JP2006187711A - 放電装置及び空気浄化装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】放電回路に設けられる導電性樹脂材料から成る抵抗体の抵抗値を安定させ、この抵抗体により所期のスパーク抑制効果を得ることができる放電装置を提供する。
【解決手段】放電回路25の対向極42とアース電極23との間には、導電性樹脂材料からなる高抵抗樹脂シート22が設けられる。高抵抗樹脂シート22と対向極42との接触部、及び高抵抗樹脂シート22とアース電極23との接触部には、それぞれ導電性の塗布剤60が印刷される。その結果、高抵抗樹脂シート22と通電体(上記対向電極42及びアース電極23)との接触抵抗が一定に維持される。
【選択図】図7

Description

本発明は、放電を行う電極対を備えた放電装置と、この放電装置を備えた空気浄化装置に係るものである。
従来より、コロナ放電やストリーマ放電などの放電を行う放電装置を搭載した空気浄化装置が知られている。
例えば特許文献1に開示されている放電装置は、複数の放電極と、各放電極に対峙する複数の対向極と、これらの各電極対に電圧を印加する電源手段とを有する放電回路を備えている。そして、この放電装置では、電源手段より各電極に電圧を印加することで両電極間でコロナ放電が行われる。その結果、被処理空気中の塵埃などの微細な粒子が帯電し、これらの塵埃は静電気力によって電極に捕集される。
ところで、上述のような放電装置において、例えば一組の電極対にゴミが付着したりすると、この電極対でスパークが発生する可能性があった。また、このスパークの発生時には、通常であれば他の電極対に流れる電流までもがこの電極対に流れてしまうため、スパークの発生量が大きくなり、その結果、この放電装置で比較的大きな騒音が生じる恐れがあった。
この問題を解決するために、上記特許文献1に開示されている放電装置では、放電回路における各放電極と電源手段との間にそれぞれ導電性樹脂材料から成る抵抗体を設けている。そして、この放電装置では、これらの抵抗体によって、スパークの発生時に一組の電極対に電流が集中することを抑制し、スパークの発生に伴う騒音の低減化を図るようにしている。
実開平3−115050号公報
ところで、上述のような導電性樹脂材料から成る抵抗体を放電回路に設ける場合には、この抵抗体と所定の通電体(例えば放電極や対向極、あるいはその他の通電板など)とを接続する必要がある。しかしながら、上記導電性樹脂材料は、一般的な成形方法において、その表面に微細な凹凸が形成されるため、この抵抗体と上記通電体との接触部に複数の微小な空隙が形成されてしまうことになる。この場合、抵抗体の抵抗値が安定せず、各電極対を流れる電流に対して所期の抵抗を付与することが困難となってしまう。したがって、上述のようなスパークの発生抑制効果を安定して得ることも困難となってしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、放電回路に設けられる導電性樹脂材料から成る抵抗体の抵抗値を安定させ、ひいてはこの抵抗体により所期のスパーク抑制効果を得ることができる放電装置を提供することである。
第1の発明は、電圧が印加されることで放電を行う複数の電極対(41,42)を有する放電回路(25)を備え、放電回路(25)には、該放電回路(25)の通電体(23,42)に接続されるとともに導電性樹脂材料で構成される抵抗体(22)が設けられている放電装置を前提としている。そして、この放電装置は、上記抵抗体(22)と上記通電体(23,42)との接触抵抗を実質的に一定とするための安定化手段を備えていることを特徴とするものである。ここで、上記「通電体」は、印加電圧によって電極対(41,42)で放電を行う過程で電流が流れるものであり、例えば放電の基端となる放電極、あるいは放電の終端となる対向極、さらには、その他の通電板などを含む概念である。
第1の発明では、放電を行う複数の電極対(41,42)を有する放電回路(25)に導電性樹脂材料から成る抵抗体(22)が設けられる。このため、各電極対(41,42)における放電電流が低減され、スパークの発生が抑制される。また、一組の電極対(41,42)でスパークが発生した場合に、他の電極対(41,42)に溜まる電荷がこの一組の電極対(41,42)に流れることが抑制される。つまり、放電回路(25)に抵抗体(22)を設けることで、各電極対(41,42)におけるスパークの発生を抑制することができる。
上述のように、抵抗体でスパークを効果的に抑制するためには、抵抗体の抵抗値を狙いの抵抗値とする必要がある。一方、抵抗体の抵抗値は、この抵抗体と接続される通電体との接触具体によって大きく変化する。特に、導電性樹脂材料から成る抵抗体は、その表面に微細な凹凸を有するため、通電体との接触具合が悪化すると抵抗体の抵抗値が大きく変動してしまい、所期のスパーク発生抑制効果を得ることが困難となる。
本願の発明者らはこの点に着目し、安定化手段(60)によって抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触抵抗を実質的に一定に維持するようにしている。このため、抵抗体(22)の抵抗値を狙いの抵抗値で安定化させることができ、所期のスパーク発生抑制効果を得ることができる。
第2の発明は、第1の発明において、安定化手段が抵抗体(22)と上記通電体(23,42)との接触部に塗布される導電性の塗布剤(60)で構成されることを特徴とするものである。
第2の発明では、抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触部に安定化手段として導電性の塗布剤(60)が塗布される。このため、抵抗体(22)の表面の凹凸に塗布剤が敷き詰められ、通電体(23,42)との接触部が実質的に平滑化される。したがって、抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触具合が安定化され、その結果、抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触抵抗が実質的に一定に維持される。
第3の発明は、第1の発明において、安定化手段が抵抗体(22)と上記通電体(23,42)との接触部に接着される導電性の粘着材(60)で構成されることを特徴とするものである。
第3の発明では、抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触部に安定化手段として導電性の粘着剤(60)が接着される。このため、粘着剤(60)によって抵抗体(22)と通電体(23,42)とが引き寄せされて密着し、抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触具合が安定化される。したがって、抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触抵抗が一定に維持される。
第4の発明は、第1の発明において、安定化手段が抵抗体(22)と上記通電体(23,42)とを密着させる押圧手段(60)で構成されることを特徴とするものである。
第4の発明では、安定化手段となる押圧手段(60)が、抵抗体(22)を通電体(23,42)へ押圧する、あるいは逆に、通電体(23,42)を抵抗体(22)へ押圧することで、抵抗体(22)と通電体(23,42)とが密着した状態となる。したがって、抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触具合が安定化され、その結果、抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触抵抗が一定に維持される。
第5の発明は、第1の発明において、安定化手段が抵抗体(22)と上記通電体(23,42)との接触面のうちいずれか一方の表面に形成される突起部(60)で構成されることを特徴とするものである。ここで、上記「突起部」は、表面から突出する形状であれば、如何なる形状であってもよく、例えば先端が尖ったレール状、先端が球面となる突起状、先端が鋭敏な針状などに形成されるものである。
第5の発明では、抵抗体(22)と通電体(23,42)との一方の表面に突起部(60)が形成される。そして、抵抗体(22)と通電体(23,42)とは、この突起部(60)によって互いに接触する状態となる。このため、抵抗体(22)の表面の微細な凹凸に関係なく、抵抗体(22)と通電体(23,42)とが接触することとなり、これらの接触具合が安定化される。したがって、抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触抵抗が一定に維持される。
第6の発明は、第1の発明において、安定化手段が上記抵抗体(22)を上記通電体(23,42)に融着させる融着手段(60)で構成されることを特徴とするものである。
第6の発明では、安定化手段である融着手段(60)によって抵抗体(22)が溶融され、この抵抗体(22)の溶融した面と通電体(23,42)とが接着される。このように抵抗体(22)を融着すると上述した微細な凹凸が平滑化された状態で抵抗体(22)と通電体(23,42)とが接触する。したがって、抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触具合が安定化され、その結果、抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触抵抗が一定に維持される。
第7の発明は、第1の発明において、安定化手段が上記抵抗体(22)と上記通電体(23,42)との間に狭持される導電性の弾性材料(60)で構成されているものである。
第7の発明では、安定化手段である導電性の弾性材料(60)が抵抗体(22)と通電体(23,42)とに介在することで、従来の抵抗体であれば抵抗体と通電体との間に形成される空隙に、この弾性材料(60)が入り込むことになる。このため、抵抗体(22)と通電体(23,42)との電気的な接触具合が安定化され、その結果、抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触抵抗が一定に維持される。
第8の発明は、第1乃至第7のいずれか1つの発明において、上記各電極対(41,42)が、放電の基端となる放電極(41)と、放電の終端となる対向極(42)とで構成され、上記抵抗体(22)は、少なくとも上記通電体としての上記対向極(42)に接続されることを特徴とするものである。
第8の発明では、抵抗体(22)が通電体としての対向極(42)と接続される。そして、安定化手段(60)は、抵抗体(22)と対向極(42)との接触抵抗を一定に維持する。
第9の発明は、第8の発明において、上記放電回路(25)が、対向極(42)を流出した後の電流が流れる通電板(23)を備え、上記抵抗体(22)は、一端が上記通電体としての対向極(42)に接続され、他端が上記通電体としての通電板(23)に接続されるよう対向極(42)と通電板(23)との間に狭持されていることを特徴とするものである。
第9の発明では、抵抗体(22)が通電体としての対向極(42)と、通電体としての通電板(23)に介在するようにして両通電体(23,42)と接続される。そして、安定化手段(60)は、抵抗体(22)と対向極(42)との接触抵抗、及び抵抗体(22)と通電板(23)との接触抵抗を一定に維持する。
第10の発明は、第8又は第9の発明において、上記放電極(41)は、線状ないし棒状に形成されて対向極(42)と実質的に並行に配置され、該放電極(41)の先端が対向極(42)に対峙していることを特徴とするものである。
第10の発明では、放電極(41)と対向極(42)とが実質的に平行に配置され、放電極(41)の先端より対向極(42)へ放電が行われる。ところで、このような放電時には、放電に伴う熱によって放電極(41)の先端が溶融し、線状ないし棒状の放電極(41)が次第に後退してしまうことになる。ここで、本発明では、線状ないし棒状の放電極(41)を対向極(42)と平行に配置しているため、放電極(41)が後退しても、放電極(41)の先端から対向極(42)までの距離が変化しない。したがって、放電極(41)と対向極(42)との電極間距離を常に最適な一定間隔に保持することができ、この電極対(41,42)で安定した放電を行うことができる。
第11の発明は、ストリーマ放電を行う複数の電極対(41,42)を有する放電装置(20)を備えた空気浄化装置を前提としている。そして、この空気浄化装置は、上記放電装置(20)が、第1乃至第10のいずれか1つの発明の放電装置であることを特徴とするものである。
第11の発明では、複数の電極対(41,42)でストリーマ放電を行う空気浄化装置に第1から第10の発明で上述した放電装置(20)が搭載される。
本発明によれば、放電回路(25)に導電性樹脂材料から成る抵抗体(22)を設けることで、スパークの発生を抑制するようにしている。ここで、本発明では、安定化手段(60)が、抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触抵抗を一定に維持するため、抵抗体(22)の抵抗値を狙いの抵抗値で一定に保持することができる。したがって、上述したスパークの発生抑制効果を安定的に得ることができる。
また、このようにスパークの発生抑制効果を安定化させると、電極対(41,42)の間隔を狭めることができる。このため、この放電装置の小型化、ひいてはこの放電装置が搭載される空気浄化装置などの小型化ないし薄型化を図ることができる。
上記第2の発明によれば、安定化手段として抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触部に導電性の塗布剤(60)を塗布するようにしている。したがって、抵抗体(22)と通電体(23,42)との間に形成される微細な空隙を上記塗布剤(60)で埋めることができ、抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触抵抗を確実に一定とすることができる。
上記第3の発明によれば、安定化手段として抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触部に導電性の粘着剤(60)を接着するようにしている。したがって、抵抗体(22)と通電体(23,42)とを密着させ、抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触抵抗を一定に維持することができる。
上記第4の発明によれば、安定化手段として抵抗体(22)と通電体(23,42)とを押圧手段(60)で密着させるようにしている。したがって、抵抗体(22)や通電体(23,42)に特別な処理を施すことなく、抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触抵抗を一定に維持することができる。
上記第5の発明によれば、安定化手段として抵抗体(22)又は通電体(23,42)の表面に突起部(60)を形成し、この突起部(60)を介して抵抗体(22)と通電体(23,42)とを接触できるようにしている。このため、抵抗体(22)の凹凸に依らず、抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触具合を安定させることができ、抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触抵抗を確実に一定とすることができる。
上記第6の発明によれば、安定化手段として抵抗体(22)を通電体(23,42)に融着させるようにしている。このため、抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触面積が一定にしながら、抵抗体(22)と通電体(23,42)とを接着させることができる。したがって、抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触抵抗を一定に維持することができる。
上記第7の発明によれば、安定化手段として抵抗体(22)と通電体(23,42)との間に導電性の弾性材料(60)を介在させるようにしている。このため、抵抗体(22)と通電体(23,42)との間の微細な空隙を弾性材料(60)で埋めることができ、抵抗体(22)と通電体(23,42)との接触抵抗を一定に維持することができる。
上記第8の発明によれば、一般的に電極面が比較的広い対向極(42)に抵抗体(22)を接続するようにしている。ここで、上記対向極(42)を抵抗体(22)を接続する場合、従来であれば、抵抗体(22)の微細な凹凸によって抵抗体(22)と対向極(42)との間に微細な空隙が形成されてしまい、その結果、抵抗体(22)と対向極(42)との接触具合が不安定となってしまう。一方、本発明では、安定化手段(60)で抵抗体(22)と対向極(42)との接触抵抗を一定にできるため、所期のスパーク発生抑制効果を得ることができる。
上記第9の発明によれば、対向極(42)と通電板(23)との間に抵抗体(22)を接続するようにしている。そして、安定化手段(60)によって、対向極(42)及び通電板(23)の双方と抵抗体(22)との接触抵抗を一定に維持するようにしている。したがって、この抵抗体(22)で一層確実にスパーク発生抑制効果を得ることができる。
上記第10の発明によれば、棒状ないし線状の放電極(41)を対向極(42)と平行に配置している。このため、長期の放電によって放電極(41)の先端が後退しても、放電極(41)の基端から対向極(42)までの距離を常に一定に保持することができる。したがって、この放電装置で安定的な放電を行うことができる。また、このように放電極(41)を対向極(42)に対して平行に配置することで、この放電装置の薄型化、ひいてはこの放電装置が搭載される空気浄化装置などの薄型化を図ることができる。
上記第11の発明によれば、一般的にスパークが発生しやすいストリーマ放電を行う空気浄化装置において、上述した安定化手段で抵抗体(22)の抵抗値を一定にするようにしている。したがって、この空気浄化装置のスパークを効果的に抑制することができるとともに、電極対(41,42)の間を狭くしてこの空気浄化装置の薄型化を図ることができる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。
本実施形態に係る放電装置(20)は、一般家庭や小規模店舗などで用いられる空気浄化装置(10)に搭載されるものである。
<空気浄化装置の全体構成>
まず、空気浄化装置(10)の全体構成について図1及び図2を参照しながら説明する。なお、図1は空気浄化装置(10)の分解斜視図であり、図2は、空気浄化装置(10)の内部を上方から視た図である。
空気浄化装置(10)は、一端が開放された箱形のケーシング(11)と、該ケーシング(11)の開放端面に装着される前面カバー(12)とを備えている。上記ケーシング(11)の前面寄りの左右側面及び上面、さらに上記前面カバー(12)の中央部には、室内空気が導入される空気吸込口(13)が形成されている。一方、ケーシング(11)の天板の背面側寄りには、室内空気が流出する空気吹出口(14)が形成されている。また、ケーシング(11)の後部下側寄りには、放電装置(20)の電源手段(21)が設けられている。
ケーシング(11)内には、空気吸込口(13)から空気吹出口(14)までに亘って室内空気が流れる空気通路(15)が形成されている。この空気通路(15)には、室内空気の流れの上流側から下流側に向かって順に、プレフィルタ(16)、イオン化部(30)、ストリーマ放電部(40)、静電フィルタ(17)、触媒フィルタ(18)、及び遠心送風機(19)が配置されている。
<プレフィルタ及びイオン化部の構成>
プレフィルタ(16)は、室内空気中に含まれる比較的大きな塵埃を捕集するフィルタである。イオン化部(30)は、プレフィルタ(16)を通過した比較的小さな塵埃を帯電させ、この塵埃を後述の静電フィルタ(17)で捕集するためのものである。このイオン化部(30)は、「コ」の字型の水平断面が左右方向に連なる形状の波形部材(50)の前面側に設けられている。具体的に、波形部材(50)の前面側には、波形部材(50)によって区画される複数の略柱状の空間が形成されており、この空間が前側開放部(51)を構成している。上記イオン化部(30)は、各前側開放部(51)にそれぞれ設けられている。なお、波形部材(50)における後方寄りの部材(図2の破線で示す部材)は、網目状ないし格子状の部材で構成されている。この網目状部材により、イオン化部(30)の近傍を流通する空気が乱流化され、後述のストリーマ放電部などによる有害成分等の除去効率が向上される
各イオン化部(30)は、イオン化線(31)と電極板(32)とで構成されている。イオン化線(31)は、前側開放部(51)の水平方向における内部中央に位置し、波形部材(50)の上端から下端に亘って張架されている。一方、電極板(32)は、イオン化線(31)と平行な状態となる前側開放部(51)の左右内壁によって構成されている。そして、各イオン化線(31)と、各イオン化線(31)に対応する各電極板(32)との間では、塵埃を帯電させるためのコロナ放電が行われる。
<ストリーマ放電部の構成>
ストリーマ放電部(40)は、波形部材(50)の後面側に設けられている。具体的に、波形部材(50)の後面側には、該波形部材(50)によって区画される複数の略柱状の空間が形成されている。そして、この空間のうち水平方向の断面積が広い2つの空間が後側開放部(52)を構成している。ストリーマ放電部(40)は、これら2つの後側開放部(52)にそれぞれ設けられている。また、ストリーマ放電部(40)の要部を上方から視た図3に示すように、後側開放部(52)には、水平断面が「コ」の字型で、波形部材(50)の上下方向に亘って延在する第1絶縁カバー(53)が設けられている。この第1絶縁カバー(53)には、前側に開放空間が形成されている。そして、ストリーマ放電部(40)は、波形部材(50)の後側面と上記第1絶縁カバー(53)の内側面とによって内包されている。なお、第1絶縁カバー(53)を構成する3つの壁面には、それぞれ複数の空気流通口(54)が形成されており、室内空気がストリーマ放電部(40)の近傍を流通可能となっている。
ストリーマ放電部(40)には、複数の電極対(41,42)が設けられている。各電極対(41,42)は、ストリーマ放電の基端となる複数の放電極(41)と、ストリーマ放電の終端となる複数の対向極(42)とで構成されている。
放電極(41)は、図4(放電極の要部拡大斜視図)に示すように、水平断面が「コ」の字型で上下方向に延在する電極保持部材(43)に支持されている。具体的に、電極保持部材(43)の所定の部位には、前方に向かって屈曲形成された複数の支持板(44)が形成されている。そして、線状ないし棒状の放電極(41)は、該放電極(41)を挟み込むようにしてかしめられた支持板(44)の先端部によって支持されている。以上のようにして、放電極(41)の両端部は、支持板(44)から上下方向に突出した状態となっている。なお、本実施形態において、上記放電極(41)は、線径が約0.2mmのタングステン線で構成されている。
対向極(42)は、図3に示すように、波形部材(50)の後側開口部(52)を形成する内壁のうち、上記放電極(41)の前方に位置する支持面(55)に形成されている。具体的に、支持面(55)には、放電極(41)に近い順に、対向極(42)、高抵抗樹脂シート(22)、及びアース電極(23)が積層されている。対向極(42)は、上下方向に延在する板状に形成されている。この対向極(42)には、所定の位置に第2絶縁カバー(56)が設けられている。そして、対向極(42)は、放電極(41)の先端部に対峙する面が露出された状態となっている。
ストリーマ放電部(40)の要部を側方から視た図である図5に示すように、上記放電極(41)と対向極(42)とは実質的に平行な姿勢となっている。また、対向極(42)と上記電極保持部材(43)との間には、図示しないスペーサーが介設されている。このスペーサーは、本実施形態において、絶縁性の碍子で構成されている。そして、放電極(41)の先端部から対向極(42)までの間の距離が上記スペーサーによって一定間隔に保持されている。なお、本実施形態において、両電極(41,42)の間の距離は4.0±0.3mmとなっている。
図3に示すように、上記アース電極(23)は、ストリーマ放電によって対向極(42)を流れた後の電流が流れる通電板を構成している。このアース電極(23)は、上下方向に延在する板状に形成されており、上述した波形部材(50)の支持面(55)に支持されている。
上記高抵抗樹脂シート(22)は、上記対向極(42)と上記アース電極(23)とに狭持されている。この高抵抗樹脂シート(22)は、導電性の樹脂材料から成る抵抗体を構成している。具体的に、本実施形態の高抵抗樹脂シート(22)は、ABS樹脂(アクリロニトリル−ブダジエン−スチレン樹脂)に炭素ファイバーを添加することにより合成された電気的拡散性材料で構成されている。なお、この電気的拡散性材料の体積抵抗率は、105から1012Ωcmの範囲となっている。
以上のような構成のストリーマ放電部(40)は、上記電源手段(20)と接続されて放電装置(20)を構成している。具体的に、放電装置(20)の放電回路(25)を概念的に示す図6に示すように、複数の放電極(41)は、電源手段(21)の正極側に接続されている。一方、複数の対向極(42)及びアース電極(23)は、電源手段(21)の負極側(接地側)に接続されている。また、上記高抵抗樹脂シート(22)は、その一端面が通電体としての対向極(42)と接続し、その他端面が通電体としてのアース電極(23)と接続している。そして、各電極対(41,42)に電源手段(21)より電圧が印加されることで、各電極対(41,42)の間でストリーマ放電が行われる。
ここで、高抵抗樹脂シート(22)と対向極(42)との接触部、さらに高抵抗樹脂シート(22)とアース電極(23)との接触部には、図7に示すように、本発明の特徴である安定化手段として導電性の塗布剤(60)が塗布されている。この塗布剤(60)は、例えば印刷処理などによって高抵抗樹脂シート(22)の表面上に敷き詰められるものであり、例えば微細粒径の粉流体などで構成されている。そして、本実施形態では、このように高抵抗樹脂シート(22)の表面に塗布剤(60)が敷き詰められることで、高抵抗樹脂シート(22)の表面が実質的に平滑化され、高抵抗樹脂シート(22)と対向極(42)、あるいは高抵抗樹脂シート(22)とアース電極(23)との接触抵抗が一定に保持されている。
<静電フィルタ及び触媒フィルタの構成>
静電フィルタ(17)は、ストリーマ放電部(40)の下流側に配置されている。この静電フィルタ(17)は、上流側の面が上記イオン化部(30)によって帯電された比較的小さな塵埃を捕集する集塵面を構成する一方、下流側の面には光触媒(光半導体)が担持されている。この光触媒は、ストリーマ放電部(40)によるストリーマ放電によって生成される低温プラズマ中の反応性の高い物質(電子、イオン、水酸化ラジカルなどの活性種)によって更に活性化され、室内空気中の有害成分や臭気成分の分解を促進する。なお、この光触媒は、例えば二酸化チタンや酸化亜鉛、あるいはタングステン酸化物や硫化カドミウムなどが用いられる。また、静電フィルタ(17)は、水平断面が波形状に屈曲して形成された、いわゆるプリーツフィルタで構成されている。
上記触媒フィルタ(18)は、静電フィルタ(17)の下流側に配置されている。この触媒フィルタ(18)は、ハニカム構造の基材の表面にプラズマ触媒を担持したものである。このプラズマ触媒は、上記光触媒と同様に、ストリーマ放電部(40)の放電によって生成される低温プラズマ中の反応性の高い物質(電子、イオン、水酸化ラジカルなどの活性種)によって更に活性化され、室内空気中の被処理成分である有害物質や臭気物質の分解を促進する。このプラズマ触媒には、マンガン系触媒や貴金属系触媒、更にこれらの触媒に活性炭などの吸着剤を添加したものが用いられる。
−運転動作−
図1及び図2に示すように、空気浄化装置(10)の運転中は、遠心送風機(19)が起動し、室内空気がケーシング(11)内の空気通路(15)を流通する。この状態において、イオン化部(30)及びストリーマ放電部(40)へは、それぞれ高電圧が印加される。
ケーシング(11)内に導入された室内空気は、まずプレフィルタ(16)を通過する。プレフィルタ(16)では、室内空気中の比較的大きな塵埃が除去される。その後、室内空気は、イオン化部(30)及びストリーマ放電部(40)へと流れる。イオン化部(30)では、イオン化線(31)と電極板(32)との間でのコロナ放電により室内空気中の比較的小さな塵埃が帯電する。このようにして帯電した塵埃は、室内空気が静電フィルタ(17)を通過する際、この静電フィルタ(17)の上流側の集塵面に捕集される。
一方、ストリーマ放電部(40)では、放電極(41)と対向極(42)との間でのストリーマ放電により低温プラズマが発生している。この低温プラズマには、オゾンなどの反応性の高い物質(活性種)が含まれている。そのため、この活性種は、室内空気と接触して室内空気中の有害成分や臭気成分を分解する。
その後、室内空気は、静電フィルタ(17)を通過する。静電フィルタ(17)では、その集塵面において上述のように塵埃が捕集されるとともに、その下流側の面に担持される光触媒によって活性種が更に活性化される。このため、室内空気中の有害成分や臭気成分が更に分解される。
その後、室内空気は触媒フィルタ(18)を通過する。触媒フィルタ(18)では、上記活性種が一層活性化し、室内空気中の有害物質や臭気物質が一層分解される。また、触媒フィルタ(18)では、室内空気中に残存する臭気成分や有害成分などが吸着処理される。以上のようにして清浄化された室内空気は、遠心送風機(19)へと取り込まれ、空気吹出口(14)から室内へ吹き出される。
ところで、従来の空気浄化装置の運転時において、放電極や対向極の表面に塵埃が付着したり、電極対の間隔距離に誤差が生じたりすると、その一組の電極対の放電電流が高くなり、スパークが発生する可能性がある。そして、このようにして一組の電極対でスパークが発生すると、本来であれば他の電極対を流れるべき電流が、この一組の電極対に集中して流れてしまうことになる。このため、スパークの発生量が増大し、スパークに起因する騒音も大きくなってしまう。
一方、本実施形態の空気浄化装置(10)では、図6に示すように、各電極対(41,42)に高抵抗樹脂シート(22)を接続している。この高抵抗樹脂シート(22)は、各電極対(41,42)を流れる電流に対して所定の抵抗を与えている。このため、各電極対(41,42)の放電電流が確実に低減され、スパークの発生が抑制される。また、一組の電極対(41,42)でスパークが発生する場合にも、他の電極対に溜まった電荷がこの電極対(41,42)に集中して流れてしまうことを回避できる。したがって、スパークの発生量を低減することができる。
ここで、上記高抵抗樹脂シート(22)の表面は、図7に示すように、安定化手段である塗布剤(60)で実質的に平滑化されている。そして、高抵抗樹脂シート(22)と対向極(42)、あるいは高抵抗樹脂シート(22)とアース電極(23)との接触抵抗が一定に保持されている。このため、高抵抗樹脂シート(22)の抵抗値が狙いの抵抗値で安定し、上述したスパークの発生抑制効果を確実に得ることができる。
−実施形態の効果−
上記実施形態によれば、放電装置(20)の放電回路(25)に導電性樹脂材料から成る高抵抗樹脂シート(22)を設けることで、ストリーマ放電部(40)におけるスパークの発生を抑制するようにしている。ここで、本実施形態では、安定化手段として導電性の塗布剤(60)を高抵抗樹脂シート(22)の表面に印刷するようにしている。このため、高抵抗樹脂シート(22)と対向極(42)、さらに高抵抗樹脂シート(22)とアース電極(23)との接触抵抗を一定に保持することができる。したがって、上述したスパークの発生抑制効果を安定的に得ることができる。
また、このようにスパークの発生抑制効果を安定化させることができると、電極対(41,42)の間隔を狭めることができる。したがって、ストリーマ放電部(40)の薄型化、さらには空気浄化装置(10)の薄型化を図ることができる。
−安定化手段の変形例−
上記実施形態では、安定化手段として高抵抗樹脂シート(22)に導電性の塗布剤(60)を印刷するようにしているが、安定化手段を以下の変形例のように構成することもできる。
<変形例1>
図8に示すように、変形例1は、高抵抗樹脂シート(22)と対向極(42)との接触部、及び高抵抗樹脂シート(22)とアース電極(23)との接触部に安定化手段として導電性の粘着剤(60)を接着したものである。この変形例1では、高抵抗樹脂シート(22)と通電体(23,42)とを密着させ、高抵抗樹脂シート(22)と通電体(23,42)との接触抵抗を一定に維持することができる。
<変形例2>
図9に示すように、変形例2は、安定化手段としての押圧手段(60)で高抵抗樹脂シート(22)と対向極(42)、及び高抵抗樹脂シート(22)とアース電極(23)を密着させるようにしたものである。具体的に、押圧手段(60)は締結部材などで構成され、高抵抗樹脂シート(22)を挟んで対向極(42)側とアース電極(23)側とにそれぞれ1組ずつ設けられている。この変形例2では、高抵抗樹脂シート(22)や通電体(23,42)に特別な処理を施すことなく、高抵抗樹脂シート(22)と通電体(23,42)との接触抵抗を一定に維持することができる。なお、この変形例2では、対向極(42)やアース電極(23)を押圧手段(60)で湾曲させて高抵抗樹脂シート(22)と密着させるため、これらの通電体(23,42)は所定の弾性力を有する弾性材料で構成されることが好ましい。
<変形例3>
図10に示すように、変形例3は、安定化手段として高抵抗樹脂シート(22)の両面に突起部(60)を形成したものである。具体的に、突起部(60)は、先端が突出したレール状の突起で構成されており、高抵抗樹脂シート(22)の両面にそれぞれ複数設けられている。そして、高抵抗樹脂シート(22)と対向極(42)、及び高抵抗樹脂シート(22)とアース電極(23)とは、それぞれ複数の突起部(60)を介して接触している。この変形例3では、高抵抗樹脂シート(22)の表面に形成される凹凸に依らず、高抵抗樹脂シート(22)と通電体(23,42)との接触具合を安定させることができ、高抵抗樹脂シート(22)と通電体(23,42)との接触抵抗を確実に一定とすることができる。
<変形例4>
図11に示すように、変形例4は、安定化手段として高抵抗樹脂シート(22)を対向極(42)及びアース電極(23)に融着するようにしたものである。具体的に、この例では、図11(A)に示すように所定温度まで加熱した対向極(42)及びアース電極(23)をそれぞれ高抵抗樹脂シート(22)の表面に押し当てることで、高抵抗樹脂シート(22)を溶融させて各通電体(23,42)に接着するようにしている(図11(B)参照)。この変形例4では、高抵抗樹脂シート(22)と通電体(23,42)との接触面積が一定に保持され、高抵抗樹脂シート(22)と通電体(23,42)との接触抵抗を一定に維持することができる。
<変形例5>
図12に示すように、変形例5は、高抵抗樹脂シート(22)と対向極(42)との間、あるいは高抵抗樹脂シート(22)とアース電極(23)との間に導電性の弾性材料(60)を介在させたものである。なお、この弾性材料(60)は、板状あるいはリング状などに形成されている。この変形例5では、高抵抗樹脂シート(22)と通電体(23,42)との間の微細な空隙を弾性材料(60)で埋めることができ、高抵抗樹脂シート(22)と通電体(23,42)との接触抵抗を一定に維持することができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態については、以下のような構成としてもよい。
上記実施形態では、高抵抗樹脂シート(22)をABS樹脂(アクリロニトリル−ブダジエン−スチレン樹脂)に炭素ファイバーを添加することにより合成された電気的拡散性材料で構成している。しかしながら、高抵抗樹脂シート(22)を例えばポリプロピレンやその他のオレフィン系樹脂など如何なる樹脂材料で構成してもよい。
また、上記実施形態では、ストリーマ放電を行う放電装置(20)に高抵抗樹脂シート(22)を設けスパークの発生を抑制するようにしている。しかしながら、例えば集塵装置などに搭載されてコロナ放電など他の放電を行う放電装置に高抵抗樹脂シート(22)を設け、スパークの発生を抑制することもできる。この場合にも高抵抗樹脂シート(22)に安定化手段を設けることで、高抵抗樹脂シート(22)と通電体(23,42)との接触抵抗を一定に保持することができ、高抵抗樹脂シート(22)による所期のスパーク発生抑制効果を得ることができる。
なお、以上の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
本実施形態の空気浄化装置の全体構成を示す分解斜視図である。 空気浄化装置の内部を上方から視た図である。 ストリーマ放電部の要部を上方から視た図である。 放電極の概略斜視図である。 ストリーマ放電部を側方から視た図である。 放電装置の放電回路の概略の回路図である。 実施形態の安定化手段の要部拡大断面図である。 変形例1の安定化手段の要部拡大断面図である。 変形例2の安定化手段の要部拡大断面図である。 変形例3の安定化手段の要部拡大断面図である。 変形例4の安定化手段の要部拡大断面図である。 変形例5の安定化手段の要部拡大断面図である。
符号の説明
20 放電装置
25 放電回路
22 高抵抗樹脂シート(抵抗体)
23 アース電極(通電板,通電体)
41 放電極
42 対向極(通電体)
60 塗布剤(安定化手段)

Claims (11)

  1. 電圧が印加されることで放電を行う複数の電極対(41,42)を有する放電回路(25)を備え、
    放電回路(25)には、該放電回路(25)の通電体(23,42)に接続されるとともに導電性樹脂材料で構成される抵抗体(22)が設けられている放電装置であって、
    上記抵抗体(22)と上記通電体(23,42)との接触抵抗を実質的に一定とするための安定化手段を備えていることを特徴とする放電装置。
  2. 請求項1において、
    上記安定化手段は、上記抵抗体(22)と上記通電体(23,42)との接触部に塗布される導電性の塗布剤で構成されることを特徴とする放電装置。
  3. 請求項1において、
    上記安定化手段は、上記抵抗体(22)と上記通電体(23,42)との接触部に接着される導電性の粘着材(60)で構成されることを特徴とする放電装置。
  4. 請求項1において、
    上記安定化手段は、上記抵抗体(22)と上記通電体(23,42)とを密着させる押圧手段(60)で構成されることを特徴とする放電装置。
  5. 請求項1において、
    上記安定化手段は、上記抵抗体(22)と上記通電体(23,42)との接触面のうちいずれか一方の表面に形成される突起部(60)で構成されることを特徴とする放電装置。
  6. 請求項1において、
    上記安定化手段は、上記抵抗体(22)を上記通電体(23,42)に融着させる融着手段(60)で構成されることを特徴とする放電装置。
  7. 請求項1において、
    上記安定化手段は、上記抵抗体(22)と上記通電体(23,42)との間に狭持される導電性の弾性材料(60)で構成されている放電装置。
  8. 請求項1乃至7のいずれか1つにおいて、
    上記各電極対(41,42)は、放電の基端となる放電極(41)と、放電の終端となる対向極(42)とで構成され、
    上記抵抗体(22)は、少なくとも上記通電体としての上記対向極(42)に接続されることを特徴とする放電装置。
  9. 請求項8において、
    上記放電回路(25)は、対向極(42)を流出した後の電流が流れる通電板(23)を備え、
    上記抵抗体(22)は、一端が上記通電体としての対向極(42)に接続され、他端が上記通電体としての通電板(23)に接続されるよう対向極(42)と通電板(23)との間に狭持されていることを特徴とする放電装置。
  10. 請求項8又は9において、
    上記放電極(41)は、線状ないし棒状に形成されて対向極(42)と実質的に並行に配置され、該放電極(41)の先端が対向極(42)に対峙していることを特徴とする放電装置。
  11. ストリーマ放電を行う複数の電極対(41,42)を有する放電装置(20)を備えた空気浄化装置であって、
    上記放電装置(20)は、請求項1乃至10のいずれか1つの放電装置であることを特徴とする空気浄化装置。
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