JP2006185331A - 保護喪失状態警告システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 保護者の監督下にあるべき被保護者が見知らぬ車両に乗ったときに即座に被保護者の異変に気付くことができるようにした「保護喪失状態警告システム」を提供すること。
【解決手段】 保護喪失状態警告システム30は、被保護者1が乗るべき特定の車両2に搭載され、該車両を固有に識別する識別信号を車室内でのみ発信可能な車載機20と、外部と通信可能に接続された携帯端末10を備える。携帯端末10は、自己の現在位置を検出する手段を有する。携帯端末10において、外部から受信した信号が前記識別信号でないことを検出した場合において、現在位置の情報に基づき所定の速度よりも速い速度で移動していると判定したときに、所定の識別情報を含む警報信号ALMを発生し、現在位置の情報POIと共に情報センタ3に発信する。
【選択図】 図2
【解決手段】 保護喪失状態警告システム30は、被保護者1が乗るべき特定の車両2に搭載され、該車両を固有に識別する識別信号を車室内でのみ発信可能な車載機20と、外部と通信可能に接続された携帯端末10を備える。携帯端末10は、自己の現在位置を検出する手段を有する。携帯端末10において、外部から受信した信号が前記識別信号でないことを検出した場合において、現在位置の情報に基づき所定の速度よりも速い速度で移動していると判定したときに、所定の識別情報を含む警報信号ALMを発生し、現在位置の情報POIと共に情報センタ3に発信する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、保護喪失状態警告システムに関し、より詳細には、保護者の監督下にあるべき被保護者(特に、幼い子供)が見知らぬ車両に乗ってしまったとき(つまり、保護喪失の状態となったとき)にその旨を警告するシステムに関する。
従来、保護者と被保護者にそれぞれ親機、子機を携帯させて、親機と子機が一定の距離以上に離れたときにこれを検知して親機側で警報を発生させるようにした技術が、既に提供されている。このような技術は、警報発生があったことによって親機を所持する保護者が自ら、子機を所持している被保護者が一定の距離以上離れてしまっていること(すなわち、被保護者が保護者の監督下から離れた「保護喪失状態」にあること)を知ることができるので、比較的重宝に利用されている。しかし、子機を所持する被保護者が、保護者の監督下から離れていることを知らずに行動して、危険な状態に遭遇してしまうおそれがあった。
かかる不都合に対処する技術としては、例えば、特許文献1に記載されるように、保護者が所持する親機と被保護者が所持する子機が一定の距離以上に離れたときに、これを検知して親機側で警報を発生させると共に、親機側から子機に対して選択スイッチで選択して音や光等の警報を発生させ、被保護者に注意を促すようにしたものがある。
また、上記の従来技術に関連する別の技術として、例えば、特許文献2に記載されるように、親機と子機の間で、互いに一対の組であることを他の組から識別するIDコードの授受を行いながら、両機が一定の距離以上に離れたときにこれを検知して親機側で警報を発生させるようにしたものがある。
特開2003−109147号公報
特開平6−68367号公報
上述したように、子機を所持する被保護者が保護者の監督下から離れていることを知らずに行動して危険な状態に遭遇してしまわないようにするための技術として、保護者(親機)と被保護者(子機)が一定の距離以上に離れたときにこれを親機側で検知し、子機に通知することで被保護者に注意を促すようにしたものがあった(特許文献1,2)。
しかしながら、これら文献に記載された技術では、あくまで親機と子機の間のみで情報の授受を行っており、被保護者が保護者から一定の距離以上に離れたときに親機側で検知して警報を発生させるものであるため、被保護者が居る場所や置かれている状況等によっては、必ずしも被保護者を危険な状態から回避させるのが難しい場合が起こり得る。例えば、子供(被保護者)が見知らぬ車両に乗ってしまった場合、親機側では、「子供が親から一定の距離以上に離れたこと」は検知できても、「子供が見知らぬ車両に乗ってしまったこと」までは検知できない。この場合、その見知らぬ車両に乗っている人が全く悪意のない普通の人であれば問題はないが、例えば、誘拐された場合には、その子供の行動次第では危険な状態に遭遇しないとも限らない。
本発明は、かかる従来技術における課題に鑑み創作されたもので、保護者の監督下にあるべき被保護者が見知らぬ車両に乗ったときに即座に被保護者の異変に気付くことができるようにした保護喪失状態警告システムを提供することを目的とする。
上記の従来技術の課題を解決するため、本発明によれば、被保護者が日常的に乗るべき特定の車両に搭載され、該車両を固有に識別するコードを含む識別信号を車室内でのみ発信可能な車載機と、外部と通信可能な送受信部と、自己の現在位置を検出する位置検出手段と、所定の識別情報を含む警報信号を発生可能な警報発生部と、制御部とを有する携帯端末とを備え、前記携帯端末において前記制御部は、前記送受信部を介して外部から受信した信号が前記識別信号でないことを検出した場合において、前記位置検出手段により検出された現在位置の情報に基づいて所定の速度よりも速い速度で移動していると判定したときに、前記警報発生部を制御して前記警報信号を発生させ、該警報信号を現在位置の情報と共に情報センタに発信するようにしたことを特徴とする保護喪失状態警告システムが提供される。
本発明に係る保護喪失状態警告システムによれば、車載機から発信される識別信号を受信できるのは、携帯端末を所持した被保護者が特定の車両(いわゆる「登録車」)に乗った場合であり、それ以外の車両(非登録車)に乗ったときは受信できない。そして、この識別信号を受信したときに携帯端末は動作を停止する。つまり、携帯端末が「作動状態」のままで非登録車に乗った場合には、この携帯端末は動作を停止することなく、「作動状態」を維持する。従って、携帯端末において制御部により、送受信部を介して外部から受信した信号が上記の識別信号でない場合において、携帯端末の位置が所定の速度よりも速い速度で移動している場合、被保護者は見知らぬ車両(非登録車)に乗って移動している状態(保護喪失状態)にあるものと判断することができる。このとき、所定の識別情報を含む警報信号を発生し、現在位置の情報と共に情報センタに発信すれば、情報センタでは被保護者の異変に即座に気付くことができる。
また、必要に応じて情報センタから保護者にその旨(被保護者が見知らぬ車両に乗っていて現在何処に居るかという情報)の通報を行うことにより、その保護者は、例えば自分の子供(被保護者)の異変を知ることができるので、必要な処置を速やかに講じることができる。また、特別な操作が不要で、携帯端末を被保護者に所持させるだけで機能するため、利便性の向上につながる。
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を参照しながら説明する。
図1は本発明の一実施形態に係る保護喪失状態警告システムの構成をブロック図の形態で概略的に示したものであり、また、図2はそのシステムの構成及び機能を補足的に説明するための図である。
本実施形態に係る保護喪失状態警告システム30は、図示のように携帯端末10と、車載機20と、情報センタ3及び保護者が所持する情報端末(図示の例では携帯端末4)とにより構成されており、携帯端末10は、車載機20と情報センタ3及び携帯端末4とにそれぞれ通信可能に接続されている。本実施形態のシステム30では、携帯端末10は、車載機20から発信された電波信号(後述する識別信号A,B)を当該車両の車室内でのみ受信できるように適応されている。つまり、車載機20から発信される識別信号A,Bは、当該車両の車室外には届かない程度の微弱なレベルに設定されている。また、携帯端末10は、規定の条件下で発生した電波信号(後述する警報信号ALM及び位置情報POI)を少なくとも情報センタ3に発信できるように適応されている。この電波信号は保護者が所持する携帯端末4で直接受信するようにしてもよいし、あるいは情報センタ3を介して携帯端末4に送信するようにしてもよい。また、携帯端末10はバッテリを電源として動作するように適応されている。さらに、保護者(携帯端末4)からは、後述するように必要に応じて警報発生を解除する旨を指示するキャンセル信号CNが発信されるようになっている。
携帯端末10は、図2(a)に示すように、被保護者1(図示の例では「幼い子供」)が身に付けている衣服のポケット内に携帯されており、車載機20は、登録車2に搭載されている。この登録車2は、被保護者1が日常的に乗るべき車両として予め登録されている特定の車両(例えば、保護者の車両、通学バス等)であり、このため、携帯端末10には、登録車2を他の車両(非登録車)から識別するための固有の車両識別コードID(以下、「車両ID」ともいう。)が予め登録されている。従って、この車両IDが付与されていない非登録車(見知らぬ車両)には、図1に示す車載機20は搭載されていない。図2(a)の例示では、携帯端末10は被保護者1の衣服のポケットに入れられているが、必ずしもポケット内である必要はなく、要は、携帯者に常に付随しているものに組み込まれていれば十分であり、靴などに組み込んでもよい。
携帯端末10は、被保護者1が車両(登録車、非登録車を問わず)に乗っていないときは、保護者が同伴している場合(つまり、被保護者1が保護者の監督下にある場合)を除き、常時「作動状態」にある。そして、後述するように被保護者1が登録車2に乗降する際にドアの開閉に応答して車載機20から発信される識別信号A,Bを車室内で受信したときに、起動(作動中の場合にはそのまま継続)し、あるいは停止する。車載機20から発信される識別信号A,Bには登録車2の車両IDが含まれており、携帯端末10では、受信した車両IDと予め登録されている車両IDとの一致を検出して、起動もしくは停止する。本実施形態では、登録車2のドアを開けたときに車室内に識別信号Aが発信され、登録車2のドアを閉めたときに車室内に識別信号Bが発信される。携帯端末10は、識別信号Aを受信したときに起動し、識別信号Bを受信したときに停止する。つまり、携帯端末10を所持した被保護者1が登録車2に乗っている時だけ、携帯端末10は「動作停止状態」にある。
一方、非登録車については、上記のように車両IDが付与されていない(従って、識別信号A,Bも発信されない)ため、携帯端末10では、当然ながら識別信号A,Bを受信できない。従って、携帯端末10が「作動状態」のままで非登録車に乗った場合、この携帯端末10の動作が停止されることはなく、「作動状態」は継続されたままである。そこで、本実施形態では、図2(b)に示すように被保護者1が非登録車2aに乗ってしまった場合、後述するように携帯端末10の位置が所定の速度よりも速い速度で移動していると判別したときに異常発生とみなし、被保護者1は見知らぬ車両に乗って移動している状態にあるものと判断して、電波信号(警報信号ALM及び位置情報POI)を発信し、情報センタ3などにその旨通報するようにしている。
図1を参照すると、携帯端末10は、制御部11と、この制御部11からの制御に基づいて所定の識別情報を含む警報信号ALMを発生する警報発生部12と、制御部11に接続されたレジスタ13と、制御部11からの制御に基づいて信号の増幅及び送受信と所定の変復調処理を行うRF(無線周波数)送受信部14及びアンテナ14Aと、GPS衛星から送られてくるGPS信号に基づいて経度及び緯度(携帯端末10の現在位置)を検出し、その検出結果を制御部11に出力するGPS受信機15とを備えている。制御部11は、マイクロコンピュータ(マイコン)等により構成され、後述するように登録車2の車載機20と協働して保護喪失状態警告に係る処理を制御する。また、レジスタ13には、ユーザ(この場合、被保護者1の保護者)による外部からの入力操作に基づいて設定可能な車両ID(被保護者1が乗るべき車両を他の車両から識別するための固有の情報)が格納されている。また、警報発生部12から発生される警報信号ALMに含まれる所定の識別情報は、携帯端末10を他の情報端末から識別する固有の情報(例えば、携帯端末10と通信可能な車載機20を搭載した登録車2の車両ID)を含んでいる。また、特に図示はしていないが、動作オン/オフ用の操作スイッチも設けられており、例えば、保護者が同伴している場合に携帯端末10の動作を手動でオン/オフできるようになっている。
また、登録車2に搭載された車載機20は、制御部21と、この制御部21からの制御に基づいて識別信号(登録車2の車両IDを含む識別信号A,B)を生成する識別信号生成部22と、制御部21からの制御に基づいて信号の増幅及び送信と所定の変調処理を行うRF送信部23及びアンテナ23Aとを備えている。制御部21は、同様にマイコン等により構成され、登録車2のドアの開閉に応答して車載機外部から供給されるドア開閉信号を受信し、後述するように携帯端末10側と協働して保護喪失状態警告に係る処理を制御する。
以下、本実施形態に係るシステム30において携帯端末10が登録車2の車載機20と協働して行う保護喪失状態警告に係る処理について、その処理フローの一例を示す図3を参照しながら説明する。前提条件として、被保護者(図2の子供1)は車両(登録車、非登録車を問わず)に乗っておらず、携帯端末10は電源がオンの状態(作動状態)にあるものとする。
この状態で、最初のステップS1では、制御部11において、アンテナ14A及びRF送受信部14を介して車両IDを含む識別信号Aを受信した(YES)か否(NO)かを判定する。すなわち、携帯端末10を所持した子供1(図2)が車両に乗る際に当該車両のドアを開けると、その車両が登録車2であれば、車載機20から車室内に識別信号Aが発信されるのでこれを受信することができるが(YES)、その車両が非登録車2aであれば、携帯端末10では識別信号Aを受信することはできない(NO)。よって、判定結果がYESの場合にはステップS2に進み、判定結果がNOの場合にはステップS5に進む。
次のステップS2では、制御部11において、受信した識別信号Aに含まれている車両IDとレジスタ13に予め格納されている登録車2の車両IDとを比較し、両IDの一致を検出する。これによって、携帯端末10は起動し(動作を停止していた場合)、又は動作を継続する(作動状態にあった場合)。この場合、携帯端末10は動作を継続する。
次のステップS3では、制御部11において、アンテナ14A及びRF送受信部14を介して車両IDを含む識別信号Bを受信した(YES)か否(NO)かを判定する。すなわち、携帯端末10を所持した子供1が登録車2に乗り込んでドアを閉めると、上述したように車載機20から車室内に識別信号Bが発信されるのでこれを受信することができる(YES)。しかし、子供1が登録車2に乗り込んだ後、ドアを閉める前に子供1に何らかの異変が起きた場合(例えば、誘拐された場合)には、携帯端末10では識別信号Bを受信することはできない(NO)。よって、判定結果がYESの場合にはステップS4に進み、判定結果がNOの場合にはステップS5に進む。
次のステップS4では、制御部11において、受信した識別信号Bに含まれている車両IDとレジスタ13に予め格納されている登録車2の車両IDとを比較し、両IDの一致を検出する。これによって、携帯端末10は動作を停止する(動作停止状態)。この後、ステップS1に戻って上記の処理を繰り返す。
上述したステップS1(YES)→S2→S3(YES)→S4の処理は、子供1が車両(登録車、非登録車を問わず)に乗っていない状態から登録車2に乗った状態までの処理に相当する。そして、2回目に行うステップS1(YES)→S2→S3(NO)の処理は、子供1が登録車2に乗っている状態から登録車2を降りた状態までの処理に相当する。この2回目に行う処理において、子供1が登録車2から降りる際に当該車両のドアを開けると(ステップS1)、携帯端末10は識別信号Aを受信して起動する(ステップS2)。このとき、車載機20から発信される識別信号A,Bは車室外には届かない程度の微弱なレベルに設定されているので、子供1はそのまま車を降りてドアを閉めても(ステップS3)、当該車両の外側にある携帯端末10では識別信号Bを受信することなく、そのまま作動状態を継続する。
一方、ステップS5では、制御部11において、GPS受信機15により検出された経度及び緯度(携帯端末10の現在位置)から、携帯端末10の位置が所定の速度よりもはるかに速い速度で移動している(YES)か否(NO)かを判定する。具体的には、GPS受信機15から出力された位置情報を適宜演算処理(例えば、微分処理)することで携帯端末10の移動速度を算出することができ、この移動速度と所定の速度(この場合、子供1の通常の歩行速度)を比較して、前者が後者を大きく上回っているときに、子供1は見知らぬ車両に乗って移動している状態にあるものと判断する。そして、判定結果がYESの場合にはステップS6に進み、判定結果がNOの場合にはステップS7に進む。
ステップS7では、制御部11において、携帯端末10の位置が静止状態又は移動していても所定の速度以下の状態にあるものと判定したときから所定の時間が経過した(YES)か否(NO)かを判定する。判定結果がYESの場合にはステップS6に進み、判定結果がNOの場合にはステップS5に戻って上記の処理を繰り返す。
一方、ステップS6では(子供1は見知らぬ車両に乗って移動している状態にあるものと判断した場合)、制御部11において、GPS受信機15により検出された経度及び緯度に基づいて携帯端末10の現在位置(すなわち、子供1が現在居る地点)を検出すると共に(位置情報POI)、制御部11からの制御に基づいて警報発生部12から所定の識別情報を含む警報信号ALMを発生させる。さらに、制御部11からの制御に基づき、RF送受信部14を通して所定の変調処理及び増幅を行った後、アンテナ14Aを介して、位置情報POIと共に警報信号ALMを発信する。
これによって、子供1が見知らぬ車両(非登録車2a)に乗っていて現在何処に居るかという情報が、情報センタ3に通報され、さらに情報センタ3を介して保護者(携帯端末4)に、あるいは直接保護者(携帯端末4)に通報される。この通報により、当該保護者は、自分の子供の異変(例えば、誘拐された場合)に即座に気付くことができるので、必要な処置を速やかに講じることができる。
なお、本ステップにおいて位置情報POI及び警報信号ALMの発信は、少なくとも一定時間継続的に、かつ間欠的に行うのが望ましい。これらの信号を受信する情報センタ3等から見ると、上記の目的に鑑みて発信は中断することなく継続されていることが理想的であるが、これを行うと携帯端末10のバッテリ電力を不必要に消耗するので、上記のように一定時間継続的に、かつ間欠的に発信を行うのが望ましい。
さらに次のステップS8では、制御部11において、保護者(携帯端末4)から警報発生を解除する旨を指示するキャンセル信号CNを受信した(YES)か否(NO)かを判定する。いったん通報を受けた保護者から警報発生の解除が指示されるケースとしては、例えば、子供1が乗っている見知らぬ車両の所有者がたまたま知り合いの人であることを何らかの情報連絡(電話など)により事前に知っていた場合が考えられる。そして、判定結果がYESの場合には次のステップS9に進み、判定結果がNOの場合には本処理フローは「終了」となる。
次のステップS9では、制御部11からの制御に基づきRF送受信部14において、位置情報POI及び警報信号ALMの発信を停止する。そして、本処理フローは「終了」となる。
以上説明したように、本実施形態に係る保護喪失状態警告システム30によれば、車載機20から発信される識別信号A,Bを受信できるのは、携帯端末10を所持した被保護者1が登録車2(図2)に乗った場合であり、非登録車2aに乗ったときは識別信号A,Bを受信できない。そして、携帯端末10は、識別信号Bを受信したときに「動作停止状態」となる。つまり、携帯端末10が「作動状態」のままで非登録車2aに乗った場合には、この携帯端末10は動作を停止することなく、「作動状態」を維持する。
従って、この携帯端末10において識別信号A,Bを受信していない状態で、携帯端末10の位置が所定の速度よりも速い速度で移動している場合には、携帯端末10を所持した被保護者1は見知らぬ車両(非登録車2a)に乗って移動している状態にあるものと判断することができる。このとき、所定の識別情報を含む警報信号ALMを発生し、現在位置の情報POIと共に発信すれば、情報センタ3及び保護者が所持する携帯端末4では、被保護者1の異変に即座に気付くことができる。これによって、保護者は、被保護者1の異変の状況に応じて必要な処置を速やかに講じることができる。
また、特別な操作が不要で、携帯端末10を被保護者1に所持させるだけで機能するため、利便性の向上につながる。さらに、いったん通報を受けた保護者(携帯端末4)からは、必要に応じて警報信号ALMの発生を解除する旨を指示することができる。
上述した実施形態に係る保護喪失状態警告システム30では、携帯端末10側で識別信号A,Bを受信していない状態で携帯端末10の位置が所定の速度よりも速い速度で移動しているときに、被保護者1が見知らぬ車両に乗って移動している状態にあるものと判断して警報信号ALMを発生し、現在位置の情報POIと共に情報センタ3等に発信する場合(図3の処理フロー)を例にとって説明したが、警報信号ALM及び現在位置の情報POIを発信させるための条件は「識別信号A,Bを受信していない状態」に限定されないことはもちろんであり、他にも種々の変形例が考えられる。
例えば、携帯端末10において、RF送受信部14を介して外部から信号を受信したときに、その信号が、上記の識別信号A,Bではなく、別の何らかの識別信号もしくは特定の励起信号であって、レジスタ13に登録されていないコード等を含む場合にも、同様に適用することができる。すなわち、制御部11において、外部から受信した信号にレジスタ13にあらかじめ登録されているコードと同じコードが含まれていないと判定したときに、警報発生部12を制御して警報信号ALMを発生させ、さらにRF送受信部14を介して、位置情報POIと共に警報信号ALMを発信するようにしてもよい。
1…被保護者(子供)、
2…登録車(特定の車両)、
2a…非登録車、
3…情報センタ、
4…(保護者が所持する)携帯端末、
10…(被保護者が所持する)携帯端末、
11,21…制御部、
12…警報発生部、
13…レジスタ、
14…RF送受信部、
15…GPS受信機(現在位置検出手段)、
20…車載機、
22…識別信号生成部、
23…RF送信部、
30…保護喪失状態警告システム、
A,B…(車両IDを含む)識別信号、
ALM…警報信号、
CN…キャンセル信号、
POI…位置情報。
2…登録車(特定の車両)、
2a…非登録車、
3…情報センタ、
4…(保護者が所持する)携帯端末、
10…(被保護者が所持する)携帯端末、
11,21…制御部、
12…警報発生部、
13…レジスタ、
14…RF送受信部、
15…GPS受信機(現在位置検出手段)、
20…車載機、
22…識別信号生成部、
23…RF送信部、
30…保護喪失状態警告システム、
A,B…(車両IDを含む)識別信号、
ALM…警報信号、
CN…キャンセル信号、
POI…位置情報。
Claims (7)
- 被保護者が日常的に乗るべき特定の車両に搭載され、該車両を固有に識別するコードを含む識別信号を車室内でのみ発信可能な車載機と、
外部と通信可能な送受信部と、自己の現在位置を検出する位置検出手段と、所定の識別情報を含む警報信号を発生可能な警報発生部と、制御部とを有する携帯端末とを備え、
前記携帯端末において前記制御部は、前記送受信部を介して外部から受信した信号が前記識別信号でないことを検出した場合において、前記位置検出手段により検出された現在位置の情報に基づいて所定の速度よりも速い速度で移動していると判定したときに、前記警報発生部を制御して前記警報信号を発生させ、該警報信号を現在位置の情報と共に情報センタに発信するようにしたことを特徴とする保護喪失状態警告システム。 - 前記携帯端末において前記制御部は、前記位置検出手段により検出された現在位置の情報から移動速度を算出し、該移動速度が前記所定の速度を上回っていることを検知したときに前記警報発生部を制御して前記警報信号を発生させることを特徴とする請求項1に記載の保護喪失状態警告システム。
- 前記携帯端末は、前記特定の車両を固有に識別するコードをあらかじめ登録したレジスタをさらに有し、前記携帯端末において前記制御部は、前記送受信部を介して外部から信号を受信した場合に、該信号に前記レジスタに登録されているコードと同じコードが含まれていないことを検出したときに、前記警報発生部を制御して前記警報信号を発生させることを特徴とする請求項1に記載の保護喪失状態警告システム。
- 前記携帯端末において前記制御部は、前記送受信部を介して外部から信号を受信した場合に、該信号に前記レジスタに登録されているコードと同じコードが含まれていることを検出したときに、前記携帯端末の動作を停止させることを特徴とする請求項3に記載の保護喪失状態警告システム。
- 前記携帯端末において前記警報信号及び現在位置の情報を発信する際の判定基準となる所定の速度は、当該携帯端末を携行する被保護者の通常の歩行速度に設定されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の保護喪失状態警告システム。
- 前記携帯端末において前記制御部は、前記送受信部を介して外部から前記警報信号の発生を解除する旨の指示を受信したときに、当該警報信号と前記現在位置の情報の発信を停止するようにしたことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の保護喪失状態警告システム。
- 前記携帯端末から発信される前記警報信号及び現在位置の情報は、保護者が所持する情報端末に直接送信され、あるいは前記情報センタを介して当該情報端末に送信されることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の保護喪失状態警告システム。
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20080304 |