JP2006182884A - インクジェット用インク組成物の製造方法およびインクジェット用インク組成物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 色材分散性を有さない分散剤を用いて、非水溶媒中に、該非水溶媒に不溶な樹脂で被覆された色材を分散処理することを特徴とするインクジェット用インク組成物の製造方法及び該製造方法により製造されたインクジェットインク組成物。
【選択図】 なし
Description
されている。これは、インク中の色剤成分に静電力を作用させるための複数個の個別電極を、貫通孔の形成された絶縁性基板とこの貫通孔に対応して形成された制御電極とからなる制御電極基板と、この貫通孔のほぼ中心位置に配置された凸状インクガイドとから構成し、この凸状インクガイドの表面を表面張力でインクをインク滴飛翔位置まで運び、制御電極に所定の電圧を印加することで記録媒体にインク滴を飛翔させ記録するものである。
かしながら、通常の分散では、粗大粒子状の色材粒子が生成したり、あるいは0.2μm以下の微粒子状の顔料微粒子が生成し、平均粒径が0.3〜4μm程度で粒径が揃っていて、かつ、0.2μm以下の微小な色材粒子が少ないものを分散で得ることは困難なのが実情であった。
本発明の第二の目的は、顔料が均一に微粒子分散され、顔料単独の微小粒子がないことにより、低電圧、高周波数での、吐出性に優れた静電方式インクジェットインク組成物を提供することである。
本発明の第三の目的は、顔料が均一に微粒子分散され、顔料単独の微小粒子がないことにより、ノズル部、配管部等インクジェット記録装置内での、顔料粒子の付着、目詰まりが起きない吐出安定性が優れた静電方式インクジェットインク組成物を提供することである。
即ち本発明は以下の通りである。
(2)該分散処理を、色材を被覆している該非水溶媒に不溶な樹脂のガラス転移点以上の温度で行うことを特徴とする上記(1)に記載のインクジェット用インク組成物の製造方法。
(3)分散剤が、下記一般式(1)で表される繰返し単位を主鎖に含むグラフトポリマーであることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載のインクジェット用インク組成物の製造方法。
(5)色材分散性を有さない分散剤が、上記一般式(1)で表される繰返し単位を主鎖に含むグラフトポリマーであることを特徴とする上記(4)に記載のインクジェット用インク組成物。
〔非水溶媒〕
本発明で使用される非水溶媒は、比誘電率1.5〜20および表面張力15〜60mN/m(25℃において)を有する非極性の絶縁性溶剤が好ましく、毒性の少ないこと、引火性が少ないこと、臭気が少ないものがよい。このような非水溶媒の例としては、直鎖状もしくは分岐状の脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素、石油ナフサおよびこれらのハロゲン置換体等から選ばれた溶媒が挙げられる。例えばヘキサン、オクタン、イソオクタン、デカン、イソデカン、デカリン、ノナン、ドデカン、イソドデカン、エクソン社のアイソパーE、アイソパーG、アイソパーH、アイソパーL、フィリップ石油社のソルトール、出光石油化学社のIPソルベント、石油ナフサではシェル石油化学社のS.B.R.、シェルゾール70、シェルゾール71、モービル石油社のベガゾール等から選ばれた溶媒を単独あるいは混合して用いる。
ハロゲン置換の炭化水素系溶媒としてフルオロカーボン系溶媒があり、例えばC7F16、C8F18などのCnF2n+2で表されるパーフルオロアルカン類(住友3M社製「フロリナートPF5080」、「フロリナートPF5070」(商品名)等)、フッ素系不活性液体(住友3M社製「フロリナートFCシリーズ」(商品名)等)、フルオロカーボン類(デュポンジャパンリミテッド社製「クライトックスGPLシリーズ」(商品名)等)、フロン類(ダイキン工業(株)製「HCFC−141b」(商品名)等)、[F(CF2)4CH2CH2I]、[F(CF2)6I]等のヨウ素化フルオロカーボン類(ダイキンファインケミカル研究所製「I−1420」、「I−1600」(商品名)等)等がある。
シリコーンオイルとしてはこれらの具体例に限定されるものではない。これらのジメチルポリシロキサンは、その分子量により非常に広い粘度範囲のものが入手可能であるが、1〜20cStの範囲のものを用いるのが好ましい。これらのジメチルポリシロキサンは、イソパラフィン系炭化水素同様、1010Ω・cm以上の体積抵抗率を有し、高安定性、高安全性、無臭性といった特徴を有している。またこれらのジメチルポリシロキサンは、表面張力が低いことに特徴があり、18〜21mN/mの表面張力を有している。
次に本発明で使用される色材について詳細に述べる。
色材としては、特に限定されるものではなく、一般に市販されているすべての有機顔料および無機顔料、もくしは顔料を分散媒に不溶性の樹脂等に分散させたもの、あるいは顔料表面に樹脂をグラフト化したもの等を用いることができる。
有機顔料および無機顔料の具体例としては、例えば、イエロー色を呈するものとして、C.I.ピグメントイエロー1(ファストイエローG等)、 C.I.ピグメントイエロー74の如きモノアゾ顔料、C.I.ピグメントイエロー12(ジスアジイエローAAA等)、 C.I.ピグメントイエロー17の如きジスアゾ顔料、 C.I.ピグメントイエロー180の如き非ベンジジン系のアゾ顔料、C.I.ピグメントイエロー100(タートラジンイエローレーキ等)の如きアゾレーキ顔料、 C.I.ピグメントイエロー95(縮合アゾイエローGR等)の如き縮合アゾ顔料、C.I.ピグメントイエロー115(キノリンイエローレーキ等)の如き酸性染料レーキ顔料、 C.I.ピグメントイエロー18(チオフラビンレーキ等)の如き塩基性染料レーキ顔料、フラバントロンイエロー(Y−24)の如きアントラキノン系顔料、イソインドリノンイエロー3RLT(Y−110)の如きイソインドリノン顔料、キノフタロンイエロー(Y−138)の如きキノフタロン顔料、イソインドリンイエロー(Y−139)の如きイソインドリン顔料、C.I.ピグメントイエロー153(ニッケルニトロソイエロー等)の如きニトロソ顔料、C.I.ピグメントイエロー117(銅アゾメチンイエロー等)の如き金属錯塩アゾメチン顔料等が挙げられる。
次に非水溶媒に不溶な樹脂について説明する。
上記の非水溶媒に不溶な樹脂としては、種々公知の天然もしくは合成樹脂を用いることができる。例えばアクリル樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル−酢酸ビニル樹脂、スチレン−ブタジエン樹脂、スチレン−アクリル樹脂等がある。これらの樹脂に前記の顔料類を分散させる手法としては、電子写真用トナ
ーの製造プロセスに見られるような、種々公知の方法を用いればよい。
その他、市販の樹脂で被覆された色材粒子を用いることができ、具体的には前述のロジンエステル樹脂で顔料を被覆したマイクロリス−T顔料が挙げられる。
非水溶媒に不溶な樹脂により色材が被覆された粒子(樹脂被覆色材粒子)は、色材を前述の非水溶媒に不溶な樹脂(以降、単にバインダー樹脂ともいう)で被覆して着色混和物とし、該着色混和物を、好ましくは粉砕後、色材分散性を有さない分散剤により、非水溶媒中で分散することにより形成することができる。
例えば、 着色混和物は、以下の方法で調製することができる。
(2)バインダー樹脂を溶剤に溶解し、色材を加え、ボールミル、アトライター、サンドグラインダー等で湿式分散し、溶剤を蒸発させて着色混和物を得るか、または、分散物を前記バインダー樹脂の非溶剤中に注ぎ、沈殿させて混和物を得、その後乾燥させて着色混和物を得る方法。
(3)フラッシング法で、顔料の含水ペースト(ウェットケーキ)を樹脂または樹脂溶剤と共に混練し、水を樹脂または樹脂溶液で置換した後、水および溶剤を減圧乾燥して着色混和物を得る方法。
この分散工程においては、一般的には、着色混和物100質量部に対し、色材分散性を有さない分散剤を一般的には5〜100質量部、好ましくは10〜50質量部使用し、非水溶媒中、分散処理を行うものである。
本発明における色材分散性を有さない分散剤を用いた分散処理時の温度は、一般的には10℃以上が好ましい。
なお、分散処理時の温度は、樹脂被覆色材粒子間で熱融合を起こし、微小な色材粒子の割合を減少させる点で、色材を被覆している非水溶媒に不溶な樹脂のTg以上の温度が好ましく、前記非水溶媒に不溶な樹脂のTg+1℃〜Tg+30℃がより好ましい。
分散時間は1〜15時間が好ましく、1〜10時間がより好ましい。
Tgの測定は、示差熱測定装置、粘弾性測定装置を用いて測定できる。
加熱分散処理時間は、1〜10時間が好ましい。
また、分散剤として、色材分散性を持たない分散剤を使用しているため、色材のみからなる微小粒子が存在しない分散物を得ることができる。
メディア径は特に限定されるものではないが、例えば直径0.1mm〜10mm程度のものが使用できる。一般的には、メディアが大きいほど粒径分布が広くなり、小さいほど小粒径まで分散できる傾向にある。また、メディアの充填率も特に限定されるものではないが、50%〜90%のメディア充填率が好ましい。メディアの充填率と分散性能は密接な関係があり一般的に充填率を高くできれば分散効率が向上することが知られている。横型のミルの場合、たて型と比較して起動時のメディアのロック現象が全く起こらないため、ベッセル容量に対して充填率を80〜85%とするのが好ましい。
分散液温度の制御方法としては、分散工程での冷媒の温度を一定に設定して目的の分散液温度に調節してもよく、また、何度かに分け分散液温度を上昇させて目的の分散液温度に調節してもよい。
さらに好ましい分散剤の使用割合は、着色混和物100質量部に対し、5〜40質量部であり、特に好ましくは5〜30質量部である。
である。また、0.2μm以下の微小な色材粒子の割合は、体積基準で5%以下が好ましく、より好ましくは4%以下の範囲で、特に好ましくは3%以下の範囲である。
1.着色混和物と分散剤を予め混合した顔料組成物を非水溶媒中に添加して分散する;
2.非水溶媒に着色混和物と分散剤を別々に添加して分散する;
等の方法があり、これらのいずれによっても目的とする効果が得られる。
上述のように、本発明では、分散剤として、非水溶媒中で色材分散性を有しない分散剤を使用する。
「色材分散性を有しない分散剤」とは、非水溶媒中、表面に樹脂を有する色材(樹脂被覆色材粒子)の分散に寄与するが、色材のみからなる粒子の分散には寄与しない分散剤であり、より具体的には、非水溶媒、色材、分散剤を含有する系において、非水溶媒に、体積平均粒径が小さい(例えば0.5μm以下)色材粒子を分散安定化させない性質を有する分散剤であり、例えば、以下の方法により評価することができる。
好ましくは、色材1質量部に対して、分散剤0.5質量部、非水溶媒10質量部、メディアとしてガラスビーズ35質量部を用い、分散機としてはペイントシェイカー、ダイノミルを用いる。分散条件としては、1〜6時間行い、分散過程での体積平均粒径を評価する。本発明の分散剤は、0.5μm以下の色材粒子を得ることができない分散剤を意味する。
ミノエチルメタクリレート、ビニルピリジン、ビニルピロリジン、ビニルピペリジン、ビニルラクタムなどの塩基性基モノマーが挙げられる。また、この他にはスチレン―ブタジエン共重合体、特開昭60−10263号公報に開示されているスチレンと長鎖アルキルメタクリレートのブロック共重合体、特開平6−95436号公報に開示されているブロック共重合体等が挙げられる。また、特開平4−350669号公報や特開平5−188657号公報で開示されているグラフト共重合体や、特開平11−43638号公報に開示されているグラフト基含有の非水溶媒に可溶性のランダム共重合体、特開平10−316917号公報に開示されている部分架橋重合体、特開平10−316920号公報に開示されている主鎖末端にグラフト基含有の部分架橋重合体などが顔料分散剤として挙げられる。好ましい顔料用分散剤としては、特開平3−188469号、特開平4−350669号、特開平5−188657号各公報に開示されているグラフト共重合体等が挙げられる。しかしながら、顔料分散剤としてはこれらに限定されるものではない。
R1及びR2の有機基としては、例えば、アルキル基(メチル基、エチル基、プロピル基、フェニルメチル基、フェニルエチル基等)、または、アリール基(フェニル基、トリル基等)を挙げることができる。
が好ましい。
R21及びR22は、同じでも異なっていてもよく、それぞれ水素原子またはメチル基を示す。
X21は、単結合または、C、H、N、O、S、Pより選ばれた2種以上の原子よりなる総原子数が50個以下の2価の連結基を示す。
Gは、下記一般式(3)で示される構成単位を少なくとも含む質量平均分子量が500以上のポリマー成分、または、質量平均分子量500以上のポリジメチルシロキサン基を示す。
R31およびR32は、同じでも異なっていてもよく、それぞれ水素原子またはメチル基を示す。
R33は、水素原子または、置換基を有していてもよい炭素数1から30の炭化水素基を示す。R33の炭化水素基中に、エーテル結合、エステル結合、アミド結合、カーバメート結合、アミノ基、ヒドロキシル基、または、ハロゲン置換基を含んでいても良い。
X31は、単結合または、C、H、N、O、S、Pより選ばれた2種以上の原子よりなる総原子数が50個以下の2価の連結基を示す。
なお、一般式(2M)で表されるマクロモノマーの質量平均分子量は500〜500,000の範囲内であり、かつ多分散度(質量平均分子量/数平均分子量)が、1.0〜7.0の範囲内であるマクロモノマーが好ましい。また、一般式(2M)で表されるマクロモノマーは、末端にラジカル重合性官能基を有するポリジメチルシロキサンであってもよい。
ン類等が挙げられる。
R41、R42は、同じでも異なっていてもよく、それぞれ水素原子またはメチル基を示す。
R43は、水素原子または、置換基を有していてもよい炭素数1から30の炭化水素基を示す。R43の炭化水素基中に、エーテル結合、エステル結合、アミド結合、カーバメート結合、アミノ基、ヒドロキシル基、または、ハロゲン置換基を含んでいても良い。
X41は、単結合または、C、H、N、O、S、Pより選ばれた2種以上の原子よりなる総原子数が50個以下の2価の連結基を示す。
本発明において、樹脂被覆色材粒子を、分散剤を用いて分散媒中に分散(粒子化)させるが、粒子の荷電量を制御するために荷電調整剤を併用することが好ましい。
好適な荷電調整剤としては、ナフテン酸ジルコニウム塩、オクテン酸ジルコニウム塩等の有機カルボン酸の金属塩、ステアリン酸テトラメチルアンモニム塩等の有機カルボン酸のアンモニム塩、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム塩、ジオクチルスルホコハク酸マグネシウム塩等の有機スルホン酸の金属塩、トルエンスルホン酸テトラブチルアンモニウム塩等の有機スルホン酸のアンモニウム塩、スチレンと無水マレイン酸のコポリマーをアミンで変性したカルボン酸基を含有するポリマー等の側鎖にカルボン酸基を有するポリ
マー、メタクリル酸ステアリルとメタクリル酸のテトラメチルアンモニウム塩の共重合体等の側鎖にカルボン酸アニオン基を有するポリマー、スチレンとビニルピリジンの共重合体等の側鎖に窒素原子を有するポリマー、メタクリル酸ブチルとN−(2−メタクリロイルオキシエチル)−N,N,N−トリメチルアンモニウムトシラート塩との共重合体等の側鎖にアンモニウム基を有するポリマー等が挙げられる。中でも、本発明においては、長時間安定性した荷電を保持する観点から、ポリマーの荷電調整剤を用いることが好ましい。なお、粒子に付与される荷電は、正荷電であっても負荷電であっても良い。
本発明においては、さらに、腐敗防止のために防腐剤や、表面張力を制御するための界面活性剤等を目的に応じて含有することができる。
以上のようにして作製したインク組成物を、インクジェット記録方式により、被記録媒体へ記録するが、本発明においては、長時間のインクジェット記録において常に安定してインク滴を吐出するため、下記条件(A)〜(D)のすべてを満足するインク組成物を使用することが好ましい。
(A)インク組成物の20℃での電気伝導度が、10nS/m〜300nS/mの範囲内である。
(B)荷電粒子の電気伝導度が、インク組成物の電気伝導度の50%以上である。
(C)荷電粒子の体積平均粒径が、0.2〜5.0μmの範囲内である。
(D)インク組成物の20℃での粘度が、0.5〜5mPa・sの範囲内である。
粒子の電気伝導度は、インク組成物を遠心沈降し、粒子を沈降させた上澄み液の電気伝導度を測定し、インク組成物の電気伝導度から差し引いた値である。
本発明では、粒子の電気伝導度が、インク組成物の電気伝導度の50%以上であることが好ましい。静電界を利用したインクジェット記録方式では、インク滴が吐出する際、荷電粒子の濃縮が起こるが、50%以上の場合には、この濃縮が生じず、結果として、被記録媒体に記録された際インクのにじみも生じない。さらに好ましくは60%以上である。
また、粒子の荷電量は、5〜200μC/gの範囲が好ましい。荷電量が5μC/g以上の場合に、濃縮が十分であり、また200μC/g以下の場合に、過度に濃縮されることもなく、ヘッド吐出口でのインクの詰まりが防止できる。より好ましくは10〜150μC/g、更に好ましくは15〜100μC/gの範囲である。
また、インク組成物の表面張力は、10〜70mN/mの範囲内であることが好ましい。表面張力が10mN/m以上の場合に、ヘッドのインク吐出口からインク組成物が液だれしてしまうという問題が生じず、また、70mN/m以下の場合に、インク滴の吐出が良好である。さらに好ましくは、15〜50mN/mの範囲である。
以上に記述したインク組成物を、インクジェット記録方式により、被記録媒体へ記録するが、本発明においては、静電界を利用したインクジェット記録方式を用いることが好ましい。静電界を利用するインクジェット記録方式は、制御電極と被記録媒体背面の背面電極間に電圧を印加することにより、インク組成物の荷電粒子を静電力によって吐出位置に濃縮し、吐出位置から記録媒体へ飛翔させる方式である。制御電極と背面電極間に印加する電圧は、例えば荷電粒子が正の場合、制御電極が正極であり背面電極が負極となる。背面電極へ電圧を印加する代わりに被記録媒体に帯電を行っても同様の効果が得られる。
まずは、図1に示す記録媒体に片面4色印刷を行う装置の概要について説明する。
図1に示されるインクジェット記録装置1は、フルカラー画像形成を行うための4色分の吐出ヘッド2C、2M、2Y及び2Kから構成される吐出ヘッド2にインクを供給し、さらに吐出ヘッド2からインクを回収するインク循環系3、図示されないコンピュータ、RIP等の外部機器からの出力により吐出ヘッド2を駆動させるヘッドドライバ4、位置制御手段5を備える。またインクジェット記録装置1は、3つのローラ6A、6B、6Cに張架された搬送ベルト7、搬送ベルト7の幅方向の位置を検知可能な光学センサなどで構成された搬送ベルト位置検知手段8、記録媒体Pを搬送ベルト上に保持するための静電吸着手段9、画像形成終了後に記録媒体Pを搬送ベルト7から剥離するための除電手段10及び力学的手段11を備える。搬送ベルト7の上流、下流には、記録媒体Pを図示されないストッカーから搬送ベルト7に供給するフィードローラ12及びガイド13、剥離後の記録媒体Pへインクを定着させると共に図示されない排紙ストッカーに搬送する定着手段14及びガイド15が配置されている。またインクジェット印刷装置1の内部には、搬送ベルト7を挟んで吐出ヘッド2に対向する位置には、記録媒体位置検出手段16を有し、さらにインク組成物から発生する溶媒蒸気を回収するための排出ファン17及び溶媒蒸気吸着材18からなる溶媒回収部が配置され、装置内部の蒸気は該回収部を通って装置外部に排出される。
本発明で好適に使用されるインクジェットヘッドは、インク流路内での荷電粒子を電気泳動させて開口付近のインク濃度を増加させ、吐出を行うインクジェット方法であり、主に記録媒体又は記録媒体背面に配置された対向電極に起因する静電吸引力によりインク滴の吐出を行うものである。従って、記録媒体又は対向電極がヘッドに対向していない場合や、ヘッドと対向する位置にあっても記録媒体又は対向電極に電圧が印加されていない場合には、誤って吐出電極に電圧が印加された場合や振動が与えられた場合でもインク滴の吐出は起こらず、装置内を汚すことはない。
と、絶縁層48の上側に形成されたガード電極50と、ガード電極50を覆う絶縁層52とを有する。また、基板74は、絶縁層44の下側に形成された第2吐出電極56と、第2吐出電極56を覆う絶縁層58とを有する。ガード電極50は、第1吐出電極46や第2吐出電極56に印加された電圧によって隣接する吐出部に電界上の影響が生じることを防止するために設けられる。
その際、第1吐出電極46と第2吐出電極56の両者にパルス電圧が印加された場合にのみインク滴Gが吐出するように、第1吐出電極46と第2吐出電極56とに印加する電圧値を調整しておく。
静電界を利用したインクジェット記録方式では、インク組成物中の荷電粒子が濃縮されて吐出する。したがって、長時間インクの吐出を行うと、インク組成物中の荷電粒子が減量し、インク組成物の電気伝導度が低下する。また、荷電粒子の電気伝導度とインク組成物の電気伝導度との割合が変化する。さらに、吐出の際、直径の小さな荷電粒子よりも大きな荷電粒子が優先して吐出する傾向にあるため、荷電粒子の平均直径が小さくなる。また、インク組成物中の固形物の含有量が変化するため、粘度も変化する。これら物性値の変化により、結果として、吐出不良を起したり、記録された画像の光学濃度の低下やインクのにじみが発生する。このため、当初インクタンクへ仕込んだインク組成物よりも、高濃度(固形分濃度が高い)のインク組成物を補充することにより、荷電粒子の減量を防止し、インク組成物の電気伝導度や、荷電粒子の電気伝導度とインク組成物の電気伝導度との割合を一定の範囲に留めることができる。また、平均粒子粒径や粘度も維持することができる。さらに、インク組成物の物性値を、一定の範囲内に保つことにより、インク吐出が長時間安定して均一に行われる。この際の補充は、例えば、使用しているインク液の電気伝導度や光学濃度等の物性値を検出し、不足量を算出して、機械的または人力で成されることが好ましい。また、画像データを基に使用するインク組成物の量を算出し、機械的または人力で成されてもよい。
本発明においては、用途に応じて様々な被記録媒体を用いることができる。例えば、紙、プラスチックフィルム、金属、及び、プラスチックまたは金属がラミネートまたは蒸着された紙、金属がラミネートまたは蒸着されたプラスチックフィルム等を用いれば、インクジェット記録することにより、直接印刷物を得ることができる。被記録媒体の形状は、シート状のように平面的であっても、円筒形状のように立体的であってもよい。
本発明においては、被記録媒体へのインク吐出後、適当な加熱手段によりインクを定着することが好ましい。用いられる加熱手段としては、ヒートローラー、ヒートブロック、ベルト加熱等の接触式加熱装置および、ドライヤー、赤外線ランプ、可視光線ランプ、紫外線ランプ、温風式オーブン等の非接触式加熱装置を用いることができる。これらの加熱装置は、インクジェット記録装置と連携し、一体となっていることが好ましい。
メタクリル酸ステアリルを、メルカプトプロピオン酸の存在下ラジカル重合させ、末端カルボン酸のポリマーを得た。次にこのポリマーをジシクロヘキシルカルボジイミドを縮合剤に用い、メタクリル酸ヒドロキシエチルと反応させることにより、末端にメタクリロイル基を有するメタクリル酸ステアリルのポリマーを得た。質量平均分子量は10000であった。これのポリマー55質量部とp−アセトキシスチレン45質量部とをラジカル重合させることにより、グラフトポリマーP−4を得た。質量平均分子量は、65000であった。
前記例示した、他のグラフトポリマーも対応するモノマーの組み合わせを変えることにより同様に合成することができる。
顔料としてリノールブルーFG−7350(Pigment Blue15:3東洋インキ社製)10質量部、アイソパーG 80質量部、グラフトポリマーP−4をアイソパーGに加熱溶解して調液した20質量%溶液を25質量部、および3G−Xガラスビーズ350質量部とともにペイントシェイカー(東洋精機KK)で30分間予分散した後、ダイノミルKDL型(シンマルエンタープライズ社)にて2000rpmで恒温槽NESLAB RTE7(エムエス機器(株))を用いて、分散液の液温度を30℃に制御しながら5時間湿式分散した。分散終了後、分散液中の顔料樹脂粒子の体積平均粒径を超遠心式自動粒度分布測定装置CAPA700(堀場製作所)にて測定したところ、1.3μmであった。更に分散を続けたが体積平均粒径はそれ以下にはならず、顔料を分散できないことがわかった。
顔料としてリノールブルーFG−7350のかわりに、黒色顔料としてカーボンブラック(MA100、三菱化学(株)製)を用い、グラフトポリマーP−4の代わりにP−7を用いた他は、色材分散性評価―1と同様にして、顔料分散を行った。体積平均粒径は、1.2μmであった。更に分散を続けたが体積平均粒径はそれ以下にはならず、顔料を分散できないことがわかった。
顔料としてリノールブルーFG−7350のかわりに、マゼンタ顔料として、モノアゾレーキ顔料C.I.Pigment Red(57:1)(Symuler Brilliant Carmine 6B229、大日本インキ化学工業(株)製)を用い、グラフトポリマーP−4の代わりにP−11を用いた他は、色材分散性評価―1と同様にして、顔料分散を行った。体積平均粒径は、1.2μmであった。更に分散を続けたが体積平均粒径はそれ以下にはならず、顔料を分散できないことがわかった。
顔料としてリノールブルーFG−7350のかわりに、黄色顔料として、ジスアゾ顔料
C.I.Pigment Yellow180(Toner Y HG、クラリアント(株)製)を用い、グラフトポリマーP−4の代わりにP−12を用いた他は、色材分散性評価―1と同様にして、顔料分散を行った。体積平均粒径は、1.3μmであった。更に分散を続けたが体積平均粒径はそれ以下にはならず、顔料を分散できないことがわかった。
青色顔料としてリノールブルーFG−7350(Pigment Blue15:3東洋インキ社製)100質量部、樹脂としてメチルメタクリレート/ブチルメタクリレート/ステアリルメタクリレート/トリメチルアンモニウムエチルメタクリレート(陰イオン、p−トルエンスルホン酸イオン)共重合体(38/47/10/5質量比、質量平均分子量10000、ガラス転移温度Tg40℃)200質量部をトリオブレンダーで予備粉砕しよく混合した後に、100℃に加熱した卓上型ニーダーPBV(入江商会社製)で溶融混練(120分)した。上記の顔料混練物(着色混和物)をピンミルで粉砕した。次に粉砕した顔料混練物10質量部、アイソパーG80質量部、グラフトポリマーP−4をアイソパーGに加熱溶解して調液した20質量%溶液を12.5質量部、および3G−Xガラスビーズ350質量部とともにペイントシェイカー(東洋精機KK)で30分間予分散した後、ダイノミルKDL型(シンマルエンタープライズ社)にて2000rpmで恒温槽NESLAB RTE7(エムエス機器(株))を用いて、分散液の液温度を30℃に制御しながら4時間湿式分散し、次いで60℃に昇温して2時間湿式分散した。分散終了後、分散液中の顔料樹脂粒子(非水溶媒に不溶な樹脂で被覆された色材)の体積平均粒径を超遠心式自動粒度分布測定装置CAPA700(堀場製作所)にて測定したところ、1.02μmであった。また、0.2μm以下の微粒子の割合は体積基準で0.2%であった。分散液を走査電子顕微鏡にて観察したところ、顔料微小粒子は認められなかった。
インク組成物の20℃での電気伝導度を、LCRメーター(安藤電気(株)社製AG−4311)及び液体用電極(川口電機製作所(株)社製LP−05型)を使用し、印加電圧5V、周波数lkHzの条件で測定したところ、150nS/mであった。
インク組成物を、小型高速冷却遠心機(トミー精工(株)社製SRX−201)を使用し、回転速度14500rpm、温度20℃の条件で30分間、遠心分離し荷電粒子を沈降させた後、上澄み液の電気伝導度を測定したところ、35nS/mであった。荷電粒子の電気伝導度は、105nS/mであり、インク組成物の電気伝導度に対して70%であった。また、荷電粒子の荷電は正であった。
インク組成物の20℃での粘度を、東京計器(株)製E型粘度計で測定したところ、1.5mPa・sであった。また、インク組成物の20℃での表面張力を、協和界面科学(株)製FACE自動表面張力計で測定したところ、24mN/mであった。また、インク組成物を、45℃の条件下、2週間保存した後のインク物性に変動がなかった。
図1〜3に示すインクジェット記録装置に、インク組成物IJ−1をヘッドにつながるインクタンクに充填した。ここでは吐出ヘッドとして図2に示すタイプの150dpi(チャンネル密度50dpiの3列千鳥配置)、833チャンネルヘッドを使用し、また定着手段として1kWのヒータを内蔵したシリコンゴム製ヒートローラーを使用した。インク温度管理手段として投げ込みヒータと攪拌羽をインクタンク内に設け、インク温度は30℃に設定し、攪拌羽を30rpmで回転しながらサーモスタットで温度コントロールした。ここで攪拌羽は沈澱・凝集防止用の攪拌手段としても使用した。またインク流路を一部透明とし、それを挟んでLED発光素子と光検知素子を配置し、その出力シグナルによりインクの希釈液(アイソパーG)あるいは濃縮インク(上記インク組成物の固形分濃度を3倍に調整したもの)投入による濃度管理を行った。被記録媒体としてオフセット印刷用微コート紙を使用した。エアーポンプ吸引により被記録媒体表面の埃除去を行った後、吐出ヘッドを画像形成位置まで被記録媒体に近づけ、記録すべき画像データを画像データ演算制御部に伝送し、搬送ベルトの回転により被記録媒体を搬送させながら吐出ヘッドを逐次移動しながらインク組成物を吐出して2400dpiの描画解像力で画像を形成した。搬送ベルトとして、金属ベルトとポリイミドフィルムを張り合わせたものを使用し、このベルトの片端付近に搬送方向に沿ってライン状のマーカーを配置し、これを搬送ベルト位置検知手段で光学的に読みとり、位置制御手段を駆動して画像形成を行った。 この際、光学的ギャップ検出装置による出力により吐出ヘッドと記録媒体の距離は0.5mmに保った。また吐出の際には被記録媒体の表面電位を−1.5kVとしておき、吐出をおこなう際には+450Vのパルス電圧を印加し(パルス巾50μsec)、15kHzの駆動周波数で画像形成を行った。画像記録後すぐに、ヒートローラーを用いて定着した。定着時のコート紙の温度は90℃であり、ヒートローラーとの接触時間は0.3秒であった。
実施例1のインク組成物IJ−1の作製において、リノールブルーFG−7350の代わりに、黒色顔料としてカーボンブラック(MA100、三菱化学(株)製)、グラフトポリマーP−4の代わりにP−7を用いた他は、実施例1と同様にしてインク組成物を作製した。インク組成物中の顔料樹脂粒子の体積平均粒径は、1.1μmであった。また、0.2μm以下の微粒子の割合は体積基準で0.1%であった。分散液を走査電子顕微鏡にて観察したところ、顔料微小粒子は認められなかった。
インク組成物の20℃での電気伝導度:140nS/m
インク組成物の上澄み液の電気伝導度:49nS/m
インク組成物の荷電粒子の電気伝導度:91nS/m(インク組成物の電気伝導度に対して65%)
荷電粒子の荷電:正
インク組成物の20℃での粘度:1.4mPa・s
インク組成物の20℃での表面張力:24mN/m
また、インク組成物を、45℃の条件下、2週間保存した後のインク物性に変動がなかった。
実施例1のインク組成物IJ−1の作製において、リノールブルーFG−7350の代わりに、マゼンタ顔料として、モノアゾレーキ顔料C.I.Pigment Red(57:1)(Symuler Brilliant Carmine 6B229、大日本インキ化学工業(株)製)、グラフトポリマーP−4の代わりにP−11を用いたほかは、実施例1と同様にしてインク組成物を作製した。インク組成物中の顔料樹脂粒子の体積平均粒径は、1.1μmであった。また、0.2μm以下の微粒子の割合は体積基準で0.1%であった。分散液を走査電子顕微鏡にて観察したところ、顔料微小粒子は認められなかった。
インク組成物の20℃での電気伝導度:160nS/m
インク組成物の上澄み液の電気伝導度:48nS/m
インク組成物の荷電粒子の電気伝導度:112nS/m(インク組成物の電気伝導度に対して70%)
荷電粒子の荷電:正
インク組成物の20℃での粘度:1.5mPa・s
インク組成物の20℃での表面張力:25mN/m
また、インク組成物を、45℃の条件下、2週間保存した後のインク物性に変動がなかった。
実施例1のインク組成物IJ−1の作製において、リノールブルーFG−7350の代わりに、黄色顔料として、ジスアゾ顔料C.I.Pigment Yellow180(Toner Y HG、クラリアント(株)製)、グラフトポリマーP−4の代わりにP−12を用いたほかは、実施例1と同様にしてインク組成物を作製した。インク組成物中の顔料樹脂粒子の体積平均粒径は、1.06μmであった。また、0.2μm以下の微粒子の割合は体積基準で0.2%であった。分散液を走査電子顕微鏡にて観察したところ、顔料微小粒子は認められなかった。
インク組成物の20℃での電気伝導度:150nS/m
インク組成物の上澄み液の電気伝導度:48nS/m
インク組成物の荷電粒子の電気伝導度:102nS/m(インク組成物の電気伝導度に対して68%)
荷電粒子の荷電:正
インク組成物の20℃での粘度:1.5mPa・s
インク組成物の20℃での表面張力:24mN/m
また、インク組成物を、45℃の条件下、2週間保存した後のインク物性に変動がなかった。
P 被記録媒体
Q インク流
R 荷電粒子
1 インクジェット記録装置
2 吐出ヘッド
3 インク循環系
4 ヘッドドライバ
5 位置制御手段
6A〜6C 搬送ベルト張架ローラ
7 搬送ベルト
8 搬送ベルト位置検知手段
9 静電吸着手段
10 除電手段
11 力学的手段
12 フィードローラ
13 ガイド
14 画像定着手段
15 ガイド
16 記録媒体位置検知手段
17 排出ファン
18 溶媒蒸気吸着材
38 インクガイド
40 支持棒部
42 インクメニスカス
44 絶縁層
46 第1吐出電極
48 絶縁層
50 ガード電極
52 絶縁層
56 第2吐出電極
58 絶縁層
62 浮遊導電板
64 被覆膜
66 絶縁部材
70 インクジェットヘッド
72 インク流路
74 基板
75、75A、75B 開口
76、76A、76B 吐出部
78 吐出部
Claims (5)
- 色材分散性を有さない分散剤を用いて、非水溶媒中に、該非水溶媒に不溶な樹脂で被覆された色材を分散処理することを特徴とするインクジェット用インク組成物の製造方法。
- 該分散処理を、色材を被覆している該非水溶媒に不溶な樹脂のガラス転移点以上の温度で行うことを特徴とする請求項1に記載のインクジェット用インク組成物の製造方法。
- 非水溶媒、該非水溶媒に不溶な樹脂で被覆された色材、色材分散性を有さない分散剤を含有することを特徴とするインクジェット用インク組成物。
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