚数が増えた場合に、多くのトナーが堆積されてしまう。この状態で、プリンタ10が停止状態から動作状態へと移り、感光体14が回転し始めると、回転型ブラシ40に堆積されていたトナーが、感光体14の回転開始時にいっきに感光体14上に吐き出されてしまうことがある。すると、感光体14上に、局所的にトナーが厚く堆積された箇所ができてしまう。
このような不都合を防止するために、プリントジョブの終わった後に、回転型ブラシ40に、堆積されたトナーを吐き出すような電圧を印加する。プリントジョブが終わった後には、まず、回転型ブラシ40にプラスの直流電圧を印加し、ブラシ内に蓄積されたプラス極性トナーを感光体14上に吐き出すようにする。このとき、ブラシから吐き出されたプラス極性トナーで汚れ無いように帯電ロール42にもプラスの電圧を印加する。さらに、該感光体14上に吐き出されたプラス極性トナーには転写時にマイナスの電圧を印加する。続いて、回転型ブラシ40にマイナスの直流電圧を印加し、ブラシ内に蓄積されたマイナス極性トナーを感光体14上に吐き出すようにする。このときブラシから吐き出されたマイナス極性トナーで汚れないように帯電ロール42にもマイナスの電圧を印加する。さらに、該感光体14上に吐き出されたマイナス極性トナーには転写時にプラスの電圧を印加する。
このように、回転型ブラシ40への、プラス、マイナス、プラス、マイナスの繰り返しの電圧印加、帯電ロール42への、プラス、マイナス、プラス、マイナスの繰り返しの電圧印加及び回転型ブラシ40への、マイナス、プラス、マイナス、プラスの繰り返しの電圧印加を行う。こうして、回転型ブラシ40に堆積されたトナーは、中間転写ベルト16に転写され、中間転写ベルト16のクリーナ18で回収される。(この動作を「吐き出しモード」といい、たとえば、プリントジョブが終わった段階でのこの動作を「Job End吐き出しモード」という)。
次に、本実施の形態で行う第1の実験について記載する。
前記Job End吐き出しモードが有る状態で、100枚モード(100枚プリントして数秒停止し再び100枚プリントするモード)で連続5000枚のプリントを行った。従って、100枚に1回、ブラシの堆積トナーを吐き出しリフレッシュさせるJob End吐き出しモードが入ることになる。
プリントチャートとして、図7に示したチャート100を使用した。該チャート100では、いわゆるべたの長い帯状の画像102(イエロー)の後にH/T30%画像104(マゼンタ)が配置されている。
マゼンタ用の現像ユニット12Mの転写電流を調整して、中間転写ベルト16に転写されたYトナーが、現像ユニット12Mで約0.1g/m2の量で現像ユニット12Mの感光体14Mにリトランスファーするようにしてある。従って、現像ユニット12Mの回転型ブラシ40には、約0.1g/m2のプラス極性のYトナーの長い帯が連続して突入することになる。該プラスY色トナーは、回転型ブラシ40によりクリーニングされる。
しかし、前記チャート100で前述する条件で連続プリントすると、回転型ブラシ40の一部分に多量のトナーが突入するために、若干のクリーニング不良が発生しやすく、帯電ロール42にプラスのトナーが突入してしまう。すると、帯電ロール42が汚れてしまい、帯電不良を起こすので、チャート100中の下側に配置されたM色のH/T30%画像104中に帯電ロール42汚れに起因した白筋や黒筋が発生してしまう。
このように、上述した100枚モード連続5000枚プリントテストにおいて、前記チャート100中のH/T30%画像104中の白筋や黒筋の有無を観察すれば、帯電ロール42汚れに起因した帯電不良を検出することができる。
表1には、帯電ロール42への印加電圧を、矩形波Vpp=1.1KV、Vdc=−550V、f=1KHzとした場合(本実施の形態で印加される電圧)、通常のVth(=−600V)の2倍以上のVpp(Vpp=1.5KV、Vdc=−500V、f=1KHz)の交流電圧とした場合、及び直流電圧のみ(=−1.1KV)とした場合のプリントテストの結果が示されている。
Figure 2006189501
本実施の形態で印加される電圧の場合、及び通常のVth(=−600V)の2倍以上のVppの交流電圧の場合は、プリントサンプル中のハーフトーンに白筋や黒筋は発生しなかった。一方直流電圧のみの場合は、白筋や黒筋が多発してしまった。
このように、本実施の形態の印加方式にすることで、クリーナレスシステムにおいて連続プリント時の帯電ロール42汚れに起因した白筋や黒筋の発生の防止が、長期にわたって可能にできる。
続いて本実施の形態で行う第2の実験について記載する。
放電生成物による白抜けがもっとも出やすいのは、高温高湿環境であるので、28℃85%の環境で実験を行った。
また、連続プリントを行ったときにプリント中に放電生成物による白抜けが発生することがあるが、もっとも発生しやすいのは、連続プリントを行った後数時間以上放置した後に再びプリントしたときである。従って、100枚モードで連続5000枚のプリントを行い、プリント終了時とプリント終了後12時間放置後の最初のプリントでハーフトーン30%画像をプリントして白抜けのレベルを確認した。
表2には、帯電ロール42への印加電圧を、矩形波Vpp=1.1KV、Vdc=−550V、f=1KHzとした場合(本実施の形態で印加される電圧)、通常のVth(=−600V)の2倍以上のVpp(Vpp=1.5KV、Vdc=−500V、f=1KHz)の交流電圧とした場合、及び直流電圧のみ(=−1.1KV)とした場合のプリントテストの結果が示されている。
Figure 2006189501
本実施の形態で印加される電圧の場合、及び直流電圧のみの場合は、プリント終了時とプリント終了後12時間放置後の最初のプリントともに白抜けは発生しなかった。一方通常のVth(=−600V)の2倍以上のVppの交流電圧の場合は、プリント終了時に若干白抜け画発生し、さらにプリント終了後12時間放置後にはひどく白抜けが発生してしまった。
このように、本実施の形態の印加方式にすることで、高温高湿環境での放電生成物に起因した白抜けディフェクトの防止が、長期にわたって可能にできる。
第1の実験及び第2の実験を合わせると、本実施の形態の印加方式により、帯電ロール42汚れの防止と放電生成物による白抜けの防止を両立できることが分かる。
さらに、前記図6に示す各印加電圧で、10000枚の通紙テストを行い、テスト後の感光体14におけるトナー汚れによる筋状の画質ディフェクトを評価した。
表3には、第3の実験の結果を示す。表3に示されるように、Vppが800V未満であると、トナー汚染による筋状画質ディフェクトが発生してしまうことが判明した。
Figure 2006189501
上記結果は、付着したプラス極性トナーが帯電ロール42から感光体14に引き戻される方向の電界が強いほど汚れにくく、トナーを引き戻す方向の電位差が200V以上であることが望ましいことを示している(本実施の形態では、Vthの絶対値が600Vであるので、800V−600V=200V(=α)、と分かる)。
Vthが環境や帯電部材の抵抗値等で変化することを考えると、トナー等の汚れが付着しにくいVppの範囲は、|Vth|+200≦Vppとなる。一方、前述したように、放電生成物による白抜け等を抑制できるのが、Vpp<2|Vth|である。従って、|Vth|+200≦Vpp<2|Vth|が望ましいVppの範囲となることが分かる。
次に、本発明に係る画像形成装置の第2の実施の形態を図面に基づき説明する。
図8、図9には、本発明の第2実施形態の画像形成装置の一例であるカラーページプリンタ10(以下、プリンタという)が示されている。なお、前記第1の実施の形態と基本的に同一の構成、作用については、前記第1の実施の形態と同符号を付してその説明を省略する。
図8及び図9に示すように、感光体14の感光面14Aには、回転方向に順に、中間転写ベルト16、上流側固定型ブラシ54、下流側回転型ブラシ56、帯電ロール42、現像ロール44が当接している。
上流側固定型ブラシ54、下流側回転型ブラシ56は、上流側固定型ブラシ54が感光体14の回転方向上流側、下流側回転型ブラシ56が下流側にそれぞれ位置していることになる。
上流側固定型ブラシ54は、感光体14と対向する面に多数のブラシが植毛されている。感光体14の回転によって感光体14の感光面14Aと上流側固定型ブラシ54とが相対移動すると、感光体14上のトナーは、その帯電量が制御されつつ、一部が上流側固定型ブラシ54に静電的に付着するようになっている。
下流側回転型ブラシ56は、感光体14と平行な回転軸まわりに回転可能とされ、周囲に多数のブラシが植毛されている。下流側回転型ブラシ56は、感光体14との接触部分において互いに逆方向に相対移動するように回転するようになっている。この回転により、感光体14上のトナーは、所定の帯電量に制御されるようになっている。
以下、トナー像を中間転写ベルト16に転写するまでの流れを説明する。
感光体14が図中反時計回りに回転すると、まず、感光面14Aが、帯電ロール42によって均一に所定の極性電位に帯電される。
そして、更に感光体14が回転すると、感光面14Aの帯電面が、LEDアレイヘッド46によって露光され、帯電面の露光された部分の電位が低下して静電潜像が形成される。その後、感光体14の帯電極性と同極性に帯電している現像トナーを、現像ロール44によって、帯電面の電位低下部に電気的に付着させることで、静電潜像を現像し、可視化する。そして、このトナーと逆極性の転写電圧が印加された一次転写ロール38に、トナーが電気的に引き寄せられる。これによって、トナー像が、感光体14から中間転写ベルト16へ転写される。
ここで、感光体14から中間転写ベルト16へトナー像が転写される際に、中間転写ベルト16に転写されずに感光体14に残留する転写残トナーが発生する。また、中間転写ベルト16に上流側で転写されたトナーが下流側の感光体14にオフセットするリトランスファートナーが発生する。このため、この転写残トナー、及びリトランスファートナーを感光体14から除去する必要がある。そこで、上流側固定型ブラシ54及び下流側回転型ブラシ56への印加電圧を調整して、感光体14上のトナーの帯電量を、帯電ロール42にトナーが付着しないようにマイナス帯電させる。
そして、感光体14上のトナーは、例えば−400Vの電圧を印加された現像ロール44に電気的に回収され、現像ユニット12内で現像ロール44に摺接するブレード48によって現像ロール44からトナー収容部50へ掻き落される。
ところで、第2の実施の形態では、上流側固定型ブラシ54及び下流側回転型ブラシ56にいわゆる吐き出しモードを行うことで、上流側固定型ブラシ54及び下流側回転型ブラシ56に付着したトナーを吐き出して上流側固定型ブラシ54及び下流側回転型ブラシ56をリフレッシュすることができる。これにより、トナーに対する帯電量調整能力を高く維持できるので、帯電ロール42へのトナーの不用意な付着を中期にわたって確実に防止でき、画像上のディフェクトを防止できる。
続いて、プリントジョブが終わった段階での前記吐き出しモード(Job End吐き出しモード)について説明する。プリントジョブが終わった後、マイナス極性トナーで汚れている上流側の上流側固定型ブラシ54に−400Vを印加することで、トナーを感光体14面上に吐き出させる。この後、プラス極性トナーで汚れている下流側の下流側回転型ブラシ56に+400Vを印加することでトナーを感光体14面上に吐き出させる。このとき上流側固定型ブラシ54及び下流側回転型ブラシ56から吐き出されたトナーで汚れないように、帯電ロール42には、まず−400V、続いて+400Vを印加する。感光体14面上に吐き出されたトナーは、転写時にプラスの電圧を印加され、続いてマイナスの電圧を印加されて、中間転写ベルト16のクリーナ18で回収される。
次に、第2の実施の形態で行う前記第1の実験について記載する。
前記Job End吐き出しモードが有る状態で、100枚モードで連続5000枚のプリントを行った。
プリントチャートとして前記図7に示したチャート100を使用する。
表4には、帯電ロール42への印加電圧を、矩形波Vpp=1.1KV、Vdc=−550V、f=1KHzとした場合(本実施の形態で印加される電圧)、通常のVth(=−600V)の2倍以上のVpp(Vpp=1.5KV、Vdc=−500V、f=1KHz)の交流電圧とした場合、及び直流電圧のみ(=−1.1KV)とした場合のプリントテストの結果が示されている。
Figure 2006189501
第1の実施の形態での結果と同様に、本実施の形態で印加される電圧の場合、及び通常のVth(=−600V)の2倍以上のVppの交流電圧の場合は、プリントサンプル中のハーフトーンに白筋や黒筋は発生しなかった。一方直流電圧のみの場合は、白筋や黒筋が多発してしまった。
このように、本実施の形態の印加方式にすることで、クリーナレスシステムにおいて連続プリント時の帯電ロール42汚れに起因した白筋や黒筋の発生の防止が、長期にさたって可能にできる。
また、前記第2の実験を第2の実施の形態で行った場合も、前記表2で示す第1の実施の形態での結果と同様の結果が得られた。
第1の実施の形態での結果と同様に、本実施の形態で印加される電圧の場合及び直流電圧のみの場合は、プリント終了時とプリント終了後12時間放置後の最初のプリントともに白抜けは発生しなかった。一方通常のVth(=−600V)の2倍以上のVppの交流電圧の場合は、プリント終了時に若干白抜け画発生し、さらにプリント終了後12時間放置後にはひどく白抜けが発生してしまった。
このように、本実施の形態の印加方式にすることで、高温高湿環境での放電生成物に起因した白抜けディフェクトの防止が、長期にわたって可能にできる。
第1の実験及び第2の実験を合わせると、本実施の形態の印加方式により、帯電ロール42汚れの防止と放電生成物による白抜けの防止を両立できることが分かる。
なお、以上説明した実施の形態は、本発明の構成を限定するものではない。例えば、実施の形態では、矩形波を使用したが、図10に示すようなSin波等でも略同一の結果が得られることが確認されている。このように、少なくともVthの絶対値の2倍より小さいVppをもつ交流電圧を含む電圧であり、かつ、該小さいVppを|Vth|+200≦Vpp<2|Vth|の範囲にすることにより、トナー等の汚染による帯電不良の防止と放電生成物による白抜けの防止を両立することができる。
第1の実施の形態に係る画像形成装置を示す概略図である。 第1の実施の形態に係る画像形成装置の画像形成処理を行う機構を示す概略図である。 印加電圧と感光体表面電位との関係図である。 印加交流電圧のピークトゥピーク電圧と感光体表面電位との関係図である。 (A)は感光体と帯電ロールとのニップ部の周辺を示す図であり、(B)は、通常の放電開始電圧の絶対値の2倍以上のピークトゥピーク電圧の交流電圧を印加した場合の帯電ロールにより帯電される感光体の表面電位の時間推移の概念図であり、(C)は、直流電圧を印加した場合の帯電ロールにより帯電される感光体の表面電位の時間推移の概念図であり、(D)は、本実施の形態の電圧を印加した場合の帯電ロールにより帯電される感光体の表面電位の時間推移の概念図である。 本実施の形態の各印加電圧とプラス極性トナーを帯電ロールから感光体に引き離す方向の電界の概念図であり、(A)はVpp=1100Vの場合、(B)はVpp=900Vの場合、(C)はVpp=800Vの場合、(D)はVpp=700Vの場合、(E)はVpp=600Vの場合である。 実験に用いられたプリントチャートである。 第2の実施の形態に係る画像形成装置を示す概略図である。 第2の実施の形態に係る画像形成装置の画像形成処理を行う機構を示す概略図である。 本実施の形態の印加電圧の一例である。
符号の説明
10 カラーページプリンタ(画像形成装置)
12 現像ユニット
14 感光体(像担持体)
14A 感光面
14B 上流側放電領域
14C 下流側放電領域
16 中間転写ベルト(転写手段)
16A 転写面
18 クリーナ
30 二次転写ロール(転写手段)
38 一次転写ロール(転写手段)
40 回転型ブラシ(クリーニング手段)
42 帯電ロール(帯電手段)
44 現像ロール(現像手段)
46 LEDアレイヘッド(情報書き込み手段)
52 重畳電源(電圧印加手段)
54 上流側固定型ブラシ(現像剤帯電制御手段)
56 下流側回転型ブラシ(現像剤帯電制御手段)

Claims (6)

  1. 周回する像担持体の表面を一様帯電する帯電手段と、前記帯電手段によって帯電された前記像担持体に静電潜像を形成する情報書き込み手段と、前記静電潜像に現像剤を供給して該静電潜像を可視化して可視化像を形成する現像手段とを備え、前記可視化像を直接又は転写部材を介して記録用紙に転写することで画像形成する画像形成装置であって、
    直流電圧と交流電圧とを重畳することで、前記像担持体と前記帯電手段との間の電界の向きを変化させ、かつ単一極性の放電をさせる電圧を前記帯電手段に印加する電圧印加手段を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記帯電手段よりも前記像担持体周回方向上流に配置され、前記可視化像が転写された後に前記像担持体の表面に残留する現像剤を静電的に保持するクリーニング手段と、
    非画像形成時に前記クリーニング手段が保持する現像剤を前記像担持体上に戻す現像剤戻し手段と、
    を更に有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記帯電手段よりも前記像担持体周回方向上流に配置され、前記可視化像が転写された後に前記像担持体の表面に残留する現像剤の帯電極性を制御する現像剤帯電量制御手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  4. 前記電圧印加手段により印加する交流電圧の振幅を、前記像担持体への帯電が起こる最小の印加電圧から前記像担持体の帯電電圧が飽和するときの印加電圧までの範囲内で設定することを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1項記載の画像形成装置。
  5. 前記電圧印加手段により印加する交流電圧の振幅を、前記像担持体への帯電が起こる最小の印加電圧の絶対値の2倍より小さい値に設定することを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れか1項記載の画像形成装置。
  6. 前記電圧印加手段により印加する交流電圧の振幅を示すピークトゥピーク電圧を、以下に示す(1)式の範囲に設定することを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れか1項記載の画像形成装置。
    |Vth|+α≦Vpp<2|Vth| … (1)
    但し、
    Vth:像担持体への帯電が起こる最小の印加電圧
    Vpp:交流電圧のピークトゥピーク電圧
    α:電圧印加手段により印加する印加電圧によって定まる所定の電圧
    である。
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