JP2006189385A - 蓄電システムおよび二次電池の残存容量算出方法 - Google Patents

蓄電システムおよび二次電池の残存容量算出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 高精度かつ容易に二次電池のSOCを算出可能な蓄電システムを提供する。
【解決手段】 キャパシタ20は、二次電池10に直列に接続される。電池ECU30は、二次電池10およびキャパシタ20のSOC初期値を算出する。また、電池ECU30は、電圧センサ44からの検出電圧VCに基づいてキャパシタ20のSOCを算出し、キャパシタ20のSOC初期値からの変化量を算出する。そして、電池ECU30は、その算出したキャパシタ20のSOC変化量を二次電池10のSOC初期値に加算することによって、二次電池10のSOCを算出する。
【選択図】 図1

Description

この発明は、蓄電システムおよび二次電池の残存容量算出方法に関し、特に、二次電池の残存容量を高精度かつ容易に算出可能な蓄電システムおよび二次電池の残存容量算出方法に関する。
従来より、二次電池の残存容量(State of Charge:以下「SOC」とも称する。)の推定方法として、二次電池の端子間電圧を検出し、その検出された端子間電圧から二次電池の開回路電圧(Open Circuit Voltage:以下「OCV」とも称する。)を推定し、その推定したOCVに基づいて二次電池のSOCを推定する方法が一般的に知られている。
また、二次電池の充放電電流量を検出し、その検出された充放電電流量の積算値を二次電池のSOC初期値(たとえば、前回システム終了時のSOCなど)に加算することによって二次電池のSOCを推定する方法も一般的に知られている。
さらに、特開2003−346919号公報(特許文献1)は、蓄電装置の充放電可能電力および充放電可能容量を精度よく演算可能な蓄電システムを開示する。この蓄電システムは、電池と電池に並列に接続されたキャパシタとを備え、キャパシタの残容量SOCcに基づいて電池の残容量SOCを算出する(特許文献1参照)。
特開2003−346919号公報 特開2003−88143号公報 特開2002−315199号公報 特表2004−507996号公報
しかしながら、二次電池の充放電中においては、電池の内部抵抗による電圧降下や電池内部に生じる分極などの影響により二次電池の端子間電圧からOCVを正確に算出することが困難であり、二次電池の端子間電圧に基づいたSOCの推定方法では、十分な推定精度を得ることができない。
また、二次電池の充放電電流量に基づいたSOCの推定方法では、充放電電流量の積算に伴なって電流センサの検出誤差なども積算されてしまうので、この推定方法によっても、十分な推定精度を得ることはできない。なお、高精度な電流センサを採用することは、電流センサのコスト増加を招く。
また、特開2003−346919号公報に開示された蓄電システムは、電池に並列に接続されたキャパシタの残容量SOCcに基づいて電池のSOCを算出することにより、電池のSOCを高精度に算出するものであるが、電池のSOCを算出するためのロジックが相当複雑になるという問題がある。
そこで、この発明は、かかる問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、高精度かつ容易に二次電池のSOCを算出可能な蓄電システムを提供することである。
また、この発明の別の目的は、高精度かつ容易に二次電池のSOCを算出可能な二次電池の残存容量算出方法を提供することである。
この発明によれば、蓄電システムは、二次電池と、二次電池に直列に接続されるキャパシタと、キャパシタの端子間電圧を検出する第1の電圧検出手段と、第1の電圧検出手段によって検出されたキャパシタの端子間電圧に基づいて、キャパシタの残存容量(SOC)を示す第1の残存容量を算出し、その算出した第1の残存容量に基づいて、二次電池の残存容量を示す第2の残存容量を算出する演算部とを備える。
好ましくは、演算部は、第1の電圧検出手段によって検出されたキャパシタの端子間電圧に基づいてキャパシタの開回路電圧(OCV)を算出し、キャパシタの開回路電圧と残存容量との予め設定された相関関係を用いて第1の残存容量を算出する。
好ましくは、演算部は、蓄電システムの起動後、キャパシタの残存容量の初期値(SOC初期値)を示す第1の初期値および二次電池の残存容量の初期値を示す第2の初期値を算出し、二次電池の充放電開始後、第1の残存容量の第1の初期値からの変化量(SOC変化量)を第2の初期値に加算することによって第2の残存容量を算出する。
好ましくは、蓄電システムは、二次電池の端子間電圧を検出する第2の電圧検出手段をさらに備え、蓄電システムの起動後、演算部は、相関関係を用いて第1の初期値を算出し、第2の電圧検出手段によって検出された二次電池の端子間電圧に基づいて二次電池の開回路電圧を算出し、二次電池の開回路電圧と残存容量との予め設定されたもう1つの相関関係を用いて第2の初期値を算出する。
好ましくは、蓄電システムは、蓄電システムの終了時における第1および第2の残存容量を記憶する記憶部をさらに備え、演算部は、蓄電システムの起動後、記憶部に記憶された前回システム終了時における第1および第2の残存容量をそれぞれ第1および第2の初期値とする。
また、この発明によれば、二次電池の残存容量算出方法は、二次電池に直列に接続されたキャパシタの端子間電圧を検出する第1のステップと、検出されたキャパシタの端子間電圧に基づいてキャパシタの開回路電圧を算出する第2のステップと、算出されたキャパシタの開回路電圧に基づいて、キャパシタの残存容量を示す第1の残存容量を算出する第3のステップと、算出された第1の残存容量に基づいて、二次電池の残存容量を示す第2の残存容量を算出する第4のステップとを備える。
好ましくは、第3のステップにおいて、第1の残存容量は、キャパシタの開回路電圧と残存容量との予め設定された相関関係を用いて算出される。
好ましくは、二次電池の残存容量算出方法は、システム起動後、キャパシタの残存容量の初期値を示す第1の初期値を算出する第5のステップと、システム起動後、二次電池の残存容量の初期値を示す第2の初期値を算出する第6のステップと、二次電池の充放電開始後、第1の残存容量の第1の初期値からの変化量を算出する第7のステップとをさらに備え、第4のステップにおいて、第7のステップにおいて算出された変化量を第6のステップにおいて算出された第2の初期値に加算することによって第2の残存容量が算出される。
好ましくは、二次電池の残存容量算出方法は、二次電池の端子間電圧を検出する第8のステップと、検出された二次電池の端子間電圧に基づいて二次電池の開回路電圧を算出する第9のステップとをさらに備え、第5のステップにおいて、第1の初期値は、相関関係を用いて算出され、第6のステップにおいて、第2の初期値は、二次電池の開回路電圧と残存容量との予め設定されたもう1つの相関関係を用いて、第9のステップにおいて算出される二次電池の開回路電圧に基づいて算出される。
好ましくは、二次電池の残存容量算出方法は、システム終了時、第1および第2の残存容量を記憶する第10のステップをさらに備え、第5のステップにおいて、第10のステップで記憶された前回システム終了時における第1の残存容量が第1の初期値として設定され、第6のステップにおいて、第10のステップで記憶された前回システム終了時における第2の残存容量が第2の初期値として設定される。
この発明においては、キャパシタは、二次電池に直列に接続される。したがって、キャパシタの通電電荷量は、二次電池の通電電荷量(充放電電荷量)と等しい。そこで、キャパシタの端子間電圧に基づいてキャパシタの残存容量(SOC)を示す第1の残存容量が算出され、その算出された第1の残存容量に基づいて、二次電池の残存容量を示す第2の残存容量が算出される。ここで、キャパシタの残存容量は、キャパシタの開回路電圧(OCV)と略線形な関係にあり、また、二次電池に比べて開回路電圧の誤差の影響を受けにくい特性を有するので、キャパシタにおける第1の残存容量は、容易かつ高精度に算出される。
したがって、この発明によれば、二次電池の残存容量(SOC)を容易かつ高精度に算出することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
[実施の形態1]
図1は、この発明の実施の形態1による蓄電システムの全体ブロック図である。図1を参照して、この蓄電システム100は、二次電池10と、キャパシタ20と、電池ECU(Electronic Control Unit)30と、電圧センサ42,44と、温度センサ46,48と、電流センサ50とを備える。そして、この蓄電システム100に負荷60が接続される。
負荷60は、二次電池10から電力の供給を受ける。また、負荷60は、二次電池10に電力を出力して二次電池を充電する。この負荷60は、たとえば、インバータおよびそのインバータによって駆動されるモータからなる駆動装置であって、インバータは、二次電池10から受ける直流電力を交流電力に変換してモータを力行駆動し、また、モータの回生駆動時にモータから受ける交流電力を直流電力に変換して二次電池10へ出力する。
二次電池10は、充放電可能な直流電源であり、たとえば、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池などからなる。二次電池10は、発生した直流電力を負荷60へ出力し、また、負荷60から出力される直流電力によって充電される。
キャパシタ20は、後述する方法により二次電池10のSOCを算出するために設けられ、二次電池10の負極端子と負荷60との間に接続される。すなわち、キャパシタ20は、二次電池10に直列に接続される。したがって、キャパシタ20の充放電電流量は、二次電池10の充放電電流量と同じである。
電圧センサ42は、二次電池10の端子間電圧VBを検出し、その検出した端子間電圧VBを電池ECU30へ出力する。電圧センサ44は、キャパシタ20の端子間電圧VCを検出し、その検出した端子間電圧VCを電池ECU30へ出力する。温度センサ46は、二次電池10の温度TBを検出し、その検出した温度TBを電池ECU30へ出力する。温度センサ48は、キャパシタ20の温度TCを検出し、その検出した温度TCを電池ECU30へ出力する。この温度センサ46,48は、たとえば、サーミスタからなる。電流センサ50は、二次電池10から放電され、または、二次電池10に充電される電流Iを検出し、その検出した電流Iを電池ECU30へ出力する。
電池ECU30は、CPU(Central Processing Unit)32と、ROM(Read Only Memory)34と、RAM(Random Access Memory)36とを含む。CPU32は、この蓄電システム100が起動されると、電圧センサ42,44,温度センサ46,48、および電流センサ50からそれぞれ二次電池10の端子間電圧VB、キャパシタ20の端子間電圧VC、二次電池10の温度TB、キャパシタ20の温度TC、および電流Iの各検出値を受ける。
そして、CPU32は、二次電池10の充放電が開始される前、電圧センサ42からの端子間電圧VBおよび温度センサ46からの温度TBに基づいて二次電池10のSOC初期値を算出し、電圧センサ44からの端子間電圧VCに基づいてキャパシタ20のSOC初期値を算出する。
具体的には、二次電池10の充放電が開始される前においては、二次電池10の端子間電圧VBおよびキャパシタ20の端子間電圧VCは、それぞれ二次電池10のOCVおよびキャパシタ20のOCVとみなせるので、CPU32は、予め設定された二次電池10のOCVとSOCとの相関関係を示すマップもしくはモデル式をROM34から読出し、その読出したマップもしくはモデル式を用いて、二次電池10の端子間電圧VBおよび温度TBに基づいて二次電池10のSOC初期値を算出する。また、CPU32は、予め設定されたキャパシタ20のOCVとSOCとの相関関係を示すマップもしくはモデル式をROM34から読出し、その読出したマップもしくはモデル式を用いて、キャパシタ20の端子間電圧VCに基づいてキャパシタ20のSOC初期値を算出する。
ここで、キャパシタ20の「OCV」とは、キャパシタ20の端子間電圧からキャパシタ20の電圧降下分(通電時)を差し引いた電圧を表わすものとして用いており、キャパシタ20の「SOC」とは、キャパシタ20の蓄電量を表わすものとして用いている。なお、二次電池10のOCVとSOCとの相関関係、およびキャパシタ20のOCVとSOCとの相関関係については、後ほど説明する。
また、二次電池10の充放電が開始されると、CPU32は、電圧センサ44からのキャパシタ20の端子間電圧VC、温度センサ48からのキャパシタ20の温度TC、および電流センサ50からの電流Iに基づいてキャパシタ20のOCVを算出し、その算出したキャパシタ20のOCVに基づいてキャパシタ20のSOCを算出する。
より具体的には、CPU32は、キャパシタ20の温度TCに基づいてキャパシタ20の内部抵抗を推定し、その推定した内部抵抗に電流Iを乗じることによって、キャパシタ20の通電時における電圧降下量ΔVを算出する。そして、CPU32は、キャパシタ20の端子間電圧VCから電圧降下量ΔVを減算することによってキャパシタ20のOCVを算出する。さらに、CPU32は、キャパシタ20のOCVとSOCとの相関関係を示すマップもしくはモデル式をROM34から読出し、その読出したマップもしくはモデル式を用いて、キャパシタ20のOCVに基づいてキャパシタ20のSOCを算出する。
さらに、CPU32は、算出したキャパシタ20のSOCに基づいて、二次電池10の充放電が開始される前に算出したキャパシタ20のSOC初期値からのSOC変化量を算出する。そして、二次電池10に直列に接続されたキャパシタ20の充放電電荷量は、二次電池10の充放電電荷量と同じであることを利用して、CPU32は、キャパシタ20のSOC変化量を二次電池10のSOC変化量とみなし、二次電池10のSOC初期値にキャパシタ20のSOC変化量を加算することによって、二次電池10のSOCを算出する。
ROM34は、読み書き可能な不揮発性メモリであって、たとえば、フラッシュメモリなどからなる。ROM34は、二次電池10およびキャパシタ20のOCVの演算に必要な各モデル式、ならびに二次電池10およびキャパシタ20のOCV−SOCマップまたはモデル式などを記憶する。RAM36は、CPU32が演算を行なう際に用いるワークメモリである。
この蓄電システム100においては、システムが起動されると、二次電池10の充放電が開始される前に、電池ECU30は、二次電池10およびキャパシタ20のSOC初期値を算出する。そして、二次電池10の充放電が開始されると、電池ECU30は、所定の演算周期でキャパシタ20のOCVを算出し、その算出したOCVに基づいてキャパシタ20のSOCを算出する。そして、電池ECU30は、キャパシタ20のSOC初期値からのSOC変化量を算出し、その算出したキャパシタ20のSOC変化量を二次電池10のSOC変化量とみなして、二次電池10のSOC初期値およびキャパシタ20のSOC変化量に基づいて二次電池10のSOCを算出する。
図2は、図1に示した二次電池10のOCVとSOCとの相関関係を示す図である。図2を参照して、この二次電池10のOCVとSOCとの相関関係の特徴は、OCVとSOCとが線形関係になく、また、SOCの上限近傍および下限近傍を除いて曲線の傾きが小さいことである。すなわち、OCVの僅かな誤差がSOCに大きく影響する。そして、二次電池10は、キャパシタ20に比べて通電時の電圧降下量が大きく、また、分極の影響も大きい。さらに、OCVとSOCとの相関関係が温度によって変化する。したがって、この二次電池10のOCVとSOCとの相関関係を用いて、充放電中の二次電池のSOCを精度よく算出することは難しい。
図3は、図1に示したキャパシタ20のOCVとSOCとの相関関係を示す図である。図3を参照して、このキャパシタ20のOCVとSOCとの相関関係の特徴は、OCVとSOCとが略線形の関係にあり、かつ、直線の傾きが大きいことである。すなわち、OCVからSOCを容易に算出可能であり、また、OCVからSOCの算出にあたり二次電池10に比べてOCVの誤差の影響を受けにくい。また、二次電池10に比べてOCVとSOCとの相関関係の温度依存性が小さい。さらに、キャパシタ20は、二次電池10に比べて通電時の電圧降下量および分極の影響が小さいので、キャパシタ20の端子間電圧VCからキャパシタ20のOCVを高精度に推定することができる。
以上の観点から、この実施の形態1における蓄電システム100においては、キャパシタ20のSOCを算出し、また、二次電池10に直列に接続されたキャパシタ20の充放電電荷量が二次電池10の充放電電荷量と同じであることから、その算出したキャパシタ20のSOCを用いて二次電池10のSOCを算出するようにしたものである。
図4は、図1に示した蓄電システム100における二次電池10のSOC算出方法を示すフローチャートである。図4を参照して、この蓄電システム100が起動されると(ステップS10)、電圧センサ42、温度センサ46、および電圧センサ44は、それぞれ二次電池10の端子間電圧VBおよび温度TB、ならびにキャパシタ20の端子間電圧VCを検出し、その検出した端子間電圧VB、温度TB、および端子間電圧VCを電池ECU30へそれぞれ出力する(ステップS20)。
電池ECU30のCPU32は、端子間電圧VB、温度TB、および端子間電圧VCを受けると、端子間電圧VBに基づいて二次電池10のOCVを算出し、端子間電圧VCに基づいてキャパシタ20のOCVを算出する(ステップS30)。そして、CPU32は、図2に示した二次電池10のOCVとSOCとの相関関係を示すマップまたはモデル式をROM34から読出し、その読出したマップまたはモデル式を用いて、算出した二次電池10のOCVおよび検出された二次電池10の温度TBに基づいて二次電池10のSOC初期値を算出する(ステップS40)。さらに、CPU32は、図3に示したキャパシタ20のOCVとSOCとの相関関係を示すマップまたはモデル式をROM34から読出し、その読出したマップまたはモデル式を用いて、算出したキャパシタ20のOCVに基づいてキャパシタ20のSOC初期値を算出する(ステップS50)。
その後、二次電池の充放電が開始されると(ステップS60)、電圧センサ44、温度センサ48、および電流センサ50は、それぞれキャパシタ20の端子間電圧VCおよび温度TC、ならびに電流Iを検出し、その検出した端子間電圧VC、温度TC、および電流Iを電池ECU30へそれぞれ出力する(ステップS70)。
CPU32は、端子間電圧VC、温度TC、および電流Iを受けると、キャパシタ20の温度TCおよび電流Iに基づいてキャパシタ20の電圧降下量を算出し、その算出した電圧降下量を端子間電圧VCから減算することによってキャパシタ20のOCVを算出する(ステップS80)。そして、CPU32は、図3に示したキャパシタ20のOCVとSOCとの相関関係を示すマップまたはモデル式をROM34から読出し、その読出したマップまたはモデル式を用いて、算出したキャパシタ20のOCVに基づいてキャパシタ20のSOCを算出する(ステップS90)。
次いで、CPU32は、ステップS50において算出したキャパシタ20のSOC初期値とステップS90において算出したキャパシタ20のSOCとに基づいてキャパシタ20のSOC変化量を算出する(ステップS100)。そして、CPU32は、ステップS40において算出した二次電池10のSOC初期値にキャパシタ20のSOC変化量を加算することによって二次電池10のSOCを算出する(ステップ110)。
その後、CPU32は、この蓄電システム100の停止指令を外部から受けたか否かを判定し(ステップS120)、システム停止の指令を受けていないと判定すると(ステップS120においてNO)、ステップS70に処理を移行する。一方、CPU32は、外部からシステム停止の指令を受けたと判定すると(ステップS120においてYES)、一連の処理を終了する。
以上のように、この実施の形態1によれば、二次電池10に直列に接続されたキャパシタ20のSOCを算出し、キャパシタ20のSOC変化量を二次電池10のSOC変化量とみなして二次電池10のSOCを算出する。ここで、キャパシタ20のOCVとSOCとの相関関係は、略線形の関係にあり、キャパシタ20では、二次電池10に比べてOCVからSOCを容易かつ高精度に推定できるので、キャパシタ20のSOCを算出することによって二次電池10のSOCを容易かつ高精度に算出することができる。
また、この実施の形態1によれば、二次電池10のSOCの算出にあたり、キャパシタ20のSOC変化量が用いられ、電流などの積算値は用いられないので、演算においてセンサ誤差や演算誤差などが積算されることがない。したがって、この観点からも、二次電池10のSOCを高精度に算出することができる。
[実施の形態2]
実施の形態1では、二次電池10の充放電開始前に、二次電池10の端子間電圧VBおよび温度TBに基づいて二次電池10のSOC初期値が算出され、キャパシタ20の端子間電圧VCに基づいてキャパシタ20のSOC初期値が算出された。この実施の形態2では、システム終了時に二次電池10のSOCおよびキャパシタ20のSOCがROM34に記憶され、次回のシステム起動時に、その記憶された値がROM34から読出され、二次電池10のSOC初期値およびキャパシタ20のSOC初期値として設定される。
この実施の形態2による蓄電システムの全体構成は、図1に示した実施の形態1による蓄電システムの全体構成と同じである。
図5は、この実施の形態2による蓄電システムにおける二次電池10のSOC算出方法を示すフローチャートである。図5を参照して、この実施の形態2におけるSOC算出方法のフローチャートは、図4に示した実施の形態1におけるSOC算出方法のフローチャートにおいて、ステップS20〜S50に代えてステップS210およびステップS220を備え、ステップS230をさらに備える。
蓄電システムが起動されると(ステップS10)、電池ECU30のCPU32は、前回システム終了時にROM34に記憶された二次電池10のSOCおよびキャパシタ20のSOCをROM34から読込む(ステップS210)。そして、CPU32は、その読込んだ二次電池10のSOCおよびキャパシタ20のSOCをそれぞれ二次電池10のSOC初期値およびキャパシタ20の初期値として設定する(ステップS220)。
また、CPU32は、ステップS120において外部からシステム停止の指令を受けたと判定すると(ステップS120においてYES)、二次電池10のSOCおよびキャパシタ20のSOCをROM34に書込む(ステップS230)。そして、CPU32は、一連の処理を終了する。
以上のように、この実施の形態2によれば、システム終了時に二次電池10のSOCおよびキャパシタ20のSOCをROM34に記憶し、次回のシステム起動時、ROM34に記憶された二次電池10のSOCおよびキャパシタ20のSOCを読出してそれぞれ二次電池10のSOC初期値およびキャパシタ20のSOC初期値として設定するようにしたので、通電開始前に二次電池10およびキャパシタ20のSOC初期値を演算する必要がない。したがって、二次電池10のSOCを算出するにあたっての演算量を低減することができ、簡易に二次電池10のSOCを算出することができる。
なお、上記の実施の形態1,2において、キャパシタ20は、二次電池10の正極端子と負荷60との間に接続されてもよい。しかしながら、キャパシタ20の端子間電圧を検出する電圧センサ44の耐電圧およびコストの観点から、キャパシタ20の端子電圧が低くなる接続関係、すなわち、二次電池10の負極端子と負荷60との間にキャパシタ20を接続する方が好ましい。
また、上記においては、キャパシタ20のOCVは、キャパシタ20の端子間電圧VCからキャパシタ20の電圧降下分(通電時)を差し引いて算出するものとしたが、キャパシタ20の電圧降下(通電時)は、二次電池10における電圧降下(通電時)と比べて一般的にかなり小さいため、より簡易な演算を求める場合には、電圧センサ44によって検出されたキャパシタ20の端子間電圧VCをキャパシタ20のOCVとしても構わない。
また、上述したこの発明による蓄電システムは、近年大きく注目されているハイブリッド自動車(Hybrid Vehicle)や電気自動車(Electric Vehicle)において好適である。ハイブリッド自動車や電気自動車においては、モータを力行駆動する場合には、二次電池から放電が行なわれ、回生制動時には、モータによって発電された電力が二次電池に充電される。このように、ハイブリッド自動車や電気自動車においては、二次電池の充放電が高頻度で繰返されるため、二次電池のSOCをできる限り高精度に推定することは、二次電池の過放電または過充電を防止し、二次電池の劣化進行を抑制することができる。
また、ハイブリッド自動車や電気自動車においては、より広い普及を図るために低コスト化が強く要求されるところ、この発明による蓄電システムによれば、簡易な手法で容易に二次電池10のSOCを算出できるので、開発コストや製造コストを低減することができる。
なお、上記の実施の形態1,2において、電圧センサ44は、この発明における「電圧検出手段」に対応し、電圧センサ42は、この発明における「もう1つの電圧検出手段」に対応する。また、電池ECU30のCPU32は、この発明における「演算部」に対応し、ROM34は、この発明における「記憶部」に対応する。
今回開示された実施の形態は、すべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した実施の形態の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明の実施の形態1による蓄電システムの全体ブロック図である。 図1に示す二次電池のOCVとSOCとの相関関係を示す図である。 図1に示すキャパシタのOCVとSOCとの相関関係を示す図である。 図1に示す蓄電システムにおける二次電池のSOC算出方法を示すフローチャートである。 この実施の形態2による蓄電システムにおける二次電池のSOC算出方法を示すフローチャートである。
符号の説明
10 二次電池、20 キャパシタ、30 電池ECU、32 CPU、34 ROM、36 RAM、42,44 電圧センサ、46,48 温度センサ、50 電流センサ、60 負荷、100 蓄電システム。

Claims (10)

  1. 二次電池と、
    前記二次電池に直列に接続されるキャパシタと、
    前記キャパシタの端子間電圧を検出する第1の電圧検出手段と、
    前記第1の電圧検出手段によって検出された前記キャパシタの端子間電圧に基づいて、前記キャパシタの残存容量を示す第1の残存容量を算出し、その算出した第1の残存容量に基づいて、前記二次電池の残存容量を示す第2の残存容量を算出する演算部とを備える蓄電システム。
  2. 前記演算部は、前記第1の電圧検出手段によって検出された前記キャパシタの端子間電圧に基づいて前記キャパシタの開回路電圧を算出し、前記キャパシタの開回路電圧と残存容量との予め設定された相関関係を用いて前記第1の残存容量を算出する、請求項1に記載の蓄電システム。
  3. 前記演算部は、前記蓄電システムの起動後、前記キャパシタの残存容量の初期値を示す第1の初期値および前記二次電池の残存容量の初期値を示す第2の初期値を算出し、前記二次電池の充放電開始後、前記第1の残存容量の前記第1の初期値からの変化量を前記第2の初期値に加算することによって前記第2の残存容量を算出する、請求項2に記載の蓄電システム。
  4. 前記二次電池の端子間電圧を検出する第2の電圧検出手段をさらに備え、
    前記蓄電システムの起動後、前記演算部は、前記相関関係を用いて前記第1の初期値を算出し、前記第2の電圧検出手段によって検出された前記二次電池の端子間電圧に基づいて前記二次電池の開回路電圧を算出し、前記二次電池の開回路電圧と残存容量との予め設定されたもう1つの相関関係を用いて前記第2の初期値を算出する、請求項3に記載の蓄電システム。
  5. 前記蓄電システムの終了時における前記第1および第2の残存容量を記憶する記憶部をさらに備え、
    前記演算部は、前記蓄電システムの起動後、前記記憶部に記憶された前回システム終了時における前記第1および第2の残存容量をそれぞれ前記第1および第2の初期値とする、請求項3に記載の蓄電システム。
  6. 二次電池に直列に接続されたキャパシタの端子間電圧を検出する第1のステップと、
    前記検出された前記キャパシタの端子間電圧に基づいて前記キャパシタの開回路電圧を算出する第2のステップと、
    前記算出された前記キャパシタの開回路電圧に基づいて、前記キャパシタの残存容量を示す第1の残存容量を算出する第3のステップと、
    前記算出された第1の残存容量に基づいて、前記二次電池の残存容量を示す第2の残存容量を算出する第4のステップとを備える、二次電池の残存容量算出方法。
  7. 前記第3のステップにおいて、前記第1の残存容量は、前記キャパシタの開回路電圧と残存容量との予め設定された相関関係を用いて算出される、請求項6に記載の二次電池の残存容量算出方法。
  8. システム起動後、前記キャパシタの残存容量の初期値を示す第1の初期値を算出する第5のステップと、
    システム起動後、前記二次電池の残存容量の初期値を示す第2の初期値を算出する第6のステップと、
    前記二次電池の充放電開始後、前記第1の残存容量の前記第1の初期値からの変化量を算出する第7のステップとをさらに備え、
    前記第4のステップにおいて、前記第7のステップにおいて算出された前記変化量を前記第6のステップにおいて算出された前記第2の初期値に加算することによって前記第2の残存容量が算出される、請求項7に記載の二次電池の残存容量算出方法。
  9. 前記二次電池の端子間電圧を検出する第8のステップと、
    前記検出された前記二次電池の端子間電圧に基づいて前記二次電池の開回路電圧を算出する第9のステップとをさらに備え、
    前記第5のステップにおいて、前記第1の初期値は、前記相関関係を用いて算出され、
    前記第6のステップにおいて、前記第2の初期値は、前記二次電池の開回路電圧と残存容量との予め設定されたもう1つの相関関係を用いて、前記第9のステップにおいて算出される前記二次電池の開回路電圧に基づいて算出される、請求項8に記載の二次電池の残存容量算出方法。
  10. システム終了時、前記第1および第2の残存容量を記憶する第10のステップをさらに備え、
    前記第5のステップにおいて、前記第10のステップで記憶された前回システム終了時における前記第1の残存容量が前記第1の初期値として設定され、
    前記第6のステップにおいて、前記第10のステップで記憶された前回システム終了時における前記第2の残存容量が前記第2の初期値として設定される、請求項8に記載の二次電池の残存容量算出方法。
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