JP2006180797A - 脱穀装置 - Google Patents

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久幸 里路
Mikiji Hirota
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Abstract

【課題】脱穀装置の選別作業の能率を向上させるようにする。
【解決手段】扱室33内に扱胴31を軸架して設け、該扱室33下側の扱網30より漏下する被処理物を、揺動選別棚38で受けて揺動移送しながら揺動選別する脱穀装置において、該揺動選別棚38の一部を構成するチャフシーブ38bを360度自在に回動可能に構成したことを特徴とする脱穀装置の構成とする。また、チャフシーブ(38b)を360度自在に回動可能にする駆動手段52を揺動選別棚38に設けた脱穀装置の構成とする。
【選択図】図7

Description

この発明は、コンバインやハーベスタに搭載する脱穀装置に関する。
扱室内に扱胴を軸架して設け、扱室下側の扱網より漏下する被処理物を、揺動選別棚で受けて揺動移送しながら揺動選別する脱穀装置において、該揺動選別棚の一部を構成するチャフシーブの回動角度は、360度回動できない構成であった。即ち、チャフシーブの回動角度は所定角度でしか回動できなかった。(例えば、特許文献1参照。)。
特開平5−308839号公報
前述のような技術では、湿材などがチャフシーブの上面に付着すると、一旦作業を中断して清掃を行わなければならなかった。このため、脱穀の作業能率が低下するという不具合が発生していた。
本発明の課題は、前述のような不具合を解消する脱穀装置を提供することである。
本発明の上記課題は次の構成によって達成される。
すなわち、請求項1記載の発明では、扱室33内に扱胴31を軸架して設け、該扱室33下側の扱網30より漏下する被処理物を、揺動選別棚38で受けて揺動移送しながら揺動選別する脱穀装置において、該揺動選別棚38の一部を構成するチャフシーブ38bを360度自在に回動可能に構成したことを特徴とする脱穀装置としたものである。
請求項1の作用は、扱室33内の扱胴31で脱穀された被処理物は、扱網30より下方の揺動選別棚38上に落下する。揺動選別棚38上に落下した被処理物は揺動選別棚38の揺動作用により選別される。そして、揺動選別棚38の一部を構成するチャフシーブ38bは、360度自在に回動する。
請求項2記載の発明では、前記チャフシーブ38bを360度自在に回動可能にする駆動手段52を揺動選別棚38に設けたことを特徴とする請求項1に記載の脱穀装置としたものである。
請求項2の作用は、請求項1の作用とともに、チャフシーブ38bを360度回動自在にする駆動手段52を揺動選別棚38に設けているので、駆動手段52は揺動選別棚38と共に揺動する。
請求項3記載の発明では、前記駆動手段52から出力される軸53を設け、該軸53に固定する複数のベベルギヤ54と該複数のベベルギヤ54に噛み合う複数のベベルギヤ55を設け、該複数のベベルギヤ55の複数の軸55aで複数のチャフシーブ38bを360度回動可能に構成したことを特徴とする請求項2に記載の脱穀装置としたものである。
請求項3の作用は、請求項2の作用とともに、駆動手段52によって軸53が回転する。この軸53が回転すると軸53に固定のベベルギヤ54も回転し、ベベルギヤ54と噛み合っているベベルギヤ55も回転する。ベベルギヤ55が回転するとベベルギヤ55の回転軸55aが回転する。回転軸55aにはチャフシーブ38bが固定されているので、回転軸55aが回転するとチャフシーブ38bが回動する。
本発明は上述のごとく構成したので、請求項1記載の発明においては、チャフシーブ38bは360度回転自在であるので、チャフシーブ38bの一方側の面である上面側と、チャフシーブ38bの他方側の面である下面側とを交互に使用可能となる。従って、チャフシーブ38bの一方側の面である上面側に被処理物が付着するとチャフシーブ38bを180度回動させてチャフシーブ38bの他方側の面である下面側を使用して選別を続行可能となる。
請求項2記載の発明においては、請求項1の効果とともに、チャフシーブ38bを360度回動自在にする駆動手段52を揺動選別棚38に設けているので、駆動手段52は揺動選別棚38と共に揺動する。従って、揺動選別棚38が揺動している状態においても、駆動手段52は安定してチャフシーブ38bを回動できるようになる。
請求項3記載の発明においては、請求項2の効果とともに、駆動手段52からの出力は、軸53、ベベルギヤ54、ベベルギヤ55、軸55aの剛体を経由して伝達されるので、チャフシーブ38bの回動を安定して実行可能となる。
図1及び図2には、本発明を具現化した農業機械であるコンバインが示されている。
走行装置1を有する車台2の前方には、刈取装置3が設けられている。この刈取装置3には、植立穀稈を分草する複数の分草具4と、植立穀稈を引き起こす複数の引起装置5と、植立穀稈を刈り取る刈刃6と、該刈刃6にて刈り取られた穀稈を挟持して後方に搬送する搬送装置7が設けられている。この搬送装置7は刈刃6後方の株元搬送装置8と該株元搬送装置8から搬送されてくる穀稈を引き継いで脱穀装置9に供給する供給搬送装置10とから構成されている。
前記刈取装置3は、車台2の前部に立設する懸架台11の上方に設ける回転軸11aを支点にして上下動する刈取装置支持フレーム12にて、その略左右中間部で支持されている。そして、刈取装置3は操作部13に設ける操向レバー14を前後方向に傾動させることによって刈取装置支持フレーム12と共に上下動する構成である。
車台2の上方には、前記供給搬送装置10から搬送されてくる穀稈を引き継いで搬送するフィードチェン15を有する脱穀装置9と、該脱穀装置9の右側方であって、この脱穀装置9で脱穀選別された穀粒を一時貯溜するグレンタンク16と、該グレンタンク16の前方に位置していてコンバインの各種操作を実行する操作部13が載置されている。また、車台2の前部には走行装置1を駆動する走行伝動装置17が設けられている。
脱穀装置9の後方には、前記フィードチェン15から搬送されてくる排稈を引き継いで搬送する排稈チェン18と、該排稈チェン18の終端部下方には排稈を切断するカッター装置19が設けられている。また、この実施例のカッター装置19の後方には、排稈を結束するノッター等の他の作業機を装着してもよい。
前記グレンタンク16内の穀粒量が満杯となると、揚穀筒20と穀粒排出オーガ21から穀粒を機外へと排出する。揚穀筒20は電気モータ(図示せず)にて旋回可能に構成され、また、穀粒排出オーガ21は油圧シリンダ22にて昇降可能に構成されている。そして、穀粒排出オーガ21は揚穀筒20の上部に連結されて一体的に構成され、揚穀筒20が旋回すると、穀粒排出オーガ21も一緒に旋回する構成となっている。
また、コンバインは操作部13に設ける副変速レバー23を操作して走行伝動装置17内の副変速の位置を決定し、その後、走行変速レバー24を操作してエンジン(図示せず)からの動力を油圧無段変速装置及び走行伝動装置17を介して走行装置1の左右のクローラ26、26に伝動して任意の速度で走行する構成である。このように、前記走行変速レバー24の操作量によって速度が変速されるとともに、走行変速レバー24の前方向と後方向の操作によってコンバインが前後進する構成である。
また、コンバインは操作部13に設ける前記操向レバー14を左右方向に傾倒操作することによって左右方向に旋回する構成であり、さらに、操向レバー14の左右方向への傾倒操作量によって旋回半径が決定される構成である。
このようなコンバインを前進させて刈取作業をすると、圃場面に植立している穀稈は、分草具4にて分草され、その後、引起装置5にて引き起こされて刈刃6にて刈り取られる構成である。その後、刈り取られた穀稈は株元搬送装置8にて後方へ搬送され、供給搬送装置10へと引き継ぎ搬送される。この供給搬送装置10に引き継がれた穀稈は、さらに後方へと搬送されて、脱穀装置9のフィードチェン15へと引継ぎ搬送され、穀稈はフィードチェン15で後方へ搬送されながら脱穀装置9にて脱穀選別される構成である。
このように脱穀選別された穀粒は、一番揚穀筒27からグレンタンク16内へと搬送されて一時貯留され、このグレンタンク16内に貯留される穀粒量が満杯になると、操作部13の報知手段(ブザーや表示装置)でオペレータに報知される構成である。その後、刈取作業を中断して、グレンタンク16内の穀粒を機外へと排出する作業を開始する。コンバインを任意の位置(トラック近傍位置)へと移動させ、穀粒排出オーガ21をオーガ受け28から離脱させて穀粒排出口21aをトラックの荷台等の位置へ移動させる。そして、操作部13に設けている穀粒排出レバー29を入り状態として、グレンタンク16内の穀粒を機外へと排出し、グレンタンク16内の穀粒排出が終了すると、穀粒排出オーガ21は再びオーガ受け28へと収納されていく構成である。
前記脱穀装置9について、図3〜図5に基づいて説明する。
図3は脱穀装置9の側面図、図4は脱穀装置9の平面図である。
脱穀装置9内には、扱網30を有する扱胴31を扱胴軸32で軸架した扱室33と、該扱室33の一側には、扱室33の後部からの処理物を受け入れて処理する排塵処理網34を有する排塵処理胴35を排塵処理胴軸36で軸架した排塵処理室37が設けられている。そして、扱室33と排塵処理室37の下方には揺動選別棚38を設けている。
また、排塵処理胴35の前方には、二番処理胴39と二番処理胴受樋40(網や格子状のものでもよい。)からなる二番処理室41が構成されている。二番処理胴39は、本実施例では扱胴31の一側(グレンタンク16側)であって、排塵処理胴35の前方にこの排塵処理胴35と一体的に構成されている。この二番処理胴39は基本的には二番物を処理するものである。この二番処理胴39は二番処理胴軸42にて支持されている構成であるので、前記排塵処理胴35と二番処理胴39とは一体的に排塵処理胴軸36と二番処理胴軸42とで支持されている構成である。
さらに、図5は図4にて示すA−A断面図であるが、扱網30から漏れた被処理物は二番処理室41内に取り込まれる構成であるので、前記二番処理胴39は二番物の他に、扱室33内から入り込んできた被処理物も一緒に処理する構成となっている。前記扱網30と二番処理胴受樋40(網や格子状でもよい)と排塵処理網34は、それぞれ扱胴31と二番処理胴39と排塵処理胴35の下方に設けられている。
前記扱室33と二番処理室41と排塵処理室37の下方には、落下してくる被選別物を受けて選別する揺動選別棚38が設置されていて、該揺動選別棚38の下方には、選別風送り方向始端側に唐箕43を設け、該唐箕43から送風される選別風の送り方向下手側には、風路44と風路45が設けられていて、この風路44と風路45の下手側に一番ラセン46を設け、該一番ラセン46の選別風送り方向下手側には二番ラセン47を設けている。この二番ラセン47にて収集された二番物を前記二番処理室41へ揚穀するための二番揚穀筒48が設けられている。また、一番ラセン46と二番ラセン47との間には第二唐箕62が設けられていて、矢印Dのように送風されて二番ラセン47上方の風選と唐箕43からの送風の補助を行うものである。
前記揺動選別棚38の構成について説明する。揺動選別棚38は、選別送り方向の始端側から順番に、落下した脱穀物を後方に移送する移送棚49,脱穀物を選別するグレンシーブ38a(本実施例ではクリンプ網),二番物を選別するチャフシーブ38b,排塵物をほぐしてササリ粒を回収すると共に排塵物を機外に移送して放出するストローラック38cとから構成されている。該ストローラック38cの下方は、二番物を二番ラセン47内へ案内する二番棚先47aで構成されていて、この二番棚先47aの終端部近傍まで前記排塵処理胴35が延出している構成である。吸引ファン50は、選別室50内の軽い塵埃を機外に排出するためのもので、扱胴31に対して排塵処理胴35と対向する位置に設けられている。61は揺動選別棚38を揺動駆動させるクランク軸である。前記グレンシーブ38aは略一番ラセン46の上方に位置するものであり、チャフシーブ38bは略二番ラセン47の上方に位置するものである。
前記刈取装置3から搬送されてきた穀稈は、脱穀装置9のフィードチェン15の始端部に引き継がれると共に、該フィードチェン15に引き継がれた穀稈は、後方に搬送されながら、扱胴31と扱網30により脱穀される。脱穀された脱穀物の一部は揺動選別棚38上に落下して、該揺動選別棚38の揺動作用と唐箕43からの風選作用により選別され、一番ラセン46内へと取り込まれていき、該一番ラセン46に取り込まれた穀粒は、グレンタンク16内に一時貯溜される構成である。脱穀後の排稈はフィードチェン15の終端部から、排稈チェン18の始端部に引き継がれて搬送されていき、その後、カッター19に送られて切断され下方の圃場上に放出されていく構成となっている。
扱室31の残りの脱穀物は、後方へと搬送されていくが、その途中において一部の脱穀物は二番処理室41内に取り込まれていく。該二番処理室41内に取り込まれた脱穀物は、選別風送り方向上手側に搬送されながら、二番処理胴39と二番処理胴受樋40との相互作用で脱穀(特に、枝梗粒が処理される)されて、下方の揺動選別棚38上に落下していく。扱胴31と二番処理胴39と排塵処理胴35は、共に選別風送り方向上手側から下手側を見た状況(脱穀装置9の正面視)において、時計回りで回転する構成である。従って、二番処理胴39の処理歯39aの向きは、脱穀物を選別風送り方向の上手側方向に送るような向きに固着しておく必要がある。
即ち、該処理歯39aには被処理物を選別風送り方向上手側に搬送する作用があり、さらに、被処理物を処理する作用も併せ持っている。即ち、処理歯39aは螺旋の一部であり、また、その円周方向の先端部と二番処理胴受樋40との間の相互作用にて被処理物を処理する構成となっている。二番処理胴39の搬送終端部に設けられている羽根39bは、被処理物を揺動選別棚38上に強制的に送り出すものである。
前記排塵処理胴35の排塵処理歯35aは、扱室33の後部からの脱穀物を選別風送り方向の下手側方向に送るような向きに固着しておく必要がある。本実施例では、該排塵処理歯35aは、排塵処理胴35の外周面に巻回いされているラセン形状となっている。
しかし、本実施例では、排塵処理網34の目合いが荒い(格子状)ので、一部の短い藁屑は揺動選別棚38上に落下し、落下しなかった長い藁屑は排塵処理室37の終端部まで搬送されて、排塵処理胴35の終端部の羽根35bにてストローラック38c上に強制的に排出される。そして、このように被処理物が排塵処理室37内にて搬送される間に、排塵処理胴35とこの排塵処理胴35の設けられている処理歯35cと排塵処理網34との相互作用で、さらに脱穀されるとともに、脱穀物はほぐされて中に混在している穀粒(いわゆるササリ粒)が取り出されて下方の揺動選別棚38上に落下し、さらに、二番ラセン47内へと回収されていく構成である。
前述のように、扱室33内の脱穀物で、揺動選別棚38上に落下せず、二番処理室41内にも取り込まれなかった残りの脱穀物は、扱室33の終端部まで搬送される。この扱室33の終端部まで搬送されてきた脱穀物は、排塵処理室37内に取り込まれ、取り込まれた脱穀物は、選別風送り方向下手側に搬送されていく。また、扱室33の終端部まで搬送されてきた脱穀物のうち、排塵処理室37内に取り込まれなかった脱穀物は下方の揺動選別棚38上に落下していく構成である。
扱室33内の終端部から排塵処理室37内に脱穀物を送る際において、脱穀物が詰まらないように、扱室33から排塵処理室37への引継ぎ部分においても、排塵処理胴35の外周にラセン形状の排塵処理歯35aを設けていて、該排塵処理歯35aの送り作用で引継ぎ部に脱穀物が詰まらないようにしている。
このような、揺動選別棚38の揺動作用と唐箕43からの選別風の作用にもかかわらず、一番ラセン46内に取り込まれなかった残りの穀粒は、他の排塵物と共にさらに後方に送られ、二番ラセン47内へと取り込まれていく。該二番ラセン47内に取り込まれた二番物は、二番揚穀筒48にて前記二番処理室41の選別風送り方向下手側に還元されて、扱室33からの脱穀物と合流し、その後、選別風送り方向の上手側に搬送されながら、二番処理胴受樋40との相互作用で脱穀処理されながら搬送され、終端部の羽根39bにより下方の揺動選別棚38上に強制的に落下していく構成である。
次に、図6と図7について説明する。
チャフシーブ38bを360度回転可能に構成したものである。ケーブル等の自転によりフレキシブルチューブ51内を伝動されてきた動力は、動力変換ボックス52内へ入力され、その後、軸53を回転させる構成である。軸53には所定間隔毎にベベルギヤ54が設けられている。このベベルギヤ54には、ベベルギヤ55が噛み合っており、ベベルギヤ55の軸55aにはチャフシーブ38bが設けられている構成である。
従って、図8の(a),(b),(c),(d)に示すようにチャフシーブ38bは、正転逆転いずれの方向にも360度回転可能な構成である。これにより、例えば、湿材等によりチャフシーブ38bの一方側の面に脱穀物が付着してしまった場合には、180度回転させてチャフシーブ38bの他方側の面を使用する。これにより、選別性能の低下を防止できるようになる。そして、所定時間が過ぎると、裏側となっている前記チャフシーブ38bの一方側の面に付着している脱穀物が取り除かれるようになる。このときには、表側となっている前記他方側の面には脱穀物が付着しているので、再びチャフシーブ38bを180度回転させて使用するようにする。図8の(a),(b),(c),(d)は、チャフシーブ38bが360度回転可能な状態を、模式的に表している。
また、図8に示しているように、ベベルギヤ54とベベルギヤ55の噛み合いの組合せは複数(図示では7組)個あるが、この数はチャフシーブ38bの数である。そして、それぞれのベベルギヤ54とベベルギヤ55の噛み合いにおいて、ギヤの歯数、即ち、ベベルギヤ54からベベルギヤ55への変速比を変えるように構成してもよい。これにより、各チャフシーブ38b間を異なる隙間で調整可能となり、状況に応じて各種の品種の選別作業が良好に可能となる。
このような使用方法を採用することで、脱穀選別作業を連続して実行可能となる。従来においては、作業を一時中断して作業者が掃除を行っていたが、このような不具合や面倒な作業が不要となる。
また、前記軸53等の駆動系は、揺動選別棚38に設ける構成としているが、軸53からベベルギヤ54,55を介して直接駆動するように構成しているので、揺動選別棚38が揺動しても強度を確保できる。
56は揺動選別棚38に設けている補強板であるが、この補強板56でベベルギヤ55の軸55aを介してチャフシーブ38bを受ける構成としているので、揺動選別棚38の揺動運動に対して、複数の軸55a間の軸間の狂いを少なくすることが可能となる。
前記動力変換ボックス52の代わりに、モータを使用するように構成してもよい。このモータ57については、電気的なものでもよいし油圧的なものでもよい。電気的なものであれば、前記フレキシブルチューブ51は電線となり、油圧的なものであれば油圧配管ホースとなる。そして、モータ57を直接揺動選別棚38に設けることで、揺動運動に対して一体化できて駆動ユニットの性能が安定するようになる。
図8に示すように、B区間は一番ラセン46の上方とし、C区間をニ番ラセン47の上方に配置するように構成する。そして、B区間のチャフシーブ38bよりもC区間のチャフシーブ38bの開度を大きくするように構成する。このような開度の変更は、前述したように、ベベルギヤ54とベベルギヤ55の変速比を変えることで容易に可能となる。
また、B区間とC区間の間にD区間を設けて、より精度の高い選別を可能にするように構成してもよい。
前記ベベルギヤ54とベベルギヤ55を樹脂で構成することで、軽量化が可能となる。即ち、チャフシーブ38bを回転させるだけのトルクしか作用しないので、強度的には樹脂でも充分である。そして、樹脂で構成することで、錆び等も防止できるようになる。また、樹脂の場合、埃や藁屑の付着も少なくなる。
図9に示すように、ベベルギヤ54とベベルギヤ55、軸53等の駆動系は、保護カバー57の下方に設けているので、これらの駆動に藁屑等が付着して伝動不能になるのを防止できるようになる。前記保護カバー57はゴム等の弾性体で構成して、脱穀装置9の側壁9aに密着させることで、より保護性能が向上するようになる。
また、図6に示すように、ベベルギヤ54とベベルギヤ55、軸53等の駆動系を排塵処理胴35や二番処理胴39とは反対側に設けるように構成している。これにより、排塵処理胴35で発生する埃や塵埃等の影響を極力少なくすることができるようになる。
また、図6に示すように、フィードチェン15は軸15aを軸芯として側方に回動可能に構成しているので、フィードチェン15を側方へ回動させると、前記ベベルギヤ54とベベルギヤ55、軸53等の駆動系の保守点検作業が容易に可能となる。
図10と図11に示すように、軸53にウオーム58を構成し、軸55aにウオームホイール59を構成してもよい。これにより、チャフシーブ38bの調整は、より精度良く可能となる。
コンバインの左側面図 コンバインの正面図 脱穀装置の側断面図 脱穀装置の平面図 脱穀装置正面の断面図 脱穀装置の平面図 脱穀装置の側断面図 側面図 脱穀装置背面の断面図 脱穀装置の平面図 脱穀装置の側断面図
符号の説明
9 脱穀装置
30 扱網
31 扱胴
33 扱室
38 揺動選別棚
38b チャフシーブ
52 駆動手段
53 軸
54 ベベルギヤ
55 ベベルギヤ
55a 軸

Claims (3)

  1. 扱室(33)内に扱胴(31)を軸架して設け、該扱室(33)下側の扱網(30)より漏下する被処理物を、揺動選別棚(38)で受けて揺動移送しながら揺動選別する脱穀装置において、該揺動選別棚(38)の一部を構成するチャフシーブ(38b)を360度自在に回動可能に構成したことを特徴とする脱穀装置。
  2. 前記チャフシーブ(38b)を360度自在に回動可能にする駆動手段(52)を揺動選別棚(38)に設けたことを特徴とする請求項1に記載の脱穀装置。
  3. 前記駆動手段(52)から出力される軸(53)を設け、該軸(53)に固定する複数のベベルギヤ(54)と該複数のベベルギヤ(54)に噛み合う複数のベベルギヤ(55)を設け、該複数のベベルギヤ(55)の複数の軸(55a)で複数のチャフシーブ(38b)を360度回動可能に構成したことを特徴とする請求項2に記載の脱穀装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012105588A (ja) * 2010-11-17 2012-06-07 National Agriculture & Food Research Organization 穀粒選別装置

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