JP4815723B2 - 誘導加熱調理器 - Google Patents
誘導加熱調理器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP4815723B2 JP4815723B2 JP2001270109A JP2001270109A JP4815723B2 JP 4815723 B2 JP4815723 B2 JP 4815723B2 JP 2001270109 A JP2001270109 A JP 2001270109A JP 2001270109 A JP2001270109 A JP 2001270109A JP 4815723 B2 JP4815723 B2 JP 4815723B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- heating coil
- induction heating
- heating
- magnetic
- heating cooker
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Induction Heating Cooking Devices (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、電磁調理器等の誘導加熱調理器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の誘導加熱調理器は、図5に示すような構成となっている。図5は、従来の誘導加熱調理器の全体構成を示す内部透過斜視図、図6は加熱コイル及びその周辺の要部断面図である。誘導加熱調理器本体筐体10内には、加熱コイル11と、高周波電源12と、シールドリング13と、フェライト系磁性体14を備え、加熱コイルに11に高周波電流を供給することで高周波磁界を発生し、鍋にジュール熱を発生させることにより加熱調理する際、加熱コイルから発生する漏洩磁束をシールドリング13とフェライト系磁性体14により低減するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前記従来の構成の誘導加熱調理器では、加熱コイルの面積に比べ底面積の小さい鍋を加熱する場合、磁気シールド効果が充分ではなく、鍋と鎖交しない磁束つまり漏洩磁束分が増えるという問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明は、加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電源と、側面が磁性金属で構成され前記加熱コイルと前記高周波電源とを収納する筐体と、前記筐体の前面内側に設けられた板状の非磁性金属とを備えることで、磁気シールド効果を向上し小型の鍋を加熱する際も有効に磁気シールドし、加熱に寄与しない漏洩磁束を低減し、加熱効率の向上を図る誘導加熱調理器としている。
【0005】
【発明の実施の形態】
請求項1に記載した発明は、加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電源と、側面が磁性金属で構成され前記加熱コイルと前記高周波電源とを収納する筐体と、前記筐体の前面内側に設けられた板状の非磁性金属とを備え、加熱コイルからの漏洩磁束が非磁性金属とともに磁性金属に鎖交することで、漏洩磁束を打ち消し合う向きに反発磁束を発生するとともに、筐体の強度を確保する構成としている。このため加熱に寄与しない漏洩磁束を低減し、加熱効率の向上を図る誘導加熱調理器としている。
【0006】
請求項2に記載した発明は、加熱コイルの中央部に磁気シールド材を設けることで、磁束を加熱コイル中央部側へ集中させ、加熱に寄与しない漏洩磁束を低減し、加熱効率の向上を図る誘導加熱調理器としている。
【0007】
請求項3に記載した発明は、加熱コイルの中央部から底面部に渡って外周部まで、樹脂からなる磁気シールド材で覆うことで、磁束を加熱コイル中央部側からへ底面部に渡って外周部において集中させる構成としている。このため加熱に寄与しない漏洩磁束を低減し、加熱効率の向上を図る誘導加熱調理器としている。
【0008】
【実施例】
(実施例1)
以下、本発明の第1の実施例について説明する。図1は、本実施例の構成を示す内部透過斜視図である。本施例では、誘導加熱調理器本体筐体10内には、加熱コイル11と、高周波電源12と、シールドリング13と、非磁性金属20を備え、図示されていないがプレートを介して加熱コイル11の上に加熱調理される鍋が設置される。誘導加熱調理器本体筐体10の側面は、強度のある磁性金属である鉄板などが用いられ本体を構成しており、加熱コイル11からの漏洩磁束が鎖交することで反発磁束を生み出し、ある程度の磁気シールド効果を有している。そこで、鉄に比べ抵抗値の小さい非磁性金属であるアルミを、厚さ1mm程度の板状にしたものを本体10の前面内側に設けることで、より多くの反発磁束を発生させ、磁気シールド効果の向上を図る。なお、ここでは本体前面内側に設ける構成としたが、特に場所を特定する必要はない。以上の構成とすることで、漏洩磁束を抑制し、加熱効率の良い誘導加熱調理器を提供できる。
【0009】
(実施例2)
続いて本発明の第2の実施例について説明する。図2は、本実施例の構成を示す内部透過斜視図である。本実施例では、加熱コイル11の中央部に第一の磁気シールド材21を設ける構成としている。中央部は磁束が集中する場所であり、損失が大きくならない材質、サイズが必要であり、小型でも磁気飽和しないフェライト等を用いる。この構成とすることで、漏洩磁束を抑制し、加熱効率の良い誘導加熱調理器を提供できる。
【0010】
(実施例3)
続いて本発明の第3の実施例について説明する。図3は、本実施例の構成を示す内部透過斜視図、図4は要部断面図である。本実施例では、加熱コイルの中央部から底面部に渡って外周部まで、樹脂からなる磁気シールド材で覆う構成としている。本実施例では、磁気シールド材は鉄粉などをシリコンゴムなどの樹脂に重量比で70〜80%程度混入したものを用いている。このため磁気シールド材には、磁束が鎖交するのに伴う渦電流が流れ
にくいため、加熱コイル11全体を覆う構成としても発熱による損失が抑えられる。この構成とすることで加熱に寄与しない漏洩磁束を低減し、加熱効率の向上を図る誘導加熱調理器が提供できる。
【0011】
【発明の効果】
以上のように、請求項1に記載の発明によれば、加熱に寄与しない漏洩磁束を低減し、加熱効率の向上を図ることができる。
【0012】
請求項2に記載の発明によれば、より小さな磁気シールド構成で加熱に寄与しない漏洩磁束を低減し、加熱効率の向上を図ることができる。
【0013】
請求項3に記載の発明によれば、磁気遮蔽効果を確保し、フェライト系磁性体に比べ、磁気シールド材自体での発熱が抑えられ損失が少く、加熱に寄与しない漏洩磁束を低減し、加熱効率の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例である誘導加熱調理器の構成を示す内部透過斜視図
【図2】 本発明の第2の実施例である誘導加熱調理器の構成を示す内部透過斜視図
【図3】 本発明の第3の実施例である誘導加熱調理器の構成を示す内部透過斜視図
【図4】 本発明の第3の実施例である誘導加熱調理器の構成を示す要部断面図
【図5】 従来例である誘導加熱調理器の構成を示す内部透過斜視図
【図6】 従来例である誘導加熱調理器の構成を示す要部断面図
【符号の説明】
10 誘導加熱調理器全体
11 加熱コイル
12 高周波電源
13 シールドリング
14 フェライト系磁性体
20 非磁性金属
21 第一の磁気シールド材
22 第二の磁気シールド材
Claims (3)
- 加熱コイルと、前記加熱コイルに高周波電流を供給する高周波電源と、側面が磁性金属で構成され前記加熱コイルと前記高周波電源とを収納する筐体と、前記加熱コイルの周囲近傍に設けられた非磁性金属と、前記筐体の前面内側に設けられた板状の非磁性金属とを備えることを特徴とする誘導加熱調理器。
- 前記加熱コイルの中央部に磁気シールド材を設けることを特徴とした請求項1に記載の誘導加熱調理器。
- 前記加熱コイルの中央部、底面部及び外周部に渡って、樹脂からなる磁気シールド材を設けることを特徴とした請求項1に記載の誘導加熱調理器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001270109A JP4815723B2 (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | 誘導加熱調理器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001270109A JP4815723B2 (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | 誘導加熱調理器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003077638A JP2003077638A (ja) | 2003-03-14 |
JP4815723B2 true JP4815723B2 (ja) | 2011-11-16 |
Family
ID=19095808
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001270109A Expired - Fee Related JP4815723B2 (ja) | 2001-09-06 | 2001-09-06 | 誘導加熱調理器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4815723B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7429096B2 (ja) | 2019-01-16 | 2024-02-07 | 株式会社エクセディ | ダンパーディスク組立体 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101935487B1 (ko) * | 2017-01-11 | 2019-01-04 | 엘지전자 주식회사 | 자속 가이드 구조체 및 이를 포함하는 스마트 테이블 |
KR102492756B1 (ko) * | 2017-01-11 | 2023-01-26 | 엘지전자 주식회사 | 자속 가이드 구조체 및 이를 포함하는 스마트 테이블 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5837676B2 (ja) * | 1981-01-12 | 1983-08-17 | 松下電器産業株式会社 | 誘導加熱調理器 |
JPS6033789U (ja) * | 1983-08-15 | 1985-03-07 | 東北金属工業株式会社 | 誘導加熱用コイルホルダ− |
JPH0665134B2 (ja) * | 1985-07-19 | 1994-08-22 | 松下電器産業株式会社 | 誘導加熱調理器 |
JP2924632B2 (ja) * | 1994-03-31 | 1999-07-26 | 松下電器産業株式会社 | 加熱調理器 |
-
2001
- 2001-09-06 JP JP2001270109A patent/JP4815723B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7429096B2 (ja) | 2019-01-16 | 2024-02-07 | 株式会社エクセディ | ダンパーディスク組立体 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003077638A (ja) | 2003-03-14 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6288374B1 (en) | Coil and core structure for an induction cooktop | |
JP4815723B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JPH07246156A (ja) | 炊飯器 | |
CN110864335A (zh) | 防辐射电磁炉 | |
JP4173825B2 (ja) | 誘導加熱装置 | |
JP5271810B2 (ja) | 電磁誘導加熱装置 | |
JP2012243702A (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP4693846B2 (ja) | 誘導加熱装置 | |
JP4654743B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP2002043044A (ja) | 誘導加熱装置用加熱コイル | |
CN221227766U (zh) | 电磁加热结构和烹饪器具 | |
JP4095565B2 (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP2004079287A (ja) | 誘導加熱装置 | |
CN216217633U (zh) | 一种聚磁旋转加热线圈 | |
JP4048367B2 (ja) | 電磁誘導加熱調理器 | |
JPS634391Y2 (ja) | ||
JP4258405B2 (ja) | 炊飯器 | |
JPH01107016A (ja) | 電子レンジ | |
JP3531478B2 (ja) | 電気炊飯器 | |
JP2008226719A (ja) | Ih調理器用電磁波遮蔽具 | |
JPH0437558B2 (ja) | ||
JP2005235594A (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JP2006187492A (ja) | 誘導加熱式炊飯器 | |
JP2020177870A (ja) | 誘導加熱調理器 | |
JPS63299072A (ja) | 高周波加熱装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20080512 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20080612 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421 Effective date: 20091119 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20101012 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20101207 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20110127 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20110802 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20110815 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140909 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140909 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |