JP2006179457A - 電子放出用電極及びその製造方法並びに電子機器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 基板2上に、X線回折においてダイヤモンドのパターンを有し、粒径が5nmから10nmである複数のダイヤモンド粒子より構成された電子放出膜1を形成する。電子放出膜1は、エミッション電流を流すときの電界強度が低く、また、電子放出特性も均一である。
【選択図】 図3
Description
一つは、電子放出材料の構造を追求し、電界集中を強化する構造にするものである。電子が放出される先端部分を鋭利にすることにより、その先端部付近に電子を引っ張り出す強い電界が形成されるため、低い印加電圧で電子放出が可能となる。このため、高いアスペクト比をもつナノメートルサイズの微細構造を有した先端が鋭利な炭素物質であるカーボンナノチューブ(以下、CNTという)やカーボンナノファイバー等を電界放出型電子放出素子に応用する報告が多くなされてきた。
そのためには電子放出部の材料に電気親和力の小さい材料を用いることが有効であるが、特にダイヤモンドは負性電子親和力(Negative Electron Affinity)をもつだけでなく、硬度が高く化学的にも安定であり電子放出素子の材料として適している。
このため、特許文献2には、電子放出特性の向上のためにダイヤモンドに窒素等の不純物を含ませることが示されている。
粒径が5nmから10nmである複数のダイヤモンド粒子を備えた電子放出膜を有することを特徴としている。
前記電子放出膜は、表面には数nm〜数百nmの笹葉形状の組織が形成されていることを特徴とする。
前記電子放出膜の電気抵抗率は1kΩ・cm〜18kΩ・cmであることを特徴とする。
前記電子放出膜は、半導体又は導電性の基板上に形成されていることを特徴とする。
前記電子放出膜は、基板上に設けられたカーボンナノウォールの層の上に形成されていることを特徴とする。
前記カーボンナノウォールの層の厚みは、10μm以下であることを特徴とする。
前記複数のダイヤモンド粒子間にsp2結合の炭素が介在していることを特徴とする。
前記ダイヤモンド粒子は、トンネル効果によって電界放出することを特徴とする。
複数のダイヤモンド粒子を有し、比(Dバンド強度)/(Gバンド強度)が2.5〜2.7である電子放出膜を備えることを特徴とする。
前記電子放出膜は、基板上に設けられたカーボンナノウォールの層の上に形成されていることを特徴とする。
前記電子放出膜の電気抵抗率は1kΩ・cm〜18kΩ・cmであることを特徴とする。
請求項12にかかる発明では、請求項9乃至11のいずれか1項に記載の電子放出用電極において、
前記複数のダイヤモンド粒子間にsp2結合の炭素が介在していることを特徴とする。
請求項13にかかる発明では、請求項9乃至12のいずれか1項に記載の電子放出用電極において、
前記ダイヤモンド粒子は、トンネル効果によって電界放出することを特徴とする。
前記複数のダイヤモンド粒子は、粒径が5nmから10nmであることを特徴とする。
複数のダイヤモンド粒子を有し、比(sp3結合の炭素)/(sp2結合の炭素)が2.5〜2.7である電子放出膜を備えることを特徴とする。
前記電子放出膜は、基板上に設けられたカーボンナノウォールの層の上に形成されていることを特徴とする。
前記電子放出膜の電気抵抗率は1kΩ・cm〜18kΩ・cmであることを特徴とする。
前記複数のダイヤモンド粒子間にsp2結合の炭素が介在していることを特徴とする。
前記ダイヤモンド粒子は、トンネル効果によって電界放出することを特徴とする。
前記複数のダイヤモンド粒子は、粒径が5nmから10nmであることを特徴とする。
複数のダイヤモンド粒子を有し、抵抗率が1kΩ・cm〜18kΩ・cmである電子放出膜を備えることを特徴とする。
前記電子放出膜は、基板上に設けられたカーボンナノウォールの層の上に形成されていることを特徴とする。
前記電子放出膜は、比(Dバンド強度)/(Gバンド強度)が2.5〜2.7であることを特徴とする。
前記複数のダイヤモンド粒子間にsp2結合の炭素が介在していることを特徴とする。
前記ダイヤモンド粒子は、トンネル効果によって電界放出することを特徴とする。
請求項27にかかる発明では、電子放出用電極の製造方法において、
組成に炭素を含有する化合物と水素を含む原料ガスを処理容器に供給して前記処理容器内にプラズマを生じ、前記処理容器内の基板上に、粒径が5nmから10nmである複数のダイヤモンド粒子を有し、比(Dバンド強度)/(Gバンド強度)が2.5〜2.7である電子放出膜を形成することを特徴とする。
組成に炭素を含有する化合物と水素を含む原料ガスを処理容器に供給して前記処理容器内にプラズマを生じ、前記処理容器内の基板上に、カーボンナノウォールの層を形成し、引き続き前記基板の温度を、前記カーボンナノウォールの層を形成しているときの前記基板の温度より低い温度にして、前記カーボンナノウォールの層上に、粒径が5nmから10nmである複数のダイヤモンド粒子を有し、比(Dバンド強度)/(Gバンド強度)が2.5〜2.7である電子放出膜を形成することを特徴とする。
前記カーボンナノウォールの層は、ラマン分光スペクトルにおいて半値幅が50cm−1未満の1580cm−1付近のピークと半値幅が50cm−1未満の1350cm−1付近のピークを示すことを特徴とする。
粒径が5nmから10nmである複数のダイヤモンド粒子より構成され、電気抵抗率が1kΩ・cm〜18kΩ・cmの電子放出膜を有する電子放出用電極と、
前記電子放出用電極と対向して設けられた対向電極と、
電子放出用電極から放出される電子により発光する蛍光体膜と、
を備えることを特徴とする。
前記電子放出膜は、カーボンナノウォールの層上に形成されていることを特徴とする。
前記カーボンナノウォールの層は、ラマン分光スペクトルにおいて半値幅が50cm−1未満の1580cm−1付近のピークと半値幅が50cm−1未満の1350cm−1付近のピークを示すことを特徴とする。
粒径が5nmから10nmである複数のダイヤモンド粒子を有する電子放出膜を備える電子放出用電極と、
前記電子放出用電極に対向する対向電極と、
前記電子放出用電極からの電界放出された電子により発光する蛍光体膜と、
を備えることを特徴とする。
複数のダイヤモンド粒子を有し、比(Dバンド強度)/(Gバンド強度)が2.5〜2.7である電子放出膜を備える電子放出用電極と、
前記電子放出用電極に対向する対向電極と、
前記電子放出用電極からの電界放出された電子により発光する蛍光体膜と、
を備えることを特徴とする。
複数のダイヤモンド粒子を有し、比(sp3結合の炭素)/(sp2結合の炭素)が2.5〜2.7である電子放出膜を備える電子放出用電極と、
前記電子放出用電極に対向する対向電極と、
前記電子放出用電極からの電界放出された電子により発光する蛍光体膜と、
を備えることを特徴とする。
複数のダイヤモンド粒子を有し、抵抗率が1kΩ・cm〜18kΩ・cmである電子放出膜を備える電子放出用電極と、
前記電子放出用電極に対向する対向電極と、
前記電子放出用電極からの電界放出された電子により発光する蛍光体膜と、
を備えることを特徴とする。
[実施形態1]
図1は、本発明の実施形態1の電子放出用電極の電子放出部位であるダイヤモンド薄膜の表面を走査型顕微鏡で走査した画像である。
図2は、電子放出膜の鏡面反射を示す画像である。
図3は、電子放出膜及び基板の断面を示す二次電子像である。
図4は、電子放出膜のX線回折のパターンを示す図である。
図5は、電子放出膜のラマン分光スペクトルを示す図である。
また、波長=532nmのレーザ光によるラマン分光測定を行うと、図5のように、1350cm−1近傍を頂点とするダイヤモンドのピークと1580cm−1近傍を頂点とするダイヤモンドのピークとが観察され、ガラス状炭素や黒鉛構造を基本とした無定形炭素の混在が認められる。1350cm−1近傍を頂点とするピークの半幅値は、50cm−1以上である。
まず、例えば結晶面が(100)のシリコン単結晶ウエハを一辺が30mmの四辺形に切り出し、その表面を電子放出膜1を生長させるための核として用いられる粒径1〜5μmのダイヤモンド粒子で、平均粗さが3μm以下の凹部(溝)を形成するためのスクラッチ加工を行う。スクラッチ加工されたウエハが基板2となる。スクラッチ加工により凹凸が形成された基板2に対して、エタノール又はアセトンにより脱脂,超音波洗浄を同時に行う。
このDCプラズマCVD装置200は、汎用的な処理装置であり、処理容器(チャンバ)201と、サセプタ202と、上部電極203と、処理ガスシャワーヘッド204と、ガス供給管205,206と、パージガス供給管207と、排気管208と、直流電源209とを備える。
ガス供給管205は、MFC(マスフローコントローラ)やバルブを備え、水素ガスをシャワーヘッド204に導く。ガス供給管206は、MFC(マスフローコントローラ)やバルブを備え、メタン、エタン、アセチレンなどの炭化水素化合物、又はメタノール、エタノールなどの酸素含有炭化水素化合物、又はベンゼン、トルエン等の芳香族炭化水素、又は一酸化炭素、二酸化炭素の中から少なくとも一種を含む組成中に炭素を含有する化合物で構成されたガスをシャワーヘッド204に導く。
図7は、電子放出膜1と基板2とで構成される電子放出用電極の電子放出特性を示す図である。
図8は、このようなダイヤモンド構造の電子放出膜1を有する電子放出用電極を備えた電界放出蛍光管11からなる電子機器の略断面図である。
図9は、上記工程で形成された電子放出膜1の電流−電圧特性を示す図である。
図10は、電子放出膜1からの電子放出による発光状態を示す図である。
良好な電子放出膜1は、1kΩ・cm〜18kΩ・cmであった。電子放出膜1は、ダイヤモンド粒子同士の隙間に、上述した無定形炭素(sp2結合の炭素)が介在し、この無定形炭素が導電性を示すことから電子放出膜1全体の抵抗率を低くすることに寄与している。
図11は、本発明の実施形態2に係る電子放出膜30の概要を示す図である。
図12は、図11のダイヤモンド粒子を有する電子放出膜30の表面を走査型顕微鏡で走査した画像である。
図13は、図11の電子放出膜30を拡大した画像である。
図14は、図11の電子放出膜30及びカーボンナノウォール32の断面を示す二次電子像である。
まず、例えばニッケル板を基板31として切り出し、エタノール又はアセトンにより脱脂・超音波洗浄を十分に行う。
基板31をサセプタ202上への載置が完了すると、次に、処理容器201内を減圧し、続いて、ガス供給源よりガス供給管205,206を介してシャワーヘッド204に水素ガスとメタン等の組成中に炭素を含有する化合物のガス(炭素含有化合物)とを導き、この原料ガスを処理容器201に供給する。
なお、原料ガスの混合比、ガス圧、基板31のバイアス電圧などの条件を適切に選択することにより、カーボンナノウォール32が成膜される箇所を、ダイヤモンド微粒子からなる電子放出膜30の成膜温度よりも高く、且つ900℃〜1100℃で30分間保持することによって、基板31上にカーボンナノウォール32の層が形成される。そして引き続き、ダイヤモンド微粒子からなる電子放出膜30の成膜される箇所を、カーボンナノウォール32の成膜時における温度より10℃以上下げることによってカーボンナノウォール32上に電子放出膜30が形成される。カーボンナノウォール32は、優れた電子放出特性をもつが数ミクロンの凹凸があり均一なエミッションサイトを形成することが困難である。微粒ダイヤモンドで構成された電子放出膜30をカーボンナノウォール32上に成膜することで均一な表面形状を得ることができる。
図15は、電子放出膜30のX線回折のパターンを示す図である。
電子放出膜30におけるX線回折パターンを調べると、図15に示すように、ダイヤモンド結晶の顕著なピークを有すると共に、グラファイト(カーボンナノウォール)のピークも観察された。このことから、電子放出膜30の主表面は、ダイヤモンドではなく、ダイヤモンド粒子を極薄く被覆したガラス状炭素又は黒鉛構造の無定形炭素であり、電子放出膜30の表面は導電性を示すために電子放出特性に優れていることが判る。
良好な電子放出膜30は、1kΩ・cm〜18kΩ・cmであった。電子放出膜30は、ダイヤモンド粒子同士の隙間に、上述した無定形炭素(sp2結合の炭素)が介在し、この無定形炭素が導電性を示すことから電子放出膜1全体の抵抗率を低くすることに寄与している。
電子放出膜30と基板31とカーボンナノウォール32で構成される電界放出型冷陰極から放出される冷電子の電流密度が1mA/cm2のときの電界強度は、図17に示すように、0.84V/μmであり、この電子放出特性は、実施形態1の電子放出特性よりも優れている。
電子放出膜30を有する電子放出用電極を備えた電界放出蛍光管21は、図18に示すように、基板31上に形成されたカーボンナノウォール32を被覆した電子放出膜30を有する電子放出用電極であるカソード電極と、電子放出膜30との対向面に蛍光体膜4が成膜された対向電極としてのアノード電極3と、これらカソード電極及びアノード電極3を真空雰囲気で封入するガラス管5と、を備えており、電子放出膜30または基板31にはニッケルからなる配線7が接続され、アノード電極3にはニッケルからなる配線6が接続されている。
このような電子放出膜30は、ナノダイヤモンド集合体がエミッタ表面に形成されるので、低電界強度で高い電流密度を実現でき、電子放出特性にヒステリシスがないために耐久性が高い。
例えば、基板は、シリコン単結晶ウエハやニッケル以外でも希土類、銅、銀、金、白金、アルミニウムのうち少なくともいずれか一種を含んでもよい。
また、原料ガスである水素ガスと炭素含有化合物の混合比も、適宜選択的に変更可能である。
図19において、実線は、実施形態1の電子放出膜1となる複数のダイヤモンド微粒子の集合体を含む炭素膜や実施形態2の電子放出膜30となる複数のダイヤモンド微粒子の集合体を含む炭素膜からのラマンスペクトルである。実施形態2では、電子放出膜30の下部にカーボンナノウォール32が設けられているが、電子放出膜30がカーボンナノウォール32の表面全体を十分覆う程度に成膜されていれば、実施形態1でのラマンスペクトルと同じ挙動を示す。
そして、図24(a)は、図23(a)の領域R1の拡大画像である。
図24(b)は、図24(a)の矢印で示す位置であり、電子放出膜において、後述する図24(c)、図24(d)、図24(e)よりも内側に位置する箇所のSEM像であり、基板上にダイヤモンド微粒子が緻密に集合してなる膜であり、最も電界放出性が良好な箇所である。この箇所では、比(sp3結合の炭素)/(sp2結合の炭素)が2.55であり、ダイヤモンド微粒子の粒径は5nm〜10nmであった。
比(sp3結合の炭素)/(sp2結合の炭素)が2.5前後では低い電圧でも十分発光したが、0.5では、発光するのに比較的高い電圧を要した。電子放出特性が特に優れている箇所は、比(sp3結合の炭素)/(sp2結合の炭素)が2.50以上であった。
比(sp3結合の炭素)/(sp2結合の炭素)が2.6の電子放出膜は、抵抗率が0.6×104(Ω・cm)であり、その電子放出特性は、比(sp3結合の炭素)/(sp2結合の炭素)が2.50〜2.55の電子放出膜よりも優れていた。
比(sp3結合の炭素)/(sp2結合の炭素)が2.7の電子放出膜は、抵抗率が1.8×104(Ω・cm)であり、その電子放出特性は、比(sp3結合の炭素)/(sp2結合の炭素)が2.6の電子放出膜より劣っていたが、比(sp3結合の炭素)/(sp2結合の炭素)が2.55と同等であり、電界放出型電極の電子放出膜としては十分であった。
比(sp3結合の炭素)/(sp2結合の炭素)が3.0の電子放出膜は、抵抗率が5.6×104(Ω・cm)であり、その電子放出特性は、比(sp3結合の炭素)/(sp2結合の炭素)が2.50の電子放出膜より劣っていた。これは、sp2結合の炭素の存在比が少なくなることで電導性が低くなることに加え、ダイヤモンド微粒子同士の隙間にsp2結合の炭素が介在しなくなることで見かけ上、ダイヤモンドの膜厚が厚くなってしまい効率的にトンネル電子を放出する箇所の割合が減ってしまったためである。
図27(a)は電子放出膜の抵抗率が1kΩ・cmのものであり、図27(b)は電子放出膜の抵抗率が6kΩ・cmのものであり、図27(c)は電子放出膜の抵抗率が18kΩ・cmのものであり、図27(d)は電子放出膜の抵抗率が56kΩ・cmのものである。図27(d)の電子放出膜は、より強電界をかけることにより発光することが確認されている。なお、図27(a)の電子放出膜の比(sp3結合の炭素)/(sp2結合の炭素)は、2.5であった。
このような電子放出膜を繰り返し製造した結果、良好な電子放出特性を得られた電子放出膜は、比(sp3結合の炭素)/(sp2結合の炭素)を2.5〜2.7であり、特にしきい値電界強度が1.5V/μm以下となるような、より優れた電子放出特性を得られた電子放出膜は、比(sp3結合の炭素)/(sp2結合の炭素)が、2.55〜2.65であり、さらに、最も安定して且つ電子放出性が良好な電子放出膜は、比(sp3結合の炭素)/(sp2結合の炭素)が、2.60〜2.62であった。
また抵抗率の観点から、電子放出膜の1kΩ・cm〜18kΩ・cmが電子放出特性が良好であった。
カソード電極44及びアノード電極47は、内部が真空雰囲気のガラス管50に封止されている。基板42に接続された配線48及び対向導電体45に接続された配線49が、ガラス管50から外部に導出されている。このような蛍光管41は、低いしきい値電圧で発光することが可能となる。
本発明における電子放出膜を備えた光源は、FED(フィールドエミッションディスプレイ)に適用可能であり、また、液晶パネルのバックライトやその他家庭用光源にも適用でき、さらには、パソコン、デジタルカメラ、携帯電話等の光源、車載用光源にも適用することが可能である、
Claims (36)
- 粒径が5nmから10nmである複数のダイヤモンド粒子を備えた電子放出膜を有することを特徴とする電子放出用電極。
- 前記電子放出膜は、表面には数nm〜数百nmの笹葉形状の組織が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の電子放出用電極。
- 前記電子放出膜の電気抵抗率は1kΩ・cm〜18kΩ・cmであることを特徴とする請求項1または2に記載の電子放出用電極。
- 前記電子放出膜は、半導体又は導電性の基板上に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電子放出用電極。
- 前記電子放出膜は、基板上に設けられたカーボンナノウォールの層の上に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の電子放出用電極。
- 前記カーボンナノウォールの層の厚みは、10μm以下であることを特徴とする請求項5に記載の電子放出用電極。
- 前記複数のダイヤモンド粒子間にsp2結合の炭素が介在していることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の電子放出用電極。
- 前記ダイヤモンド粒子は、トンネル効果によって電界放出することを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の電子放出用電極。
- 複数のダイヤモンド粒子を有し、比(Dバンド強度)/(Gバンド強度)が2.5〜2.7である電子放出膜を備えることを特徴とする電子放出用電極。
- 前記電子放出膜は、基板上に設けられたカーボンナノウォールの層の上に形成されていることを特徴とする請求項9に記載の電子放出用電極。
- 前記電子放出膜の電気抵抗率は1kΩ・cm〜18kΩ・cmであることを特徴とする請求項9または10に記載の電子放出用電極。
- 前記複数のダイヤモンド粒子間にsp2結合の炭素が介在していることを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の電子放出用電極。
- 前記ダイヤモンド粒子は、トンネル効果によって電界放出することを特徴とする請求項9乃至12のいずれか1項に記載の電子放出用電極。
- 前記複数のダイヤモンド粒子は、粒径が5nmから10nmであることを特徴とする請求項9乃至13のいずれか1項に記載の電子放出用電極。
- 複数のダイヤモンド粒子を有し、比(sp3結合の炭素)/(sp2結合の炭素)が2.5〜2.7である電子放出膜を備えることを特徴とする電子放出用電極。
- 前記電子放出膜は、基板上に設けられたカーボンナノウォールの層の上に形成されていることを特徴とする請求項15に記載の電子放出用電極。
- 前記電子放出膜の電気抵抗率は1kΩ・cm〜18kΩ・cmであることを特徴とする請求項15または16に記載の電子放出用電極。
- 前記複数のダイヤモンド粒子間にsp2結合の炭素が介在していることを特徴とする請求項15乃至17のいずれか1項に記載の電子放出用電極。
- 前記ダイヤモンド粒子は、トンネル効果によって電界放出することを特徴とする請求項15乃至18のいずれか1項に記載の電子放出用電極。
- 前記複数のダイヤモンド粒子は、粒径が5nmから10nmであることを特徴とする請求項15乃至19のいずれか1項に記載の電子放出用電極。
- 複数のダイヤモンド粒子を有し、抵抗率が1kΩ・cm〜18kΩ・cmである電子放出膜を備えることを特徴とする電子放出用電極。
- 前記電子放出膜は、基板上に設けられたカーボンナノウォールの層の上に形成されていることを特徴とする請求項21に記載の電子放出用電極。
- 前記電子放出膜は、比(Dバンド強度)/(Gバンド強度)が2.5〜2.7であることを特徴とする請求項21または22に記載の電子放出用電極。
- 前記複数のダイヤモンド粒子間にsp2結合の炭素が介在していることを特徴とする請求項21乃至23のいずれか1項に記載の電子放出用電極。
- 前記ダイヤモンド粒子は、トンネル効果によって電界放出することを特徴とする請求項21乃至24のいずれか1項に記載の電子放出用電極。
- 前記複数のダイヤモンド粒子は、粒径が5nmから10nmであることを特徴とする請求項21乃至25のいずれか1項に記載の電子放出用電極。
- 組成に炭素を含有する化合物と水素を含む原料ガスを処理容器に供給して前記処理容器内にプラズマを生じ、前記処理容器内の基板上に、粒径が5nmから10nmである複数のダイヤモンド粒子を有し、比(Dバンド強度)/(Gバンド強度)が2.5〜2.7である電子放出膜を形成することを特徴とする電子放出用電極の製造方法。
- 組成に炭素を含有する化合物と水素を含む原料ガスを処理容器に供給して前記処理容器内にプラズマを生じ、前記処理容器内の基板上に、カーボンナノウォールの層を形成し、引き続き前記基板の温度を、前記カーボンナノウォールの層を形成しているときの前記基板の温度より低い温度にして、前記カーボンナノウォールの層上に、粒径が5nmから10nmである複数のダイヤモンド粒子を有し、比(Dバンド強度)/(Gバンド強度)が2.5〜2.7である電子放出膜を形成することを特徴とする電子放出用電極の製造方法。
- 前記カーボンナノウォールの層は、ラマン分光スペクトルにおいて半値幅が50cm−1未満の1580cm−1付近のピークと半値幅が50cm−1未満の1350cm−1付近のピークを示すことを特徴とする請求項28に記載の電子放出用電極の製造方法。
- 粒径が5nmから10nmである複数のダイヤモンド粒子より構成され、電気抵抗率が1kΩ・cm〜18kΩ・cmの電子放出膜を有する電子放出用電極と、
前記電子放出用電極と対向して設けられた対向電極と、
電子放出用電極から放出される電子により発光する蛍光体膜と、
を備えることを特徴とする電子機器。 - 前記電子放出膜は、カーボンナノウォールの層上に形成されていることを特徴とする請求項30記載の電子機器。
- 前記カーボンナノウォールの層は、ラマン分光スペクトルにおいて半値幅が50cm−1未満の1580cm−1付近のピークと半値幅が50cm−1未満の1350cm−1付近のピークを示すことを特徴とする請求項31に記載の電子機器。
- 粒径が5nmから10nmである複数のダイヤモンド粒子を有する電子放出膜を備える電子放出用電極と、
前記電子放出用電極に対向する対向電極と、
前記電子放出用電極からの電界放出された電子により発光する蛍光体膜と、
を備えることを特徴とする電子機器。 - 複数のダイヤモンド粒子を有し、比(Dバンド強度)/(Gバンド強度)が2.5〜2.7である電子放出膜を備える電子放出用電極と、
前記電子放出用電極に対向する対向電極と、
前記電子放出用電極からの電界放出された電子により発光する蛍光体膜と、
を備えることを特徴とする電子機器。 - 複数のダイヤモンド粒子を有し、比(sp3結合の炭素)/(sp2結合の炭素)が2.5〜2.7である電子放出膜を備える電子放出用電極と、
前記電子放出用電極に対向する対向電極と、
前記電子放出用電極からの電界放出された電子により発光する蛍光体膜と、
を備えることを特徴とする電子機器。 - 複数のダイヤモンド粒子を有し、抵抗率が1kΩ・cm〜18kΩ・cmである電子放出膜を備える電子放出用電極と、
前記電子放出用電極に対向する対向電極と、
前記電子放出用電極からの電界放出された電子により発光する蛍光体膜と、
を備えることを特徴とする電子機器。
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