JP2006181297A - 温風乾燥機 - Google Patents

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Abstract

【課題】目詰まりしにくい立体構造のフィルターを備えているにもかかわらず、全体をコンパクトにし、使用者にとって嵩張らず、使いやすい温風乾燥機を提供する。
【解決手段】本体ケース1の内部に、送風ユニット3と加熱構造とを設ける。送風ユニット3は、ターボファン25と、モーター26と、ファンケース27とを有する。送風ユニットの後半部が主ケース15の後開口から突出する状態で、送風ユニット3を主ケース15に組む。送風ユニット3の突出部分の外面は、立体構造のフィルター68と、後グリル18とで覆う。以て、送風ユニット3の後半分をフィルター68で囲まれる空間内に収容して、両者3・68の重なり寸法分だけ温風乾燥機の前後寸法を小さくし、小形化を実現する。
【選択図】図1

Description

本発明は、ヘアードライヤーに代表される温風乾燥機、なかでも吸い込み空気をろ過するためのフィルターを備えている温風乾燥機に関する。
ヘアードライヤーにおいては、吸い込み空気用のフィルターを備えることは、特許文献1・2に公知である。特許文献1では、本体ケースの後端に設けられる吸込グリルの外面にシート状のフィルターを配置し、その外面をキャップ状の枠体で覆っている。特許文献2では、本体ケースの後端に円筒状のハウジングを膨出形成し、その内部に筒形のフィルターを収容し、ハウジングの開口面に装着のカバーでフィルターを押さえ保持している。そこでは、いずれも軸流形の送風ファンで乾燥風を送給している。
本発明においては、例えばターボ型の遠心ファンで乾燥風を送給する形式を採るが、遠心ファンを備えたヘアードライヤーは特許文献3に公知である。
実開平5−9404号公報(段落番号0006、図1) 登録実用新案第3041396号公報(段落番号0011、図3) 特開2002−191426号公報(段落番号0015、図3)
特許文献1のヘアードライヤーでは、シート状のフィルターで吸い込み空気をろ過するので、ろ過面積を充分に確保できず短期間でフィルターが目詰まりしやすい。とくに、1分あたりの送風量が1立方メートルを越える大風量型ヘアードライヤーの場合には、吸い込み空気量が大きい分だけ早期に目詰まりを生じやすく、フィルターの洗浄や交換を頻繁に行う必要がある。フィルターの目詰まりに伴って、送風効率が低下する不利もある。
この点、特許文献2のヘアードライヤーでは、フィルターが円筒状に構成してあり、しかもろ過エレメントをひだ状に繰り返し折り曲げてあるため、ろ過面積を充分に確保でき目詰まりが生じ難い。問題は、本体ケースの後端に円筒状のハウジングを膨出し、その内部に筒形のフィルターを収容するので、ハウジングおよびカバーの前後寸法分だけヘアードライヤーが大形化し、嵩張るのを避けられない点にある。
本発明の目的は、目詰まりを生じ難い立体構造のフィルターを備えているにもかかわらず、機体を小形でコンパクト化でき、その分だけ保管や輸送に要するコストを節約できるし、使用者にとっても嵩張らず、使い勝手の良い温風乾燥機を提供することにある。
本発明の目的は、フィルターの洗浄や交換がより少ない手間で簡便に行える温風乾燥機を提供することにある。本発明の目的は、フィルターで捕捉された異物を殺菌し、あるいは脱臭できる温風乾燥機を提供することにある。
本発明の温風乾燥機は、中空筒状の本体ケース1の内部に、乾燥風を送給する送風ユニット3と、送風ユニット3から送出の乾燥風を加熱する加熱構造とが設けられている。本体ケース1に設けられる吸込口23と、送風ユニット3との間には、吸い込み空気をろ過する立体構造のフィルター68を配置する。以て、送風ユニット3の少なくとも一部が、フィルター68で囲まれる空間内に収容されていることに特徴を有する。
フィルター68は、図5に示すごとくフィルター枠69と、フィルター枠69の周面に配置したろ過エレメント70とを含んで容器状に構成されており、フィルター68は、その開口側を始端にして送風ユニット3の外面に被せ付ける。
本体ケース1は、前後面が開口する中空の主ケース15と、主ケース15の後開口に装着される後グリル18とを含み、主ケース15に組み付けた送風ユニット3の一部が、主ケース15の後開口から突出しており、主ケース15の後開口から突出する送風ユニット3の突出部分が、フィルター68と後グリル18とで覆われている。
送風ユニット3は、図6に示すごとく遠心ファン25と、遠心ファン25を回転駆動するモーター26と、遠心ファン25を収容するファンケース27とを含み、ファンケース27に開口した吸風開口37・39と、本体ケース1の吸込口23との間に、フィルター68が配置されている。
遠心ファン25は、その回転中心軸がほぼ垂直になる状態で本体ケース1に組み込まれており、遠心ファン25のファンブレード30とモーター26とが、図1に示すごとく同心状に配置されている。
ファンケース27に開口した吸風開口37・39の一部は、フィルター68で覆われている。
後グリル18は主ケース15に対して着脱可能に装着し、フィルター68はファンケース27に対して着脱可能に装着することができる。
フィルター枠69の内奥壁72は、後向きに膨出する湾曲壁で形成することができる。
ファンケース27と、その外面に被さるフィルター68との間には、フィルター68を分離不能にロック固定するロック構造が設けられている。
具体的には、前記ロック構造が、図1に示すごとく、ファンケース27に設けたロック体76と、ロック体76とファンケース27とで挟み固定されるフィルター枠69とを含む。そのロック体76は、ファンケース27で回転可能に支持されるロック軸78と、ロック軸78の突端に突出するロック腕79とを備えており、フィルター枠69の内奥壁72に、ロック腕79の挿通を許す装着穴80が開口しており、フィルター68をファンケース27に被せ付けた状態において、フィルター枠69の装着穴80の周囲壁が、ロック腕79とファンケース27とで分離不能に挟み固定されたものになっている。
主ケース15と後グリル18の装着周縁との間には、凹凸係合構造と、凹凸係合構造と協同して後グリル18を分離不能にロック保持するグリルロック機構とが設けられている。そのグリルロック機構は、主ケース15の上壁後部に配置したロックボタン12と、ロックボタン12をロック付勢するばね87と、ロックボタン12に設けたロック爪89で係合保持される後グリル18の爪受部88とを有する。
フィルター68のろ過エレメント70には、殺菌作用および脱臭作用を発揮する酸化触媒を配置することができる。その酸化触媒は、ナノチタンからなるものにすることができる。
本発明の温風乾燥機においては、本体ケース1の吸込口23と送風ユニット3との間に配置した立体構造のフィルター68で吸い込み空気をろ過するので、ろ過面の目詰まりを長期にわたって防いで、吸い込み空気を適正にろ過できる。そのうえで、送風ユニット3の少なくとも一部が、フィルター68で囲まれる空間内に収容されているので、両者3・68の重なり寸法分だけ温風乾燥機の前後寸法を小さくでき、温風乾燥機の全体が小形でコンパクトなものになる。これに伴い、温風乾燥機の保管や輸送に要するコストを節約できるうえ、使用者にとっても嵩張らず使いやすい温風乾燥機を提供できる。
フィルター枠69とろ過エレメント70などでフィルター68を容器状に構成されていると、より大きな面積のろ過面を備えたフィルター68が得られる。さらに、容器状のフィルター68は、その開口側を始端にして送風ユニット3の外面に被せ付けるようにすると、フィルター68の送風ユニット3に対する取り付けや取り外しが、本体ケース1の後方から簡便に行え、フィルター68の交換や清掃に要する手間を軽減できる。
前後面が開口する中空の主ケース15と、その後開口に装着される後グリル18とで本体ケース1を構成し、送風ユニット3を主ケース15に組み付けた状態において、主ケース15の後開口から突出する送風ユニット3の突出部分を、フィルター68と後グリル18とで覆うようにすると、送風ユニット3とフィルター68との前後方向の重なり寸法を充分に確保しながら、フィルター68のろ過面の大半を主ケース15外に露出させることができる。これにより、主ケース15を小形化しながら、後グリル18からフィルター68に到る空間部分の通気抵抗を小さくでき、その分だけ吸い込み空気を効率よくろ過できる。因みに、フィルター68の殆どの部分を主ケース15に収容すると、フィルター68と主ケース15との間に適度の隙間を確保して通気抵抗を小さくする必要があり、主ケース15が大形化してしまう。
遠心ファン25と、遠心ファン25を回転駆動するモーター26と、遠心ファン25を収容するファンケース27などで構成した送風ユニット3によれば、遠心ファン25から送出の乾燥風をファンケース27で効率よく集約して案内送給できるので、例えば軸流ファンを用いて送風ユニットを構成する場合に比べて、ファンが大形化するのを避けながら、乾燥風の風量を容易に増大できる。遠心ファン25においては、その回転中心に臨むファンケース27に吸風開口37・39を開口するが、ファンケース27の外面にフィルター68を被せ付けることにより、吸風開口37・39と本体ケース1の吸込口23との間の通気路を遮断できるので、例えば、軸流ファンの導風ケースにフィルターを被せ付ける場合に比べて、フィルター68をファンケース27により接近した状態で配置できる。したがって、フィルター68の内部に無駄な空間が生じるのを防止しながら、両者27・68の前後の重なり量を充分に確保できる。
遠心ファン25の回転中心軸がほぼ垂直になる状態で本体ケース1に遠心ファン25を組み込み、さらに、遠心ファン25のファンブレード30とモーター26とを同心状に配置すると、送風ユニット3の重心位置を下げることができ、温風乾燥機の全体を扁平にまとめることができる。とくに、送風ユニット3をヘアードライヤーに適用する場合には、重心位置が低い分だけ持ち重りせず、使いやすいヘアードライヤーが得られる。
ファンケース27に開口した吸風開口37・39の一部をフィルター68で覆うと、ファンケース27の周囲の半分近くをフィルター68内に収容して、両者27・68の前後方向の重なり寸法を大きくでき、温風乾燥機の前後寸法をさらに小さくして、温風乾燥機の全体をコンパクト化できる。フィルター68からファンケース27の吸風開口37・39に到る通気経路長が短くなるので、その分だけ吸い込み空気の通気抵抗を減少できる利点もある。
主ケース15に対して後グリル18を着脱可能に装着し、さらにファンケース27に対してフィルター68を着脱可能に装着してあると、後グリル18を主ケース15から取り外し、フィルター68をファンケース27から取り外すだけで、フィルター68を本体ケース1外へ取り出すことができる。したがって、フィルター68の清掃や交換などの作業を少ない手間で簡便に行える。洗浄したフィルター68の取り付け作業も簡単になる。
フィルター枠69の内奥壁72が後向きに膨出する湾曲壁で形成されていると、吸込口23から後グリル18内に流入した吸い込み空気を、内奥壁72でフィルター68の周囲へ均等に流動案内して、ろ過エレメント70が局部的に目詰まりするのを解消できる。
ファンケース27とフィルター68との間に、フィルター68をロック固定するためのロック構造が設けてあると、ロック構造をロック解除操作するだけで、フィルター68をファンケース27から取り外せるので、フィルター68の清掃や交換に要する手間をさらに軽減できる。
ファンケース27に装着したロック体76と、フィルター枠69に設けた装着穴80とで構成したロック構造においては、ロック軸78のロック腕79を装着穴80に挿通したのちロック腕79を操作することにより、装着穴80の周囲壁をロック腕79とファンケース27とで挟み固定して、フィルター68を分離不能に保持固定できる。ロック腕79を切り換え操作するだけでフィルター68を簡単に着脱できるので、フィルター68の清掃や交換はもちろんのこと、ファンケース27の周面の清掃なども容易に行える。
後グリル18が凹凸係合構造とグリルロック機構とでロック保持されていると、グリルロック機構のロックボタン12を解除操作するだけで、後グリル18を主ケース15から簡単に取り外せる。さらに、ロックボタン12が主ケース15の上壁後部に配置してあると、使用状態時はもちろんのこと、温風乾燥機を載置した状態において、ロックボタン12が載置面や他物と接触するのを解消できる。これにより、誤ってロックボタン12が解除操作されて、後グリル18が開放されるのを確実に防止できる。
酸化触媒がろ過エレメント70に配置してあるフィルター68によれば、埃や花粉などの異物を酸化分解して脱臭でき、あるいは埃に付着したカビ菌や浮遊菌などを殺菌して、フィルター68の表面を衛生的な状態に維持できる。とくに、酸化触媒としてナノチタンを使用する場合には、有機物の分解や、雑菌類の殺菌がより効果的になる。
図1ないし図11は本発明をヘアードライヤー(温風乾燥機)に適用した実施例を示す。図2においてヘアードライヤーは、中空筒からなる本体ケース1と、本体ケース1に対して軸7を中心にして折り畳み可能に連結されたグリップ2とを備えている。
本体ケース1の内部には、乾燥風を送給する送風ユニット3と、送風ユニット3から送出される乾燥風を加熱する加熱構造と、イオン発生装置などが収容されている。
グリップ2の前面には、風量と温度状態を制御する電源スイッチノブ5と、ヒーターへの通電を遮断するクールボタン6とを設けてある。符号5aは電源スイッチノブ5で切り換え操作されるスイッチ、6aはクールボタン6で切り換え操作されるスイッチである。符号4は本体ケース1の前端に着脱可能に圧嵌装着された吹出ノズルである。
表示パネル9には、図3において本体ケース1の上面には前後に長い表示パネル8を組み付けてある。前側から順に、イオン送給状態を表示する第1表示灯9と、イオン発生装置への通電状態を切り換えるスライドノブ10と、目詰まり表示用の第2表示灯11と、グリルロック機構のロックボタン12とが順に組み込んである。表示パネル8の内面には、スライドノブ10で切り換え操作されるイオンスイッチ10a(図1参照)や、第1・第2の表示灯9・11用のLEDチップなどが実装された回路基板13を配置してある。
図5において本体ケース1は、前後面が開口する前すぼまり筒状の主ケース15と、主ケース15の前方周面に外嵌装着される化粧ケース16と、主ケース15の後開口に装着される連結リング17と、主ケース15の後開口の内面に装着される後グリル18などで構成する。
主ケース15は、二分割された左右ケース15a・15bを蓋合わせ状に結合してなり、その前端の吹出口19の内方に、プレス成形品からなる前グリル20を挟持固定する。主ケース15の下面後部には、グリップ2を接続するための連結片21が下向きに突設されている。左右ケース15a・15bを接合した状態で化粧ケース16を外嵌し、さらに後開口縁に連結リング17を装着することにより、左右ケース15a・15bは分離不能に一体化できる。
後グリル18は、球殻の横半分を上下方向に押し潰した外観形状のプラスチック成形品である。後グリル18の外周面の殆どの部分には、前後方向に連続する放物線状のリブ22を形成して、各リブ22間に乾燥風の吸込口23を有する。このように、湾曲周面の大半が吸込口23として開口していると、後グリル18の通風抵抗が殆ど無視できる程度にまで低下するので、送風ユニット3の送風量が大きい場合にも支障なく対応できる。図1および図6に示すように、後グリル18は、主ケース15の後開口に内嵌する状態で固定保持する。その固定構造は後述する。
図7において送風ユニット3は、ターボファン(遠心ファン)25と、ターボファン25を回転駆動するモーター26と、これら両者25・26を収容するファンケース27と、モーターホルダー28などで構成されている。
ターボファン25は、翼断面状の12個のファンブレード30と、各ファンブレード30の上下中央部分を繋ぐフランジ壁31と、上端中央に設けたハブ32などを一体に形成したプラスチック成形品であり、ファンブレード30で囲まれる空間にモーター26が配置されている。詳しくは、モーター26と、モーター26に上方から外嵌されるモーターホルダー28とをビスで締結して一体化し、モーターホルダー28の上面に突出する出力軸26aにハブ32を圧入することにより、ターボファン25とモーター26とを同心状に一体化してある。
ファンケース27は、二分割された上下ケース27a・27bを蓋合わせ状に結合してなり、その内部にターボファン25をファンケース27に対して一側方へ偏心する状態で配置する(図6参照)。この偏心配置により、偏心する側のケース内周面とターボファン25との間に締切点Pが形成され、締切点Pとケース前面の送給口36との間のターボファン25の周囲に渦巻状の加圧風路が形成される。
上ケース27aの上壁には吸風開口37を設ける。下ケース27bの底壁にはモーター26用の装着座38を凹み形成し、その周囲に吸風開口39を設ける。上側の吸風開口37は、上ケース27aと一体に成形される格子状の防護リブ40で覆うが、その存在意義は後述する。同様に下側の吸風開口39は、下ケース27bと一体に成形される放射状の防護リブ41で覆われている。上下ケース27a・27bは、接合周縁どうしを係合連結し、後端に設けたボス77どうしをビス34で締結することにより一体化する。
先に説明したように、ターボファン25が組まれたモーター26は装着座38に嵌め込み、モーターホルダー28の下端周囲の3個所を下ケース27bにビス42で締結する。この後に、上ケース27aを下ケース27bに係合しビス34で締結することにより、モーター26をファンケース27と一体化できる。
上記構成の送風ユニット3は、加熱構造と一体化した状態で主ケース15に組み込む。加熱構造は、円筒状の遮熱筒45と、遮熱筒45の内部において十文字状に組まれる絶縁枠46と、絶縁枠46まわりに螺旋状に巻き付けられるヒーター47などで構成する。遮熱筒45の一端はファンケース27の送給口36に内嵌装着し、遮熱筒45の他端は主ケース15の吹出口19の近傍周壁で挟み固定する。
各絶縁枠46の前端中央はコ字状にくり抜かれており、このくり抜き部分にイオン発生装置を配置してある。図6および図11においてイオン発生装置は、耐熱プラスチック製の円筒状の断熱ケース49と、断熱ケース49内に収容されるユニット部品化された放電電流調整器50と、2個の放電部51とを含む。
放電電流調整器50は、整流回路およびパルス発生回路の回路構成部品と、トランスなどを樹脂モールド内に封入して形成してあって、断熱ケース49とともに先のくり抜き部分に挿嵌固定される。トランスは、放電部51に−4KVの高電圧を印加する。イオン発生装置は、電源スイッチノブ5がオン操作されている状態下で、スライドノブ10をオン操作することにより作動してマイナスイオンを生成する。このとき、第1表示灯9が緑色に点灯する。
図11において放電部51は、円筒カップ状の電極ホルダー52に固定された左右一対の針状の放電電極53と、各放電電極53の周囲を囲むリング状の対向電極54と、両電極53・54間を絶縁する誘電筒55とを含む。2個の放電部51は左右に隣接する状態で配置し、これら放電部51の前方に、放電部51との接触を阻止するプラスチック製の防護枠56を配置する。防護枠56は前グリル20に係合固定してあり、左右の放電部51に対応してイオン放出用の通路57を有し、その内部に棒状体58が一体に成形してある。
上記のように、円筒カップ状の電極ホルダー52を、主ケース15内の送風通路のほぼ中心に配置(図1および図12参照)すると、各放電部51で生成されたマイナスイオンの周囲を、乾燥風で包み込んだ状態で送出できる。このとき、マイナスイオンの一部が、金属製の前グリル20に接触して中和消滅することが予測される。こうした金属製の前グリル20によるマイナスイオンの減少を防止するために、防護枠56にイオン放出用の通路57を設けている。
イオン放出用の通路57から送出されたマイナスイオンは、先に説明したように、その周囲が乾燥風で包み込まれるので、吹出口19の外における拡散が防止され、マイナスイオンの毛髪への到達量を向上できる。本発明におけるマイナスイオンとは、酸素分子に電子が衝突・結合して生成される、イオン化された酸素分子に空気中の水分が結合したものを意味し、髪に付着したマイナスイオンによって、毛髪の深部まで水分を浸透させて、髪の水分率を高めてしっとりした状態にできる。
図1および図12に示すように、左右の放電部51は、正面から見たときの電極ホルダー52の外郭線の範囲内に配置してある。そのため、放電部51自体が主ケース15内を通過する乾燥風の抵抗になるのを解消できるうえ、1個の放電部51でマイナスイオンを生成する場合に比べて、マイナスイオンの供給量を大幅に向上し、髪に潤いを与えることができる。前後に隣接する電極ホルダー52と断熱ケース49とは、それぞれの中心軸線が一致し、開口面が対向する状態で配置するが、両者49・52の外郭形状は同じであり、隙間のない状態で両者49・52を接合することにより、これらが送風抵抗になるのを防止できる。各放電部51と、放電電流調整器50とを接続するリード線は、電極ホルダー52と断熱ケース49との内部に配線されるので、リード線による風切り音の発生と通風抵抗の増加とを一掃できる。
また、図12に示すようにマイナスイオンを生成する放電電極53は、正面から見たとき、イオンの通路57の範囲内にあり、確実にマイナスイオンが通路を通るように配慮されている。好ましくは防護枠(イオン案内体)56の後端に後方に向けて広がる円筒体を一体成形し、左右の放電部51の周囲を覆うようにする。これにより、より一層マイナスイオンの前グリル20への接触を防止でき、マイナスイオンが確実に通路57を通ることができる。なお、円形の通路57内を径方向に横切る棒状体58は針状の放電電極53を防護するために配置されている。
断熱ケース49、電極ホルダー52、および放電部51は、絶縁枠46に対して螺旋状に巻装したヒーター47で囲まれるデッドスペースを利用して配置するので、イオン発生装置を備えたヘアードライヤーでありながら、その前後寸法を小さくでき、コンパクト化に寄与できる。なお、断熱ケース49、電極ホルダー52の周囲をマイカ筒で囲むことにより、さらに断熱効果を高めることができる。
イオン発生装置を含む加熱構造と送風ユニット3とは、分割した状態の左ケース15aに組み付ける。そのために、ファンケース27の左側面には縦方向の位置決めリブ60を突設し、ファンケース27の底面には位置決め脚61を突設する。位置決めリブ60は、送風ユニット3の前後方向の位置決めを行うために設けられており、左ケース15aの内周面に突設した一対の位置決め枠62と係合する(図6参照)。
送風ユニット3は、基本的にその外周面の上下を、主ケース15の左右ケース15a・15bで上下に挟持することにより上下動が規制されている。位置決め脚61は、落下衝撃によってモーター26やターボファン25が、装着座38ごと落下するのを規制するために設けてあるが、先の上下ケース27a・27bによる上下規制作用を補助し、さらに送風ユニット3の前後方向の移動を規制することにも役立っている。図1および図9に示すように、位置決め脚61の下端は左右ケース15a・15bの連結片21に突設のボス63で受け止め支持され、ビス64で締結される一対の挟持片65・66の間に挟み固定される。
上記のようにして、左ケース15aに送風ユニット3やグリップ2などを組み付ける。次に右ケース15bを左ケース15aに接合固定し、化粧ケース16と連結リング17とで左右ケース15a・15bを一体化する。これで、ファンケース27の周面の複数箇所を左右ケース15a・15bによって遊動不能に挟持固定でき、しかも先のように位置決め固定できる。こうしたヘアードライヤーによれば、本体ケース1と送風ユニット3とを、より少ない手間で簡便に組み立てることができる。
本体ケース1に送風ユニット3を組み付けた状態においては、図10に示すようにファンケース27の後部が主ケース15の後開口から後方へ突出しており、この突出部分の外面を後グリル18が覆っている。これら両者3・18の間、具体的にはファンケース27の吸風開口37・39と後グリル17の吸込口23との間に、吸い込み空気をろ過するためのフィルター68を配置する。
フィルター68は、プラスチック成形品からなるフィルター枠69と、フィルター枠69の外周面に配置したろ過エレメント70とを含み、その前端側を組み付け始端にしてファンケース27の外面に被せ付ける。図5および図10においてフィルター枠69は、前面の開口枠71と、後端の内奥壁72とを8個の前後向きリブ73で繋いで籠状に形成してあり、各前後向きリブ73の外面を覆う状態でろ過エレメント70が溶着固定されている。
後グリル17の内部における吸い込み空気の流れを円滑化するために、内奥壁72は後向きに膨出する湾曲壁で形成する。ろ過エレメント70は不織布やろ紙を素材にして形成してあり、フィルター枠69の成形時にインサート固定される。
図1に示すようにフィルター68をファンケース27に被せ付けた状態においては、図6に示すように開口枠71が主ケース15の内面に設けた受止段部75に受け止め支持されている。この状態の開口枠71は、ファンケース27の吸風開口37・39の概ね後半部分を覆っている(図1参照)。
このように、ファンケース27の後側が、フィルター68で囲まれる空間内に収容されていると、両者27・68が重なる前後寸法分だけ、ヘアードライヤーの前後寸法が小さくなり、フィルター68から吸風開口37・39に到る通気経路長さが小さくなり、送風ユニット3の吸風効率が向上する。フィルター68によって、主ケース15の後開口を確実に閉止できるので、埃などが主ケース15とファンケース27との間の空間に入り込むのを確実に防止でき、回路基板13への埃の付着などもよく防止できる。
ろ過エレメント70で捕捉された埃、花粉、ダニ、あるいは埃に付着のカビ菌や浮遊菌などの異物を酸化分解して脱臭し、あるいは殺菌するために、ろ過エレメント70に酸化触媒が含浸させてある。酸化触媒としては、酸化チタンを超微粒子化したナノチタンが好適であり、ナノチタンの懸濁液を1平方メートル当り30g塗布し乾燥させた不織布を素材にして、ろ過エレメント70を形成する。
ナノチタンは、平均粒径が5ナノメートルの超微粒子からなり、先のようにろ過エレメント70に塗布することにより、粒子が小さい分だけより多くの酸化チタンをろ過エレメント70に付着させ、付着した酸化チタン間の隣接距離を小さくできる。したがって、菌や臭いの成分が酸化チタンに接触する機会を増やして、殺菌効果や有機物の分解効果を高めることができる。
なお、ナノチタンには脱臭効果をさらに向上するために、亜鉛が添加されている。酸化チタンに付加された亜鉛は、酸化チタンによって電子が奪い取られて電気化学的に不安定な状態になる。そのため、亜鉛は有機物から電子を奪い取ることで安定し、電子を奪い取られた有機物は水と二酸化炭素に分解して脱臭される。ナノチタンに銀を添加すると、さらに殺菌効果を高めることができる。
上記のように、ファンケース27の外面に被せ付けたフィルター68を分離不能にロック固定するために、ファンケース27とフィルター68との間にはロック構造を有する。そのロック構造は、ファンケース27の後端中央に装着したロック体76と、ロック体76とファンケース27とで挟み固定されるフィルター枠69とからなる。ロック体76は、図4および図6に示すように、ファンケース27の後端に膨出したボス77で回転可能に支持されるロック軸78と、ロック軸78の突端に張り出し形成された一対のロック腕79とからなる。フィルター枠69の内奥壁72には、ロック腕79の挿通を許す長円状の装着穴80が開口している。
フィルター68をファンケース27に被せ付けることにより、先の装着穴80をロック腕79がくぐり抜け、装着穴80の内面周縁壁がボス77に受け止められる。この状態でロック腕79を図4に示すように、装着穴80の長軸と直交する姿勢に回動操作すると、装着穴80の周囲壁がロック腕79とボス77とで挟み固定されるので、フィルター68を分離不能に固定できる。
逆の手順でロック腕79を装着穴80の長軸中心に揃えると、フィルター68をファンケース27から簡単に抜き外し操作できる。なお、ロック体76は、ロック腕79が装着穴80の長軸中心に沿う姿勢と、装着穴80の長軸中心と直交する姿勢とに切り換え可能であり、節動機構によってロック体76を各切り換え位置を位置保持できる。
図示例のヘアードライヤーにおいては、吸い込み空気をフィルター68でろ過し、ナノチタンで酸化分解することに加えて、さらなる衛生状態を向上する機能が付加されている。詳しくは、ターボファン25のファンブレード30に付着して堆積する微細な埃によって異臭が生じ、あるいは埃に付着する雑菌の繁殖を防止するために、ターボファン25の表面、およびファンケース27の内面に酸化チタンを塗布固定し、酸化チタンを活性化させる紫外線照射型のLED82をファンケース27の周壁の4箇所に配置した。
さらに具体的には、図6〜図8に示すように、ファンブレード30と近接する締切点Pの近傍のケース壁に、上下一対のLED82を配置し、さらに締切点Pと対向するファンケース27に上下一対のLED82を配置する。上下一対ずつのLED82は、ファンブレード30の上半分と下半分へ向かって紫外線を照射し、ファンブレード30に付着する埃や雑菌を分解し殺菌する。このとき上下のLED82から照射された紫外光は、フランジ壁31によって上下に区分されるので、酸化チタンを効果的に活性化して、有機物の酸化分解や殺菌を能率よく行うことができる。なお、LED82は、電源スイッチノブ5がオン操作された状態において、常時点灯して紫外光を照射する。
後グリル18は凹凸係合構造とグリルロック構造とを介して主ケース15に固定保持する。図10において凹凸係合構造は、左右ケース15a・15bの下面側接合縁に形成される突起84と、この突起84に対応して後グリル18の前開口縁の下面中央に形成される係合凹部85とを含み、突起84に係合凹部85を係止した状態で、後グリル18を主ケース15の後開口に嵌め込む。
図1および図10においてグリルロック機構は、表示パネル8の後部に配置したロックボタン12と、ロックボタン12をロック付勢するばね87と、ロックボタン12に対応して後グリル18の前開口縁の上面中央に形成した爪受部88とを含む。
ロックボタン12の後端にはロック爪89を一体に形成する。このロック爪89が爪受部88に内面側から係合することにより、後グリル18を分離不能に固定保持できる。ばね87の押し上げ力に抗してロックボタン12を押し込み操作すると、ロック爪89と爪受部88との係合状態が解除されて、後グリル18を取り外すことができる。
ヘアードライヤーを使用するときは、電源スイッチノブ5をオフ位置から上向きにスライド操作してオン状態に切り換え、モーター26およびターボファン25を作動させる。同時にLED82が点灯して紫外光を照射する。
先のオン状態は3段階ある。第1段階ではヒーター47の発熱量が半分で、ターボファン25の風量が小さい。第2段階ではヒーター47の発熱量が半分で、ターボファン25の風量が大きい。第3段階ではヒーター47の発熱量が全量で、ターボファン25の風量が大きく、この状態におけるファン回転数は12000rpmに達し、1分あたりの送風量は1.3立方メートルとなる。いずれの場合も、クールボタン6を押し込み操作することにより、ヒーター47への通電が停止されて常温風が送給される。クールボタン6を押し込み操作した状態のままで上方へスライド操作すると、クールボタン6をオン状態にロック保持できる。
上記の運転状態において、スライドノブ10をオン側へスライド操作すると、イオン発生装置が作動して、マイナスイオンを乾燥風と共に送給できる。長期使用に伴ってフィルター68のろ過エレメント70が目詰まりすると、目詰まりした分だけ吸い込み空気量が減少する。その結果、加熱構造で加熱された空気の温度が上昇する。この温度上昇はバイメタル91(図11参照)で検知し、第2表示灯11を赤色に点滅表示することにより、フィルター68の清掃あるいは交換の必要があることを使用者に警告する。
フィルター68の清掃あるいは交換を行う場合には、電源スイッチノブ5をオフ操作した後、ロックボタン12を押し込んで後グリル18を主ケース15から取り外す。さらに、ロック腕79を図5のロック位置から、左右いずれかへ回転操作して分離位置へ回動し、フィルター68をファンケース27から取り外して洗浄する。
このように、フィルター68を取り外した状態においては、吸風開口37を介してターボファン25が露出する。そのため、フィルター68を取り外した状態のまま、誤って電源スイッチノブ5をオン操作すると、指先を怪我するおそれがある。このような事故を未然に防止するために、吸風開口37を格子状の防護リブ40で覆い、吸風開口39を放射状の防護リブ41で覆っている。なお、後者防護リブ41は、装着座38の後半部分に限って設けているが、これは、装着座38の前半部分には指先の入り込む余地がないからである。
図13は、送風ユニット3を、軸流ファン95と、前後面が開口する導風筒96などで構成した実施例を示す。そこでは、送風ユニット3の殆どの部分が主ケース14内に収容され、さらにフィルター68を、その前半部分が導風筒96の外面を覆う状態で主ケース15内に収容している。導風筒96とフィルター68との間には通気隙間が確保してある。他は先の実施例と同じであるので、同じ部材に同じ符号を付して、その説明を省略する。
上記の実施例では、遠心ファン25としてターボファンを例示したが、シロッコファンなどの多翼ファンを適用してもよい。フィルター68は、ろ過エレメント70をひだ状に繰り返し折り曲げて、全体が円筒状に構成してあってもよい。後グリル18の吸込口23を目の粗いプレフィルターで覆うことができる。本発明はヘアードライヤー以外に、洗面所用のハンドドライヤー、足用のドライヤー、ボディドライヤー、ペット用ドライヤーなどの各種の温風乾燥装置に広く適用できる。放電部51を3個以上設けて、マイナスイオンの送給量を増加できる。例えば3個の放電部51を、電極ホルダー52の外郭線内に正三角形状に配置して、各放電部51が送風抵抗となるのを避けながらマイナスイオンの送給量を増加することができる。
本体ケースの縦断側面図である。 ヘアードライヤーの側面図である。 ヘアードライヤーの平面図である。 図1におけるA−A矢示図である。 本体ケースを分解した斜視図である。 本体ケースの横断平面図である。 送風ユニットの分解斜視図である。 図6におけるC−C線断面図である。 図1におけるB−B線断面図である。 本体ケース後部の分解側面図である。 ヘアードライヤーを構成する電装品の概念図である。 ヘアードライヤーの正面図である。 ヘアードライヤーの別の実施例を示す概略断面図である。
符号の説明
1 本体ケース
3 送風ユニット
12 ロックボタン
15 主ケース
18 後グリル
23 吸込口
25 遠心ファン
26 モーター
27 ファンケース
30 ファンブレード
37・39 吸風開口
68 フィルター
69 フィルター枠
70 ろ過エレメント
72 フィルター枠の内奥壁
76 ロック体
78 ロック軸
79 ロック腕
80 装着穴
87 ばね
88 爪受部
89 ロック爪

Claims (13)

  1. 中空筒状の本体ケース(1)の内部に、乾燥風を送給する送風ユニット(3)と、送風ユニット(3)から送出の乾燥風を加熱する加熱構造とが設けられており、
    本体ケース(1)に設けられる吸込口(23)と、送風ユニット(3)との間に、吸い込み空気をろ過する立体構造のフィルター(68)が配置されており、
    送風ユニット(3)の少なくとも一部が、フィルター(68)で囲まれる空間内に収容されていることを特徴とする温風乾燥機。
  2. フィルター(68)が、フィルター枠(69)と、フィルター枠(69)の周面に配置したろ過エレメント(70)とを含んで容器状に構成されており、
    フィルター(68)は、フィルター(68)の開口側を始端にして送風ユニット(3)の外面に被せ付けてある請求項1記載の温風乾燥機。
  3. 本体ケース(1)が、前後面が開口する中空の主ケース(15)と、主ケース(15)の後開口に装着される後グリル(18)とを含み、
    主ケース(15)に組み付けた送風ユニット(3)の一部が、主ケース(15)の後開口から突出しており、
    主ケース(15)の後開口から突出する送風ユニット(3)の突出部分が、フィルター(68)と後グリル(18)とで覆われている請求項2記載の温風乾燥機。
  4. 送風ユニット(3)が、遠心ファン(25)と、遠心ファン(25)を回転駆動するモーター(26)と、遠心ファン(25)を収容するファンケース(27)とを含み、
    ファンケース(27)に開口した吸風開口(37・39)と、本体ケース(1)の吸込口(23)との間に、フィルター(68)が配置されている請求項2または3記載の温風乾燥機。
  5. 遠心ファン(25)は、その回転中心軸がほぼ垂直になる状態で本体ケース(1)に組み込まれており、遠心ファン(25)のファンブレード(30)とモーター(26)とが、同心状に配されている請求項4記載の温風乾燥機。
  6. ファンケース(27)に開口した吸風開口(37・39)の一部が、フィルター(68)で覆われている請求項4記載の温風乾燥機。
  7. 後グリル(18)が、主ケース(15)に対して着脱可能に装着されており、
    フィルター(68)が、ファンケース(27)に対して着脱可能に装着されている請求項4または6記載の温風乾燥機。
  8. フィルター枠(69)の内奥壁(72)が、後向きに膨出する湾曲壁で形成してある請求項7記載の温風乾燥機。
  9. ファンケース(27)と、その外面に被さるフィルター(68)との間に、フィルター(68)を分離不能にロック固定するロック構造が設けられている請求項7記載の温風乾燥機。
  10. ロック構造が、ファンケース(27)に設けたロック体(76)と、ロック体(76)とファンケース(27)とで挟み固定されるフィルター枠(69)とを含み、
    ロック体(76)は、ファンケース(27)に回転可能に支持されるロック軸(78)と、ロック軸(78)の突端に突出するロック腕(79)とを備えており、
    フィルター枠(69)の内奥壁(72)に、ロック腕(79)の挿通を許す装着穴(80)が開口しており、
    フィルター(68)をファンケース(27)に被せ付けた状態において、フィルター枠(69)の装着穴(80)の周囲壁が、ロック腕(79)とファンケース(27)とで分離不能に挟み固定されている請求項9記載の温風乾燥機。
  11. 主ケース(15)と後グリル(18)の装着周縁との間に、凹凸係合構造と、凹凸係合構造と協同して後グリル(18)を分離不能にロック保持するグリルロック機構とが設けられており、
    グリルロック機構が、主ケース(15)の上壁後部に配置したロックボタン(12)と、ロックボタン(12)をロック付勢するばね(87)と、ロックボタン(12)に設けたロック爪(89)で係合保持される後グリル(18)の爪受部(88)とを含む請求項7記載の温風乾燥機。
  12. フィルター(68)のろ過エレメント(70)に、殺菌作用および脱臭作用を発揮する酸化触媒が配置されている請求項2記載の温風乾燥機。
  13. 酸化触媒が、ナノチタンからなる請求項12記載の温風乾燥機。
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