JP2006185521A - ディスクセンタリング装置。 - Google Patents

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Abstract

【課題】
搬送ローラとターンテーブルとの距離を一定に保ちながら、ディスクの排出量を増やす。
【解決手段】
搬送ローラ9をディスク搬送位置に位置させるとともに再生基板3の筐体1に対する動きを規制してディスクの挿脱を可能とする再生基板固定モードと、搬送ローラを非搬送位置に位置させるとともに筐体に対し再生基板をフローティング状態とする再生基板開放モードとを選択するディスク搬送装置において、前記再生基板に取付けられて再生基板固定モードと再生基板開放モードとの選択に関与する可動部材6a,6bを、再生基板開放モードから再生基板固定モードへの切り替え時に前記筐体の一部に当接させて、再生基板を、緩衝部材2に抗してディスク挿脱口15に接近させるようにした。
【選択図】図2

Description

本発明は、ディスクの排出量を充分に確保することを可能にしたディスク搬送装置に関する。
ディスク挿脱口からディスクを直接挿入するスロットイン型のディスク搬送装置では、一般に、ディスクを再生するときは再生部を筐体内でフローティング状態とし、ディスクを搬送するときは再生部を筐体に対して固定するようにしている。
ディスクを搬送するとき再生部を筐体に対して固定するのは、ディスクの誤挿脱やディスクの損傷等を生じさせないためであり、ディスクを搬送するとき再生部を固定する手段としては、従来から種々提案されている。
特開2003−317355号公報
図5は、従来のディスク搬送装置を示す側面図である。
図5(a)はディスク再生時の状態を示すもので、図中5の101、102は、筐体103の天板および底板であり、筐体103内には緩衝部材104を介し再生基板105がフローティング状態に支持されている。再生基板105には、ターンテーブル106、クランパ107、図示しないピックアップ等が装備されている。ディスクD1は、前記ターンテーブル106とクランパ107とに狭持される。
前記再生基板105の図中左方には、搬送ローラ108を回転自在に支持したローラ支持体109が、取付部110を支点として回動自在に取り付けられている。再生基板105に取着された往復動部材111を図中左右方向に移動させることにより、ローラ支持体109が回動される。
図5(b)はディスク搬送時の状態を示すもので、ディスクD1はディスク挿脱口112を通して挿脱される。ディスクを排出するときは、前記往復動部材111が図中右方へ移動することによってローラ支持体109の一部である上下凸片113,114が筐体103の天板101、底板102に設けた係合穴115,116にそれぞれ係合する。この係合によって、再生基板105は、筐体103に対し移動が規制される。
しかし、このようなディスク搬送装置では、ディスク搬送時に搬送ローラがディスク挿脱口から離れているので、ディスクを排出した際に、ディスクの排出量が少なくなってしまうという問題があった。ディスクの排出量を多くするためには、搬送ローラをディスク挿脱口に接近させると良いが、搬送ローラとターンテーブルとの距離が離れすぎてしまうと小径のディスクをターンテーブルまで搬送できなくなるおそれもある。また、ディスクの排出量を多くするために挿脱口の方を搬送ローラに近付けると、挿脱口がターンテーブルに近付きすぎてしまい、大径ディスクの再生時にディスクが挿脱口からはみ出してしまうおそれがある。
本発明は、このような問題を解決するもので、構成が簡単で、ディスク排出の際に搬送ローラとターンテーブルとの距離を変えることなく、ディスクの排出量を充分に確保することが可能なディスク搬送装置を提供することを目的とする。
本発明のディスク搬送装置は、再生基板に取付けられて再生基板固定モードと再生基板開放モードとの選択に関与して移動する可動部材を、再生基板開放モードから再生基板固定モードへの切り替え時に前記筐体の一部に当接させた状態で、さらに移動させることにより再生基板を、緩衝部材に抗してディスク挿脱口に接近させるように構成される。
また、ローラ支持体を回動させる往復動部材を可動部材に兼用し、再生基板開放モードから再生基板固定モードへの切り替え時に往復動部材を前記筐体の一部に当接させて、再生基板を、緩衝部材に抗してディスク挿脱口に接近させるようにするとよい。
前記ローラ支持体を可動部材に兼用し、再生基板開放モードから再生基板固定モードへの切り替え時にローラ支持体を前記筐体の一部に当接させて、再生基板を、緩衝部材に抗してディスク挿脱口に接近させるようにしてもよい。
本発明のディスク搬送装置によれば、可動部材を、再生基板開放モードから再生基板固定モードへの切り替え時に前記筐体の一部に当接させて、再生基板を、緩衝部材に抗してディスク挿脱口に接近させるので、搬送ローラをディスク挿脱口に接近させた状態でディスクを排出することができる。よって、ディスクの排出量を増やすことができ、ディスクが引き出し易くなる。
また、再生基板自体をディスク挿脱口に接近させるため、搬送ローラとターンテーブルとの距離は変わらず、小径ディスクをターンテーブルまで問題なく搬送できる。再生基板開放モード時には緩衝部材により再生基板が初期位置に復帰してディスク挿脱口とターンテーブルとの距離が変わらないため、大径ディスクの外周がディスク挿脱口からはみ出てしまう問題もない。
さらに可動部材は、再生基板固定モードと再生基板開放モードとの選択に関与させるために再生基板に取付けられた既存の部品であるから、新規部品を追加せずにディスクの排出量を増やすことができる。
往復動部材やローラ支持体を、可動部材に兼用することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照して説明する。
図1は車載用のディスク搬送装置の内部機構を示す斜視図で、外側の筐体1は仮想線で示している。ディスクDは、筐体1の前面側から矢印A方向に挿入される。
筐体1内には、緩衝部材2を介して再生基板3がフローティング状態に支持されている。この再生基板3の中心にはターンテーブル4(仮想線で示す)が取付けられ、ピックアップ5が再生基板3のコーナに向けて移動自在に取付けられる。
前記再生基板3の左右側板には、合成樹脂からなる可動部材としての往復動部材6a,6bが前後移動自在に取着されている。
ターンテーブル4の上方にはクランパ7を配置し、このクランパ7は、金属板製のクランパ支持体8に回転自在に支持されている。このクランパ支持体8は、前記往復動部材6aに駆動されて、クランパ7をターンテーブル4に対して接離させる方向に回動する。
筐体1内の前部にはディスクDを搬送する搬送ローラ9(仮想線で示す)を配置している。この搬送ローラ9は、一端にギヤ10を他端に図示しないカラーを取着し、その両端を金属板製のローラ支持体11に回転自在に支持されている。このローラ支持体11は、再生基板3の左右側板に回動自在に装着されている。
前記ローラ支持体11は左右側板部12を有し、この左右側板部12にはそれぞれ孔13を設けている。該ローラ支持体11は、各孔13を前記再生基板3の左右側板に回動自在に装着し、このローラ支持体11の回動によって、前記搬送ローラ9をディスク搬送位置と非搬送位置との間で移動させる。
再生基板3の上方には金属板製のガイド板14が設けられ、このガイド板14と搬送ローラ9とでディスクDを狭持し、搬送ローラ9の回転によってディスクDを搬送するようにしている。前記筐体1の前面にはディスク挿脱口15が設けられ、このディスク挿脱口15を通して、前記ガイド板14と搬送ローラ9との間にディスクを挿入する。
前記ガイド板14上面には、水平回動自在に装着された左右一対の検出レバー16a,16b、大径ディスクが挿入されたときに前記検出レバー16a,16bを開いた位置で係止する係止レバー17、検出レバー16a,16bの回動により進退移動する移動板18、検出レバー16a,16bの動きを同期させる連動部材19、両検出レバー16a,16bを閉じる方向へ付勢するトーションばね20等が装着されている。
前記検出レバー16a,16bには、小径ディスクが搬送されたとき、小径ディスクの外周に当接するストッパ部21a,21bが形成されている。さらに前記移動板18の奥には、仮想線で示すトリガーレバー22が連結されており、このトリガーレバーが図示しないディスク搬送機構を起動または停止させる。この図示しないディスク搬送機構は、前記再生基板3に装備されている。
図2はディスク搬送装置の右側面の一部を示した側面図であり、ディスクDを前記ターンテーブル4とクランパ7とで挟持した状態を示している。
図2の如く、仮想線で示す筐体1の一部は被当接片23となっている。被当接片23の断面は、先端を下方へ向けて折曲させた形状をなしている。前記往復動部材6aには、図中右方の下部に、下方に向けて突出した当接片24を形成している。前記往復動部材6aの当接片24と前記筐体1の被当接片23とで、再生基板移動手段25を構成している。前記当接片24の上方には、破線で記載されたカム溝A26が、またその図中左方にはカム溝B27がそれぞれ形成されている。前記カム溝A26は、水平方向の上部26aおよび下部26bと、上部26aおよび下部26bを斜めにつなぐ傾斜部26cとからなる。左方のカム溝B27は、図中右方に向かって斜めに下降する形状をなしている。
前記ローラ支持体11の左右側板部12は回動中心となる孔13を設けた部位から下方へ延びる延出片28を有すると共に、装置の奥(図中右方)へ延びる延出部の先端には係合突部29を有している。さらに係合突部29の上部には、上方へ突出した凸部30を設けている。前記係合突部29は、前記往復動部材6aのカム溝B27に係合している。
ディスク搬送装置の後部(図中右方)には、前記クランパ支持体8を配置しており、このクランパ支持体8の後部には回動中心となる回動軸31を備えた屈曲部32が形成されている。前記回動軸31は、前記再生基板3に設けた取付孔33に回動自在に取付けている。
クランパ支持体8の長手方向のほぼ中央には、突起34を形成しており、この突起34は前記往復動部材6aのカム溝A26に係合している。
図2では、図1に記載のディスク搬送装置の右側しか記載していないが、ディスク搬送装置の左側にも同様に往復動部材6b(当接片24、カム溝B27を含む)を設けており、ローラ支持体11の左側板12には左側のカム溝B27と係合する係合突部29も設けている。また、筐体1の左側にも被当接片23を設けている。
次に、本実施形態の動作について説明する。
図3(a)は、ディスクDがターンテーブル4とクランパ7とで挟持された再生基板開放モードの状態を示している。この状態では、再生基板3は図1に記載の緩衝部材2によって、フローティング状態となっている。また前記往復動部材6aは図示しないディスク搬送機構によって、ディスク挿脱方向における筐体1のほぼ中央に位置している。このとき、ローラ支持体11の前記係合突部29は、前記カム溝B27の図中下端に位置し、搬送ローラ9は非搬送位置に位置されており、ディスクDと離反している。前記クランパ支持体8の突起34は前記カム溝A26の下部26bに位置している。
この状態でディスク排出操作を行なうと、前記再生基板3に設けられた図示しないディスク搬送機構が起動し、図3(b)の如く、往復動部材6aがディスク挿脱口15とは逆の方向へ(図中右方)移動し始める。すると、往復動部材6aの移動によって、前記カム溝B27に係合しているローラ支持体11の係合突部29がカム溝B27の溝に沿って上方に移動する。よって、ローラ支持体11は孔13を中心として、反時計方向に回動する。また、前記カム溝A26に係合しているクランパ支持体8の突起34がカム溝A26の下部26bから傾斜部26cに移動することにより、回動軸31を中心として、クランパ支持体8は時計方向に回動する。この回動により、クランパ7はディスクDから離反する。
さらに往復動部材6aが図中右方へ移動すると、図3(c)の如く、往復動部材6aの当接片24が前記筐体1の被当接片23に当接する。このとき、ローラ支持体11の係合突部29はカム溝B27内をさらに上昇している。また、クランパ支持体8の突起34はカム溝A26の上部26aに達している。
往復動部材6aの当接片24が被当接片23に当接した状態で往復動部材6aが再生基板3に対してさらに図中右方へ移動すると、当接片24が被当接片23に当接しているため、再生基板3が緩衝部材2に抗してディスク挿脱口15に接近する。
ローラ支持体11の係合突部29がカム溝B27の最上部まで上昇し、ローラ支持体11が孔13を中心にさらに反時計方向へ回動すると、図3(d)に示す再生基板固定モードの状態となる。この状態では前記延出片28の先端が筐体1の底面に当接し、前記凸部30は筐体1の天面に当接するので、再生基板3の筐体1に対する上下方向の移動が規制される。またローラ支持体11の回動によって、搬送ローラ9は搬送位置に位置付けられ、図1に記載のガイド板14とこの搬送ローラ9とでディスクDを挟持し、搬送ローラ9が図中反時計方向に回転することによりディスクDを搬送することができる。
なお、再生基板固定モードから再び再生基板開放モードへ切り替わると、再生基板3は、緩衝部材2の弾性力により初期位置に復帰する。
このように図3(d)の再生基板固定モードでは、再生基板3は、図3(a)乃至図3(c)で示した再生基板開放モードのときよりも、ディスク挿脱口15に近づくので、搬送ローラ9を図中寸法Lの分だけディスク挿脱口15に接近させた状態でディスクDを排出することができる。また、ディスク挿脱口15に再生基板3自体を接近させるため、搬送ローラ9とターンテーブル4との距離は変わらず、小径ディスクを挿入してもターンテーブル4まで、問題なく搬送することができる。もちろん、ディスク挿脱口15をターンテーブル4に接近させている訳ではないので、大径ディスクの再生時、ディスクがディスク挿脱口15からはみ出てしまうこともない。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば前記の実施形態では往復動部材6a、6bを可動部材に兼用したが、可動部材としては往復動部材に限らず、再生基板に取付けられて再生基板開放モードと再生基板固定モードとの選択に関与するものであればよい。
ローラ支持体51を可動部材に兼用した別の実施形態を、図4を参照して説明する。なお、図4の別の実施形態において、形状および作用等が前記実施形態と同一の部分は説明を省略する。
図4は、再生基板開放モードから再生基板固定モードへの切り替え時における、可動部材としてのローラ支持体51と筐体52との関係を示すものである。
再生基板開放モードでは、ローラ支持体51が図4(a)中に実線で示す位置にあるが、ディスク排出操作を行うと往復動部材がディスク挿入方向へ移動し、これに伴ってローラ支持体51が回動軸53を支点として図中反時計方向へ回動する。ローラ支持体51の延出片54は前記実施形態の延出片28より長く形成されており、ローラ支持体51の回動により、この延出片54が、図4(a)中に仮想線で示す如く、筐体52の一部に形成された長孔55に挿入する。
ローラ支持体51がさらに回動すると、図4(b)中に実線で示す如く延出片54が長孔55の終端56に当接し、その後は延出片54で長孔55の終端56を押しながら図4(b)中に仮想線で示す如く回動軸53がディスク挿脱口方向へ移動して(移動長L2)、再生基板固定モードに切り替った時点では、前記実施形態と同様、再生基板をディスク挿脱口に接近させることができる。
このように再生基板開放モードから再生基板固定モードへの切り替え時に、ローラ支持体51の動きを利用して、再生基板をディスク挿脱口に接近させることができるので、前記実施形態と同様の効果が得られる。
ディスク搬送装置の外観を示す斜視図 ディスク搬送装置の一部を示す側面図 ディスク排出時の動作を説明する側面図 別の実施形態における可動部材としてのローラ支持体の動きを一部断面にて示す側面図 従来装置におけるディスク挿入時の状態を示す側面図
符号の説明
D ディスク
1 筐体
2 緩衝部材
3 再生基板
4 ターンテーブル
5 ピックアップ
6a,6b 往復動部材
9 搬送ローラ
11 ローラ支持体
15 ディスク挿脱口
51 ローラ支持体

Claims (3)

  1. ディスクを挿脱するディスク挿脱口(15)を備えた筐体(1)と、
    ターンテーブル(4)およびピックアップ(5)を装備し、前記筐体内に緩衝部材(2)を介してフローティング状態に支持された再生基板(3)と、
    この再生基板に回動自在に支持されたローラ支持体(11)と、
    このローラ支持体に両端を回転自在に支持され、その回転によりディスク(D)を搬送する搬送ローラ(9)と、
    前記再生基板に往復動自在に支持され、その往復動により前記ローラ支持体を回動させて、搬送ローラをディスク搬送位置と非搬送位置とに選択的に位置させる往復動部材(6a,6b)と、を具備し、
    搬送ローラをディスク搬送位置に位置させるとともに再生基板の筐体に対する動きを規制してディスクの挿脱を可能とする再生基板固定モードと、搬送ローラを非搬送位置に位置させるとともに筐体に対し再生基板をフローティング状態とする再生基板開放モードとを選択するディスク搬送装置において、
    前記再生基板に取付けられて再生基板固定モードと再生基板開放モードとの選択に関与する可動部材(6a,6b,51)を、再生基板開放モードから再生基板固定モードへの切り替え時に前記筐体の一部に当接させて、再生基板を、緩衝部材に抗してディスク挿脱口に接近させることを具備したことを特徴とするディスク搬送装置。
  2. 前記往復動部材を前記可動部材に兼用したことを特徴とする請求項1に記載のディスク搬送装置。
  3. 前記ローラ支持体を前記可動部材に兼用したことを特徴とする請求項1に記載のディスク搬送装置。
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