JP2006179092A - 光ピックアップ及びそれを備えた光ディスク装置 - Google Patents

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JP2006179092A
JP2006179092A JP2004370134A JP2004370134A JP2006179092A JP 2006179092 A JP2006179092 A JP 2006179092A JP 2004370134 A JP2004370134 A JP 2004370134A JP 2004370134 A JP2004370134 A JP 2004370134A JP 2006179092 A JP2006179092 A JP 2006179092A
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Yuichi Kamioka
優一 上岡
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Funai Electric Co Ltd
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Abstract

【課題】 高コスト化及び大型化を招くことなく、複数の光源から同時に出射される複
数のレーザビームのそれぞれの強度を適切に調整することができる光ピックアップを提供
する。
【解決手段】 LD37a、37bから出射されたレーザビームL1、L2の一部を受
光して受光した光量に比例するモニタ電圧を出力する1つのフロントモニタ28と、LD
37a、37bから出射されているレーザビームのいずれかの強度が異なっている第1〜
第5の発光状態のそれぞれに応じてSH信号を生成し、この複数のSH信号のタイミング
で前記モニタ電圧をサンプルホールドした複数のモニタ電圧を演算することにより、フロ
ントモニタ28で受光されたそれぞれのレーザビームの光量を求め、求めたそれぞれの光
量に基づいて出射されるレーザビームの強度をそれぞれ所定の目標強度に調整するLPC
部14を備える。
【選択図】 図8

Description

本発明は、光ディスク等の光学式記録媒体に情報を記録したり、記録されている情報を
読み取る光ピックアップとそれを備えた光ディスク装置に関するものであり、特に、波長
の異なるレーザビームを出射する複数の光源を有する光ピックアップとそれを備えた光デ
ィスク装置に関するものである。
従来から、CD(Compact Disk:コンパクトディスク)やDVD(Digital Versatile
Disk:ディジタルバーサタイルディスク)等の光ディスクに対してレーザビームを照射す
ることにより、その光ディスクに記録されている音楽情報や動画情報等の電子情報を再生
したり、そのような電子情報をその光ディスクに記録したりできる光ディスク装置が提供
されている。
また、光ディスクに電子情報を記録した場合、その記録されている内容が外観で認識で
きれば便利であるため、ユーザは専用のプリンタ装置を用いて、その光ディスクに記録し
た内容を示す文字等(例えば、曲名や映画タイトル等)を円形のシートに印刷し、このシ
ートをその光ディスクの記録面と反対の面(以下、レーベル面という)に貼り付けるとい
うようなことを行っていた。
しかしながら、この方法では、ユーザは、専用のプリンタ装置を用意する必要や、その
専用プリンタ装置でのシートの印刷、印刷されたシートの光ディスクへの貼り付け等の煩
雑な作業を行う必要があった。
そこで、近年、再生時や記録時に光ディスクの記録面に照射されるレーザビームを光デ
ィスクのレーベル面となる所定領域に照射し、照射した部分の発色等を変化させることに
より、光ディスクの記録内容を可視的に認識するための可視情報(例えば、曲名や映画タ
イトル等を示す文字等からなる画像)を光ディスクのレーベル面に記録(以下、印刷とも
いう)できる光ディスク装置が提案されている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開2003−203348号公報 特開2004−213802号公報 特開2003−51118号公報
しかしながら、特許文献1に記載の従来の光ディスク装置(光ディスク記録装置)の場
合、ユーザは依然として煩雑な作業を行う必要があった。即ち、ユーザは、電子情報の記
録を行う際には、光ディスクの記録面側にレーザビームが照射されるように光ディスクを
装着し、光ディスクに可視情報の記録を行う際には、光ディスクのレーベル面側にレーザ
ビームが照射されるように光ディスクを裏返して再装着するという煩雑な作業を行う必要
があった。また、電子情報の記録と可視情報の記録とは別々に行う必要があるので、両方
の記録を行うのに時間がかかるという問題もあった。
また、特許文献2に記載の従来の光ディスク装置は、照射される3つのレーザ光の焦点
が光ディスクの径方向となるように配列された前記3つのレーザ光を照射するレーザアレ
イを備えることにより可視情報(画像)の記録(形成)を高速で行うことができるように
しているが、やはり、電子情報の記録と可視情報の記録とは別々に行う必要があるので、
両方の記録を行うのに時間がかかるという問題があった。
また、特許文献3に記載の従来の光ディスク装置(記録装置)も、やはり、電子情報(
データ)の記録と可視情報(視覚イメージ)の記録とを別々に行う必要があるので、両方
の記録を行うのに時間がかかるという問題があった。
そこで、これらの問題を解決する光ディスク装置として、即ち、光ディスクを裏返して
装着するという煩雑な作業を行う必要がなく、レーザビームを照射することにより電子情
報の記録と可視情報の記録とを効率良く行う光ディスク装置として、電子情報を記録する
ためのレーザビームを出射する光源を複数有する光ピックアップを備え、その複数の光源
のうちの1つの光源を電子情報を記録するためのレーザビームを出射する光源とし、他の
1つを可視情報を記録するためのレーザビームを出射する光源とし、光ディスクの一方の
面から両方のレーザビームを照射して電子情報の記録と可視情報の記録とを同時進行で行
うようにした光ディスク装置が考えられる。
ところで、光ピックアップを用いて光ディスク等の光学式記録媒体に情報を記録したり
、記録されている情報を読み取る場合、出射されるレーザビームを光学式記録媒体上に結
像させ、情報を良好に記録したり読み取ったりするためには、出射されるレーザビームの
強度が適切であることが必要であるが、レーザビームを出射する光源では周囲温度の変化
や自らの発熱によって出力が変動するので、出射されるレーザビームの強度が変動してし
まうという現象がある。
そのため、一般的に、光ピックアップには、出射されるレーザビームの強度を光量検出
器によってモニタし、このモニタ結果に基づいて出力するレーザビームの強度を調整する
レーザパワーコントロール(LPC)部が備えられている。
レーザビームを出射する光源を複数有する光ピックアップの場合であっても、それら複
数の光源からのレーザビームの出射が時分割で行われる場合であれば、光量検出器及びL
PC部は1つ設けるだけで良い。
しかしながら、上述した、電子情報を記録するためのレーザビームを出射する光源を複
数有する光ピックアップを備え、その複数の光源のうちの1つの光源を電子情報を記録す
るためのレーザビームを出射する光源とし、他の1つを可視情報を記録するためのレーザ
ビームを出射する光源とし、光ディスクの一方の面から両方のレーザビームを照射して電
子情報の記録と可視情報の記録とを同時進行で行うようにした光ディスク装置の場合、そ
の光ピックアップからは両方のレーザビームが同時に出射されることがあるので、光量検
出器及びLPC部はそれぞれの光源からのレーザビームに対応して少なくとも2つ設ける
必要があり、高コスト化を招くとともに、光ピックアップが大型化してしまい、光ディス
ク装置における光ピックアップの配置を困難にしてしまうという問題があった。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、レーザビームを出射する複
数の光源を有する光ピックアップ及びそれを備えた光ディスク装置であって、高コスト化
及び大型化を招くことなく、それら複数の光源から同時に出射される複数のレーザビーム
のそれぞれの強度を適切に調整することができる光ピックアップ及びそれを備えた光ディ
スク装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、第1のレーザビームを出射する第1の
レーザダイオードと、第2のレーザビームを出射する第2のレーザダイオードと、第1の
レーザダイオードから異なる強度のレーザビームが出射され第2のレーザダイオードから
異なる強度のレーザビームが出射されるように第1、第2のレーザダイオードを駆動する
駆動部と、出射された第1、第2のレーザビームの一部を受光してその光量を検出する光
量検出器と、該光量検出器の検出結果に基づいて前記駆動部を制御して第1、第2のレー
ザビームから出射されるそれぞれのレーザビームの強度をそれぞれの所定の目標強度に調
整するレーザパワー制御部とを備えた光ピックアップであって、前記光量検出器は、受光
したレーザビームの光量に比例する光電流を発生する1つの光量検出素子と、前記光電流
を電圧に変換したモニタ電圧を出力する電流電圧変換回路とを有する1つの光量検出器で
あり、前記レーザパワー制御部は、第1、第2のレーザダイオードから出射されているレ
ーザビームのいずれかの強度が異なっている複数の発光状態のそれぞれに応じてサンプル
ホールド信号を生成するサンプルホールド信号生成部と、前記サンプルホールド信号のタ
イミングで前記モニタ電圧をサンプルホールドするサンプルホールド部と、該サンプルホ
ールド部でサンプルホールドされた前記複数の発光状態のそれぞれに対応した複数のモニ
タ電圧を演算することにより、前記光量検出器で受光された第1、第2のレーザビームの
それぞれの光量を求める演算部と、前記演算部で求めた第1のレーザビームの光量に基づ
いて前記駆動部を制御することにより第1のレーザダイオードから出射される第1のレー
ザビームの強度を第1のレーザビームの所定の目標強度に調整し、前記演算部で求めた第
2のレーザビームの光量に基づいて前記駆動部を制御することにより第2のレーザダイオ
ードから出射される第2のレーザビームの強度を第2のレーザビームの所定の目標強度に
調整するレーザパワー調整部とを有することを特徴とする光ピックアップを提供する。
この構成によれば、第1、第2のレーザビームが同時に出射されている場合、前記光量
検出器からのモニタ電圧は、前記1つの光量検出素子が受光した第1のレーザビームの光
量に比例する電圧と第2のレーザビームの光量に比例する電圧とが重畳した電圧になる。
2つのレーザビームの光量が重畳されたこのモニタ電圧は、第1、第2のレーザダイオー
ドから出射されているレーザビームのいずれかの強度が異なっている複数の発光状態の数
だけ異なることになる。
そして、サンプルホールド信号生成部により、前記複数の発光状態のそれぞれに応じて
サンプルホールド信号が生成され、サンプルホールド部により前記サンプルホールド信号
のタイミングで前記モニタ電圧がサンプルホールドされる。即ち、前記複数の発光状態の
数だけ異なる複数のモニタ電圧がサンプルホールドされることになる。そして、演算部で
これらサンプルホールドされた複数のモニタ電圧を演算することにより、第1のレーザダ
イオードから出射され前記光量検出器に入射した第1のレーザビームの光量と第2のレー
ザダイオードから出射され前記光量検出器に入射した第2のレーザビームの光量とがそれ
ぞれ求められる。
そして、レーザパワー調整部により、演算部で求めた第1のレーザビームの光量と第2
のレーザビームの光量のそれぞれに基づいて前記駆動部が制御され、第1のレーザダイオ
ードから出射される第1のレーザビームの強度と第2のレーザダイオードから出射される
第2のレーザビームの強度とがそれぞれ所定の目標強度になるように調整される。
請求項2の発明は、請求項1に記載の光ピックアップを備えた光ディスク装置であって
、第1のレーザビームが照射されることにより電子情報の記録がなされ第2のレーザビー
ムが照射されることにより可視情報の記録がなされる光ディスクに対して、第1、第2の
レーザビームを前記光ディスクの電子情報の記録がなされる面側から照射することにより
電子情報の記録と可視情報の記録とを同時進行で行うようにしたことを特徴とする光ディ
スク装置を提供する。
この構成によれば、この光ディスク装置は、光ディスクを裏返して装着するという煩雑
な作業を行う必要がなく、レーザビームを照射することにより電子情報の記録と可視情報
の記録とを効率良く行うことができる。この場合、この光ディスク装置は第1、第2のレ
ーザビームを同時に出射することがあるが、前記光ピックアップは、1つの光量検出素子
を有する構成でありながら、第1、第2のレーザビームが同時に出射される場合であって
も第1、第2のレーザビームの強度をそれぞれ所定の目標強度に調整することができる。
従って、高コスト化、大型化を招くことがなく、また、光ピックアップの配置を容易にす
ることができる光ディスク装置が実現できる。
請求項3の発明は、異なる波長のレーザビームを出射する複数の光源から出射されたレ
ーザビームの一部を受光してその光量を検出し、その検出結果に基づいて前記複数の光源
から出射されるレーザビームの強度を所定の目標強度に調整する光ピックアップであって
、前記複数の光源から出射されたレーザビームの一部を受光して受光したレーザビームの
光量に比例するモニタ電圧を出力する1つの光量検出器と、前記複数の光源から出射され
ているレーザビームのいずれかの強度が異なっている複数の発光状態のそれぞれに応じて
サンプルホールド信号を生成し、前記サンプルホールド信号のタイミングで前記モニタ電
圧をサンプルホールドし、サンプルホールドされた前記複数の発光状態のそれぞれに対応
した複数のモニタ電圧を演算することにより前記複数の光源のそれぞれから出射され前記
光量検出器で受光されたレーザビームのそれぞれの光量を求め、求めたそれぞれの光量に
基づいて前記複数の光源のそれぞれから出射されるレーザビームの強度を前記所定の目標
強度に調整するレーザパワー制御部とを備えたことを特徴とする光ピックアップを提供す
る。
この構成によれば、前記複数の光源から複数のレーザビームが同時に出射されている場
合、前記1つの光量検出器からのモニタ電圧は、この1つの光量検出器が受光した複数の
レーザビームの光量に比例する電圧となる。複数のレーザビームの光量が重畳されたこの
モニタ電圧は、前記複数のレーザダイオードから出射されているレーザビームのいずれか
の強度が異なっている複数の発光状態の数だけ異なることになる。
そして、前記複数の発光状態のそれぞれに応じてサンプルホールド信号が生成され、こ
のサンプルホールド信号のタイミングで前記モニタ電圧がサンプルホールドされる。即ち
、前記複数の発光状態の数だけ異なる複数のモニタ電圧がサンプルホールドされることに
なる。そして、これらサンプルホールドされた複数のモニタ電圧を演算することにより、
前記複数の光源のそれぞれから出射され前記光量検出器で受光されたレーザビームのそれ
ぞれの光量が求められる。
そして、レーザパワー制御部により、求めた前記複数の光源のそれぞれから出射され前
記光量検出器で受光されたレーザビームのそれぞれの光量に基づいて前記複数の光源のそ
れぞれから出射されるレーザビームの強度が前記所定の目標強度に調整される。
請求項4の発明は、異なる波長のレーザビームを出射する複数の光源と、前記複数の光
源のそれぞれから少なくとも2値の強度のレーザビームが出射されるように前記複数の光
源を駆動する駆動部と、前記複数の光源から出射されたレーザビームの一部を受光してそ
の光量を検出する光量検出器と、該光量検出器の検出結果に基づいて前記駆動部を制御し
て前記複数の光源のそれぞれから出射されるレーザビームのそれぞれの強度をそれぞれの
所定の目標強度に調整するレーザパワー制御部とを備えた光ピックアップであって、前記
光量検出器は、受光したレーザビームの光量に比例する光電流を発生する1つの光量検出
素子と、前記光電流を電圧に変換したモニタ電圧を出力する電流電圧変換回路とを有する
1つの光量検出器であり、前記レーザパワー制御部は、前記複数の光源から出射されてい
るレーザビームのいずれかの強度が異なっている複数の発光状態のそれぞれに応じてサン
プルホールド信号を生成するサンプルホールド信号生成部と、前記サンプルホールド信号
のタイミングで前記モニタ電圧をサンプルホールドするサンプルホールド部と、該サンプ
ルホールド部でサンプルホールドされた前記複数の発光状態のそれぞれに対応した複数の
モニタ電圧を演算することにより前記複数の光源のそれぞれから出射され前記光量検出器
で受光されたレーザビームのそれぞれの光量を求める演算部と、該演算部で求めた前記複
数の光源のそれぞれから出射され前記光量検出器で受光されたレーザビームのそれぞれの
光量に基づいて前記駆動部を制御して前記複数の光源のそれぞれから出射されるレーザビ
ームのそれぞれの強度を前記それぞれの所定の目標強度に調整するレーザパワー調整部と
を有することを特徴とする光ピックアップを提供する。
この構成によれば、前記複数の光源から複数のレーザビームが同時に出射されている場
合、前記光量検出器からのモニタ電圧は、前記1つの光量検出素子が受光した複数のレー
ザビームの光量に比例する電圧となる。複数のレーザビームの光量が重畳されたこのモニ
タ電圧は、前記複数のレーザダイオードから出射されているレーザビームのいずれかの強
度が異なっている複数の発光状態の数だけ異なることになる。
そして、サンプルホールド信号生成部により、前記複数の発光状態のそれぞれに応じて
サンプルホールド信号が生成され、サンプルホールド信号により前記サンプルホールド信
号のタイミングで前記モニタ電圧がサンプルホールドされる。即ち、前記複数の発光状態
の数だけ異なる複数のモニタ電圧がサンプルホールドされることになる。そして、演算部
でこれらサンプルホールドされた複数のモニタ電圧を演算することにより、前記複数の光
源のそれぞれから出射され前記光量検出器で受光されたレーザビームのそれぞれの光量が
求められる。
そして、レーザパワー調整部により、演算部で求めた前記複数の光源のそれぞれから出
射され前記光量検出器で受光されたレーザビームのそれぞれの光量に基づいて前記複数の
光源のそれぞれから出射されるレーザビームの強度のそれぞれがそれぞれの所定の目標強
度に調整される。
請求項5の発明は、請求項3または請求項4に記載の光ピックアップを備えた光ディス
ク装置であって、前記複数の光源のうちの1つの光源から出射された第1のレーザビーム
が照射されることにより電子情報の記録がなされ前記複数の光源のうちの他の1つの光源
から出射された第2のレーザビームが照射されることにより可視情報の記録がなされる光
ディスクに対して、第1、第2のレーザビームを前記光ディスクの電子情報の記録がなさ
れる面側から照射することにより電子情報の記録と可視情報の記録とを同時進行で行うよ
うにしたことを特徴とする光ディスク装置を提供する。
この構成によれば、この光ディスク装置は、光ディスクを裏返して装着するという煩雑
な作業を行う必要がなく、レーザビームを照射することにより電子情報の記録と可視情報
の記録とを効率良く行うことができる。この場合、この光ディスク装置は複数のレーザビ
ームを同時に出射することがあるが、前記光ピックアップは、1つの光量検出素子を有す
る構成でありながら、複数のレーザビームが同時に出射される場合であっても複数のレー
ザビームの強度をそれぞれ所定の目標強度に調整することができる。従って、高コスト化
、大型化を招くことがなく、また、光ピックアップの配置を容易にすることができる光デ
ィスク装置が実現できる。
尚、本発明が適用される光ピックアップ及び光ディスク装置において、「可視情報」と
は、文字、記号、イラストや写真等の画像、幾何学的な模様など、目視で読み取ることが
可能な情報を意味し、「電子情報」とは、ディジタル記号で記録されている情報など、そ
の内容を何らかの再生装置で読み取る情報を意味する。
以上のように本発明によれば、1つの光量検出素子を有する構成でありながら、複数の
レーザビームが同時に出射される場合であっても複数のレーザビームの強度をそれぞれ所
定の目標強度に調整することができるので、レーザビームを出射する複数の光源を有する
光ピックアップであって、高コスト化及び大型化を招くことなく、それら複数の光源から
同時に出射される複数のレーザビームのそれぞれの強度を適切に調整することができる光
ピックアップが実現できる。
また、本発明によれば、前記光ピックアップを備えるとともに、複数の光源のうちの1
つの光源から出射された第1のレーザビームが照射されることにより電子情報の記録がな
され前記複数の光源のうちの他の1つの光源から出射された第2のレーザビームが照射さ
れることにより可視情報の記録がなされる光ディスクに対して、第1、第2のレーザビー
ムを前記光ディスクの電子情報の記録がなされる面側から照射することにより電子情報の
記録と可視情報の記録とを同時進行で行うことを可能とした光ディスク装置としたので、
高コスト化や大型化を招くことがなく、また、光ピックアップの配置が容易であり、さら
に、光ディスクを裏返して装着するという煩雑な作業を行う必要がなく、レーザビームを
照射することにより電子情報の記録と可視情報の記録とを効率良く行うことができる光デ
ィスク装置が実現できる。
以下、添付図面を参照しつつ、本発明の実施形態について説明する。本実施形態に係る
光ディスク装置は、電子情報を記録するためのレーザビームを出射する光源と可視情報を
記録するためのレーザビームを出射する光源とを有する光ピックアップを備え、光ディス
クの一方の面から両方のレーザビームを照射して電子情報の記録と可視情報の記録とを同
時進行で行うようにした光ディスク装置である。
先ず、本実施形態に係る光ディスク装置が対象とする光ディスクの構成について説明し
、その後、その光ディスク装置とその光ディスク装置に搭載されている本実施形態に係る
光ピックアップの構成及び動作等について説明する。
図1は、本実施形態で想定した光ディスクの構造を示す側断面図である。ここでは、光
ディスクとして、CDの再生及び/または記録機能を付随したDVDの記録及び再生を行
う光ディスク装置を用いて、DVD情報の記録及び再生が可能であるとともに、CDにつ
いてのレーザビームを照射することによりレーベル印刷を行うことを可能にしたDVDを
想定する。
図1に示すDVD50は、その厚みTが1.2mmとされ、また、基板51、情報記録
層となる記録色素膜52、色フィルタ(二色性反射膜)53、レーベル層となる可視光特
性変化層55、及び、基板54が、順に積層されて構成されている。尚、色フィルタ53
と可視光特性変化層55との間には、色フィルタ53と可視光特性変化層55とを貼り合
わせるための接着剤等から成る透明中間層56が存在している。また、図1はDVD50
の構造を模式的に示しており、各層の形状、寸法比率等はこの図に示される通りではない
これらの各層のうち、記録色素膜52の上には螺旋状にグルーブ52aが形成されてお
り、DVD50に電子情報の記録をする際には、このグルーブ52a上にレーザビームが
集光されるように制御(フォーカス制御)されるとともに、このグルーブ52aに沿って
レーザビームが照射されるように制御(トラッキング制御)され、グルーブ52a上に記
録データ長に対応するピットが形成される。
また、DVD50に記録されている情報を再生する際にも、同様に、このグルーブ52
a上にレーザビームが集光されるように制御(フォーカス制御)されるとともに、このグ
ルーブ52aに沿ってレーザビームが照射されるように制御(トラッキング制御)され、
このときにDVD50から反射されるそのレーザビームの反射光の信号を復調して、記録
されている電子情報の再生が行われる。
基板51、54は、例えば、ポリカーボネイト樹脂から成る。
また、色フィルタ53は、Zns、SiO2、SiN等の誘電体膜またはそれらの積層
膜から形成された二色性反射膜から構成されている。色フィルタ53は、積層膜によって
構成された方が単層の膜によって構成されるよりも所望の二色性を大きくできるため、好
ましい。
尚、色フィルタ53は、誘電体膜から成る二色性反射膜に限らず、以下の化学式(化1
)として示すような構造を有するシアニン色素NK−67(日本感光色素研究所製)等の
色素によって構成されても良い。
Figure 2006179092
図2に、上記したようなシアニン色素の光学的特性として、当該シアニン色素の吸光度
及び屈折率を示す。
図2を参照して、上記したようなシアニン色素は、波長550nm近傍に吸光度の極大
を有している。そして、当該吸光度が低下し始める650nm近傍の領域で、屈折率が極
大値を示している。尚、このシアニン色素の屈折率の極大値は3.0程度である。従って
、色フィルタ53は、その膜厚を最適化され、かつ薄膜化されることにより、波長650
nm近傍において高い反射率を呈することができる。また、シアニン色素は、CDプレー
ヤにおいて情報を再生させる際に利用される光の波長である780nm近傍の光をほとん
ど吸収しないことから、色フィルタ53は、高い透過率を示す。
尚、本実施の形態において色フィルタ53を構成する層は、少なくともDVDの記録に
利用される帯域(630nm〜690nm帯域)の反射率が、CDの再生に利用される帯
域(770nm〜800nm帯域)の反射率よりも高い層によって構成される。尚、色フ
ィルタ53を構成する層は、DVDの記録に利用される帯域の屈折率が、当該帯域で30
%以上の反射率を与えるような値を有し、また、CDの再生に利用される帯域の透過率が
90%以上である層によって構成されることが好ましい。
本実施の形態のDVD50においてレーベル層となる可視光特性変化層55は、所定の
帯域の光(例えば、波長780nmの赤外光)を照射されることにより、照射された部位
のみ局部的に変色(または変形)する材料から成り、例えば、高分子膜から構成される。
高分子膜としては、例えば、感光材や感熱材等のように、光や熱を与えられることにより
色の変化(例えば、白色から黒等の有色への、または、透明から黒等の有色不透明への変
化)がある材料の層(感光層、感熱層等)など、所定のパワー以上の集光されたレーザビ
ームを照射されることによって、当該照射された箇所の基板54からの可視光特性が変化
する材料から成る層が挙げられる。ここで言う可視光特性としては、視認される色につい
ての、色相、明度、及び、彩度や、吸光特性、反射率、透過率、光散乱等が考えられる。
また、可視光特性変化層を有する従来の光ディスクの場合、その可視光特性変化層には
、照射される所定の帯域の光(例えば、波長780nmの赤外光)を案内するためのグル
ーブを形成する必要があったが、この可視光特性変化層55には、そのようなグルーブを
形成する必要はない。従って、可視光特性変化層にグルーブを形成するための製造工程や
その工程で使用される金型等が不要となるので、DVD50の製造コストは従来のものよ
りも低減することになる。
DVD50は、上記のような各層を備えるよう製造されるのであれば、製造方法を問う
ものではないが、例えば、基板51上に記録色素膜52及び色フィルタ53を蒸着させた
ものと、基板54上に可視光特性変化層55を蒸着させたものとを、色フィルタ53側に
可視光特性変化層55側を対抗させて透明中間層56を構成する接着剤等で貼り合わせる
ことにより製造することができる。尚、透明中間層56は透明であることが好ましい。
次に、上述したDVD50に対して電子情報及び可視情報の記録(レーベル印刷)を行
うことのできる光ディスク装置を説明する。図3は、本実施形態に係る光ディスク装置の
構成を示すブロック図である。図3に示す光ディスク装置100は、CDの再生及び/ま
たは記録機能を付随したDVDの再生及び記録を行う光ディスク装置である。
図3に示すように、光ディスク装置100は、バックエンドであるパーソナルコンピュ
ータ(PC)110に接続されており、光ピックアップ10、フロントエンドプロセッサ
(FEP)13、レーザパワーコントロール(LPC)部14、サーボ回路15、モータ
駆動回路16、制御部17、ステッピングモータ18、ドライバ19、モータコントロー
ラ20、スピンドルモータ21を備えている。
スピンドルモータ21は、記録再生の対象となるDVD50を回転駆動するためのモー
タであり、モータ駆動回路16によりその回転数が制御される。モータ駆動回路16には
、制御部17からの指示信号、及び、スピンドルモータ21またはスピンドルモータ21
に設けられたセンサ等からフィードバックされるスピンドルモータ21の回転数に応じた
周波数のパルス信号が供給され、モータ駆動回路16は、これらの供給される信号に基づ
いてスピンドルモータ21の回転制御を行う。尚、スピンドルモータ21の回転駆動方式
には、DVD50を角速度一定で回転駆動する方式(CAV方式:Constant Angular Vel
ocity)や、一定の記録線速度となるようにDVD50を回転駆動する方式(CLV方式
:Constant Linear Velocity)があるが、いずれを用いるようにしてもよい。
光ピックアップ10は、スピンドルモータ21により回転駆動されるDVD50に対し
てレーザビームL1、L2を照射するユニットであり、レーザビームL1、L2の発光は
制御部17によって制御され、その発光強度はLPC部14によって制御されている。こ
こで、レーザビームL1は、DVDの再生または記録用に使用される波長660nmの赤
色光であり、レーザビームL2は、CDの再生または記録用及びレーベル印刷用に使用さ
れる波長780nmの赤外光である。光ピックアップ10の構成については、その詳細を
後述する。
また、ステッピングモータ18は、セットされたDVD50の径方向に光ピックアップ
10を移動させるためのモータである。モータドライバ19は、モータコントローラ20
から供給されるパルス信号に応じた量だけステッピングモータ18を回転駆動する。モー
タコントローラ20は、制御部17から指示される光ピックアップ10の径方向への移動
方向および移動量を含む移動開始指示にしたがって、移動量や移動方向に応じたパルス信
号を生成し、モータドライバ19に出力する。即ち、ステッピングモータ18が光ピック
アップ10をDVD50の径方向に移動させること、及び、スピンドルモータ21がDV
D50を回転させることにより、光ピックアップ10のレーザビーム照射位置をDVD5
0の様々な位置に移動させることができる。
また、制御部17は、図示しないCPU(Central Processing Unit)、ROM(Read
Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、バッファメモリ等を備えており、C
PUは、ROMに格納されたファームウェア(プログラム)にしたがって光ディスク10
0の各部を制御し、DVD50に対する再生または記録のための各種処理、及び、レーベ
ル印刷のための各種処理を中枢的に制御している。尚、RAMは各種処理時のワークメモ
リとして使用される。
制御部17のバッファメモリには、DVD50に記録する電子情報である音声データや
映像データ等や、DVD50に記録する可視情報である画像データがバックエンドである
PC110から送信され蓄積される。この画像データとは、円盤状の光ディスクの面上に
画像を形成するためのデータであり、光ディスクのレーベル面に形成する画像のビットマ
ップデータを極座標形式のデータに変換したものであり、光ディスクの中心点を中心とす
る多数の同心円上の複数の各座標点毎にその点の階調度(濃淡)を示す情報が記述されて
いるデータである。
そして、制御部17は、このバッファメモリに蓄積された電子情報に基づいて光ピック
アップ10からレーザビームL1を出射させ、同じく、バッファメモリに蓄積された画像
データに基づいて光ピックアップ10からレーザビームL2を出射させるように制御する
。また、このとき、LPC部14にレーザビームL1、L2の発光強度設定を行い、出射
されるレーザビームL1、L2の強度が決定される。これにより、DVD50の記録色素
膜52の所定の強度のレーザビームL1が照射された部分に電子情報が記録され、可視光
特性変化層55の所定の強度のレーザビームL2が照射された部分に画像が形成される。
サーボ回路15は、後述するトラッキング制御、フォーカス制御を行う回路である。F
EP13は、再生時にDVD50の記録色素膜52から読み出された変調が施されている
電子情報を音楽データ等の各種データに復調してバックエンドであるPC110へ送信す
るものである。そして、PC110の各種再生手段(不図示)でその復調されたデータが
再生される。
次に、図4を参照して光ピックアップ10の構成を説明する。図4に示すように、光ピ
ックアップ10は、レーザビームL1を出射するレーザダイオード(LD)37aと、レ
ーザビームL2を出射するレーザダイオード(LD)37bと、LD37a、37bを駆
動するレーザダイオードドライバ(LDD)11と、レーザビームL1、L2をDVD5
0(記録色素膜52や可視光特性変化層55)に集光させるための光学系40と、LD3
7a、37bから出射されるレーザビームL1、L2の強度をモニタするフロントモニタ
28と、DVD50からの反射光を受光する受光素子36と、受光素子36からの受光信
号を増幅するヘッドアンプ(HA)12とを備えている。
LDD11は、制御部17からの電子情報記録信号に従ってLD37aを駆動し、制御
部17からの画像データ記録信号に従ってLD37bを駆動する。電子情報記録信号とは
、制御部17のバッファメモリに蓄積された電子情報に所定の信号処理や変調を加えDV
D50の記録層に記録すべき情報に変換した信号である。この電子情報記録信号の波形と
しては、記録マークが記録色素膜52の蓄熱の影響で涙滴型になるのを回避するためにマ
ルチパルス記録波形が用いられている。また、画像データ記録信号とは、制御部17のバ
ッファメモリに蓄積された画像データに所定の信号処理や変調を加えDVD50のレーベ
ル層に記録すべき情報に変換した信号である。
LD37aは、LDD11aから駆動電流が供給されると、その駆動電流に応じた強度
のレーザビームL1を出射する。この駆動電流の大きさは、制御部17によって設定され
た発光強度の目標値と一致する値の強度のレーザビームL1がLD37aから出射される
ようにLPC部14によって制御されている。ここで行われるLPC部14による発光強
度制御は、フロントモニタ28から供給されるモニタ電圧を用い、目標となる強度のレー
ザビームL1がLD37aから照射されるように制御するフィードバック制御である。フ
ロントモニタ28には、LD37aから出射されたレーザビームL1の一部が立ち上げミ
ラー29で分光されて入射し、フロントモニタ28はこの入射したレーザビームL1の光
量に応じたモニタ電圧を出力する。
尚、DVD50の記録面に電子情報を記録する際に制御部17によって設定されるLD
37aの発光強度の目標値は、再生強度と記録強度の2値をとる。再生強度とは、電子情
報(ピット)の読み取りや、後述するサーボ回路15によるフォーカス制御及びトラッキ
ング制御のために必要な反射光が得られる発光強度を言い、この再生強度のレーザビーム
では、DVD50の記録色素膜52に記録されている電子情報を読み取ることはできるが
、記録色素膜52への電子情報の記録を行うことはできない。一方、記録強度とは、記録
色素膜52に電子情報(ピット)を書き込む発光強度を言う。また、本実施例の場合、設
定されるLD37aの発光強度の目標値は上記2値をとるが、設定されるLD37aの発
光強度の目標値は必ずしも2値に限定されるものではなく、さらに多くの値をとるように
しても良い。
そして、LD37aより出射されたレーザビームL1は回折格子38aにより主ビーム
と2つの副ビーム(先行ビーム、後行ビーム)に分離され、これら3つのレーザビームL
1は偏光ビームスプリッタ39a、39b、立ち上げミラー29、コリメータレンズ30
、1/4波長板31、対物レンズ32を経て、図5に示すように、DVD50の記録面で
ある記録色素膜52に集光される。
このレーザビームL1は、DVD50の色フィルタ53において反射されるので、記録
色素膜52に対する情報の再生または記録のために照射されるレーザビームL1が、可視
光特性変化層55に対して、画像形成として意図しない画像を形成してしまうなどの悪影
響を及ぼすことを回避することができる。
そして、DVD50の色フィルタ53で反射された3つのレーザビームL1は、再び、
対物レンズ32、1/4波長板31、コリメータレンズ30、立ち上げミラー29、偏光
ビームスプリッタ39bを透過し、偏向ビームスプリッタ39aで反射されて、シリンド
リカルレンズ33を経て、受光素子36に入射するようになっている。
そして、受光素子36は、受光した信号をヘッドアンプ12に出力し、該受光信号がヘ
ッドアンプ12で増幅されて図3に示すFEP13やサーボ回路15に供給されるように
なっている。
また、サーボ回路15には、この受光信号に含まれる、トラッキング制御に使用される
グルーブ52aの位置情報や、フォーカス制御に使用される記録色素膜52に集光してい
るレーザビームL1の焦点に関する情報(焦点情報)が供給されることになる。このトラ
ッキング制御、フォーカス制御については詳細を後述する。
一方、LD37bは、LDD11bから駆動電流が供給されると、その駆動電流に応じ
た強度のレーザビームL2を出射する。この駆動電流の大きさは、制御部17によって設
定された発光強度の目標値と一致する値の強度のレーザビームL21がLD37bから出
射されるようにLPC部14によって制御されている。ここで行われるLPC部14によ
る発光強度制御は、フロントモニタ28から供給されるモニタ電圧を用い、目標となる強
度のレーザビームL2がLD37bから照射されるように制御するフィードバック制御で
ある。フロントモニタ28には、LD37bから出射されたレーザビームL2の一部が立
ち上げミラー29で分光されて入射し、フロントモニタ28はこの入射したレーザビーム
L2の光量に応じたモニタ電圧を出力する。
尚、DVD50のレーベル面に可視情報を記録する際に、制御部17によって設定され
るLD37bの発光強度の目標値は、スペース強度とマーク強度の2値をとる。スペース
強度とはDVD50の可視光特性変化層55を変色(変形)させない発光強度を言い、マ
ーク強度とは可視光特性変化層55を変色(変形)させる発光強度を言う。また、本実施
例の場合、設定されるLD37bの発光強度の目標値は上記2値をとるが、設定されるL
D37bの発光強度の目標値は必ずしも2値に限定されるものではなく、さらに多くの値
をとるようにしても良い。
そして、LD37bより出射されたレーザビームL2は回折格子38bにより主ビーム
と2つの副ビーム(先行ビーム、後行ビーム)に分離され、これら3つのレーザビームL
2は偏光ビームスプリッタ39b、立ち上げミラー29、コリメータレンズ30、1/4
波長板31、対物レンズ32を経て、図5に示すように、DVD50のレーベル面である
可視光特性変化層55に集光される。尚、対物レンズ32にはホログラムが形成されてお
り、入射するレーザビームの波長の違いによりレーザビームL1、L2のスポット位置が
異なるようになっている。
対物レンズ32は、フォーカスアクチュエータ34及びトラッキングアクチュエータ3
5に保持されており、レーザビームL1、L2の光軸方向及びDVD50の径方向に移動
できるようになっている。フォーカスアクチュエータ34及びトラッキングアクチュエー
タ35の各々は、サーボ回路15から供給されるフォーカスエラー(FE)信号及びトラ
ッキングエラー(TE)信号に応じて対物レンズ32を光軸方向および径方向に移動させ
る。
サーボ回路15は、ヘッドアンプ12から供給される増幅された受光信号に基づいてF
E信号及びTE信号を生成し、それらをフォーカスアクチュエータ34及びトラッキング
アクチュエータ35に与えることでフォーカス制御及びトラッキング制御を行う。
ここで、光ピックアップ10から出射されDVD50に照射される上述した3つのレー
ザビームL1は、主ビームのスポット中心がDVD50の1つのグルーブ52a(図1参
照)の中心に位置したときに、一方の副ビームのスポットがそのグルーブ52aの内側面
に、他方の副ビームのスポットがそのグルーブ52aの外側面にそれぞれかかるような位
置関係にある。
そのため、サーボ回路15は、ヘッドアンプ12から与えられる受光信号を用いて、受
光素子36で検出される2つの副ビームの反射光の強度の差分を演算することにより、主
ビームが目標とするグルーブ52aの中心に対して内側/外側のどちら側にどれだけズレ
ているのか、即ち、トラッキングエラー量を知ることができる。そして、サーボ回路15
は、そのトラッキングエラー量をゼロにするためのTE信号を生成し、そのTE信号でト
ラッキングアクチュエータ35を制御することで、DVD50が偏心回転しても、主ビー
ムを目標とするグルーブ52aの中心に正確にトレースさせることができる(トラッキン
グ制御)。尚、このトラッキング制御は、上述した3ビーム方式以外に、位相差方式(1
ビームトラッキング方式)で行うようにしても良い。
また、受光素子36は、図6に示すように、実際には検出エリアが4つのエリアa、b
、c、dに分割されており、受光素子36に結像されるレーザビームL1の主ビームは、
シリンドリカルレンズ33によって、対物レンズ32がDVD50に近い状態であれば縦
楕円Aになり、遠い状態であれば横楕円Bになり、ピントが合った状態であれば円形Cに
なる。
このため、4つのエリアa、b、c、dの受光強度を(a+c)−(b+d)という演
算式で演算し、求めた演算結果から、対物レンズ32がDVD50に対してピントが合っ
た状態から近い側/遠い側のどちら側にどれだけズレているのか、即ち、フォーカスエラ
ー量を知ることができる。そして、サーボ回路15は、そのフォーカスエラー量を所定の
値にするためのFE信号を生成し、そのFE信号でトラッキングアクチュエータ35を制
御することで、DVD50が回転時に面振れを起こしても、主ビームのピントをDVD5
0上に正確に合わせることができる(フォーカス制御)。
次に、このような構成の光ディスク装置100のDVD50への電子情報及び可視情報
の記録動作を、図7に示すフローチャートを参照して説明する。
先ず、光ディスク装置100にDVD50がセットされ、ユーザがPC110を操作す
ることにより、セットしたDVD50への電子情報及び可視情報の記録開始指示がPC1
10から制御部17へ与えられる(ステップS1)。このとき、DVD50の記録色素層
52に記録する電子情報である例えば映像音声データと、可視光特性変化層55に記録す
る可視情報である画像の画像データとがPC110から制御部17へ与えられ、制御部1
7は、これらの与えられたデータを制御部17内のバッファメモリに蓄積する。
次に、制御部17は、モータ駆動回路16を制御して、スピンドルモータ21によりD
VD50を所定速度で回転させるとともに、光ピックアップ10の位置(DVD50に対
する径方向の位置)を初期化する。即ち、モータコントローラ20に移動指示信号を与え
て、ドライバ19によりステッピングモータ18を回転させ、光ピックアップ10をDV
D50の径方向の最内周側の初期位置に移動させる(ステップS2)。
次に、制御部17は、再生強度のレーザビームL1がDVD50へ照射されるようにL
PC部14、LDD11を制御する(ステップS3)。そして、これ以後、レーザビーム
L1が照射されているときには、照射されたレーザビームL1のDVD50の色フィルタ
53からの反射光の信号であるヘッドアンプ12からの受光信号に基づいて、上述したサ
ーボ回路15によるフォーカス制御及びトラッキング制御が行われる。
次に、制御部17は、モータコントローラ20に移動開始指示を与え、バッファメモリ
に蓄積されている映像音声データ及び画像データに基づいて電子情報記録及び画像形成の
ためにレーザ照射を行う位置へ光ピックアップ10を移動させつつ(ステップS4)、バ
ッファメモリに蓄積されている映像音声データを変換した電子情報記録信号に基づいてL
PC部14を制御し、LD37aから照射されているレーザビームL1の発光強度をその
電子情報記録信号に基づいて再生強度と記録強度とに切り替える。これにより、記録色素
膜52への映像音声データの記録がなされる。
また、このとき、制御部17は、バッファメモリに蓄積されている画像データを変換し
た画像データ記録信号に基づいてLDD11、LPC部14を制御し、LD37bからレ
ーザビームL2を照射させるとともに、LD37bから照射されるレーザビームL2の発
光強度をその画像データ記録信号に基づいてスペース強度とマーク強度とに切り替える。
これにより、可視光特性変化層55への画像データの記録がなされる。即ち、可視光特性
変化層55に画像が形成される(ステップS5)。
尚、このとき、DVD50の可視光特性変化層55上に照射されるレーザビームL2は
、同時に照射されているレーザビームL1の反射光に基づいて対物レンズ32がサーボ回
路15によりフォーカス制御及びトラッキング制御されているので、可視光特性変化層5
5上の画像データを形成すべき座標点に正確に位置合わせ及びピント調整されている。
即ち、DVD50の可視光特性変化層55には、フォーカス制御及びトラッキング制御
のためのグルーブが設けられておらず、また、画像形成のために照射するレーザビームL
2に関しては、その反射光に基づくフォーカス制御及びトラッキング制御を行うことなく
、可視光特性変化層55上の所望の位置に正確にレーザビームL2が照射される。これに
より、DVD50のレーベル面に所望の画像を正確に形成することができる。
また、このとき、照射されるレーザビームL1、L2の発光強度は、LPC部14によ
って、目標となる強度のレーザビームL1、L2がLD37a、37bから照射されるよ
うにフロントモニタ28から供給されるモニタ電圧を用いてそれぞれフィードバック制御
されているが、レーザビームL1、L2が同時に発光した場合には、フロントモニタ28
から供給されるモニタ電圧には、フロントモニタ28で受光したレーザビームL1、L2
の両方の光量が重畳されていることになる。
そこで、LPC部14は以下に説明するようにして、フロントモニタ28から供給され
るモニタ電圧からレーザビームL1の2つの発光強度に基づくそれぞれのモニタ電圧、及
び、レーザビームL2の2つの発光強度に基づくそれぞれのモニタ電圧を演算により求め
、求めたそれぞれのモニタ電圧に基づいてレーザビームL1、L2の発光強度制御をそれ
ぞれ行うようにしている。
以下に、レーザビームL1、L2の発光強度を制御する制御系(レーザパワー制御系)
の構成とその動作を図8及び図9を参照して説明する。図8は、ディスク装置100にお
けるレーザパワー制御系の構成を示すブロック図であり、図3及び図4と同じ部分には同
じ符号を付している。図9は、図8に示すレーザパワー制御系における各部の信号波形を
示す波形図である。
上述したように、LDD11は、制御部17から与えられる電子情報記録信号、画像デ
ータ記録信号に応じてLD37a、37bを駆動し、LD37a、37bからレーザビー
ムL1、L2が出射される。図9(a)にLD37aを駆動する駆動信号、図9(b)に
LD37bを駆動する駆動信号を示す。尚、LD37aの駆動信号は、記録マークが記録
色素膜52の蓄熱の影響で涙滴型になるのを回避するためにマルチパルス波形となってお
り、マーク記録時には平均強度であるPLD1_AVEのレーザビームL1が記録強度のレーザ
ビームL1として記録色素膜52に与えられることになる。
図9(a)に示すようにレーザビームL1の発光強度は、記録強度PLD1_aveとスペー
ス強度PLD1_space(再生強度)の2値をとり、図9(b)に示すようにレーザビームL
2の発光強度は、ピーク強度PLD2_peak(マーク強度)とスペース強度PLD2_spaceの2
値をとる。
そして、LD37a、37bから出射されたレーザビームL1、L2の一部は、上述し
た光学系を経てフロントモニタ28内のフォトダイオード28aに入射し、フォトダイオ
ード28aには入射したレーザビームL1、L2の光量に応じた光電流が発生する。そし
て、発生した光電流は、アンプ28bと帰還抵抗28cによりI/V(電流/電圧)変換
処理されモニタ電圧(図9(c))として出力される。尚、モニタ電圧の波形は、フォト
ダイオード28aなどの応答遅れの影響により鈍った波形となっている。
そして、このモニタ電圧は、LPC部14内のサンプルホールド部14dに与えられ、
サンプルホールド部14dは、サンプルホールド信号(SH信号)生成部14eから与え
られるSH信号のタイミングでモニタ電圧の平均値をサンプルホールドする。このSH信
号には、SH信号1〜5(図9(d)〜図9(h))の5種類が有り、SH信号生成部1
4eは、LD37a、37bを発光させるためにLDD11が駆動される信号、即ち、L
D37a、37bの発光状態に応じてSH信号1〜5を出力するように制御部17によっ
て制御される。
本例では、スペース強度PLD1_spaceのレーザビームL1が出射されレーザビームL2
が出射されていない第1の発光状態のときにSH信号1(図9(d))が出力され、記録
強度PLD1_aveのレーザビームL1が出射されピーク強度PLD2_peakのレーザビームL2
が出射される第2の発光状態のときにSH信号2(図9(e))が出力される。
また、スペース強度PLD1_spaceのレーザビームL1が出射されピーク強度PLD2_peak
のレーザビームL2が出射される第3の発光状態のときにSH信号3(図9(f))が出
力され、記録強度PLD1_aveのレーザビームL1が出射されスペース強度PLD2_spaceのレ
ーザビームL2が出射される第4の発光状態のときにSH信号4(図9(g))が出力さ
れ、スペース強度PLD1_spaceのレーザビームL1が出射されスペース強度PLD2_space
レーザビームL2が出射される第5の発光状態のときにSH信号5(図9(h))が出力
される。
尚、制御部17は、上記の第1〜第5の発光状態になった後、フォトダイオード28a
の応答遅れの影響などのレーザパワー制御系の遅れ時間などが考慮された所定時間後にS
H信号が出力されるようにSH信号生成部14eを制御する。
そして、サンプルホールド部14dは、SH信号1が与えられたときに電圧Vm0を、
SH信号2が与えられたときに電圧Vm1を、SH信号3が与えられたときに電圧Vm2
を、SH信号4が与えられたときに電圧Vm3を、SH信号5が与えられたときに電圧V
m4をそれぞれサンプルホールドする。電圧Vm0〜Vm4はそれぞれ、そのときのモニ
タ電圧の平均値であり、それぞれ以下に示すように表すことができる。
Vm0=K1×PLD1_space
Vm1=K1×PLD1_ave+K2×PLD2_peak
Vm2=K1×PLD1_space+K2×PLD2_peak
Vm3=K1×PLD1_ave+K2×PLD2_space
Vm4=K1×PLD1_space+K2×PLD2_space
ここで、K1は、フォトダイオード28aのレーザビームL1における検出効率(光電
変換効率)に基づく定数であり、K2は、フォトダイオード28aのレーザビームL2に
おける検出効率(光電変換効率)に基づく定数である。
そして、サンプルホールド部14dでサンプルホールドされた電圧Vm0〜Vm4は、
A/D(アナログ/ディジタル)変換部14cでディジタル値に変換され、演算部14b
に供給される。尚、A/D変換部14cをサンプルホールド部14dとフロントモニタ2
8との間に設け、サンプルホールド部14dがA/D変換されたモニタ電圧をサンプルホ
ールドするようにしても良い。
演算部14bは、ディジタル値に変換された電圧Vm0〜Vm4を用いて以下に示す演
算を行い、レーザビームL1の2つの発光強度であるスペース強度PLD1_spaceと記録強
度PLD1_ave、及び、レーザビームL2の2つの発光強度であるスペース強度PLD2_space
とピーク強度PLD2_peakを得る。
LD1_space=1/K1×Vm0
LD1_ave=1/K1×(Vm1−Vm2+Vm0)
LD2_peak=1/K2×(Vm2−Vm0)
LD2_space=1/K2×(Vm4−Vm0)
演算部14bで求められた上記のレーザビームL1の2つの発光強度であるスペース強
度PLD1_spaceと記録強度PLD1_ave、及び、レーザビームL2の2つの発光強度であるス
ペース強度PLD2_spaceとピーク強度PLD2_peakのモニタ強度はレーザパワー調整部14
aに供給され、レーザパワー調整部14aは、それらのレーザビームが出射されていると
きに、それらのモニタ強度が制御部17から設定されているそれらの所定の目標強度にな
るようにLDD11を調整する。
このようにして、目標となる強度のレーザビームL1、L2がLD37a、37bから
照射されるように、フロントモニタ28から供給されるモニタ電圧を用いてそれぞれフィ
ードバック制御される。即ち、1つのフォトダイオード28aしか有さない1つのフロン
トモニタ28でありながら、レーザビームL1、L2が同時に出射される場合であっても
、それぞれ目標となる強度のレーザビームL1、L2が照射されるようにフィードバック
制御することができる。
そして、図7のフローチャートに戻り、このようにして映像音声データ及び画像データ
の記録を行っていき(ステップS5)、制御部17は、バッファメモリに蓄積されている
映像音声データ及び画像データのすべてに対するレーザビームL1、L2の照射による記
録処理を行ったか否か、即ち、記録すべき映像音声データをすべて記録し終え、且つ、形
成すべき画像をすべて形成し終えたか否かを判別し(ステップS6)、まだ、記録し終え
ていないか、または、形成し終えていないと判別したときは、ステップS4に戻り、映像
音声データの記録及び/または画像形成を継続する。
一方、記録すべき映像音声データを記録し終え、且つ、形成すべき画像を形成し終えた
と判別したときは(ステップS6)、LDD11に停止指示信号を与え、光ピックアップ
10からのレーザビームL1、L2の照射を停止するとともに、モータ駆動回路16を制
御してモータ21によるDVD50の回転を停止させる(ステップS7)。以上で、電子
情報及び可視情報の記録動作が終了する。
このように、光ディスク装置100によれば、ユーザは、DVD50の記録面を光ピッ
クアップ10に対向させるようにして光ディスク装置100に一度セットすれば、従来の
装置と同様にしてDVD50の記録面である記録色素膜52に電子情報の記録をするだけ
でなく、レーベル面である可視光特性変化層55に可視画像を形成することができる。こ
のためユーザは、専用のプリンタ装置を用意する必要はなく、情報が記録されているDV
Dに別途印刷したラベルシートを貼ったり、或いは、レーベル印刷を行うためにDVD5
0を裏返して再度セットしたりするような煩雑な作業をする必要がなくなる。
また、本実施形態に示す光ディスク装置100は、DVD50への情報記録とレーベル
印刷とを同時進行で行うので、DVD50に情報記録及びレーベル印刷を行うために要す
る時間を短縮することができる。即ち、光ディスクのレーベル面に可視画像を効率良く印
刷することができる。
また、そのようにDVD50への情報記録とレーベル印刷とを同時進行で行うと、レー
ザビームL1、L2が同時に出射されることもあるが、そのような場合であっても、本実
施形態に示す光ピックアップ10は、1つのフォトダイオード28aしか有さない1つの
フロントモニタ28を用いて、それぞれ目標となる強度のレーザビームL1、L2が照射
されるようにフィードバック制御することができるので、光ピックアップ10が大型化し
たり、高コスト化したりすることが防止できる。また、光ピックアップが大型化すること
がないので、光ディスク装置における配置が容易となる。
また、以上説明した本実施の形態に示すDVD50では、DVD用の光源(630nm
〜690nm帯域の光源)で電子情報を再生または記録し、CD用光源(770nm〜8
00nm帯域の光源)でレーベル印刷を行う実施例を示したが、本発明は、上記を逆にし
た、DVD用の光源でレーベル印刷を行い、CD用光源で電子情報を再生または記録する
例や、他の例にも適用することが可能である。具体的には、例えば、次世代DVDの光源
である405nm帯域のレーザ光源を用いて光ディスクに情報を記録し、そして、DVD
用の光源でレーベル印刷を行うような例についても、本発明は適用可能である。
尚、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考
えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示
され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図さ
れる。
本発明の一実施形態の光ディスク装置が対象とする光ディスクの一例であるDVDの構成を示す側断面図である。 図1に示すDVDにおいて色フィルタの材料とされることが可能なシアニン色素の吸光度および屈折率を示す図である。 本発明の一実施形態の光ディスク装置の構成を示すブロック図である。 図3に示す本発明の一実施形態の光ピックアップの構成を示す図である。 図4に示す光ピックアップから出射されるレーザビームの光路を説明するための図である。 図4に示す受光素子の構成を示す図である。 図3に示す光ディスク装置によるDVDへの電子情報記録動作及びレーベル印刷動作を説明するためのフローチャートである。 図3に示す光ディスク装置におけるレーザパワー制御系の構成を示すブロック図である。 図8に示すレーザパワー制御系における各部の信号波形を示す波形図である。
符号の説明
10 光ピックアップ
11 レーザダイオードドライバ(LDD、駆動部)
12 ヘッドアンプ(HA)
13 フロントエンドプロセッサ(FEP)
14 レーザパワーコントロール部(LPC部、レーザパワー制御部)
14a レーザパワー調整部
14b 演算部
14c A/D変換部
14d サンプルホールド部
14e SH信号生成部(サンプルホールド信号生成部)
15 サーボ回路
16 モータ駆動回路
17 制御部
18 ステッピングモータ
19 ドライバ
20 モータコントローラ
21 スピンドルモータ
28 フロントモニタ(光量検出器)
28a フォトダイオード(光量検出素子)
28b アンプ(電流電圧変換回路)
28c 帰還抵抗(電流電圧変換回路)
29 立ち上げミラー
30 コリメータレンズ
31 1/4波長板
32 対物レンズ
33 シリンドリカルレンズ
34 フォーカスアクチュエータ
35 トラッキングアクチュエータ
36 受光素子
37a レーザダイオード(LD、光源、第1のレーザダイオード)
37b レーザダイオード(LD、光源、第2のレーザダイオード)
38a、38b 回折格子
39a、39b 偏光ビームスプリッタ
40 光学系
50 DVD(光ディスク)
51、54 基板
52 色素記録膜(記録面)
52a グルーブ
53 色フィルタ
55 可視光特性変化層(レーベル面)
56 透明中間層
100 光ディスク装置
110 パーソナルコンピュータ(PC)
L1 レーザビーム(第1のレーザビーム)
L2 レーザビーム(第2のレーザビーム)

Claims (5)

  1. 第1のレーザビームを出射する第1のレーザダイオードと、第2のレーザビームを出射
    する第2のレーザダイオードと、第1のレーザダイオードから異なる強度のレーザビーム
    が出射され第2のレーザダイオードから異なる強度のレーザビームが出射されるように第
    1、第2のレーザダイオードを駆動する駆動部と、出射された第1、第2のレーザビーム
    の一部を受光してその光量を検出する光量検出器と、該光量検出器の検出結果に基づいて
    前記駆動部を制御して第1、第2のレーザビームから出射されるそれぞれのレーザビーム
    の強度をそれぞれの所定の目標強度に調整するレーザパワー制御部とを備えた光ピックア
    ップであって、
    前記光量検出器は、
    受光したレーザビームの光量に比例する光電流を発生する1つの光量検出素子と、
    前記光電流を電圧に変換したモニタ電圧を出力する電流電圧変換回路と、
    を有する1つの光量検出器であり、
    前記レーザパワー制御部は、
    第1、第2のレーザダイオードから出射されているレーザビームのいずれかの強度が異
    なっている複数の発光状態のそれぞれに応じてサンプルホールド信号を生成するサンプル
    ホールド信号生成部と、
    前記サンプルホールド信号のタイミングで前記モニタ電圧をサンプルホールドするサン
    プルホールド部と、
    該サンプルホールド部でサンプルホールドされた前記複数の発光状態のそれぞれに対応
    した複数のモニタ電圧を演算することにより、前記光量検出器で受光された第1、第2の
    レーザビームのそれぞれの光量を求める演算部と、
    前記演算部で求めた第1のレーザビームの光量に基づいて前記駆動部を制御することに
    より第1のレーザダイオードから出射される第1のレーザビームの強度を第1のレーザビ
    ームの所定の目標強度に調整し、前記演算部で求めた第2のレーザビームの光量に基づい
    て前記駆動部を制御することにより第2のレーザダイオードから出射される第2のレーザ
    ビームの強度を第2のレーザビームの所定の目標強度に調整するレーザパワー調整部と、
    を有することを特徴とする光ピックアップ。
  2. 請求項1に記載の光ピックアップを備えた光ディスク装置であって、
    第1のレーザビームが照射されることにより電子情報の記録がなされ第2のレーザビー
    ムが照射されることにより可視情報の記録がなされる光ディスクに対して、第1、第2の
    レーザビームを前記光ディスクの電子情報の記録がなされる面側から照射することにより
    電子情報の記録と可視情報の記録とを同時進行で行うようにしたことを特徴とする光ディ
    スク装置。
  3. 異なる波長のレーザビームを出射する複数の光源から出射されたレーザビームの一部を
    受光してその光量を検出し、その検出結果に基づいて前記複数の光源から出射されるレー
    ザビームの強度を所定の目標強度に調整する光ピックアップであって、
    前記複数の光源から出射されたレーザビームの一部を受光して受光したレーザビームの
    光量に比例するモニタ電圧を出力する1つの光量検出器と、
    前記複数の光源から出射されているレーザビームのいずれかの強度が異なっている複数
    の発光状態のそれぞれに応じてサンプルホールド信号を生成し、前記サンプルホールド信
    号のタイミングで前記モニタ電圧をサンプルホールドし、サンプルホールドされた前記複
    数の発光状態のそれぞれに対応した複数のモニタ電圧を演算することにより前記複数の光
    源のそれぞれから出射され前記光量検出器で受光されたレーザビームのそれぞれの光量を
    求め、求めたそれぞれの光量に基づいて前記複数の光源のそれぞれから出射されるレーザ
    ビームの強度を前記所定の目標強度に調整するレーザパワー制御部と、
    を備えたことを特徴とする光ピックアップ。
  4. 異なる波長のレーザビームを出射する複数の光源と、前記複数の光源のそれぞれから少
    なくとも2値の強度のレーザビームが出射されるように前記複数の光源を駆動する駆動部
    と、前記複数の光源から出射されたレーザビームの一部を受光してその光量を検出する光
    量検出器と、該光量検出器の検出結果に基づいて前記駆動部を制御して前記複数の光源の
    それぞれから出射されるレーザビームのそれぞれの強度をそれぞれの所定の目標強度に調
    整するレーザパワー制御部とを備えた光ピックアップであって、
    前記光量検出器は、
    受光したレーザビームの光量に比例する光電流を発生する1つの光量検出素子と、
    前記光電流を電圧に変換したモニタ電圧を出力する電流電圧変換回路と、
    を有する1つの光量検出器であり、
    前記レーザパワー制御部は、
    前記複数の光源から出射されているレーザビームのいずれかの強度が異なっている複数
    の発光状態のそれぞれに応じてサンプルホールド信号を生成するサンプルホールド信号生
    成部と、
    前記サンプルホールド信号のタイミングで前記モニタ電圧をサンプルホールドするサン
    プルホールド部と、
    該サンプルホールド部でサンプルホールドされた前記複数の発光状態のそれぞれに対応
    した複数のモニタ電圧を演算することにより前記複数の光源のそれぞれから出射され前記
    光量検出器で受光されたレーザビームのそれぞれの光量を求める演算部と、
    該演算部で求めた前記複数の光源のそれぞれから出射され前記光量検出器で受光された
    レーザビームのそれぞれの光量に基づいて前記駆動部を制御して前記複数の光源のそれぞ
    れから出射されるレーザビームのそれぞれの強度を前記それぞれの所定の目標強度に調整
    するレーザパワー調整部と、
    を有することを特徴とする光ピックアップ。
  5. 請求項3または請求項4に記載の光ピックアップを備えた光ディスク装置であって、
    前記複数の光源のうちの1つの光源から出射された第1のレーザビームが照射されるこ
    とにより電子情報の記録がなされ前記複数の光源のうちの他の1つの光源から出射された
    第2のレーザビームが照射されることにより可視情報の記録がなされる光ディスクに対し
    て、第1、第2のレーザビームを前記光ディスクの電子情報の記録がなされる面側から照
    射することにより電子情報の記録と可視情報の記録とを同時進行で行うようにしたことを
    特徴とする光ディスク装置。
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