JP2006179366A - 放電ランプ - Google Patents

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徹 野村
Akio Inoue
彰夫 井上
Hiroshi Kida
博 木田
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Abstract

【課題】放電ランプにおける熱応力の増大および集中を抑制する。
【解決手段】放電ランプは、ガスが封入された放電部1aを有するガラスバルブ1と、一端が放電部1a内に突出し他端がガラスバルブ1内に封入された金属電極2と、ガラスバルブ1内に封入され金属電極2に電気的に接続する金属箔3とを備える。金属箔3は、その主面の平面視で、一定の幅を有する曲折形状である。
【選択図】図2

Description

本発明は、例えばプロジェクタなどに使用される放電ランプに関するものであり、特に、配線として箔形状を使用した放電ランプの構造に関するものである。
従来、プロジェクタなどに使用される高圧放電ランプでは、ガスが封入された発光部を有するガラスバルブの内部に、当該発光部に突出した丸棒状の金属電極と、当該金属電極に電気的に接続した長方形状の金属箔の配線とが埋め込まれた構造を有している。そのような放電ランプでは、金属電極(例えばタングステン)および金属箔(例えばモリブデン)とガラスバルブ(例えば石英ガラス)とは線膨張係数が異なっているので、ランプ点灯時の温度上昇により、ガラスバルブと金属箔および金属電極との界面に熱応力が発生し、それがランプ破裂の一因となっている。特に、金属箔における発光部に近い側(金属電極と接続する側)の角部には応力が集中しやすく、その部分がランプ破裂の起点となることが多い。
この金属箔の角部への応力集中を低減するため、例えば下記特許文献1では金属箔を、金属電極に向けてなだらかに幅狭にしたり、角部の形状を丸くしたりしている。
特開平10−255720号公報
特許文献1の金属箔においては、幅狭な端部で電気抵抗率が高くなるので電流による発熱量が増してしまう。その結果、ランプ点灯時の上昇温度が大きくなり、発生する熱応力が増大してしまうことが懸念される。
本発明は以上のような課題を解決するためになされたものであり、ガラスバルブに封入された金属箔の配線を有する放電ランプにおいて、熱応力の増大および集中を抑制することでガラスバルブの破損を防止できる放電ランプを提供することを目的とする。
本発明に係る放電ランプは、ガスが封入された放電部を有するガラスバルブと、一端が前記放電部内に突出し他端が前記ガラスバルブ内に封入された電極と、前記ガラスバルブ内に封入され前記電極に電気的に接続する金属箔とを備え、前記金属箔が、その主面の平面視で、一定幅の曲折形状であるものである。
本発明によれば、金属箔3主面の平面視で曲折形状であるので、金属箔とガラスバルブとの界面に生じる応力は金属箔の全体に分散して吸収される。よって、金属箔の特定個所(角部)を起点としたガラスバルブの破裂の発生を防止することができる。また、金属箔の経路が長くなるので、放電部の密封性を向上させる効果もある。なお且つ、金属箔の幅が一定であることで、電気抵抗の増加が抑えられている。従って、ランプ発光時における金属箔の電気抵抗による発熱が抑え、熱応力の増大を抑制し、ガラスバルブの破裂を防止に寄与できる。
図1は本発明の実施の形態に係る放電ランプの断面図である。同図の如く、当該放電ランプは、ガラスバルブ1と、それに封入されたそれぞれ一対の金属電極2、金属箔3およびリード線4とにより構成されている。
ガラスバルブ1は、石英ガラスで形成されており、その中央部には、希ガス、ハロゲンガス、水銀等が高圧状態で封入された放電部1aを有している。なお、金属電極2、金属箔3およびリード線4は、ガラスバルブ1と密着している。特に、金属箔3は、ガラスバルブ1との密着性が高く、放電部1a内のガスが外部に漏れるのを防止している。
金属電極2は、タングステンで形成されており、その一方の端部は放電部1a内に突出し、他方の端部はガラスバルブ1内に封入されている。金属箔3は、薄い(0.02mm程度)モリブデン箔であり、ガラスバルブ1内に封入されている。金属箔3の一方の端部は金属電極2のガラスバルブ1内に封入された側の端部に、他方の端部はリード線4に、それぞれ電気的に接続する。リード線4は外部との電気的接続を行うためものであり、タングステンで形成されている。
図2は、図1の放電ランプにおける右側部分の拡大図である(当該放電ランプは左右同じ構造を有しているので、左側部分の図示は省略する)。図2において、図1と同じ要素には同一符号を付してある。
本実施の形態に係る放電ランプの金属箔3は、その主面の平面視で、一定幅を有する曲折形状である。図2に示した例では、金属箔3の曲折形状は、長さ方向に対して左右に1回ずつうねる波形状にしている。
ランプ点灯時では放電部1aはプラズマ状態になるため非常に高温となり、その周囲のガラスバルブ1や金属電極2、金属箔3が高温に曝される。さらに、金属箔3や金属電極2には放電に起因する電流が流れるため、電気抵抗による発熱も生じる。例えば金属箔3の放電部1aに近い側の近傍では、600℃〜800℃の温度上昇が生じる。この温度上昇により、金属電極2および金属箔3とガラスバルブ1との界面に熱応力が生じる。
上述したように、従来の長方形の金属箔の場合には、特に放電部に近い側の角部(図2の角部3aに相当)に高い応力集中が生じていた。それに対し、本実施の形態に係る曲折形状の金属箔3は、長方形のものよりも長さ方向の剛性が低いので、金属箔3とガラスバルブ1との界面に生じる応力を金属箔3の全体に分散して吸収するため、角部3aへの応力集中が抑制される。従って、金属箔3の角部3aを起点としたガラスバルブ1の破裂の発生を防止することができる。
また、本実施の形態の金属箔3は、その主面の平面視で一定幅である。即ち、上記特許文献1の金属箔のように幅狭部分を有しておらず、電気抵抗の増加が抑えられている。従って、ランプ発光時における金属箔3の電気抵抗による発熱は抑えられるので、温度上昇に伴う熱応力の増大を抑制し、ガラスバルブ1の破裂を防止に寄与できる。
次に、放電ランプの製造方法を説明する。
まず、金属電極2、金属箔3およびリード線4を形成し、金属電極2とリード線4との間に金属箔3を接合する。金属電極2およびリード線4は丸棒状のタングステンを適当な長さに切断して形成する。曲折形状の金属箔3は、モリブデン泊のうち抜きにより形成する。一般に金属箔3は非常に薄い(0.02mm程度)ため、曲折形状の打ち抜き型を用いて容易に形成可能である。金属電極2およびリード線4への金属箔3の接合方法としては、抵抗溶接による圧着が考えられる。
接合された金属電極2、金属箔3およびリード線4は、石英ガラスで形成された中空円筒形のガラス管の中に入れられる。そして当該ガラス管の外側から金属電極2、金属箔3およびリード線4のある部分に対し例えばガスバーナー等で局所的に熱を加えて当該ガラス管を溶融させ、ガラスバルブ1を形成すると共に、ガラスバルブ1内部に金属電極2、金属箔3およびリード線4を封入する。このとき、溶融したガラスは金属電極2、金属箔3およびリード線4に溶着する。
その後、ガラスバルブ1の放電部1aに高圧ガス(希ガス、ハロゲンガス、水銀等)を封入し、上記と同様の作業を放電部1aを挟んで反対側の金属電極2、金属箔3およびリード線4に対しても実施し、ガラスバルブ1の内部に金属箔3および金属電極2を封入する。ガラスバルブ1が一対の金属電極2および金属箔3に溶着してそれらを封入しているため、放電部1aの密閉性は保たれる。
そして最後に、形成した放電ランプを高温炉に入れてアニールを行ない、製造過程で発生した残留応力を除去すれば完成となる。
ここで、金属箔3のより具体的な形状について説明する。図3は、本実施の形態における金属箔3の形状を説明するための図であり、図2と同じ放電ランプを図示している(便宜上、図3ではハッチングは省略している)。
図3のように、金属箔3の幅をW1、金属箔3の曲折形状における振れ幅(全体の幅)をW2、ガラスバルブ1の直径をDとすると、振れ幅W2の値は、D−1.5mmを超えない範囲(即ち、ガラスバルブ1における外側表面と金属箔3との間の厚みtが、0.75mm以上になる範囲)で、なるべく大きい値であることが望ましい。例えば、振れ幅W2がD−1.5mmより大きくなり、厚みtが0.75mmよりも小さくなると、ガラスバルブ1の強度が低下して応力による破損の恐れが増してしまう。逆に、振れ幅W2が小さすぎると、応力分散の効果が薄れてしまう。
また、本発明の応力分散の効果を高めるためには、金属箔3の曲折形状の曲率が大きい方が望ましい。例えば金属箔3の曲折形状として円弧を用るとよい。円弧を複数個繋いだ形状を用いるとさらに応力分散の効果は大きくなる(図2並びに図3の金属箔3は円弧を2つ繋いだ形状である)。金属箔3の曲折形状としては円弧の他に、楕円の一部、放物線およびそれらを複数個繋いだ形状や、正弦曲線などでもよい。
ここで、100W用の放熱ランプを想定する。100W用の放熱ランプでは、金属箔3の幅W1は1.5mm程度、ガラスバルブ1の直径Dは6mm程度、金属箔3の長さ(金属電極2からリード線4へ向かう方向の直線的な長さ)L1は13mm程度とするのが代表的な寸法である。また、金属電極2の直径は約0.3mm、長さは約4.5mm、ランプ全長は約60mmである。
例えば図3において、金属箔3の幅W1を1.5mm、ガラスバルブ1の直径Dを6mmとし、金属箔3のマージンを除いた長さL2(ここでは、金属箔3の中心線Aが金属電極2およびリード線4と交差する点間の距離)を13mmとする。また金属箔3の曲折形状は、図3の如く半径rの円弧を2つ繋げた形状であるとする。即ち、中心線Aは、弦の長さが6.5mmの円弧を2つ繋げた形状である。このケースにおいて、振れ幅W2を4.5mm(=D−1.5mm)とし、且つ、長さL2を13mmにするためには、金属箔3の曲折形状を、その中心線Aが半径r=4.3mmの円弧を2つ繋げた形状であるようにすればよい。
なお、図2および図3においては、金属箔3を、長さ方向に対して左右に1回ずつうねる曲折形状にした例を示したが、金属箔3の形状はそれに限定されるものではなく、例えば長さ方向に対して左右に2回以上ずつうねる形状や、左あるいは右に1回のみうねる形状であってもよい。
以上のように、本実施の形態によれば、金属箔3が主面の平面視で曲折形状であるので、金属箔3とガラスバルブ1との界面に生じる応力は金属箔3の全体に分散して吸収され、金属箔3の角部3aへの応力集中が抑制される。よって、金属箔3の角部3aを起点としたガラスバルブ1の破裂の発生を防止することができる。なお且つ、金属箔3の幅が一定であることで、電気抵抗の増加が抑えられている。従って、ランプ発光時における金属箔3の電気抵抗による発熱が抑え、熱応力の増大を抑制し、ガラスバルブ1の破裂を防止に寄与できる。
また、金属箔3はガラスバルブ1に密着して封入されることで、放電部1a内に封入された高圧ガスが外部に漏れないようにする働きがある。本実施の形態によれば、金属箔3が曲折形状であるので、金属箔3の経路が長くなり、放電部1aの密封性を向上させる効果もある。
なお、金属箔3が主面の平面視で曲折形状でなく、側面視で曲折形状(即ち、主面に対して垂直方向に波打つ形状)であっても、上記と同様の効果が得られると考えられる。しかしその場合、金属箔3をガラスバルブ1に封入する際に、その波打った主面全体にガラスを密着させて形成することは比較的困難である。金属箔3とガラスバルブ1との間に隙間が存在すると、放電部1aの密封性が低下するという問題が生じてしまう。つまり、本実施の形態には金属箔3をガラスバルブ1に密着させて封入することが容易に行えるという利点もある。
本実施の形態では、ガラスバルブ1を石英ガラス、金属電極2およびリード線4をタングステン、金属箔3をモリブデンという一般的な材料を例示したが、それらは一例に過ぎず、本発明は、他のあらゆる材料を用いた放電ランプに対しても適用可能である。
本発明の実施の形態に係る放電ランプの断面図である。 本発明の実施の形態に係る放電ランプのの拡大図である。 本発明の実施の形態における金属箔の具体的な形状を説明するための図である。
符号の説明
1 ガラスバルブ、1a 放電部、2 金属電極、3 金属箔、4 リード線4。

Claims (4)

  1. ガスが封入された放電部を有するガラスバルブと、
    一端が前記放電部内に突出し他端が前記ガラスバルブ内に封入された電極と、
    前記ガラスバルブ内に封入され前記電極に電気的に接続する金属箔とを備え、
    前記金属箔は、その主面の平面視で、一定幅の曲折形状である
    ことを特徴とする放電ランプ。
  2. 前記曲折形状は、前記金属箔の長さ方向に対して左および右にそれぞれ1回以上うねる形状である
    ことを特徴とする請求項1記載の放電ランプ。
  3. 前記曲折形状は、複数個の円弧を繋いだ形状である
    ことを特徴とする請求項1記載の放電ランプ。
  4. 前記ガラスバルブにおける外側表面と前記金属箔との間の厚みが、0.75mm以上である
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか記載の放電ランプ。
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