JP2006177509A - 動力伝達装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一方向クラッチの軸方向設置スペースを縮小すること。
【解決手段】外輪1と、外輪1と同心に配置される内輪3と、上記両輪1,3間の環状空間に介装されて上記両輪1,3間での動力伝達とその遮断とを行うスプラグ型の一方向クラッチ5とを備え、外輪1は、半径方向内向きの鍔部1bを備えて断面L形状をなし、外輪1に、一方向クラッチ5が軸方向他方側へ移動するときに該一方向クラッチ5が突き当たってその移動を規制する環状の段部1dを設けた構成。
【選択図】図1

Description

本発明は、スプラグ型の一方向クラッチを備えた動力伝達装置等に関するものである。本発明による動力伝達装置は、自動車のプーリユニット、自動変速機、エンジンスタータ等に組み込まれる。この一方向クラッチは、駆動側または従動側の一方側となる径外側部材(外輪)と他方側となる径内側部材(内輪)との間に介装されるスプラグを備え、両部材の相対回転に応じたスプラグの傾動運動により、両部材の一方側の回転動力を他方側に伝達あるいはその伝達の遮断を行う。なお、本明細書では、スプラグが両部材に噛み込んで該両部材が一体回転する状態に連結されて回転動力が伝達される状態をロック状態と言い、スプラグの上記噛み込みが解除されて回転動力の伝達が遮断される状態をフリー状態と言う。
図8を参照して、スプラグ型の一方向クラッチを備えた従来の動力伝達装置を説明すると、この動力伝達装置は、外輪1と、外輪1と同心に配置される内輪3と、上記両輪1,3間の環状空間に介装されて上記両輪間での動力伝達とその遮断とを行うスプラグ型の一方向クラッチ5とを備えている。外輪1は、その軸方向一方端に一方向クラッチ5の軸方向一方側側面に対向する半径方向内向きの鍔部1bを備えて断面L形状をなしている。この動力伝達装置としては例えば、特許文献1参照。
かかる構成を備えた動力伝達装置においては、例えば、外輪1が内輪3に対して相対的に例えば時計回り方向に回転すると、一方向クラッチ5のスプラグ5aが外輪1と内輪3に噛み込み、内・外輪1,3がロック状態となる。外輪1が内輪3に対して相対的に例えば反時計回り方向に回転すると、スプラグ5aは、上記噛み込みを解除され、内・外輪1,3はフリー状態となる。このような動力伝達装置においては、上記特許文献1には示されていないが、当該一方向クラッチ5の軸方向移動を規制するべく、その軸方向他方側に断面C字形状のスナップリング(軸方向移動規制部品)7を外輪の内径面に設けた環状溝1fに固定している。
このような動力伝達装置においては、内輪3の軸方向他方側は図8では示されていないが、さらに軸方向他方側に延長され、その延長された外径面上に他の部品等が配置されたりする場合、内・外輪1,3の環状空間に介装する一方向クラッチ5の軸方向設置スペースを縮小化し、外輪1の軸方向他方側の短縮化が要求されてくるようになる。
このような要求に対して、スプラグ5aの軸方向幅を短縮し、それに伴ない、外保持器5b、内保持器5cの軸方向幅の短縮化、外輪1の軸方向他方側の短縮化を図って、一方向クラッチ5の軸方向設置スペースの縮小化を図ることが考えられる。しかしながら、スプラグ5aの軸方向幅を短縮すると、動力伝達(トルク)容量が低下するから、トルク容量を所定の値以上に確保する場合、スプラグ5aの軸方向幅短縮に基づく一方向クラッチ5の軸方向設置スペースの縮小化には限界がある。また、一方向クラッチ5だけでなく、該一方向クラッチ5の軸方向他方側への移動を規制するスナップリング7を外輪1の軸方向他方側に固定するため、外輪1の軸方向他方側にもスプラグ7の固定に所要の外輪幅を余分に確保しておくことも必要であるから、外輪1の軸方向他方側の短縮化も困難であるという課題がある。スナップリング7を内輪3の外径面に固定し、一方向クラッチ5の軸方向他方側への移動を規制するようにした動力伝達装置においても、上記と同様の課題がある。
特開2000−356231公報
本発明は、スナップリング等の軸方向移動規制部品を用いなくても、外輪や内輪を含め、一方向クラッチの軸方向設置スペースの縮小ないし短縮化を可能にすることを解決すべき課題としている。
本発明による動力伝達装置は、外輪と、外輪と同心に配置される内輪と、上記両輪間の環状空間に介装されて上記両輪間での動力伝達とその遮断を行うスプラグ型の一方向クラッチとを備えた動力伝達装置において、上記外輪は、その軸方向一方端に半径方向内向きに延びて一方向クラッチの軸方向一方側側面に対向する鍔部を備えて断面L形状をなすとともに、外輪および内輪のいずれか一方に、一方向クラッチの軸方向他方側への移動を規制する段部を設けたことを特徴とするものである。この段部は、環状をなす段部でもよく、また、円周方向1つないし複数の凸状をなす段部でもよい。
上記外輪は、半径方向外側に配置する駆動または従動の一方側の部材であり、内輪は半径方向内側に配置する駆動または従動の他方側の部材である。外輪および内輪の形状は、円筒状に限定されるものではなく、当該一方向クラッチが組み込まれる装置の使用態様に応じて種々の形状に形成することができる。内輪は中実または中空の回転軸であってもよい。
本発明の動力伝達装置によれば、上記移動規制用段部により当該一方向クラッチの軸方向他方側への移動を規制することができるので、従来のごとく、スナップリング等の軸方向移動規制部品を軸方向他方側に配置する必要がなくなり、部品点数の削減ならびに一方向クラッチの軸方向他方側の設置スペースの縮小化を図ることができる。軸方向設置スペースの縮小化に当たっては、スプラグの軸方向幅を短縮する必要がないから、トルク容量を低下させずに済み、一方向クラッチの機能を高く維持しつつ、内輪の軸方向他方側に他の部品の配置スペースを確保したり、内・外輪の軸方向幅(内輪幅、外輪幅)を短縮したりすることができる。これによって、当該一方向クラッチを組み込む動力伝達装置の小型化を図ることができ、この動力伝達装置を組み込む機器、例えば、自動車のプーリユニット、自動変速機、カーコンプレッサ、エンジンスタータ等の軸方向幅の縮小化の促進に大きく貢献することができるものとなる。また、本発明の動力伝達装置によれば、スナップリング等の一方向クラッチとは別体構成である軸方向移動規制部品を用いずに、一方向クラッチの軸方向の移動を規制することができるので、スナップリング等の軸方向移動規制部品とその部品の組付工数とが共に削減可能となり、コストを大幅に低減することができる。
本発明は、好ましい態様として、上記移動規制用段部の軸方向他方側の内径縁部に、軸方向他方側から外輪に挿入される一方向クラッチが当接するテーパ面を形成することができる。このようなテーパ面が移動規制用段部の軸方向他方側の内径縁部に形成されていると、外輪に一方向クラッチを挿入する場合、その段部のテーパ面により、一方向クラッチを容易に挿入することができる。
本発明は、好ましい態様として、上記一方向クラッチは、上記内・外輪間の環状空間に配置される複数のスプラグと、上記スプラグの外径側を保持しかつ軸方向他方側に半径方向外向きの鍔部を有する外保持器と、上記スプラグの内径側を保持しかつ軸方向他方側に半径方向内向きの鍔部を有する内保持器と、両保持器間に配置されてスプラグを外輪と内輪に噛み込ませる方向に付勢するスプリングとを備え、上記外輪に、一方向クラッチが軸方向他方側へ移動するときに外保持器の鍔部が突き当たって該一方向クラッチの移動を規制する半径方向内向きの段部を設けることができる。
本発明は、好ましい態様として、上記一方向クラッチは、上記内・外輪間の環状空間に配置される複数のスプラグと、上記スプラグの外径側を保持しかつ軸方向他方側に半径方向外向きの鍔部を有する外保持器と、上記スプラグの内径側を保持しかつ軸方向他方側に半径方向内向きの鍔部を有する内保持器と、両保持器間に配置されてスプラグを外輪と内輪に噛み込ませる方向に付勢するスプリングとを備え、上記内輪に、一方向クラッチが軸方向他方側へ移動するときに内保持器の鍔部が突き当たって該一方向クラッチの移動を規制する半径方向外向きの段部を設けることができる。
本発明によれば、スナップリング等の軸方向移動規制部品を用いずに、一方向クラッチそれ自体によりその軸方向の移動を規制することができるので、上記部品の削減により、一方向クラッチの設置スペースの縮小化を図ることができる。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態に係るスプラグ型一方向クラッチ(以下、一方向クラッチと称す)を備えた動力伝達装置を説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1を図1ないし図3を参照して説明する。図1は、動力伝達装置の部分的な正面断面図、図2は、同動力伝達装置の一方向クラッチの部分的な側面断面図、図3(a)は、同スプラグ型一方向クラッチの外保持器の部分的な側面図、図3(b)は同外保持器の部分的な平面図、図4は外輪の斜視図である。これらの図に示す実施の形態1の動力伝達装置は、動力伝達輪である外輪1と、動力被伝達輪である内輪3と、両輪1,3間での動力の伝達を媒介する動力伝達媒介部材である一方向クラッチ5とを備えている。
外輪1は、その素材は特に限定されないが、金属製が好ましい。外輪1は、円筒状の軌道部1aと、軌道部1aの軸方向一方端に一方向クラッチ5の軸方向一方側側面を覆うごとく該軸方向一方側側面に対向して半径方向内向きでかつ環状の鍔部1bを備えて断面L形状をなしている。
外輪1は、一方向クラッチ5が軸方向他方側へ移動するときに該一方向クラッチ5が突き当たってその移動を規制する環状の段部1dを備えている。この段部1dの段高さHは、一方向クラッチ5が軸方向他方側へ移動して段部1dに突き当たっても、一方向クラッチ5が段部1dを乗り越えて軸方向他方側へ抜け出さないように、好ましくは0.05−1.0mmである。段部1dの軸方向幅W1は、図8で示すスナップリングの軸方向幅W2と、外輪1のスナップリング設置部から軸方向他方端までの距離W3との合計値よりも短くなっており、外輪1の軸方向幅W0が短縮化されている。
内輪3はその素材は特に限定されないが、金属製が好ましい。内輪3は、外輪1の半径方向内側にかつ該外輪1と同心配置されている。内輪3は、円筒状の軌道部3aを有する。内輪3の軸方向一方端は、外輪1の鍔部1bの内径縁に軸方向で対向している。
一方向クラッチ5は、内・外輪1,3間に円周方向等間隔に配置される複数のスプラグ5aと、スプラグ5aの外径部5a1を保持する環状の外保持器5bと、外保持器5bの半径方向内側でかつ該外保持器5bと同心に配置され、スプラグ5aの内径部5a2を保持する環状の内保持器5cと、外保持器5bと内保持器5cとの間に配置されてスプラグ5aをロック側に付勢する環状のリボンスプリング5dとから構成されている。
スプラグ5aは、外輪1の軌道部1aの内径面1cに摩擦接触により噛み込む外径部5a1と、内輪3の外径面3bに摩擦接触により噛み込む内径部5a2と、外径部5a1と内径部5a2との間の胴部5a3とから側面視瓢箪形状をなしている。スプラグ5aはまた、その外径部5a1と内径部5a2とが共に外輪内径面1cと内輪外径面3cに噛み込んで外輪1と内輪3とを一体回転するロックの状態にして外輪1の回転動力を内輪3に伝達可能とし、上記噛み込み状態を解除して外輪1と内輪3とを相対回転するフリーの状態にし、外輪1から内輪3への回転動力の伝達を遮断する。外保持器5bはスプラグ5aの外径部5a1を保持するポケット孔5b1を、内保持器5cはスプラグ5aの内径部5a2を保持するポケット孔5c1を有する。リボンスプリング5dは、スプラグ5aの胴部5a3を保持するポケット孔5d1を有し、かつ、スプラグ5aをロック方向に付勢する。
外保持器5bは、軸方向他方側に半径方向外向きの環状の鍔部5b2を有する。鍔部5b2においては、外保持器5bの任意の隣接するポケット孔5b1の鍔部5b2の部分を切除し、一対のポケット孔5b1を開放している。鍔部5b2は、このように円周方向複数に分割されており、この分割された鍔部5b2において、軸方向一端側が開放した一対のポケット孔5b1間の鍔部5b2はTバーを形成している。鍔部5b2は複数に分割する必要は必ずしも無く、円周方向に連続していてもよい。
内保持器5cは、軸方向他方側に半径方向内向きの鍔部5c2を有する。
以上の構成を備えた一方向クラッチ5においては、外輪1が図2で示す時計回りに回転すると、スプラグ5aはその外径部5a1が外輪内径面1cと摩擦接触することにより、リボンスプリング5dの弾性に付勢されつつ起立する方向に傾動して内輪外径面3bと外輪内径面1cとに噛み込まされて内・外輪1,3を一体回転可能に連結する。この連結により、外輪1の回転動力が内輪3に伝達される。外輪1が反時計回りに回転すると、スプラグ5aはリボンスプリング5dの弾性に抗して、上記噛み込み方向とは反対の方向に傾動して噛み込みが解除され、内・外輪1,3を相対回転可能とする。これにより、外輪1の回転トルクは内輪3に伝達されず、内・外輪1,3間の動力伝達を遮断する。
以上の構成および動作を行う動力伝達装置においては、一方向クラッチ5が軸方向他方側に移動しても、一方向クラッチ5の外保持器5bの鍔部5b2が外輪1の段部1dに突き当たることにより、その軸方向の移動が規制されるので、従来のように、スナップリング等の軸方向移動規制部品を軸方向両側に配置する必要がなくなり、その分、一方向クラッチ5の軸方向設置スペースの縮小化を図ることができる。
(実施の形態2)
図5および図6を参照して本発明の実施の形態2に係る動力伝達装置を示す。図5は、図1に対応するもので、実施の形態2の動力伝達装置の部分的な断面図、図6は、外輪1への一方向クラッチ5の組み込みを説明するための断面図である。実施の形態2においては、外輪1の段部1dの軸方向他方側の内径縁部に、一方向クラッチ5を軸方向他方側から外輪1に挿入するときに該一方向クラッチ5が突き当たる所要勾配のテーパ面1eを形成している。実施の形態2の動力伝達装置においては、上記テーパ面1eを形成した以外は、実施の形態1のそれと同様の構成を備えている。実施の形態2では、テーパ面1eが段部1dの軸方向他方側の内径縁部に形成されているので、図6で示すように、外輪1に一方向クラッチ5を組み込む場合、その段部1dのテーパ面1eにより、一方向クラッチ5を容易に挿入することができる。
(実施の形態3)
図7を参照して本発明の実施の形態3に係る動力伝達装置を説明すると、実施の形態3においては、上記実施の形態1および実施の形態2とは異なり、内輪3の軸方向他方側の外径面3bに軸方向移動規制用段部3cを設けている。実施の形態3の場合も、実施の形態1、実施の形態2と同様にして、一方向クラッチ5が軸方向他方側に移動しても、一方向クラッチ5の内保持器5cの鍔部5c2が内輪3の段部3cに突き当たることにより、その軸方向の移動が規制されるので、従来のように、スナップリング等の軸方向移動規制部品を軸方向両側に配置する必要がなくなり、その分、一方向クラッチ5の軸方向設置スペースの縮小化を図ることができる。
以上において、本発明は上記実施の形態だけに限定されるものではなく、特許請求の範囲を超えない種々な変更を含むものである。
本発明の実施の形態1に係る動力伝達装置の断面図である。 実施の形態1の一方向クラッチの部分的な側面図である。 (a)実施の形態1の外保持器の部分的な側面図、(b)同平面図である。 実施の形態1の外輪の斜視図である。 実施の形態2に係る動力伝達装置の断面図である。 実施の形態2における一方向クラッチの外輪への組み込むを示す図である。 実施の形態3に係る動力伝達装置の断面図である。 従来の動力伝達装置の断面図である。
符号の説明
1 外輪
1a 軌道部
1b 鍔部
1c 内径面
1d 段部
1e テーパ面
3 内輪
3a 軌道部
3b 外径面
3c 段部
5 一方向クラッチ
5a スプラグ
5b 外保持器
5b1 ポケット孔
5b2 環状鍔部
5c 内保持器
5c1 ポケット孔
5c2 環状鍔部

Claims (4)

  1. 外輪と、外輪と同心に配置される内輪と、上記両輪間の環状空間に介装されて上記両輪間での動力伝達とその遮断を行うスプラグ型の一方向クラッチとを備えた動力伝達装置において、上記外輪は、その軸方向一方端に半径方向内向きに延びて一方向クラッチの軸方向一方側側面に対向する鍔部を備えて断面L形状をなすとともに、外輪および内輪のいずれか一方に、一方向クラッチの軸方向他方側への移動を規制する段部を設けた、ことを特徴とする、ことを特徴する動力伝達装置。
  2. 上記段部の軸方向他方側の内径縁部には、軸方向他方側から外輪に挿入される一方向クラッチが当接するテーパ面が形成されている、ことを特徴とする請求項1に記載の動力伝達装置。
  3. 上記一方向クラッチは、上記内・外輪間の環状空間に配置される複数のスプラグと、上記スプラグの外径側を保持しかつ軸方向他方側に半径方向外向きの鍔部を有する外保持器と、上記スプラグの内径側を保持しかつ軸方向他方側に半径方向内向きの鍔部を有する内保持器と、両保持器間に配置されてスプラグを外輪と内輪に噛み込ませる方向に付勢するスプリングとを備え、
    上記外輪に、一方向クラッチの軸方向他方側への移動を規制する段部を設けた、ことを特徴とする、ことを特徴する請求項1または2に記載の動力伝達装置。
  4. 上記一方向クラッチは、上記内・外輪間の環状空間に配置される複数のスプラグと、上記スプラグの外径側を保持しかつ軸方向他方側に半径方向外向きの鍔部を有する外保持器と、上記スプラグの内径側を保持しかつ軸方向他方側に半径方向内向きの鍔部を有する内保持器と、両保持器間に配置されてスプラグを外輪と内輪に噛み込ませる方向に付勢するスプリングとを備え、
    上記内輪に、一方向クラッチの軸方向他方側への移動を規制する段部を設けた、ことを特徴とする、ことを特徴する請求項1または2に記載の動力伝達装置。
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