JP2006182276A - ヘッドレスト制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝突予測あるいは衝突が検知されるとヘッドレストを車両の後方衝突に対応できる位置に短時間で移動させることを可能とする。
【解決手段】ヘッドレストを前後方向へ移動させるヘッドレスト駆動機構30と、着座者の頭部とヘッドレストとの間の距離を検知可能な距離検知手段(ヘッドレストセンサ40)と、衝突または衝突予測の検知が可能な衝突検知手段(衝突予測手段43)と、ヘッドレスト駆動機構30を作動させて着座者の頭部とヘッドレストとの間の距離を制御する制御手段44とを備え、制御手段44は距離検知手段からの検知信号に基づき、ヘッドレスト駆動機構30を作動させてヘッドレストを車両の後方衝突に対処可能な所定位置に移動させる第1の制御手段44Aと、衝突検知手段からの検知信号に基づき、ヘッドレスト駆動機構30を作動させてヘッドレストを所定位置よりも頭部に近づいた近接位置に移動させる第2の制御手段44Bとを有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、車両用シートのヘッドレストを前後方向へ移動させることで、シート着座者の頭部とヘッドレストとの間の距離を制御することが可能なヘッドレスト制御装置に関する。
この種のヘッドレスト制御に関する技術は、例えば特許文献1に開示されている。この技術では、ヘッドレストを前方へ移動させることが可能なヘッドレスト駆動部を備えている。また、車両の後方衝突を所定の時間前(例えば衝突の1.0秒前)に予測する衝突予測センサを備えている。このセンサから予測信号が制御部に入力されると、制御部からヘッドレスト駆動部へ制御信号が発信される。これにより、後方衝突が予測された場合にヘッドレストをシート着座者の頭部に近づけ、後方衝突時の反動でシート着座者の上半身が後に倒れたとき、その頸部にかかる負担を和らげる、といった性能を果たす。なお、車両を通常に運転している状態でのヘッドレストとシート着座者の頭部との前後方向の距離は、比較的大きく確保されている。
特開2004−9891号公報
特許文献1に開示されている技術では、衝突予測センサからの検知信号を受けた後、シート着座者の頭部から大きく離れた位置にあるヘッドレストを、頭部に向けて移動させる必要がある。これでは、ヘッドレストを、後方衝突が予測されてから衝突に対処可能な位置に移動させるまでに時間がかかる。そのため、衝突予測の検知タイミングを早めに設定し、あるいは、ヘッドレスト駆動部の駆動源であるモータなどなどを大容量にしてヘッドレストの移動速度を速くする、といった対策を要する。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、衝突予測あるいは衝突が検知されると、ヘッドレストを車両の後方衝突に対応できる位置に短時間で移動させることを可能とすることである。
本発明は、上記の目的を達成するためのもので、以下のように構成されている。
すなわち、車両用シートのヘッドレストを前後方向へ移動させることが可能なヘッドレスト駆動機構と、ヘッドレストの移動方向に関するシート着座者の頭部とヘッドレストとの間の距離を検知可能な距離検知手段と、衝突もしくは衝突予測の検知が可能な衝突検知手段と、ヘッドレスト駆動機構を作動させてシート着座者の頭部とヘッドレストとの間の距離を制御する制御手段とを備えたヘッドレスト制御装置であって、前記制御手段は、第1の制御手段と第2の制御手段とを有する。第1の制御手段は、距離検知手段からの検知信号に基づき、ヘッドレスト駆動機構を作動させて、ヘッドレストを車両の後方衝突に対処可能な所定位置に移動させさせる。第2の制御手段は、衝突検知手段からの検知信号に基づき、ヘッドレスト駆動機構を作動させてヘッドレストを所定位置よりもシート着座者の頭部に近づいた近接位置に移動させる。
この構成によれば、通常でも車両の後方衝突に対処可能な所定位置にあるヘッドレストを、衝突予測あるいは衝突が検知されたときには、シート着座者の頭部に近づいた近接位置に移動させることができる。つまり、ヘッドレストを短時間で車両の後方衝突に対応できる位置に移動させることができる。これにより、例えば衝突予測の検知タイミングを衝突の直前に設定でき、あるいは、逆に検知タイミングを従前どおりにした場合、ヘッドレストの移動速度が低速で済み、ヘッドレスト駆動機構のモータなどを小容量にできる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を用いて説明する。
図1は、車両用シートを表した側面図である。この図面で示すように、シート10はシートクッション12およびシートバック14によって構成されている。ヘッドレスト20は、シートバック14の上面中央付近に装着されている。つまり、ヘッドレスト20は、その下面から下向きに突出した一対の脚部26を備え、これらの脚部38がシートバック14内のフレーム(図示省略)に連結される。
図2は、ヘッドレスト20を拡大して表した側面図である。このヘッドレスト20は、前面側のヘッドレスト要素21と、背面側のヘッドレスト要素22とに分割されている。また、ヘッドレスト20の内部には、ヘッドレスト駆動機構30が組み込まれている。この駆動機構30を作動させることにより、前面側のヘッドレスト要素21を背面側のヘッドレスト要素22に対して車両の前後方向へ往復移動させることができる。すなわち、ヘッドレスト要素21は、両ヘッドレスト要素21,22の分割ラインが互いに接合した後退位置(図2の仮想線)と、その斜め上前方の前進位置(図2の実線)との間を移動することができる。このヘッドレスト要素21を移動させることにより、図1で示すシート着座者Hの頭部とヘッドレスト20との間の距離Lを制御することが可能となる。
図2で示すように、前面側のヘッドレスト要素21は、その両側部から背面側のヘッドレスト要素22に向けて張り出した遮蔽部材24をそれぞれ備えている。これらの遮蔽部材24は、ヘッドレスト要素22の内側に入り込んで重合している。この重合代は、ヘッドレスト要素21が図2の実線で示す前進位置に移動した状態でも、両ヘッドレスト要素21,22の分割ライン間を被うように設定されている。なお、ヘッドレスト20の上面側においては、両遮蔽部材24の間を被う遮蔽シート(図示省略)が設けられる。この遮蔽シートは、ヘッドレスト要素21の移動によって柔軟に変形できる樹脂フィルムなどが使用されている。これにより、ヘッドレスト要素21が後退位置から前進位置に移動、もしくは移動中においても、ヘッドレスト20の内部が見えないように隠され、かつ、内部に異物が入ることが防止される。
図3は、ヘッドレスト駆動機構30の構造を表した外観斜視図である。この図面によって駆動機構30の構成を簡単に説明する。
まず、駆動機構30は、前後一対のベース31,32が左右一対のX状のリンク34で連結された構成となっている。一方のベース31が前面側のヘッドレスト要素21内に結合され、他方のベース32が背面側のヘッドレスト要素22内に結合される。また、一対のリンク34は、それぞれ二つのリンク部材35,36からなり、これらのリンク部材35,36の中間部が回動可能に連結されている。そして、これらのリンク部材35,36の両端部は、両ベース31,32の両側に一体に設けられた側部31a,32aにそれぞれ連結されている。
具体的には、一対のリンク34における一方のリンク部材35については、個々の前端部(下端部)がベース31の側部31aにピン35aによって回動可能に連結され、個々の後端部(上端部)がベース32の側部32aにピン35bによって回動可能に連結されている。一対のリンク34における他方のリンク部材36については、個々の前端部(上端部)および後端部(下端部)が軸36a,36bによって相互に結合されている。一方の軸36aの両端部は、ベース31の側部31aに形成された縦長のガイド孔31bにスライド可能に連結され、他方の軸36bの両端部は、ベース32の側部32aに形成された縦長のガイド孔32bにスライド可能に連結されている。
背面側のベース32は、駆動機構30の駆動源である電動ユニット38を備えている。この電動ユニット38のモータ38aはベース32の内側に取り付けられている。また、モータ38aの駆動軸は、ボールネジ部38bを通じてリンク34の軸36bに連結されている。このボールネジ部38bの機能により、モータ38a(駆動軸)の正逆回転が軸36bの昇降動作に変換される。したがって、電動ユニット38の駆動制御に基づき、X状の両リンク34がパンタグラフのような動きをし、ベース31がベース32に対して近づいたり離れたりする。この結果、ヘッドレスト要素21が、後退位置と前進位置との間を円弧状の軌跡を描いて移動することとなる。
図4は、ヘッドレスト制御装置のブロック図である。この図面で示すヘッドレストセンサ40は、前面側のヘッドレスト要素21における表皮内側に設けられた可撓性を有する薄板状の静電容量センサであって(図2)、シート着座者Hの頭部との相対位置(距離L)を非接触状態で検知することができる。したがって、このヘッドレストセンサ40は、本発明における「距離検知手段」に相当する。シートベルトスイッチ42は、シート着座者Hがシートベルト(図示省略)を装着したことを検知するスイッチである。また、衝突予測手段43は、プリクラッシュシセーフティステムにおいて、自車両と後方車両との車間距離や相対速度などに基づいて後方衝突を予測し、その旨の検知信号を制御手段44に発信する。この衝突予測手段43と、車両の後方衝突を検知する衝突センサ(図示省略)とを含めた概念が、本発明の「衝突検知手段」に相当する。
制御手段44は、ヘッドレストセンサ40からの検知信号に基づいて、ヘッドレスト駆動機構30を作動させるための制御を行う第1の制御手段44Aと、衝突予測手段43からの検知信号に基づいて、ヘッドレスト駆動機構30を作動させるための制御を行う第2の制御手段44Bとを有する。つまり、制御手段44からの制御信号に基づいて、電動ユニット38のモータ38aが正逆回転する。なお、ヘッドレストセンサ40(静電容量センサ)、シートベルトスイッチ42および衝突予測手段43は周知の技術であるため、これらの構成の詳細な説明は省略する。
図5は、ヘッドレスト20とシート着座者Hの頭部との距離L(mm)を示す説明図である。この図における「通常位置」はヘッドレスト20が頭部から充分に離れた位置であり、「適正位置」はヘッドレスト20が車両の後方衝突に対処可能にシート着座者Hの頭部に近づいた位置であって、本発明の所定位置に相当する。また、「最適位置」はヘッドレスト20が所定位置よりも、さらにシート着座者Hの頭部に近づいた位置であって、本発明の近接位置に相当する。なお、図5で示す矢印F,Rと図2の矢印F,Rとは、対応させている。
図6,7は、第1の制御手段44Aによってヘッドレスト20(ヘッドレスト要素21)を適正位置(所定位置)へ移動調整するための制御処理を表したフローチャートである。これらのフローチャートに示されている制御処理は、例えばイグニッションスイッチ(図示省略)がオンになると開始され、その後は一定の時間間隔で実行されるものとする。これらのフローチャートで示されているN1,N2,N3は、ヘッドレスト20とシート着座者Hの頭部との距離Lを予め定めた所定値であって、それぞれの大きさは(N1<N3<N2)の関係に設定されている。なお、図7のフローチャートで示されるC1,C2はカウンタ変数であって、デフォルト値は「0」である。
まず、図6で示す制御フローについて説明する。図6のステップS1において、シートベルトスイッチ42からオン信号が入っているか否かを判断する。この判断結果に基づき、シートベルトスイッチ42がオフの場合は、車両の走行が予定されていないものとし、そのまま処理を終える(リターンする)。これに対し、シートベルトスイッチ42がオンであれば、ステップS4に移行してヘッドレストセンサ40からの検知信号を読み込み、ヘッドレスト20(ヘッドレスト要素21)とシート着座者Hの頭部との距離Lを検知する。なお、シートベルトスイッチ42は、車両の走行が予定されているか否かを検知するものであるから、これをシートクッション12に設けられた着座センサなどに代えることもできる。
つづいて、ステップS5において距離Lが所定値N1以下であるか否かを判断する。この判断結果により、距離Lが所定値N1以下の場合は、ステップS6において駆動機構30に作動信号を発信し、距離Lが所定値N3となるまでヘッドレスト要素21を図2の矢印R方向(後方向)へ移動させる。
ステップS5での判断の結果、距離Lが所定値N1を超えている場合は、ステップS7において距離Lが所定値N2以上であるか否かを判断する。この判断結果において、距離Lが所定値N2以上の場合は、ステップS8に移行して距離Lが所定値N3となるまでヘッドレスト要素21を図2の矢印F方向(前方向)へ移動させる。また、ステップS7での判断結果において、距離Lが所定値N2未満の場合、そのまま処理を終える(リターンする)。このステップS5以降の処理により、距離Lが所定値N1を超え、かつ、所定値N2未満の領域にあるときは、ヘッドレスト要素21を移動させない。したがって、その領域内でシート着座者Hの頭部が動いても、その都度、ヘッドレスト要素21が移動するといった煩わしさが解消される。
つぎに、図7で示す制御フローについて説明する。図7のフローチャートは、図6のフローチャートにおけるステップS5,S6の間、およびステップS7,S8の間に制御処理のカウンタが予め定めた基準値に達しているか否かの判定処理を追加したものである。そこで、図6のフローチャートと同じ処理については、それぞれのステップに同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図7のステップS5において、距離Lが所定値N1以下であると判断された場合は、ステップS5-1に移行する。このステップS5-1において、カウンタ変数C1を「0」とし、かつ、カウンタ変数C2に「1」を加算する。その後、ステップS5-2において、カウンタ変数C2についての判定が行われる。その結果、カウンタ変数C2が「5」(予め定めた基準値)以上である場合には、ステップS6に移行し、既に述べたように距離Lが所定値N3となるまでヘッドレスト要素21を矢印R方向へ移動させる。また、カウンタ変数C2が「5」未満の場合は、そのまま処理を終える(リターンする)。
図7のステップS7において、距離Lが所定値N2以上であると判断された場合、ステップS7-1に移行する。ここで、カウンタ変数C1に「1」を加算し、かつ、カウンタ変数C2を「0」とした後、ステップS7-2において、カウンタ変数C1についての判定が行われる。その結果、カウンタ変数C1が「5」以上である場合には、ステップS8に移行し、既に述べたように距離Lが所定値N3となるまでヘッドレスト要素21を矢印F方向へ移動させる。ステップS7-2の判定結果においても、カウンタ変数C1が「5」未満の場合は、そのまま処理を終える(リターンする)。
したがって、図7で示す制御フローによれば、その処理が5回以上連続してカウントされない限り、ヘッドレスト要素21を矢印R,Fいずれの方向へも移動させない。すなわち、ヘッドレスト駆動機構30を作動させるための情報が、一定時間内に一定回数だけ得られた場合にのみ、この駆動機構30を作動させるように制御する。その結果、シート着座者Hの頭部が瞬間的に動いただけでは、それに反応してヘッドレスト要素21が移動することはない。
車両の後退走行に際しては、ヘッドレスト20を後方に位置させている方が振り返り姿勢での運転の障害にならず、好ましい。そこで、図6,7いずれの移動制御においても、リバースシフトの信号を検知したときは、ヘッドレスト要素21を図2の矢印R方向へ移動させて後退位置に保持する。また、図6,7におけるステップS8の処理中であれば、ヘッドレスト要素21の移動を停止した後、ヘッドレスト要素21を速やかに矢印R方向へ移動させて後退位置に保持する。
図8は、第2の制御手段44Bによってヘッドレスト20(ヘッドレスト要素21)を後方衝突に対する最適位置(頭部への近接位置)へ移動調整するための制御処理を表したフローチャートである。この図面において、N4は図6,7のN1〜N3と同様にヘッドレスト20とシート着座者Hの頭部との距離Lを予め定めた所定値であって、(N4<N1)に設定されている。また、図8で示す制御処理は、図6または図7で示す制御処理に対して所定の時間間隔で交互に実行されるものとする。
図8で示すステップST1において、衝突予測手段43から予測信号が入っているか否かを判断する。この判断結果に基づき、予測信号が入っていなければ、そのまま処理を終える(リターンする)。これに対し、予測信号が入っているときは、ステップST2に移行し、ヘッドレスト20(ヘッドレスト要素21)を図2の矢印F方向(前方向)へ移動させるための信号をヘッドレスト駆動機構30に発信する。
つづいて、ステップST3において距離Lが所定値N4以下であるか否かを判断する。この判断結果により、距離Lが所定値N4以下の場合は、ステップST4に移行して駆動機構30の作動を停止する信号を発信し、ヘッドレスト20(ヘッドレスト要素21)の移動を止めて処理を終える(リターンする)。なお、ステップST3において距離Lが所定値N4を超えていると判定された場合は、そのまま処理を終える(リターンする)。
本実施の形態におけるヘッドレスト制御装置によれば、平常時においては第1の制御手段44Aにより、ヘッドレスト20とシート着座者Hの頭部との距離LがN3前後となるようにヘッドレスト要素21が移動制御され、ヘッドレスト20が適正位置に保持されている。そして、衝突予測手段43からの予測信号が検知された場合は、第2の制御手段44Bにより、ヘッドレスト要素21を距離LがN3の前後位置からシート着座者Hの頭部に向けて移動させる。このため、短時間でヘッドレスト20(ヘッドレスト要素21)を距離LがN4の最適位置に移動させることができる。結果として、後方衝突が予測された場合は、衝突時におけるシート着座者の頸部にかかる負担を和らげるための対応が素早く行われる。
このように、ヘッドレスト20を短時間で最適位置に移動させることができるので、衝突予測手段43による検知タイミングを、これまでの衝突1.0秒前から衝突0.5秒前といった衝突の直前に設定することが可能となる。さらには、前記のように衝突予測手段43を衝突センサ(図示省略)に代えることも可能である。その場合は、図8のステップST1において、衝突予測手段43からの予測信号に代えて衝突センサからの信号に基づく判断とする。これに対し、衝突予測手段43による検知タイミングを、これまでの衝突1.0秒前程度に設定した場合、ヘッドレスト要素21の移動速度、つまり駆動機構30の作動速度が低速で済み、電動ユニット38のモータ38aを小容量にできる。
以上は本発明を実施するための最良の形態を図面に関連して説明したが、この実施の形態は本発明の趣旨から逸脱しない範囲で容易に変更または変形できるものである。
例えば、以上の説明では、ヘッドレスト20の一部であるヘッドレスト要素21を移動させているが、ヘッドレスト20あるいは駆動機構30の形式によっては、ヘッドレスト20そのものを移動制御することも可能である。
また、図8のフローチャートで示す制御は、図6または図7のフローチャートで示す制御に対する割り込み処理によって実行することも可能である。
車両用シートを表した側面図 ヘッドレストを拡大して表した側面図 ヘッドレスト駆動機構の構造を表した外観斜視図 ヘッドレスト制御装置のブロック図 ヘッドレストとシート着座者の頭部との距離を示す説明図 ヘッドレストを適正位置へ移動調整するための制御処理を示した一つのフローチャート ヘッドレストを適正位置へ移動調整するための制御処理を示した別のフローチャート ヘッドレストを最適位置へ移動調整するための制御処理を表したフローチャート
符号の説明
10 シート
20 ヘッドレスト
30 ヘッドレスト駆動機構
40 ヘッドレストセンサ(距離検知手段)
43 衝突予測手段(衝突検知手段)
44 制御手段
44A 第1の制御手段
44B 第2の制御手段
H シート着座者
L 距離

Claims (1)

  1. 車両用シートのヘッドレストを前後方向へ移動させることが可能なヘッドレスト駆動機構と、ヘッドレストの移動方向に関するシート着座者の頭部とヘッドレストとの間の距離を検知可能な距離検知手段と、衝突もしくは衝突予測の検知が可能な衝突検知手段と、ヘッドレスト駆動機構を作動させてシート着座者の頭部とヘッドレストとの間の距離を制御する制御手段とを備えたヘッドレスト制御装置であって、
    前記制御手段は、距離検知手段からの検知信号に基づき、ヘッドレスト駆動機構を作動させて、ヘッドレストを車両の後方衝突に対処可能な所定位置に移動させる第1の制御手段と、衝突検知手段からの検知信号に基づき、ヘッドレスト駆動機構を作動させてヘッドレストを所定位置よりもシート着座者の頭部に近づいた近接位置に移動させる第2の制御手段とを有するヘッドレスト制御装置。
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