JP2006189295A - 放射線検出装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 シンチレータによって発生するクロストークを抑制し解像度を向上させることを可能とした放射線検出装置を提供することを目的とする。
【解決手段】 少なくともフォトダイオード6上部領域に積層される保護膜層3−1と比較して、隣接画素との境界領域上部に積層される保護膜層3の透過率を低く設定しておくことで、隣接画素領域に位置するシンチレータ4から放射された可視光が当該画素領域のフォトダイオード6に入射される光量を減少させることができる。
【選択図】 図12
【解決手段】 少なくともフォトダイオード6上部領域に積層される保護膜層3−1と比較して、隣接画素との境界領域上部に積層される保護膜層3の透過率を低く設定しておくことで、隣接画素領域に位置するシンチレータ4から放射された可視光が当該画素領域のフォトダイオード6に入射される光量を減少させることができる。
【選択図】 図12
Description
本発明は、医療診断機器、非破壊検査機器等に用いられる放射線を電気信号として検出する放射線検出装置、及びその製造方法に関し、特に入射された放射線を一旦可視光に変換した後、この可視光の光量に基づいて電気信号に変換する間接変換方式によるFPDを用いた放射線検出装置及びその製造方法に関する。
近年、医用画像診断や非破壊検査等の放射線により取得した画像を利用する領域では、フィルムレス化とネットワーク化に伴い、取得画像のデジタル化が急速に進められており、この実現方法の一つとして被験体を透過した放射線を直接検出しデジタル情報として扱うことのできるフラットパネルディテクター(Flat Panel Detector: FPD)を利用した撮影方法が提案されている。このFPDを利用した放射線撮影システムの一例として、図32にFPDを利用したX線撮影システムの概念図を示す。
図32に示すように、被験体900を撮影するための撮影室901には、X線を放射するX線管904と、受信したX線を電気信号に変換するFPD903を備える撮像装置が備えられている。又、別室902には取得した画像を閲覧、保存、加工するためのコンピュータ905が設置されている。
X線管904からX線が放射されると、FPD903が披験体900を透過したX線を感知して、感知したX線信号を電気信号に変換する。この電気信号がデジタルデータとしてコンピュータ905に送られ、別室902に待機する利用者が撮像データを瞬時に確認できる。
又、このコンピュータ905に接続されたプリンター906から撮像データを出力することができるとともに、PACSシステム907が導入された医療施設であれば、このPACSのサーバに当該撮像データをアップロードすることによって、披験体900のX線撮像データを離れた場所から閲覧することができる。尚、PACSは近年導入されている医療画像の保存・伝送・検索の通信システムであり、最近では施設内だけでなく、施設間で医療画像の伝送・検索ができる構成のものも存在する。
ところで、上述のFPDは、検知されたX線を電気信号に変換する過程の違いによって、直接変換方式と間接変換方式に分類される。この違いについて以下に図面を参照して説明する。図33は、FPDの構成を示す概念的なブロック図である。
図33に示すFPD903は、センサ受像面の大きさのガラス基板913にマトリクス状に多数のスイッチング素子及び電荷蓄積素子を備えており、これらが集合してパネル912を構成している。そして、この内の一組のスイッチング素子915及び電荷蓄積素子916とによって、画素914が構成される。尚、このスイッチング素子としてアモルファスシリコン(a-Si)等で構成される薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor: TFT)が用いられている。
又、パネル912の上面にはX線を電気信号に変換するX線変換層911が設けられている。このX線変換層911によって変換された電気信号が電荷蓄積素子916に蓄積されて、縦横に配置されるゲートライン917によって指定された画素のスイッチング素子915がオン状態に制御されることで、このスイッチング素子915を介して出力される電気信号がデータライン918を通じて読み出される構成である。尚、図33中のX線変換層911を構成する構成要素によって上記直接変換方式と間接変換方式の2種類が存在する。
図34は、X線を電気信号に変換する方法として直接変換方式と間接変換方式を比較するためのブロック図である。図34(a)に直接変換方式を示し、図34(b)に間接変換方式を示している。
直接変換方式では、X線変換層911としてアモルファスセレン(a-Se)921が利用される。このアモルファスセレン921は、感知したX線の強弱に応じて一定量の電子と正孔を生成する性質を有しており、これによってX線が直接電気信号に変換される。又、このアモルファスセレン921には3000V程度の直流バイアス電圧が印加されており、この印加されるバイアスの極性に従って電気信号が画素電極に移動して、電荷蓄積素子916に蓄積される。そして、スイッチング素子915によってスイッチング制御されることでこの蓄積された電気信号が後段回路に読み出される。
一方、間接変換方式では、X線変換層911として、蛍光体925及び光電変換素子926が利用される。この光電変換素子926には、5〜10V程度の直流バイアスが印加されている。又、蛍光体925は、感知したX線の強弱に応じて一定量の光を生成する性質を有しており、この生成された光を光電変換素子926が受光することで、受光した光量に応じて一定量の電気信号が生成され、この生成された電気信号が電荷蓄積素子916に蓄積されて、スイッチング素子915によってスイッチング制御されることでこの蓄積された電気信号が後段回路に読み出される構成である。このとき、光電変換素子926としてフォトダイオードを用いる場合は、通常、フォトダイオードが電荷蓄積素子916を兼ねる。尚、入射されたX線が可視光に変換される現象をシンチレーションと呼び、このシンチレーションを発生させるために設けられる蛍光体925はシンチレータとも呼ばれる。
上述のように、直接変換方式の場合、X線変換層に対して3000V程度の高い直流バイアスを印加する必要があり、このバイアス電圧によって素子が壊れやすいという問題がある。又、X線を直接電気信号に変換することのできる材料として、上記アモルファスセレンの他、テルル化カドミウム(CdTe)等のごく僅かの限られた材料しか利用することができず汎用性に欠けるという点でも課題がある。更にX線変換層として利用されるa-SeやCdTe等の材質はいずれも人体に対して有毒であるため、環境の観点からも利用上の問題がある。
これに対して、間接変換方式の場合、フォトダイオードに必要な直流バイアスは数ボルト程度の低い電圧であり、高バイアスが必要とされる直接変換方式と比較した場合に構成素子が壊れやすいという問題は著しく低下する。又、変換層911に必要な構成要素である蛍光体925にはCsI、NaI等の汎用性の高い材料で構成することができるというメリットがある。
しかしながら、蛍光体925は、X線を感知すると蛍光子を発生させることによって可視光を出力する構成であるが、この蛍光子が蛍光体925内部で散乱するために、当該可視光が近接画素に入射されてしまい、受光面で像がぼけて解像度が低下する(クロストーク)という問題がある。
この問題を解決するため、パネル912上に構成される画素毎に複数の凸パターンを形成するとともに、この上にシンチレータの柱状結晶を形成することで、対応する画素毎に放射線入射による光の検出を可能にした放射線検出装置が提案されている(特許文献1、特許文献3参照)。
又、パネル912上に構成される画素に対応したピッチで予め凹状あるいは凸状のパターンを形成しておき、この上にシンチレータの柱状結晶を成長させることによってシンチレータの生成過程で選択的に亀裂を生じさせ、この亀裂によってシンチレータが画素毎に区切られることで、対応する画素毎に放射線入射による光の検出を可能にした放射線検出装置が提案されている(特許文献2参照)。
特開平5−93780号公報
特開平7−27863号公報
特開2001−128064号公報
しかしながら、特許文献1及び特許文献3による放射線検出装置によれば、凹凸形状を形成することで柱状結晶を画素毎に分離することはできても画素の境界部分で結晶同士が接してしまい、依然としてクロストークが存在するという問題がある。
又、特許文献2による放射線検出装置によれば、シンチレータ形成後に冷却工程で応力におよって画像境界部分に亀裂を発生させるため、画素に対応した柱状結晶にも欠陥を発生させる場合があり、これによってシンチレータの性能を悪化させる可能性がある。
本発明は、上記の問題点に鑑みて、シンチレータによって発生するクロストークを抑制し解像度を向上させることを可能とした放射線検出装置を提供することを目的とする。又、本発明は、このような放射線検出装置を製造する製造方法を提供することを別の目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明の放射線検出装置は、入射光量に応じた電気信号を発生する光電変換素子を備えるとともに2次元的に配置された複数の画素と、前記複数の画素を覆う下地層と、前記下地層上に形成されるとともに入射した放射線を可視光に変換するシンチレータと、を基板上に備える放射線検出装置であって、前記下地層が積層される領域の内、少なくとも前記光電変換素子上部領域を覆う第1領域に積層された前記下地層が、前記第1領域を除く領域であって少なくとも前記2次元的に配置された画素相互の境界領域上部を覆う第2領域に積層された前記下地層と比較して、入射された光が透過する割合を示す透過率が高いことを特徴とする。
このように構成されることで、光電変換素子上部に積層された下地層は透過率が高いため、当該画素領域のシンチレータに入射された放射線が変換された可視光は、当該領域下部の透過率の高い下地層を透過して、下部に位置する光電変換素子に与えられる一方、隣接画素との境界領域上部に積層された下地層は透過率が低く設定されているため、隣接画素領域のシンチレータに入射された放射線が変換された可視光は境界領域の下地層を透過する間に減衰し、これによって隣接画素領域からの可視光が当該画素領域の光電変換素子に与えられる光量は減少する。
即ち、シンチレータで変換された後、下地層を透過して光電変換素子に入射される可視光は、そのほとんどが当該光電変換素子を構成する当該画素領域に入射した放射線が変換されて生成された可視光で構成され、隣接画素領域に入射した放射線が変換されて生成された後、透過率の高くない下地層内部を透過することで光電変換素子に入射された可視光を含む割合は大きく減少するため、クロストークを抑制することができる。又、このように構成される放射線検出装置を利用することで、従来構造の放射線検出装置と比較して取得画像の解像度を向上させることができる。
又、前記第1領域に積層された前記下地層と、前記第2領域に積層された前記下地層とが異なる材質であるものとしても構わない。このとき、前記第1領域に積層される下地層が例えば感光性のポリイミドやアクリル系樹脂等で構成されており、前記第2領域に積層される下地層が例えばアモルファスシリコンやITOで構成されるものとしても構わない。
又、前記第2領域に積層された前記下地層が、前記光電変換素子と同一の材質で構成されるものとしても構わない。
このように構成することで、前記第2領域に積層される前記下地層は可視光を吸収する機能を備えるため、隣接画素で生成された可視光がこの第2領域に積層される下地層に入射されると、入射された可視光の内の所定光量が吸収されるため、この可視光が光電変換素子に入射される割合は減少し、これによってクロストークを抑制する効果を有する。又、このように構成されるFPDを利用することで、従来構造のFPDと比較して取得画像の解像度を向上させることができる。
又、前記第1領域に積層された前記下地層に対してレーザー光を照射して前記第1領域の透過率を向上させるものとしても構わない。
又、前記第1領域に積層された前記下地層に対して紫外光を照射して前記第1領域の透過率を向上させるものとしても構わない。
又、前記第2領域に積層された前記下地層に対して着色を行って前記第2領域に積層された透過率を低下させるものとしても構わない。
又、前記第1領域に積層された前記下地層の表面が、前記第2領域に積層された前記下地層の表面よりも平坦性が高いものとしても構わない。
このように構成されるとき、前記第1領域に積層された下地層上部に結晶成長するシンチレータの結晶成長状態と比較して、前記第2領域に積層された下地層上部に結晶成長するシンチレータの結晶成長状態が低下するため、第2領域に積層されるシンチレータの透過率が悪化し、これによって隣接画素から光電変換素子に入射される可視光の光量を抑制することができる。
又、前記第2領域に積層された前記下地層が、該下地層表面に対してスパッタリング処理が施されることで表面の平坦性が低下されるものとしても構わない。
又、前記第2領域に積層された前記下地層が、該下地層表面に対して化学的エッチング処理が施されることで表面の平坦性が低下されるものとしても構わない。
又、前記第2領域に積層された前記下地層が、該下地層表面に対してレーザー光が照射されることで膜質が変化して表面の平坦性が低下されるものとしても構わない。
又、前記第1領域に積層された前記下地層が、前記第2領域に積層された前記下地層と比較して、入射された光を集光する割合を示す集光率が高いものとしても構わない。
又、前記複数の画素が、前記光電変換素子からの電気信号を出力する出力線と、該出力線と前記光電変換素子との電気的な接離を行うスイッチング素子とを備え、前記第2領域が、前記マトリクス状に配置された画素相互の境界領域上部に加えて、更に前記スイッチング素子上部領域を含むものとしても構わない。
このとき、前記第2領域上部に積層される前記下地層が光電変換素子と同一の材質である場合には、前記第2領域に積層される下地層は遮光効果を備えるため、これによってスイッチング素子に入射される光量が減少し、シンチレータからの放射光がオフ状態のスイッチング素子に入射されたときにリーク電流が増加して当該スイッチング素子が誤動作を起こす現象を抑制することができる。
又、本発明の放射線検出装置の製造方法は、入射光量に応じた電気信号を発生する光電変換素子を備えるとともに2次元的に配置された複数の画素と、前記複数の画素を覆う下地層と、前記下地層上に形成されるとともに入射した放射線を可視光に変換するシンチレータと、を基板上に備える放射線検出装置の製造方法であって、前記基板上に前記複数の画素を形成する第1工程と、前記第1領域と前記第2領域とを含む領域に前記下地層を積層する第2工程と、前記第2工程において前記第1領域に積層された前記下地層に対して透過率を向上させる処理を施す第3工程と、前記第3工程完了後、前記第2工程で積層された前記下地層上に前記シンチレータを形成する第4工程と、から構成されることを特徴とする。
このとき、前記第3工程が、前記第2工程において前記第1領域に積層された前記下地層に対してレーザー光を照射させて透過率を向上させる処理を含むものとしても構わない。
又、前記第3工程が、前記第2工程において前記第1領域に積層された前記下地層に対して紫外光を照射させて透過率を向上させる処理を含むものとしても構わない。
又、本発明の放射線検出装置の製造方法が、前記第4工程を行う前に前記第2工程において前記第2領域に積層された前記下地層に対して透過率を低下させる処理を施す第5工程を備えるものとしても構わない。
このとき、前記第5工程が、前記第2工程において前記第2領域に積層された前記下地層に対して着色を行って透過率を低下させる処理を含むものとしても構わない。
又、本発明の放射線検出装置の製造方法が、前記第4工程を行う前に、前記第2工程において前記第2領域に積層された前記下地層に対して表面の平坦性を低下させる処理を施す第6工程を備えるものとしても構わない。
このとき、前記第6工程として、前記第2領域に積層された前記下地層に対してArやNe等の不活性ガスをプラズマ状態にしてイオン化させた上でこのイオンを表面に叩きつける処理(物理的スパッタリング処理)を行うものとしても構わないし、H2やO2等の反応性ガスをプラズマ状態にしてイオン化させた上でこのイオンを表面に叩きつける処理(化学的スパッタリング処理)を行うものとしても構わないし、、薬剤に浸漬させて化学反応を起こすことで表面を融解する処理(化学的エッチング処理)を行うものとしても構わないし、層表面に対して紫外線あるいは高エネルギーパルス光(レーザー光)を照射させることによって表面を結晶化させて凹凸を大きくする処理を行うものとしても構わない。
又、前記下地層が、第1下地層と、前記第1下地層とは異なる材質で構成されるとともに前記第1下地層と比較して透過率の低い第2下地層と、で構成されるとき、前記第2工程が、前記第1領域に前記第1下地層を積層する第7工程と、前記第2領域に前記第2下地層を積層する第8工程と、を備えるものとしても構わない。
本発明の放射線検出装置によれば、画素を構成する光電変換素子上部に位置する保護膜層が有する可視光の透過率と比較して、隣接画素との境界領域上部に位置する保護膜層が有する可視光の透過率が低下されているため、光電変換素子上部に位置するシンチレータで生成された可視光については下部の透過率の良好な保護膜層を透過して当該画素を構成する光電変換素子に入射される一方、隣接画素領域上部のシンチレータで生成された可視光は、この境界領域に位置する透過率の低い保護膜層内で光量が減衰されることで当該画素に入射される光量の割合が低下し、クロストークを抑制する効果を有する。
又、本発明の放射線検出装置によれば、隣接画素との境界領域上部に位置する保護膜層が可視光を吸収する性質を有するため、隣接画素領域上部のシンチレータで生成された可視光は、この保護膜層で吸収されることで当該画素に入射される光量の割合が低下し、クロストークを抑制する効果を有する。
又、本発明の放射線検出装置によれば、画素を構成する光電変換素子上部のシンチレータ層の結晶成長状態と比較して隣接画素との境界領域上部に結晶成長するシンチレータ層の結晶成長状態が低下しており、当該箇所のシンチレータ層は光を透過させる透過能力が低く、光電変換素子上部のシンチレータ層で生成された可視光の内、境界領域を透過して隣接画素を構成する光電変換素子に入射される光量の割合を低下させることができるため、クロストークを抑制する効果を有する。
従って、本発明の放射線検出装置によって取得された画像は、従来構成の放射線検出装置によって取得された画像と比較して、高い解像度を実現することができる。
<第1の実施形態>
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態で利用されるFPDの模式的外観図である。
本発明の第1の実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、本実施形態で利用されるFPDの模式的外観図である。
図1に示すFPD1は、ガラス基板2の上にマトリクス状に配置された複数の画素5を備える。この画素5は、フォトダイオード6と薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor:TFT、以下では「TFT」と称する)7とを備える。フォトダイオード6は、受光した光の光量に応じた電気信号を発生する光電変換機能を備えるとともに、この発生した電気信号を蓄積する電荷蓄積機能も有する。又、TFT7は与えられる電気信号に応じてオンオフ制御が可能なスイッチング素子を構成する。
このTFT7は、ゲートライン8が接続されており、ゲートライン8を通じて制御信号が与えられることでスイッチング制御される構成である。又、データライン9がTFT7と接続されており、ゲートライン8によってTFT7がオン状態になると、フォトダイオード6に蓄積された電気信号がTFT7を介してデータライン9から出力される構成である。
ところで、ガラス基板2上に形成される画素5を構成する各構成素子(フォトダイオード6、TFT7、ゲートライン8、データライン9等)は、それぞれ層の厚さが異なるため、画素5を構成するガラス基板2上面には凹凸が形成される。図1に示すFPD1は、このガラス基板2上面に形成される凹凸を平坦化させるための保護膜層3が積層されている。この保護膜層3は、ガラス基板2上部の平坦化を行うとともに、画素5を構成する構成素子を保護する役目も備えており、例えばスピンコート技術を用いて感光性のポリイミドやアクリル系樹脂等を塗布することで形成される。更に、この保護膜層3の上部には例えばヨウ化セシウム(CsI)が蒸着されてシンチレータ層4が形成される。このシンチレータ層4は、入射された放射線を可視光に変換する機能を備える。このFPD1のガラス基板2上に形成されるマトリクス状に配置された各画素が構成する回路ブロック図を図2に示す。
図2(a)は、ガラス基板2上に配置された各画素が構成するブロック図を表しており、この内の一画素5−11を図2(b)に拡大して示す。この画素5−11〜5−mnは、m行×n列のマトリクス状に配置された複数の画素を示しており、図1における画素5はこの内の一画素を表したものである。
各画素は、外部電源より逆バイアス電圧が印加されるフォトダイオードと、フォトダイオードにソース電極が接続されるTFTとで構成される。画素5−11に着目すると、外部電源よりバイアスライン16を介してアノードに逆バイアス電圧が印加されるフォトダイオード6−11と、このフォトダイオード6−11のカソードにソース電極が接続されるTFT7−11とで構成されている。尚、図2(a)に示される他の各画素5−12〜5−mnについても図2(b)と同様の構成を示すものとし、このとき例えば画素5−12は、フォトダイオード6−12とTFT7−12とを備え、画素5−mnは、フォトダイオード6−mnとTFT7−mnとを備えるものとする。
又、各TFTのゲート電極にはゲートラインが接続され、このゲートラインを介してTFT駆動回路12からの電気信号が各TFTのゲート電極に与えられる。このゲートラインは、行方向に並列に並べられた複数のライン8−1〜8−mで構成されており、同一行に配置された画素に対しては同一行のゲートラインから電気信号が与えられる。例えば、画素5−11〜5−1nの各画素に対しては、ゲートライン8−1からの電気信号が与えられる。
又、各TFTのドレイン電極にはデータラインが接続され、このデータラインを介してTFTから出力される電気信号が信号処理回路11に与えられる。このデータラインは、列方向に並列に並べられた複数のライン9−1〜9−nで構成されており、同一列に配置された画素から同一列のデータラインに対して電気信号が出力される。例えば、画素5−11〜5−m1の各画素においては、データライン9−1を介して信号処理回路11に出力される。
TFT駆動回路12は、所定の時間間隔で出力先を変更しながらパルス信号を出力する回路であり、このパルス信号をゲートライン8−1〜8−mに対して順次出力する。又、信号処理回路11は、データライン9−1〜9−nより入力される電気信号に対して増幅やノイズ除去等の所定の演算処理を行う回路であり、演算処理が行われた電気信号が各ライン毎に選択的に出力される。尚、この信号処理回路11から出力された電気信号に対して、更に画像出力のためのA/D変換等の信号処理が行われるものとしても良い。
例えば、TFT駆動回路12がゲートライン8−1に対してパルス信号を出力すると、画素5−11〜5−1nを構成する各TFTのゲート電極に当該パルス信号が与えられて、各TFTがON状態に制御される。そして、これらの各画素を構成するフォトダイオード6−11〜6−1nに蓄積されている電荷が電気信号としてそれぞれデータライン9−1〜9−nを介して信号処理回路11に入力される。そして、信号処理回路11において、各データライン9−1〜9−nから入力される電気信号に対して増幅やノイズ除去等の所定の信号処理を施された後、順次各ライン毎に選択的に出力される。尚、このとき、信号処理回路11がマルチプレクサ回路を備えており、このマルチプレクサ回路によって選択されたラインの電気信号が信号処理回路11から出力されるものとしても構わない。
このようにして、画素5−11〜5−1nを構成するフォトダイオード6−11〜6−1nに蓄積された各電気信号が、所定の信号処理を施された後信号処理回路11から出力されると、TFT駆動回路12からの出力パルスによってゲートライン8−2に接続される画素5−21〜5−2nを構成する各フォトダイオード6−21〜6−2nに蓄積された電気信号の読み出しに移行する。このようにTFT駆動回路12及び信号処理回路11によって、各画素を構成するフォトダイオード6−11〜6−mnに蓄積された電気信号が順次出力回路15に送出される構成である。このようにマトリクス状に配置された複数の画素の内の一画素を上面から見たときのレイアウト図を図3に示す。
図3は、m行×n列のマトリクス状に配置された複数の画素の内の一つの画素5を上面から見たときのレイアウト図である。画素5は、フォトダイオード6とTFT7とを備えるとともに、フォトダイオード6にバイアスを印加するバイアスライン16と、TFT7のゲート電極に電気信号を与えるゲートライン8と、TFT7のドレイン電極から電気信号が出力されるデータライン9とで構成される。尚、このフォトダイオード6の上部には可視光を透過する導電体である透明電極31が設けられており、バイアスライン16からの電気信号がコンタクト部21から透明電極31に与えられることで、フォトダイオード6の両端に電圧が発生する仕組みである。この透明電極31としては、例えばインジウムースズ酸化物で構成されるITOが利用される。
TFT7は、ソース部23とドレイン部24を備え、このドレイン部24とデータライン9とがコンタクト部22で電気的に接続される。そして、ソース部23とドレイン部24の間にはチャネル部25が形成されており、このチャネル部25の下部にゲート部26が備えられる。又、このゲート部26は、ゲートライン8と電気的に接続される構成である。このように構成される画素5を図3中のラインA−A'で切断した時の断面図を図4に示す。
図4に示される画素5は、n型アモルファスシリコン層43、i型アモルファスシリコン層42、p型アモルファスシリコン層41によって構成されるpin型フォトダイオード6と、透明電極31と、ゲート電極32と、ドレイン電極33と、ソース電極34と、ゲート絶縁膜35と、チャネル層36と、オーミックコンタクト層37と、エッチングストップ層38と、層間絶縁膜39とを有する。又、透明電極31がコンタクト部21によってバイアスライン16と電気的に接続されており、ドレイン電極33がコンタクト部22によってデータライン9と電気的に接続される。尚、図4では、点線によって層間絶縁膜39が2層構造であるように示されているが、これは後述する画素形成過程の説明において、フォトダイオード6を形成する前に積層した層間絶縁膜39と、フォトダイオード6を形成後に積層した層間絶縁膜39とを区別するために便宜上示したものである。
以下に、画素5を形成する過程について図面を参照して説明する。図5〜図9は、図4に示される画素5を形成する一過程の状態を示す図である。尚、図10〜図12は、図4に示される構成の画素5が形成された後、保護膜層3及びシンチレータ層4を積層する過程を説明するための図である。
まずガラス基板2上にゲート電極32を配置する(図5)。このゲート電極32には、AlやMo−Ta等の材料が利用される。又、上述のようにこのゲート電極32はゲートライン8と電気的に接続される構成である。次に、ゲート電極32を覆うようにゲート絶縁膜35を設置する(図6)。このゲート絶縁膜35は、ゲート電極32と他のドレイン電極33及びソース電極34とを絶縁するために設けられるものであり、SiNx等の材料が利用される。尚、このゲート絶縁膜35を例えばアルミニウム酸化膜とSiNxの2層で構成するものとしても良い。このように2層構造とすることで、ピンホール等の製造上の欠陥を予防する効果がある。尚、以下の各図においては、煩雑さを回避するためにゲートライン8の図示を省略する。
次に、ゲート絶縁膜35の上部にアモルファスシリコン層(チャネル層)36を積層し、さらにその上部にエッチングストップ層38を積層する(図7)。このエッチングストップ層38は、ゲート絶縁膜35と同様にSiNxで構成されるものとしても良い。このエッチングストップ層38は、ドレイン電極33及びソース電極34を形成する時やエッチングによりパターニングするときにチャネル層36に対してダメージが与えられるのを防止する効果がある。又、チャネル層36を例えばi型アモルファスシリコン層で構成するものとしても構わない。
次に、チャネル層36の上部のドレイン電極33及びソース電極34を構成する箇所に、オーミックコンタクト層37を積層した後、オーミックコンタクト層37の上部にドレイン電極33及びソース電極34を形成する(図8)。このドレイン電極33及びソース電極34は、ゲート電極32と同様にAlやMo−Ta等の材料が利用される。又、このオーミックコンタクト層37は、例えば高濃度n型アモルファスシリコン層で形成され、チャネル層36上部に積層されることで、金属で構成されるドレイン電極33、ソース電極34とチャネル層36とのオーミック接触を容易にする効果がある。
次に、層間絶縁膜39を画素全体に積層させた後、ドレイン電極33とデータライン9をコンタクト部22によって電気的に接続するとともに、ソース電極34の上部にn型アモルファスシリコン層43、i型アモルファスシリコン層42、p型アモルファスシリコン層41を順次積層してpinフォトダイオード6を形成し、更にp型アモルファスシリコン層41の上部に透明電極31を配置した後、この透明電極31とバイアスライン16とをコンタクト部21によって電気的に接続する(図9)。このとき、層間絶縁膜39を積層する際に、予めコンタクト部22とドレイン電極33との電気的接続点が形成できるようにコンタクトホールを作成しておくものとしても構わないし、フォトダイオード6を形成する領域の層間絶縁膜39をエッチングにより除去した後、ソース電極34上部にフォトダイオード6を構成するアモルファスシリコン層41〜43を形成させるものとしても構わない。
更に、このとき、フォトダイオード6を形成するアモルファスシリコン層41〜43を、水素化アモルファスシリコン(a-Si:H)で構成するものとしても構わないし、他のシリコン材料である微結晶シリコンやポリシリコンで構成するものとしても構わない。又、層間絶縁膜39が、上述のゲート絶縁膜35及びエッチングストップ層38と同様にSiNxで形成されるものとしても構わない。このようにして画素5の構成要素であるフォトダイオード6及びTFT7が配置される。
このようにフォトダイオード6及びTFT7が配置されると、まず画素全体に更に層間絶縁膜39を積層してデバイスの安定化を図った上で(図4)、さらにこの層間絶縁膜39上に保護膜層3を積層する(図10)。上述のようにフォトダイオード6及びTFT7は上述のように層の構成が異なるため、層間絶縁膜39積層時にはガラス基板2上での表面段差が生じており、保護膜層3によってこの画素表面を平坦化させるものとしても構わない。保護膜層3によって画素表面を平坦化することにより、この保護膜層3上部にシンチレータ層4を結晶成長させる際、当該シンチレータの結晶性が向上する効果を有する。以下では、保護膜層3によって画素表面が平坦化されるものとして説明を行う。
尚、このとき、保護膜層3は、上述のようにスピンコート技術を用いて感光性のポリイミドやアクリル系樹脂等を塗布することで形成されるものとしても構わない。
このようにして保護膜層3が積層された状態で、図11に示すように画素5中のフォトダイオード6が形成されている領域上部に対してレーザー光51を照射して、当該領域に位置する保護膜層3の光透過率を向上させる(透過率の高い保護膜層3−1に変化させる)。一方、フォトダイオード6上部以外の領域については、レーザー光51を照射せず、保護膜層3が元来有する透過率を保持しており、フォトダイオード6上部に位置する保護膜層3−1に比べて透過率が低い状態である。尚、レーザー光を照射させないフォトダイオード6上部以外の領域に対してはフォトレジスト等を用いてマスキングを施しておくものとしても構わない。
上記のようにフォトダイオード6上部の領域のみ保護膜層の光透過率を向上させた後、当該保護膜層3及び保護膜層3−1上部にシンチレータ層4を蒸着又は気相成長等により結晶成長させる(図12)。シンチレータ層4は、入射された放射線を可視光に変換する機能を備える材料で構成されており、例えば少量のタリウムを不純物として含むCsI、NaI等が利用される。尚、以下ではシンチレータ層4がCsIで構成されるものとして説明する。
このように構成される画素5上部のシンチレータ層4に放射線が入射させると、シンチレータ層4によって当該放射線が可視光に変換される。このとき、シンチレータ層4から放射させる可視光の内、透過率の高い保護膜層3−1に入射される可視光は、保護膜層3−1下部に位置するフォトダイオード6に与えられ、当該フォトダイオード6にて電気信号に変換される。一方、透過率の高くない保護膜層3に入射される可視光は、当該保護膜層3内部で減衰して伝送される光量が減少する。
即ち、シンチレータ層4から放射された後、保護膜層を透過してフォトダイオード6に入射される可視光は、そのほとんどが当該フォトダイオード6を構成する画素5の領域に入射した放射線が変換されて生成された可視光で構成され、画素5に隣接する画素領域に入射した放射線が変換されて生成された後、透過率の高くない保護膜層3内部を透過することでフォトダイオード6に入射された可視光を含む割合は大きく減少するため、クロストークを抑制することができる。又、このように構成されるFPDを利用することで、従来構造のFPDと比較して取得画像の解像度を向上させることができる。
又、上述では、保護膜層3の透過率を向上させる措置としてレーザー光を照射させるものとしたが、レーザー光の照射に限られず、例えば紫外光を照射させるものとしても構わないし、他の方法によって透過率を向上させるものとしても構わない。
又、上述では、層間絶縁膜39を積層後、当該層間絶縁膜39上部に保護膜層3を積層させる構成としたが、このとき、層間絶縁膜39を保護膜層3と同一の材質で構成するものとしても構わない。即ち、基板2上にフォトダイオード6及びTFT7を形成した後、保護膜層3を画素全体に積層するものとしても良い。尚、このとき、上述と同様、保護膜層3の上部表面を平坦化させるものとしても構わない。
又、上述において、シンチレータ層4を結晶成長させた後、当該シンチレータ層4上部にシンチレータ保護層61を積層させるものとしても構わない(図13)。このシンチレータ保護層61は、シンチレータ層4の耐湿目的で積層され、例えばポリイミド等で形成される。更に、図13に示すように、シンチレータ保護層61上部に迷光防止層62を成膜しても良い。この迷光防止層62は、例えばアルミニウム膜で構成され、下部に位置するシンチレータ層4で生成された可視光が入射されると、当該入射光を反射させる機能を有しており、これによってシンチレータ層4上部領域に可視光が放射される光量を抑制することができる。
<第2の実施形態>
本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態におけるFPD1aは、図1に示されるFPD1において基板2上部に積層される保護膜層3の代わりに、保護膜層3aが積層される構成である。この保護膜層3aは、レーザー光が照射されることで内部の屈折率が制御可能である材質で構成され、例えば光機能性を有するアクリル系樹脂材料をスピンコート技術を用いて塗布することで形成される。尚、保護膜層以外の構成要素については、第1の実施形態と同一であるため、その詳細な説明を省略する。又、図中において、第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
本発明の第2の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態におけるFPD1aは、図1に示されるFPD1において基板2上部に積層される保護膜層3の代わりに、保護膜層3aが積層される構成である。この保護膜層3aは、レーザー光が照射されることで内部の屈折率が制御可能である材質で構成され、例えば光機能性を有するアクリル系樹脂材料をスピンコート技術を用いて塗布することで形成される。尚、保護膜層以外の構成要素については、第1の実施形態と同一であるため、その詳細な説明を省略する。又、図中において、第1の実施形態と同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図14〜図16は、第2の実施形態における画素5aを形成する過程及び画素5a上部に保護膜層3a及びシンチレータ層4を積層する過程を説明するための一状態図である。又、本実施形態は、第1の実施形態で説明した、画素5の上部にシンチレータ層4を積層するまでの製造過程(図4〜図12)の内の一部の過程が異なる形態であり、以下では第1の実施形態と異なる箇所のみの説明を行う。
本実施形態における画素5aは、第1の実施形態における画素5を形成する過程において、ガラス基板2上にフォトダイオード6及びTFT7が形成された後、層間絶縁膜39が積層されると(図4)、この層間絶縁膜39の上部に保護膜層3aを積層する(図14)。このとき、第1の実施形態と同様に、保護膜層3aによって画素表面を平坦化するものとしても構わない。この保護膜層3aは、上述のように層内の屈折率が制御可能な構成である。
このようにして保護膜層3aが積層された状態で、図15に示すように画素5中のフォトダイオード6が形成されている領域上部に対してレーザー光51を照射することで屈折率を変化させて、当該領域に位置する保護膜層3aの光集光性を向上させる(屈折率が変化した保護膜層3a−1に変化させる)。このとき、レーザー光51を照射させないフォトダイオード6上部以外の領域に対しては、フォトレジスト等によってマスキングしておくものとしても構わない。
このとき、当該保護膜層3aが、エネルギーが大きいレーザー光が照射されると、当該照射された領域の方向に屈折する性質を備えるとともに、照射されるレーザー光のエネルギーが大きいほど屈折する割合が大きい場合には、フォトダイオード6が形成されている領域上部の中央に位置する領域ほど高エネルギーレーザーを照射させるとともに、中央から離れた領域になるほど照射させるエネルギー量を減少させることで、当該レーザーが照射された領域に入射された可視光が屈折してフォトダイオード6に集光される構成にすることができる。そして、保護膜層3a及び保護膜層3a−1を積層後は、第1の実施形態と同様に、当該保護膜層上部にシンチレータ層4を結晶成長させる(図16)。
このように構成されるとき、シンチレータ層4からフォトダイオード6上部領域に入射された可視光は、屈折率が制御された保護膜層3a−1を通過する際にフォトダイオード6の方向に集光されるので、フォトダイオード6外部方向に放射されることで隣接画素のフォトダイオード6に入射される光量を減少させることができ、クロストークを抑制する効果を有する。又、このように構成されるFPDを利用することで、従来構造のFPDと比較して取得画像の解像度を向上させることができる。
又、上述では、保護膜層3aの屈折率を変化させる措置としてレーザー光を照射させるものとしたが、レーザー光の照射に限られず、例えば紫外光を照射させるものとしても構わないし、他の方法によって屈折率を変化させるものとしても構わない。
又、保護膜層3aが、レーザー光を照射されると透過率が向上する性質も有する場合においては、屈折率を変化させるとともに、第1の実施形態と同様に透過率を向上させるものとしても良い。即ち、レーザー光をフォトダイオード6上部領域に照射させることで、当該領域の透過率を向上させるとともに、入射された可視光がフォトダイオード6方向に集光されるように屈折率を制御させるものとしても構わない。このように構成されることで、更に隣接画素を構成するフォトダイオード6に入射される光量を減少させる効果を有する。
又、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、シンチレータ層4を結晶成長させた後、当該シンチレータ層4上部にシンチレータ保護層61を積層させるものとしても構わない。このシンチレータ保護層61は、シンチレータ層4の耐湿目的で積層され、例えばポリイミド等で形成される。更に、このシンチレータ保護層61上部に迷光防止層62を成膜しても良い。この迷光防止層62は、例えばアルミニウム膜で構成され、下部に位置するシンチレータ層4で生成された可視光が入射されると、当該入射光を反射させる機能を有しており、これによってシンチレータ層4上部領域に可視光が放射される光量を抑制することができる。
又、第1の実施形態と同様に、層間絶縁膜39を積層後、当該層間絶縁膜39上部に保護膜層3aを積層させる構成としたが、このとき、層間絶縁膜39を保護膜層3aと同一の材質で構成するものとしても構わない。即ち、基板2上にフォトダイオード6及びTFT7を形成した後、保護膜層3aを画素全体に積層するものとしても良い。尚、このとき、上述と同様、保護膜層3aの上部表面を平坦化させるものとしても構わない。
<第3の実施形態>
本発明の第3の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態におけるFPD1bは、図1に示されるFPD1において基板2上部に積層される保護膜層3の代わりに、保護膜層3bが積層される構成である。この保護膜層3bは、レーザー光が照射されることで透過率が制御可能であるとともに着色が可能な材質で構成され、例えば光機能性を有するアクリル系樹脂材料をスピンコート技術を用いて塗布することで形成される。尚、保護膜層以外の構成要素については、第1の実施形態と同一であるため、その詳細な説明を省略する。又、図中において、第1又は第2の実施形態と同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
本発明の第3の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態におけるFPD1bは、図1に示されるFPD1において基板2上部に積層される保護膜層3の代わりに、保護膜層3bが積層される構成である。この保護膜層3bは、レーザー光が照射されることで透過率が制御可能であるとともに着色が可能な材質で構成され、例えば光機能性を有するアクリル系樹脂材料をスピンコート技術を用いて塗布することで形成される。尚、保護膜層以外の構成要素については、第1の実施形態と同一であるため、その詳細な説明を省略する。又、図中において、第1又は第2の実施形態と同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図17〜図19は、第3の実施形態における画素5bを形成する過程及び画素5b上部に保護膜層3b及びシンチレータ層4を積層する過程を説明するための一状態図である。又、本実施形態は、第1の実施形態で説明した、画素5の上部にシンチレータ層4を積層するまでの製造過程(図4〜図12)の内の一部の過程が異なる形態であり、以下では第1の実施形態と異なる箇所のみの説明を行う。
本実施形態における画素5bは、第1の実施形態における画素5を形成する過程において、ガラス基板2上にフォトダイオード6及びTFT7が形成された後、層間絶縁膜39が積層されると(図4)、この層間絶縁膜39の上部に保護膜層3bを積層する(図17)。このとき、第1の実施形態と同様に、保護膜層3bによって画素表面を平坦化するものとしても構わない。この保護膜層3bは、上述のように、レーザー光が照射されることで透過率が制御可能であるとともに着色が可能な材質で構成される。
このようにして保護膜層3bが積層された状態で、図18に示すように画素5中のフォトダイオード6が形成されている領域上部以外の領域に対して保護膜層3bの着色を行い、当該領域の透過率を低下させる(透過率の低い保護膜層3b−1に変化させる)。
このとき、保護膜層3bに着色剤が含有されている構成であるとともに、当該保護膜層3bにレーザー光を照射することによって当該着色剤による着色効果が生じる構成である場合には、フォトダイオード6上部領域以外の領域に限定してレーザー光を照射することで保護膜層3bの着色を行うものとしても構わない。尚、レーザー光を照射させないフォトダイオード6上部の領域に対しては、フォトレジスト等によってマスキングしておくものとしても構わない。
そして、保護膜層3b及び保護膜層3b−1を積層後、第1の実施形態と同様に、当該保護膜層上部にシンチレータ層4を結晶成長させる(図19)。
このように構成されるとき、シンチレータ層4からフォトダイオード6上部領域に入射された可視光は、透過率の低くない保護膜層3bを通過して下部に位置するフォトダイオード6に伝送される一方、保護膜層3bの外部の保護膜層3b−1の透過率は低下されているため、当該保護膜層3b−1を透過して隣接画素のフォトダイオード6に入射される可視光の光量を減少させることができ、クロストークを抑制する効果を有する。又、このように構成されるFPDを利用することで、従来構造のFPDと比較して取得画像の解像度を向上させることができる。
尚、本実施形態では、フォトダイオード6上部以外の領域に位置する保護膜層3bに対して透過率を低下させる措置を施したが、隣接画素領域で生成された可視光が当該画素を構成するフォトダイオード6に入射されることのないように、少なくとも隣接画素との境界領域上部の範囲に対して透過率を低下させる措置を行うものとしても構わない。
又、本実施形態のようにフォトダイオード6上部以外の領域に位置する保護膜層3bに対して透過率を低下させる場合には、TFT7上部領域に位置する保護膜層3bについても透過率が低下されるため、当該TFT7に入射される可視光光量が減少する。これによって、シンチレータ層から放射される可視光がオフ状態のTFT7に入射されることでリーク電流が発生し、TFT7が誤動作を起こす現象を抑制する効果が得られる。
又、上述では、保護膜層3bの透過率を低下させる処理として保護膜層3bを着色するものとしたが、透過率を低下させる方法はこれに限定されず、例えば保護膜層3bがレーザー光を照射されることで当該保護膜層3bの物性が変化して透過率が低下する材質である場合には、フォトダイオード6上部以外の領域に対してレーザー光を照射して透過率を低下させるものとしても構わない。又、この場合においても、少なくとも画素境界領域に位置する保護膜層3bに対してレーザー光を照射させるものとしても構わない。
又、第1の実施形態で説明した内容と組み合わせることにより、フォトダイオード6上部領域以外に位置する保護膜層の透過率を低下させるとともに、フォトダイオード6上部領域については透過率を向上させるものとしても構わない。即ち、積層される保護膜層がレーザー光を照射されることで透過率が向上する性質を有する場合、例えば透過率の低下を行う領域上部にカラーフィルタを積層させ、透過率を向上させる領域に対しては第1の実施形態と同様に例えばレーザー光を照射させるものとしても構わない。このようにすることで、当該画素領域で発生した可視光が当該画素を構成するフォトダイオード6に入射される割合が向上するとともに、隣接画素を構成するフォトダイオード6に入射される可視光の光量が減少するため、クロストークを抑制する効果が向上する。
又、第2の実施形態で説明した内容と組み合わせることにより、フォトダイオード6上部領域以外に位置する保護膜層の透過率を低下させるとともに、フォトダイオード6上部領域については屈折率を変化させるものとしても構わない。即ち、積層される保護膜層がレーザー光を照射されることで屈折率が変化する性質を有する場合、例えば透過率の低下を行う領域上部にカラーフィルタを積層させ、フォトダイオード6上部領域にはレーザー光を照射させて当該領域に入射された可視光が下部に位置するフォトダイオード6に集光されるように屈折率を変化させるものとしても構わない。このようにすることで、当該画素領域で発生した可視光が当該画素を構成するフォトダイオード6に入射される割合が向上するとともに、隣接画素を構成するフォトダイオード6に入射される可視光の光量が減少するため、クロストークを抑制する効果が向上する。尚、保護膜層がレーザー光を照射されることで屈折率が変化するとともに透過率が向上する性質を有する場合には、第2の実施形態で上述したように、クロストークを抑制する効果が更に向上する。
尚、第1の実施形態又は第2の実施形態と組み合わせる場合においても、透過率を減少させる領域はフォトダイオード6上部以外の全ての領域に対して行う必要はなく、少なくとも隣接画素との境界領域に位置する保護膜層の透過率を減少させるものとして良い。又、隣接画素境界領域に加えてTFT7上部領域の保護膜層に対して透過率を減少させる場合には、上述のようにTFT7の誤動作を防止する効果を得ることができる。
又、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、シンチレータ層4を結晶成長させた後、当該シンチレータ層4上部にシンチレータ保護層61を積層させるものとしても構わない。このシンチレータ保護層61は、シンチレータ層4の耐湿目的で積層され、例えばポリイミド等で形成される。更に、このシンチレータ保護層61上部に迷光防止層62を成膜しても良い。この迷光防止層62は、例えばアルミニウム膜で構成され、下部に位置するシンチレータ層4で生成された可視光が入射されると、当該入射光を反射させる機能を有しており、これによってシンチレータ層4上部領域に可視光が放射される光量を抑制することができる。
又、第1の実施形態と同様に、層間絶縁膜39を積層後、当該層間絶縁膜39上部に保護膜層3bを積層させる構成としたが、このとき、層間絶縁膜39を保護膜層3bと同一の材質で構成するものとしても構わない。即ち、基板2上にフォトダイオード6及びTFT7を形成した後、保護膜層3bを画素全体に積層するものとしても良い。尚、このとき、上述と同様、保護膜層3bの上部表面を平坦化させるものとしても構わない。
<第4の実施形態>
本発明の第4の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態におけるFPD1cは、図1に示されるFPD1において基板2上部に積層される保護膜層3に加えて保護膜層3cが積層される構成である。この保護膜層3cは、保護膜層3に比べて光透過率が低い光吸収性の機能を有した材質で形成されており、例えば感光性ポリイミドで構成される。尚、保護膜層以外の構成要素については、第1の実施形態と同一であるため、その詳細な説明を省略する。又、図中において、第1〜第3の各実施形態と同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
本発明の第4の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態におけるFPD1cは、図1に示されるFPD1において基板2上部に積層される保護膜層3に加えて保護膜層3cが積層される構成である。この保護膜層3cは、保護膜層3に比べて光透過率が低い光吸収性の機能を有した材質で形成されており、例えば感光性ポリイミドで構成される。尚、保護膜層以外の構成要素については、第1の実施形態と同一であるため、その詳細な説明を省略する。又、図中において、第1〜第3の各実施形態と同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図20〜図23は、第4の実施形態における画素5cを形成する過程及び画素5c上部に保護膜層3、保護膜層3c及びシンチレータ層4を積層する過程を説明するための一状態図である。又、本実施形態は、第1の実施形態で説明した、画素5の上部にシンチレータ層4を積層するまでの製造過程(図4〜図12)の内の一部の過程が異なる形態であり、以下では第1の実施形態と異なる箇所のみの説明を行う。
本実施形態における画素5cは、第1の実施形態における画素5を形成する過程において、ガラス基板2上にフォトダイオード6及びTFT7が形成された後、層間絶縁膜39が積層されると(図4)、この層間絶縁膜39の上部に保護膜層3cを積層する(図20)。このとき、第1の実施形態と同様に、保護膜層3cによって画素表面を平坦化するものとしても構わない。この保護膜層3cは、上述のように光透過率が低い光吸収性の機能を有しており、例えば感光性ポリイミドで構成されるものとして良い。
このようにして保護膜層3cが積層された状態で、図21に示すようにフォトダイオード6上部領域のみをフォトリソグラフィー技術を用いて除去した後、図22に示すように、更にこのフォトダイオード6上部領域に改めて保護膜層3cよりも透過率の良好な保護膜層3を積層する。このとき、保護膜層3の上面と保護膜層3cの上面とを平坦化させることによって、第1の実施形態と同様に画素表面全体を平坦化させるものとしても構わない。そして、保護膜層3c及び保護膜層3を積層後、第1の実施形態と同様に、当該保護膜層上部にシンチレータ層4を結晶成長させる(図23)。
このように構成されるとき、シンチレータ層4からフォトダイオード6上部領域に入射された可視光は、透過率の低くない保護膜層3を通過して下部に位置するフォトダイオード6に伝送される一方、保護膜層3の外部の保護膜層3cは保護膜層3に比べて低い透過率であるため、当該保護膜層3cを透過して隣接画素のフォトダイオード6に入射される可視光の光量を減少させることができ、クロストークを抑制する効果を有する。又、このように構成されるFPDを利用することで、従来構造のFPDと比較して取得画像の解像度を向上させることができる。
尚、本実施形態では、フォトダイオード6上部以外の領域に対しては透過率の低い保護膜層3cを残し、フォトダイオード6上部の領域に対しては透過率の低くない保護膜層3を改めて積層させるものとしたが、隣接画素領域で生成された可視光が当該画素を構成するフォトダイオード6に入射されることのないように、少なくとも隣接画素との境界領域上部に位置する保護膜層3cを残すとともに、その他の領域については保護膜層3を積層させる処理を行うものとしても構わない。このとき、更に隣接画素との境界領域に加えて、TFT7上部領域についても透過率の低い保護膜層3cを積層する場合には、当該TFT7に入射される可視光光量が減少するため、シンチレータ層から放射される可視光がオフ状態のTFT7に入射されることでリーク電流が発生し、TFT7が誤動作を起こす現象を抑制する効果が得られる。
又、本実施形態においても、第1の実施形態で説明した内容と組み合わせることにより、保護膜層3cを除去後改めて積層した保護膜層3に対して、更に透過率を向上させる措置を施すものとしても構わない。即ち、積層される保護膜層3がレーザー光を照射されることで透過率が向上する性質を有する場合、保護膜層3cを除去後改めて積層した保護膜層3に対して、第1の実施形態と同様にレーザー光を照射させるものとしても構わない。このようにすることで、当該画素領域で発生した可視光が当該画素を構成するフォトダイオード6に入射される割合が向上するとともに、隣接画素を構成するフォトダイオード6に入射される可視光の光量が減少するため、クロストークを抑制する効果が向上する。
又、第2の実施形態で説明した内容と組み合わせることにより、保護膜層3cを除去後改めて保護膜層3cより透過率の高い保護膜層3aを積層し、この保護膜層3aに対して更に屈折率を制御させる措置を施すものとしても構わない。即ち、積層される保護膜層3aがレーザー光を照射されることで屈折率が変化する性質を有する場合、保護膜層3c除去後改めて積層した保護膜層3aに対して、当該保護膜層3aに入射された可視光が下部に位置するフォトダイオード6に集光されるように屈折率を変化させるものとしても構わない。このようにすることで、当該画素領域で発生した可視光が当該画素を構成するフォトダイオード6に入射される割合が向上するとともに、隣接画素を構成するフォトダイオード6に入射される可視光の光量が減少するため、クロストークを抑制する効果が向上する。尚、保護膜層がレーザー光を照射されることで屈折率が変化するとともに透過率が向上する性質を有する場合には、第2の実施形態で上述したように、クロストークを抑制する効果が更に向上する。
又、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、シンチレータ層4を結晶成長させた後、当該シンチレータ層4上部にシンチレータ保護層61を積層させるものとしても構わない。このシンチレータ保護層61は、シンチレータ層4の耐湿目的で積層され、例えばポリイミド等で形成される。更に、このシンチレータ保護層61上部に迷光防止層62を成膜しても良い。この迷光防止層62は、例えばアルミニウム膜で構成され、下部に位置するシンチレータ層4で生成された可視光が入射されると、当該入射光を反射させる機能を有しており、これによってシンチレータ層4上部領域に可視光が放射される光量を抑制することができる。
又、第1の実施形態と同様に、層間絶縁膜39を積層後、当該層間絶縁膜39上部に保護膜層3cを積層させる構成としたが、このとき、層間絶縁膜39を保護膜層3cと同一の材質で構成するものとしても構わない。即ち、基板2上にフォトダイオード6及びTFT7を形成した後、保護膜層3cを画素全体に積層するものとしても良い。尚、このとき、上述と同様に保護膜層3cの上部表面を平坦化させるものとしても構わない。
<第5の実施形態>
本発明の第5の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態におけるFPD1dは、図1に示されるFPD1において基板2上部に隣接画素からの可視光がフォトダイオード6に入射されるのを防止するための光セパレータ71を設ける構成である。この光セパレータ71は、フォトダイオード6と同一の構成要素であるアモルファスシリコン層で構成される。尚、本実施形態は、光セパレータ71を設けること以外については第1の実施形態と同一であるため、その詳細な説明を省略する。又、図中において、第1〜第4の各実施形態と同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
本発明の第5の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態におけるFPD1dは、図1に示されるFPD1において基板2上部に隣接画素からの可視光がフォトダイオード6に入射されるのを防止するための光セパレータ71を設ける構成である。この光セパレータ71は、フォトダイオード6と同一の構成要素であるアモルファスシリコン層で構成される。尚、本実施形態は、光セパレータ71を設けること以外については第1の実施形態と同一であるため、その詳細な説明を省略する。又、図中において、第1〜第4の各実施形態と同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図24〜図27は、第5の実施形態における画素5dを形成する過程及び画素5d上部に保護膜層3及びシンチレータ層4を積層する過程を説明するための一状態図である。又、本実施形態は、第1の実施形態で説明した、画素5の上部にシンチレータ層4を積層するまでの製造過程(図4〜図12)の内の一部の過程が異なる形態であり、以下では第1の実施形態と異なる箇所のみの説明を行う。
本実施形態における画素5dは、第1の実施形態における画素5を形成する過程において、ガラス基板2上にTFT7が形成されると(図8)、層間絶縁膜39を画素全体に積層させた後、ドレイン電極33とデータライン9をコンタクト部22によって電気的に接続するとともに、ソース電極34の上部と、TFT7上部及びデータライン9上部を含む領域に積層されている層間絶縁膜39上部にn型アモルファスシリコン層、i型アモルファスシリコン層、p型アモルファスシリコン層を積層する(図24)。このとき、層間絶縁膜39を積層する際に、予めフォトダイオード6とソース電極34との電気的接続点及びコンタクト部22とドレイン電極33との電気的接続点が形成できるようにコンタクトホールを作成しておくものとしても構わない。即ち、ソース電極34上部にはフォトダイオード6が形成されるとともに、TFT7上部及びデータライン9上部を含む領域に積層されている層間絶縁膜39上部にはフォトダイオード6と同様の層構成をしたアモルファスシリコン層が積層される。尚、図24中、n型アモルファスシリコン層43、i型アモルファスシリコン層42、p型アモルファスシリコン層41がフォトダイオード6を形成するアモルファスシリコン層であり、n型アモルファスシリコン層43d、i型アモルファスシリコン層42d、p型アモルファスシリコン層41dが、可視光を吸収する光セパレータ71を構成する。
尚、このとき、少なくともフォトダイオード6を形成する領域に積層される層間絶縁膜39をエッチングにより除去した後、フォトダイオード6を構成するアモルファスシリコン層を画素上に積層させるものとしても構わない。又、フォトダイオード6を形成するアモルファスシリコン層41〜43と、TFT7上部及びデータライン9上部を含む領域に積層されている層間絶縁膜39上部に積層されるアモルファスシリコン層41d〜43dとは電気的に接続されていないものとして良い。
図24に示すように、アモルファスシリコン層41d〜43dはTFT7上部を覆う層間絶縁膜39上に積層されているため、フォトダイオード6を形成するために積層されたアモルファスシリコン層41〜43と比較して高い位置に形成される。
この状態の下で、p型アモルファスシリコン層41の上部に透明電極31を配置した後、この透明電極31とバイアスライン16とを電気的に接続する。そして、再び画素全体に対して層間絶縁膜39を積層した後(図25)、この層間絶縁膜39上に更に保護膜層3を積層させる(図26)。このとき、上述の各実施形態と同様、保護膜層3によって画素表面を平坦化させるものとしても構わない。
そして、図26に示すように保護膜層3を積層させた後、この保護膜層3上にシンチレータ層4を結晶成長させる(図27)。このように構成されるとき、フォトダイオード6上部以外の領域には、アモルファスシリコン層41d〜43dで形成される光セパレータ71が構成される。この光セパレータ71は、フォトダイオード6と同一の構成であり、入射された光を吸収する特性を備える。従って、フォトダイオード6上部領域で生成された可視光は、第1の実施形態と同様に下部に位置するフォトダイオード6に伝送されるのに対し、隣接画素領域で生成された可視光は、光セパレータ71に入射されると、入射された可視光の内の所定光量はこの光セパレータ71によって吸収されるため、この可視光がフォトダイオード6に入射される割合は減少し、これによってクロストークを抑制する効果を有する。又、このように構成されるFPDを利用することで、従来構造のFPDと比較して取得画像の解像度を向上させることができる。
更に、本実施形態の構成によれば、TFT7上部にも光セパレータ71を形成するアモルファスシリコン層41d〜43dが積層されており、このアモルファスシリコン層が有する遮光効果によって、TFT7に入射される光量が減少するため、シンチレータからの放射光がオフ状態のスイッチング素子に入射されたときにリーク電流が増加して当該スイッチング素子が誤動作を起こす現象を抑制することができる。
尚、本実施形態では、フォトダイオード6上部以外の領域に光セパレータ71を形成する構成としたが、隣接画素領域で生成された可視光が当該画素を構成するフォトダイオード6に入射されることのないように、少なくとも隣接画素との境界領域上部に光セパレータ71を形成するものとしても構わないし、この境界領域に加えてTFT7上部領域を含む領域に光セパレータ71を形成するものとしても構わない。
又、本実施形態においても、第1の実施形態で説明した内容と組み合わせることにより、保護膜層3の内フォトダイオード6上部領域に形成される保護膜層3に対して、透過率を向上させる措置を施すものとしても構わない。即ち、積層される保護膜層3がレーザー光を照射されることで透過率が向上する性質を有する場合、フォトダイオード6上部領域に形成された保護膜層3に対して、第1の実施形態と同様にレーザー光を照射させるものとしても構わない。このようにすることで、当該画素領域で発生した可視光が当該画素を構成するフォトダイオード6に入射される割合が向上するとともに、隣接画素を構成するフォトダイオード6に入射される可視光の光量が減少するため、クロストークを抑制する効果が向上する。
又、第2の実施形態で説明した内容と組み合わせることにより、層間絶縁膜39を積層後、保護膜層3の代わりに屈折率を制御することのできる保護膜層3aを積層するとともに、保護膜層3aの内フォトダイオード6上部領域に形成される保護膜層3aに対して、屈折率を制御させる措置を施すものとしても構わない。即ち、積層される保護膜層3aがレーザー光を照射されることで屈折率が変化する性質を有する場合、層間絶縁膜39を積層後、画素表面全体に積層した保護膜層3aの内のフォトダイオード6上部領域に形成される保護膜層3bに対して、当該領域に形成された保護膜層3aに入射された可視光が下部に位置するフォトダイオード6に集光されるように屈折率を変化させるものとしても構わない。このようにすることで、当該画素領域で発生した可視光が当該画素を構成するフォトダイオード6に入射される割合が向上するとともに、隣接画素を構成するフォトダイオード6に入射される可視光の光量が減少するため、クロストークを抑制する効果が向上する。尚、保護膜層がレーザー光を照射されることで屈折率が変化するとともに透過率が向上する性質を有する場合には、第2の実施形態で上述したように、クロストークを抑制する効果が更に向上する。
又、第3の実施形態で説明した内容と組み合わせることにより、層間絶縁膜39を積層後、保護膜層3の代わりに着色可能な保護膜層3bを積層するとともに、保護膜層3bの内フォトダイオード6上部領域以外に形成される保護膜層3bに対して、着色を施して透過率を低下させる措置を施すものとしても構わない。即ち、積層される保護膜層3bがレーザー光を照射されることで着色効果が生じる構成である場合には、フォトダイオード6上部領域以外の領域に限定してレーザー光を照射することで保護膜層3bの着色を行うものとしても構わない。このようにすることで、当該画素領域で発生した可視光が当該画素を構成するフォトダイオード6に入射される割合が向上するとともに、隣接画素を構成するフォトダイオード6に入射される可視光の光量が減少するため、クロストークを抑制する効果が向上する。尚、保護膜層がレーザー光を照射されることで屈折率が変化するとともに透過率が向上する性質を有する場合には、第2の実施形態で上述したように、クロストークを抑制する効果が更に向上する。
又、第4の実施形態で説明した内容と組み合わせることにより、層間絶縁膜39を積層後、保護膜層3よりも透過率の低い保護膜層3cを積層した後、フォトダイオード6上部領域のみをフォトリソグラフィー技術を用いて除去した後、更にこのフォトダイオード6上部領域に改めて保護膜層3cより透過率の高い保護膜層3を積層する。このとき、保護膜層3の上面と保護膜層3cの上面とを平坦化させることによって、第1の実施形態と同様に画素表面全体を平坦化させるものとしても構わない。このようにすることで、当該画素領域で発生した可視光が当該画素を構成するフォトダイオード6に入射される割合が向上するとともに、隣接画素を構成するフォトダイオード6に入射される可視光の光量が減少するため、クロストークを抑制する効果が向上する。
尚、第1〜第4の各実施形態と組み合わせる場合においても、光セパレータ71を形成する領域を少なくとも隣接画素との境界領域に形成するものとして構わない。このとき、隣接画素との境界領域に加えてTFT7上部領域に光セパレータ71を形成する場合には、上述のようにTFT7の誤動作を防止する効果を得ることができる。
又、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、シンチレータ層4を結晶成長させた後、当該シンチレータ層4上部にシンチレータ保護層61を積層させるものとしても構わない。このシンチレータ保護層61は、シンチレータ層4の耐湿目的で積層され、例えばポリイミド等で形成される。更に、このシンチレータ保護層61上部に迷光防止層62を成膜しても良い。この迷光防止層62は、例えばアルミニウム膜で構成され、下部に位置するシンチレータ層4で生成された可視光が入射されると、当該入射光を反射させる機能を有しており、これによってシンチレータ層4上部領域に可視光が放射される光量を抑制することができる。
又、第1の実施形態と同様に、層間絶縁膜39を積層後、当該層間絶縁膜39上部に保護膜層3を積層させる構成としたが、このとき、層間絶縁膜39を保護膜層3と同一の材質で構成するものとしても構わない。即ち、基板2上にフォトダイオード6及び光セパレータ71を形成した後、保護膜層3を画素全体に積層するものとしても良い。尚、このとき、上述と同様に保護膜層3の上部表面を平坦化させるものとしても構わない。尚、保護膜層3の代わりに保護膜層3a、保護膜層3b、又は保護膜層3cを積層する場合においても、同様に基板2上にフォトダイオード6及び光セパレータ71を形成した後、該当する保護膜層を画素全体に積層するものとしても良い。
<第6の実施形態>
本発明の第6の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態におけるFPD1eは、図1に示されるFPD1において、基板2上部に積層する保護膜層3に対して保護膜層3表面の一部の平坦性を低下させる措置を施した状態の下で、シンチレータ層4を結晶成長させた構成である。尚、本実施形態は、保護膜層3の層表面の一部の平坦性を低下させること以外については第1の実施形態と同一であるため、その詳細な説明を省略する。又、図中において、第1〜第5の各実施形態と同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
本発明の第6の実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態におけるFPD1eは、図1に示されるFPD1において、基板2上部に積層する保護膜層3に対して保護膜層3表面の一部の平坦性を低下させる措置を施した状態の下で、シンチレータ層4を結晶成長させた構成である。尚、本実施形態は、保護膜層3の層表面の一部の平坦性を低下させること以外については第1の実施形態と同一であるため、その詳細な説明を省略する。又、図中において、第1〜第5の各実施形態と同一の部分には同一の符号を付してその詳細な説明を省略する。
図28〜図31は、第6の実施形態における画素5eを形成する過程及び画素5e上部に保護膜層3及びシンチレータ層4を積層する過程を説明するための一状態図である。又、本実施形態は、第1の実施形態で説明した、画素5の上部にシンチレータ4を積層するまでの製造過程(図4〜図12)の内の一部の過程が異なる形態であり、以下では第1の実施形態と異なる箇所のみの説明を行う。
本実施形態における画素5eは、第1の実施形態における画素5を形成する過程において、層間絶縁膜39の上部に保護膜層3が積層されると(図10)、各画素5e相互の境界領域であるゲートライン8上部及びデータライン9上部に位置する保護膜層3の平坦性を低下させる処理を施す。このとき、平坦性を低下させない領域に対してはフォトレジスト等でマスキングして保護を行う(図28)。この平坦性を低下させる処理としては、例えばArやNe等の不活性ガスをプラズマ状態にしてイオン化させた上でこのイオンを表面に叩きつける処理(物理的スパッタリング処理)、H2やO2等の反応性ガスをプラズマ状態にしてイオン化させた上でこのイオンを表面に叩きつける処理(化学的スパッタリング処理)、薬剤に浸漬させて化学反応を起こすことで表面を融解する処理(化学的エッチング処理)、保護膜層表面に対して紫外線あるいは高エネルギーパルス光(レーザー光)を照射させることによって表面を結晶化させて凹凸を大きくする処理等がある。この処理を施すことにより、マスキングされていない画素境界領域に位置する保護膜層3の平坦性が、マスキングにより保護されている画素境界領域以外(フォトダイオード6上部領域、TFT7上部領域を含む)に位置する保護膜層3の平坦性に比して低下する。
上述の保護膜層3の表面状態を低下させる処理を施した後、この保護膜層3の上部にシンチレータ層4を蒸着または気相成長等により結晶成長させる(図29)。シンチレータ層4を構成するCsI等の材質は、その結晶が柱状に成長する特徴を備えるとともに、CsIを結晶成長させる表面に凹凸が存在する場合には、その領域でCsIの結晶成長が悪化して結晶性に乱れが発生することが知られている。CsIの結晶性に乱れが生じると、入射された放射線が変換されて生じた可視光を当該CsI下部に透過させる透過能力が低下する。
このため、上述のように保護膜層3の表面状態に差異をつけた状態で当該保護膜層3の上部にCsIを結晶成長させることにより、平坦性の高い領域では結晶成長状態の優れたシンチレータ層4e−1が形成される一方、平坦性の低い領域では結晶成長状態が悪く結晶性に一定の乱れを伴うシンチレータ層4e−2が形成される。
このように構成される画素5上部のシンチレータ層4に放射線が入射されると、シンチレータ層4によって当該放射線が可視光に変換される。このとき、当該可視光は、透過能力が高い状態であるシンチレータ層4e−1の領域内では高効率を維持したまま伝送される一方、透過能力が低い状態であるシンチレータ層4e−2の領域内では減衰して伝送される光量は減少する。即ち、シンチレータ層4e−1を透過してシンチレータ層4e−1下部に配置されたフォトダイオード6に伝送される可視光は、そのほとんどが当該フォトダイオード6を構成する画素5の領域に入射した放射線が変換されて生成された可視光で構成され、画素5に隣接する画素領域に入射した放射線が変換されて生成された可視光がシンチレータ層4e−2を透過することで画素5領域のシンチレータ層4e−1内部に伝送された可視光を含む割合は大きく減少するため、クロストークを抑制することができる。又、このように構成されるFPDを利用することで、従来構造のFPDに比して取得画像の解像度を向上させることが可能となる。
尚、本実施形態のFPD1eは、画素境界領域上部に結晶成長させるシンチレータの結晶成長状態を、画素境界領域以外のフォトダイオード6上部領域やTFT7上部領域に結晶成長させるシンチレータの結晶成長状態と比較して悪化させることで、隣接画素のフォトダイオード6に入射する可視光の光量を抑制する構成であり、この結晶成長状態の差異の実現方法は本実施例に限られない。例えば、フォトダイオード6及びTFT7が配置される上部以外の領域の保護膜層3の上面に、表面粗度の高い材質を積層した上でシンチレータを結晶成長させる構成としても構わない。このとき、異なる材質を形成する場合には、フォトリソグラフィーを用いてパターニングした後、エッチングにより対象領域以外に積層された当該材質を除去することによって形成する。例えばアモルファスシリコンやITOを境界領域上部のシンチレータ層4の下地層として保護膜層3の上に更に積層し、新たに積層された上面と平坦になるように他の領域に対しては保護膜層3を積層することで、境界領域上部と他の領域とで材質の異なる層を形成し、この上面にシンチレータ層4を結晶成長させることで、シンチレータ層4の結晶性に差異を設けるものとしても構わない。
又、本実施形態において、表面状態の平坦性を低下させない領域にフォトレジストによるマスキングを施すことで保護を行うものとしたが、このとき表面状態の平坦性を低下させる画素境界領域においてフォトレジストを完全に除去せずに残渣を残した状態でシンチレータ層を積層させるものとしても構わない。このようにすることで、当該領域のシンチレータ層4の結晶性の悪化が顕著になる。
又、本実施形態においても、上述の第1〜第5の各実施形態で説明した内容と組み合わせることにより、クロストークを抑制する効果を更に高めることができる。
即ち、第1の実施形態で説明した内容と組み合わせることにより、保護膜層3の内フォトダイオード6上部領域に形成される保護膜層3に対して透過率を向上させる措置を施すとともに、上述した領域の表面の平坦性を低下させる措置を施すものとしても構わない。即ち、積層される保護膜層3がレーザー光を照射されることで透過率が向上する性質を有する場合、フォトダイオード6上部領域に形成された保護膜層3に対して、第1の実施形態と同様にレーザー光を照射させるものとしても構わない。このようにすることで、当該画素領域で発生した可視光が当該画素を構成するフォトダイオード6に入射される割合が向上するとともに、隣接画素を構成するフォトダイオード6に入射される可視光の光量が減少するため、クロストークを抑制する効果が向上する。
又、第2の実施形態で説明した内容と組み合わせることにより、層間絶縁膜39を積層後、保護膜層3の代わりに屈折率を制御することのできる保護膜層3aを積層し、保護膜層3aの内フォトダイオード6上部領域に形成される保護膜層3aに対して屈折率を制御させる措置を施すとともに、上述した領域の表面の平坦性を低下させる措置を施すものとしても構わない。即ち、積層される保護膜層3aがレーザー光を照射されることで屈折率が変化する性質を有する場合、層間絶縁膜39を積層後、画素表面全体に積層した保護膜層3aの内のフォトダイオード6上部領域に形成される保護膜層3aに対して、当該領域に形成された保護膜層3aに入射された可視光が下部に位置するフォトダイオード6に集光されるように屈折率を変化させるものとしても構わない。このようにすることで、当該画素領域で発生した可視光が当該画素を構成するフォトダイオード6に入射される割合が向上するとともに、隣接画素を構成するフォトダイオード6に入射される可視光の光量が減少するため、クロストークを抑制する効果が向上する。尚、保護膜層がレーザー光を照射されることで屈折率が変化するとともに透過率が向上する性質を有する場合には、第2の実施形態で上述したように、クロストークを抑制する効果が更に向上する。
又、第3の実施形態で説明した内容と組み合わせることにより、層間絶縁膜39を積層後、保護膜層3の代わりに着色可能な保護膜層3bを積層し、保護膜層3bの内フォトダイオード6上部領域以外に形成される保護膜層3bに対して、着色を施して透過率を低下させる措置を施すとともに、上述した領域の表面の平坦性を低下させる措置を施すものとしても構わない。即ち、積層される保護膜層3bがレーザー光を照射されることで着色効果が生じる構成である場合には、フォトダイオード6上部領域以外の領域に限定してレーザー光を照射することで保護膜層3bの着色を行うものとしても構わない。このようにすることで、当該画素領域で発生した可視光が当該画素を構成するフォトダイオード6に入射される割合が向上するとともに、隣接画素を構成するフォトダイオード6に入射される可視光の光量が減少するため、クロストークを抑制する効果が向上する。
又、第4の実施形態で説明した内容と組み合わせることにより、層間絶縁膜39を積層後、保護膜層3よりも透過率の低い保護膜層3cを積層し、フォトダイオード6上部領域のみをフォトリソグラフィー技術を用いて除去した後、更にこのフォトダイオード6上部領域に改めて保護膜層3を積層して保護膜層3の上面と保護膜層3cの上面とを平坦化させ、更にこの保護膜層3cの内、上述した領域の表面の平坦性を低下させる措置を施すものとしても構わない。このようにすることで、当該画素領域で発生した可視光が当該画素を構成するフォトダイオード6に入射される割合が向上するとともに、隣接画素を構成するフォトダイオード6に入射される可視光の光量が減少するため、クロストークを抑制する効果が向上する。
又、第5の実施形態で説明した内容と組み合わせることにより、光セパレータ71を形成後、層間絶縁膜39及び保護膜層3を上部に積層した後、上述した領域の保護膜層3の表面に対して平坦性を低下させる措置を施すものとしても構わない。このようにすることで、当該画素領域で発生した可視光が当該画素を構成するフォトダイオード6に入射される割合が向上するとともに、隣接画素を構成するフォトダイオード6に入射される可視光の光量が減少するため、クロストークを抑制する効果が向上する。このとき、光セパレータ71を形成する領域を少なくとも隣接画素との境界領域に形成するものとして構わない。又、隣接画素との境界領域に加えてTFT7上部領域にも光セパレータ71を形成する場合には、上述のようにTFT7の誤動作を防止する効果を得ることができる。
又、第5の実施形態において形成される光セパレータ71と保護膜層3との材質の違いによって生じる表面の平坦性の差異を利用し、この上部にシンチレータ層4を結晶成長させることでシンチレータ層4の結晶性に差異を設けるものとしても構わない。以下、この構成について説明を行う。
第5の実施形態において、フォトダイオード6及び光セパレータ71を形成後、透明電極31を配置してバイアスライン16と接続し、更に画素全体に層間絶縁膜39を積層させると(図25)、この状態の下で、p型アモルファスシリコン層41d上部に積層された層間絶縁膜39のみエッチングにより除去を行った後、保護膜層3を積層させて画素全体の平坦化を行う(図30)。即ち、アモルファスシリコン層41dの高さ位置まで保護膜層3を積層させる。このとき、一部の平坦化層3がアモルファスシリコン層41dに積層された場合に、このアモルファスシリコン層41d以外の領域をマスキングしておくとともに、アモルファスシリコン層41d上部に積層された平坦化層3に光を照射することで当該領域に積層された平坦化層3のみを除去するものとしても構わない。
そして、図30に示すように保護膜層3を積層させて画素表面の平坦化を行った後、この平坦化された画素表面上にシンチレータ層4を結晶成長させる(図31)。このとき、シンチレータ層4は、保護膜層3上部及びアモルファスシリコン層41d上部において結晶成長が行われるが、保護膜層3はアモルファスシリコン層41dと比較して平坦性が優れているため、保護膜層3上部では結晶成長状態の優れたシンチレータ層4e−1が形成される一方、アモルファスシリコン層41d上部では結晶成長状態が悪く結晶性に一定の乱れを伴うシンチレータ層4e−2が形成される。
従って、このように構成される画素5に放射線が入射されると、第1の実施形態の場合と同様に、シンチレータ層4によって生成された可視光は、透過能力が高い状態であるシンチレータ層4e−1の領域内では高効率を維持したまま伝送される一方、透過能力が低い状態であるシンチレータ層4e−2の領域内では光量が減衰して伝送される光量は減少する。即ち、シンチレータ層4e−1を透過してシンチレータ層4e−1下部に配置されたフォトダイオード6に伝送される可視光は、そのほとんどが当該フォトダイオード6を構成する画素5の領域に入射した放射線が変換されて生成した可視光で構成され、画素5に隣接する画素領域に入射した放射線が変換された生成した可視光がシンチレータ層4e−2を透過することで画素5領域のシンチレータ層4e−1内部に伝送された可視光を含む割合は大きく減少するため、クロストークを抑制することができる。又、このように構成されるFPDを利用することで、従来構造のFPDに比して取得画像の解像度を向上させることが可能となる。
尚、この場合においても、光セパレータ71を構成するアモルファスシリコン層41dの表面の平坦性を更に低下させるために、スパッタリング等の各種処理を施すものとしても構わない。又、上述と同様に、表面状態の平坦性を低下させる領域においてはフォトレジストを完全に除去せずに一部残渣を残したまま、当該上層にシンチレータ層4を積層させるものとしても構わない。このようにすることで、当該領域のシンチレータ層4の結晶性の悪化が顕著になる。
又、上述ではアモルファスシリコン層41d上部にシンチレータ層を形成させることでシンチレータ層の結晶性を悪化させたが、p型アモルファスシリコン層41上部に透明電極31を形成する際に、アモルファスシリコン層41d上部にも当該透明電極を形成し、この透明電極上にシンチレータ層4を結晶成長させることで結晶性を悪化させるものとしても構わない。
又、本実施形態においても、第1の実施形態と同様に、シンチレータ層4を結晶成長させた後、当該シンチレータ層4上部にシンチレータ保護層61を積層させるものとしても構わない。このシンチレータ保護層61は、シンチレータ層4の耐湿目的で積層され、例えばポリイミド等で形成される。更に、このシンチレータ保護層61上部に迷光防止層62を成膜しても良い。この迷光防止層62は、例えばアルミニウム膜で構成され、下部に位置するシンチレータ層4で生成された可視光が入射されると、当該入射光を反射させる機能を有しており、これによってシンチレータ層4上部領域に可視光が放射される光量を抑制することができる。
又、第1の実施形態と同様に、層間絶縁膜39を積層後、当該層間絶縁膜39上部に保護膜層3を積層させる構成としたが、このとき、層間絶縁膜39を保護膜層3と同一の材質で構成するものとしても構わない。即ち、基板2上にフォトダイオード6及び光セパレータ71を形成した後、保護膜層3を画素全体に積層するものとしても良い。尚、このとき、上述と同様に保護膜層3の上部表面を平坦化させるものとしても構わない。尚、保護膜層3の代わりに保護膜層3a、保護膜層3b、又は保護膜層3cを積層する場合においても、同様に基板2上にフォトダイオード6及び光セパレータ71を形成した後、該当する保護膜層を画素全体に積層するものとしても良い。
本発明の放射線検出装置は、放射線によって披験物を撮影し、取得された画像を用いて分析を行う医療診断機器、非破壊検査機器等の画像分析装置に好適に利用され得る。
1、1a、1b、1c、1d、1e FPD
2 ガラス基板
3、3−1、3a、3a−1、3b、3b−1、3c 保護膜層
4、4e−1、4e−2 シンチレータ層
5、5a、5b、5c、5d、5e、5−11〜5−mn 画素
6、6−11〜6−mn フォトダイオード
7、7−11〜7−mn TFT
8、8−1〜8−m ゲートライン
9、9−1〜9−n データライン
11 信号処理回路
12 TFT駆動回路
16 バイアスライン
21 コンタクト部
22 コンタクト部
23 ソース部
24 ドレイン部
25 チャネル部
26 ゲート部
31 透明電極
32 ゲート電極
33 ドレイン電極
34 ソース電極
35 ゲート絶縁膜
36 チャネル層
37 オーミックコンタクト層
38 エッチングストップ層
39 層間絶縁膜
41、41d p型アモルファスシリコン層
42、42d i型アモルファスシリコン層
43、43d n型アモルファスシリコン層
51 シンチレータ保護層
52 迷光防止層
71 光セパレータ
900 被験体
901 撮影室
902 別室
903 FPD
904 X線管
905 コンピュータ
906 プリンタ
907 PACSシステム
911 X線変換層
912 パネル
913 ガラス基板
914 画素
915 スイッチング素子
916 電荷蓄積素子
917 ゲートライン
918 データライン
921 アモルファスセレン
922 直流バイアス
925 蛍光体(シンチレータ)
926 光電変換素子
2 ガラス基板
3、3−1、3a、3a−1、3b、3b−1、3c 保護膜層
4、4e−1、4e−2 シンチレータ層
5、5a、5b、5c、5d、5e、5−11〜5−mn 画素
6、6−11〜6−mn フォトダイオード
7、7−11〜7−mn TFT
8、8−1〜8−m ゲートライン
9、9−1〜9−n データライン
11 信号処理回路
12 TFT駆動回路
16 バイアスライン
21 コンタクト部
22 コンタクト部
23 ソース部
24 ドレイン部
25 チャネル部
26 ゲート部
31 透明電極
32 ゲート電極
33 ドレイン電極
34 ソース電極
35 ゲート絶縁膜
36 チャネル層
37 オーミックコンタクト層
38 エッチングストップ層
39 層間絶縁膜
41、41d p型アモルファスシリコン層
42、42d i型アモルファスシリコン層
43、43d n型アモルファスシリコン層
51 シンチレータ保護層
52 迷光防止層
71 光セパレータ
900 被験体
901 撮影室
902 別室
903 FPD
904 X線管
905 コンピュータ
906 プリンタ
907 PACSシステム
911 X線変換層
912 パネル
913 ガラス基板
914 画素
915 スイッチング素子
916 電荷蓄積素子
917 ゲートライン
918 データライン
921 アモルファスセレン
922 直流バイアス
925 蛍光体(シンチレータ)
926 光電変換素子
Claims (22)
- 入射光量に応じた電気信号を発生する光電変換素子を備えるとともに2次元的に配置された複数の画素と、前記複数の画素を覆う下地層と、前記下地層上に形成されるとともに入射した放射線を可視光に変換するシンチレータと、を基板上に備える放射線検出装置であって、
前記下地層が積層される領域の内、少なくとも前記光電変換素子上部領域を覆う第1領域に積層された前記下地層が、前記第1領域を除く領域であって少なくとも前記2次元的に配置された画素相互の境界領域上部を覆う第2領域に積層された前記下地層と比較して、入射された光が透過する割合を示す透過率が高いことを特徴とする放射線検出装置。 - 前記第1領域に積層された前記下地層と、前記第2領域に積層された前記下地層とが異なる材質であることを特徴とする請求項1に記載の放射線検出装置。
- 前記第2領域に積層された前記下地層が、前記光電変換素子と同一の材質で構成されることを特徴とする請求項2に記載の放射線検出装置。
- 前記第1領域に積層された前記下地層に対してレーザー光を照射して前記第1領域の透過率を向上させたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の放射線検出装置。
- 前記第1領域に積層された前記下地層に対して紫外光を照射して前記第1領域の透過率を向上させたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の放射線検出装置。
- 前記第2領域に積層された前記下地層に対して着色を行って前記第2領域に積層された透過率を低下させたことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の放射線検出装置。
- 前記第1領域に積層された前記下地層の表面が、前記第2領域に積層された前記下地層の表面よりも平坦性が高いことを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれかに記載の放射線検出装置。
- 前記第2領域に積層された前記下地層が、該下地層表面に対してスパッタリング処理が施されることで表面の平坦性が低下されたことを特徴とする請求項7に記載の放射線検出装置。
- 前記第2領域に積層された前記下地層が、該下地層表面に対して化学的エッチング処理が施されることで表面の平坦性が低下されたことを特徴とする請求項7に記載の放射線検出装置。
- 前記第2領域に積層された前記下地層が、該下地層表面に対してレーザー光を照射して膜質を変化させることで表面の平坦性が低下されたことを特徴とする請求項7に記載の放射線検出装置。
- 前記第1領域に積層された前記下地層が、前記第2領域に積層された前記下地層と比較して、入射された光を集光する割合を示す集光率が高いことを特徴とする請求項1〜請求項10のいずれかに記載の放射線検出装置。
- 前記複数の画素が、前記光電変換素子からの電気信号を出力する出力線と、該出力線と前記光電変換素子との電気的な接離を行うスイッチング素子とを備え、
前記第2領域が、前記2次元的に配置された画素相互の境界領域上部に加えて、更に前記スイッチング素子上部領域を含むことを特徴とする請求項1〜請求項11のいずれかに記載の放射線検出装置。 - 入射光量に応じた電気信号を発生する光電変換素子を備えるとともに2次元的に配置された複数の画素と、前記複数の画素を覆う下地層と、前記下地層上に形成されるとともに入射した放射線を可視光に変換するシンチレータと、を基板上に備える請求項1に記載の放射線検出装置の製造方法であって、
前記基板上に前記複数の画素を形成する第1工程と、
前記第1領域と前記第2領域とを含む領域に前記下地層を積層する第2工程と、
前記第2工程において前記第1領域に積層された前記下地層に対して透過率を向上させる処理を施す第3工程と、
前記第3工程完了後、前記第2工程で積層された前記下地層上に前記シンチレータを形成する第4工程と、から構成される放射線検出装置の製造方法。 - 前記第3工程が、前記第2工程において前記第1領域に積層された前記下地層に対してレーザー光を照射して透過率を向上させる処理を含むことを特徴とする請求項13に記載の放射線検出装置の製造方法。
- 前記第3工程が、前記第2工程において前記第1領域に積層された前記下地層に対して紫外光を照射して透過率を向上させる処理を含むことを特徴とする請求項13に記載の放射線検出装置の製造方法。
- 前記第4工程を行う前に、前記第2工程において前記第2領域に積層された前記下地層に対して透過率を低下させる処理を施す第5工程を備えることを特徴とする請求項13〜請求項15のいずれかに記載の放射線検出装置の製造方法。
- 前記第5工程が、前記第2工程において前記第2領域に積層された前記下地層に対して着色を行って透過率を低下させる処理を含むことを特徴とする請求項16に記載の放射線検出装置の製造方法。
- 前記第4工程を行う前に、前記第2工程において前記第2領域に積層された前記下地層に対して表面の平坦性を低下させる処理を施す第6工程を備えることを特徴とする請求項13〜請求項17のいずれかに記載の放射線検出装置の製造方法。
- 前記第6工程が、前記第2工程において前記第2領域に積層された前記下地層の表面に対してスパッタリング処理を施して表面の平坦性を低下させる処理を含むことを特徴とする請求項18に記載の放射線検出装置の製造方法。
- 前記第6工程が、前記第2工程において前記第2領域に積層された前記下地層の表面に対して化学的エッチング処理を施して表面の平坦性を低下させる処理を含むことを特徴とする請求項18に記載の放射線検出装置の製造方法。
- 前記第6工程が、前記第2工程において前記第2領域に積層された前記下地層の表面に対してレーザー光を照射して膜質を変化させることで表面の平坦性を低下させる処理を含むことを特徴とする請求項18に記載の放射線検出装置の製造方法。
- 前記下地層が、第1下地層と、前記第1下地層とは異なる材質で構成されるとともに前記第1下地層と比較して透過率の低い第2下地層と、で構成され、
前記第2工程が、前記第1領域に前記第1下地層を積層する第7工程と、前記第2領域に前記第2下地層を積層する第8工程と、を備えることを特徴とする請求項13〜請求項21のいずれかに記載の放射線検出装置の製造方法。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005000715A JP2006189295A (ja) | 2005-01-05 | 2005-01-05 | 放射線検出装置およびその製造方法 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008283113A (ja) * | 2007-05-14 | 2008-11-20 | Mitsubishi Electric Corp | フォトセンサー |
JP2009088462A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Genta Kagi Kogyo Kofun Yugenkoshi | 光センサおよびその製造方法 |
JP2009088463A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Genta Kagi Kogyo Kofun Yugenkoshi | 光センサおよびその製造方法 |
CN112018136A (zh) * | 2019-05-29 | 2020-12-01 | 乐金显示有限公司 | 数字x射线检测仪、数字x射线检测装置及其制造方法 |
-
2005
- 2005-01-05 JP JP2005000715A patent/JP2006189295A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2008283113A (ja) * | 2007-05-14 | 2008-11-20 | Mitsubishi Electric Corp | フォトセンサー |
US9419150B2 (en) | 2007-05-14 | 2016-08-16 | Mitsubishi Electric Corporation | Photosensor |
JP2009088462A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Genta Kagi Kogyo Kofun Yugenkoshi | 光センサおよびその製造方法 |
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KR101011513B1 (ko) | 2007-09-28 | 2011-01-31 | 이 잉크 홀딩스 인코포레이티드 | 광센서 및 그 제조 방법 |
CN112018136A (zh) * | 2019-05-29 | 2020-12-01 | 乐金显示有限公司 | 数字x射线检测仪、数字x射线检测装置及其制造方法 |
CN112018136B (zh) * | 2019-05-29 | 2024-04-12 | 乐金显示有限公司 | 数字x射线检测仪、数字x射线检测装置及其制造方法 |
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