JP2006183967A - 給湯装置 - Google Patents

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康夫 東
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Abstract

【課題】 エネルギ消費を抑制しつつ、瞬時に最適温度の湯温を提供することができる給湯装置を提供することである。
【解決手段】 給湯装置100においては、配管P1内を流通して給水源から流体が加熱装置10に供給される。加熱装置10において加熱された流体が配管P2内を流通してタンク20に貯えられる。タンク20に貯えられた流体が循環配管内P4およびP5を流通しつつ、配管P10内を流通してシャワーまたは蛇口30へ供給される。また、蒸気圧縮式加熱装置500により循環配管P4およびP5内を流通する流体の加熱が行われる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、給水源から供給された流体を所定の温度に加熱する給湯装置に関する。
従来、給水源から供給された水を所定の温度に加熱する装置として、種々の給湯装置が開発されている。
例えば、特許文献1には、ヒートポンプおよび給湯用ヒートポンプシステムについて開示されている。この特許文献1記載のヒートポンプ等では、圧縮機の小型化を図るとともに、高温出力を可能にすることができる。
また、近年マンションまたは大型施設等において、個々に給湯装置を設ける方式ではなく、一箇所に集中した大型のタンクを有する給湯装置を設け、各部屋または各施設に湯を供給するセントラル給湯方式が採用されつつある。このセントラル給湯方式においては、加熱装置を介する配管系統とは別に、給湯専用の循環配管が設けられている。この循環配管には、給湯負荷がない場合でも、常に温水の循環が行われている。それにより、循環配管から供給配管を介して、常に各部屋および各施設において適切な温度の湯を使用することができる。
特開2003−83638号公報
また、上記のセントラル給湯方式においては、常に循環配管内で温水を循環させているため、循環させている間に温水の温度が低下するという課題がある。
この課題を解決するため大型の給湯装置を常に稼動させると、多大なエネルギ消費が発生することとなる。また、大型のタンクに温水を貯えるため、特許文献1記載のヒートポンプ等を用いても一度低下したタンク内の湯温を上昇させるのに時間がかかるという課題がある。
本発明の目的は、エネルギ消費を抑制しつつ、瞬時に最適温度の湯温を提供することができる給湯装置を提供することである。
課題を解決するための手段及び効果
(1)
本発明に係る給湯装置は、給水源から供給された流体を所定の温度に加熱する給湯装置であって、給水源から供給された流体を加熱する加熱装置と、給水源と加熱装置との間を流体が流通できるように接続された第1の配管と、加熱装置により加熱された流体を貯えるタンクと、加熱装置とタンクとの間を加熱された流体が流通できるように接続された第2の配管と、タンク内に貯蓄された流体をタンク外において循環させる循環配管と、循環配管から供給先へ加熱された流体を供給する供給配管と、循環配管に介挿され、循環配管内の流体を加熱する蒸気圧縮式加熱装置とを備えたものである。
本発明に係る給湯装置においては、第1の配管内を流通して給水源から流体が加熱装置に供給される。加熱装置において加熱された流体が第2の配管内を流通してタンクに貯えられる。タンクに貯えられた流体が循環配管内を流通しつつ、供給配管内を流通して供給先へ供給される。また、蒸気圧縮式加熱装置により循環配管内を流通する流体の加熱が行われる。
この場合、循環配管内を循環する流体の温度が低下しても、蒸気圧縮式加熱装置により流体を加熱することにより、流体の温度低下を防止することができる。また、大型の加熱装置を動作させることなく、蒸気圧縮式加熱装置を稼動させることにより消費エネルギを抑制することができる。
また、蒸気圧縮式加熱装置を用いることによりエネルギ効率を他の燃焼式加熱装置よりも高くすることができるため、消費エネルギをより抑制することができる。
さらに、蒸気圧縮式加熱装置においては、瞬時の稼動が可能であり、かつ循環配管において流体の加熱を行うため、タンク内の温度変動に左右されず、瞬時に最適温度に調整して供給先に最適温度の流体を供給することができる。
(2)
蒸気圧縮式加熱装置は、蒸発器、蒸気圧縮機、凝縮器および膨張弁により構成され、凝縮器は、熱供給配管と、熱吸収配管とを備え、蒸気圧縮式加熱装置は、蒸気圧縮機、凝縮器の熱供給配管、および膨張弁の順に閉塞された閉塞配管を有し、閉塞配管の両端がタンクに接続され、凝縮器の熱吸収配管は、循環配管に介挿されてもよい。
この場合、一度加熱して貯えられたタンク内の流体を利用して循環配管内の蒸気圧縮加熱をおこなうことができるので、エネルギ効率をさらに向上させ、消費エネルギを抑制することができる。
(3)
蒸気圧縮式加熱装置は、蒸発器からの流体を膨張させる膨張装置をさらに備え、膨張装置は、蒸発器からの流体を膨張させてタンクに還流させてもよい。
(4)
蒸気圧縮式加熱装置は、蒸発器からの流体を膨張させる膨張装置をさらに備え、膨張装置は、蒸発器からの流体を膨張させて加熱装置の上流の第1の配管に還流させてもよい。
この場合、膨張装置により蒸発器において使用された流体を加熱装置の上流に還流させることができるので、加熱装置により加熱すべき流体の温度上昇を低減することができ、加熱装置の稼動を少なくすることができる。その結果、さらにエネルギ消費を低減することができる。
(5)
蒸気圧縮式加熱装置は、蒸発器およびタンクの間に複数の配管を有し、複数の配管は、タンクの垂直方向に異なる位置にそれぞれ接続されてもよい。
この場合、タンクの異なる位置に接続された複数の配管からタンク内の流体が蒸発器に供給される。すなわち、タンク内の上下位置においては流体の温度が相違する。そのため、タンクの垂直方向に複数の配管を設けることにより、異なる温度の流体を蒸発器に供給することができる。
(6)
蒸気圧縮加熱装置は、タンク内に複数の温度検出器を有し、かつ複数の配管にそれぞれ開閉装置を有し、開閉装置は、複数の温度検出器の値に応じて複数の配管内の流体の流通制御を行ってもよい。
この場合、複数の温度検出器および開閉装置により最適温度の流体が、複数の配管から蒸発器に供給される。したがって、蒸気圧縮式加熱装置のエネルギ消費をさらに低減することができる。
以下、本発明に係る給湯装置について、第1の実施の形態〜第3の実施の形態について、図を用いて説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、第1の実施の形態に係る給湯装置100の一例を示す模式図である。
図1に示すように、給湯装置100は、加熱装置10、タンク20、シャワーまたは蛇口30および蒸気圧縮式加熱装置500を含む。蒸気圧縮式加熱装置500は、蒸発器51、蒸気圧縮機52、凝縮器53、膨張弁54および膨張装置55を含む。また、給湯装置100は、配管P1〜P6,P10,P51〜P56およびバルブV1〜V3を含む。
配管P1の一端は給水源に接続され、配管P1の他端は加熱装置10に接続される。また、配管P1には、バルブV1が介挿されている。配管P2の一端は加熱装置10に接続され、配管P2の他端はタンク20に接続される。配管P3の一端はタンクに接続され、配管P3の他端はバルブV2に接続される。ここで、バルブV2は三方弁である。配管P4の一端はバルブV2に接続され、配管P4の他端はバルブV3に接続される。バルブV3は三方弁である。配管P5の一端はバルブV3に接続され、配管P5の他端はバルブV2に接続される。これにより、配管P4,P5およびバルブV2,V3により循環配管が形成されている。また、配管P5の途中には、凝縮器53が介挿されている。凝縮器53の詳細については後述する。
配管P10の一端は配管P4に接続され、配管P10の他端はシャワーまたは蛇口30に接続される。配管P6の一端は配管P1に接続され、配管P6の他端はバルブV3に接続される。この配管P6は、後述する配管P4およびP5内を循環する湯温が上昇しすぎた場合に、バルブV3を開放することにより給水源の温度の低い水を供給することにより、配管P4およびP5の温度を低下させるために設けられる。
次に、蒸気圧縮式加熱装置500の構成について説明する。配管P51の一端はタンク20に接続され、配管P51の他端は蒸発器51に接続される。配管P52の一端は蒸発器51に接続され、配管P52の他端は蒸気圧縮機52に接続される。配管P53の一端は蒸気圧縮機52に接続され、配管P53の他端は膨張弁54に接続される。なお、配管P53および配管P5の途中には、一個の凝縮器53が介挿される。配管P54の一端は膨張弁54に接続され、配管P54の他端はタンク20に接続される。
また、配管P55の一端は蒸発器51に接続され、配管P55の他端は膨張装置55に接続される。配管P56の一端は膨張装置55に接続され、配管P56の他端はタンク20に接続される。
次に、給湯装置100における流体の動きについて説明する。本実施における流体(媒体)は、水、湯および水蒸気のうちいずれか一つまたは複数である。
まず、バルブV1が開放され、配管P1内を水が流通し、加熱装置10により加熱される。加熱装置10により加熱された水(以下、湯と呼ぶ。)は、配管P2内を流通して、タンク20に貯えられる。タンク20内に貯えられた湯は、配管P3およびバルブV2を介して配管P4内を流通する。シャワーおよび蛇口30において湯が使用される場合、配管P4内を流通する湯が、配管P10内を流通することにより、シャワーおよび蛇口30から供給される。
配管P4内の湯がシャワーおよび蛇口30により使用されない場合、配管P4内の湯は、バルブV3および配管P5内を流通し、バルブV2を通って再び配管P4内に還流される。この場合、配管P4および配管P5の距離が長くなるに連れて、配管P4および配管P5内を循環する湯の温度が低下する。
本実施の形態においては、配管P5に介挿された凝縮器53により循環する湯の加熱が行われる。なお、凝縮機53は内部に熱交換手段を備え、一次側配管である熱供給配管と、二次側配管である熱吸収配管とを備える。本実施の形態においては、熱供給配管として配管P53を用い、熱吸収配管として配管P5を用いる。なお、図示していないが、熱供給配管と熱吸収配管とは、熱交換効率が好適なような構成を有する。
まず、タンク20内に貯えられた湯が配管P51内を流通して蒸発器51に供給される。湯は蒸発器51内において減圧されて蒸気になる。蒸気は蒸気圧縮機52に送られ、圧縮されてさらに高温になる。高温の蒸気は凝縮器53に与えられ、配管P5内を流通する湯に対して熱交換が行われる。それにより、蒸気の温度が低下し、配管P5内の湯の温度が上昇する。温度が低下した蒸気は、膨張器54内において湯になる。湯は配管P54内を流通してタンク20に戻される。
また、蒸発器51において蒸発されずに残存した湯は、配管P55内を通って膨張装置55に与えられる。残存した湯は、膨張装置55内において通常の湯になる。湯は配管P56内を流通してタンク20に戻される。
なお、図1においては図示していないが、各配管P1〜P6,P10,P51〜P56には、温度検知器が備えられ、温度検出センサの出力に応じて各バルブV1〜V3の開閉操作を行う制御装置が備えられている。
以上のように、配管P4,P5およびバルブV2,V3内を循環する湯温が低下した場合でも、蒸気圧縮式加熱装置500により湯を加熱することにより、湯温の低下を防止することができる。また、大型の加熱装置10を動作させることなく、蒸気圧縮式加熱装置500を稼動させることにより消費エネルギを抑制することができる。
また、蒸気圧縮式加熱装置500においては、瞬時の稼動が可能であり、かつ配管P5において湯の加熱を行うため、タンク20内の温度変動に左右されず、瞬時に最適温度に調整することができる。
さらに、蒸気圧縮式加熱装置500は、一般にエネルギ効率(取り出す熱量/圧縮機動力)が1.0以上であり、他の燃焼式加熱装置、もしくは電気ヒータと比較すると消費エネルギをより抑制することができる。
また、蒸気圧縮式加熱装置500は、一度加熱して貯えられたタンク20内の湯を利用して配管P5内の蒸気圧縮加熱をおこなうことができるので、エネルギ効率をさらに向上させ、消費エネルギを抑制することができる。
(第2の実施の形態)
図2は、第2の実施の形態に係る給湯装置100aの一例を示す模式図である。図2に示す給湯装置100aが図1に示す給湯装置100と異なるのは以下の点である。
図2の給湯装置100aは、図1の配管P56の代わりに配管P57を含むものである。配管P57の一端は膨張装置55に接続され、配管P57の他端は配管P1に接続される。
次に、給湯装置100aにおける流体の動きが、給湯装置100における流体の動きと異なるのは以下の点である。給湯装置100aにおいては、蒸発器51において蒸発されずに残存した湯は、膨張装置55に与えられる。残存した湯は、膨張装置55内において通常の湯になる。湯は配管P1を流通して加熱装置10に与えられる。
この場合、配管P4,P5およびバルブV2,V3内を循環する湯温が低下した場合でも、蒸気圧縮式加熱装置500により湯を加熱することにより、湯温の低下を防止することができる。また、大型の加熱装置10を動作させることなく、蒸気圧縮式加熱装置500を稼動させることにより消費エネルギを抑制することができる。
また、蒸気圧縮式加熱装置500においては、瞬時の稼動が可能であり、かつ配管P5において湯の加熱を行うため、タンク20内の温度変動に左右されず、瞬時に最適温度に調整することができる。
また、蒸気圧縮式加熱装置500は、一度加熱して貯えられたタンク20内の湯を利用して配管P5内の蒸気圧縮加熱をおこなうことができるので、エネルギ効率をさらに向上させ、消費エネルギを抑制することができる。
さらに、膨張装置55により蒸発器51において使用された蒸気を加熱装置10の上流に還流させることができるので、加熱装置10により加熱すべき温度上昇を減少させることができるので、加熱装置10の稼動を少なくすることができる。その結果、さらにエネルギ消費を低減することができる。
(第3の実施の形態)
図3は、第3の実施の形態に係る給湯装置100bの一例を示す模式図である。図3に示す給湯装置100bが図1および図2に示す給湯装置100,100aと異なるのは以下の点である。
図3の給湯装置100bは、図2の給湯装置100aの構成に、さらに制御装置60および複数の温度検出センサ61a,61b,61cを含む。また、給湯装置100bは、図2の給湯装置100aの配管P51の代わりに複数の配管P51a,〜,P51dおよびバルブV51a,〜,V51cを含む。
複数の温度検出センサ61a,61b,61cは、タンク20の垂直方向の異なる位置にそれぞれ配置される。制御装置60は、複数の温度検出センサ61a,61b,61cに接続される。
タンク20の垂直方向の異なる位置で、かつ複数の温度検出センサ61a,61b,61cの配置位置に対応するように、配管P51,P52,P53の一端がそれぞれ接続され、配管P51,P52,P53の他端が配管P51dの一端に接続される。配管P51dの他端は蒸発器51に接続される。
なお、配管P51,P52,P53には、それぞれバルブV51a,V51b,V51cが介挿されている。
制御装置60は、複数の温度検出センサ61a,61b,61cからの温度検出値に応じてバルブV51a,V51b,V51cのうちいずれか一つまたは複数を開放するように指示する。バルブV51a,V51b,V51cのいずれか一つまたは複数は、制御装置60からの指示に応じてタンク20内の湯を蒸発器51に供給する。
以上のように、配管P4,P5およびバルブV2,V3内を循環する湯温が低下した場合でも、蒸気圧縮式加熱装置500により湯を加熱することにより、湯温の低下を防止することができる。また、大型の加熱装置10を動作させることなく、蒸気圧縮式加熱装置500を稼動させることにより消費エネルギを抑制することができる。
また、蒸気圧縮式加熱装置500においては、瞬時の稼動が可能であり、かつ配管P5において湯の加熱を行うため、タンク20内の温度変動に左右されず、瞬時に最適温度に調整することができる。
また、蒸気圧縮式加熱装置500は、一度加熱して貯えられたタンク20内の湯を利用して配管P5内の蒸気圧縮加熱をおこなうことができるので、エネルギ効率をさらに向上させ、消費エネルギを抑制することができる。
さらに、膨張装置55により蒸発器51において使用された蒸気を加熱装置10の上流に還流させることができるので、加熱装置10により加熱される水の温度を高くすることができ、加熱装置10の稼動を少なくすることができる。その結果、さらにエネルギ消費を低減することができる。
また、複数の温度検出器61a〜61cおよび開閉装置V51a〜V51cにより加熱に適した最適温度の湯が、複数の配管P51a〜P51cから蒸発器51に供給される。したがって、蒸気圧縮式加熱装置500のエネルギ消費をさらに低減することができる。
以下、実施例1において、第1の実施の形態に係る給湯装置100を用いて消費エネルギの低減を確認し、実施例2において、第2の実施の形態に係る給湯装置100aを用いて消費エネルギの抑制を確認した。また、図4は、実施例における蒸気圧縮式加熱装置500の拡大図である。また、実施例における配管P1内の水温は10℃で設定しており、タンク20および配管P4内の湯温は60℃で設定し、配管P5内の湯温は55℃で設定している。
(実施例1)
実施例1における給湯装置100の条件は以下の通りである。蒸気圧縮機52の圧縮比は4.7であり、圧縮機効率は0.5であり、循環流量は23Kg/minであり、循環入水温度は55度であり、循環水出口温度は60度であり、増熱エネルギは8.0kWであり、凝縮水目標温度は60度である。この場合、配管P51,〜,P55内の湯のパラメータは以下のようになる。
Figure 2006183967
表1に示すように、配管P51における湯の温度は55℃であり、流量は0.08kg/s(4.5kg/min)であった。
配管P52における温度飽和蒸気流量は0.0031Kg/s(0.1575kg/min)であり、蒸発熱量は7.6kWであった。飽和圧力は0.00421MPa(4.210kPa)であり、水入り口温度比容積は0.003017kg/m3 であった。吸い込み流量が0.104m3 /s(373m3 /h)であり、比エンタルピは2555313J/kg(2555kJ/kg)であり、比エントロピは8455J/kg(8kJ/kg)であった。
配管P53における圧縮後圧力は0.0198077MPa(19.8kPa)であり、温度(等エントロピ)は169℃であり、エンタルピは2818101J/kg(2818kJ/kg)であり、断熱熱落差は263kJ/kgであり、圧縮仕事は1.64kWであった。
配管P54における凝縮水圧力は0.02MPa(19.8kPa)であり、凝縮水温度は60℃であり、目標凝縮水温度との差は0℃であり、エンタルピは250527J/kg(251kJ/kg)であり、加熱から凝縮までにおけるエンタルピ差は2568kJ/kgであり、熱交換は8.0であった。
配管P55における温度は30℃であり、蒸発潜熱は2430195J/kg(2430kJ/kg)であり、流量は0.073kg/min(4.354kg/min)であり、顕熱は7.59kWであった。また、給湯装置100における成績係数COP(Coefficient of Performance)は4.9であった。
(実施例2)
実施例3における給湯装置100aの条件は以下の通りである。蒸気圧縮機52の圧縮比は16.3であり、圧縮機効率は0.5であり、循環流量は23Kg/minであり、循環入水温度は55℃であり、循環水出口温度は60℃であり、増熱エネルギは8.0kWであり、凝縮水目標温度は60℃である。この場合、配管P51,〜,P55内の湯のパラメータは以下のようになる。
Figure 2006183967
表2に示すように、配管P51における湯の温度は55℃であり、流量は0.04kg/s(2.4kg/min)であった。
配管P52における温度飽和蒸気流量は0.0029Kg/s(0.1725kg/min)であり、蒸発熱量は7.1kWであった。飽和圧力は0.00122MPa(1.216kPa)であり、水入り口温度比容積は0.00932kg/m3 であった。吸い込み流量が0.309m3 /s(1111m3 /h)であり、比エンタルピは2518955J/kg(2519kJ/kg)であり、比エントロピは8904J/kg(9kJ/kg)であった。
配管P53における圧縮後圧力は0.0198078MPa(19.8kPa)であり、温度(等エントロピ)は282℃であり、エンタルピは3040733J/kg(3041kJ/kg)であり、断熱熱落差は522kJ/kgであり、圧縮仕事は3.00kWであった。
配管P54における凝縮水圧力は0.02MPa(19.8kPa)であり、凝縮水温度は60℃であり、目標凝縮水温度との差は0℃であり、エンタルピは250527J/kg(251kJ/kg)であり、加熱から凝縮までにおけるエンタルピ差は2790kJ/kgであり、熱交換は8.0であった。
配管P55における温度は10℃であり、蒸発潜熱は2477564J/kg(2478kJ/kg)であり、流量は0.038kg/min(2.269kg/min)であり、顕熱は7.12kWであった。また、給湯装置100における成績係数COP(Coefficient of Performance)は2.7であった。
(評価)
実施例1および2の結果を比較すると、飽和水蒸気流量において実施例1では、373(m3/h)であるのに対し、実施例2では1111(m3/h)であった。その結果、実施例1の方は、吸い込み流量が少ないため、タンク20内のわずかな湯の量により配管P5内の温度低下した湯の湯温を上昇できることがわかった。
また、圧縮比において実施例1では、4.7であるのに対し、実施例2では16.3であった。一般に、圧縮比は配管P55から還流される湯温が上昇するに伴い低い値を示すことが推測できる。この場合、圧縮比が低くなるに伴い、エネルギ効率が悪くなる。その結果、実施例1よりも実施例2の方がエネルギ効率の面では優れていることが分かった。
さらに、成績係数COPにおいて実施例1では、4.9であるのに対し、実施例2においては2.7であった。一般に、成績係数は、冷凍サイクルで消費された動力(入力)と冷凍能力の比であらわされることから、総合評価においては、実施例1の方が優れていることが分かった。すなわち、実施例2は、従来の燃焼装置と比較しても充分優れており、さらに実施例2よりも実施例1の方が優れていることが分かった。
上記第1〜第3の実施の形態においては、水、湯または蒸気が流体に相当し、給湯装置100,100a,100bが給湯装置に相当し、加熱装置10が加熱装置に相当し、配管P1が第1の配管に相当し、タンク20がタンクに相当し、配管P2が第2の配管に相当し、配管P4およびP5が循環配管に相当し、配管P10が供給配管に相当し、シャワーまたは蛇口30が供給先に相当し、蒸気圧縮式加熱装置500が蒸気圧縮式加熱装置に相当し、蒸発器51が蒸発器に相当し、蒸気圧縮機52が蒸気圧縮機に相当し、凝縮器53が凝縮器に相当し、膨張弁54が膨張弁に相当し、配管P53が熱供給配管に相当し、配管P5が熱吸収配管に相当し、配管P51〜P54が閉塞配管に相当し、膨張装置55が膨張装置に相当し、配管P51a,P51b,P51cが複数の配管に相当し、温度検出器61a,61b,61cが複数の温度検出器に相当し、バルブV51a,V51b,V51cが開閉装置に相当する。
本発明は、上記の好ましい第1〜第3の実施の形態に記載されているが、本発明はそれだけに制限されない。本発明の精神と範囲から逸脱することのない様々な実施形態が他になされることは理解されよう。さらに、本実施形態において、本発明の構成による作用および効果を述べているが、これら作用および効果は、一例であり、本発明を限定するものではない。
第1の実施の形態に係る給湯装置の一例を示す模式図 第2の実施の形態に係る給湯装置の一例を示す模式図 第3の実施の形態に係る給湯装置の一例を示す模式図 実施例における蒸気圧縮式加熱装置の拡大図
符号の説明
10 加熱装置
20 タンク
30 シャワーまたは蛇口
51 蒸発器
52 蒸気圧縮機
53 凝縮器
54 膨張弁
55 膨張装置
61a,61b,61c 温度検出器
100,100a,100b 給湯装置
500 蒸気圧縮式加熱装置
P1,P2,P4,P5,P10,P51〜P54 配管
P51a,P51b,P51c 配管
V51a,V51b,V51c バルブ

Claims (6)

  1. 給水源から供給された流体を所定の温度に加熱する給湯装置であって、
    前記給水源から供給された流体を加熱する加熱装置と、
    前記給水源と前記加熱装置との間を前記流体が流通できるように接続された第1の配管と、
    前記加熱装置により加熱された流体を貯えるタンクと、
    前記加熱装置と前記タンクとの間を前記加熱された流体が流通できるように接続された第2の配管と、
    前記タンク内に貯蓄された流体を前記タンク外において循環させる循環配管と、
    前記循環配管から供給先へ前記加熱された流体を供給する供給配管と、
    前記循環配管に介挿され、前記循環配管内の流体を加熱する蒸気圧縮式加熱装置とを備えることを特徴とする給湯装置。
  2. 前記蒸気圧縮式加熱装置は、
    蒸発器、蒸気圧縮機、凝縮器および膨張弁により構成され、
    前記凝縮器は、熱供給配管と、熱吸収配管とを備え、
    前記蒸気圧縮式加熱装置は、
    前記蒸気圧縮機、前記凝縮器の熱供給配管、および前記膨張弁の順に閉塞された閉塞配管を有し、前記閉塞配管の両端が前記タンクに接続され、
    前記凝縮器の熱吸収配管は、前記循環配管に介挿されたことを特徴とする請求項1記載の給湯装置。
  3. 前記蒸気圧縮式加熱装置は、
    蒸発器からの流体を膨張させる膨張装置をさらに備え、
    前記膨張装置は、前記蒸発器からの流体を膨張させて前記タンクに還流させることを特徴とする請求項2記載の給湯装置。
  4. 前記蒸気圧縮式加熱装置は、
    蒸発器からの流体を膨張させる膨張装置をさらに備え、
    前記膨張装置は、前記蒸発器からの流体を膨張させて前記加熱装置の上流の前記第1の配管に還流させることを特徴とする請求項2記載の給湯装置。
  5. 前記蒸気圧縮式加熱装置は、
    前記蒸発器および前記タンクの間に複数の配管を有し、
    前記複数の配管は、前記タンクの垂直方向に異なる位置にそれぞれ接続されたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の給湯装置。
  6. 前記蒸気圧縮加熱装置は、
    前記タンク内に複数の温度検出器を有し、かつ前記複数の配管にそれぞれ開閉装置を有し、
    前記開閉装置は、前記複数の温度検出器の値に応じて前記複数の配管内の流体の流通制御を行うことを特徴とする請求項5記載の給湯装置。
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