JP2006177413A - ディスクブレーキ - Google Patents

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Mamoru Saito
衛 斉藤
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Abstract

【課題】 ディスクブレーキの信頼性を向上させること。
【解決手段】 車輪と共に回動するディスクロータと、ディスクロータの両側面に押圧される一対のパッドと、ディスクロータの外周を跨いで設けられ、一側にピストンとピストンを収容するシリンダとを有し、他側に爪が形成され、ピストンの端面と爪の内側面との間で一対のパッドの接触面をディスクロータの両側面に押圧するキャリパと、キャリパに固定されたスライドピンと、スライドピンをディスクロータの軸方向に摺動自在に案内するスライド孔を有する支持部材と、を備え、スライドピンの径は、スライドピンの付根部から先端部へ行くにしたがって増加する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、信頼性を向上させたディスクブレーキに関する。
従来、スライドピンと嵌合する嵌合孔内に段差部を形成したディスクブレーキ装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。これにより、シリンダボディの傾動を防止しつつ、制動時におけるディスクロータの面振れに対してシリンダボディを追従させている。
特開平11−44331号公報
しかしながら、上記従来のディスクブレーキ装置においては、ブレーキパッドが磨耗すると、スライドピンと嵌合孔との嵌合長が減少する。このとき、スライドピンと嵌合孔との間のクリアランスが一定であることから、嵌合長が減少すると嵌合孔に対するスライドピンの傾動可能な角度が増加する。これにより、キャリパに回転モーメント等が生じたとき、キャリパが傾動し(キャリパスイング)、キャリパに設けられたブレーキパッドがディスクロータに対して傾いた状態で接触し、ブレーキパッドの偏磨耗の原因となる。
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、ディスクブレーキの信頼性を向上させることを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、車輪と共に回動するディスクロータと、上記ディスクロータの両側面に押圧される一対のパッドと、上記ディスクロータの外周を跨いで設けられ、一側にピストンと上記ピストンを収容するシリンダとを有し、他側に爪が形成され、上記ピストンの端面と上記爪の内側面との間で上記一対のパッドの接触面を上記ディスクロータの両側面に押圧するキャリパと、上記キャリパに固定されたスライドピンと、上記スライドピンを上記ディスクロータの軸方向に摺動自在に案内するスライド孔を有する支持部材と、を備え、上記スライドピンの径は、上記スライドピンの付根部から先端部へ行くにしたがって増加することを特徴とするディスクブレーキである。
この一態様によれば、上記スライドピンの径は、上記スライドピンの付根部から先端部へ行くにしたがって増加する。これにより、例えばアウタ側パッドが磨耗し、スライドピンがインナ側に移動したとしても、スライドピンが傾動し得る傾斜角度は一定に維持される。すなわち、アウタ側パッドが磨耗したとしても、キャリパが回転し得る回転角度は一定であることから、キャリパに設けられたアウタ側パッドの接触面とディスクロータの摺動面とをより平行に近い状態に維持し得る。したがって、一対のパッドはディスクロータの摺動面に均一な圧力で押圧され、パッドとディスクロータの摺動面とが均一に接触させることができることから、パッドとディスクロータの摺動面との局所的な接触により生ずるディスクロータの偏磨耗、及び鳴きを防止することができる。また、ディスクロータの偏磨耗に起因した、いわゆる引きずりを防止することができる。すなわち、ディスクブレーキの信頼性を向上させることができる。
本発明によれば、ディスクブレーキの信頼性を向上させることができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、添付図面を参照しながら実施例を挙げて説明する。なお、車両用のディスクブレーキの基本概念、主要なハードウェア構成、作動原理、及び基本的な制御手法等については当業者には既知であるため、詳しい説明を省略する。
図1は、本発明の一実施例に係るディスクブレーキを示す図である。また、図2は図1に示すディスクブレーキを直線A−A′で切断した際の断面図である。図1及び図2に示すように、本実施例に係るディスクブレーキ1は、車輪と共に回転するディスクロータ3と、ディスクロータ3の摺動面に押圧されるインナ側及びアウタ側パッド5と、を備えている。また、一方の内側にピストン7を内蔵し、他方側に爪部9bを形成するキャリパ9がディスクロータ3の外周を跨いで設けられている。さらに、ピストン7の端面にインナ側パッド5が保持され、爪部9bの内側面にアウタ側パッド5が保持され、インナ側及びアウタ側パッド5がディスクロータ3の摺動面に押圧されることにより、ディスクロータ3の回転は制動される。
さらに、車両本体にはキャリパ9を支持する支持部材11が取付けられ、キャリパ9には2つのスライドピン13がボルトにより固定されている。キャリパ9に固定されたスラドピン13は、支持部材11に形成されたスライド孔11aに遊挿され、キャリパ9は支持部材11に対して、ディスクロータ3の軸方向に摺動自在に連結されている。
キャリパ9に内蔵されたピストン7は、キャリパ9に形成されたシリンダ9a内にディスクロータ3の軸方向にスライド自在に収容されている。また、ピストン7の外周とシリンダ9aの内周との間に、シール15が配設される。さらに、シール15の内周部がピストン7の外周部に密着して、ピストン7とシリンダ9aとの間の油液が密閉されている。
例えば、車両においてブレーキが掛けられると、キャリパ9のシリンダ9a内に油圧が加わる。シリンダ9a内に油圧が加わると、ピストン7はB方向に移動し、インナ側パッド5をディスクロータ3のインナ側の摺動面に押圧する。さらに、インナ側パッド5がディスクロータ3側に押圧されると、その反力F1でキャリパ9はC方向にスライドし、キャリパ9の爪部9bの内側面に設けられたアウタ側パッド5がディスクロータ3のアウタ側の摺動面に押圧される。これにより、ディスクロータ3の両側の摺動面は、一対のパッド5の接触面により押圧され、ディスクロータ3の摺動面とパッド5の接触面との間の摩擦力により、ディスクロータ3の回転は制動される。
図3は支持部材11のスライド孔11aにキャリパ9のスライドピン13が遊挿された状態を示す図であり、図1に示すスライドピン13を直線E−E′で切断した際の断面図である。なお、図3において、傾斜角θおよびスライドピン13とスライド孔11aとの間のクリアランスは、わかり易いように実際よりも誇張して表記している。
図3に示す如く、スライドピン13の径は付根部13aから先端部13bへ行くにしたがって増加し、スライドピン13の外周面はスライドピン13の軸線に対して傾斜角θで傾斜している。
なお、傾斜角θは下記(1)式により算出される。
θ=Tan−1((D−d(X))/2−(D−d)/2)/X (1)
なお、上記(1)式において、Dはスライド孔11aの内径であり、dはスライドピン13の先端部13bの外径である。d(X)は先端部13bから距離Xの位置におけるスライドピン13の外径である。
また、スライドピン13とスライド孔11aとの間には、スライド孔11a内にゴミ等が侵入するのを防止するブーツ17が設けられている。ブーツ17はゴム等の弾性部材で形成された蛇腹状かつ筒状部材であり、スライドピン13の移動に合わせて伸縮する。
例えば、車両の速度を微妙に変化させる場合、ブレーキペダルが少量だけ踏み込まれ、キャリパ9のシリンダ9a内に極低い作動油圧が掛けられる場合がある。このとき、ピストン7はインナ側パッド5をディスクロータ3のインナ側の摺動面に対して、B方向に押圧することにより、キャリパ9はC方向の反力F1を受ける(図2)。キャリパ9はC方向の反力F1を受けると、C方向に移動する。キャリパ9がC方向に移動すると、スライドピン13とスライド孔11aとの間には、摺動抵抗力F2がB方向に働く。すなわち、キャリパ9にはオフセットした状態で、C方向の反力F1及びB方向の摺動抵抗力F2が同時に働くことにより、反時計方向の回転モーメントMが生じる。また、スライドピン13とスライド孔11aとのクリアランスにより、反時計方向へキャリパ9の僅な回転が許容される(キャリパスイング)。このとき、スライドピン13は反時計方向へ傾斜角αだけ傾動し得る(図4)。なお、図4において、スライドピン13の傾斜角α、スライドピン13のC方向への移動量は説明し易いように実際よりも誇張して表記し、ブーツ17を省略している。
さらに、アウタ側パッド5が磨耗すると、スライドピン13の位置がG位置からH位置に(C方向へ)移動し、スライドピン13とスライド孔11aとの嵌合長が減少する。例えば、アウタ側パッド5が約5mm磨耗すると、スライドピン13はスライド孔11aに対してC方向へ約5mm移動する。
従来のスライドピン(付根部の径と先端部の径が略同一)においては、アウタ側パッド5が磨耗し、スライドピンがC方向に移動すると、傾斜角αは増加し、キャリパ9の回転し得る角度が増加する。一方、本実施例において、スライドピン13の径は付根部13aから先端部13bへ行くにしたがって増加することから、アウタ側パッド5が磨耗しスライドピン13の位置がG位置からH位置に移動したとしても、スライドピン13の傾斜角αは一定に維持される。すなわち、アウタ側パッド5が磨耗したとても、キャリパ9が回転し得る回転角度は一定に維持されることから、キャリパ9の爪部9bの内側面に設けられたアウタ側パッド5の接触面とディスクロータ3の摺動面とを略平行に近い状態に維持し得る。したがって、一対のパッド5はディスクロータ3の摺動面に均一な圧力で押圧され、パッド5とディスクロータ3の摺動面とが均一に接触させることができることから、パッド5とディスクロータ3の摺動面との局所的な接触により生ずるディスクロータ3の偏磨耗、及び鳴きを防止することができる。また、ディスクロータ3の偏磨耗に起因した、いわゆる引きずりを防止することができる。すなわち、ディスクブレーキ1の信頼性を向上させることができる。
以上、本発明を実施するための最良の形態について一実施例を用いて説明したが、本発明はこうした一実施例に何等限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、上述した一実施例に種々の変形及び置換を加えることができる。
例えば、上記一実施例は支持部材11のスライド孔11aに対して、スライドピン13がスライドするあらゆるディスクブレーキに適用可能である。
本発明は、車両用のディスクブレーキに利用できる。搭載される車両の外観、重量、サイズ、走行性能等は問わない。
本発明の一実施例に係るディスクブレーキを示す図である。 図1に示すディスクブレーキを直線A−A′で切断した際の断面図である。 支持部材のスライド孔にキャリパのスライドピンが遊挿された状態を示す図であり、図1に示すスライドピンを直線E−E′で切断した際の断面図である。 スライドピンが傾斜した状態を示す概略図である。
符号の説明
1 ディスクブレーキ
3 ディスクロータ
5 パッド
7 ピストン
9 キャリパ
9a シリンダ
9b 爪部
11 支持部材
11a スライド孔
13 スライドピン
13a 付根部
13b 先端部

Claims (1)

  1. 車輪と共に回動するディスクロータと、
    前記ディスクロータの両側面に押圧される一対のパッドと、
    前記ディスクロータの外周を跨いで設けられ、一側にピストンと該ピストンを収容するシリンダとを有し、他側に爪が形成され、前記ピストンの端面と前記爪の内側面との間で前記一対のパッドの接触面を前記ディスクロータの両側面に押圧するキャリパと、
    前記キャリパに固定されたスライドピンと、
    前記スライドピンを前記ディスクロータの軸方向に摺動自在に案内するスライド孔を有する支持部材と、を備え、
    前記スライドピンの径は、該スライドピンの付根部から先端部へ行くにしたがって増加することを特徴とするディスクブレーキ。
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WO2012169018A1 (ja) * 2011-06-07 2012-12-13 トヨタ自動車株式会社 ディスクブレーキ装置及びキャリパスライド機構

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WO2012169018A1 (ja) * 2011-06-07 2012-12-13 トヨタ自動車株式会社 ディスクブレーキ装置及びキャリパスライド機構
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