JP2006187492A - 誘導加熱式炊飯器 - Google Patents
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Abstract
【課題】低周波磁界を減少させ、外部に放出されることを低減した誘導加熱式炊飯器を提供することを目的とする。
【解決手段】鍋13を誘導加熱する加熱コイル1と、この加熱コイル1に商用周波数成分を含む高周波電流を供給するインバータ11とを備え、鍋13は、少なくともその側面の一部または全部を非磁性金属体14とするとともに、加熱コイル1は、その外径を鍋13の側面の内径よりも小さく設定した。これによって、鍋13の側面の非磁性金属体14が加熱コイル1の外周に位置することになり、鍋13の側面には加熱コイル1から放射される低周波漏洩磁界により低周波成分を持つ誘導電流が流れ易くなり、鍋13からは加熱コイル1から放射される低周波漏洩磁界を打ち消す方向に低周波磁界が発生し、互いの磁界が打ち消し合い、低周波磁界を減少させ、外部に放出されることを低減させる。
【選択図】図1
【解決手段】鍋13を誘導加熱する加熱コイル1と、この加熱コイル1に商用周波数成分を含む高周波電流を供給するインバータ11とを備え、鍋13は、少なくともその側面の一部または全部を非磁性金属体14とするとともに、加熱コイル1は、その外径を鍋13の側面の内径よりも小さく設定した。これによって、鍋13の側面の非磁性金属体14が加熱コイル1の外周に位置することになり、鍋13の側面には加熱コイル1から放射される低周波漏洩磁界により低周波成分を持つ誘導電流が流れ易くなり、鍋13からは加熱コイル1から放射される低周波漏洩磁界を打ち消す方向に低周波磁界が発生し、互いの磁界が打ち消し合い、低周波磁界を減少させ、外部に放出されることを低減させる。
【選択図】図1
Description
本発明は、家庭用および業務用に用いられる誘導加熱式炊飯器に関するものである。
従来、誘導加熱装置において、加熱コイルの漏洩磁界を低減するために電磁シールド環を配置したものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
これは、加熱コイルで生じた高周波磁界に誘導され電磁シールド環に誘導電流が流れ、更にこの誘導電流により、電磁シールド環には加熱コイルから発生する高周波磁界とは逆向きの高周波磁界が発生する。この結果、電磁シールド環から発生する高周波磁界が、加熱コイルの外周部に発生する高周波磁界を打ち消す様に作用するため、加熱コイルから漏洩する20k〜100kHz程度の高周波漏洩磁界が減少する。
特開昭57−115795号公報
しかしながら、前記従来の構成では、高周波の漏洩磁界は電磁シールド環の効果により、減少させることができるが、加熱コイルから発生する電源周波数または電源の2倍周波数の磁界(以下、低周波磁界)は、鍋などの被加熱物ではほとんど吸収されず、また電磁シールド環では逆向きの磁界を十分発生させることができないため、低周波磁界が減少せず外部に放出されるという課題があった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、低周波磁界を減少させ、外部に放出されることを低減した誘導加熱式炊飯器を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の誘導加熱式炊飯器は、鍋と、この鍋を誘導加熱する加熱コイルと、この加熱コイルに商用周波数成分を含む高周波電流を供給するインバータとを備え、前記鍋は、少なくともその側面の一部または全部を非磁性金属体とするとともに、加熱コイルは、その外径を鍋の側面の内径よりも小さく設定したものである。
これによって、鍋の側面の非磁性金属体が加熱コイルの外周に位置することになり、その結果、鍋の側面には加熱コイルから放射される低周波漏洩磁界により低周波成分を持つ誘導電流が流れ易くなり、鍋からは加熱コイルから放射される低周波漏洩磁界を打ち消す方向に低周波磁界が発生し、互いの磁界が打ち消し合うことで、特に、炊飯器の上方に発生する低周波磁界を減少させ、外部に放出されることを低減させることができる。
本発明の誘導加熱式炊飯器は、加熱コイルから発生する低周波磁界を減少させ、外部に放出されることを低減することができる。
第1の発明は、鍋と、この鍋を誘導加熱する加熱コイルと、この加熱コイルに商用周波数成分を含む高周波電流を供給するインバータとを備え、前記鍋は、少なくともその側面の一部または全部を非磁性金属体とするとともに、加熱コイルは、その外径を鍋の側面の内径よりも小さく設定した誘導加熱式炊飯器とすることにより、鍋の側面の非磁性金属体が加熱コイルの外周に位置することになり、その結果、鍋の側面には加熱コイルから放射される低周波漏洩磁界により低周波成分を持つ誘導電流が流れ易くなり、鍋からは加熱コイルから放射される低周波漏洩磁界を打ち消す方向に低周波磁界が発生し、互いの磁界が打ち消し合うことで、特に、炊飯器の上方に発生する低周波磁界を減少させ、外部に放出されることを低減させることができる。
第2の発明は、特に、第1の発明において、非磁性金属体は厚みを2mm以上としたことにより、鍋からの低周波の打ち消し磁界をより多く発生させることができ、より漏洩磁界を低減させることができる。
第3の発明は、鍋と、この鍋を誘導加熱する加熱コイルと、この加熱コイルに商用周波数成分を含む高周波電流を供給するインバータとを備え、前記鍋は、鍋の側面の少なくとも一部を、加熱コイルの外径より大きな径をもつ非磁性金属体よりなる凸部としたことにより、加熱コイルの外周部近傍に非磁性金属体を配置することができるため、加熱コイルの外周部から発生する低周波漏洩磁界を効果的に打ち消すことができ、低周波の漏洩磁界をより低減させることができる。
第4の発明は、特に、第3の発明において、凸部は厚みを2mm以上としたことにより、鍋からの低周波の打ち消し磁界をより多く発生させることができ、より漏洩磁界を低減させることができる。
第5の発明は、特に、第3または第4の発明において、凸部の下端を少なくとも加熱コイルの上端近傍まで伸長させたことにより、加熱コイル外周部に凸部を配置することになり、鍋に高周波成分を打ち消す電磁シールド環の役割を持たせることができるため、電磁シールド環が不要になり、安価な構成で防磁対策を行うことができる。
第6の発明は、特に、第4または第5の発明において、非磁性金属体で構成され底面に磁性体金属体を配設した鍋と、この鍋を誘導加熱する加熱コイルと、この加熱コイルに商用周波数成分を含む高周波電流を供給するインバータとを備え、前記磁性体金属体の外径を、鍋の側面の内径より小さくしたことにより、鍋の側面が非磁性金属体のみで構成されるため、鍋の側面の非磁性金属体における形状の自由度が上げることができ、鍋の側面を加熱コイルの外周部よりより大きく張り出すことができるなど、低周波漏洩磁界を効果的に打ち消すことができ、低周波の漏洩磁界をより低減させることができる。
第7の発明は、特に、第1〜第6のいずれか1つの発明において、鍋の側面をその開口部に向かい径を大きくしたことにより、鍋の側面部をより加熱コイルの外周部に配置させることができるため、低周波漏洩磁界を効果的に打ち消すことができ、低周波の漏洩磁界をより低減させることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1〜図3は、本発明の実施の形態1における誘導加熱式炊飯器を示すものである。
図1〜図3は、本発明の実施の形態1における誘導加熱式炊飯器を示すものである。
図1に示すように、本実施の形態における誘導加熱式炊飯器は、調理物を収容する鍋13と、この鍋13の底面および側面に配置され鍋13を誘導加熱する底面加熱コイル1aおよび側面加熱コイル1bからなる加熱コイル1と、この加熱コイル1に商用周波数成分を含む高周波電流を供給するインバータ11と、底面加熱コイル1aおよび側面加熱コイル1bの下部に配置し、加熱コイル1と鍋13との磁気結合を高めるフェライトなどの磁性体12とを備えている。
前記インバータ11は、鍋13と磁気的に結合する形で鍋13の底面および側面に配置される底面加熱コイル1aおよび側面加熱コイル1bと接続されている。また、インバータ11は、商用電源3に接続される整流手段4と、整流手段4に接続される平滑コンデンサ6と、平滑コンデンサ6に並列に接続される共振コンデンサ7と半導体スイッチ8の直列接続体とからなり、加熱コイル1は共振コンデンサ7に並列に接続される。
そして、鍋13は、少なくともその側面の一部または全部を、非磁性金属体、すなわち、アルミニウムまたは略同等以上の電気伝導率を有する低透磁率材料としている。本実施の形態では、磁性ステンレスなどの磁性金属体15と、発熱した熱を均一に内部の米および水に伝えるアルミニウムなどの非磁性金属体14とで鍋の側面を含む全体を構成している。
また、加熱コイル1は、その外径aを鍋13の側面の内径bよりも小さく設定したものである。
以上のように構成された誘導加熱式炊飯器について、以下その動作、作用を説明する。
図2はインバータ11の各区間における電流経路を示し、I3は入力電流を、I4は整流手段4の出力電流を、I1は加熱コイル1に流れる電流を示している。商用電源3は、インバータ11に商用周波数の電力を供給する。そのため、入力電流I3は、商用周波数成分を持つ電流になる。インバータ11では整流手段4により商用電力を整流して商用電源の2倍の周波数成分を持った電力に変換し、更に半導体スイッチ8を用いて20k〜100kHz程度の高周波電力に変換される。そして、この高周波電力は底面加熱コイル1aおよび側面加熱コイル1bに供給され、底面加熱コイル1aおよび側面加熱コイル1bから高周波磁界の形で鍋13に供給される。鍋13は、供給された高周波磁界により表層部に渦電流が生じ、その結果、発熱するに至る。そのため、底面加熱コイル1aおよび側面加熱コイル1bには半導体スイッチ8が導通状態になったときに商用電源3→整流手段4→底面加熱コイル1aおよび側面加熱コイル1b→半導体スイッチ8のループで生じる商用周波数の2倍の成分をもつ低周波電流と、半導体スイッチ8の周波数に従って加熱コイル1に流れる高周波成分が重畳した電流I1が流れる。この内、高周波電流によってもたらされる高周波磁界はほとんどが鍋13に吸収されるが、低周波電流によってもたらされる低周波磁界は鍋13では吸収されずに外部に放出されることになる。
そこで、図1に示すように、鍋13の側面の内径bより、側面加熱コイル1bの外径aを小さくすることで、鍋13側面の非磁性金属体14には、加熱コイル1の低周波電流によって誘導された低周波電流が流れ、その結果、鍋13の側面からは低周波成分を持ち加熱コイル1とは逆向きの磁界である打ち消し磁界が発生する。このことにより、加熱コイル1から発生した低周波の漏洩磁界は鍋13の側面からの打ち消し磁界により、互いに打ち消しあって漏洩磁界量が減少することになる。
ここで、図3に非磁性金属体14の厚みと漏洩磁界の関係を示す。図に示すように、アルミ厚を所定値2mm以上5mm以下にすることで、漏洩磁界の抑制効果(20〜30%)がみられ、5mm以上なると厚みによる効果がそれ以上得られなくなる特徴がある。この図より、非磁性金属体14の厚みを2mm以上とすることでより、低周波磁界の打ち消し効果を期待することができる。
以上のように、本実施の形態においては、鍋は、少なくともその側面の一部または全部を非磁性金属体とするとともに、加熱コイルは、その外径を鍋の側面の内径よりも小さく設定したことで、鍋の側面の非磁性金属体が加熱コイルの外周部に配置させることができ、その結果、鍋の側面には加熱コイルから放射される低周波漏洩磁界により低周波成分を持つ誘導電流が流れ易くなり、そのことにより鍋からは加熱コイルから放射される低周波漏洩磁界を打ち消す方向に低周波磁界が発生し、互いの磁界が打ち消し合うことになり、加熱コイルから発生する低周波磁界を低減させることができる。
(実施の形態2)
図4、図5は、本発明の実施の形態2における誘導加熱式炊飯器を示すものである。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図4、図5は、本発明の実施の形態2における誘導加熱式炊飯器を示すものである。実施の形態1と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態においては、図4に示すように、鍋13は、鍋13の側面の少なくとも一部を、加熱コイル1の外径aより大きな径cをもちアルミニウムなどの非磁性金属体よりなる凸部16としたものである。
以上のように構成された誘導加熱式炊飯器について、以下その動作、作用を説明する。
鍋13の側面の少なくとも一部を非磁性金属体よりなる凸部16としたことで、側面加熱コイル1bの近傍に、所定の厚みを持った凸部16よりなるリングを形成させることができる。鍋13上に形成された凸部16には、加熱コイル1の低周波電流によって誘導された低周波電流が流れ、その結果、鍋13上に形成された凸部16からは低周波成分を持ち加熱コイル1とは逆向きの磁界である打ち消し磁界が発生する。このことにより、加熱コイル1から発生した低周波の漏洩磁界は鍋13上に形成された凸部16よりなるリングからの打ち消し磁界により、互いに打ち消しあって漏洩磁界量が減少することになる。
なお、鍋13上に形成される凸部16は、図5に示すように、鍋13の側面上端まで伸びていても差し支えがない。また、凸部16の厚みを2mm以上とすることにより、実施の形態1と同様、低周波磁界の打ち消し効果を期待することができる。
以上のように、本実施の形態においては、鍋は、鍋の側面の少なくとも一部を、加熱コイルの外径より大きな径をもつ非磁性金属体よりなる凸部としたことにより、加熱コイルの外周部近傍に非磁性金属体を配置することができるため、加熱コイルの外周部から発生する低周波漏洩磁界を効果的に打ち消すことができ、低周波の漏洩磁界をより低減させることができる。
(実施の形態3)
図6は、本発明の実施の形態3における誘導加熱式炊飯器を示すものである。実施の形態1、2と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図6は、本発明の実施の形態3における誘導加熱式炊飯器を示すものである。実施の形態1、2と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態においては、図に示すように、凸部16の下端を少なくとも加熱コイル1の上端近傍まで伸長させリング状の伸長部17を設け、結果的に、加熱コイル1外周部に凸部16を配置したものである。
以上のように構成された誘導加熱式炊飯器について、以下その動作、作用を説明する。
鍋13に形成された凸部16により、加熱コイル1から発生する低周波漏洩磁界は減少させることが可能である。一方、加熱コイル1から発生し、鍋13を誘導加熱するために用いられる高周波磁界は、大部分が鍋13に吸収されるものの、一部は鍋13に吸収されずに外部の放射されることになる。このため、加熱コイル1の上端近傍まで伸長させリング状の伸長部17を設けることにより、背景技術で記述した電磁シールド環と同様な役割を持たせることができる。このことにより、電磁シールド環が不要になり、簡易なシールド構成をとることが可能になる。
以上のように、本実施の形態においては、凸部の下端を少なくとも加熱コイルの上端近傍まで伸長させたことにより、加熱コイル外周部に凸部を配置することになり、鍋に高周波成分を打ち消す電磁シールド環の役割を持たせることができるため、電磁シールド環が不要になり、安価な構成で防磁対策を行うことができる。
(実施の形態4)
図7は、本発明の実施の形態4における誘導加熱式炊飯器を示すものである。実施の形態1〜3と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図7は、本発明の実施の形態4における誘導加熱式炊飯器を示すものである。実施の形態1〜3と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態においては、図に示すように、全体が非磁性金属体14で構成され底面のみに磁性体金属体15を配設した鍋13を備え、前記磁性体金属体15の外径dを、鍋13の側面の内径bより小さくしたものである。
以上のように構成された誘導加熱式炊飯器について、以下その動作、作用を説明する。
鍋13は、非磁性金属体14と磁性金属体15が張り合わされた板をプレス加工するなどして形成される。この際、異種金属が合わさる形となっているため、特に、鍋側面部に関しては形状を加工することが困難になる。そのため、鍋13から凸部16を張り出させる形状を取りにくいことになる。一方、磁性金属体15は加熱コイル1の磁界を受けて発熱する機能が求められているため、加熱コイル1と対面する部位にあればその役割を果たすことができる。そこで、鍋13の側面部をアルミニウムなどの非磁性金属体14で構成しその内径bに対して磁性金属体15および側面加熱コイル1bの内径dを小さくするような構成をとることにより、鍋13の側面部には、加熱コイル1の低周波電流によって誘導された低周波電流が流れ、その結果、鍋13側面部からは低周波成分を持ち加熱コイル1とは逆向きの磁界である打ち消し磁界が発生する。このことにより、加熱コイル1から発生した低周波の漏洩磁界は鍋13の側面部からの打ち消し磁界により、互いに打ち消しあって漏洩磁界量が減少することになる。
以上のように、本実施の形態においては、非磁性金属体で構成され底面に磁性体金属体を配設した鍋を備え、磁性体金属体の外径を、鍋の側面の内径より小さくしたことにより、鍋の側面が非磁性金属体のみで構成されるため、鍋の側面の非磁性金属体における形状の自由度が上げることができ、鍋の側面を加熱コイルの外周部よりより大きく張り出すことができるなど、低周波漏洩磁界を効果的に打ち消すことができ、低周波の漏洩磁界をより低減させることができる。
(実施の形態5)
図8は、本発明の実施の形態5における誘導加熱式炊飯器を示すものである。実施の形態1〜4と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
図8は、本発明の実施の形態5における誘導加熱式炊飯器を示すものである。実施の形態1〜4と同一要素については同一符号を付してその説明を省略する。
本実施の形態においては、図に示すように、鍋13の側面をその開口部に向かい径を大きくしたものである。すなわち、各実施の形態1〜4における鍋13の側面の非磁性金属体14を上広がりにしたものである。
以上のように構成された誘導加熱式炊飯器について、以下その動作、作用を説明する。
鍋13は、側面が側面加熱コイル1bに対して外側にあることで、より大きな低周波の打ち消し磁界を発生させることができる。このため、鍋13の開口部に向けて径が大きくなるように傾斜を持たせることにより、鍋13の底面(発熱部分)の径を大きくせずに、側面加熱コイル1bの外周部に鍋の側面を配設することができるようになる。
以上のように、本実施の形態においては、鍋の側面をその開口部に向かい径を大きくしたことにより、鍋の側面部をより加熱コイルの外周部に配置させることができるため、低周波漏洩磁界を効果的に打ち消すことができ、低周波の漏洩磁界をより低減させることができる。
以上のように、本発明にかかる誘導加熱式炊飯器は、加熱コイルから発生する低周波磁界を減少させ、外部に放出されることを低減させることができるので、家庭用はもちろんのこと業務用の誘導加熱式炊飯器としても適用できる。
1 加熱コイル
3 商用電源
11 インバータ
13 鍋
14 非磁性金属体
15 磁性金属体
16 凸部
17 伸長部
3 商用電源
11 インバータ
13 鍋
14 非磁性金属体
15 磁性金属体
16 凸部
17 伸長部
Claims (7)
- 鍋と、この鍋を誘導加熱する加熱コイルと、この加熱コイルに商用周波数成分を含む高周波電流を供給するインバータとを備え、前記鍋は、少なくともその側面の一部または全部を非磁性金属体とするとともに、加熱コイルは、その外径を鍋の側面の内径よりも小さく設定した誘導加熱式炊飯器。
- 非磁性金属体は厚みを2mm以上とした請求項1に記載の誘導加熱式炊飯器。
- 鍋と、この鍋を誘導加熱する加熱コイルと、この加熱コイルに商用周波数成分を含む高周波電流を供給するインバータとを備え、前記鍋は、鍋の側面の少なくとも一部を、加熱コイルの外径より大きな径をもつ非磁性金属体よりなる凸部とした誘導加熱式炊飯器。
- 凸部は厚みを2mm以上とした請求項3に記載の誘導加熱式炊飯器。
- 凸部の下端を少なくとも加熱コイルの上端近傍まで伸長させた請求項3または4に記載の誘導加熱式炊飯器。
- 非磁性金属体で構成され底面に磁性体金属体を配設した鍋と、この鍋を誘導加熱する加熱コイルと、この加熱コイルに商用周波数成分を含む高周波電流を供給するインバータとを備え、前記磁性体金属体の外径を、鍋の側面の内径より小さくした誘導加熱式炊飯器。
- 鍋の側面をその開口部に向かい径を大きくした請求項1〜6のいずれか1項に記載の誘導加熱式炊飯器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005002186A JP2006187492A (ja) | 2005-01-07 | 2005-01-07 | 誘導加熱式炊飯器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2005002186A JP2006187492A (ja) | 2005-01-07 | 2005-01-07 | 誘導加熱式炊飯器 |
Publications (1)
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Family
ID=36795208
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2005002186A Pending JP2006187492A (ja) | 2005-01-07 | 2005-01-07 | 誘導加熱式炊飯器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2006187492A (ja) |
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- 2005-01-07 JP JP2005002186A patent/JP2006187492A/ja active Pending
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