JP2006184523A - 現像装置およびこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】高速化に対応した画像形成装置においても、トナー漏れを効果的に防止できるとともに、安定したシール性能を長期にわたって発揮することができる現像装置、およびこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
【解決手段】現像装置は、複数の磁極を有する固定マグネットローラ25と、回転自在に軸支された現像スリーブ26を有する現像ローラ27と、現像スリーブ26の長手方向の端部に配設された磁性体シール部材29とを備えている。そして、現像スリーブ26の外周面26aと対向する磁性体シール部材29の内側端部29cが、現像スリーブ26の外周面26aの方向に突設されている。従って、磁性体シール部材29の内側端部29cにおける磁気拘束力が高まり、トナーが現像領域外へ流出するのを効果的に防止することが可能になる。
【選択図】 図5
【解決手段】現像装置は、複数の磁極を有する固定マグネットローラ25と、回転自在に軸支された現像スリーブ26を有する現像ローラ27と、現像スリーブ26の長手方向の端部に配設された磁性体シール部材29とを備えている。そして、現像スリーブ26の外周面26aと対向する磁性体シール部材29の内側端部29cが、現像スリーブ26の外周面26aの方向に突設されている。従って、磁性体シール部材29の内側端部29cにおける磁気拘束力が高まり、トナーが現像領域外へ流出するのを効果的に防止することが可能になる。
【選択図】 図5
Description
本発明は、磁性トナー(以下、「トナー」と言う場合がある。)を用いて電子写真現像法により現像を行う現像装置に係り、特に、現像領域外への磁性トナーの飛散を防止する現像装置、およびこれを備えた画像形成装置に関する。
一般に、電子写真現像法のプリンタやファクシミリ、複写機などの画像形成装置には、原稿の画像データに基づく静電潜像が形成された感光体の表面にトナー像を形成するために、現像剤を収容する現像装置が設けられている。
また、従来、この様な現像装置においては、現像領域外へトナーが流出するのを防止するためのシール部材が設けてあり、当該シール部材としては、例えば、フェルトや発泡ゴムなどの弾性体により構成された弾性シール部材が利用されている。この弾性シール部材は、固定マグネットを内包する現像スリーブから構成される現像ローラの現像領域より外側の長手方向の両端部に取り付けられており、当該弾性シール部材を現像ローラの外周面に圧接させることによりトナーの流出を防止している。
しかし、このような構成の現像装置では、上述のごとく、現像ローラの外周面に弾性シール部材が圧接しているため、現像を行う際に現像ローラを回転させるモータに大きな負荷がかかる。従って、現像ローラに回転ムラが生じ、画像形成に悪影響を及ぼすことがあった。また、現像ローラと接触することにより弾性シール部材が劣化し、シール性が悪化するなどの問題があった。
そこで、これらの問題を解決すべく、現像ローラの長手方向の両端部に、現像スリーブの外周面に対して一定の間隔をもって磁性体シール部材を配設し、トナーの流出を防止することが一般に行われている。より具体的には、固定マグネットの磁力により現像スリーブ上に担持された磁性トナーを、固定マグネットの端部と磁性体シール部材との隙間に形成される磁界によって拘束する。そして、現像スリーブと磁性体シール部材との隙間に磁性トナーの穂立ちによる磁気ブラシを形成させることにより、流出しようとする磁性トナーを阻止してシール作用を行う構成となっている。
しかし、当該磁性体シール部材のシール性能は十分とは言えず、例えば、現像装置が画像形成装置に着脱自在となるカートリッジ式の場合には、着脱操作時の振動や衝撃によってトナー漏れが起き易く、磁性体シール部材だけでは、十分なシール性能が発揮できないという問題があった。
そこで、現像ローラの長手方向の両端部に一定の間隔をもって磁性体シール部材を配設するとともに、当該磁性体シール部材の内周面に溝部を設ける現像装置が提案されている。この溝部は、磁性トナーを現像容器の現像領域側へ導く方向に形成されており、当該溝部を設けることにより、トナー拘束力の強い磁気ブラシを形成し、トナー漏れを防止するというものである(例えば、特許文献1参照)。
特開平8−137275号公報
しかし、上記従来の現像装置のごとく、磁性体シール部材の内周面に溝部を設けるだけでは、例えば、現像容器を現像スリーブに対して傾けて配置した場合や、スパイラル等のミキサにより現像容器内に収納されたトナーを攪拌する場合等のトナーの圧力が上昇する場合に、トナー飛散を効果的に防止することができないという問題があった。
また、近年、複写機などの画像形成装置においては、高速印字化を目指しており、現像スリーブの回転数の高速化が進んできている。そして、この様な高速化に対応した画像形成装置(以下、「高速機」という。)に使用される現像装置においては、磁性トナーを外部へ押し出す力が上昇する。従って、この様な高速機においては、この押し出し力が磁性体シール部材の磁気拘束力よりも大きくなると、磁性トナーが、磁性体シール部材をすり抜けて、現像領域外へ特に漏れ易くなる。
そこで、この様な高速機においても、トナー漏れを効果的に防止する必要があるが、上記従来の現像装置のごとく、磁性体シール部材の内周面に溝部を設けるだけでは、この様な高速機におけるトナー飛散を効果的に防止することができないという問題があった。
そこで、本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、高速化に対応した画像形成装置においても、トナー漏れを効果的に防止できるとともに、安定したシール性能を長期にわたって発揮することができる現像装置、およびこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の現像装置は、複数の磁極を有する固定マグネットローラを内包するとともに、トナーを感光体の表面上に導くために回転自在に軸支された現像スリーブからなる現像ローラと、現像スリーブの長手方向端部に前記現像スリーブの外周面に対して一定の間隔を隔てて配設された磁性体シール部材と、を備え、現像スリーブの外周面と対向する磁性体シール部材の内側端部を、現像スリーブの外周面の方向に突設させたことを特徴とする。
請求項1に記載の現像装置によれば、磁性体シール部材の内側端部と現像スリーブの外周面との間の磁気拘束力が強くなる。また、現像領域外へ流出しようとするトナーを、磁性体シール部材の内側端部により物理的に遮断することが可能になる。その結果、高速化に対応した画像形成装置においても、トナーが現像領域外へ流出するのを効果的に防止することが可能になるとともに、安定したシール性能を長期にわたって発揮することが可能になる。
請求項2に記載の現像装置は、複数の磁極を有する固定マグネットローラを内包するとともに、トナーを感光体の表面上に導くために回転自在に軸支された現像スリーブからなる現像ローラと、現像スリーブの長手方向端部に現像スリーブの外周面に対して一定の間隔を隔てて配設された磁性体シール部材と、を備え、磁性体シール部材の内側端部に隣接するとともに、現像スリーブの外周面に対して一定の間隔を隔てて配設された磁性部材を更に備え、現像スリーブの外周面と磁性部材の内周面との間隔が、現像スリーブの外周面と磁性体シール部材の内周面との間隔よりも小さく設定されていることを特徴とする。
請求項2に記載の現像装置によれば、固定マグネットの磁力が、磁性部材に集中するため、磁性部材と現像スリーブの外周面との間の磁力が大きくなり、磁性体シール部材のみを設ける場合に比し、磁気拘束力が強くなる。また、現像領域外へ流出しようとするトナーを、磁性部材により物理的に遮断することが可能になる。その結果、高速化に対応した画像形成装置においても、トナーが現像領域外へ流出するのを効果的に防止することが可能になるとともに、安定したシール性能を長期にわたって発揮することが可能になる。
請求項3に記載の現像装置は、請求項2に記載の現像装置であって、磁性部材の透磁率が、磁性体シール部材の透磁率よりも高いことを特徴とする。
請求項3に記載の現像装置によれば、固定マグネットの磁力が、磁性部材に更に集中するため、磁性部材と現像スリーブの外周面との間の磁力が更に大きくなる。従って、トナーが現像領域外へ流出するのを更に効果的に防止することが可能になるとともに、安定したシール性能を長期にわたって確実に発揮することが可能になる。
請求項3に記載の現像装置によれば、固定マグネットの磁力が、磁性部材に更に集中するため、磁性部材と現像スリーブの外周面との間の磁力が更に大きくなる。従って、トナーが現像領域外へ流出するのを更に効果的に防止することが可能になるとともに、安定したシール性能を長期にわたって確実に発揮することが可能になる。
請求項4に記載の画像形成装置は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の現像装置を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の現像装置によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の現像装置を備える構成としているため、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の現像装置と同じ効果を得ることが可能になる。
請求項4に記載の現像装置によれば、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の現像装置を備える構成としているため、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の現像装置と同じ効果を得ることが可能になる。
本発明によれば、高速化に対応した画像形成装置においても、トナーが現像領域外へ流出するのを効果的に防止することが可能になるとともに、安定したシール性能を長期にわたって発揮することが可能になる。
(第1の実施形態)
以下に、本発明の具体的な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。図1に示す様に、この画像形成装置1は、画像形成装置本体1aの下部に配設された給紙部2と、この給紙部2の側方および上方に配設された用紙搬送部3と、この用紙搬送部3の上方に配設された画像形成部4と、この画像形成部4よりも排出側に配設された定着部5と、これらの画像形成部4、および定着部5の上方に配設された画像読取部6を備えている。
以下に、本発明の具体的な実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置の全体構成を示す概略図である。図1に示す様に、この画像形成装置1は、画像形成装置本体1aの下部に配設された給紙部2と、この給紙部2の側方および上方に配設された用紙搬送部3と、この用紙搬送部3の上方に配設された画像形成部4と、この画像形成部4よりも排出側に配設された定着部5と、これらの画像形成部4、および定着部5の上方に配設された画像読取部6を備えている。
給紙部2は、用紙9が収容された複数個(本実施形態においては4個)の給紙カセット7を備えており、給紙ローラ8の回転動作により、当該複数の給紙カセット7のうち選択された給紙カセット7から用紙9が用紙搬送部3側に送り出され、用紙9が1枚ずつ確実に用紙搬送部3に給紙されるように構成されている。なお、これら4つの給紙カセット7は、画像形成装置本体1aに対し、着脱自在となるように構成されている。
用紙搬送部3に給紙された用紙9は、用紙供給経路10を経由して画像形成部4に向けて搬送される。この画像形成部4は、電子写真プロセスによって、用紙9に所定のトナー像を形成するものであり、所定の方向(図中の矢印方向)に回転可能に軸支された像端持体である感光体11と、この感光体11の周囲にその回転方向に沿って、帯電装置12、露光装置13、現像装置14、転写装置15、クリーニング装置16、および除電装置17を備えている。
帯電装置12は、高電圧が印加される帯電ワイヤを備えており、この帯電ワイヤからのコロナ放電によって感光体11の表面に所定電位を与えることにより、感光体11の表面が一様に帯電させられる。そして、露光装置13により、画像読取部6によって読み取られた原稿の画像データに基づく光が、感光体11に照射されることにより、感光体11の表面電位が選択的に減衰されて、この感光体11の表面に静電潜像が形成される。次いで、現像装置14により、上記静電潜像にトナーが付着し、感光体11の表面にトナー像が形成され、転写装置15により、感光体11の表面のトナー像が、感光体11と転写装置15との間に供給された用紙9に転写される。
トナー像が転写された用紙9は、画像形成部4から定着部5に向けて搬送される。この定着部5は、画像形成部4の用紙搬送方向の下流側に配置されており、画像形成部4においてトナー像が転写された用紙9は、定着部5に設けられた加熱ローラ18、および当該加熱ローラ18に押し付けられる加圧ローラ19によって挟まれるとともに加熱され、用紙9上にトナー像が定着される。次いで、画像形成部4から定着部5において画像形成がなされた用紙9は、排出ローラ対20によって排出トレイ21上に排出される。一方、上記転写後、感光体11の表面に残留しているトナーは、クリーニング装置16により除去され、感光体11の表面の残留電荷は、除電装置17により除去される。そして、感光体11は帯電装置12によって再び帯電され、以下同様にして画像形成が行われることになる。
次に、図面を参照して現像装置について説明する。図2は、本発明の第1の実施形態に係る画像形成装置における現像装置を示す断面図であり、図3は、図2に示す現像装置に設けられた現像ローラを感光体側から見た場合の正面図である。
図2に示す様に、本実施形態に係る現像装置14は、トナーを収納する現像容器22と、当該現像容器22内に配設された一対のミキサ23、24を備えている。また、現像容器22のドラム開口側に配設され、複数の磁極を有する固定マグネットローラ25と、当該固定マグネットローラ25を内包するとともに、収納されたトナーを感光体11の表面上に導くために回転自在に軸支された非磁性の現像スリーブ26からなる現像ローラ(または、トナー担持ローラ)27を備えている。更に、板状の磁性体により構成され、現像スリーブ26の近傍に配設されるとともに、当該現像スリーブ26上面に向け垂下する磁性ブレード28と、現像ローラ27の長手方向(図3に示した矢印Xの方向)端部に配設された磁性体シール部材29と、現像ローラ27と感光体11間に印加される現像バイアス40を備えている。
ミキサ23上方の現像容器22の上面にはトナー補給孔Hが開口されており、不図示のトナーカートリッジによりのトナーが投入可能となるように構成されている。投入されたトナーは、一対のミキサ23、24により十分攪拌されて現像スリーブ26に導かれる。現像スリーブ26に導かれたトナーは、固定マグネットローラ25の磁力を利用して現像スリーブ26上に担持され、当該トナーは、現像スリーブ26の近傍に配設され、トナー層厚規制部材として作用する磁性ブレード28により厚みが規制される。その後、現像スリーブ26上に担持されたトナーは、現像ローラ27により、現像位置、即ち、感光体11の表面上に導かれる。
現像スリーブ26は所定の周速(高速機においては、例えば、430mm/sec)に設定するが、当該現像スリーブ26は、感光体11の回転方向に対して、ドラム−スリーブ間において同方向に回転するように設定されている(図2参照)。また、現像スリーブ26は感光体11と所定の距離を隔てて配置されている。現像バイアス40は直流成分DCと交流成分ACが重畳された低電界現像バイアスが印加されており、画像濃度の調整は当該現像バイアス40をコントロールすることで行なわれる。
また、磁性体シール部材29は、現像スリーブ26の長手方向端部からトナーが漏れるのを防止するためのものであり、図3に示す様に、現像ローラ27の長手方向Xの両端部に現像スリーブ26の外周面26aに対して一定の間隔Cを隔てて配設されている(後述の図6参照)。
また、この磁性体シール部材29は、磁性体(例えば、磁石や、鉄焼結等の強磁性体)により形成されており、現像スリーブ26の端部から外側に流出するように移動するトナーは、固定マグネットローラ25と磁性体シール部材29との隙間に形成される磁界によって拘束される。そして、固定マグネットローラ25の磁極と磁性体シール部材29の磁極により形成される各磁力線に沿って、トナーの穂立ちによる磁気ブラシが形成される。そして、当該磁気ブラシが、現像スリーブ26の外周面26aと磁性体シール部材29との隙間を埋めることにより、トナーが現像領域外に流出するのを防止する構成となっている。なお、当該磁性体シール部材29は、図2、図3に示す様に、現像スリーブ26を介して、感光体11とは反対側に配設されている。
かかる構成において、本実施形態においては、磁性体シール部材の形状に特徴がある。以下に図面を参照して詳細に説明する。図4は、本発明の第1の実施形態に係る現像装置における磁性体シール部材の斜視図であり、図5は、本発明の第1の実施形態に係る現像装置における磁性体シール部材の形状を説明するための部分拡大図である。また、図6は、図5を現像領域側から見た場合の側面図である。
本実施形態においては、図4〜図6に示す様に、現像スリーブ26の外周面26aと対向する磁性体シール部材29の内側端部29cを、現像スリーブ26の外周面26aの方向に突設させる構成としている。このような構成とすることにより、磁性体シール部材29の内側端部29cと現像スリーブ26の距離(即ち、磁性体シール部材29の内側端部29cの内周面29dと、現像スリーブ26の外周面26aとの間隔)Aが、磁性体シール部材29の内側端部29c以外の部分と現像スリーブ26の距離(即ち、磁性体シール部材29の内側端部29c以外の部分の内周面29aと、現像スリーブ26の外周面26aとの間隔)Cよりも小さくなる。従って、磁性体シール部材29の内側端部29cと現像スリーブ26の外周面26aとの間の磁力が大きくなり、当該内側端部29cにおける磁気拘束力が強くなる。また、現像領域外へ流出しようとするトナーを、突設された内側端部29cにより物理的に遮断することが可能になる。
なお、磁性体シール部材29の内側端部29cと、現像スリーブ26の距離Aは、0.1mm〜1mmとするのが好ましい。これは、磁性体シール部材29の内側端部29cと現像スリーブ26があまり近すぎる(即ち、当該距離Aを0.1mmより小さく設定する)と、磁性体シール部材29の内側端部29cと現像スリーブ26の外周面26aが接触してしまうためである。また、磁性体シール部材29の内側端部29cと現像スリーブ26があまり遠すぎる(即ち、当該距離Aを1mmより大きく設定する)と、磁性体シール部材29の内側端部29cと現像スリーブ26の外周面26aとの間の磁力が小さくなり、内側端部29cにおける磁気拘束力が弱くなるためである。
また、磁性体シール部材29の内側端部29cの内周面29dと、磁性体シール部材29の内側端部29c以外の部分の内周面29aの段差Bは、内側端部29cの磁気拘束力を強くするとともに、内側端部29c以外の部分においても、ある程度の磁気拘束力を作用させることにより、磁性トナーが磁性体シール部材29をすり抜けて、現像領域外へ漏れるのを効果的に防止することができる範囲の値に設定すれば良い。例えば、当該段差Bが、0.1mm〜0.5mmとなるように設定しておけば良い。これは、段差Bがあまり小さすぎる(即ち、当該段差Bを0.1mmより小さく設定する)と、内側端部29cにおける磁力集中が弱まり、当該内側端部29cにおける磁気拘束力が弱くなるためである。また、段差Bがあまり大きすぎる(即ち、当該段差Bを0.5mmより大きく設定する)と、内側端部29c以外の部分における磁力が弱まり、当該内側端部29c以外の部分における磁気拘束力が弱くなるためである。
なお、本実施形態においては、磁性体シール部材29の内側端部29c以外の部分の内周面29aと、現像スリーブ26の外周面26aとの間隔Cは、0.2〜1.5mmに設定されている。
以上に説明したように、本実施形態においては、現像スリーブ26の外周面26aと対向する磁性体シール部材29の内側端部29cを、現像スリーブ26の外周面26aの方向に突設させる構成としている。従って、磁性体シール部材29の内側端部29cと現像スリーブ26の外周面との間の磁気拘束力が強くなる。また、現像領域外へ流出しようとするトナーを、磁性体シール部材29の内側端部29cにより物理的に遮断することが可能になる。その結果、高速化に対応した画像形成装置においても、トナーが現像領域外へ流出するのを効果的に防止することが可能になるとともに、安定したシール性能を長期にわたって発揮することが可能になる。
また、磁性体シール部材29の内側端部29cの内周面29dと、現像スリーブ26の外周面26aとの間隔Aを、0.1mm〜1mmに設定する構成としている。従って、磁性体シール部材29の内側端部29cと現像スリーブの外周面26aを接触させることなく、磁性体シール部材29の内側端部29cと現像スリーブ26の外周面26aとの間の磁力を大きくして、磁性体シール部材29の内側端部29cにおける磁気拘束力を強くすることが可能になる。
さらに、磁性体シール部材29の内側端部29cの内周面29dと、磁性体シール部材29の内側端部29c以外の部分の内周面29aの段差Bを、0.1mm〜0.5mmに設定する構成としている。従って、内側端部29c以外の部分における磁気拘束力を弱めることなく、内側端部29cの磁気拘束力を強くすることが可能になるため、磁性トナーが磁性体シール部材29をすり抜けて、現像領域外へ漏れるのを効果的に防止することが可能になる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図7は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置における現像装置を示す断面図であり、図8は、図7に示す現像装置に設けられた現像ローラを感光体側から見た場合の正面図である。また、図9は、本発明の第2の実施形態に係る現像装置における磁性部材を説明するための部分拡大図である。また、図10は、図9を現像領域側から見た場合の側面図である。なお、本実施形態においては、上記第1の実施形態と同様の構成部分については同一の符号を付してその説明を省略する。また、画像形成装置の全体構成についても、上述の第1の実施形態と同様であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図7は、本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置における現像装置を示す断面図であり、図8は、図7に示す現像装置に設けられた現像ローラを感光体側から見た場合の正面図である。また、図9は、本発明の第2の実施形態に係る現像装置における磁性部材を説明するための部分拡大図である。また、図10は、図9を現像領域側から見た場合の側面図である。なお、本実施形態においては、上記第1の実施形態と同様の構成部分については同一の符号を付してその説明を省略する。また、画像形成装置の全体構成についても、上述の第1の実施形態と同様であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
本実施形態においては、磁性体シール部材29の内側端部29cを突設する代わりに、磁性部材を設けた点に特徴がある。より具体的には、図7〜図10に示す様に、本実施形態の現像装置14においては、現像スリーブ26の外周面26aに対して一定の距離Dを隔てて磁性部材30が設けられている。当該磁性部材30は、図9に示す様に、磁性体シール部材29の内側端部29cに隣接するとともに、図10に示す様に、磁性ブレード28の、現像スリーブ26回転方向上流側に配置されている。
また、この磁性部材30は、磁性体シール部材29よりも透磁率の高いものが使用され、例えば、高透磁性を有するとともに加工性に優れたパーマロイや、シリコン3%含有の鉄により構成された金属製の板状体が使用される。また、当該磁性部材30の厚さは、0.1〜0.5mmに設定されている。
また、本実施形態においては、図10に示す様に、現像スリーブ26と磁性部材30の距離(即ち、磁性部材30の内周面30aと、現像スリーブ26の外周面26aとの間隔)Dは、現像スリーブ26と磁性体シール部材29の距離(即ち、磁性体シール部材29の内周面29fと、現像スリーブ26の外周面26aとの間隔)Fよりも小さく設定されている。このような構成とすることにより、固定マグネットローラ25の磁力が、磁性部材30に集中するため、磁性部材30と現像スリーブ26の外周面との間の磁力が大きくなり、結果として、磁性体シール部材29のみを設ける場合に比し、磁気拘束力が強くなる。また、現像領域外へ流出しようとするトナーを、磁性部材30により物理的に遮断することが可能になる。
なお、現像スリーブ26と磁性部材30の距離Dは、上述の磁性体シール部材29の内側端部29cと現像スリーブ26の距離Aの場合と同様の理由により、0.1mm〜1mmとするのが好ましい。即ち、磁性部材30と現像スリーブ26があまり近すぎる(即ち、当該距離Dを0.1mmより小さく設定する)と、磁性部材30と現像スリーブの外周面26aが接触してしまうためである。また、磁性部材30と現像スリーブ26があまり遠すぎる(即ち、当該距離Dを1mmより大きく設定する)と、磁性部材30と現像スリーブ26の外周面26aとの間の磁力が小さくなり、磁性部材30における磁気拘束力が弱くなるためである。
また、当該距離Dを設定する際には、まず、現像ローラ27等を取り付けた後に、現像スリーブ26と磁性部材30の間に所定のスペーサー(不図示)を挿入し、その後、例えば、現像容器22(または、磁性体シール部材29)に磁性部材30を貼り付けるようにすれば良い。この様な構成にすることにより、現像容器22等の寸法のバラツキに影響を受けることなく、上記距離Dを一定にすることができる。
また、磁性部材30の内周面30aと磁性体シール部材29の内周面29fとの間隔Eは、上述の段差Bと同様の理由により、0.1mm〜0.5mmとなるように設定しておけば良い。即ち、これは、間隔Eがあまり小さすぎる(即ち、当該間隔Eを0.1mmより小さく設定する)と、磁性部材30における磁力集中が弱まり、当該磁性部材30における磁気拘束力が弱くなるためである。また、間隔Eがあまり大きすぎる(即ち、当該間隔Eを0.5mmより大きく設定する)と、磁性体シール部材29における磁力が弱まり、磁性体シール部材29における磁気拘束力が弱くなるためである。
なお、本実施形態においては、磁性体シール部材29の内周面29fと、現像スリーブ26の外周面26aとの間隔Fは、0.2〜1.5mmに設定されている。
以上に説明したように、本実施形態においては、磁性体シール部材29の内側端部29cに隣接するとともに、現像スリーブ26の外周面26aに対して一定の間隔を隔てて配設された磁性部材30を更に備える構成としている。そして、現像スリーブ26の外周面26aと磁性部材30の内周面30aとの間隔Dを、現像スリーブ26の外周面26aと磁性体シール部材29の内周面29fとの間隔Fよりも小さく設定している。従って、固定マグネットローラ25の磁力が、磁性部材30に集中するため、磁性部材30と現像スリーブ26の外周面26aとの間の磁力が大きくなり、磁性体シール部材29のみを設ける場合に比し、磁気拘束力が強くなる。また、現像領域外へ流出しようとするトナーを、磁性部材30により物理的に遮断することが可能になる。その結果、高速化に対応した画像形成装置においても、トナーが現像領域外へ流出するのを効果的に防止することが可能になるとともに、安定したシール性能を長期にわたって発揮することが可能になる。
また、磁性部材30の内周面30aと、現像スリーブ26の外周面26aとの間隔Dを、0.1mm〜1mmに設定する構成としている。従って、磁性部材30と現像スリーブの外周面26aを接触させることなく、磁性部材30と現像スリーブ26の外周面26aとの間の磁力を大きくして、磁性部材30における磁気拘束力を強くすることが可能になる。
また、磁性部材30の内周面30aと、磁性体シール部材29の内周面29fとの間隔Eを、0.1mm〜0.5mmに設定する構成としている。従って、磁性体シール部材29における磁気拘束力を弱めることなく、磁性部材30における磁気拘束力を強くすることが可能になるため、磁性トナーが磁性体シール部材29をすり抜けて、現像領域外へ漏れるのを効果的に防止することが可能になる。
さらに、磁性部材30の透磁率を、磁性体シール部材29の透磁率よりも高くする構成としている。従って、固定マグネットローラ25の磁力が、磁性部材30に更に集中するため、磁性部材30と現像スリーブ26の外周面との間の磁力が更に大きくなる。その結果、トナーが現像領域外へ流出するのを更に効果的に防止することが可能になるとともに、安定したシール性能を長期にわたって確実に発揮することが可能になる。
なお、上記実施形態は、単なる説明例であり、本発明の範囲は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて各構成物品の形状、寸法、材料等を変更することが可能であり、それらを本発明の範囲から除外するものではない。
例えば、上記実施形態においては、画像形成装置の一例として、デジタル複写機を示したが、ファクシミリやプリンタ等の他の画像形成装置であっても良いことは言うまでもない。
本発明の活用例としては、磁性トナーを用いて電子写真現像法により現像を行う現像装置に係り、特に、現像領域外への磁性トナーの飛散を防止する現像装置、およびこれを備えた画像形成装置に関する。
1…画像形成装置、2…給紙部、3…用紙搬送部、4…画像形成部、5…定着部、6…画像読取部、11…感光体、14…現像装置、25…固定マグネットローラ、26…現像スリーブ、26a…現像スリーブの外周面、27…現像ローラ、28…磁性ブレード、29…磁性体シール部材、29a…磁性体シール部材の内側端部以外の部分の内周面、29c…磁性体シール部材の内側端部、29d…磁性体シール部材の内側端部の内周面、29f…磁性体シール部材の内周面、30…磁性部材、30a…磁性部材の内周面、A…磁性体シール部材の内側端部と、現像スリーブの距離、B…磁性体シール部材の内側端部の内周面と、磁性体シール部材の内側端部以外の部分の内周面の段差、C…磁性体シール部材の内側端部以外の部分と現像スリーブの距離、D…現像スリーブと磁性部材の距離、E…磁性部材の内周面と、磁性体シール部材内周面との間隔、F…磁性体シール部材と現像スリーブの距離、X…現像スリーブの長手方向
Claims (4)
- 複数の磁極を有する固定マグネットローラを内包するとともに、トナーを感光体の表面上に導くために回転自在に軸支された現像スリーブからなる現像ローラと、前記現像スリーブの長手方向端部に前記現像スリーブの外周面に対して一定の間隔を隔てて配設された磁性体シール部材と、を備える現像装置において、
前記現像スリーブの外周面と対向する磁性体シール部材の内側端部を、前記現像スリーブの外周面の方向に突設させたことを特徴とする現像装置。 - 複数の磁極を有する固定マグネットローラを内包するとともに、トナーを感光体の表面上に導くために回転自在に軸支された現像スリーブからなる現像ローラと、前記現像スリーブの長手方向端部に前記現像スリーブの外周面に対して一定の間隔を隔てて配設された磁性体シール部材と、を備える現像装置において、
前記磁性体シール部材の内側端部に隣接するとともに、前記現像スリーブの外周面に対して一定の間隔を隔てて配設された磁性部材を更に備え、前記現像スリーブの外周面と前記磁性部材の内周面との間隔が、前記現像スリーブの外周面と前記磁性体シール部材の内周面との間隔よりも小さく設定されていることを特徴とする現像装置。 - 前記磁性部材の透磁率が、前記磁性体シール部材の透磁率よりも高いことを特徴とする請求項2に記載の現像装置。
- 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の現像装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2004377715A JP2006184523A (ja) | 2004-12-27 | 2004-12-27 | 現像装置およびこれを備えた画像形成装置 |
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JP2006184523A true JP2006184523A (ja) | 2006-07-13 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008134404A (ja) * | 2006-11-28 | 2008-06-12 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 現像装置及びそれを備えた画像形成装置 |
-
2004
- 2004-12-27 JP JP2004377715A patent/JP2006184523A/ja active Pending
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