JP2006188465A - 液体状害虫駆除製剤 - Google Patents
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Abstract
【課題】 殺虫および忌避成分をファン、熱源などを使用せずに空間に揮散させることにより、安全かつ少エネルギーで効率よく対象害虫を駆除することが可能である液体状害虫駆除製剤を提供することを課題とする。
【解決手段】 殺虫および忌避成分を界面活性剤などで可溶化および乳化させることにより液体製剤中に均一に分散させ、さらに溶剤を配合することで、より安全で効率的に殺虫および忌避成分を空間に揮散させることができる液体状害虫駆除製剤。
【解決手段】 殺虫および忌避成分を界面活性剤などで可溶化および乳化させることにより液体製剤中に均一に分散させ、さらに溶剤を配合することで、より安全で効率的に殺虫および忌避成分を空間に揮散させることができる液体状害虫駆除製剤。
Description
本発明は、液体製剤中に殺虫および忌避成分を、溶剤および界面活性剤を配合することにより製剤中に均一に分散し、かつ安定に配合することができ、液体製剤の揮散量にともない平均して殺虫および忌避成分を拡散することが可能であり、火、ファン及び熱源がなくとも効率的に対象害虫を殺虫および忌避することが可能である液体状害虫駆除製剤に関する。
従来、熱や風を物理的に利用し殺虫および忌避成分を揮散させる線香タイプ、ファンタイプ、熱源を必要とする液体リキッドタイプ及びマットタイプや、樹脂などに薬剤を練り込んだタイプの害虫駆除製剤が使用されている。
特開2001−213704
特開08−154554
現状の害虫駆除製剤では、殺虫および忌避成分を拡散する方法として、熱源や風源をえるために火、電気および電池を使用しており、火災や感電など安全性の問題点がある。また、電池を使用するタイプや樹脂練りこみタイプでは、廃棄による環境への悪影響が問題としてあげられる。
しかも殺虫および忌避成分を有効濃度空間に揮散させるためには、どのタイプにおいても外部的要因が必要であるのが現状である。
本発明の液体状害虫駆除製剤は、上述の課題点を改良すべく検討をかさねた結果、液体製剤に特定の溶剤を配合することにより、殺虫および忌避成分を火、ファン、熱源を使用せず空間に拡散させることを可能にしたことによって安全かつ少エネルギーで効率よく対象害虫を駆除することに成功した。即ち、本発明品は水性および油性の液体製剤に殺虫および忌避成分と溶剤を含有する液体状害虫駆除製剤を提供する。
本発明の液体状害虫駆除製剤は、液体製剤中に殺虫および忌避成分を溶剤および界面活性剤を配合することで、製剤中に殺虫および忌避成分を均一に分散し、かつ安定に配合することができた。また、本発明の液体状害虫駆除製剤は、液体製剤に溶剤を配合したことで、製剤の揮散量にともない平均して、殺虫および忌避成分を有効成分量拡散することができ、火、ファン及び熱源がなくとも効率的に対象害虫を殺虫および忌避することが可能である。
本発明の液体状害虫駆除製剤は、殺虫および忌避成分を火、ファン、熱源などを使用せずに空間に揮散させることにより、安全かつ少エネルギーで効率よく、しかも環境問題に考慮しながら対象害虫を駆除することが可能である液体状害虫駆除製剤に関する。
本発明の液体状害虫駆除製剤には、溶剤(A)として温度20℃における蒸気圧が1.0×10−7mmHg以上の化合物が望ましい。また、溶剤(A)の含有量としては0.1〜90.0重量%が望ましく、なかでも1.0〜50.0重量%がもっとも望ましい。
本発明の液体状害虫駆除製剤には、溶剤(A)としては、グリコール系、グリコールエーテル系、アルコール系、エーテル系、エステル系、ケトン系、シリコン系、炭化水素系、芳香族炭化水素系があげられ、代表例としては、グリコール系ではプロピレングリコールやエチルジグリコールなど、グリコールエーテル系ではプロピレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテル、3-メトキシ‐3‐メチル‐1‐ブタノールなど、アルコール系ではめエチルアルコール、イソプロピルアルコールなどがあげられる。
本発明の液体状害虫駆除製剤に配合する、殺虫および忌避成分(B)としては、温度20℃における蒸気圧が1.0×10−7mmHg以上の化合物が望ましく、含有量としては0.01〜50重量%が適当であり、なかでも0.1〜10重量%がもっとも望ましい。
本発明の液体状害虫駆除製剤に配合可能な殺虫および忌避成分(B)としてはピレスロイド系、カーバメイト系、有機リン系、昆虫成長制御剤系、天然精油などがあり、そのなかでもピレスロイド系が望ましく、代表例としてメトフルトリン([2,3,5,6‐テトラフルオロ‐4‐(メトキシメチル)フェニル]2,2‐ジメチル‐3‐(1‐プロペニル)シクロプロパンカルボキシラート)、プロフルトリン((2,3,5,6‐テトラフルオロ‐4‐(メトキシフェニル)メチル2,2‐ジメチル‐3‐(1‐プロペニル)シクロプロパンカルボキシラート)、トランスフルトリン(2,3,5,6‐テトラフルオロベンジル‐2,2‐ジメチル‐3‐(2,2‐ジクロロビニル)シクロプロパンカルボキシラート)、エンペントリン(1-エチニル‐2‐メチルペント‐2‐エニルd‐シス/トランス‐クリサンテマート)、アレスリン(3‐アリル‐2‐メチルシクロペンタ‐2‐エン‐4‐オン‐1‐イルdl‐シス/トランス‐クリサンテマート)、dl・d‐T80‐アレスリン(3‐アリル‐2‐メチルシクロペンタ‐2‐エン‐4‐オン‐1‐イルd‐シス/トランス‐クリサンテマート)などからなる群より選ばれる1種以上があげられる。また、忌避剤としてはシトロネラオイル、ユーカリオイル、スターアニスオイル、レモンユーカリオイル、ハッカオイル、ペパーミントオイルなどの天然精油や、N,N‐ジエチル‐m‐トルアミド、パラメンタン‐3,8‐ジオールなどから選ばれる1種以上があげられる。
なかでも、メトフルトリン([2,3,5,6‐テトラフルオロ‐4‐(メトキシメチル)フェニル]2,2‐ジメチル‐3‐(1‐プロペニル)シクロプロパンカルボキシラート)は、液体製剤に対して非常に安定で、比較的薬剤の蒸気圧も高く、対象害虫にも優れた効果を発現することから本発明の液体状害虫駆除製剤に適している。
本発明の液体状害虫駆除製剤に配合可能な界面活性(C)としては、アニオン系界面活性剤、非イオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、両性界面活性剤などがあり、代表例としては、アニオン系界面活性剤として、高級脂肪酸塩、高級アルコール硫酸エステル、アルキルベンゼンスルホン酸塩など、非イオン系界面活性剤として、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ソルビタン脂肪酸エステルなど、カチオン系界面活性剤としてアルキルアミン塩、第4級アンモニウム塩など、また両性界面活性剤としてアルキルベタインなどがあげられる。
本発明の液体状害虫駆除製剤には、揮散性物質(D)として香料などを配合し香り付けをすることが可能である。
本発明の液体状害虫駆除製剤には、上記の成分の他に、水溶性および油溶性染料、蛍光染料、畜光剤、天然色素、顔料などの着色剤や、アクリル酸アミド・スチレン重合体などの白濁を配合して液体製剤を着色および白濁さすことが可能である。その他、メチルパラベン等のパラベン類、安息香酸類、ソルビン酸類およびハロゲン化窒素硫黄系化合物などの防腐剤や、トリエタノールアミンやリン酸塩などのpH調整剤、ヒドロキシブチルトルエンなどの酸化防止剤および紫外線吸収剤などを配合することができる。
本発明の液体状害虫駆除剤には、例えばハニカム構造を有するフェルトや紙、イソブチレン−無水マレイン酸系などの合成樹脂や、木片などを揮散体として使用することが可能である。
(1)試料の調製
表1に示す液体状害虫駆除製剤を作製し、蚊に対する殺虫効果を評価した。実施例(本発明品)の調製過程としては、有効成分を界面活性剤および溶剤にて精製水に可溶化させた。その後、防腐剤、紫外線吸収剤などを添加した。比較例では溶剤を配合しない以外は上記調整過程と同様におこなった。また、無処理区として有効成分および溶剤を配合していない試料を作製した。処方を表1に示す。
表1に示す液体状害虫駆除製剤を作製し、蚊に対する殺虫効果を評価した。実施例(本発明品)の調製過程としては、有効成分を界面活性剤および溶剤にて精製水に可溶化させた。その後、防腐剤、紫外線吸収剤などを添加した。比較例では溶剤を配合しない以外は上記調整過程と同様におこなった。また、無処理区として有効成分および溶剤を配合していない試料を作製した。処方を表1に示す。
(2)試験方法
ナイロン製ゲージ(28cm×28cm×28cm)中にヒトスジシマカ(Aedea albopictus)未吸血雌成虫30匹を入れ12時間静置した後、試験試料をゲージ中央部に配置した。試料配置後、経過時間ごとのノックダウン数を観察した。その結果を表2に示す。
ナイロン製ゲージ(28cm×28cm×28cm)中にヒトスジシマカ(Aedea albopictus)未吸血雌成虫30匹を入れ12時間静置した後、試験試料をゲージ中央部に配置した。試料配置後、経過時間ごとのノックダウン数を観察した。その結果を表2に示す。
表2の結果から明らかにわかるように、本発明の液体状害虫駆除製剤は、溶剤を配合することによってヒトスジシマカに対するノックダウン効果に明らかな向上がみられた。
本発明の液体状害虫駆除製剤の殺虫および忌避成分揮散量を測定するために、上記記載の実施例および比較例の試料を室温25℃、湿度65%の恒温恒湿槽に配置し、10、20および30日後の殺虫および忌避成分揮散量を測定した。
測定方法
殺虫および忌避成分を揮散させた10、20および30日後の試料から、殺虫および忌避成分を抽出し、分析機器にて殺虫および忌避成分の製剤中の残存量を測定した。試料作製時に測定をおこなった殺虫および忌避成分の配合量から、各試料の殺虫および忌避成分の揮散量を算出した。結果は、実施例(本発明品)の殺虫および忌避成分揮散量を100とし、比較例の揮散量を割合で示した。結果を表3に示す。
殺虫および忌避成分を揮散させた10、20および30日後の試料から、殺虫および忌避成分を抽出し、分析機器にて殺虫および忌避成分の製剤中の残存量を測定した。試料作製時に測定をおこなった殺虫および忌避成分の配合量から、各試料の殺虫および忌避成分の揮散量を算出した。結果は、実施例(本発明品)の殺虫および忌避成分揮散量を100とし、比較例の揮散量を割合で示した。結果を表3に示す。
表3の結果から明らかにわかるように、本発明の液体状害虫駆除製剤は液体製剤に溶剤を配合することによって、揮散量をアップすることができた。
Claims (5)
- 水性および油性の液体製剤に溶剤(A)と殺虫および忌避成分(B)を含有した液体状害虫駆除製剤。
- 溶剤(A)としては、20℃における蒸気圧が1.0×10−7mmHg以上のグリコール系、グリコールエーテル系、アルコール系、エーテル系、エステル系、ケトン系、シリコン系、炭化水素系、芳香族炭化水素系などから選択される少なくとも1種以上とする請求項1記載の液体状害虫駆除製剤。
- 殺虫および忌避成分(B)としては、20℃における蒸気圧が1.0×10−7mmHg以上のピレスロイド系、カーバメイト系、有機リン系、昆虫成長制御剤系、天然精油などから選択される少なくとも1種以上とする請求項1および2記載の液体状害虫駆除製剤。
- 殺虫および忌避成分などを可溶化または乳化させることが可能な界面活性剤(C)、揮散性物質(D)を含有する請求項1、2および3記載の液体状害虫駆除製剤。
- 液体製剤を揮散させる揮散体としてフェルト、紙、樹脂および木片などが使用可能である請求項1、2、3および4記載の液体状害虫駆除製剤。
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JP2005002162A JP2006188465A (ja) | 2005-01-07 | 2005-01-07 | 液体状害虫駆除製剤 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013006823A (ja) * | 2011-05-26 | 2013-01-10 | Lion Corp | 繊維製品用の害虫忌避剤および害虫忌避方法 |
JP2019119704A (ja) * | 2017-12-29 | 2019-07-22 | 花王株式会社 | 害虫忌避剤の空間拡散方法及び送風機装着型害虫忌避シート |
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2005
- 2005-01-07 JP JP2005002162A patent/JP2006188465A/ja active Pending
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